JPH0715892U - 道路ｌ型用雨水浸透桝 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本考案は道路Ｌ型用雨水浸透桝に関し、雨水
に含まれる塵を回収でき、然もフィルタ目詰まりによる
雨水の逆流を防止することを目的とする。 【構成】 枠ブロックを複数重畳してその最上枠ブロッ
クに雨水案内孔を形成した蓋ブロックを挿着した道路Ｌ
型浸透桝において、上記枠ブロック内に支持ロッドを配
設して上記雨水案内孔直下に位置する部分に部分的に前
記支持ロッドに支持されたフィルタを載置した。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、道路面の雨水を一時的に貯留し、その後下水本管及び地中に流入及 び浸透させる道路Ｌ型用雨水浸透桝に関する。

【０００２】

【従来の技術】

一般に道路Ｌ型用雨水浸透桝は、図３に示すように枠ブロック１１，１２，１ ３，１４を重畳し、最上枠ブロック１４に、着脱自在に蓋ブロック１５を挿着し たものある。

【０００３】 そして、道路上の雨水を、蓋ブロック１５の雨水案内孔１６より桝内に導き、 その後、桝内に貯留された雨水を最下枠ブロック１１に設けられた下水管１７を 通して下水本管に流入させ、また最下枠ブロック１１の下部開口１８より地中に 浸透させている。

【０００４】 ところで、雨水浸透桝おいて、枠ブロック内に雨水に含まれる木の葉，木屑等 の塵を回収するフィルタを配設したものが知られ、そのフィルタにより雨水に含 まれる塵を回収することができる。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

然し乍ら、雨が多量に降った時などにおいては、桝内に雨水と共に多量の塵が 流れ込んでフィルタが詰まって、雨水が桝から逆流することがあった。

【０００６】 本考案は上記に鑑みて案出されたもので、雨水に含まれる塵が回収でき、然も フィルタ目詰まりによる雨水の逆流を防止できる道路Ｌ型雨水浸透桝を提供する ことを目的とするものである。

【０００７】

【課題を解決するための手段】 本考案は、枠ブロックを複数重畳してその最上枠ブロックに雨水案内孔を形成 した蓋ブロックを挿着した道路Ｌ型用雨水浸透桝において、上記枠ブロック内に 支持ロッドを配設して上記雨水案内孔直下に位置する部分に部分的に前記支持ロ ッドに支持されたフィルタを載置したことを特徴とする。

【０００８】

【作用】

上記構成によれば、雨水は雨水案内孔から桝内に流入されて下方に設けられた フィルタにより、雨水に含まれる塵が回収され、雨水のみがフィルタを通して桝 下に落下する。

【０００９】 雨水に多量の塵が含まれるとき、又は塵がフィルタにある程度回収されている ときには、雨水はフィルタをある程度通過するが、主にフィルタが配置されてい ない部分から桝下方に流れ落ちる。

【００１０】 従って、フィルタ目詰まりによる桝からの雨水の逆流が防止される。

【００１１】

【実施例】

以下、本考案を図面に基づいて詳細に説明する。 図１は本考案に係る道路Ｌ型用雨水浸透桝の一実施例である。

【００１２】 １，２，３，４，５は、コンクリート製枠ブロックで、各枠ブロック１，２， ３，４，５は対応する凹凸部を介して積層されている。枠ブロック１は、その側 面部には桝内に貯留された雨水を地中に浸透させるラッパ状に開口した浸透案内 孔Ｑ２が形成され、また下水本管へ導くための下水管Ｐが接続されている。

【００１３】 最上枠ブロック５上には、雨水案内孔Ｑ１を有するコンクリート製蓋ブロック ６が着脱自在に挿着されている。 一方、７は、最下枠ブロック１よりも広い面積を有する同様コンクリート製底 ブロックで、最下枠ブロック１下に嵌着されている。

【００１４】 前記最下枠ブロック１の上部には、図２に示すような断面Ｅ字状の支持ロッド ８が平行に、又は格子状に配置されて、前記蓋ブロック６に形成された雨水案内 孔Ｑ１の直下に位置する部分に部分的に、前記支持ロッド８上にフィルタ９が保 持されている。

【００１５】 このフィルタ９は、例えば、合成樹脂繊維又は硝子繊維或いは金属繊維を圧縮 して形成したものを用いる。 本考案の道路Ｌ型用雨水浸透桝は、斯かる構成になっており、通常、蓋ブロッ ク６の雨水案内孔Ｑ１から桝内に流入された雨水は、フィルタ９上に落下し、雨 水に含まれる塵がフィルタ９により回収され、雨水のみがフィルタ９を通過して 下方に流れる。その後、下水管Ｐを通って下水本管に流入すると共に、枠ブロッ ク１の浸透案内孔Ｑ２及び底ブロック７の浸透案内孔Ｑ３を通って地中に浸透す る。

【００１６】 一方、雨水に多量の塵が含まれるとき、又は塵がフィルタ９にある程度回収さ れているときには、雨水がフィルタ９をある程度通過するが、主にフィルタ９が 配置されていない部分から桝下方に流れて、フィルタ目詰まりによる桝からの雨 水の逆流を防止することができる。

【００１７】 尚、前記フィルタ９に回収された塵は、蓋ブロック６を開放して定期的又は所 定期間経過後、取り除かれ、常に良好な状態に保守されて使用される。

【００１８】

【考案の効果】

以上説明したように本考案によれば、桝内に部分的に設けたフィルタにより雨 水に含まれる塵が回収でき、仮にフィルタ目詰まりが生じても、雨水はフィルタ がない部分から下方に流れてフィルタ目詰まりによる逆流が防止できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例の縦断面図である。

【図２】本考案の支持ロッドの拡大断面図である。

【図３】従来の例の縦断面図である。

【符号の説明】

１，２，３，４，５ 枠ブロック ６ 蓋ブロック Ｑ１ 雨水案内孔 ８ 支持ロッド ９ フィルタ

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 枠ブロックを複数重畳してその最上枠ブ
   ロックに雨水案内孔を形成した蓋ブロックを挿着した道
   路Ｌ型用雨水浸透桝において、上記枠ブロック内に支持
   ロッドを配設して上記雨水案内孔直下に位置する部分に
   部分的に前記支持ロッドに支持されたフィルタを載置し
   たことを特徴とする道路Ｌ型用雨水浸透桝。