JPH07159915A - ハロゲン化銀写真感光材料 - Google Patents
ハロゲン化銀写真感光材料Info
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- JPH07159915A JPH07159915A JP30380093A JP30380093A JPH07159915A JP H07159915 A JPH07159915 A JP H07159915A JP 30380093 A JP30380093 A JP 30380093A JP 30380093 A JP30380093 A JP 30380093A JP H07159915 A JPH07159915 A JP H07159915A
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- silver halide
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Abstract
(57)【要約】
【目的】ハロゲン化銀写真感光材料及びそれを用いた硬
調ネガ画像形成方法に関するものであり、処理安定性の
良好な製版用ハロゲン化銀感材を提供する。 【構成】ハロゲン化銀写真乳剤層を少なくとも1つ有
し、該乳剤層又は他の親水性コロイド層の少なくとも1
つにヒドラジン化合物を含有するハロゲン化銀写真感光
材料において、一級又は二級アミン化合物とグリシジル
基を有する化合物の付加反応により生成する化合物から
選ばれた少なくとも1種を硬調化促進剤として含有する
ことを特徴とするハロゲン化銀写真感光材料。 【効果】本発明のヒドラジン化合物と硬調化促進剤をハ
ロゲン化銀写真感光材料中に含むことにより、現像液の
低pH化が実現でき、ランニングによるpH変化にも影
響をあまり受けずに硬調な画像を得ることができる。
調ネガ画像形成方法に関するものであり、処理安定性の
良好な製版用ハロゲン化銀感材を提供する。 【構成】ハロゲン化銀写真乳剤層を少なくとも1つ有
し、該乳剤層又は他の親水性コロイド層の少なくとも1
つにヒドラジン化合物を含有するハロゲン化銀写真感光
材料において、一級又は二級アミン化合物とグリシジル
基を有する化合物の付加反応により生成する化合物から
選ばれた少なくとも1種を硬調化促進剤として含有する
ことを特徴とするハロゲン化銀写真感光材料。 【効果】本発明のヒドラジン化合物と硬調化促進剤をハ
ロゲン化銀写真感光材料中に含むことにより、現像液の
低pH化が実現でき、ランニングによるpH変化にも影
響をあまり受けずに硬調な画像を得ることができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ハロゲン化銀写真感光
材料及びそれを用いた超硬調ネガ画像形成方法に関する
ものものであり、特に写真製版工程に用いられるハロゲ
ン化銀写真感光材料に関するものである。
材料及びそれを用いた超硬調ネガ画像形成方法に関する
ものものであり、特に写真製版工程に用いられるハロゲ
ン化銀写真感光材料に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、印刷写真製版分野において印刷物
のカラー化や複雑化が急速に進みつつある。そのため印
刷の中間媒体である印刷用ハロゲン化銀感光材料(以下
印刷感材という)への品質の向上と品質の安定に対する
要求も年々増加している。従来から一般的印刷感材は高
品質を達成するためにいわゆるリス現像処理適性が付与
されている。しかし、リス現像においては、その現像処
理液中に保恒剤である亜硫酸イオンを高濃度に含有する
ことが機構的に無理であり、そのため現像液の安定性が
非常に悪いことは当業者間では良く知られた事実であ
る。リス現像の不安定さを解消し、かつリス現像処理並
の硬調な画像を得るための技術としては、幾つか、その
試みについて特許文献の開示を見ることができる。例え
ば、ヒドラジン化合物を使用し、硬調化画像を得る技術
が特開昭53-16623号、同53-20921号、同53-20922号、同
53-49429号、同53-66732号,同55-90940号、同56-67843
号、同57-99635号、同62-73256号,同62-275247 号、同
62-178246 号、同62-180361 号、同63-121838 号、同63
-223744 号、同63-234244 号、同63-253357 号、同64-9
0439号、特開平1-105943号、同2-25843,同2-120736号,
同2-37号、同2-8834号、同3-125134号、同3-184039号、
同4-51143 号等に開示されている。これらのヒドラジン
化合物を含有している現像液のpHが比較的高いレベル
にあることが硬調な画像を得るために必要であって、こ
の高いpHを有する現像液は空気中の二酸化炭素を吸収
してpHが低下しやすいとか、空気酸化に対する安定性
も必ずしも充分とはいえず現像液の有効寿命が短いとい
う欠点があった。
のカラー化や複雑化が急速に進みつつある。そのため印
刷の中間媒体である印刷用ハロゲン化銀感光材料(以下
印刷感材という)への品質の向上と品質の安定に対する
要求も年々増加している。従来から一般的印刷感材は高
品質を達成するためにいわゆるリス現像処理適性が付与
されている。しかし、リス現像においては、その現像処
理液中に保恒剤である亜硫酸イオンを高濃度に含有する
ことが機構的に無理であり、そのため現像液の安定性が
非常に悪いことは当業者間では良く知られた事実であ
る。リス現像の不安定さを解消し、かつリス現像処理並
の硬調な画像を得るための技術としては、幾つか、その
試みについて特許文献の開示を見ることができる。例え
ば、ヒドラジン化合物を使用し、硬調化画像を得る技術
が特開昭53-16623号、同53-20921号、同53-20922号、同
53-49429号、同53-66732号,同55-90940号、同56-67843
号、同57-99635号、同62-73256号,同62-275247 号、同
62-178246 号、同62-180361 号、同63-121838 号、同63
-223744 号、同63-234244 号、同63-253357 号、同64-9
0439号、特開平1-105943号、同2-25843,同2-120736号,
同2-37号、同2-8834号、同3-125134号、同3-184039号、
同4-51143 号等に開示されている。これらのヒドラジン
化合物を含有している現像液のpHが比較的高いレベル
にあることが硬調な画像を得るために必要であって、こ
の高いpHを有する現像液は空気中の二酸化炭素を吸収
してpHが低下しやすいとか、空気酸化に対する安定性
も必ずしも充分とはいえず現像液の有効寿命が短いとい
う欠点があった。
【0003】これらの欠点を解決するためにより低いp
Hで硬調化するように、例えば、特開昭60-179734 号、
同62-948号、米国特許第4,385,108 号、同4,269,929 号
等に開示されているようにヒドラジン誘導体をより活性
にする試みが行われてきた。又、硬調化促進剤として、
特開昭61-165752 号、特願昭61-27113号、特開平2-8833
号に種々の促進剤が開示されているが、これらの促進剤
によって現像は促進されるが現像液のpHを低くする効
果はほとんど無かった。これらの促進剤と高活性ヒドラ
ジンを用いてもpHを低くすることには限界があった。
一方、特開平2-170155号に開示されている促進剤は高活
性ヒドラジンを用いると現像液のpHを低くすることは
できるものの、もう一つの問題点として、現像液pHが
変動したときの写真性能の変化が大きくなるという事で
あった。わずかのpH変動でも網点面積が変動したり、
線画像の線幅が変動することが問題となっていた。
Hで硬調化するように、例えば、特開昭60-179734 号、
同62-948号、米国特許第4,385,108 号、同4,269,929 号
等に開示されているようにヒドラジン誘導体をより活性
にする試みが行われてきた。又、硬調化促進剤として、
特開昭61-165752 号、特願昭61-27113号、特開平2-8833
号に種々の促進剤が開示されているが、これらの促進剤
によって現像は促進されるが現像液のpHを低くする効
果はほとんど無かった。これらの促進剤と高活性ヒドラ
ジンを用いてもpHを低くすることには限界があった。
一方、特開平2-170155号に開示されている促進剤は高活
性ヒドラジンを用いると現像液のpHを低くすることは
できるものの、もう一つの問題点として、現像液pHが
変動したときの写真性能の変化が大きくなるという事で
あった。わずかのpH変動でも網点面積が変動したり、
線画像の線幅が変動することが問題となっていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の第一の目的は
ヒドラジン化合物を用いた硬調な画像を低い現像液pH
で得られ、且つpHが変動したり、臭素イオン濃度が増
加しても写真性能の変動が少ないハロゲン化銀写真感光
材料を提供することにある。本発明の第二の目的は線画
あるいは目伸し、目縮め適性等の優れたハロゲン化銀写
真感光材料を提供することにある。
ヒドラジン化合物を用いた硬調な画像を低い現像液pH
で得られ、且つpHが変動したり、臭素イオン濃度が増
加しても写真性能の変動が少ないハロゲン化銀写真感光
材料を提供することにある。本発明の第二の目的は線画
あるいは目伸し、目縮め適性等の優れたハロゲン化銀写
真感光材料を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】ハロゲン化銀写真乳剤層
を少なくとも1つ有し、該乳剤層又は他の親水性コロイ
ド層の少なくとも1つにヒドラジン化合物を含有するハ
ロゲン化銀写真感光材料において、一級又は二級アミン
化合物とグリシジル基を有する化合物の付加反応により
生成する化合物より選ばれる少なくとも1種を含有する
ことを特徴とするハロゲン化銀写真感光材料により達成
される。
を少なくとも1つ有し、該乳剤層又は他の親水性コロイ
ド層の少なくとも1つにヒドラジン化合物を含有するハ
ロゲン化銀写真感光材料において、一級又は二級アミン
化合物とグリシジル基を有する化合物の付加反応により
生成する化合物より選ばれる少なくとも1種を含有する
ことを特徴とするハロゲン化銀写真感光材料により達成
される。
【0006】本発明に用いられるヒドラジン化合物とし
ては下記化1で表される化合物を挙げることができる。
ては下記化1で表される化合物を挙げることができる。
【0007】
【化1】
【0008】化1中、A1 、A2 はともに水素原子又は
一方が水素原子で他方はスルホニル基、又はアシル基を
表し、R1 は脂肪族基、芳香族基、又は複素環基を表
し、G1 はカルボニル基、スルホニル基、スルホキシ
基、ホスホリル基、オキサリル基又はイミノメチレン基
を表し、R2 は水素原子、脂肪族基、芳香族基、アルコ
キシ基、アリールオキシ基、又はアミノ基を表す。
一方が水素原子で他方はスルホニル基、又はアシル基を
表し、R1 は脂肪族基、芳香族基、又は複素環基を表
し、G1 はカルボニル基、スルホニル基、スルホキシ
基、ホスホリル基、オキサリル基又はイミノメチレン基
を表し、R2 は水素原子、脂肪族基、芳香族基、アルコ
キシ基、アリールオキシ基、又はアミノ基を表す。
【0009】次に化1について詳しく説明する。化1に
於て、A1 、A2 は水素原子、炭素数20以下のアルキ
ルスルホニル基及びアリールスルホニル基(好ましくは
フェニルスルホニル基、又はハメットのσp の和が−
0.5以上となるように置換されたフェニルスルホニル
基)、炭素数20以下のアシル基(好ましくはベンゾイ
ル基、又はハメットのσp の和が−0.5以上となるよ
うに置換されたベンゾイル基)、あるいは直鎖、分岐状
又は環状の無置換及び置換脂肪族アシル基(置換基とし
ては例えば、ハロゲン原子、エーテル基、スルホンアミ
ド基、アミド基、ヒドロキシ基、カルボキシ基、スルホ
基が挙げられる。)であり、A1 、A2 としては水素原
子である場合が最も好ましい。R1 で表される脂肪族基
は直鎖、分岐又は環状のアルキル基、アルケニル基、ア
ルキニル基である。R1 で表される芳香族基としては単
環又は2環のアリール基であり、例えば、フェニル基、
ナフチル基が挙げられる。R1 の複素環基としては、
N、O、S原子のうち少なくとも一つを含む3〜10員
の飽和もしくは不飽和の複素環であり、これらは単環で
あってもよいし、更に他の芳香環もしくは複素環と縮合
環を形成してもよい。複素環として好ましくは、5ない
し6員の芳香族複素環基であり、例えば、ピリジル基、
イミダゾリル基、キノリニル基、ベンズイミダゾリル
基、ピリミジル基、ピラゾリル基、イソキノリニル基、
チアゾリル基、ベンズチアゾリル基を含むものが好まし
い。R1 は置換基で置換されていてもよい。置換基とし
ては例えば以下のものが挙げられる。これらの基は更に
置換されていてもよい。例えば、アルキル基、アラルキ
ル基、アルコキシ基、アリール基、置換アミノ基、アシ
ルアミノ基、スルホニルアミノ基、ウレイド基、ウレタ
ン基、アリールオキシ基、スルファモイル基、カルバモ
イル基、アルキルチオ基、アリールチオ基、スルホニル
基、スルフィニル基、ヒドロキシ基、ハロゲン原子、シ
アノ基、スルホ基、カルボキシ基、、アンモニウム基、
ピリジニウム基、チウロニウム基などである。これらの
基は可能な時は互いに連結して環を形成してもよい。R
1 として好ましいのは、芳香族基、更に好ましくはアリ
ール基である。又、R1 はその中にカプラー等の不動性
写真用添加剤において常用されているバラスト基が組み
込まれているものでも良い。バラスト基は8以上の炭素
数を有する写真性に対して比較的不活性な基であり、例
えば、アルキル基、アルコキシ基、フェニル基、アルキ
ルフェニル基、フェノキシ基、アルキルフェノキシ基等
の中から選ぶことができる。
於て、A1 、A2 は水素原子、炭素数20以下のアルキ
ルスルホニル基及びアリールスルホニル基(好ましくは
フェニルスルホニル基、又はハメットのσp の和が−
0.5以上となるように置換されたフェニルスルホニル
基)、炭素数20以下のアシル基(好ましくはベンゾイ
ル基、又はハメットのσp の和が−0.5以上となるよ
うに置換されたベンゾイル基)、あるいは直鎖、分岐状
又は環状の無置換及び置換脂肪族アシル基(置換基とし
ては例えば、ハロゲン原子、エーテル基、スルホンアミ
ド基、アミド基、ヒドロキシ基、カルボキシ基、スルホ
基が挙げられる。)であり、A1 、A2 としては水素原
子である場合が最も好ましい。R1 で表される脂肪族基
は直鎖、分岐又は環状のアルキル基、アルケニル基、ア
ルキニル基である。R1 で表される芳香族基としては単
環又は2環のアリール基であり、例えば、フェニル基、
ナフチル基が挙げられる。R1 の複素環基としては、
N、O、S原子のうち少なくとも一つを含む3〜10員
の飽和もしくは不飽和の複素環であり、これらは単環で
あってもよいし、更に他の芳香環もしくは複素環と縮合
環を形成してもよい。複素環として好ましくは、5ない
し6員の芳香族複素環基であり、例えば、ピリジル基、
イミダゾリル基、キノリニル基、ベンズイミダゾリル
基、ピリミジル基、ピラゾリル基、イソキノリニル基、
チアゾリル基、ベンズチアゾリル基を含むものが好まし
い。R1 は置換基で置換されていてもよい。置換基とし
ては例えば以下のものが挙げられる。これらの基は更に
置換されていてもよい。例えば、アルキル基、アラルキ
ル基、アルコキシ基、アリール基、置換アミノ基、アシ
ルアミノ基、スルホニルアミノ基、ウレイド基、ウレタ
ン基、アリールオキシ基、スルファモイル基、カルバモ
イル基、アルキルチオ基、アリールチオ基、スルホニル
基、スルフィニル基、ヒドロキシ基、ハロゲン原子、シ
アノ基、スルホ基、カルボキシ基、、アンモニウム基、
ピリジニウム基、チウロニウム基などである。これらの
基は可能な時は互いに連結して環を形成してもよい。R
1 として好ましいのは、芳香族基、更に好ましくはアリ
ール基である。又、R1 はその中にカプラー等の不動性
写真用添加剤において常用されているバラスト基が組み
込まれているものでも良い。バラスト基は8以上の炭素
数を有する写真性に対して比較的不活性な基であり、例
えば、アルキル基、アルコキシ基、フェニル基、アルキ
ルフェニル基、フェノキシ基、アルキルフェノキシ基等
の中から選ぶことができる。
【0010】G1 はカルボニル基、スルホニル基、スル
ホキシ基、ホスホリル基、オキサリル基又はイミノメチ
レン基を表し、G1 としてはカルボニル基、オキサリル
基が好ましい。R2 で表される脂肪族基としては、好ま
しくは炭素数1〜5のアルキル基であり、芳香族基とし
ては単環又は2環のアリール基が好ましい(例えば、ベ
ンゼン環を含むもの)。G1 がカルボニル基の場合、R
2 で表される基のうち好ましいものは、水素原子、アル
キル基(例えば、メチル基、トリフルオロメチル基、3
−ヒドロキシプロピル基、3−メタンスルホンアミドプ
ロピル基、フェニルスルホニルメチル基など)、アラル
キル基(例えば、2−ヒドロキシベンジル基など)、ア
リール基(例えば、フェニル基、3,5−ジクロロフェ
ニル基、2−メタンスルホンアミドフェニル基、4−メ
タンスルホンアミドフェニル基、2−ヒドロキシメチル
フェニル基など)などであり、特に水素原子が好まし
い。R2 は置換されていてもよく、置換基としては、R
1 に関して列挙した置換基が適用できる。G1 がオキサ
リル基の場合、R2 として好ましいものは、アルコキシ
基(例えば、メトキシ基、エトキシ基、イソプロポキシ
基、メトキシエトキシ基など)、アリールオキシ基(例
えば、フェノキシ基、2−ヒドロキシメチルフェノキシ
基、4−クロロフェノキシ基)、アミノ基(例えば、3
−ヒドロキシプロピルアミノ基、2,3−ジヒドロキシ
プロピルアミノ基、2−ジメチルアミノエチルアミノ
基、3−ジエチルアミノプロピルアミノ基など)などで
あり、特にアミノ基が好ましい。R1 、R2 はその中に
ハロゲン化銀粒子表面に対して吸着を強める基が組み込
まれているものでも良い。かかる吸着基としては、チオ
尿素基、複素環チオアミド基、メルカプト複素環基、ト
リアゾール基等の米国特許第4,355,105 号に記載された
基が挙げられる。又、R2 はG1 −R2 の部分を残余分
子から分裂させ、−G1 −R2 部分の原子を含む環式構
造を生成させる環化反応を生起するようなものであって
もよく、その例としては例えば、特開昭63-29751号など
に記載のものが挙げられる。又、化1で表される化合物
が二つ以上のR2 を含有する場合、それらは同じでも異
なってもよい。化1で示される化合物の具体例を以下に
示すが、本発明は以下の化合物に限定されるものではな
い。
ホキシ基、ホスホリル基、オキサリル基又はイミノメチ
レン基を表し、G1 としてはカルボニル基、オキサリル
基が好ましい。R2 で表される脂肪族基としては、好ま
しくは炭素数1〜5のアルキル基であり、芳香族基とし
ては単環又は2環のアリール基が好ましい(例えば、ベ
ンゼン環を含むもの)。G1 がカルボニル基の場合、R
2 で表される基のうち好ましいものは、水素原子、アル
キル基(例えば、メチル基、トリフルオロメチル基、3
−ヒドロキシプロピル基、3−メタンスルホンアミドプ
ロピル基、フェニルスルホニルメチル基など)、アラル
キル基(例えば、2−ヒドロキシベンジル基など)、ア
リール基(例えば、フェニル基、3,5−ジクロロフェ
ニル基、2−メタンスルホンアミドフェニル基、4−メ
タンスルホンアミドフェニル基、2−ヒドロキシメチル
フェニル基など)などであり、特に水素原子が好まし
い。R2 は置換されていてもよく、置換基としては、R
1 に関して列挙した置換基が適用できる。G1 がオキサ
リル基の場合、R2 として好ましいものは、アルコキシ
基(例えば、メトキシ基、エトキシ基、イソプロポキシ
基、メトキシエトキシ基など)、アリールオキシ基(例
えば、フェノキシ基、2−ヒドロキシメチルフェノキシ
基、4−クロロフェノキシ基)、アミノ基(例えば、3
−ヒドロキシプロピルアミノ基、2,3−ジヒドロキシ
プロピルアミノ基、2−ジメチルアミノエチルアミノ
基、3−ジエチルアミノプロピルアミノ基など)などで
あり、特にアミノ基が好ましい。R1 、R2 はその中に
ハロゲン化銀粒子表面に対して吸着を強める基が組み込
まれているものでも良い。かかる吸着基としては、チオ
尿素基、複素環チオアミド基、メルカプト複素環基、ト
リアゾール基等の米国特許第4,355,105 号に記載された
基が挙げられる。又、R2 はG1 −R2 の部分を残余分
子から分裂させ、−G1 −R2 部分の原子を含む環式構
造を生成させる環化反応を生起するようなものであって
もよく、その例としては例えば、特開昭63-29751号など
に記載のものが挙げられる。又、化1で表される化合物
が二つ以上のR2 を含有する場合、それらは同じでも異
なってもよい。化1で示される化合物の具体例を以下に
示すが、本発明は以下の化合物に限定されるものではな
い。
【0011】
【化2】
【0012】
【化3】
【0013】
【化4】
【0014】
【化5】
【0015】
【化6】
【0016】
【化7】
【0017】
【化8】
【0018】
【化9】
【0019】
【化10】
【0020】
【化11】
【0021】
【化12】
【0022】
【化13】
【0023】
【化14】
【0024】
【化15】
【0025】
【化16】
【0026】
【化17】
【0027】
【化18】
【0028】
【化19】
【0029】
【化20】
【0030】本発明のヒドラジン化合物は例えば、特開
昭61-213847 号、同62-178246 号、同62-180361 号、同
62-260153 号、同63-253357 号、米国特許第4,684,604
号、同第3,379,529 号、同第4,377,634 号、同第4,332,
878 号、特願昭63-98803号等に記載されている方法を利
用することにより合成できる。
昭61-213847 号、同62-178246 号、同62-180361 号、同
62-260153 号、同63-253357 号、米国特許第4,684,604
号、同第3,379,529 号、同第4,377,634 号、同第4,332,
878 号、特願昭63-98803号等に記載されている方法を利
用することにより合成できる。
【0031】本発明のヒドラジン化合物は適当な水混和
性有機溶媒、例えば、アルコール類(メタノール、エタ
ノール、プロパノール、弗素化アルコール)、ケトン類
(アセトン、メチルエチルケトン)、ジメチルホルムア
ミド、ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホキシド、
メチルセルソルブ等に溶解して用いることができる。
又、既によく知られている乳化分散法によって、ジメチ
ルフタレート、トリクレジルフォスフェート、グリセリ
ルトリアセテートあるいはジエチルフタレートなどのオ
イル、酢酸エチルやシクロヘキサノン等の補助溶媒を用
いて溶解し、機械的に乳化分散物を作成して用いること
ができる。あるいは固体分散法として知られている方法
によって、ヒドラジン化合物の粉末を水の中にボールミ
ル、コロイドミル、あるいは超音波によって分散して用
いることもできる。
性有機溶媒、例えば、アルコール類(メタノール、エタ
ノール、プロパノール、弗素化アルコール)、ケトン類
(アセトン、メチルエチルケトン)、ジメチルホルムア
ミド、ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホキシド、
メチルセルソルブ等に溶解して用いることができる。
又、既によく知られている乳化分散法によって、ジメチ
ルフタレート、トリクレジルフォスフェート、グリセリ
ルトリアセテートあるいはジエチルフタレートなどのオ
イル、酢酸エチルやシクロヘキサノン等の補助溶媒を用
いて溶解し、機械的に乳化分散物を作成して用いること
ができる。あるいは固体分散法として知られている方法
によって、ヒドラジン化合物の粉末を水の中にボールミ
ル、コロイドミル、あるいは超音波によって分散して用
いることもできる。
【0032】本発明に用いられる硬調化促進剤は、一級
又は二級アミン化合物とグリシジル基を有する化合物の
付加反応により生成するβ−ヒドロキシアミン誘導体で
ある。これらのアミノ化合物に含まれるものはモノアミ
ン、ジアミン及びポリアミンである。又、これらは二価
の脂肪族基(例えば、プロピレン基、ブチレン基等)、
芳香族基(例えば、フェニレン基等)を含むモノアミ
ン、ジアミン及びポリアミンでもよい。アミンは脂肪族
アミンであることができ、または芳香環または複素環式
部分を含むことができる。アミン中に存在する脂肪族、
芳香族及び複素環式基は置換されていてもされていなく
てもよい。硬調化促進剤として使用するβ−ヒドロキシ
アミン誘導体は好ましくは炭素数が15以上の化合物で
ある。
又は二級アミン化合物とグリシジル基を有する化合物の
付加反応により生成するβ−ヒドロキシアミン誘導体で
ある。これらのアミノ化合物に含まれるものはモノアミ
ン、ジアミン及びポリアミンである。又、これらは二価
の脂肪族基(例えば、プロピレン基、ブチレン基等)、
芳香族基(例えば、フェニレン基等)を含むモノアミ
ン、ジアミン及びポリアミンでもよい。アミンは脂肪族
アミンであることができ、または芳香環または複素環式
部分を含むことができる。アミン中に存在する脂肪族、
芳香族及び複素環式基は置換されていてもされていなく
てもよい。硬調化促進剤として使用するβ−ヒドロキシ
アミン誘導体は好ましくは炭素数が15以上の化合物で
ある。
【0033】本発明に好ましいβ−ヒドロキシアミン誘
導体は化21、化22、化23である。
導体は化21、化22、化23である。
【0034】
【化21】
【0035】化21中、R11及びR12は水素原子、アル
キル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基、ア
ラルキル基又は複素環式基を表し、Aは置換あるいは無
置換のアルキル基、アリール基、複素環式基、アシル
基、アルキルスルホニル基及び、アリールスルホニル基
を表す。
キル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基、ア
ラルキル基又は複素環式基を表し、Aは置換あるいは無
置換のアルキル基、アリール基、複素環式基、アシル
基、アルキルスルホニル基及び、アリールスルホニル基
を表す。
【0036】
【化22】
【0037】化22中、R13、R14、R15及びR16は水
素原子、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、ア
リール基、アラルキル基又は複素環式基を表し、B11は
水素原子、炭素原子、窒素原子、酸素原子、硫黄原子か
ら選ばれた原子又は原子群よりなる2価の連結基を表
し、nは1〜10の整数を表す。
素原子、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、ア
リール基、アラルキル基又は複素環式基を表し、B11は
水素原子、炭素原子、窒素原子、酸素原子、硫黄原子か
ら選ばれた原子又は原子群よりなる2価の連結基を表
し、nは1〜10の整数を表す。
【0038】
【化23】
【0039】化23中、R17、R18、R19、R20、R21
及びR22は水素原子、アルキル基、アルケニル基、アル
キニル基、アラルキル基、アリール基又は複素環式基を
表し、B12は水素原子、炭素原子、窒素原子、酸素原
子、硫黄原子から選ばれた原子又は原子群よりなる2価
の連結基を表し、nは1〜10の整数を表す。
及びR22は水素原子、アルキル基、アルケニル基、アル
キニル基、アラルキル基、アリール基又は複素環式基を
表し、B12は水素原子、炭素原子、窒素原子、酸素原
子、硫黄原子から選ばれた原子又は原子群よりなる2価
の連結基を表し、nは1〜10の整数を表す。
【0040】次に化21、化22及び化23で表される
化合物について更に詳しく説明する。R11とR12、R13
とR14、R15とR16、R17とR18、R19とR20及びR21
とR22は同じでも異なっていてもよく、水素原子、置換
もしくは無置換の炭素数1〜20のアルキル基、アルケ
ニル基、アルキニル基又はアラルキル基を表し、これら
の基は直鎖(例えば、メチル基、エチル基、n−プロピ
ル基、n−ブチル基、n−オクチル基、アリル基、3−
ブテニル基、プロパルギル基、ブチニル基、ベンジル
基、フェネチル基等)、分岐(例えば、i−プロピル
基、t−オクチル基等)、又は環状(例えば、シクロヘ
キシル基等)でもよく、アリール基(例えば、フェニル
基、ナフチル基等)、複素環式基(例えば、ピリジル
基、フリル基、チエニル基、テトラヒドロフリル基等)
を表してもよい。これらは連結して環を形成してもよ
く、その中に1つ又はそれ以上のヘテロ原子(例えば、
酸素原子、硫黄原子、窒素原子等)を含んだ飽和のヘテ
ロ環を形成するように環化されていてもよく、例えば、
ピロリジル基、ピペリジル基、モルホリノ基等を挙げる
ことができる。R11〜R22の置換基としては例えば、カ
ルボキシ基、スルホ基、シアノ基、アルコキシ基(例え
ば、メトキシ基、エトキシ基、ベンジルオキシ基等)、
ヒドロキシ基、ハロゲン原子(例えば、塩素原子、臭素
原子等)、炭素数20以下のアルコキシカルボニル基
(例えば、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル
基、フェノキシカルボニル基、ベンジルオキシカルボニ
ル基等)、炭素数20以下のアリーリオキシ基(例え
ば、フェノキシ基、p−トリルオキシ基等)、アシルオ
キシ基(例えば、アセチルオキシ基、プロピオニルオキ
シ基等)、アシル基(例えば、アセチル基、プロピオニ
ル基、ベンゾイル基、メシル基等)、カルバモイル基
(例えば、カルバモイル基、N,N−ジメチルカルバモ
イル基、モルホリノカルボニル基、ピペリジノカルボニ
ル基等)、スルファモイル基(例えば、スルファモイル
基、N,N−ジメチルスルファモイル基、モルホリノス
ルホニル基、ピペリジノスルホニル基等)、アシルアミ
ノ基(例えば、アセチルアミノ基、、プロピオニルアミ
ノ基、メシルアミノ基等)、スルホンアミド基(エチル
スルホンアミド基、、p−トルエンスルホンアミド基
等)、ウレイド基(例えば、メチルウレイド基、フェニ
ルウレイド基等)、アミノ基(例えば、ジエチルアミノ
基等)、ウレイド基(例えば、メチルウレイド基、フェ
ニルウレイド基等)等が挙げられる。
化合物について更に詳しく説明する。R11とR12、R13
とR14、R15とR16、R17とR18、R19とR20及びR21
とR22は同じでも異なっていてもよく、水素原子、置換
もしくは無置換の炭素数1〜20のアルキル基、アルケ
ニル基、アルキニル基又はアラルキル基を表し、これら
の基は直鎖(例えば、メチル基、エチル基、n−プロピ
ル基、n−ブチル基、n−オクチル基、アリル基、3−
ブテニル基、プロパルギル基、ブチニル基、ベンジル
基、フェネチル基等)、分岐(例えば、i−プロピル
基、t−オクチル基等)、又は環状(例えば、シクロヘ
キシル基等)でもよく、アリール基(例えば、フェニル
基、ナフチル基等)、複素環式基(例えば、ピリジル
基、フリル基、チエニル基、テトラヒドロフリル基等)
を表してもよい。これらは連結して環を形成してもよ
く、その中に1つ又はそれ以上のヘテロ原子(例えば、
酸素原子、硫黄原子、窒素原子等)を含んだ飽和のヘテ
ロ環を形成するように環化されていてもよく、例えば、
ピロリジル基、ピペリジル基、モルホリノ基等を挙げる
ことができる。R11〜R22の置換基としては例えば、カ
ルボキシ基、スルホ基、シアノ基、アルコキシ基(例え
ば、メトキシ基、エトキシ基、ベンジルオキシ基等)、
ヒドロキシ基、ハロゲン原子(例えば、塩素原子、臭素
原子等)、炭素数20以下のアルコキシカルボニル基
(例えば、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル
基、フェノキシカルボニル基、ベンジルオキシカルボニ
ル基等)、炭素数20以下のアリーリオキシ基(例え
ば、フェノキシ基、p−トリルオキシ基等)、アシルオ
キシ基(例えば、アセチルオキシ基、プロピオニルオキ
シ基等)、アシル基(例えば、アセチル基、プロピオニ
ル基、ベンゾイル基、メシル基等)、カルバモイル基
(例えば、カルバモイル基、N,N−ジメチルカルバモ
イル基、モルホリノカルボニル基、ピペリジノカルボニ
ル基等)、スルファモイル基(例えば、スルファモイル
基、N,N−ジメチルスルファモイル基、モルホリノス
ルホニル基、ピペリジノスルホニル基等)、アシルアミ
ノ基(例えば、アセチルアミノ基、、プロピオニルアミ
ノ基、メシルアミノ基等)、スルホンアミド基(エチル
スルホンアミド基、、p−トルエンスルホンアミド基
等)、ウレイド基(例えば、メチルウレイド基、フェニ
ルウレイド基等)、アミノ基(例えば、ジエチルアミノ
基等)、ウレイド基(例えば、メチルウレイド基、フェ
ニルウレイド基等)等が挙げられる。
【0041】Aで表すアルキル基としては、直鎖(例え
ば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、n−ブチル
基、n−オクチル基、アリル基、3−ブテニル基、プロ
パルギル基、ブチニル基、ベンジル基、フェネチル基
等)、分岐(例えば、i−プロピル基、t−オクチル基
等)、又は環状(例えば、シクロヘキシル基等)でもよ
く、アリール基としては例えば、フェニル基、ナフチル
基等、複素環式基としては例えば、ピリジル基、フリル
基、チエニル基、テトラヒドロフリル基等、アシル基と
しては例えば、アセチル基、ブチリル基等、アルキルス
ルホニル基としては例えば、メタンスルホニル基、ブタ
ンスルホニル基等、アリールスルホニル基としては例え
ば、ベンゼンスルホニル基、ナフタレンスルホニル基等
を表す。これらは、R11〜R22で前述した置換基を含ん
でもよい。B11、B12で表す2価の連結基として例え
ば、アルキレン基(例えば、エチレン基、プロピレン
基、ブチレン基等)、アリーレン等(例えば、フェニレ
ン基、ナフチレン基等)、−O−、−S−、−SO
2 −、−NR1 −、−CO2 −、−OCO−、−NR2
CO−、−NR3 SO2 −等を表す。又は、これらを組
み合わした2価の連結基(例えば、−CH2 CH2 OC
H2 CH2 −、−CH2 CH2 CH2 CONHCH2 C
H2 CH2 −、ランチオニル基、シスタチオニル基、シ
スチル基、−C6 H4 SO2 C6 H4 −等)を形成して
もよい。R1 、R2 及びR3 は水素原子、置換もしくは
無置換のアルキル基(例えば、メチル基、エチル基、プ
ロピル基、n−ブチル基、メトキシエチル基等)、置換
もしくは無置換のアリール基(例えば、フェニル基、2
−メチルフェニル基等)、置換もしくは無置換のアルケ
ニル基(例えば、プロペニル基、1−メチルビニル基
等)、又は置換もしくは無置換のアラルキル基(例え
ば、ベンジル基、フェネチル基等)を表す。本発明の硬
調化促進剤の具体例を以下に示すが、本発明は以下の化
合物に限定されるものではない。
ば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、n−ブチル
基、n−オクチル基、アリル基、3−ブテニル基、プロ
パルギル基、ブチニル基、ベンジル基、フェネチル基
等)、分岐(例えば、i−プロピル基、t−オクチル基
等)、又は環状(例えば、シクロヘキシル基等)でもよ
く、アリール基としては例えば、フェニル基、ナフチル
基等、複素環式基としては例えば、ピリジル基、フリル
基、チエニル基、テトラヒドロフリル基等、アシル基と
しては例えば、アセチル基、ブチリル基等、アルキルス
ルホニル基としては例えば、メタンスルホニル基、ブタ
ンスルホニル基等、アリールスルホニル基としては例え
ば、ベンゼンスルホニル基、ナフタレンスルホニル基等
を表す。これらは、R11〜R22で前述した置換基を含ん
でもよい。B11、B12で表す2価の連結基として例え
ば、アルキレン基(例えば、エチレン基、プロピレン
基、ブチレン基等)、アリーレン等(例えば、フェニレ
ン基、ナフチレン基等)、−O−、−S−、−SO
2 −、−NR1 −、−CO2 −、−OCO−、−NR2
CO−、−NR3 SO2 −等を表す。又は、これらを組
み合わした2価の連結基(例えば、−CH2 CH2 OC
H2 CH2 −、−CH2 CH2 CH2 CONHCH2 C
H2 CH2 −、ランチオニル基、シスタチオニル基、シ
スチル基、−C6 H4 SO2 C6 H4 −等)を形成して
もよい。R1 、R2 及びR3 は水素原子、置換もしくは
無置換のアルキル基(例えば、メチル基、エチル基、プ
ロピル基、n−ブチル基、メトキシエチル基等)、置換
もしくは無置換のアリール基(例えば、フェニル基、2
−メチルフェニル基等)、置換もしくは無置換のアルケ
ニル基(例えば、プロペニル基、1−メチルビニル基
等)、又は置換もしくは無置換のアラルキル基(例え
ば、ベンジル基、フェネチル基等)を表す。本発明の硬
調化促進剤の具体例を以下に示すが、本発明は以下の化
合物に限定されるものではない。
【0042】
【化24】
【0043】
【化25】
【0044】
【化26】
【0045】
【化27】
【0046】
【化28】
【0047】
【化29】
【0048】
【化30】
【0049】
【化31】
【0050】
【化32】
【0051】
【化33】
【0052】
【化34】
【0053】
【化35】
【0054】
【化36】
【0055】
【化37】
【0056】
【化38】
【0057】
【化39】
【0058】
【化40】
【0059】
【化41】
【0060】
【化42】
【0061】
【化43】
【0062】
【化44】
【0063】
【化45】
【0064】
【化46】
【0065】
【化47】
【0066】以下に本発明の合成例を挙げる。 合成例1 化38の合成 グリセロールトリグリシジルエーテル12.0gをエタ
ノール100mlに溶かし、モルホリン16.0gを加
え50〜60℃で2時間撹拌した。溶媒と過剰のアミン
を減圧下除き目的物を21.0g得た。他の化合物も同
様に容易に合成できる。
ノール100mlに溶かし、モルホリン16.0gを加
え50〜60℃で2時間撹拌した。溶媒と過剰のアミン
を減圧下除き目的物を21.0g得た。他の化合物も同
様に容易に合成できる。
【0067】本発明の感光材料の感光性ハロゲン化銀乳
剤に用いられるハロゲン化銀には特に限定はないが表面
潜像型ハロゲン化銀乳剤がよく、ハロゲン化銀の種類と
しては塩化銀、塩臭化銀、塩沃臭化銀、沃臭化銀、臭化
銀などを用いることができるが、塩沃臭化銀、沃臭化銀
を用いる場合には、沃化銀の含有量は5モル%以下の範
囲であることが好ましい。ハロゲン化銀粒子の形態、晶
癖、サイズ分布等には特に限定はないが、粒子径0.7
μm以下のものが好ましい。ハロゲン化銀乳剤は、塩化
金酸塩、三塩化金などの様な金化合物やロジウム、イリ
ジウムの如き貴金属の塩や銀塩と反応して硫化銀を形成
するイオウ化合物や、第1スズ塩、アミン類の如き還元
性物質で粒子を粗大化しないで感度を上昇させることが
できる。又、ロジウム、イリジウムの如き貴金属の塩、
赤血塩などの鉄化合物をハロゲン化銀粒子の物理熟成時
又は核生成時に存在せしめることもできる。特に、ロジ
ウム塩又はその錯塩の添加は、短い現像時間で超硬調の
写真特性を達成するという本発明の効果を一層助長する
ので好ましい。
剤に用いられるハロゲン化銀には特に限定はないが表面
潜像型ハロゲン化銀乳剤がよく、ハロゲン化銀の種類と
しては塩化銀、塩臭化銀、塩沃臭化銀、沃臭化銀、臭化
銀などを用いることができるが、塩沃臭化銀、沃臭化銀
を用いる場合には、沃化銀の含有量は5モル%以下の範
囲であることが好ましい。ハロゲン化銀粒子の形態、晶
癖、サイズ分布等には特に限定はないが、粒子径0.7
μm以下のものが好ましい。ハロゲン化銀乳剤は、塩化
金酸塩、三塩化金などの様な金化合物やロジウム、イリ
ジウムの如き貴金属の塩や銀塩と反応して硫化銀を形成
するイオウ化合物や、第1スズ塩、アミン類の如き還元
性物質で粒子を粗大化しないで感度を上昇させることが
できる。又、ロジウム、イリジウムの如き貴金属の塩、
赤血塩などの鉄化合物をハロゲン化銀粒子の物理熟成時
又は核生成時に存在せしめることもできる。特に、ロジ
ウム塩又はその錯塩の添加は、短い現像時間で超硬調の
写真特性を達成するという本発明の効果を一層助長する
ので好ましい。
【0068】本発明に於て、表面潜像型ハロゲン化銀乳
剤とは、内部感度より表面感度の高いハロゲン化銀粒子
から成る乳剤をさし、この乳剤は好ましくは米国特許第
4,224,401号明細書にて規定された表面感度と
内部感度の差を持つものである。ハロゲン化銀乳剤は単
分散であることが望ましく、特に上記の米国特許第4,
224,401号にて規定された単分散性を持つ乳剤が
好ましい。本発明に用いられるハロゲン化銀乳剤には水
溶性ロジウム塩(例えば、二塩化ロジウム、三塩化ロジ
ウム、六塩化ロジウム(III) 酸カリウム、六塩化ロジウ
ム(III) 酸アンモニウムなど)を含んだほうが好まし
く、添加時期として、これらロジウム塩は、乳剤製造時
の第一熟成終了前に添加するほうが好ましい。ロジウム
塩の添加量はハロゲン化銀1モル当たり1×10-7モル
〜1×10-4モルが好ましい。本発明で用いられるハロ
ゲン化銀の、平均粒子サイズは好ましくは0.7μm以
下特に好ましくは0.1〜0.4μmの範囲である。ハ
ロゲン化銀粒子の形は立方体、八面体のような規則的な
ものでもよく、混合晶形のようなものでもよいが、比較
的粒子サイズ分布の狭いいわゆる単分散乳剤であること
が好ましい。ここでいう単分散乳剤とは、平均粒子サイ
ズの±40%の粒子サイズ域に全粒子数の90%、より
好ましくは95%が入るような乳剤のことを言う。本発
明におけるハロゲン化銀乳剤の調製のため可溶性銀塩と
可溶性ハロゲン塩を反応させる形式としてはシングルジ
ェット法、ダブルジェット法、銀イオン過剰下で形成さ
せる逆混合法等のいずれの手段を用いてもよいが本発明
の目的のためには、酸性溶液下で可溶性銀塩と可溶性ハ
ロゲン塩を同時に添加して粒子形成させるダブルジェッ
ト法が特に好ましい。この様にして調製されたハロゲン
化銀乳剤は化学増感されていてもされていなくてもよ
い、実質的に明室と呼び得るセーフライト環境下での取
扱い性を良化する観点からは化学増感していないほうが
むしろ好ましい。化学増感する場合は通常のイオウ増
感、セレン増感、還元増感等が用いられる。
剤とは、内部感度より表面感度の高いハロゲン化銀粒子
から成る乳剤をさし、この乳剤は好ましくは米国特許第
4,224,401号明細書にて規定された表面感度と
内部感度の差を持つものである。ハロゲン化銀乳剤は単
分散であることが望ましく、特に上記の米国特許第4,
224,401号にて規定された単分散性を持つ乳剤が
好ましい。本発明に用いられるハロゲン化銀乳剤には水
溶性ロジウム塩(例えば、二塩化ロジウム、三塩化ロジ
ウム、六塩化ロジウム(III) 酸カリウム、六塩化ロジウ
ム(III) 酸アンモニウムなど)を含んだほうが好まし
く、添加時期として、これらロジウム塩は、乳剤製造時
の第一熟成終了前に添加するほうが好ましい。ロジウム
塩の添加量はハロゲン化銀1モル当たり1×10-7モル
〜1×10-4モルが好ましい。本発明で用いられるハロ
ゲン化銀の、平均粒子サイズは好ましくは0.7μm以
下特に好ましくは0.1〜0.4μmの範囲である。ハ
ロゲン化銀粒子の形は立方体、八面体のような規則的な
ものでもよく、混合晶形のようなものでもよいが、比較
的粒子サイズ分布の狭いいわゆる単分散乳剤であること
が好ましい。ここでいう単分散乳剤とは、平均粒子サイ
ズの±40%の粒子サイズ域に全粒子数の90%、より
好ましくは95%が入るような乳剤のことを言う。本発
明におけるハロゲン化銀乳剤の調製のため可溶性銀塩と
可溶性ハロゲン塩を反応させる形式としてはシングルジ
ェット法、ダブルジェット法、銀イオン過剰下で形成さ
せる逆混合法等のいずれの手段を用いてもよいが本発明
の目的のためには、酸性溶液下で可溶性銀塩と可溶性ハ
ロゲン塩を同時に添加して粒子形成させるダブルジェッ
ト法が特に好ましい。この様にして調製されたハロゲン
化銀乳剤は化学増感されていてもされていなくてもよ
い、実質的に明室と呼び得るセーフライト環境下での取
扱い性を良化する観点からは化学増感していないほうが
むしろ好ましい。化学増感する場合は通常のイオウ増
感、セレン増感、還元増感等が用いられる。
【0069】本発明の感光材料に於いてヒドラジン化合
物及び硬調化促進剤は表面潜像型ハロゲン化銀乳剤層に
含有させるのが好ましいが、表面潜像型ハロゲン化銀乳
剤層に隣接する親水性コロイド層に含有させてもよい。
その様な層は下塗層、中間層、フィルター層、保護層、
アンチハレーション層など、ヒドラジン化合物及び硬調
化促進剤が、ハロゲン化銀粒子へ拡散していくのを妨げ
ない限り、どんな機能をもつ層であってもよい。層中で
のヒドラジン化合物及び硬調化促進剤の含有量は、用い
られるハロゲン化銀乳剤の特性、化合物の化学構造及び
現像条件によって異なるので、適当な含有量は、広い範
囲にわたって変化しうるが、ヒドラジン化合物について
は表面潜像型ハロゲン化銀乳剤中の銀1モル当り約1×
10-6〜1×10-2モルの範囲が実際上有用である。硬
調化促進剤については5mg〜2g/m2 が好ましい。
物及び硬調化促進剤は表面潜像型ハロゲン化銀乳剤層に
含有させるのが好ましいが、表面潜像型ハロゲン化銀乳
剤層に隣接する親水性コロイド層に含有させてもよい。
その様な層は下塗層、中間層、フィルター層、保護層、
アンチハレーション層など、ヒドラジン化合物及び硬調
化促進剤が、ハロゲン化銀粒子へ拡散していくのを妨げ
ない限り、どんな機能をもつ層であってもよい。層中で
のヒドラジン化合物及び硬調化促進剤の含有量は、用い
られるハロゲン化銀乳剤の特性、化合物の化学構造及び
現像条件によって異なるので、適当な含有量は、広い範
囲にわたって変化しうるが、ヒドラジン化合物について
は表面潜像型ハロゲン化銀乳剤中の銀1モル当り約1×
10-6〜1×10-2モルの範囲が実際上有用である。硬
調化促進剤については5mg〜2g/m2 が好ましい。
【0070】本発明に用いられる写真乳剤は、メチン色
素類、その他によって分光増感されてもよい。用いられ
る色素には、シアニン色素、メロシアニン色素、複合シ
アニン色素、複合メロシアニン色素、ホロポーラーシア
ニン色素、ヘミシアニン色素、スチリル色素、およびヘ
ミオキソノール色素が包含される。特に有用な色素は、
シアニン色素、メロシアニン色素、および複合メロシア
ニン色素に属する色素である。これらの増感色素は、単
独に用いてもよいが、それらの組合せを用いてもよい。
増感色素の組合せは、特に強色増感の目的でしばしば用
いられる。増感色素とともに、それ自身分光増感作用を
もたない色素あるいは可視光を実質的に吸収しない物質
であって、強色増感を示す物質を乳剤中に含んでもよ
い。
素類、その他によって分光増感されてもよい。用いられ
る色素には、シアニン色素、メロシアニン色素、複合シ
アニン色素、複合メロシアニン色素、ホロポーラーシア
ニン色素、ヘミシアニン色素、スチリル色素、およびヘ
ミオキソノール色素が包含される。特に有用な色素は、
シアニン色素、メロシアニン色素、および複合メロシア
ニン色素に属する色素である。これらの増感色素は、単
独に用いてもよいが、それらの組合せを用いてもよい。
増感色素の組合せは、特に強色増感の目的でしばしば用
いられる。増感色素とともに、それ自身分光増感作用を
もたない色素あるいは可視光を実質的に吸収しない物質
であって、強色増感を示す物質を乳剤中に含んでもよ
い。
【0071】本発明の感光材料の乳剤層や中間層に用い
ることのできる結合剤又は保護コロイドとしては、ゼラ
チンを用いるのが有利であるが、それ以外の親水性コロ
イドも用いる事ができる。例えば、ゼラチン誘導体、ゼ
ラチンと他の高分子とのグラフトポリマー、アルブミ
ン、カゼイン等の蛋白質、ヒドロキシエチルセルロー
ス、カルボキシメチルセルロース、セルロース硫酸エス
テル類の如きセルロース誘導体、アルギン酸ソーダ、澱
粉誘導体などの糖誘導体、ポリビニルアルコール、ポリ
ビニルアルコールの部分アセタール、ポリ−N−ビニル
ピロリドン、ポリアクリル酸、ポリメタクリル酸、ポリ
アクリルアミド、ポリビニルイミダゾール等の単一ある
いは共重合体の如き多種の合成親水性高分子物質を用い
ることができる。ゼラチンとしては、石灰処理ゼラチン
の他、酸処理ゼラチンやBull.Soc.Sci.Phot.Japan,No.
16、P30(1966)に記載された様な酵素処理ゼ
ラチンを用いてもよく、又、ゼラチンの加水分解物や酵
素分解物も用いることができる。
ることのできる結合剤又は保護コロイドとしては、ゼラ
チンを用いるのが有利であるが、それ以外の親水性コロ
イドも用いる事ができる。例えば、ゼラチン誘導体、ゼ
ラチンと他の高分子とのグラフトポリマー、アルブミ
ン、カゼイン等の蛋白質、ヒドロキシエチルセルロー
ス、カルボキシメチルセルロース、セルロース硫酸エス
テル類の如きセルロース誘導体、アルギン酸ソーダ、澱
粉誘導体などの糖誘導体、ポリビニルアルコール、ポリ
ビニルアルコールの部分アセタール、ポリ−N−ビニル
ピロリドン、ポリアクリル酸、ポリメタクリル酸、ポリ
アクリルアミド、ポリビニルイミダゾール等の単一ある
いは共重合体の如き多種の合成親水性高分子物質を用い
ることができる。ゼラチンとしては、石灰処理ゼラチン
の他、酸処理ゼラチンやBull.Soc.Sci.Phot.Japan,No.
16、P30(1966)に記載された様な酵素処理ゼ
ラチンを用いてもよく、又、ゼラチンの加水分解物や酵
素分解物も用いることができる。
【0072】ヒドラジン化合物を用いた超硬調画像を得
る方法に於いて明室下での取扱いを可能にするために従
来のセーフライト染料を乳剤層中あるいは他の親水性コ
ロイド層中に添加しても良い。本発明に用いられる写真
乳剤には、感光材料の製造工程、保存中あるいは写真処
理中のカブリを防止し、あるいは写真性能を安定化させ
る目的で、種々の化合物を含有させることができる。即
ち、アゾール類、例えばベンゾチアゾリウム塩、ニトロ
イミダゾール類、ニトロベンズイミダゾール類、クロロ
ベンズイミダゾール類、メルカプトチアゾール類、メル
カプトベンゾチアゾール類、メルカプトチアジアゾール
類、アミノトリアゾール類、ベンゾトリアゾール類、メ
ルカプトテトラゾール類;メルカプトピリミジン類、メ
ルカプトトリアジン類、チオケト化合物;アザインデン
類;など従来よりカブリ防止剤又は安定剤として知られ
た、多くの化合物を加えることができる。これらの中
で、特に好ましいのは、ベンゾトリアゾール類(例えば
5−メチルベンゾトリアゾール類)及びニトロインダゾ
ール類(例えば5−ニトロインダゾール)である。これ
らの化合物は、処理液に含有させても良い。
る方法に於いて明室下での取扱いを可能にするために従
来のセーフライト染料を乳剤層中あるいは他の親水性コ
ロイド層中に添加しても良い。本発明に用いられる写真
乳剤には、感光材料の製造工程、保存中あるいは写真処
理中のカブリを防止し、あるいは写真性能を安定化させ
る目的で、種々の化合物を含有させることができる。即
ち、アゾール類、例えばベンゾチアゾリウム塩、ニトロ
イミダゾール類、ニトロベンズイミダゾール類、クロロ
ベンズイミダゾール類、メルカプトチアゾール類、メル
カプトベンゾチアゾール類、メルカプトチアジアゾール
類、アミノトリアゾール類、ベンゾトリアゾール類、メ
ルカプトテトラゾール類;メルカプトピリミジン類、メ
ルカプトトリアジン類、チオケト化合物;アザインデン
類;など従来よりカブリ防止剤又は安定剤として知られ
た、多くの化合物を加えることができる。これらの中
で、特に好ましいのは、ベンゾトリアゾール類(例えば
5−メチルベンゾトリアゾール類)及びニトロインダゾ
ール類(例えば5−ニトロインダゾール)である。これ
らの化合物は、処理液に含有させても良い。
【0073】本発明の写真感光材料には、写真乳剤層そ
の他の親水性コロイド層に無機又は有機の硬膜剤を含有
してもよい。例えばクロム塩(クロムミョウバンな
ど)、アルデヒド類(ホルムアルデヒド、グリオキサー
ルなど)、N−メチロール化合物、ジオキサン誘導体
(2,3−ジヒドロキシジオキサンなど)、活性ビニル
化合物、活性ハロゲン化合物(2,4−ジクロル−6−
ヒドロキシ−S−トリアジンなど)などを単独又は組み
合せて用いることができる。感光性ハロゲン化銀乳剤層
又はその隣接層には、感度上昇、コントラスト上昇又
は、現像促進の目的でリサーチ・ディスクロージャー(R
esearch Disclosure)17465号XXI項B〜D項に記載さ
れている化合物を添加することができ,特にポリエチレ
ングリコールあるいはその誘導体を添加することが好ま
しい。
の他の親水性コロイド層に無機又は有機の硬膜剤を含有
してもよい。例えばクロム塩(クロムミョウバンな
ど)、アルデヒド類(ホルムアルデヒド、グリオキサー
ルなど)、N−メチロール化合物、ジオキサン誘導体
(2,3−ジヒドロキシジオキサンなど)、活性ビニル
化合物、活性ハロゲン化合物(2,4−ジクロル−6−
ヒドロキシ−S−トリアジンなど)などを単独又は組み
合せて用いることができる。感光性ハロゲン化銀乳剤層
又はその隣接層には、感度上昇、コントラスト上昇又
は、現像促進の目的でリサーチ・ディスクロージャー(R
esearch Disclosure)17465号XXI項B〜D項に記載さ
れている化合物を添加することができ,特にポリエチレ
ングリコールあるいはその誘導体を添加することが好ま
しい。
【0074】本発明を用いて作られる感光材料の写真乳
剤層又は他の親水性コロイド層には、塗布助剤、帯電防
止、スベリ性改良、乳化分散、接着防止及び写真特性改
良(例えば、現像促進、硬調化、増感)など種々の目的
で界面活性剤を含んでもよい。例えばサポニン(ステロ
イド系)、アルキレンオキサイド誘導体(ポリエチレン
グリコール、ポリエチレングリコールアルキルエーテル
類など)、グリシドール誘導体(アルケニルコハク酸ポ
リグリセリドなど)、多価アルコールの脂肪酸エステル
類、糖のアルキルエステル類などの非イオン性界面活性
剤、アルキルカルボン酸塩、アルキル硫酸エステル類、
アルキルリン酸エステル類などの様な、カルボキシ基、
スルホ基、ホスホ基、硫酸エステル基、リン酸エステル
基等の酸性基を含むアニオン界面活性剤、アミノ酸類、
アミノアルキルスルホン酸類、アミノアルキル硫酸又は
リン酸エステル類などの両性界面活性剤、脂肪族あるい
は芳香族第4級アンモニウム塩類、ピリジニウム、イミ
ダゾリウムなどの複素環第4級アンモニウム塩類などの
カチオン界面活性剤を用いることができる。
剤層又は他の親水性コロイド層には、塗布助剤、帯電防
止、スベリ性改良、乳化分散、接着防止及び写真特性改
良(例えば、現像促進、硬調化、増感)など種々の目的
で界面活性剤を含んでもよい。例えばサポニン(ステロ
イド系)、アルキレンオキサイド誘導体(ポリエチレン
グリコール、ポリエチレングリコールアルキルエーテル
類など)、グリシドール誘導体(アルケニルコハク酸ポ
リグリセリドなど)、多価アルコールの脂肪酸エステル
類、糖のアルキルエステル類などの非イオン性界面活性
剤、アルキルカルボン酸塩、アルキル硫酸エステル類、
アルキルリン酸エステル類などの様な、カルボキシ基、
スルホ基、ホスホ基、硫酸エステル基、リン酸エステル
基等の酸性基を含むアニオン界面活性剤、アミノ酸類、
アミノアルキルスルホン酸類、アミノアルキル硫酸又は
リン酸エステル類などの両性界面活性剤、脂肪族あるい
は芳香族第4級アンモニウム塩類、ピリジニウム、イミ
ダゾリウムなどの複素環第4級アンモニウム塩類などの
カチオン界面活性剤を用いることができる。
【0075】本発明に用いる写真感光材料には、写真乳
剤層その他の親水性コロイド層に、寸度安定性の改良な
どの目的で、水不溶又は難溶性合成ポリマー分解物を含
むことができる。例えば、アルキル(メタ)アクリレー
ト、アルコキシアルキル(メタ)アクリレート、グリシ
ジル(メタ)アクリレート、(メタ)アクリルアミド、
酢酸ビニル、アクリロニトリル、オレフィン、スチレン
などの単独もしくは組合せ、又はこれらとアクリル酸、
メタクリル酸、α,β−不飽和ジカルボン酸、ヒドロキ
シアルキル(メタ)アクリレート、スチレンスルホン酸
等の組合せを単量体成分とするポリマーを用いることが
できる。
剤層その他の親水性コロイド層に、寸度安定性の改良な
どの目的で、水不溶又は難溶性合成ポリマー分解物を含
むことができる。例えば、アルキル(メタ)アクリレー
ト、アルコキシアルキル(メタ)アクリレート、グリシ
ジル(メタ)アクリレート、(メタ)アクリルアミド、
酢酸ビニル、アクリロニトリル、オレフィン、スチレン
などの単独もしくは組合せ、又はこれらとアクリル酸、
メタクリル酸、α,β−不飽和ジカルボン酸、ヒドロキ
シアルキル(メタ)アクリレート、スチレンスルホン酸
等の組合せを単量体成分とするポリマーを用いることが
できる。
【0076】本発明のハロゲン化銀感光材料を用いて超
硬調の写真特性を得るには、従来のリス現像液や米国特
許第2,419,975 号明細書に記載されたpH13に近い高
アルカリ現像液を用いる必要はなく、安定な現像液を用
いることができる。即ち、本発明のハロゲン化銀写真感
光材料は、保恒剤としての亜硫酸イオンを充分に(特に
0.15モル/l以上)含んだ現像液を用いることがで
き、また、pH9.5以上、特に10〜11.0の現像
液によって充分に超硬調のネガ画像を得ることができ
る。以下に本発明を実施例により説明するが、本発明を
何ら限定するものではない。
硬調の写真特性を得るには、従来のリス現像液や米国特
許第2,419,975 号明細書に記載されたpH13に近い高
アルカリ現像液を用いる必要はなく、安定な現像液を用
いることができる。即ち、本発明のハロゲン化銀写真感
光材料は、保恒剤としての亜硫酸イオンを充分に(特に
0.15モル/l以上)含んだ現像液を用いることがで
き、また、pH9.5以上、特に10〜11.0の現像
液によって充分に超硬調のネガ画像を得ることができ
る。以下に本発明を実施例により説明するが、本発明を
何ら限定するものではない。
【0077】
実施例−1 コントロールダブルジェット法により調製した、イリジ
ウムを含有する平均粒径0.25μmの単分散塩臭化銀
乳剤に6−メチル−4−ヒドロキシ−1,3,3a,7
−テトラザインデンを1g/Ag1mol加えた。増感
色素としてアンヒドロ−5,5´−ジクロロ−9−エチ
ル−3,3´−ジ−(3−スルホプロピル)オキサカル
ボシアニンヒドロキシドピリジニウムを300mg/A
g1mol、例示のヒドラジン化合物と硬調化促進剤を
表1のように添加した。こうして得られた乳剤にポリエ
チレンアクリレートの分散物を2g/m2 、ゼラチンを
2.5g/m2 、塗布銀量が3.5g/m2 となるよう
にポリエチレンテレフタレートフィルム上に塗布した。
硬調化促進剤の比較試料として下記化48、化49、化
50を同様に用いた。
ウムを含有する平均粒径0.25μmの単分散塩臭化銀
乳剤に6−メチル−4−ヒドロキシ−1,3,3a,7
−テトラザインデンを1g/Ag1mol加えた。増感
色素としてアンヒドロ−5,5´−ジクロロ−9−エチ
ル−3,3´−ジ−(3−スルホプロピル)オキサカル
ボシアニンヒドロキシドピリジニウムを300mg/A
g1mol、例示のヒドラジン化合物と硬調化促進剤を
表1のように添加した。こうして得られた乳剤にポリエ
チレンアクリレートの分散物を2g/m2 、ゼラチンを
2.5g/m2 、塗布銀量が3.5g/m2 となるよう
にポリエチレンテレフタレートフィルム上に塗布した。
硬調化促進剤の比較試料として下記化48、化49、化
50を同様に用いた。
【0078】
【化48】
【0079】
【化49】
【0080】
【化50】
【0081】このようにして得られた試料を光楔を通し
てタングステンランプを光源としたプリンターで露光し
た後、下記組成の現像液で38℃で20秒間現像し、停
止、定着、水洗、乾燥した。これらの相対写真感度、コ
ントラスト及び網点品質を評価した。コントラストは特
性曲線の直線部の傾き(光学濃度0.1〜2.50のt
anθ)で表す。網点品質は主観的な尺度であり、1を
極めて不良、5を極めて良好とした5段階にランク付け
した。3以上を実用的に使用できるものとした。結果を
表2に示した。
てタングステンランプを光源としたプリンターで露光し
た後、下記組成の現像液で38℃で20秒間現像し、停
止、定着、水洗、乾燥した。これらの相対写真感度、コ
ントラスト及び網点品質を評価した。コントラストは特
性曲線の直線部の傾き(光学濃度0.1〜2.50のt
anθ)で表す。網点品質は主観的な尺度であり、1を
極めて不良、5を極めて良好とした5段階にランク付け
した。3以上を実用的に使用できるものとした。結果を
表2に示した。
【0082】 <現像液(濃縮物)> ハイドロキノン 65g 4-ヒト゛ロキシメチル-4-メチル-1-フェニル-3-ヒ゜ラソ゛リト゛ン 2.9g ピロ亜硫酸ナトリウム 145g ジエチレントリアミン五酢酸五ナトリウム塩 6.0g ホウ酸 6.9g 臭化ナトリウム 12g 1-フェニル-5-メルカフ゜トテトラソ゛ール 0.05g 水酸化ナトリウム 23g ベンゾトリアゾール 0.4g 水酸化カリウム 80g 炭酸カリウム 80g ジエチレングリコール 120g 水を加えて 1リットル 上記濃縮物を水4部に対して1部の割合で希釈してpH
10.5の現像液とした。
10.5の現像液とした。
【0083】
【表1】
【0084】
【表2】
【0085】実施例−2 実施例−1で用いた現像液を水酸化ナトリウム水溶液及
び硫酸によりをpHを表3に示した値に調製し、現像時
間を35℃において1分間として、実施例−1と同様の
項目とペッパーフォグを評価した。ペッパーフォグは、
眼視判定により、1を極めて不良、5をペッパーが殆ど
認められない良好な状態とした5段階にランク付けし
た。得られた結果は表3、表4に示した。
び硫酸によりをpHを表3に示した値に調製し、現像時
間を35℃において1分間として、実施例−1と同様の
項目とペッパーフォグを評価した。ペッパーフォグは、
眼視判定により、1を極めて不良、5をペッパーが殆ど
認められない良好な状態とした5段階にランク付けし
た。得られた結果は表3、表4に示した。
【0086】
【表3】
【0087】
【表4】
【0088】本発明のヒドラジン化合物と一級又は二級
アミン化合物とグリシジル基を有する化合物の付加反応
により生成する化合物より選ばれる硬調化促進剤を少な
くとも1種含有することにより感度、コントラスト、網
点品質が良化することが分かる。また現像液のpHの変
化によっても比較に比べ変化が少なく、ペッパーフォグ
の発生を抑制し実用的に好ましい写真特性を与える。ま
た、本発明の硬調化促進剤を用いれば低いpHの現像液
でもヒドラジンによる硬調化が発現することは明白であ
る。
アミン化合物とグリシジル基を有する化合物の付加反応
により生成する化合物より選ばれる硬調化促進剤を少な
くとも1種含有することにより感度、コントラスト、網
点品質が良化することが分かる。また現像液のpHの変
化によっても比較に比べ変化が少なく、ペッパーフォグ
の発生を抑制し実用的に好ましい写真特性を与える。ま
た、本発明の硬調化促進剤を用いれば低いpHの現像液
でもヒドラジンによる硬調化が発現することは明白であ
る。
【0089】
【発明の効果】本発明のヒドラジン化合物と一級又は二
級アミン化合物とグリシジル基を有する化合物の付加反
応により生成する化合物より選ばれる硬調化促進剤を少
なくとも1種含有するハロゲン化銀写真材料による硬調
画像の形成は、先行技術に比べ現像液にアミノ化合物を
用いる必要はなく、ランニングによるpH変化にも影響
をあまり受けずに硬調な画像を得ることができる。また
本明細書中に記載した硬調化促進剤は、合成が容易でコ
ストが低く、非常に有効である。
級アミン化合物とグリシジル基を有する化合物の付加反
応により生成する化合物より選ばれる硬調化促進剤を少
なくとも1種含有するハロゲン化銀写真材料による硬調
画像の形成は、先行技術に比べ現像液にアミノ化合物を
用いる必要はなく、ランニングによるpH変化にも影響
をあまり受けずに硬調な画像を得ることができる。また
本明細書中に記載した硬調化促進剤は、合成が容易でコ
ストが低く、非常に有効である。
Claims (1)
- 【請求項1】 支持体上に少なくとも一層のハロゲン化
銀写真乳剤層を有するハロゲン化銀写真感光材料におい
て、該乳剤層又はその他の親水性コロイド層に、ヒドラ
ジン化合物より選ばれる少なくとも1種と、一級又は二
級アミン化合物とグリシジル基を有する化合物の付加反
応により生成する化合物より選ばれる硬調化促進剤を少
なくとも1種含有することを特徴とするハロゲン化銀写
真感光材料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30380093A JPH07159915A (ja) | 1993-12-03 | 1993-12-03 | ハロゲン化銀写真感光材料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30380093A JPH07159915A (ja) | 1993-12-03 | 1993-12-03 | ハロゲン化銀写真感光材料 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07159915A true JPH07159915A (ja) | 1995-06-23 |
Family
ID=17925457
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30380093A Pending JPH07159915A (ja) | 1993-12-03 | 1993-12-03 | ハロゲン化銀写真感光材料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07159915A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1477473A1 (de) * | 2003-05-14 | 2004-11-17 | Goldschmidt AG | Aminoalkohol-basierte Tenside mit geringer Oberflächenspannung und deren Verwendung |
CN102906078A (zh) * | 2010-04-30 | 2013-01-30 | 株式会社杰希优 | 新型化合物及其利用 |
WO2016142126A1 (fr) * | 2015-03-09 | 2016-09-15 | IFP Energies Nouvelles | Nouvelles polyetheralcanolamines tertiaires, leur procede de synthese et leur utilisation pour l'elimination selective du sulfure d'hydrogene d'un effluent gazeux comprenant du dioxyde de carbone |
-
1993
- 1993-12-03 JP JP30380093A patent/JPH07159915A/ja active Pending
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1477473A1 (de) * | 2003-05-14 | 2004-11-17 | Goldschmidt AG | Aminoalkohol-basierte Tenside mit geringer Oberflächenspannung und deren Verwendung |
US7399348B2 (en) | 2003-05-14 | 2008-07-15 | Goldschmidt Gmbh | Low surface tension surfactants based on amino alcohol and their use |
CN102906078A (zh) * | 2010-04-30 | 2013-01-30 | 株式会社杰希优 | 新型化合物及其利用 |
TWI477486B (zh) * | 2010-04-30 | 2015-03-21 | Ebara Udylite Kk | Novel compounds and their use |
CN102906078B (zh) * | 2010-04-30 | 2015-12-16 | 株式会社杰希优 | 新型化合物及其利用 |
US9321741B2 (en) | 2010-04-30 | 2016-04-26 | Jcu Corporation | Copper plating bath containing a tertiary amine compound and use thereof |
WO2016142126A1 (fr) * | 2015-03-09 | 2016-09-15 | IFP Energies Nouvelles | Nouvelles polyetheralcanolamines tertiaires, leur procede de synthese et leur utilisation pour l'elimination selective du sulfure d'hydrogene d'un effluent gazeux comprenant du dioxyde de carbone |
FR3033560A1 (fr) * | 2015-03-09 | 2016-09-16 | Ifp Energies Now | Nouvelles polyetheralcanolamines tertiaires, leur procede de synthese et leur utilisation pour l'elimination selective du sulfure d'hydrogene d'un effluent gazeux comprenant du dioxyde de carbone |
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