JPH0715853B2 - エネルギ−蓄積型点火コイル - Google Patents

エネルギ−蓄積型点火コイル

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JPH0715853B2
JPH0715853B2 JP61279328A JP27932886A JPH0715853B2 JP H0715853 B2 JPH0715853 B2 JP H0715853B2 JP 61279328 A JP61279328 A JP 61279328A JP 27932886 A JP27932886 A JP 27932886A JP H0715853 B2 JPH0715853 B2 JP H0715853B2
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真二 大藪
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F38/00Adaptations of transformers or inductances for specific applications or functions
    • H01F38/12Ignition, e.g. for IC engines
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F38/00Adaptations of transformers or inductances for specific applications or functions
    • H01F38/12Ignition, e.g. for IC engines
    • H01F2038/122Ignition, e.g. for IC engines with rod-shaped core

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は内燃機関に搭載するエネルギー蓄積型点火コイ
ル、更に詳しくはディストリビュータを用いない点火装
置に適用され、各プラグに対応して特にプラグに直接組
み付けて使用するのに好適な点火コイルに関する。
〔従来の技術〕
従来周知のごとく、エネルギー蓄積型点火コイルは第9
図に示すごとき点火装置として使用される。即ち、第9
図において点火コイルaの1次コイルa1にはバッテリの
ような直流電源bからトランジスタのごときスイッチ手
段cを介して電流が供給され、この電流に基づくエネル
ギーが1次コイルa1を介して鉄心dに磁気エネルギーと
して蓄積され、点火時期になると点火時期制御手段eに
よってスイッチ手段cがOFFにされこれまで1次コイルa
1に流れていた電流が急激に遮断されることにより(こ
の遮断されるときの電流を遮断電流と称す)、2次コイ
ルa2に高電圧を生じさせ点火プラグgに飛火させるので
ある。
そして、この種の点火コイルとしては、種々の構成、形
状のものが考案され実用に供されているが、その基本構
造は1次コイルおよび2次コイルを巻装する鉄心の形状
によってほとんど決定されてしまい、I字形鉄心を用い
る開磁路タイプ(第10図参照)とロ字形鉄心を用いる閉
磁路タイプ(第11図参照)との2種類に分けられる。
この両タイプの点火コイルは自ずと異なる特徴を有す
る。即ち、第10図に示す開磁路タイプのものは、I字形
鉄心d1の上に1次コイルa1および2次コイルa2を巻装す
るだけであり、構造簡単である反面、開磁路特有の性質
で磁束foが一定の領域を通らずに点火コイル周辺を適宜
のループを描いて還流する為に、漏洩磁束が大きく上、
この磁束foが鎖交し得る導体hがコイル近傍に存在する
とかかる導体hに渦電流Ieが発生しエネルギーが消費さ
れる結果、変換効率(1次側に蓄積されたエネルギーと
2次側より出力されるエネルギーの比)が小さくなり、
点火性能が低下するという欠点が生じる。したがって、
特に点火コイルを内燃機関に搭載する場合には、点火コ
イルとシリンダブロック等の金属体(導体)との距離を
十分保つ必要があり、搭載面で種々な制約を招くことに
なる。
これに対し、第11図に示す閉磁路タイプのもの、例えば
2個のE字形鉄心d2,d3を必要とするものは、構造が複
雑化する欠点を有するが、磁束fcが鉄心外にほとんど漏
れない為、内燃機関のどこに搭載しても点火性能が変化
することがないという利点を有する。加えて、結果とし
て漏洩磁束が少なくなる分だけ変換効率が増大し出力エ
ネルギーも増える為、点火コイルの小型軽量化が可能と
なる。
しかして、エネルギー蓄積型点火コイルは、鉄心の磁気
空隙を零にすることができない宿命にある。このような
観点から、開磁路、閉磁路、両タイプを比較してみる
と、まず、基本的性能面では次の関係式 ・1次インダクタンス(L1) L1=K・S・l・n2 ……… ・入力エネルギー(E1) E1=1/2・L1・I1 2 ……… 〔I1:1次コイルの遮断電流〕 ・出力エネルギー(E2) E2=μ(E1−巻線抵抗による損失−磁気回路による損
失) ……… 〔μ:結合係数〕 より、閉磁路タイプの方が出力エネルギーE2が大とな
る。つまり、両タイプにおいて鉄心断面積S、1次コイ
ル巻数nをそれぞれ同じくすると閉磁路タイプは鉄心の
長さが長くなる為この磁路長lの増加分に相応して出力
エネルギーE2が増大するわけである。
ところが設計・製作面より考察すると、閉磁路タイプの
ものは、1次コイルの遮断電流が所定値を越えると磁束
が飽和していまうという特質をもつうえ、磁気空隙長の
わずかなばらつきにより性能が大きく変化してしまい、
寸法管理が煩雑であるのに対し、開磁路タイプのもの
は、同一断面積ならかなり高い遮断電流値まで磁束飽和
が生じない為、得られる性能もほとんどばらつかない。
なお、閉磁路タイプのものはエネルギー蓄積部である磁
気空隙長が小さく、ここに大きな力が働く為磁気音が出
るという問題が発生している。
以上を要約すると、従来の開磁路型点火コイルと閉磁路
型点火コイルとは、次のごとき相反する利害得失を有す
る。
<開磁路タイプ> (1)漏れ磁束による性能低下有(デメリット) (2)磁束飽和および磁束飽和による性能のばらつき無
(メリット) (3)コイルの体格大で性能小(デメリット) (4)構造が簡単(メリット) (5)磁気音が出にくい(メリット) <閉磁路タイプ> (1)漏れ磁束による性能低下無(メリット) (2)磁束飽和および磁束飽和による性能のばらつき有
(デメリット) (3)コイルの体格小で性能大(メリット) (4)構造が煩雑(デメリット) (5)磁気音が出易い(デメリット) 上述のことから、従来においては、その利害得失を総合
勘案しながら、開磁路、閉磁路の両タイプを適宜使い分
けていた。
〔発明が解決しようとする問題点〕
ところが近年、この種点火コイルにも、性能、価格、体
格、設計・製造・組付面等のあらゆる面でますます過酷
で厳しい要求が課せられるようになってきており、これ
らの諸要求を充足する点火コイルの早期実現が当業者の
緊急かつ最重要課題となっている。
そこで、本発明の目的は、前述の開磁路タイプと閉磁路
タイプの両者の利点を併せもち、点火プラグに直結して
も搭載性の優れた点火コイルを提供することにある。
〔問題点を解決するための手段〕
そのため本発明では、内燃機関に装着された点火プラグ
に直結され、この点火プラグに高電圧を供給するエネル
ギー蓄積型点火コイルにおいて、鉄心自体の構造および
かかる鉄心と特に1次コイルとの関係を工夫し、 3本の脚部とこれら脚部の相隣る一端同志を結合する連
結部とを一体的に有し、前記各脚部の他端が磁気空隙を
介して互いに対向する開放端を形成しているE字形鉄心
と、 前記各脚部のうち中央の脚部に巻装され、1次電流の供
給を受ける1次コイルと、 前記中央の脚部に巻装されることによって介して前記1
次コイルと磁気的に結合され、前記1次コイルの1次電
流が遮断されることによって高電圧が誘起される2次コ
イルと、 前記鉄心、前記1次コイルおよび前記2次コイルを囲繞
し、前記鉄心の開放端において高電圧導出部を有する電
気絶縁体と、 前記高圧導出部に配設され、前記2次コイルと前記点火
プラグとの電気的接続に供される高圧端子とを備え、 前記中央の脚部は前記開放端が前記1次コイルより軸方
向に突出して磁極部を形成している点火コイルとする。
〔作用および効果〕
これにより、鉄心はE字形鉄心1個でよいから、構造が
簡単である。鉄心は一端が開放しており、一種の開磁路
を形成するから、磁束飽和が生じにくく、かつ磁気空隙
のばらつきによる性能変化がない。鉄心の磁路長を閉磁
路並に長くとれ、かつ1次コイルの全巻数を有効に活用
して性能を得ることができるから、小さな体格で大なる
性能が得られる。
鉄心は一端が開放していて、この開放した部分に、点火
プラグとの接続用の高圧端子を鉄心と干渉することなく
配置できるから、点火プラグに直結しても搭載性に優れ
たものが得られる。
〔実施例〕
以下本発明を図面に示す実施例について説明する。
第1実施例を示す第1A図、第1B図および第2図におい
て、点火コイル全体が符号100で示されている。1次コ
イルボビン1の外周には幅の大きい1個の溝101が設け
られ、この溝101に1次コイル2が巻線されており、ま
た2次コイルボビン3の外周には幅の小さい多数の溝30
1が設けられていて、2次コイル4がこれらの溝301に各
巻きが直列結線構成となるようにして分割巻きされてい
る。これら両ボビン1,3は、いずれも熱可塑性樹脂のご
とき絶縁材料にて一体成形された成形品で、中央に一端
が閉塞された孔102,302を有する縦断面図U字状の全体
形状をなしており、1次コイル2を巻線された1次コイ
ルボビン1が2次コイルボビン3の内側つまり孔302に
嵌め込まれている。その際、1次コイルボビン1が2次
コイルボビン3に対して、同心的に装着されかつ所定の
嵌入長さとなるように、1次コイルボビン1には、両端
部分に2次コイルボビン3の内周面と嵌合するガイド部
103,104が形成されていると共に開放端側に2次コイル
ボビン3の開放側端面に当接するつば部105が形成され
ている。このつば部105にはコネクタ部105aが一体形成
されていて、ここに一対のターミナル106,107が固設さ
れている。これらターミナルは第10図の回路図からも明
らかなごとく、一方のターミナル106が1次コイル2お
よび2次コイル4の一端を電源に接続するためのもので
あり、他方のターミナル107が1次コイル2の他端をス
イッチ手段に接続するためのものであって、コイルの端
末が適宜結線される。なお、両ボビン1,3の中央孔102,3
02はいずれも角柱状の孔となっている。
2次コイルボビン3の多数の溝301は開放端側に向って
次第に溝深さが深くなっており、2次コイル4の各巻き
もそれに伴って巻数が順次多くなっている。また、2次
コイル4の巻幅は1次コイル2の巻幅に比して若干大き
くなっている程度で実質的に同じである。さらに、2次
コイルボビン3の底部303にはねじ孔304が形成されてお
り、このねじ孔にのぞむようにターミナル305が埋設さ
れている。このターミナル305は先端がボビン3より露
出しており、ここに2次コイル4の他端4aが結線されて
いる。
上記の1次コイル2を巻線された1次コイルボビン1お
よび2次コイル4を巻線された2次コイルボビン3はコ
イルケース5に収納されている。このケース5は熱硬化
性樹脂のごとき構造用絶縁材料にて成形され一端が開口
するカップ形状をなしており、その底部501に2次コイ
ルボビン3の底部303が着座するようになっている。ま
た、底部501中央には孔506が形成されており、ここに高
圧端子6が嵌入されている。高圧端子6は一端がねじ部
6aとなっており、このねじ部6aが2次コイルボビン3の
底部303のねじ孔304に螺着されると共にターミナル305
と電気的に接続される。高圧端子6の他端はカップ状受
け部6bとなっており、コイルケース5の底部501より膨
出する管状部502内に突出している。このカップ状受け
部6bにはばね7の一端が装入される。このばね7は前記
の高圧端子6と内燃機関8のシリンダブロック80に装着
された点火プラグ9とを電気的接続するためのものであ
り、コイルケース5の管状部502と点火プラグ9はゴム
のごときシール部材10にて連結される。点火プラグ9は
シリンダブロック80の各気筒801に対応して、プラグホ
ール802内に配置されている。
一方、コイルケース5の筒状部分503には、開口端側か
ら鉄心11を嵌挿できるように、一対の角柱状の孔504,50
5が形成されている。鉄心11は、プレス打抜品である薄
肉鋼板を適当枚数積層してなる成層鉄心で、全体とし
て、3本の脚部111,112,113と相隣る脚部の一点同志を
結合する連結部114,115とを有するE字形をなしている
が、中央の脚部111がその両側の脚部112,113に比して2
倍の横幅(積厚が同じであるから2倍の横断面積とな
る)を有しており、実質的には、一方の脚部112と一方
の連結部114と中央脚部111の半分とからなる第1のU字
形部分と、他方の脚部113と他方の連結部115と中央脚部
111の残り半分とからなる第2のU字形部分との両U字
形部分が一体に連なった構造となっている。
鉄心11は中央脚部111が1次コイルボビン1の中央孔102
に、他の脚部112,113がコイルケース5の孔504,505にそ
れぞれ嵌入されている。前記の各孔102および504,505の
深さは鉄心11の各脚部111,112,113の長さに応じて選定
されている。
しかして、コイルケース5には、ひの開放端側から、2
次コイル4が巻線された2次コイルボビン3および1次
コイル2が巻線された1次コイルボビン1を順次組み付
けた状態で、コイルケース5と各ボビン1,3とのすき間
に、熱硬化性樹脂のごとき注型絶縁材料12が注入含浸さ
れ硬化されている。なお、鉄心11は最後に1次コイルボ
ビン1の中央孔102およびコイルケース5の孔504,505に
嵌挿される。このように鉄心11が注型絶縁材料12に埋設
されない構造は冷熱サイクル下において有利となる。
上記構成において、本発明の主要部をなす鉄心11と1次
コイル2との関係について、特に第2図に基づき更に補
足説明すれば、鉄心11の中央脚部111は前述のごとく横
幅W1が他の脚部112,113の横幅W2,W3(W2=W3)の2倍
となっており、ここに1次コイル2が巻装されている
が、先端(開放端)が1次コイル2より軸方向に所定長
さYだけ突出して磁極部111aを形成している。そしてこ
の磁極部分111aの長さYは、他の脚部112,113の横幅
W2,W3と実質的に等しくされている。即ち、長さYの磁
極部分111aは磁気空隙Gを介して他の脚部112,113の先
端部分と対向しており、この対向面積Q(長さY×積
厚)と脚部112,113の横断面積R〔横幅W2(W3)×積
厚〕とが等しくなるようにされている。
上記寸法関係は効率面で重要である。本発明者の究明に
よれば、Q≧Rの寸法関係を満足する限り、所期の目的
が達せられる。
点火コイルの性能を左右する1次インダクタンスL1は前
述の一般式より L1=K・S・l・n2 で求められ、鉄心の全長lを有効に利用して1次コイル
の巻数をかせぐことになる。従って上記構成において中
央脚部111の磁極部111aにも1次コイル2を巻装すると
当初の1次コイル2の巻数Nに対して前記の磁極部分11
1aに巻装するコイル部分の巻数Naが増加するため前記一
般式に従えば、 L1=K・S・l(N+Na)22 となって、性能が向上するはずである。
しかるに1次コイル2を磁極部分111aに巻装してもあま
り性能が向上しないということが判明した。鉄心11はE
字形(或いはU字形)といえども開磁路タイプの一種で
あるため、第3図に示すように矢印のごとき主磁束Fが
生じるものと考えていたが、実際には第4図に示すごと
く、その磁路の最小ループ(コアギャップが最小となる
ところ)である前述磁極部分111aと他の脚部112,113の
先端部分112a,113aとの対向面間に主磁束が発生し易
く、このため磁極部分111aのところに1次コイルを巻装
しても磁束が有効磁束としてあまり働かないのであっ
た。
さらに深くその動作を観察してみると、E字形(或いは
U字形)鉄心における巻線位置によって、そのインダク
タンスLに差異のあることも判明した。その事実を第5
図により説明する。第5図(a)に示すごとく、ある一
定巻幅、一定巻数のコイルCを鉄心11の中央脚部111に
対して巻装するに際し、中央脚部111の根元からの位置
(巻線位置A)を変化させた。コイルcを第5図(b)
に示すごとく中央脚部111の最も根元に近いところに巻
いた場合(A=0)、このときのインダクタンスをL=
1とすると、第5図(c)に示すごとくコイルcを中央
脚部111の先端付近に巻いた場合(A=1)には驚くこ
とにはそのインダクタンスが1/2のL=0.5になってしま
い、巻線位置AとインダクタンスLとの間に第5図
(d)に示すごとき比例関係が成立した。つまり、同一
巻数ならインダクタンスLの大きさは中央脚部111の先
端付近に巻く程低く、もしエネルギー蓄積型コイルの入
力エネルギー(前記式)を大きくするために1次イン
ダクタンスL1のみを大きくすることを考えると、第6図
のような構成、即ち1次コイル2と2次コイル4とを、
1次コイル2が中央脚部111の根元部分に、2次コイル
4が先端側にそれぞれ位置するように直列配置する構造
が一番有効であることがわかった。
なお、上記実施例では、鉄心11の各脚部111,112,113の
長さを同じくしているが、Q≧Rを満足する限り、各脚
部の長さを任意に異ならせてもよいことは勿論である。
本発明の数値的性能例として、本発明による半閉磁路タ
イプと従来の開磁路タイプ(第11図)および閉磁路タイ
プ(第12図)との体格及び性能比較を次の表に示す。
上記表から明らかなごとく、鉄心の断面と1次コイルの
巻線抵抗を固定し比較してみると、第11図に示された開
磁路タイプのものは、磁路長lが短い為に所望のインダ
クタンスLを得る為には巻数を増やす必要があり、その
結果巻線重量が増えるのみならず、巻径が大きくなる
為、それを囲繞する樹脂量も増大し、総重量の大きなも
のとなる。また、第12図に示された閉磁路タイプのもの
は磁路長lが長い為、巻数は少なくてよいが、開磁路タ
イプとは逆に鉄心の重量が大きくなり、結果的に開磁路
タイプとほぼ同じ総重量となる。これに対し、本発明に
なる半閉磁路タイプのものは鉄心重量と樹脂重量と巻線
重量とのバランスがとれて小型軽量のものとなった。
さらに、漏洩磁束、エネルギー損失等の他の項目につい
ては、本発明による半閉磁路タイプのものは、開磁路タ
イプおよび閉磁路タイプのそれぞれのメリットを併有す
ることになり、総合的にみると構造簡単で小型、軽量、
高性能の点火コイルを実現できることが理解されよう。
なお、上記の第1図に示す実施例において、点火コイル
100は、シリンダブロック80のプラグホール802に収納さ
れており、かつ管状部502でシール部材10によって点火
プラグ9に取り付けられているため、コイルケース5の
外周面のプラグホール802の内周面との隙間やシール部
材10の硬度、シール部材10と管状部502および点火プラ
グ9との嵌着度を適宜選定することにより、点火コイル
100をプラグホール802内に保持することができる。
もっとも、第7図に示すごとく、コイルケース5の外周
にねじ部5aを設けると共に、プラグホール802の内周に
もねじ部802aを設け、両者を螺着するとか、第8図に示
すごとく、コイルケース5の外周に取付ステー5bを設
け、シリンダブロック80にボルト5cで締め付けることに
よって、点火コイル100を積極的にシリンダブロック80
に固定するようにすれば、一層効果的である。
以上点火コイル100を、シリンダブロック80のプラグホ
ール802に収納しかつ点火プラグ9に直接取り付ける例
について詳述したが、これに限定されることなくその他
の種々な取付形態を採用し得ることは勿論である。例え
ば、点火コイル100を内燃機関以外の適宜な取付場所に
取り付けたり、内燃機関に取り付けるにしてもプラグホ
ール以外の例えばバンク部に取り付けてもよく、これら
の取付形態をとる場合には、点火コイル100の管状部502
の高圧端子6と点火プラグ9とを高圧コードで電気的接
続すればよい。
【図面の簡単な説明】
第1A図は本発明になるエネルギー蓄積型点火コイルの一
実施例を示す縦断面図、第1B図は前記点火コイルの鉄心
組付前における上面図、第2図は前記点火コイルの主要
部の拡大断面図、第3図および第4図は前記点火コイル
の磁気機能の説明に供する模式的断面図、第5図
(a),(b),(c),(d)は前記点火コイルのイ
ンダクタンス性能の説明に供する模式的断面図および特
性図、第6図は本発明の変形例を示す模式的縦断面図、
第7図および第8図は前記点火コイルの取付例を示す要
部断面図、第9図はエネルギー蓄積型点火コイルを用い
た点火装置の電気回路図、第10図および第11図はそれぞ
れ従来周知のエネルギー蓄積型点火コイルを示す模式的
縦断面図である。 g……点火プラグ,2……1次コイル,4……2次コイル,1
1……鉄心,111……第1の脚部をなす中央脚部,112,113
……第2の脚部,114,115……連結部,111a……磁極部,G
……磁気空隙。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内燃機関に装着された点火プラグに直結さ
    れ、この点火プラグに高電圧を供給するエネルギー蓄積
    型点火コイルにおいて、3本の脚部とこれら脚部の相隣
    る一端同志を結合する連結部とを一体的に有し、前記各
    脚部の他端が磁気空隙を介して互いに対向する開放端を
    形成しているE字形鉄心と、 前記各脚部のうち中央の脚部に巻装され、1次電流の供
    給を受ける1次コイルと、 前記中央の脚部に巻装されることによって前記鉄心を介
    して前記1次コイルと磁気的に結合され、前記1次コイ
    ルの1次電流が遮断されることによって高電圧が誘起さ
    れる2次コイルと、 前記鉄心、前記1次コイルおよび前記2次コイルを囲繞
    し、前記鉄心の開放端側において高電圧導出部を有する
    電気絶縁体と、 前記高電圧導出部に配設され、前記2次コイルと前記点
    火プラグとの電気的接続に供される高圧端子とを備え、 前記中央の脚部は前記開放端が前記1次コイルより軸方
    向に突出して磁極部を形成していることを特徴とするエ
    ネルギー蓄積型点火コイル。
  2. 【請求項2】前記2次コイルは前記1次コイルの外周に
    巻装されていることを特徴とする特許請求の範囲第1項
    記載のエネルギー蓄積型点火コイル。
  3. 【請求項3】前記鉄心はE字状の磁性板を積層して形成
    されていることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載
    のエネルギー蓄積型点火コイル。
  4. 【請求項4】前記磁極部の前記鉄心の両側の脚部との対
    向面積Qと、前記鉄心の最小有効磁路断面積Rとが、実
    質的にQ≧Rの関係式を満足することを特徴とする特許
    請求の範囲第1項記載のエネルギー蓄積型点火コイル。
  5. 【請求項5】前記電気絶縁体は、筒状部と前記高電圧導
    出部を有しこの筒状部の一端を閉塞する底部とを備えた
    ケースと、このケースに装填され、前記鉄心、前記1次
    コイルおよび前記2次コイルを前記ケースに固着する絶
    縁材料とからなることを特徴とする特許請求の範囲第1
    項記載のエネルギー蓄積型点火コイル。
  6. 【請求項6】前記筒状部は、その開放側端部に一端が開
    口し軸方向に延びる鉄心挿入孔を有しており、この孔に
    前記鉄心の両側の脚部が嵌挿されていることを特徴とす
    る特許請求の範囲第5項記載のエネルギー蓄積型点火コ
    イル。
  7. 【請求項7】前記底部は、前記高電圧導出部を形成する
    管状部分を有しており、この筒状部分が前記点火プラグ
    に連結されることを特徴とする特許請求の範囲第5項記
    載のエネルギー蓄積型点火コイル。
  8. 【請求項8】前記ケースは、前記筒状部の外周に取付部
    分を有しており、この取付部分で前記内燃機関に固定さ
    れていることを特徴とする特許請求の範囲第5項記載の
    エネルギー蓄積型点火コイル。
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