JPH07158300A - 竪型容器の据付方法 - Google Patents

竪型容器の据付方法

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JPH07158300A
JPH07158300A JP33877593A JP33877593A JPH07158300A JP H07158300 A JPH07158300 A JP H07158300A JP 33877593 A JP33877593 A JP 33877593A JP 33877593 A JP33877593 A JP 33877593A JP H07158300 A JPH07158300 A JP H07158300A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 周囲の既存の設備、建物等のため竪型容器の
据え付けに必要な空間が制約されている場合にも、周囲
の設備、建物等に損傷を与えることなく、安全に竪型容
器を据え付けることのできる方法を提供する。 【構成】 本発明方法は、吊り上げた状態の竪型容器を
収容できる空間を内側に有し、かつ縦側面の一を開放し
た、竪型容器より高い自立型架構体を竪型容器の設置位
置を囲むような配置で構築する工程を備えることによ
り、周囲の既存の設備、建物等のため竪型容器の据え付
けに必要な空間が制約されている場合にも、周囲の設
備、建物等に損傷を与えることなく、安全に竪型容器を
据え付けることのできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、工場内の所定の設置位
置に自立型竪型容器を据え付けて自立させる方法に関
し、更に詳細には、竪型容器の据付場所の周りの空間が
制約されているため、例えば設備、或いは建物が竪型容
器の据付場所の周りに既に存在するため、据付作業に必
要な建設機械を導入することが技術上で或いは安全上で
困難な場合に、周囲の既存の設備、建物に支障を来すこ
となく、竪型容器を据え付けて自立させる方法に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】自立型竪型容器、特に300Ton 以上の
大重量の反応塔等を工場内の所定設置場所に据え付ける
場合には、通常は、門型ジンポール又は2本吊りジンポ
ール或いはクレーン車を使用している。門型ジンポール
とは、図7及び図8に示すように、2本の支柱で門型に
形成された大型据付機械である。ジンポールの2本の支
柱60は、竪型容器の設置位置を中心として対称の位置
に植立され、それぞれその頂部が吊りビーム62により
連結され、かつ底部が基礎に固定された基部64にピン
結合されている。据付物を吊り上げる吊り上げ装置66
は、吊りビーム62に取り付けられる。また、2本吊り
ジンポールは、吊りビームがない事を除いて門型ジンポ
ールとほぼ同様な構成になっていて、2本の支柱の頂部
にそれぞれ吊り上げ機構が取り付けられ、据付物の頂部
を2点で吊る。
【0003】ジンポールは上述のように自立型据付機械
ではないので、ジンポールを使用する場合、ジンポール
から遠い地点、ジンポールの高さにより異なるが、例え
ば60m以上離れた地点にコンクリート等で仮の大きい
支持体68(所謂、デッドマン)を数カ所構築し、デッ
ドマン68と2本の支柱60の頂部との間にガイワイヤ
70を張設し、緊張させて、ジンポールの支柱60を支
持する必要がある。据付物を吊り上げる際には、据付物
の頂部を吊り上げ装置で吊り、据付物の底部をクレーン
車で吊るか、又はコロ受台に載せ、徐々に吊り上げ装置
により頂部を吊り上げ、最終的には竪型容器をほぼ垂直
に吊り上げてその底部を地面から離隔させ、方位を調整
した後、設置位置に吊り下ろす。
【0004】クレーン車を使用する場合は、先ず、横に
された竪型容器の頂部と底部の近傍でそれぞれ吊り上げ
ブームの旋回半径を確保した位置に2台のクレーン車を
配置する。2台のクレーン車によりそれぞれ竪型容器の
頂部及び底部を吊り、吊り上げブームを旋回させつつ竪
型容器の頂部を吊り上げ、最終的には竪型容器の頂部を
吊った1台のクレーン車で竪型容器をほぼ垂直に吊り上
げてその底部を地面から離隔させ、方位を調整した後、
設置位置に吊り下ろす。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ジンポールを使用し
て、竪型容器、特に大重量の大型反応塔等の竪型容器を
据え付ける場合には、上述のようにデッドマンを構築
し、ガイワイヤを張設する必要がある。従って、広い更
地に、例えば広い敷地に工場を新設する際に、周りに障
害となるものが何ら無い時に反応塔を据え付ける場合に
は、ジンポールを使用して技術的にも安全上でも問題な
く竪型容器を据え付けることができる。しかし、竪型容
器の設置場所の周囲の空間が狭い場合、例えば既設の反
応装置を拡張する必要があるため、工場内で既存の設
備、建物に隣接して反応塔を設置しなければならないよ
うな場合、デッドマンを構築する場所がなく、また周囲
の設備、建築物等に邪魔されてガイワイヤを所定通りに
張設することができない。強度計算に従って所定通り、
デッドマンを構築し、ガイワイヤを張設することは、安
全を確保する上において必須のことであり、また法律で
も定められている。よって、かかる周囲条件の場合、ジ
ンポールを使用して反応塔を据え付けることができな
い。
【0006】一方、2台のクレーン車を使用して竪型容
器、特に大重量の大型反応塔等の竪型容器を据え付ける
場合には、クレーン車の設置及びその吊り上げブームの
旋回に広い空間を必要とする。従って、ジンポールの場
合と同様に、周囲が狭い場合、例えば工場内で既設の設
備、建物に隣接して竪型容器を設置する場合には、クレ
ーン車により竪型容器の据え付けを行うのは、技術的に
も安全上でも難しい。
【0007】よって、従来、既設の設備及び建物に隣接
して反応塔等の大型竪型容器を設置することが必要な装
置の拡張は、安全面で、更には据付技術的に及び経済的
に著しく制約されていた。そこで、本発明は、周囲に有
る既存の設備、建物等のため竪型容器の据え付けに必要
な空間が制約されている場合にも、周囲の設備、建物等
に損傷を与えることなく、安全に竪型容器を据え付ける
ことのできる新規な方法を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る竪型容器の据え付け方法は、工場内の
所定の設置位置に竪型容器を据え付け、自立させる工事
を行うに当たり、吊り上げた状態の竪型容器を収容でき
る空間を内側に有し、かつ縦側面の一を開放した、竪型
容器より高い自立型架構体を竪型容器の設置位置を囲む
ような配置で構築する工程と、設置位置の真上に来るよ
うに、吊り上げ装置を架構体の頂部に仮設する工程と、
竪型容器を横にして搬送車両に載せ、前記開放された縦
側面を通して竪型容器の頂部を架構体内に搬入し、吊り
上げ装置の直下に位置付ける工程と、竪型容器を横にし
た状態でジャッキアップ装置によりジャッキアップする
ことにより、竪型容器を搬送車両から上方に離隔させ、
次いで搬送車両を竪型容器から後退させる工程と、ジャ
ッキアップした竪型容器の頂部に吊り上げ装置の連結治
具を取り付けて支持し、次いでジャッキアップした竪型
容器を下降させて、コロ受台上に竪型容器の底部を載置
する工程と、及び吊り上げ装置により竪型容器の頂部を
吊り上げつつ、竪型容器の底部を載せたコロ受台を前記
設置位置に向かって前進させ、最終的には、吊り上げ装
置により竪型容器をほぼ垂直に吊り上げてその底部を地
面から離隔させ、その後、設置位置に吊り下ろす工程と
を、有することを特徴としている。
【0009】本発明で使用する架構体は、竪型容器を吊
り上げ支持するのに必要な強度を備えている限り、本設
及び仮設の架構体を問わず、またその構造が鉄筋コンク
リート構造或いは鉄骨構造であるか、更にはフレーム構
造或いは壁式構造であるかを問わない。本発明方法で使
用するコロ受台とは、重量物を移動させるための既知の
搬送手段であって、地面上にコロ又はローラを多数平行
かつ移動方向に直交した配列で並べ、その上に厚い鋼板
を載せ、鋼板上に重量物を載せて重量物の荷重を支持し
つつコロ等の転がりにより重量物を移動させるようにし
ている。また、ジャッキアップ装置とは、油圧式アクチ
ュエータ等を使用した重量物用の既知の昇降装置であ
る。本発明方法で使用する連結治具とは、後述するフラ
ンジ治具、または竪型容器の頂部に取り付けられた吊り
上げ用金具(通称、リフティングラグ)の貫通孔に通さ
れたワイヤリングを吊る吊り金具(通称、フック)等を
言う。尚、本明細書で、仮設とは竪型容器を据え付ける
ためだけの目的で仮に設備することを言い、本設とは仮
設とは逆に操作、保守及び点検用として半恒久的に使用
するために設備することを言う。
【0010】本発明の望ましい実施態様では、ジャッキ
アップした竪型容器の頂部に吊り上げ装置の連結治具を
取り付けて支持し、次いでジャッキアップした竪型容器
を下降させて、コロ受台上に竪型容器の底部を載置する
工程に代えて、ジャッキアップした竪型容器を下降さ
せ、竪型容器の頂部と底部とをそれぞれ別のコロ受台上
に載置し、次いで竪型容器の頂部に吊り上げ装置の連結
治具を取り付ける工程を有することを特徴としている。
これにより、据付作業の安全性がより一層向上する。本
発明の更に望ましい実施態様では、前記吊り上げ装置と
して、架構体の頂部に仮設される支持ビームと、ロープ
と滑車との組み合わせからなる吊り上げ機構と、吊り上
げ機構の下端に設けられたフランジ治具とを備え、ロー
プを巻き取り、フランジ治具に連結した竪型容器を吊り
上げるようにした吊り上げ装置を使用することを特徴と
している。
【0011】本発明の最も望ましい実施態様では、自立
型架構体の少なくとも一部が、竪型容器の保守、点検等
に必要な本設の設備であることを特徴としている。
【0012】
【作用】請求項1の発明では、架構体が自立型であるの
で、ジンポールのようにガイワイヤを必要とせず、また
クレーン車のように運動空間を必要としない。よって、
周囲の空間が狭い場合でも、竪型容器を据え付けること
ができる。
【0013】
【実施例】以下、添付図面を参照し、実施例に基づいて
本発明をより詳細に説明する。図1は架構体に囲まれて
自立している竪型容器と周りの架構体の完成時の様子を
示した概念的な斜視図、図2(a)は搬送手段に積載さ
れた竪型容器の側面図、図2(b)は図2(a)の矢視
I−I′の竪型容器の底面図である。図3は本発明に係
る竪型容器の据え付け方法を実施するために必要な架構
体の構造を示し、図3(a)は架構体の背面図、図3
(b)は架構体の平面図である。本実施例では、竪型容
器は、内部に触媒を充填して高温高圧の化学反応を行わ
せる円筒形の反応塔10であって、図2に示すように、
反応容器11と、反応容器11を支持するために反応容
器11と一体的に製作された底部の支持部12(以下、
通称によりスカート部と称する)とから構成され、その
反応容器10の頂部13には頂部フランジ14が設けら
れている。反応塔10は、総重量が約1,000Ton 、
反応容器11の外径が約5mであって、反応塔10の長
さは、反応容器11の長さの約25mとスカート部12
の長さの8mとの和、即ち約33mである。反応塔10
は、地面より僅かに高く設けられたコンクリート製の基
礎50(図6参照)の上に据え付けられる。
【0014】自立型架構体16は、反応塔10の重量に
後述の吊り上げ装置22の重量を加えた総吊り上げ重量
を吊り上げるのに必要な強度を備えた架構体であって、
図3に示すように、フレーム構造の鉄骨製で箱状の架構
体である。架構体16は、H型鋼(400×400、S
M490A)の4本の柱17とその間に渡した同じくH
型鋼(400×400、SM490A)の梁18とから
なり、柱と梁からなるフレームには必要に応じ斜めに補
強材19が取り付けてある。架構体16の一方の縦側面
20は、反応塔10を据え付けるために上から下まで開
放されている。架構体16は、反応塔10を据え付けた
後、縦側面20側に梁が渡されて反応塔10を囲む架構
体16として図1に示すように完成される。尚、図1
中、21は反応塔10を据え付けた後、架構体16に付
設された架構体を示す。
【0015】架構体16は、縦及び横が9m、高さが4
8mであって、架構体19の高さは、反応塔10の高さ
と、吊り代長さ(反応塔10を吊り上げた状態での吊り
上げ装置18に必要とする空間の長さ)との和に若干の
余裕を見た長さであり、縦横の長さは、本設用架構体と
して反応塔10の外径を考慮して定められた長さであ
る。架構体16のうち、上部16mの部分は、反応塔1
0を据え付けるために特に仮設された架構体部分であ
り、下部32mの部分は本設の架構体部分で最終的には
図1に示すような姿になる。
【0016】以下に、添付図面を参照しながら、本発明
に係る竪型容器の据え付け方法を説明する。図4、図5
及び図6は、反応塔10の据え付け工事の進行に合わせ
てその様子を示すために側面又は正面から見た模式図で
ある。反応塔10の据え付ける作業を開始する前に、前
述の架構体16を図3に示すように完成する。次いで、
図4に示すように、反応塔10の設置場所の真上の位置
で架構体16の頂部に吊り上げ装置22を仮設する。
【0017】吊り上げ装置22は、架構体16の頂部の
梁の間に仮設備として架設された支持ビーム24と、上
下の滑車の組26と、上下の滑車26の間に所定回数回
されたロープ28との組み合わせからなる吊り上げ機構
と、吊り上げ機構の下端に設けられたフランジ治具30
と、ロープを巻き取るウインチ(図示せず)とから構成
されている。フランジ治具30は、反応塔10の頂部フ
ランジ14と合致するフランジ型継ぎ手治具であって、
反応塔10を吊り上げる際には、頂部フランジ14とフ
ランジ治具30とをボルト連結する。頂部フランジ14
とフランジ治具30とを連結した後、ウインチを運転す
ると、ロープが巻き取られ、それにつれて反応塔10が
上方に吊り上げられる。
【0018】図2に示すようにして、機器仮置場に保管
されている反応塔10を横にしてスキッド32を介在さ
せた上で自走式低床型搬送車両、例えばドーリ34に載
せ、設置場所付近に搬送する。スキッド32は、上面が
反応塔10の外周面に合致する形状を備えた木製介在部
材でドーリ34に上に反応塔10を安定して搭載するた
めに使用される。次いで、図4に示すように、架構体1
6の開放された縦側面20から反応塔10の頂部13を
架構体16内に搬入し、頂部13を吊り上げ装置22の
直下に位置付ける。
【0019】続いて、ドーリ34上の反応塔10を横に
したままの状態で、ジャッキアップ装置(図示せず)、
通常の油圧式アクチュエータからなるジャッキアップ装
置を使用してスキッド32の下面を押圧、上昇させるこ
とにより、反応塔10をドーリ34から上方に離隔させ
る。これにより、ドーリ34が反応塔10から自由にな
ったので、次いでドーリ34を架構体16内から支障を
来さない場所に後退させる。次いで、ジャッキアップし
た反応塔10の頂部フランジ14と吊り上げ装置22の
フランジ治具30とをボルトにより連結し、次いで、ジ
ャッキアップ装置を操作して反応塔10を下降させ、コ
ロ受台36上に適当な介在部材42を介して反応塔10
の底部40を載置する。尚、安全のためには、コロ受台
36を2台用意し、先ずジャッキアップ装置を操作して
反応塔10を下降させ、反応塔10の頂部13と底部4
0とをそれぞれコロ受台36に載置し、次いで反応塔1
0の頂部フランジ14と吊り上げ装置22のフランジ治
具30とをボルトにより連結するのが望ましい。コロ受
台36は、水平にした地面上に厚い鋼板44を敷き、そ
の上に多数の鋼鉄製コロ又はローラ46を相互に平行か
つ反応塔10の進行方向に直交した配列で並べ、その上
に厚い鋼板を数枚重ねた積層体48を載せた構成になっ
ている。コロ受台36は、鋼板44上でのコロ又はロー
ラ46の円滑な回転運動により、重量物の荷重を支持し
ながら、自在に進退できるようにした搬送補助具であ
る。
【0020】次に、吊り上げ装置22のウインチを起動
して、反応塔10の頂部13を吊り上げつつコロ受台3
6により反応塔10の底部40を所定設置位置に向け前
進させる。この作業が進行するにつれて、図5に示すよ
うに、反応塔10は、徐々に横置状態から起き上がって
斜めになる。最終的には、図6に示すように、反応塔1
0は、吊り上げ装置22によりほぼ垂直に吊り上げられ
て、底部40が地面から離隔する。尚、反応塔10の底
部40がコロ受台36から離隔しそうな状態になった
時、安全のためには、所謂地切り作業として、ウインチ
又は小型クレーン車を用意し、それで底部40を吊り上
げ気味に保持するのが望ましい。次いで、反応塔10の
方位を調整して所定の基礎50の上に吊り下ろし、基礎
ボルトを緊締して据え付けを終了する。反応塔10の据
え付けが終了すると、仮設部分を撤去して、架構体16
の開放された縦側面20に梁を渡し、架構体16を図1
に示すように完成する。
【0021】本実施例では、ジンポール又はクレーン車
では据え付けが難しい条件の下で大重量の大型反応塔1
0を周囲の設備に支障を来すことなく、安全に据え付け
ることがでいる。また、本実施例では、本設として架構
体上に延長部分を仮設し、それにより反応塔10を据え
付けているので、据付コストが従来のジンポールによる
据付方法或いはクレーン車による据付方法に比べて大幅
に低減される。更に、ジンポール又は大型クレーン車を
使用して竪型容器を据え付ける従来の方法では、反応塔
10を据え付けた後、本設の架構体を建設しているの
で、全体の工事の工期としては、反応塔10の据え付け
後に更に架構体の建設に要する期間を必要とする。一
方、本実施例では、反応塔10の据え付け前に、本設の
架構体が据付用架構体として予め建設されているので、
従来の方法に比べて架構体の建設に要する期間だけ全体
の工事の工期を短縮できる。
【0022】
【発明の効果】請求項1の発明方法によれば、竪型容器
の据え付けに際し、周囲に空間の必要なジンポール及び
クレーン車を使用する必要がないので、周囲に有る既存
の設備、建物等のため竪型容器の据え付けに必要な空間
が制約されている場合にも、周囲の設備、建物等に損傷
を与えることなく、安全に竪型容器を据え付けることの
できる。請求項4の発明方法によれば、竪型容器の据え
付けに必要な自立型架構体の少なくとも一部として、竪
型容器の保守、点検等に必要な本設設備を利用している
ので、据付コストが従来のジンポールによる据付方法或
いはクレーン車による据付方法に比べて大幅に低減され
る。また、竪型容器の据え付け前に、本設の架構体が据
付用架構体として予め建設されているので、従来のジン
ポール等による据付方法に比べて架構体の建設に要する
期間だけ全体の工事の工期を短縮できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】架構体に囲まれて自立している竪型容器と周り
の架構体の完成時の様子を示した概念的な斜視図であ
る。
【図2】図2(a)は搬送手段に積載された竪型容器の
側面図、図2(b)は図2(a)の矢視I−I′の竪型
容器の底面図である。
【図3】図3(a)は本発明に係る竪型容器の据え付け
方法を実施するために必要な架構体の架構体の背面図、
図3(b)は架構体の平面図である。
【図4】側面から見た竪型容器の据え付け作業の進行を
示す模式図である。
【図5】図4に示す状態から更に作業が進行した状態を
示すために側面から見た模式である。
【図6】図5に示す状態から更に作業が進行した状態を
示すために正面から見た模式である。
【図7】ジンポールにより竪型容器を吊り上げた状態を
正面から見た説明図である。
【図8】ジンポールにより竪型容器を吊り上げた状態を
側面から見た説明図である。
【符号の説明】
10 反応塔 11 反応容器 12 スカート部 13 反応容器の頂部 14 頂部フランジ 16 自立型架構体 17 柱 18 梁 19 補強材 20 縦側面 21 付設架構体 22 吊り上げ装置 24 支持ビーム 26 上下の滑車の組 28 ロープ 30 フランジ治具 32 スキッド 34 ドーリ 36 コロ受台 40 反応塔の底部 42 介在部材 44 鋼板 46 鋼鉄製コロ又はローラ 48 鋼板の積層体 50 基礎
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年12月24日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正内容】
【0015】架構体16は、縦及び横が9m、高さが4
8mであって、架構体19の高さは、反応塔10の高さ
と、吊り代長さ(反応塔10を吊り上げた状態での吊り
上げ装置18に必要とする空間の長さ)との和に若干の
余裕を見た長さであり、縦横の長さは、本設用架構体と
して反応塔10の外径を考慮して定められた長さであ
る。架構体16のうち、上部16mの部分(図3(a)
のTで示した範囲の部分)は、反応塔10を据え付ける
ために特に仮設された架構体部分であり、下部32mの
部分は本設の架構体部分で最終的には図1に示すような
姿になる。尚、別の場所で反応塔10と同じような重量
のある竪型容器を据え付ける場合には、仮設部分Tをそ
の場所に移動し、本設架構体の上に仮設して本実施例と
同じ目的で使用することもできる。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】変更
【補正内容】
【0020】次に、吊り上げ装置22のウインチを起動
して、反応塔10の頂部13を吊り上げつつコロ受台3
6により反応塔10の底部40を所定設置位置に向け前
進させる。この作業が進行するにつれて、図5に示すよ
うに、反応塔10は、徐々に横置状態から起き上がって
斜めになる。最終的には、図6に示すように、反応塔1
0は、吊り上げ装置22によりほぼ垂直に吊り上げられ
て、底部40が地面から離隔する。尚、反応塔10の底
部40がコロ受台36から離隔しそうな状態になった
時、安全のためには、所謂地切り作業として、ウインチ
又は小型クレーン車を用意し、それで底部40を吊り上
げ気味に保持するのが望ましい。次いで、反応塔10の
方位を調整して所定の基礎50の上に吊り下ろし、基礎
ボルトを緊締して据え付けを終了する。反応塔10の据
え付けが終了すると、仮設部分(図3(a)のTの部
分)を撤去して、架構体16の開放された縦側面20に
粱を渡し、架構体16を図1に示すように完成する。
尚、別の場所で反応塔10と同じような重量のある竪型
容器を据え付ける場合には、仮設部分Tをその別の場所
に移動し、本設架構体の上に仮設して本実施例と同じ目
的で使用することもできる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 久保 勝 横浜市鶴見区鶴見中央二丁目12番1号 千 代田化工建設株式会社内 (72)発明者 川畑 正裕 横浜市鶴見区鶴見中央二丁目12番1号 千 代田化工建設株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 工場内の所定の設置位置に竪型容器を据
    え付け、自立させる工事を行うに当たり、 吊り上げた状態の竪型容器を収容できる空間を内側に有
    し、かつ縦側面の一を開放した、竪型容器より高い自立
    型架構体を竪型容器の設置位置を囲むような配置で構築
    する工程と、 設置位置の真上に来るように、吊り上げ装置を架構体の
    頂部に仮設する工程と、 竪型容器を横にして搬送車両に載せ、前記開放された縦
    側面を通して竪型容器の頂部を架構体内に搬入し、吊り
    上げ装置の直下に位置付ける工程と、 竪型容器を横にした状態でジャッキアップ装置によりジ
    ャッキアップすることにより、竪型容器を搬送車両から
    上方に離隔させ、次いで搬送車両を竪型容器から後退さ
    せる工程と、 ジャッキアップした竪型容器の頂部に吊り上げ装置の連
    結治具を取り付けて支持し、次いでジャッキアップした
    竪型容器を下降させて、コロ受台上に竪型容器の底部を
    載置する工程と、及び吊り上げ装置により竪型容器の頂
    部を吊り上げつつ、竪型容器の底部を載せたコロ受台を
    前記設置位置に向かって前進させ、最終的には、吊り上
    げ装置により竪型容器をほぼ垂直に吊り上げてその底部
    を地面から離隔させ、その後、設置位置に吊り下ろす工
    程とを、 有することを特徴とする竪型容器の据付方法。
  2. 【請求項2】 前記竪型容器の据付方法において、ジャ
    ッキアップした竪型容器の頂部に吊り上げ装置の連結治
    具を取り付けて支持し、次いでジャッキアップした竪型
    容器を下降させて、コロ受台上に竪型容器の底部を載置
    する工程に代えて、ジャッキアップした竪型容器を下降
    させ、竪型容器の頂部と底部とをそれぞれ別のコロ受台
    上に載置し、次いで竪型容器の頂部に吊り上げ装置の連
    結治具を取り付ける工程を有することを特徴とする請求
    項1に記載の竪型容器の据付方法。
  3. 【請求項3】 前記吊り上げ装置として、架構体の頂部
    に仮設される支持ビームと、ロープと滑車との組み合わ
    せからなる吊り上げ機構と、吊り上げ機構の下端に設け
    られたフランジ治具とを備え、ロープを巻き取って、フ
    ランジ治具に連結した竪型容器を吊り上げるようにした
    吊り上げ装置を使用することを特徴とする請求項1又は
    2に記載の竪型容器の据付方法。
  4. 【請求項4】 前記自立型架構体の少なくとも一部が、
    竪型容器の保守、点検等に必要な本設設備であることを
    特徴とする請求項1から3のうちのいずれか1項に記載
    の竪型容器の据付方法。
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