JPH07160011A - 積層型有機系感光体 - Google Patents
積層型有機系感光体Info
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- JPH07160011A JPH07160011A JP30198793A JP30198793A JPH07160011A JP H07160011 A JPH07160011 A JP H07160011A JP 30198793 A JP30198793 A JP 30198793A JP 30198793 A JP30198793 A JP 30198793A JP H07160011 A JPH07160011 A JP H07160011A
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Abstract
じる、繰り返し使用時の電荷発生層及び電荷輸送層中へ
の電荷の蓄積を防止し、感度の低下と残留電位の上昇を
防止した積層型有機系感光体を提供する。 【構成】 導電性支持体上に、特定の移動度及び空間電
荷濃度を有する電荷発生層と特定の移動度を有する膜厚
が27μm以上の電荷輸送層とからなる感光層を設けた
積層型有機系感光体。
Description
層を有する積層型感光体であって、特に膜厚の厚い電荷
輸送層を有し、耐摩耗性および電気的特性に優れた感光
体に関する。
いては、感光層を構成する材料として、セレン、硫化カ
ドミウム、酸化亜鉛等の無機光導電性材料が知られてい
る。これら無機光導電性材料は数多くの利点、例えば暗
所での電荷の散逸が少ないこと、あるいは光照射によっ
て速やかに電荷を散逸できることなどの利点をもってい
る反面、次のような各種の欠点を有している。例えば、
セレン系感光体では、製造コストが高く、また熱や機械
的な衝撃に弱いため取り扱いに注意を要する。また、硫
化カドミウム系感光体では、多湿の環境下で安定した感
度が得られない点や、増感剤として添加した色素がコロ
ナ帯電による帯電劣化や露光による光退色を生じるため
長期にわたって安定した特性を与えることができない欠
点を有している。さらにこれらの感光体は安全性の面で
も問題がある。
ビニルカルバゾールをはじめとする各種の有機光導電性
ポリマーを感光層の形成に用いることも検討されてき
た。これらのポリマーは、前述の無機系光導電性材料に
比べて成膜性、軽量性などの点で優れているが、未だ十
分な感度、耐久性および環境変化による安定性の点で無
機系光導電性材料に比べ劣っていた。
における上記のような欠点を解決するため、種々の研究
開発が行なわれ、光導電性機能の電荷発生機能と電荷輸
送機能とをそれぞれ個別の物質に分担させるようにした
積層型あるいは分散型の機能分離型有機系感光体が開発
された。通常積層型機能分離型感光体の感光層は、有機
系電荷発生材料を含有する電荷発生層と有機系電荷輸送
材料および結着樹脂を含有する電荷輸送層とを積層して
構成されており、分散型機能分離型感光体の感光層は結
着樹脂中の有機系電荷発生材料と有機系電荷輸送材料と
を分散した層から構成されている。
質の選択範囲が広く、帯電特性、感度、残留電位、繰り
返し特性等の電子写真特性において、最良の物質を組み
合わせることができ、これによって高性能な感光体を提
供することができる。また、塗工で生産できるため、極
めて生産性が高く、安価な感光体を提供でき、しかも電
荷発生材料を適当に選択することによって、感光波長域
を自由にコントロールすることができる。
的強度が無機系感光体に比べて低く、耐久性に劣ってお
り、トナーあるいは紙との摩擦、クリーニング部材によ
る摩擦等、装置内における実用上の負荷によって感光層
の摩耗が生じ膜厚が減少する。摩耗による膜減り量は、
材料、プロセスによって異なるが、1万枚のコピープロ
セスで0.2〜1μm程度が通常である。さらに膜厚の
減少は帯電性の低下をもたらす。この低下が許容できる
範囲を越えると感光体は寿命を迎えてしまい、結果とし
て耐刷性能が劣ることとなる。
化を図るために、積層型感光体においては、電荷輸送層
の膜厚を従来よりも厚く構成することが検討されてい
る。
荷輸送層の膜厚を単に大幅に厚くした場合には、確かに
感光体を長寿命化することができるが、繰り返し使用に
伴い残留電位が著しく上昇し、感度が低下する問題が生
じる。50Φ以下の小径の感光体においては、この傾向
が特に顕著である。小径の感光体は、連続複写時に感光
体の同一部位への静電潜像形成の繰り返し周期が短くな
るために、発生した電荷キャリアがその短い時間内にイ
レース光によりイレースされた元の状態へ回復しにくい
ためである。そして、帯電時に電荷キャリアが電荷輸送
層あるいは電荷発生層中に残ってしまい、これが残留電
位の上昇、表面電位の低下という現象を引き起こす。し
たがって、電荷輸送層の膜厚が厚くなるほど、またドラ
ムが小径になりプロセススピードが速くなって感光体の
同一部位への静電潜像形成までの時間が短くなるほど、
その短い時間内に表面電荷を打ち消すに足る電荷輸送層
および電荷発生層中の電荷キャリアの速い移動スピード
が必要となる。
消し、電荷輸送層の膜厚を従来から使用している10〜
20μm付近の膜厚よりも大幅に厚くし、27μm〜7
0μm、好ましくは30μm〜60μmにまで上げて
も、繰り返し使用時に、電気的特性が悪化せず、残留電
位の上昇が小さく、高感度の積層型有機系感光体を提供
することにある。
0Φ以下の円筒状の導電性支持体上に有機系電荷発生層
と有機系電荷輸送層を有する積層型有機系感光体におい
て、電荷輸送層の膜厚は27μm以上でありかつ、電荷
輸送層中の電荷の移動度(μ)(cm2/V・sec)が下
記数式[I]:
表して、Aが0.12以下、Bが−5.9以上であり、
電界強度5×105V/cmにおける電荷輸送層中の電
荷の移動度が1×10~8cm2/V・sec以上、電荷発生
層中の空間電荷濃度が1×1016cm~3以下であること
を特徴とする積層型有機系感光体に関する。
電性支持体上に、特定の移動度及び空間電荷濃度を有す
る電荷発生層と特定の移動度を有し膜厚の大きい電荷輸
送層とを設けることにより構成される。
荷輸送層中における電荷キャリアの移動速度を表わし、
この値が大きい程電荷キャリアの移動速度が速く、層中
における電荷の蓄積に対して有効に作用する。移動度
(μ)は、NESAガラス上に電荷輸送層および電荷発
生層を形成し、その上に金電極をスパッタリングして対
向電極をつけ、25℃にてNESAガラス側より337
nmの波長を有するパルス幅5nsecの窒素レーザーの
パルスを照射して、タイムオブフライト法(TOF)信
号からトランジットタイムを求めることにより得られ
る。
における電荷発生層中の電荷の移動度を1×10~8cm
2/V・sec以上、より好ましくは5×10~8cm2/V
・sec以上とすることにより、光照射により発生した電
荷キャリアが、繰り返し使用に伴い、電荷発生層内に蓄
積せず、帯電能の低下や感度変化を抑えることができ
る。 さらに、電荷輸送層中の移動度についても後述す
るとおり特定範囲とすることにより、電荷輸送層内への
電荷キャリアの蓄積を極力防止することができる。
対数値logμと電場(E)の2分の1乗即ちE1/2との直
線関係を求め、この直線の傾きをA、切片をBとして求
めた値である。
存が少なく、繰り返しでの低電界での光減衰カーブにお
ける裾の上がりの変化を抑えることができる。また、B
の値が−5.9以上であると低温での感度変化が少なく
なり、厚膜化が可能で残留電位の上昇、初期表面電位の
低下を抑えることができる。さらに、導電性支持体の小
径化および複写速度の高速化に対応させるためには、A
が0.1以下、Bが−5以上であることが好ましい。
蓄積した電荷キャリアによって発生する電界により決ま
る値で、次式により表わされる。
する電荷キャリアが多く存在することを示している。従
って、本発明において、電荷発生層における空間電荷濃
度を1×1016cm~3以下とすることにより、繰り返し
使用した場合の電荷発生層中の電荷蓄積が少なく安定し
た帯電特性が得られることとなる。尚、空間電荷濃度
は、例えばAllen J. Twarowsky と A.C.Albecht 著の
J. Chem. Phys. 70, 2255(1975)に記載されたような低
周波C−V測定法により得られる。
発生層中の電荷の移動度が電界強度5×105V/cm
において1×10~8cm2/V・sec以上で且つ空間電荷
濃度が1×1016cm~3となるように電荷発生材料およ
び結着樹脂等を選択してなる電荷発生層と、式[I]の関
係を満足するように電荷輸送材料および結着樹脂等を選
択してなる電荷輸送層とを形成することにより、上記本
発明の目的を達成する積層型感光体を提供することがで
きる。さらに、本発明においては、導電性支持体上に電
荷発生層と電荷輸送層とを順次積層してなる積層型感光
体において、より有効である。
荷輸送層とを積層した本発明にかかる積層型感光体を形
成する場合について具体的に説明する。
に電荷発生材料を真空蒸着するか、あるいは適当な溶媒
に溶解せしめて塗布するか、顔料を適当な溶剤もしくは
必要があれば結着樹脂を溶解させた溶液中に分散させて
作製した塗布液を塗布乾燥して電荷発生層を形成した
後、その上に、電荷輸送材料および結着樹脂を含む溶液
を塗布、乾燥して電荷輸送層を形成することによって作
製される。電荷発生層、電荷輸送層の塗布は公知のもの
等各種の塗布装置を用いて行うことができ、具体的に
は、例えば、アプリケーター、スプレーコーター、バー
コーター、ディップコーター、ロールコーター、ドクタ
ブレード等を用いて行うことができる。
好ましくは0.1〜1μmとなるようにする。使用する
電荷発生材料の量が少なすぎると感度が悪く、多すぎる
と帯電性が悪くなったり、機械的強度が弱くなったりす
るため、電荷発生層中に含有させる電荷発生材料の割合
を、結着樹脂1重量部に対して、0.1〜10重量部、
好ましくは0.2〜5重量部が望ましい。
としては、例えば、ビスアゾ顔料系、トリアリールメタ
ン系染料、チアジン系染料、オキサジン系染料、キサン
テン系染料、シアニン系色素、スチリル系色素、ピリリ
ウム系染料、アゾ系顔料、キナクリドン系顔料、インジ
ゴ系顔料、ペリレン系顔料、多環キノン系顔料、ビスベ
ンズイミダゾール系顔料、インダスロン系顔料、スクア
リリウム系顔料、フタロシアニン系顔料等の有機系顔料
及び染料等が挙げられる。これ以外でも、光を吸収し極
めて高い確率で電荷担体を発生する材料であれば、いず
れの材料であっても使用することができるが、特にジス
アゾ系顔料やフタロシアニン顔料が好ましい。
脂としては、例えば、飽和ポリエステル樹脂、ポリアミ
ド樹脂、アクリル樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合
体、イオン架橋オレフィン共重合体(アイオノマー)、ス
チレン−ブタジエンブロック共重合体、ポリアリレー
ト、ポリカーボネート、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合
体、セルロースエステル、ポリイミド、スチロール樹
脂、ポリアセタール樹脂、フェノキシ樹脂等の熱可塑性
結着剤、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、シリコーン樹
脂、フェノール樹脂、メラミン樹脂、キシレン樹脂、ア
ルキッド樹脂、熱硬化性アクリル樹脂等の熱硬化結着
剤、光硬化性樹脂、ポリ−N−ビニルカルバゾール、ポ
リビニルピレン、ポリビニルアントラセン等の光導電性
樹脂を使用することができる。
脂と共に、メタノール、エタノール、イソプロパノール
等のアルコール類、アセトン、メチルエチルケトン、シ
クロヘキサノン等のケトン類、N,N−ジメチルホルム
アミド、N,N−ジメチルアセトアミド等のアミド類、
ジメチルスルホキシド等のスルホキシド類、テトラヒド
ロフラン、ジオキサン、エチレングリコールモノメチル
エーテル等のエーテル類、酢酸メチル、酢酸エチル等の
エステル類、クロロホルム、塩化メチレン、ジクロルエ
チレン、四塩化炭素、トリクロルエチレン等の脂肪族ハ
ロゲン化炭化水素類あるいはベンゼン、トルエン、キシ
レン、リグロイン、モノクロルベンゼン、ジクロルベン
ゼン等の芳香族類等の有機溶剤に分散あるいは溶解させ
て調製した感光塗液を、上記の導電性支持体上に塗布
し、乾燥させて電荷発生層を設けるようにする。
ウム、鉄、ニッケル等の箔或いは板をドラム状にしたも
のが使用される。またこれらの金属をプラスチックフィ
ルム等に真空蒸着、無電解メッキしたもの、或いは導電
性ポリマー、酸化インジュウム、酸化スズ等の導電性化
合物の層を紙あるいはプラスチックフィルム上に塗布も
しくは蒸着によって設けたものも使用可能である。一般
には円筒状のアルミニウムが使用されるが、具体的に
は、例えば、押出し加工後、引き抜き加工を施したアル
ミニウムパイプを切断し、その外表面をダイヤモンドバ
イト等の切削工具を用いて約0.2〜0.3mm切断し仕
上げたもの(切削管)や、アルミニウム円板を深絞り加工
してカップ状とした後、外表面をしごき加工によって仕
上げたもの(DI管)、アルミニウム円板をインパクト加
工してカップ状とした後、外表面をしごき加工によって
仕上げたもの(EI管)、押出し加工後、冷間引抜き加工
したもの(ED管)等が挙げられる。またこれらの表面を
さらに切削したものを使用してもよい。
れた電荷発生層の上に、膜厚27〜70μm、好ましく
は30〜60μmとなるような電荷輸送層を設ける。電
荷輸送層中の電荷輸送材料の割合は、少な過ぎると感度
が悪く、多過ぎると帯電性が悪くなったり、感光層の機
械的強度が弱くなったりするため、電荷輸送層中の電荷
輸送材料の含有量は、上記結着剤樹脂1重量部に対して
0.02〜2重量部、好ましくは0.5〜1.2重量部
となるようにするのが望ましい。
としては、ヒドラゾン化合物、ピラゾリン化合物、スチ
リル化合物、トリフェニルメタン化合物、オキサジアゾ
ール化合物、カルバゾール化合物、スチルベン化合物、
エナミン化合物、オキサゾール化合物、トリフェニルア
ミン化合物、テトラフェニルベンジジン化合物、アジン
化合物等色々なものを使用することができる。具体的に
は、例えばp−ジフェニルアミノベンズアルデヒド−N,
N−ジフェニルヒドラゾン、2−メチル−4−N,N−
ジフェニルアミノ−β−フェニルスチルベン、α−フェ
ニル−4−N,N−ジフェニルアミノスチルベン、α−
フェニル−4−Nーフェニル,N−p−トリルビニルフ
ェニルアミノスチルベン,1,1,4,4−ビスジエチ
ルアミノテトラフェニルブタジエン等が挙げられる。さ
らにポリシラン等の有機ガラスも使用可能である。これ
らの電荷輸送材料を、単独または2種以上混合して使用
する。
ー樹脂としては、例えば、飽和ポリエステル樹脂、ポリ
アミド樹脂、アクリル樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重
合体、イオン架橋オレフィン共重合体(アイオノマー)、
スチレン−ブタジエンブロック共重合体、ポリアリレー
ト、ポリカーボネート、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合
体、セルロースエステル、ポリイミド、スチロール樹
脂、ポリアセタール樹脂、フェノキシ樹脂等の熱可塑性
結着剤、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、シリコーン樹
脂、フェノール樹脂、メラミン樹脂、キシレン樹脂、ア
ルキッド樹脂、熱硬化性アクリル樹脂等の熱硬化結着
剤、光硬化性樹脂、ポリ−N−ビニルカルバゾール、ポ
リビニルピレン、ポリビニルアントラセン等の光導電性
樹脂を使用することができる。
の具体例としては、例えば、ベンゼン、トルエン、キシ
レン、クロロベンゼン等の芳香族系溶媒、アセトン、メ
チルエチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン、メタ
ノール、エタノール、イソプロパノール等のアルコー
ル、酢酸エチル、エチルセロソルブ等のエステル、四塩
化炭素、四臭化炭素、クロロホルム、ジクロロメタン、
テトラクロロエタン等のハロゲン化炭化水素、テトラヒ
ドロフラン、ジオキサン等のエーテル、ジメチルホルム
アミド、ジメチルスルホキシド、ジエチルホルムアミド
等を挙げることができる。
よく、あるいは、2種以上を混合溶媒として併用しても
よい。
性性等を向上するための添加剤、残留電位の蓄積を抑制
するための添加剤など、周知の添加剤を含有してもよ
い。
ロゲン化パラフィン、ポリ塩化ビフェニル、ジメチルナ
フタレン、ジブチルフタレート、O−ターフェニルなど
の可塑剤やクロラニル、テトラシアノキノジメタン、テ
トラシアノエチレン、トリニトロルオレノン、ジシアノ
ベンゾキノン、テトラクロル無水フタル酸、3,5ジニ
トロ安息香酸等の電子吸引性増感剤、メチルバイオレッ
ト、ローダミンB、シアニン染料、ピリリウム塩、チア
ピリリウム塩等の増感剤を使用してもよい。
目的で酸化防止剤を添加することができる。酸化防止剤
としては、ヒンダードフェノール、ヒンダードアミン、
パラフェニレンジアミン、ハイドロキノン、スピロクロ
マン、スピロインダノン、ヒドロキノリンおよびこれら
の誘導体、有機燐化合物、有機硫黄化合物等が挙げられ
る。
重量部に対して0.1〜100重量部、好ましくは1〜
50重量部、より好ましくは5〜30重量部である。
間に中間層を設けてもよい。これによって接着性の向
上、塗工性の改良、支持体の保護、支持体側からの感光
層への電荷注入の抑制を図ることができる。
ミド、ポリアミド、ニトロセルロース、ポリビニルブチ
ラール、ポリビニルアルコール等が適当で、また、膜厚
は1μm以下が望ましい。また、これらの樹脂に低抵抗
化合物を分散させてもよい。さらに、本発明の感光体は
表面保護層を設けたものであってもよい。表面保護層に
用いられる材料としては、アクリル樹脂、ポリアリール
樹脂、ポリカーボネート樹脂、ウレタン樹脂、熱硬化性
樹脂、光硬化性樹脂などのポリマーをそのまま、また
は、酸化スズ、酸化インジウムなどの低抵抗物質を分散
させたものなどが適当である。また、膜厚は5μm以下
が望ましい。
層でもよい。有機プラズマ重合膜は必要に応じて適宜酸
素、窒素、ハロゲン、周期律表の第3族、第5族原子を
含んでもよい。
レーザー、発光ダイオード(LED)、LCDシャッタ
ー、ブラウン管等を光源とするプリンター、ファクシミ
リの感光体として各種の電子写真応用分野に好適に利用
することができる。
に説明するが、本発明は、その要旨を越えない限り、こ
れらに限定されるものではない。尚、以下において
「部」は、特に断らない限り「重量部」を示す。
ム上に、下記化学式で表されるトリスアゾ顔料:
ンカーバイド社製)0.5部およびポリビニルブチラー
ル樹脂(BXー1;積水化学社製)0.5部とをシクロ
ヘキサノン500部とともにサンドミルを用いて24時
間分散させたトリスアゾ化合物の分散液を1,4ジオキ
サン500部で希釈し、乾燥膜厚が約0.2μmとなる
ように塗布し、乾燥させて電荷発生層を形成した。
されるジアミノ化合物:
ート50部、下記構造のジシアノ化合物:
シトルエン4部をジクロルメタンに溶解した溶液を、乾
燥膜厚が35μmとなるように浸漬塗布し、本発明の積
層型感光体を作製した。
45μmとすること以外は実施例1と同様にして本発明
の積層型感光体を作製した。
ラール樹脂(6000C;電気化学工業社製)0.5部
をテトラヒドロフラン(THF)500重量部とともにサ
ンドミルにより4時間分散させた。得られた分散液を直
径45mm、長さ340mmの小径アルミニウムドラム
上に、乾燥膜厚が約0.15μmとなるように塗布した
後、乾燥させて電荷発生層を形成した。
ボネート60部、下記構造のシアノ化合物:
シトルエン4部を、1,4ジオキサン500部に溶解し
た溶液を、乾燥膜厚が35μmになるように塗布し、乾
燥させて電荷輸送層を形成した。このようにして2層か
らなる感光層を有する本発明の積層型感光体を作製し
た。
0μmとすること以外は実施例4と同様にして本発明の
積層型感光体を作製した。
ム上に、下記化学式で表されるアゾ顔料:
0;東洋紡績社製)0.5部およびポリビニルブチラー
ル樹脂(BXー1;積水化学社製)0.5部とをシクロ
ヘキサノン500部とともにサンドミルを用いて24時
間分散させたジスアゾ化合物の分散液を1,4ジオキサ
ン500部で希釈し、乾燥膜厚が約0.3μmとなるよ
うに塗布し、乾燥させて電荷発生層を形成した。
れるジアミノ化合物:
ート50部、下記構造のジシアノ化合物:
ルエン4部およびm−ターフェニル5部をジクロルメタ
ンに溶解した溶液を、乾燥膜厚が40μmとなるように
浸漬塗布し、本発明の積層型感光体を作製した。
こと以外は実施例7と同様にして本発明の積層感光体を
作製した。
記化学式で示されるジスアゾ顔料にし、電荷輸送層に用
いる電荷輸送材料を化学式で示されるジアミノ化合物に
すること以外は実施例1と同様にして本発明の積層型感
光体を作製した。
下記化学式で示されるヒドラゾン化合物にすること以外
は実施例1と同様にして本発明の積層型感光体を作製し
た。
記化学式で示されるヒドラゾン化合物にすること以外は
実施例1と同様にして本発明の積層型感光体を作製し
た。
評価した。感光体(6)を周速200mm/secで回転
させながら、チャージャー(5)の印加電圧を−5KV
でコロナ帯電させた時の初期表面電位V0(V)を電位プ
ローブ(2)で測定し、さらに露光(1)により表面電
位が初期表面電位の半分に減衰するために必要な露光量
(以下、半減露光量という)E1/2(lux・sec)、および1秒
間暗中に放置したときの初期電位の減衰率DDR
1(%)、イレーサー(3)でイレース(50lux・sec)後
の残留電位VR(V)を測定した。結果を表1に示す。
度をタイムオブフライト法(TOF)によって測定し、
その結果を表2に示す。尚、測定は25℃で行った。さ
らに前記したC−V法により測定した電荷発生層中の空
間電荷濃度についても表2に示す。
1、比較例2及び比較例3の6種類の感光体について
は、露光から現像までの時間を0.2秒としてドラム回
転数を上げ、L/L環境下(10℃、35%)、露光に
2lux・secの光を与えて複写プロセスを10,000回行
い、表面電位V0(V)および露光部電位Vi(V)およ
び残留電位VR(V)を測定した。結果を表3に示す。
なお、表3中、V'0(V)、V'iおよびV'R(V)は1
0,000回繰り返し後の値を示す。
写機(EP−3150;ミノルタカメラ社製)で5万枚
の耐久テストを行ったところ、表面電位の低下も少な
く、画質の変化も殆ど無い良好な画像が得られた。
導電性支持体上に特定の移動度と空間電荷濃度を有する
電荷発生層と特定の移動度を有する電荷輸送層を設ける
ことにより、繰り返し使用しても残留電位の上昇が殆ど
なく、感度および耐久性に優れ、電子写真特性の安定し
た積層型有機系感光体を提供することができる。
Claims (1)
- 【請求項1】 ドラム径が50Φ以下の円筒状導電性支
持体上に有機系電荷発生層と有機系電荷輸送層からなる
感光層を有する積層型有機系感光体において、電荷輸送
層の膜厚は27μm以上であり且つ電荷輸送層中の電荷
の移動度(μ)(cm2/V・sec)が下記数式[I]: 【数1】 [式中、Eは電場(V/μm)を表す]で表して、Aが
0.12以下、Bが−5.9以上であり、電界強度5×
105V/cmにおける電荷発生層中の電荷の移動度が
1×10~8cm2/V・sec以上、電荷発生層中の空間電
荷濃度が1×1016cm~3以下であることを特徴とする
積層型有機系感光体。
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011186153A (ja) * | 2010-03-08 | 2011-09-22 | Fuji Xerox Co Ltd | 電子写真感光体、プロセスカートリッジ及び画像形成装置 |
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1993
- 1993-12-01 JP JP30198793A patent/JP3227956B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP2011186153A (ja) * | 2010-03-08 | 2011-09-22 | Fuji Xerox Co Ltd | 電子写真感光体、プロセスカートリッジ及び画像形成装置 |
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