JPH0715995A - 盤用コントローラ - Google Patents

盤用コントローラ

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JPH0715995A
JPH0715995A JP5150832A JP15083293A JPH0715995A JP H0715995 A JPH0715995 A JP H0715995A JP 5150832 A JP5150832 A JP 5150832A JP 15083293 A JP15083293 A JP 15083293A JP H0715995 A JPH0715995 A JP H0715995A
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JP
Japan
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induction motor
switch
time
free
output
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP5150832A
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English (en)
Inventor
Toshiki Yamane
俊樹 山根
Seiji Fukushima
政治 福島
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Publication date
Application filed by Matsushita Electric Works Ltd filed Critical Matsushita Electric Works Ltd
Priority to JP5150832A priority Critical patent/JPH0715995A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】誘導電動機のフリーラン時に発生する回生電力
によるインバータの出力部の破壊を防止し、かつ最小の
待ち時間で再オンさせる。 【構成】誘導電動機には、電磁接触器を介してインバー
タから給電する。インバータへの給電経路には電流セン
サを設ける。オフスイッチの操作等によって誘導電動機
への給電が停止すると、電流センサ信号入力部27への
電流センサからの入力を受けて計時部28でのフリーラ
ン時間の計時を開始する。フリーラン時間は計時部に任
意に設定することができる。計時部28でのフリーラン
時間の計時中には、オンスイッチの操作等によって制御
駆動部26からオン出力を発生しようとしても信号処理
部21は出力制御部25を作動させてオン出力を禁止す
る。フリーラン時間が経過すれば、信号処理部21は出
力制御部25によるオン出力の禁止状態を解除する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、モータ等の動力負荷に
対してインバータ回路を用いて給電し、かつ動力負荷の
動作状態を監視する盤用コントローラに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、ビル内では給水、排水、空調等
の目的で多数の動力負荷が用いられており、これらの動
力負荷の制御には制御盤内に設けた盤用コントローラが
用いられている。盤用コントローラ1は、図6のように
制御盤2の中に設けられているのであって、制御盤2の
中には、盤用コントローラ1のほかにブレーカBrおよ
び開閉器としての電磁接触器Mgが設けられる。ブレー
カBrおよび電磁接触器Mgは、商用電源を給電する動
力幹線Lpから分岐線Lbを分岐する幹線分岐器Dbと
動力負荷である誘導電動機3との間に挿入される。盤用
コントローラ1はオンスイッチ13aとオフスイッチ1
3bとを備え、オンスイッチ13aとオフスイッチ13
bとの各操作に対応させて電磁接触器Mgをオン・オフ
させることによって誘導電動機3への給電を入切する。
また、ブレーカBrが分岐線Lbを通過する電流の異常
を検出してトリップ動作(開動作)を行なったときに出
力する異常信号を受けたときには電磁接触器Mgをオフ
にする。
【0003】ブレーカBrとして異常信号を出力しない
ものを用いるときには、図7に示すように、電磁接触器
Mgと誘導電動機3との間にサーマルリレーThを挿入
し、サーマルリレーThが分岐線Lbを通過する電流の
異常を検出してトリップ動作を行なったときに電磁接触
器Mgをオフにする。すなわち、誘導電動機3の特性上
の都合から、ブレーカBrとしてモータ回路用のものを
用いるかサーマルリレーThを用いることが必要にな
る。
【0004】ところで、上述した構成では、商用電源で
ある動力幹線Lpから誘導電動機3に給電しているから
誘導電動機3には一定周波数の電力が供給されているこ
とになり、誘導電動機3では始動時などにおいて必要以
上の電流が流れることになって効率が悪いという問題が
ある。そこで、近年ではインバータを用いて誘導電動機
3への供給電力の周波数を制御し効率を向上させて省エ
ネルギー化を図ろうとする要求が高まってきている。
【0005】誘導電動機3に対してインバータIvの出
力電力を供給する構成としては、図8に示すように、ブ
レーカBrと電磁接触器Mgとの間にインバータIvを
設ける構成が考えられる。図8では盤用コントローラ1
を省略しているが、図6、図7のように電磁接触器Mg
を制御する盤用コントローラ1が接続されているものと
する。この構成では、インバータIvによって誘導電動
機3への供給電力の周波数を制御することができるか
ら、効率が向上して省エネルギーになる。
【0006】また、インバータIvを用いる構成として
は、図9に示すように、2個の電磁接触器Mg1 ,Mg
2 を用いるとともに、一方の電磁接触器Mg1 とブレー
カBrとの間にはインバータIvを挿入し、他方の電磁
接触器Mg2 はブレーカBrに直接接続する構成も考え
られる。この構成では、盤用コントローラ1は各電磁接
触器Mg1 ,Mg2 を個別に制御し、電磁接触器Mg1
がオンであるときにはインバータIvから誘導電動機3
に給電され、電磁接触器Mg2 がオンであるときには商
用電源から誘導電動機3に給電されることになる。ま
た、盤用コントローラ1では、両電磁接触器Mg1 ,M
2 を同時にオンにしないように制御する。ここで、両
電磁接触器Mg1 ,Mg2 が同時にオンになるのを防止
しているのは、インバータIvは半導体回路であって出
力に商用電源が印加されると内部回路が破壊されるから
である。このような構成では、効率を向上させるように
誘導電動機3への電力供給源を切り換える制御を行なっ
たり、通常はインバータIvによって誘導電動機3に給
電し、インバータIvの故障時にバックアップ運転用と
して商用電源からの給電に自動的に切り換えるような制
御が可能になる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、誘導電動機
3は、給電を停止した後にも慣性によってしばらくの間
は継続して回転する。このような状態をフリーランと呼
んでいる。フリーランの期間には誘導電動機から回生電
力が発生するから、電磁接触器Mg,Mg1 をオフにし
ておかなければ、インバータIvの出力側に回生電力が
印加されて内部回路の破壊につながるという問題があ
る。
【0008】このような問題を回避するために、インバ
ータIvをオンにしてからフリーランの終了までに要す
る程度の時間が経過してから電磁接触器Mg,Mg1
オンに制御することが考えられている。しかしながら、
このように制御すると、誘導電動機3への給電が停止し
てから十分に時間が経過してフリーランが終了した後に
インバータIvをオンにした場合であっても、上記時間
の経過後に電磁接触器Mg,Mg1 がオンになるもので
あるから、時間待ちを必要としない場合でも無駄な時間
待ちが生じるという問題がある。
【0009】また、誘導電動機3への給電を停止すると
インバータIvへの給電も停止し、その後、フリーラン
の終了までの時間に相当する一定時間が経過すると、イ
ンバータIvへの給電を再開するようにした構成も考え
られているが、一定時間を時限するために別途にタイマ
等が必要であってコスト増につながり、また、フリーラ
ンの時間は誘導電動機3にかかる負荷の大きさによって
変化するから、インバータIvへの給電を停止する時間
を一定時間にする場合には、フリーランに相当する時間
の最大値に設定しておくことが必要であり、無駄な待ち
時間が生じるという問題がある。
【0010】本発明は上記問題点の解決を目的とするも
のであり、負荷となる誘導電動機のフリーランの期間中
に発生する回生電力がインバータの出力側に印加される
のを防止するとともに、フリーランの期間以外では待ち
時間なくインバータから誘導電動機への給電が開始され
るようにした盤用コントローラを提供しようとするもの
である。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、上記
目的を達成するために、誘導電動機に電力を供給するイ
ンバータと、インバータから誘導電動機に至る電路を開
閉する開閉器との動作タイミングを制御する盤用コント
ローラにおいて、開閉器をオン・オフさせる制御指令を
与える制御手段と、誘導電動機への給電経路の通電状態
を検出する電流センサからの出力信号を検出する電流セ
ンサ信号入力部と、開閉器をオフにする制御出力を発生
したときに電流センサ信号入力部への電流の停止を示す
入力信号を検出した時点から誘導電動機の回転が停止す
る程度の時間に設定されたフリーラン時間を計時する計
時部と、フリーラン時間を設定する時間設定部と、フリ
ーラン時間の計時中には開閉器をオンにする制御指令を
無効にして開閉器をオフに保つ出力制御部を備えて成る
ことを特徴とする。
【0012】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、誘導電動機への給電が停止したことを電流センサに
より検出した時点から計時部でのフリーラン時間の計時
を行うことを特徴とする。請求項3の発明は、請求項1
または請求項2の発明において、停電時に計時部でのフ
リーラン時間の計時を継続させるバックアップ電源を設
けたことを特徴とする。
【0013】請求項4の発明は、誘導電動機に電力を供
給するインバータと、インバータから誘導電動機に至る
電路を開閉する開閉器との動作タイミングを制御する盤
用コントローラにおいて、開閉器をオン・オフさせる制
御指令を与える制御手段と、誘導電動機の回転数を検出
する回転計からの出力信号を検出する回転数信号入力部
と、開閉器をオフにする制御出力を発生した時点から誘
導電動機の回転数が設定した閾値以下になるまで開閉器
をオンにする制御指令を無効にして開閉器をオフに保つ
出力制御部と、回転数の閾値を設定する閾値設定部とを
備えて成ることを特徴とする。
【0014】
【作用】請求項1の構成によれば、フリーラン時間を計
時する計時部を内蔵していることによって、別途にタイ
マ等を設けることなく誘導電動機のフリーランの期間に
はインバータの出力部に回生電力が印加されないように
開閉器をオフに保ち、フリーラン時間の計時終了までの
期間は開閉器をオンにする制御指令を無効にすることが
できるのである。また、フリーラン時間を設定する時間
設定部を設けていることによって、誘導電動機の仕様や
誘導電動機に結合された負荷に適合するようにフリーラ
ン時間を設定することができ、必要以上に長いフリーラ
ン時間が設定されることによる無駄な時間の発生を回避
することが可能になる。
【0015】請求項2の構成によれば、誘導電動機への
給電が停止した時点から計時部でフリーラン時間を計時
し、計時中には開閉器をオフに保つから、実際に誘導電
動機がオフになって回生電力が発生し始めてからインバ
ータを保護することができるのである。請求項3の構成
によれば、停電時でもバックアップ電源によって計時部
でのフリーラン時間の計時を継続させるようになってい
るから、停電によって誘導電動機への給電が停止してフ
リーラン時間の計時が開始された後に、フリーラン時間
の計時中に復電したとしても開閉器がオンになることは
なく、インバータを確実に保護することができる。しか
も、フリーラン時間は停電中にも計時されているから、
復電後にフリーラン時間が経過していれば誘導電動機に
ただちに給電を開始することができ、再オンにする制御
の時間待ちを少なくすることができる。
【0016】請求項4の構成によれば、誘導電動機の回
転数を検出し、開閉器をオフにする制御指令が与えられ
た後には誘導電動機の回転数が設定した閾値以下になる
まで開閉器をオンにする制御指令を無効にするので、イ
ンバータの出力部に回生電力が印加されることによるイ
ンバータの破壊を確実に防止することができる。しか
も、時間による制御ではなく、誘導電動機の回転数によ
って回生電力の有無を判定しているので、誘導電動機に
結合された負荷が変動する場合でも対応することがで
き、再オンに要する無駄な時間待ちを少なくすることが
できる。
【0017】
【実施例】(実施例1)図3に示すように、動力幹線L
pから幹線分岐器Dbによって分岐線Lbが分岐され
る。分岐線LbにはブレーカBr、電流センサCs、イ
ンバータIv、電磁接触器Mgを介して誘導電動機3が
接続される。ここでは、動力負荷として誘導電動機3を
用いているから、ブレーカBrとしてモータ用のものを
用いるか、一般のブレーカBrとサーマルリレーThと
を併用する。制御盤2には、ブレーカBr、電流センサ
Cs、インバータIv、電磁接触器Mgのほか、盤用コ
ントローラ1が設けられる。盤用コントローラ1は、ブ
レーカBrが分岐線Lbの異常電流を検出してトリップ
動作したときに発生する異常信号としてのトリップ信号
や、インバータIvに内蔵した保護回路からインバータ
Ivの異常時に発生する異常信号を受信することがで
き、また、ブレーカBrとインバータIvとの間に挿入
された電流センサCsによって分岐線Lbを流れる電流
に対応する信号として検出される電流センサ信号を受信
するようになっている。すなわち、電流センサ信号によ
って誘導電動機3の運転電流を知ることができる。
【0018】盤用コントローラ1には、専用の通信伝送
線Lcを介してメインコントローラCnが接続され、メ
インコントローラCnとの間で情報を授受することがで
きるようになっている。メインコントローラ1は、複数
の盤用コントローラ1を統括して制御する上位のコント
ローラであって、盤用コントローラ1に対して誘導電動
機3のオン・オフを指示したり、各種パラメータの設定
を指示し、また盤用コントローラ1で収拾した誘導電動
機3の制御状態等に関する情報(運転電流値や警報等)
を受信する。盤用コントローラ1とメインコントローラ
Cnとの間の情報の授受は適宜行なわれる。
【0019】盤用コントローラ1は、図1に示すよう
に、前面パネル10と回路部20とを備える。前面パネ
ル10には、制御操作部11と表示操作部12とが設け
られている。制御操作部11としては、図2に示すよう
に、オンスイッチ13aおよびオフスイッチ13bが設
けられるとともに、手動運転スイッチ13c、切スイッ
チ13d、自動運転スイッチ13eが設けられる。手動
運転スイッチ13cを押操作すれば手動運転モードにな
り、オンスイッチ13aおよびオフスイッチ13bの押
操作に対応して後述する出力駆動部26にオン・オフの
制御指令を与える。また、自動運転スイッチ13eを押
操作すれば自動運転モードになり、通信伝送制御部22
を通して接続された外部装置との間での情報の授受によ
ってオン・オフの制御指令を与えたり、外部信号入力部
24を通して入力される外部信号によってオン・オフの
制御指令を与えたりすることになる。また、切スイッチ
13dを押操作した場合には、手動運転モードと自動運
転モードとのいずれも無効になり、出力駆動部26から
の制御出力をオフ出力に保つ。
【0020】表示操作部12としては、セグメント式の
数字表示を行なう発光ダイオードよりなる表示部14を
備え、この表示部14では、通常は誘導電動機3に流れ
る運転電流値を表示するが、表示切換スイッチ15aを
押操作するたびに、インバータIvの出力周波数、警報
表示等の各種情報を切り換えて表示する。また、設定切
換スイッチ15bを押操作すると表示部14に表示され
る数値を確認しながらフリーラン時間を選択変更するこ
とができる。表示操作部12では、過負荷に対する予告
や軽負荷に対する警報を発生するレベルの設定、自動運
転モードにおいて通信伝送制御部22と外部信号入力部
24とのどちらを有効にするかの選択などを行なえるよ
うにしてもよい。誘導電動機3について運転、停止、故
障の別は発光ダイオードよりなる状態表示灯16によっ
て表示される。すなわち、状態表示灯16は赤と緑との
2色発光ダイオードであって、運転中には赤色連続点
灯、停止中には緑色連続点灯、故障中には橙色(赤色と
緑色との混色)点滅表示になる。
【0021】一方、回路部20は、マイクロプロセッサ
等よりなる信号処理回路21と、通信路を介して外部装
置を接続するための通信伝送制御部22と、インバータ
IvやブレーカBrからの故障信号を受信する故障信号
入力部23と、誘導電動機3を制御するための外部信号
を受信する外部信号入力部24と、ブレーカBrとイン
バータIvとの間に挿入された電流センサCsからの電
流センサ信号を受信するための電流センサ信号入力部2
7と、電磁継電器Mgをオン・オフするための制御出力
を発生する出力制御部25および出力駆動部26と、計
時部28とバックアップ電源Bpとを備える。
【0022】通信伝送制御部22は、図1に示すよう
に、盤用コントローラ1を統括して制御する上位のメイ
ンコントローラCnに対して通信線Lcを介して接続さ
れる。故障信号入力部23は、インバータIvからの故
障信号やブレーカBrがトリップして誘導電動機3への
給電を遮断したときにブレーカBrから発生するトリッ
プ信号(故障信号)を受信する接点入力回路である。外
部信号入力部24はオン・オフの制御指令を与える外部
信号を受信するのであって、自動運転スイッチ13eに
より自動運転モードが選択され、かつ外部信号による制
御が選択された状態では、外部信号入力部24を通して
入力される外部信号がオン・オフの制御指令として有効
になる。
【0023】出力駆動部26は、オンスイッチ13aお
よびオフスイッチ13bによる制御指令、外部信号の入
力による制御指令、通信伝送制御部22を通して授受さ
れる情報による制御指令のいずれかによって与えられる
制御指令に基づいて接点信号を外部に出力する回路であ
る。出力制御部25は、フリーラン時間には出力駆動部
26からオン出力が発生しないように制御する。
【0024】計時部28は、フリーラン時間を計時し、
電流センサ信号入力部27には、ブレーカBrとインバ
ータIvとの間に挿入された電流センサCsの出力信号
が入力される。次に動作を説明する。盤用コントローラ
1では、電流センサCsからの電流センサ信号によっ
て、分岐線Lbを流れる電流、すなわち誘導電動機3の
運転電流を常時監視している。オフスイッチ13bの操
作、通信伝送制御部22を通してのメインコントローラ
Cnからの信号の入力、外部信号入力部24を通しての
外部信号の入力のいずれかの方法によって誘導電動機3
をオフにする制御指令が与えられた場合、あるいはブレ
ーカBrがトリップ動作した場合、分岐線Lbに給電さ
れなくなった場合などであって、分岐線Lbに電流が流
れなくなると、信号処理回路21では電流センサ信号入
力部27を通して入力される電流センサ信号に基づい
て、誘導電動機3がオフ状態になったことを検出する。
この時点で、信号処理回路21は計時部28での計時を
開始させる。信号処理回路21がオフ状態をなったこと
を検出したときに、その直前までは誘導電動機3はオン
状態であったと考えられるから、オフ状態に移行した時
点からは誘導電動機3はフリーラン状態になっている。
【0025】ここで、計時部28で計時するフリーラン
時間は、表示操作部12で設定可能となっているのであ
って、切スイッチ13dを押操作してインバータIvの
動作を停止させ、設定切換スイッチ15aを押操作すれ
ば、表示部14には設定されている時限時間が数値で表
示される。この状態では、表示切換スイッチ15bを1
回押操作するたびに表示部14に表示された数値が変化
し、所望の数値が表示されたときに設定切換スイッチ1
5aを押操作すれば、計時部28での時限時間は表示値
に確定される。たとえば、時限時間が10秒に設定され
ているとすれば、設定切換スイッチ15aの操作によっ
て10という数値が表示部14に表示されるのであっ
て、設定可能な時限時間が0、10、60、120秒で
あるとすれば、表示切換スイッチ15bの押操作毎に、
10→60→120→0→10というように表示部14
に順に表示されるのである。
【0026】計時部28での計時が開始されてから設定
されているフリーラン時間が経過する前に、オンスイッ
チ13aを押操作したり、メインコントローラCnから
の制御情報や他の外部信号によって、誘導電動機3をオ
ンにするように制御指令が与えられたときには、信号処
理回路21では出力駆動部26にはオンの出力を送出す
るが、出力制御部25に対しては出力駆動部26からの
オン出力の発生を禁止するように制御する。すなわち、
この期間には誘導電動機3がオンになるのを禁止する。
計時部28に設定された時限時間が終了すれば、出力制
御部25に対してオン出力の発生停止の状態を解除す
る。すなわち、電磁接触器Mgをオンにしてインバータ
Ivから誘導電動機3への給電を再開させるのである。
【0027】停電などによって分岐線Lbへの給電が停
止した場合にも同様であって、電流センサCsの出力に
よって分岐線Lbに電流が流れていないことを検出する
ことができるから、計時部28での計時を給電が停止し
た時点から計時を開始することができる。計時部28で
設定された時間が経過した後に復電した場合には、オン
制御の出力を出力駆動部26から発生することによって
電磁接触器Mgをただちにオンにすることができる。上
述したように、オンスイッチ13a、オフスイッチ13
b、通信伝送制御部22、故障信号入力部23、外部信
号入力部24などが電磁接触器Mgをオン・オフさせる
制御手段として機能するのである。
【0028】ここにおいて、盤用コントローラ1への給
電が停止したときには、制御出力がかならずオフ信号に
なるようにしておき、かつ計時部28にはバックアップ
電源Bpを設けておく。盤用コントローラ1への給電が
停止した場合には、出力駆動部26からの制御出力がオ
フ信号になり、このとき信号処理回路21からの信号に
よって計時部28での計時が開始される。計時部28に
はバックアップ電源Bpが設けられているからフリーラ
ン時間の計時を継続することができ、フリーラン時間の
計時終了後に給電状態が復旧すれば制御出力をただちに
オン出力にすることができるのである。
【0029】(実施例2)本実施例では、電流センサC
sの代わりに、図5に示すように、誘導電動機3の回転
数を検出する回転計Tgを設け、図4に示すように、回
転計Tgにより検出される回転数信号を受信する回転数
信号入力部29を盤用コントローラ1に設けているもの
である。したがって、電流センサ信号入力部27、計時
部28、バックアップ電源Bpは設けられていない。
【0030】前面パネル10に設けた表示部14では、
設定切換スイッチ15aによって表示を切り換えたとき
に負荷電流値を表示する代わりに回転数の閾値を表示
し、表示切換部15bを押操作することによって回転数
の閾値を変更できるようになっている。たとえば、回転
数の閾値を0〜600rmsの範囲で多段階に設定でき
るものとして、300rmsに設定されているとする
と、設定切換スイッチ15aを押操作すると表示部14
には300の数値が表示され、表示切換スイッチ15b
を押操作するたびに数値が段階的に増加し、600に達
したときに表示切換スイッチ15bを押操作すると0に
戻るようにしてある。また、所望の数値が表示されてい
る状態で設定切換スイッチ15aを押操作すれば、その
値が回転数の閾値として設定される。
【0031】ここにおいて、回転数の閾値は、大きい値
に設定すればオフ出力が発生してから次にオン出力が有
効になるまでの時間を短縮することができるが、回生電
力によってインバータIvが破壊される確率が高くなる
から、インバータIvの出力部の耐圧と誘導電動機3の
回生電力とを考慮して決定する。上述したように、オフ
の制御指令が与えられて誘導電動機3がフリーランとな
っている期間に回転計Tgによって検出した回転数を、
表示操作部12で設定した回転数の閾値と比較し、誘導
電動機の回転数(回転計Tgで検出した回転数)が設定
した回転数の閾値よりも大きい期間は、誘導電動機3の
フリーランによって大きな回生電力が発生している期間
と考えられるから、オンスイッチ13a、メインコント
ローラCn、外部信号によってオンの制御指令が与えら
れたとしても、出力制御部25によって出力駆動部26
からのオン出力の発生が禁止された状態になっており、
電磁接触器Mgはオンにならない。その後、誘導電動機
の回転数が低下して閾値以下になれば、インバータIv
が回生電力によって破壊されることはないものとして出
力駆動部26からオン出力を発生するのである。
【0032】本実施例の構成においても、インバータI
vに対して誘導電動機3からの回生電力の影響がなくな
るまでは電磁接触器Mgをオンにせず、回生電力の影響
がなくなれば電磁接触器Mgをただちにオンにできるの
で、回生電力によるインバータIvの破壊を防止するこ
とができるとともに、無駄な待ち時間の発生を防止する
ことができるのである。とくに、本実施例ではフリーラ
ンを時間によらずに誘導電動機3の回転数によって検出
するから、誘導電動機3の出力側の負荷が変動する場合
でも対応可能となる。他の構成は実施例1と同様であ
る。
【0033】
【発明の効果】請求項1の発明は、フリーラン時間を計
時する計時部を内蔵しているので、別途にタイマ等を設
けることなく誘導電動機のフリーランの期間にはインバ
ータの出力部に回生電力が印加されないように開閉器を
オフに保ち、フリーラン時間の計時終了までの期間は開
閉器をオンにする制御指令を無効にすることができると
いう効果がある。また、フリーラン時間を設定する時間
設定部を設けているので、誘導電動機の仕様や誘導電動
機に結合された負荷に適合するようにフリーラン時間を
設定することができ、必要以上に長いフリーラン時間が
設定されることによる無駄な時間の発生を回避すること
が可能になるという利点がある。
【0034】請求項2の発明は、誘導電動機への給電が
停止した時点から計時部でフリーラン時間を計時し、フ
リーラン時間の計時中には開閉器をオフに保つから、実
際に誘導電動機がオフになって回生電力が発生し始めて
からインバータを保護することができるという利点があ
る。請求項3の発明は、停電時でもバックアップ電源に
よって計時部でのフリーラン時間の計時を継続させるよ
うになっているから、停電によって誘導電動機への給電
が停止してフリーラン時間の計時が開始された後に、フ
リーラン時間の計時中に復電したとしても開閉器がオン
になることはなく、インバータを確実に保護することが
できるという効果がある。しかも、フリーラン時間は停
電中にも計時されているから、復電後にフリーラン時間
が経過していれば誘導電動機にただちに給電を開始する
ことができ、再オンにする制御の時間待ちを少なくする
ことができるという利点がある。
【0035】請求項4の発明は、誘導電動機の回転数を
検出し、開閉器をオフにする制御指令が与えられた後に
は誘導電動機の回転数が設定した閾値以下になるまで開
閉器をオンにする制御指令を無効にするので、インバー
タの出力部に回生電力が印加されることによるインバー
タの破壊を確実に防止することができるという利点があ
る。しかも、時間による制御ではなく、誘導電動機の回
転数によって回生電力の有無を判定しているので、誘導
電動機に結合された負荷が変動する場合でも対応するこ
とができ、再オンに要する無駄な時間待ちを少なくする
ことができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1を示すブロック図である。
【図2】実施例1の前面パネルを示す正面図である。
【図3】実施例1の使用例を示すブロック図である。
【図4】実施例2を示すブロック図である。
【図5】実施例2の使用例を示すブロック図である。
【図6】従来例の使用例を示すブロック図である。
【図7】他の従来例の使用例を示すブロック図である。
【図8】さらに他の従来例の使用例を示すブロック図で
ある。
【図9】別の従来例の使用例を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 盤用コントローラ 2 制御盤 3 誘導電動機 13a オンスイッチ 13b オフスイッチ 14 表示部 21 信号処理回路 22 通信伝送制御部 23 故障信号入力部 24 外部信号入力部 25 出力制御部 26 出力駆動部 27 電流センサ信号入力部 28 計時部 29 回転数信号入力部 Bp バックアップ電源 Cs 電流センサ Iv インバータ Lb 分岐線 Mg 電磁接触器 Tg 回転計

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 誘導電動機に電力を供給するインバータ
    と、インバータから誘導電動機に至る電路を開閉する開
    閉器との動作タイミングを制御する盤用コントローラに
    おいて、開閉器をオン・オフさせる制御指令を与える制
    御手段と、誘導電動機への給電経路の通電状態を検出す
    る電流センサからの出力信号を検出する電流センサ信号
    入力部と、開閉器をオフにする制御出力を発生したとき
    に電流センサ信号入力部への電流の停止を示す入力信号
    を検出した時点から誘導電動機の回転が停止する程度の
    時間に設定されたフリーラン時間を計時する計時部と、
    フリーラン時間を設定する時間設定部と、フリーラン時
    間の計時中には開閉器をオンにする制御指令を無効にし
    て開閉器をオフに保つ出力制御部を備えて成ることを特
    徴とする盤用コントローラ。
  2. 【請求項2】 誘導電動機への給電が停止したことを電
    流センサにより検出した時点から計時部でのフリーラン
    時間の計時を行うことを特徴とする請求項1記載の盤用
    コントローラ。
  3. 【請求項3】 停電時に計時部でのフリーラン時間の計
    時を継続させるバックアップ電源を設けたことを特徴と
    する請求項1または請求項2記載の盤用コントローラ。
  4. 【請求項4】 誘導電動機に電力を供給するインバータ
    と、インバータから誘導電動機に至る電路を開閉する開
    閉器との動作タイミングを制御する盤用コントローラに
    おいて、開閉器をオン・オフさせる制御指令を与える制
    御手段と、誘導電動機の回転数を検出する回転計からの
    出力信号を検出する回転数信号入力部と、開閉器をオフ
    にする制御出力を発生した時点から誘導電動機の回転数
    が設定した閾値以下になるまで開閉器をオンにする制御
    指令を無効にして開閉器をオフに保つ出力制御部と、回
    転数の閾値を設定する閾値設定部とを備えて成ることを
    特徴とする盤用コントローラ。
JP5150832A 1993-06-22 1993-06-22 盤用コントローラ Withdrawn JPH0715995A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019022440A (ja) * 2014-06-13 2019-02-07 日本精工株式会社 モータ制御装置及びそれを搭載した電動パワーステアリング装置
CN111687866A (zh) * 2019-12-17 2020-09-22 成都博恩思医学机器人有限公司 一种感应手柄及手柄使用状态的检测方法

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