JPH07160003A - 三層レジスト法によるパターン形成方法 - Google Patents

三層レジスト法によるパターン形成方法

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JPH07160003A
JPH07160003A JP30762793A JP30762793A JPH07160003A JP H07160003 A JPH07160003 A JP H07160003A JP 30762793 A JP30762793 A JP 30762793A JP 30762793 A JP30762793 A JP 30762793A JP H07160003 A JPH07160003 A JP H07160003A
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Yoshikazu Sakata
美和 坂田
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敏雄 伊東
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Oki Electric Industry Co Ltd
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  • Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡便な三層レジスト法によるパターン形成方
法を提供する。 【構成】 シリコン基板11上に、下層レジスト層13
を形成する。この下層13上に、アルコキシ基を有する
ポリ(シロキサン)誘導体例えばポリ(ジ−t−ブトキ
シシロキサン)と露光によって酸を発生する酸発生剤例
えばビス(4−t−ブチルフェニル)ヘキサフロロアン
チモネートとを含有する樹脂組成物をスピンコートして
から露光、加熱処理して中間層としてのSiO2 膜15
を形成する。この中間層15上に、上層レジスト層17
を形成する。この層17に、電子線による露光、さらに
現像を行なってパターニングをし、次に中間層に対して
CHF3 −RIEを行なった後、下層に対してO2 −R
IEを行なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、半導体装置などの製
造、特に能動素子、配線パターンの形成に用いられる三
層レジスト法によるパターン形成方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】半導体集積回路(IC)の高集積化と高
速化を図るため、ICの製造に当たっては配線の微細
化、多層化が進められている。しかし、微細化による配
線抵抗の増加を防止するため配線のアスペクト比は高く
される傾向にありそしてこのような配線が多層化される
ので、被加工基板上の段差はますます大きくなる。した
がって、このような段差を有する被加工基板上に例えば
縮小投影露光装置を用いてレジストパターンを形成する
場合、上記段差が露光装置の焦点深度の範囲を越えるよ
うになるので、従来のような一層のレジストを用いたパ
ターニング方法では所望のパターンを形成できなくなる
恐れがある。特に、サブミクロンの領域においては、開
口数の大きいレンズを装備した縮小投影露光装置が用い
られる傾向があり焦点深度がますます浅くなるため、こ
の問題はさらに顕著になる。
【0003】そこで、これを解決する技術として、例え
ば文献I「ジャーナル オブ バキューム サイエンス
テクノロジー(Journal of vacuum
Science Technology)、第16
巻、第6号、1620〜1624頁、1979年11月
/12月」に開示の、三層レジスト法と称される技術が
あった。
【0004】この三層レジスト法では、例えば、段差を
有する被加工基板上に形成された金属層から配線パター
ンを形成する場合次のような手順がとられる。
【0005】まず、被加工基板上の金属層上に熱硬化性
樹脂が厚く(1.5〜3μm厚)塗布される。次に、こ
れが熱硬化されて下層とされる。この下層により被加工
基板の段差が平坦化される。次に、この下層上に、中間
層として、酸素プラズマによるエッチングに対し高い耐
性を有するSiO2 の薄層(0.1μm厚)が、200
℃の加熱によりスパッタ法により形成される。次にこの
中間層上に、上層としての感光性樹脂層が形成され、こ
れが露光及び現像されて感光性樹脂層のパターンが得ら
れる。次に、このパターンをマスクとして、CHF3
スを用いた反応性イオンエッチングにより、中間層がパ
ターニングされる。その後、この中間層のパターンをマ
スクとして、酸素ガスを用いた反応性イオンエッチング
(O2 −RIE)により下層のエッチングが行なわれ
る。これにより高アスペクト比の三層レジストパターン
が得られる。そして、これをマスクとして被加工基板上
の下地金属層がエッチングされて所望の配線パターンが
形成される。
【0006】三層レジスト法の利点は、厚い平坦化層
(下層)の上に感光性樹脂層のパターンを形成するた
め、感光性樹脂層のパターニングの際に基板上の段差の
影響を受けることがなく、従って、寸法変動なしに高ア
スペクト比の微細パターンを形成できることである。
【0007】なお、中間層としては、例えばOCD(東
京応化工業(株)製)なる名称で市販されているSiO
2 系被膜形成用塗布液を用いることもできる。文献Iに
記載の方法では中間層を形成するためスパッタ装置が必
要でありまたそのために工程が複雑であったが、OCD
を用いる場合はスピンコートによって膜の形成ができる
ため極めて簡便である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
OCDを用いて膜形成を行なう場合、450℃という高
温(カタログ記載の推奨温度)が必要なため下地への影
響がある。また、成膜時に当該膜にクラックが生じ易い
という問題点があった。
【0009】この発明はこのような点に鑑みなされたも
のであり、従って、この発明の目的は、中間層の形成を
スピンコート法により行なえ然も下地への熱による影響
を従来より低減できる三層レジスト法によるパターン形
成方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】この目的の達成を図るた
め、この発明の三層レジスト法によるパターン形成方法
によれば、中間層形成材として、アルコキシ基を有する
ポリ(シロキサン)誘導体と、露光により酸を発生する
酸発生剤とを含有する組成物を用いる。さらに下層上に
前述の組成物の層を形成する工程と、該組成物の層に対
して露光する工程と、該露光済みの組成物の層上に上層
を形成する工程とを含むことを特徴とする。なお、下層
及び上層各々の構成材料は特に限定されない。
【0011】この発明の実施に当たり、前述のポリ(シ
ロキサン)誘導体を、式(1)で示される重合体、式
(2)で示される重合体、および前記式(1)で示され
る重合体と前記式(2)で示される重合体との共重合体
よりなる群から選択される一つまたは複数のものとする
のがよい(ただし、式(1)中および式(2)中、
1、R2 、R3 およびR4 は、アルキル基を表わし、
これらは同一でも異なっていてもよい。ここで、該ポリ
(シロキサン)誘導体の末端は特に限定されない。水素
或は適当な保護基例えばトリメチルシリル(TMS)基
などであることが出来る。また、(1)、(2)式中、
mおよびnは正の整数を表わす。
【0012】
【化2】
【0013】また、この発明の実施に当たり、ポリ(シ
ロキサン)誘導体の重量平均分子量を、500〜10
0,000の範囲とするのが好ましい。重量平均分子量
が500より小さいと、皮膜(SiO2 )の形成時間が
長く必要であり実用的でなく、重量平均分子量が10
0,000より大きいものはその合成を分子量の制御性
よく行なうことが難しいからである。
【0014】このようなポリ(シロキサン)誘導体の一
部については、この出願に係る出願人による特願平4−
17588号公報に記載の化合物である。また、このよ
うなポリ(シロキサン誘導体)の一部のものの合成方法
についてもこの出願に係る出願人による特願平4−02
0889号公報に記載されている。
【0015】一方、酸発生剤として、次に挙げるような
ものを使用することができる。例えば、下記の(3)
式、(4)式で示される各オニウム塩、詳細には(3)
式で示されるスルホニウム塩、(4)式で示されるヨー
ドニウム塩、また、下記(5)式で示されるp−トルエ
ンスルホナート、下記(6)式で示されるトリクロロメ
チル置換トリアジン、下記(7)式で示されるトリクロ
ロメチル置換ベンゼンである。これらは、塩酸より強い
酸を発生するので好適である。
【0016】
【化3】
【0017】
【化4】
【0018】上述の酸発生剤は、市販されているか、ま
たは、例えばジェイ・ブイ・クリベロ(J.V.Cri
vello)等による方法[ジャーナル オブ ポリマ
ーサイエンス、ポリマー ケミストリー エディション
(J.Polymer Sci.,Polymer C
hem. Ed.) 18,2677頁(1980)]
や、ティー エンドー(T.Endo)等による方法
[ジャーナル オブポリマー サイエンス、ポリマー
ケミストリー エディション 23.359頁(198
5)]により合成することができる。
【0019】これらの酸発生剤は、用いるポリ(シロキ
サン)誘導体すなわち樹脂の重量に対し0.01〜50
重量%の範囲、好ましくは0.05〜30重量%の範囲
の量で添加するのがよい。この範囲より少ないと成膜に
高温を必要とし、この範囲より多いと中間層が脆弱にな
るからである。
【0020】更に、この発明の実施に当たり、露光の済
んだ中間層に対し加熱処理をするのが好適である。この
発明では中間層は露光のみでも無機化する場合もある
が、露光後に熱処理を施すと露光により生じた酸の作用
が効率的に生じるからである。この加熱温度を、40〜
400℃の範囲、好ましくは60〜250℃の範囲とす
る。40℃以下では加熱による反応が進まず、また40
℃以下の低い温度で反応する酸発生剤の系のものは、保
存性の悪いものとなるからである。一方、400℃以上
の高い温度では、下地基板に対して影響がでる可能性が
ある。ただし、加熱温度は高くとも150℃程度で充分
である。なお、加熱手段は、特に限定されない。加熱手
段としては、例えばオーブン、ホットプレートなどを挙
げることができる。
【0021】
【作用】この発明の構成によれば、アルコキシ基を有す
るポリ(シロキサン)誘導体と酸発生剤とを溶剤に溶か
すことにより中間層形成材の塗布液を調製出来る。用い
得る溶剤としては、例えば、モノクロロベンゼン、2−
メトキシ酢酸エチル、キシレン、ジオキサン、メチルイ
ソブチルケトン、酢酸イソアミルなど、種々のものを挙
げることができる。この塗布液は下層上に例えば回転塗
布法により塗布でき、これにより下層上に、アルコキシ
基を有するポリ(シロキサン)誘導体と酸発生剤とを含
有する組成物の層が形成できる。
【0022】次に、この組成物の層が露光されるので、
この組成物中の酸発生剤より酸が生じる。この酸はポリ
(シロキサン)誘導体のアルコキシ基を脱離させるの
で、ポリ(シロキサン)誘導体ではシラノールが生じ
る。シラノールは縮合し易くまた露光済みの試料に対し
適度な熱を加えることによりより一層縮合し易くなるた
め、中間層形成材の層はSiO2 となりO2 −RIE耐
性に優れる中間層が得られる。ここで、中間層形成材中
の酸発生剤を適正なものとすることにより種々の露光光
源にも対応することができる。
【0023】次に、この中間層の上に適当なレジストを
回転塗布し、かつ、このレジストを適当な放射線源によ
り露光を行ないさらに現像を行ない、上層のパターンを
得る。この上層のパターンを用いて、例えばCHF3
RIEにより中間層のエッチングを行ない中間層のパタ
ーンを形成する。その後、この中間層のパターンをマス
クとして、例えばO2 −RIEにより下層のエッチング
を行ない、高アスペクト比の三層レジストパターンが得
られる。
【0024】
【実施例】以下、この発明の、三層レジスト法によるパ
ターン形成方法の実施例について説明する。なお、以下
の説明中で述べる、使用材料及びその量、処理時間、温
度、その他の数値的条件は、この発明の範囲内の好適例
にすぎない。従って、この発明は、これら条件にのみ限
定されるものではない。
【0025】1.中間層形成材のO2 −RIE耐性テス
ト 1−1.ポリ(ジ−t−ブトキシシロキサン)/トリフ
ェニルスルホニウムトリフレート(Ph3 + OT
- ) 重量平均分子量が20000の下記(8)式で示される
ポリ(ジ−t−ブトキシシロキサン)(式(1)中、R
1 およびR2 がt−ブチル(Bu)基であり、かつ、末
端が水素であるもの。)190g(1mol)と、酸発
生剤としての下記(9)式で示されるトリフェニルスル
ホニウムトリフレート(Ph3 + OTf- )8.25
g(0.02mol)とを、モノクロロベンゼン178
0g中に溶解し、それを0.2μm孔メンブレンフィル
ターで濾過して、中間層形成材の塗布液を調製する。
【0026】
【化5】
【0027】
【化6】
【0028】シリコン基板上にフォトレジスト(シプレ
ー社製 MP2400(商品名)を使用)を回転塗布
し、オーブン中で200℃にて、1時間加熱して硬化さ
せ、膜厚1.5μmの下層レジスト層を形成する。この
上に、上記調製した塗布液を回転塗布して膜厚0.2μ
mの中間層形成材の層を形成し、次に、この層の全面を
Xe−Hgランプで5分間露光する。なおこの際の露光
量は約4J/cm2 に相当する。これは、中間層形成材
の層のSiO2 化に必要な露光量のおおよそ40倍のド
ーズ量であるので、実際はこれほどの露光は必要ではな
い。露光が済んだ試料をホットプレート上で100℃に
て2分間加熱する。露光後に加熱処理を施しているの
で、中間層形成材の層はより効率的にSiO2 膜にな
る。なお、中間層形成材の層がSiO2 膜になったか否
かの確認は、本項の実験とは別途に、シリコン基板上に
中間層形成材の層を直接形成し、この層の加熱処理前後
のIRスペクトルによる分析により行なった。 次に、
この処理済みの基板に対し、DEM451平行平板型ド
ライエッチャー(日電アネルバ社製)を用いて、O2
RIEを20分間行なう。エッチング条件は、酸素(O
2 )ガス圧1.0Pa、O2 ガス流量20SCCM、R
Fパワー密度0.12W/cm2 であった。
【0029】エッチング後のSiO2 膜(中間層形成材
の層から得たもの)の膜減り量を、膜厚計(タリステッ
プ、テーラーホブソン社製)を用いて測定したところ、
膜減りは観察されなかった。また、クラックも生じてい
なかった。
【0030】1−2.ポリ(ジ−t−ブトキシシロキサ
ン)/ビス(4−t−ブチルフェニル)ヘキサフロロア
ンチモネート((4−t−BuPh)2 + Sb
6 - ) 1−1項の構成において、酸発生剤として下記(10)
式で示されるビス(4−t−BuPh)2 + SbF6
- を用い、中間層形成材の層の露光後の加熱温度を10
0℃とした以外は、1−1項に記載の条件と同様な条件
で実験を行なう。
【0031】
【化7】
【0032】この実施例において、O2 −RIEによる
膜減り及びクラックは、観察されなかった。
【0033】1−3.ポリ(ジ−t−ブトキシシロキサ
ン)/ベンゾイントシレート 1−1項の構成において、酸発生剤として下記(11)
式で示されるベンゾイントシレートを用い、中間層形成
材の層の露光後の加熱温度を120℃とした以外は、1
−1項に記載の条件と同様な条件で実験を行なう。
【0034】
【化8】
【0035】この実施例において、O2 −RIEによる
膜減り及びクラックは、観察されなかった。
【0036】1−4.ポリ(ジ−メトキシシロキサン)
/トリフェニルスルホニウムトリフレート(Ph3 +
OTf- ) 1−1項の構成において、ポリ(シロキサン)誘導体と
して下記(12)式で示され重量平均分子量が20,0
00のポリ(ジ−メトキシシロキサン)(式(1)中、
1 およびR2 がメチル基であり、かつ、末端が水素で
あるもの。)を用い、中間層形成材の層の露光後の加熱
温度を150℃とした以外は、1−1項に記載の条件と
同様な条件で実験を行なう。
【0037】
【化9】
【0038】この実施例において、O2 −RIEによる
膜減り及びクラックは、観察されなかった。
【0039】1−5.ポリ(t−ブトキシシルセスキオ
キサン)/トリフェニルスルホニウムトリフレート 1−1項の構成において、ポリ(シロキサン)誘導体と
して下記(13)式で示され重量平均分子量が20,0
00のポリ(t−ブトキシシルセスキオキサン)(式
(2)中、R3 およびR4 がt−Bu基であり、かつ、
末端がTMS基であるもの。)を用い、中間層形成材の
層の露光後の加熱温度を150℃とした以外は、1−1
項に記載の条件と同様な条件で実験を行なう。
【0040】
【化10】
【0041】この実施例において、O2 −RIEによる
膜減り及びクラックは、観察されなかった。
【0042】2.三層レジスト法によるパターン作成 図1の(A)〜(C)、および図2の(A)〜(C)
は、それぞれ、この発明の三層レジストパターン形成方
法の実施例の説明に供する工程図である。いずれの図
も、要部断面図で示してある。なお、説明に用いる各図
は、この発明が理解できる程度に、各構成成分の大き
さ、形状及び配置関係を概略的に示してあるにすぎな
い。
【0043】図1の(A)に示すように、シリコン(S
i)基板11上に、この場合、フォトレジスト、MP2
400(シプレー社製、商品名)を回転塗布し、その後
この試料をオーブン中で200℃にて、1時間加熱して
硬化させ、膜厚2.0μmの下層レジスト層13を形成
する。
【0044】次に、図1の(B)に示すように、この下
層レジスト層13上に、実施例1−1の項において調製
した塗布液を、膜厚が0.2μmとなるように回転塗布
し、その後この膜全面をXe−Hgランプからの光によ
り5分間露光する。次に、この露光済み試料をホットプ
レート上で100℃にて、2分間加熱することにより、
SiO2 膜(中間層)15を形成する。
【0045】次に、図1の(C)に示すように、この中
間層15の上に、この場合SAL601−ER7(シプ
レー社製、商品名)による上層レジスト層17を膜厚が
0.4μmとなるように形成する。
【0046】次に、この上層レジスト層17を電子線に
より選択的に露光する。その際の露光量を、3μC/c
2 とする。この電子線露光を行なったものに、115
℃の温度にて、1分間ポストエクスポージャーベークを
行なう。その後、これを、0.27TMAH(テトラメ
チルアンモニウムヒドロキシド)溶液中に5分間浸漬
し、更に水の中に5分間浸漬してから、ホットプレート
上で60℃にて、1分間のベークを行なって上層パター
ン17aを得た(図2(A))。
【0047】次に、この上層パターン17aをマスクと
し、ドライエッチャーDEM451(日電アネルバ社
製)を用い、中間層15に対してCHF3 ガスによるR
IEを行なう。これにより中間層パターン15aが形成
される(図2の(B))。エッチング条件は、CHF3
ガス圧を10Pa、CHF3 ガス流量を50SCCM、
CF4 ガス流量を50SCCM、RFパワー密度を10
0W/cm2 とし、エッチングを5分間行なう。これに
引き続き、下層13に対してO2 −RIEを35分間行
なう。これにより下層パターン13aが形成される(図
2の(C))。エッチング条件は、O2 ガス圧を1.0
Pa、O2 ガス流量を20SCCM、RFパワー密度を
0.12W/cm2 とした。
【0048】このようにして得られたレジストパターン
(13a,15a,17aの積層体部分)の断面を、走
査型電子顕微鏡(SEM)により観察した結果、0.5
μmのラインアンドスペースパターン(L/S)がアス
ペクト比4で、かつ、矩形の形状に形成されていること
が分かった。
【0049】上述においては、この発明の三層レジスト
法によるパターン形成方法の実施例について説明した
が、この発明は、上述の実施例に制約されるものではな
い。
【0050】例えば、上述の実施例では、ポリ(シロキ
サン)誘導体として、ポリ(ジ−t−ブトキシシロキサ
ン)、ポリ(ジメトキシシロキサン)、およびポリ(t
−ブトキシシルセスキオキサン)を用い、酸発生剤とし
てビス(4−t−ブチルフェニル)ヘキサフロロアンチ
モネート、ベンゾイントシレート、およびトリフェニル
スルホニウムトリフレートを用いていたが、これらは単
なる一例にすぎない。ポリ(シロキサン)誘導体を上記
の式(1)または式(2)で示されるもの等の他の好適
なものとし、かつ、酸発生剤を上記の式(3)〜式
(7)で示されるもの等の他の好適なものとした場合
も、実施例と同様の効果を得ることができる。
【0051】また、この発明において開示している技術
思想は、三層レジスト法によるパターン形成方法(中間
層形成材の層を中間層として用いる方法)にとどまら
ず、該中間層形成材を選択的に露光することによりSi
2 膜パターンが得られるのでSiO2 膜パターンの形
成方法として発展させ得る期待ももてる。
【0052】
【発明の効果】上述した説明からも明らかなように、こ
の発明の三層レジスト法によるパターン形成方法によれ
ば、アルコキシ基を有するポリ(シロキサン)誘導体
と、露光によって酸を発生する酸発生剤とを含有する組
成物を中間層形成材として用いているので、下層上にこ
の組成物の層を回転塗布(スピンコート)法で形成でき
る。さらに、この組成物の層を露光するので、中間層と
してのSiO2 層が得られる。したがって、O2 −RI
E耐性が高い中間層を簡単に形成できる。
【0053】また、露光後に補助的に熱処理をした方が
中間層形成材のSiO2 化が効率良くなされるがその際
の熱処理温度は、上述のOCD(従来のSiO2 系被膜
形成材)の場合に比べ低くて済む(実施例の温度でいえ
ば最高でも150℃で済む)ので、この場合も下地への
熱の影響を低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)〜(C)は、この発明の三層レジスト法
によるパターン形成方法の実施例の説明に供する工程図
である。
【図2】(A)〜(C)は、この発明の三層レジスト法
によるパターン形成方法の実施例の説明に供する図1に
続く工程図である。
【符号の説明】
11:Si基板 13:下層レジスト層 13a:下層パターン 15:中間層(SiO2 膜) 15a:中間層パターン 17:上層レジスト層 17a:上層パターン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03F 7/11 H01L 21/027

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 三層レジスト法によるパターン形成方法
    であって、 中間層形成材として、アルコキシ基を有するポリ(シロ
    キサン)誘導体と、露光により酸を発生する酸発生剤と
    を含有する組成物を用い、及び、 下層上に前記組成物の層を形成する工程と、 該組成物の層に対して露光をする工程と、 該露光済みの組成物の層上に上層を形成する工程とを含
    むことを特徴とする三層レジスト法によるパターン形成
    方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の三層レジスト法による
    パターン形成方法において、 前記ポリ(シロキサン)誘導体を、式(1)で示される
    重合体、式(2)で示される重合体、および式(1)で
    示される重合体と式(2)で示される重合体との共重合
    体よりなる群から選択される一つまたは複数のものとし
    たことを特徴とする三層レジスト法によるパターン形成
    方法(ただし、式(1)および式(2)中、R1
    2 、R3 およびR4 は、アルキル基を表わし、これら
    は同一でも異なっていてもよく、かつ、mおよびnは正
    の整数を表わす。)。 【化1】
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の三層レジスト
    法によるパターン形成方法において、 前記ポリ(シロキサン)誘導体を、重量平均分子量が5
    00〜100,000の範囲のものとしたことを特徴と
    する三層レジスト法によるパターン形成方法。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の三層レジスト法による
    パターン形成方法において、 酸発生剤の添加量を、前記ポリ(シロキサン)誘導体の
    重量に対し、0.01〜50%の範囲としたことを特徴
    とする三層レジスト法によるパターン形成方法。
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