JP3042144U - 内燃機関用点火コイル - Google Patents

内燃機関用点火コイル

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JP3042144U
JP3042144U JP1997002479U JP247997U JP3042144U JP 3042144 U JP3042144 U JP 3042144U JP 1997002479 U JP1997002479 U JP 1997002479U JP 247997 U JP247997 U JP 247997U JP 3042144 U JP3042144 U JP 3042144U
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JP
Japan
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coil
iron core
primary
combustion engine
internal combustion
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JP1997002479U
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Inventor
孝 吉成
宏 木村
明公 信時
Original Assignee
阪神エレクトリック株式会社
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  • Ignition Installations For Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】小型で高い火花エネルギーが得られる内燃機関
用点火コイルを提供する。 【解決手段】一次コイル3の外周側に二次コイル5を同
心状に配設し、絶縁部材9により一体的にモールドした
コイル本体1と、磁性金属からなる閉磁路鉄心10,1
1とで構成され、コイル本体1を閉磁路鉄心10,11
に挿入して配設し、コイル本体1が配設された場所とは
対面する位置にある閉磁路鉄心10,11に永久磁石1
2を上記閉磁路と磁気的に直列に配設し、且つコイル本
体1側に空隙を形成し、磁気飽和を生じない様に構成す
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、例えば自動車のエンジンの点火プラグに火花放電を発生させるため の高電圧を供給するモールド型の内燃機関用点火コイルに関し、特に小型で高効 率の内燃機関用点火コイルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、内燃機関用の点火コイルとして、例えば特開平7−22256号公報や 本願出願人が既に出願し登録した実用新案登録第3031158号公報に開示さ れているように、同心状に巻回された一次コイルと二次コイルからなるコイル部 及びU字状の閉磁路鉄心を有し、しかも、上記コイル部の近辺或いは上記コイル 部と対面する位置にある上記閉磁路鉄心の接合面に、永久磁石を配設することに より、性能を向上させるものが知られている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、前者の点火コイルでは一次コイルの磁気抵抗が大きいため、一 次コイルと鎖交する磁束の変化量が小さくなって点火コイルの高出力化が実現で きないという問題を有していた。
【0004】 また、後者の点火コイルでは従来の点火コイルよりも15%ほど二次電圧の向 上が達成されたが、更なる性能の向上が望まれていた。
【0005】 本考案は、上記した問題点を克服し、一次コイルの磁気抵抗を小さくして一次 コイル電流遮断時における鉄心の磁束の変化を増大させ、しかも永久磁石を挿着 した効果を最大限に引き出すことを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本考案は上記に鑑みて提案されたものであり、一次コイルの外周に二次コイル を同心状に配設して絶縁ケース内に納め、熱硬化性樹脂で絶縁したコイル本体と 、磁性金属からなる略U字状の鉄心を2個突き合わせた閉磁路鉄心とで構成され 、上記鉄心の突き合わせ部の一方は上記一次コイルの一次ボビンの中に存在し、 上記鉄心の突き合わせ部の他方は上記絶縁ケースの外部に上記鉄心の軸方向と平 行し、かつ上記絶縁ケースと一体に形成された鞘の中で、上記コイル本体に嵌合 している上記鉄心の断面積よりも面積の大きな板状の永久磁石を傾斜して挟んで 接着し、上記鉄心の上記コイル本体側と対面する側の上記永久磁石を挟んだ突き 合わせ部を、上記一次コイルか若しくは上記二次コイルの巻線中央部から等距離 の垂直線上で交錯する位置に配設した内燃機関用点火コイルを提供するものであ る。
【0007】 本考案は、上記鉄心の上記一次ボビン内の突き合わせ部の位置を上記一次コイ ルの巻線幅の1/4の距離だけ内側の位置よりも外側に配設した内燃機関用点火 コイルを提供するものである。
【0008】 本考案は、上記一次コイルの上記一次ボビンの中に存在する上記突き合わせ部 に0.1mm乃至0.3mm程度のスペーサーを挿入するか或いは空隙を形成し て接着した内燃機関用点火コイルを提供するものである。
【0009】
【考案の実施の形態】
以下に、本考案の具体的な構成を図面に従い説明する。 図1は本考案の一実施形態を示す断面図であり、1は点火コイル本体であり、 鉄心として略U字状をなした珪素鋼板の積層鉄心10,11の端部同士を向かい 合わせて接合し、閉磁路をなす磁路を形成する。
【0010】 2は合成樹脂製の一次ボビンを示し、一次コイル3が巻回され、また、4は合 成樹脂製の二次ボビンを示し、二次コイル5が巻回される。そして、一次コイル 3と二次コイル5は合成樹脂製のケース6に納め、一次端子7に一次コイル3の 端末を、また、高圧端子8に二次コイル5の端末をそれぞれ接続した後、エポキ シ樹脂などの熱硬化性樹脂9を充填して硬化させて絶縁をおこなう。
【0011】 10,11は鉄心であり、厚さ0.3mmの方向性珪素鋼板を積層して略U字 状の鉄心とし、これを対向させて突き合わせ、図1に示すような閉磁路を形成す る。また、鉄心10,11はケース6に設けられた鉄心10,11が丁度嵌合す る鞘6aと一次ボビン2の内側に挿入させ、永久磁石12を鞘6aの内側で、鉄 心10,11で永久磁石12を挟み、突き合わせ部11bとして接着剤で固定す る。
【0012】 永久磁石12は、サマリウム・コバルト系磁石などの板状の永久磁石として、 磁路に対して角度θだけ傾斜して配設し、更に閉磁路鉄心10,11の他方の突 き合わせ部11aは一次ボビン2の内側で空隙が0.1〜0.3mm程度となる ように接着剤で固定し、閉磁路鉄心10,11が磁気飽和を起こさないようにし ている。尚、この空隙寸法を安定させるために非磁性体のスペーサーを挿入して もよい。
【0013】 また、一次ボビン2内の突き合わせ部11aの位置は一次コイル3の巻線幅端 面よりも外側に配設しているが、一次コイル3の巻線幅端面よりも一次コイル3 の巻線幅の1/4の距離だけ内側の位置よりも外側に配設しても構わない。
【0014】 鞘6a内の突き合わせ部11bは一次コイル3の巻線中央部から等距離の垂直 線上で交錯する位置に配設しているが、二次コイル5の巻線中央部から等距離の 垂直線上で交錯する位置に配設しても構わない。
【0015】
【実施例】
鉄心10,11の材料は厚さ0.3mmの方向性珪素鋼板を積層したものであ り、鉄心断面は9mm×9mmとなっている。一次コイル3は線径0.45mm の被覆電線を140回巻線し、一次電流は6Aで起磁力は840ATである。
【0016】 また、永久磁石12はサマリウム・コバルト系の磁石であり、厚みは1.0m m、永久磁石12が鉄心10,11と成す角度θは40°で面積は9mm×14 mmで126mm2 である。 上記仕様はモールド型点火コイル1の小型化の目標として最適なモデルである 。
【0017】 また、この構造では、永久磁石12を挟むための鉄心10,11の突き合わせ 部11aを一次コイル3か若しくは二次コイル5の巻線中央部から等距離の垂直 線上で交錯する位置にしたことで、コイル本体中央部から突き合わせ部11aま での磁路長が一番遠くなるため、突き合わせ部11aから漏れる磁束による影響 を最も受けにくく、しかも一次コイル3の磁気抵抗が小さくなるので、永久磁石 12を挿着した効果を最大限に引き出せる。
【0018】 一方、鉄心10,11の他方の突き合わせ部11aは一次コイル3の巻線幅端 面よりも外側に配設しているため、空隙の存在による一次コイル3に鎖交する磁 束の減磁が殆ど生じない。
【0019】 図2に示したA,B,Cは図1に示した測定点を示している。 先ず、本実施形態の磁束の変化量はA点で2.3-4(Wb)、B点で2.5-4 (Wb)、C点で2.3-4(Wb)、平均して2.4-4(Wb)である。
【0020】 一方、実用新案登録第3031158号に示した従来例の磁束の変化量はA点 で2.3-4(Wb)、B点で2.4-4(Wb)、C点で2.2-4(Wb)、平均 して2.3-4(Wb)である。
【0021】 すなわち、本実施例の点火コイル1は従来例に比べて磁束の変化量が約4%増 大していることが分かる。また、これより実効一次インダクタンスは本実施例の 方が5.6mHであるのに対し、従来例では5.4mHとなり、本実施例の方が 実効一次インダクタンスが約4%増大していることが分かる。
【0022】 また、上記と同様の効果により、一次コイル3と二次コイル5との結合係数は 、本実施例では0.97程度であるのに対し、従来例では0.95程度となるこ とがわかる。
【0023】 以上を総合して、一次コイル3と二次コイル5の巻数比を一般的な100とし 、二次コイル5の内部抵抗を14KΩとしたモデルで比較すると、一次コイル電 流を6A遮断、二次負荷50PFの場合で、本実施例では二次電圧は37.0K V、火花エネルギーは58mJであるのに対して、従来例では二次電圧は36. 0KV、火花エネルギーは55mJとなり、本実施例の方が従来例に比べて二次 電圧及び火花エネルギーで約5%増大することができる。
【0024】 以上、本考案を実施形態に基づいて説明したが、本考案は上記した実施形態に 限定されるものではなく、実用新案登録請求の範囲に記載した構成を変更しない 限り、どのようにでも実施できる。例えば鉄心の材料を無方向性珪素鋼板として も構わない。
【0025】
【考案の効果】
以上に示したように本考案に係る内燃機関用点火コイルにあっては、一次コイ ルの磁気抵抗を小さくして一次コイル電流遮断時における鉄心の磁束の変化を増 大させ、しかも永久磁石を挿着した効果を最大限に引き出しているので、小型で しかも高効率なために高出力電圧が容易に得られる内燃機関用点火コイルを提供 できる等、多大な効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施形態に係る内燃機関用点火コイ
ルの要部断面図である。
【図2】本考案の一実施形態に係る内燃機関用点火コイ
ルの特性曲線である。
【符号の説明】
1 点火コイル 2 一次ボビン 3 一次コイル 4 二次ボビン 5 二次コイル 6 絶縁ケース 6a 鉄心固定鞘 7 一次端子 8 高圧端子 9 熱硬化性樹脂 10 鉄心 11 鉄心 11a 鉄心突き合わせ部 11b 鉄心突き合わせ部 12 永久磁石 13 空隙 θ 永久磁石配設角度

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一次コイルの外周に二次コイルを同心状
    に配設して絶縁ケース内に納め、熱硬化性樹脂で絶縁し
    たコイル本体と、磁性金属からなる略U字状の鉄心を2
    個突き合わせた閉磁路鉄心とで構成され、 上記鉄心の突き合わせ部の一方は上記一次コイルの一次
    ボビンの中に存在し、 上記鉄心の突き合わせ部の他方は上記絶縁ケースの外部
    に上記鉄心の軸方向と平行し、かつ上記絶縁ケースと一
    体に形成された鞘の中で、上記コイル本体に嵌合してい
    る上記鉄心の断面積よりも面積の大きな板状の永久磁石
    を傾斜して挟んで接着し、 上記鉄心の上記コイル本体側と対面する側の上記永久磁
    石を挟んだ突き合わせ部を、上記一次コイルか若しくは
    上記二次コイルの巻線中央部から等距離の垂直線上で交
    錯する位置に配設したことを特徴とする内燃機関用点火
    コイル。
  2. 【請求項2】 上記鉄心の上記一次ボビン内の突き合わ
    せ部の位置を上記一次コイルの巻線幅の1/4の距離だ
    け内側の位置よりも外側に配設したことを特徴とする請
    求項1に記載の内燃機関用点火コイル。
  3. 【請求項3】 上記一次コイルの上記一次ボビンの中に
    存在する上記突き合わせ部に0.1mm乃至0.3mm
    程度のスペーサーを挿入するか或いは空隙を形成して接
    着したことを特徴とする請求項2に記載の内燃機関用点
    火コイル。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE112017007340T5 (de) 2017-03-30 2019-12-12 Mitsubishi Electric Corporation Zündspule

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE112017007340T5 (de) 2017-03-30 2019-12-12 Mitsubishi Electric Corporation Zündspule
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