JPH071578Y2 - 流体荷役装置等における緊急切離し装置 - Google Patents

流体荷役装置等における緊急切離し装置

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JPH071578Y2
JPH071578Y2 JP4621090U JP4621090U JPH071578Y2 JP H071578 Y2 JPH071578 Y2 JP H071578Y2 JP 4621090 U JP4621090 U JP 4621090U JP 4621090 U JP4621090 U JP 4621090U JP H071578 Y2 JPH071578 Y2 JP H071578Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、LNG(液化天然ガス)やLPG(液化石油ガス)
等の極低温の液化ガスを輸送する流体荷役装置等に主と
して設けられる輸送管の緊急切離し装置に関する。
[従来の技術] 流体荷役装置の緊急切離し装置として、第6図と第7図
に示すものが知られている(特公昭64−2839号公報)。
この緊急切離し装置は輸送管1,1の互いに接合されたフ
ランジ2,2(図において輸送管等は重なっており、手前
側のものしか表われていない。)を挟着する複数(図の
ものは4個)のクランプ31を連結部材32で一平面内に屈
曲自在に連結した挟着機構33と、該挟着機構33の一端に
挟着機構33の上記屈曲平面内において回動自在に枢軸34
で取り付けられるとともに自由端にバネ35により上記枢
軸34に向けて付勢された係止軸36を備えた締結ロッド37
と、2個の孔38a,38bと上記係止軸36を係止する係止溝3
8cとを有し上記挟着機構33の他端に他の枢軸39で挟着機
構33の上記屈曲平面内において回動自在に取り付けられ
た締結レバー38と、凹部40aと孔40bが形成されたヘッド
40をピストンロッド41に備え上記挟着機構33の一つのク
ランプ33に枢軸42で取り付けられた解放用油圧シリンダ
43を具備している。
そしてこの緊急切離し装置は、解放用油圧シリンダ43の
ピストンロッド41を伸長させてそのヘッド40の孔40bを
締結レバー38の係止溝38cから遠い方の孔38aに一致さ
せ、その孔38a,40bにピン44を差し込んでピストンロッ
ド41に締結レバー38を連結するとともに、締結ロッド37
の係止軸36を締結レバー38の係止溝38cに嵌合させて解
放用油圧シリンダ43を縮小させると、締結レバー38が枢
軸39を支点に回動して係止軸36を引き込んで締結ロッド
37を締結レバー38に締結する。この締結状態において
は、係止軸36の中心O5が、枢軸34の中心O4と他の枢軸39
の中心O6を結ぶ直線L4の延長線を外方から内方に僅かに
越え2次ストッパ45に当接して安定し、また締結ロッド
37はバネ35の働きで牽引されて挟着機構33でフランジ2,
2を強く締め付けさせる。締結レバー38に対する締結ロ
ッド37の締結を終了したら、ピン44を孔38a,40bから引
き抜いて他の孔38bに差し込む。この孔38bの位置にはヘ
ッド40の凹部40aがきているため、孔38bに挿入されたピ
ン44にヘッド40が係止され、締結の解放が可能な差替え
状態となる。
上記の状態において、輸送管1,1を切り離す必要が生じ
た場合は、直ちに解放用油圧シリンダ43を作動させてヘ
ッド40でピン44を押し、締結レバー38を第6図で枢軸39
を支点に時計方向に回動させる。締結レバー38の上記回
動で、係止軸36が枢軸34の中心O4と他の枢軸39の中心O6
とを結ぶ直線L4を内方から外方に越えると、バネ35の作
用で締結レバー38が枢軸39を支点に第6図で瞬間的に回
動してヘッド40から離れ、係止溝38cから係止軸36を離
脱させる。
この従来の緊急切離し装置は、締結レバー38を締結ロッ
ド37側に大きく回動させて係止溝38cに係止軸36を嵌合
させ、締結レバー38に対する締結ロッド37の締結を容易
にするために、締結レバー38とヘッド40に1個宛孔38a,
40bを余分にあけるとともに、係止溝38cの深さを大きく
し、また、その深い係止溝38cからの係止軸36の離脱を
的確に行わせるために、切離し解放時に解放用油圧シリ
ンダ43のヘッド40から締結レバー38が離れる構造になっ
ている。
[考案が解決しようとする課題] したがって、締結ロッド37を解放状態から締結状態に
し、更に解放可能な状態とするために、前に述べたよう
に、ピン44を孔38a,40bに差し込んで、締結レバー38を
解放用油圧シリンダ43のヘッド40に一旦結合し、解放用
油圧シリンダ43の縮小で締結レバー38を回動させて係止
軸36を引き込み、締結状態とした後、ピン44を孔38a,40
bから引き抜いて他の孔38bからヘッド40の凹部40aに嵌
入させ、解放可能状態とする必要があり、操作が非常に
煩わしいという問題点がある。しかもピン44と他の孔38
bに差し替えることを忘れやすく、また桟橋上での作業
となるため、ピン44を海中に落下させやすいという欠点
もある。
本考案は、締結レバーに解放用シリンダを連結している
ピンの差替えを必要とせず、係止軸を係止溝に係止し
て、容易に締結状態とすることできる上、締結レバーか
ら締結ロッドを瞬間的に離脱させて氷結等に関係なく的
確に輸送管を切り離すことができる流体荷役装置等にお
ける緊急切離し装置を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] 上記の目的を達成するために、本考案は、互いに接合さ
れたフランジを挟着する複数のクランプを連結部材で一
平面内において屈曲自在に連結した挟着機構と、横断面
形状がほぼ円形の係止軸を先端に有し上記挟着機構の一
端に挟着機構の上記屈曲平面内において回動自在に第1
枢軸で取り付けられた締結ロッドと、上記係止軸を係止
するほぼ円弧状の係止溝を有し上記挟着機構の他端に第
2枢軸で挟着機構の上記屈曲平面内において回動自在に
取り付けられた締結レバーと、該締結レバーにピストン
ロッドを結合ピンで結合して上記挟着機構に取り付けら
れ、上記係止溝に嵌合された係止軸をシャーピンで固定
した締結レバーを第2枢軸を支点に締結方向に回動させ
て締結状態とし、また締結レバーを第2枢軸を支点に解
放方向に回動させて締結レバーの係止溝から締結ロッド
の係止軸を外ずさせる解放用シリンダとを備え、上記挟
着機構のクランプを、自由状態では上記フランジの外径
よりも大なる径の円弧状をなすとともに、係止溝に係止
軸を嵌合されて締結方向に回動させられた締結レバーに
対する締結ロッドの締結状態でフランジの外周に合わせ
て撓わまされた状態でフランジを挟着する構成とされ、
また、係止軸と係止溝の関係は、係止溝に係止軸を嵌合
させた締結ロッドの締結準備状態において、第1枢軸の
中心と係止軸の中心とを結ぶ第1直線と、第2枢軸の中
心と係止軸の中心とを結ぶ第2直線の挟角を鋭角とする
とともに、係止溝の締結ロッド側の端縁が上記第1直線
の内方となるように設定し、更に締結レバーに対する締
結ロッドの締結状態において、係止溝の締結ロッド側の
端縁が上記第1直線を越えて該第1直線の外方となり、
かつ係止軸の中心が第1枢軸の中心と第2枢軸の中心と
を結ぶ第3直線の延長線を越えて該第3直線の延長線の
内方となるように設定した構成とした。
[作用] 締結レバーに締結ロッドを締結するには、解放用シリン
ダを伸長させて締結レバーを締結ロッド側に倒し、その
係止溝に締結ロッドの係止軸を嵌め付けた後、シャーピ
ンを締結レバーに取り付けて係止軸を係止溝に固定し、
解放用シリンダを縮小させて締結レバーを解放用シリン
ダ側に倒す。
係止溝に係止軸を嵌合させた締結準備状態において、係
止溝の締結ロッド側の端縁が締結ロッドの第1枢軸の中
心と係止軸の中心とを結ぶ第1直線の内方となるように
設定され、係止溝が浅く形成されているため、係止溝に
対する係止軸の嵌付けが容易である。
また、締結準備状態において、上記第1直線と、締結レ
バーの第2枢軸の中心と係止軸の中心とを結ぶ第2直線
の挟角が鋭角となるように定められているため、解放用
シリンダを縮小させた場合、係止軸にシャーピンを介し
て締結方向の力が効率的に加えられることとなり、締結
レバーに対する締結ロッドの締結を的確に行うことがで
きる。
解放用シリンダを縮小させて締結レバーを解放用シリン
ダ側に倒すと、締結ロッドが軸方向に引っ張られること
により各クランパが小さく撓わんでフランジを挟着し、
係止軸の中心が第1枢軸の中心と第2枢軸の中心とを結
ぶ第3直線の延長線を越えて該第3直線の延長線の内方
に移動し締結状態となる。このため、解放用シリンダの
作動を停止しても締結レバーが勝手に解放方向に回動し
て係止溝から係止軸を離脱させることはない。
この締結状態においては、係止溝の締結ロッド側の端縁
が上記第1直線を越え該第1直線の外方に突出して係止
軸を係止する。このため、係止溝に対する係止軸の係止
が確実になされ安定するようになる。
締結状態から解放用シリンダを伸ばして締結レバーを解
放方向に回動させると、それまで小さく撓わまされてい
た各クランパの弾力で締結ロッドがシャーピンを切断し
て係止軸を係止溝から瞬時に離脱させ解放状態となる。
この解放作動によって輸送管が切り離されるが、この際
各クランパが瞬間的に拡大変形し、また衝撃を生じるた
め、フランジ部分が氷結しているようなことがあっても
的確に分離されるようになる。
[実施例] 第1図ないし第5図は本考案の一実施例を示すもので、
図中符号1は輸送管であり、その管端にフランジ2が取
り付けられている。フランジ2は、外端面を接合面と
し、かつその接合面の裏側を外周に近付くにしたがって
薄くなるテーパ状の傾斜面とされている。
本考案に係る流体荷役装置等における緊急切離し装置
は、互いのフランジ2,2を接合させた2本の輸送管1,1
(いずれも第1回で重なっている)を切離し自在に接合
するものであって、挾着機構3と、締結ロッド4と、締
結レバー5、及び解放用シリンダ6とを主体とする。
挾着機構3は、複数(図のものは3個)のクランプ7,8,
9と複数(2個)の連結部材10とを交互に連結ピン11で
連結して成り、一つの平面内において屈曲自在とされて
いる。各クランプ7,8,9は、第3図の2点鎖線で示すよ
うに自由状態ではフランジ2の外径よりも大なる所定の
径を有する円弧状をなし、内方に撓わまされて第1図の
如くフランジ2,2を挾着する弾性曲り梁から成る。各ク
ランプ7,8,9の内周面には接合状態のフランジ2,2の傾斜
面に合致するV字状の挾着溝7a,8a,9aが形成されてい
る。なお、小形のクランプ7には弾性が付与されていな
くてもよい。
締結ロッド4は、挾着機構3の一端、つまりクランプ9
の自由端に設けられた取付け座12に枢軸13で枢着された
回動部材14と、互いに逆方向に切られたネジ部15a,15b
の間に操作部15cを形成し、一方のネジ部15aを回動部材
14に螺入して設けられた調節ネジ15と、先端に係止軸16
を備え調節ネジ15の他方のネジ部15bに螺着された先端
部材17とから構成されている。この締結ロッド4は挾着
機構3が屈曲する平面内において枢軸13を支点に回動自
在であり、係止軸16は横断面形状が円形に形成され枢軸
13の軸方向と平行な方向に先端部材17の両側に突出され
ている。調節ネジ15はターンバックルとして機能し、締
結ロッド4の長さを調節自在にしている。
また、締結レバー5は、係止溝18aと押圧部18bとを有す
る2個のレバー半体18,18を、それらの間に隙間Gを形
成して固定部材19で一体に固定して成る。この締結レバ
ー5は、挾着機構3の他端、つまりクランプ7の自由端
に設けられた取付け座21に、係止溝18aと押圧部18bの中
間部分を枢軸22で枢着されて挾着機構3の屈曲平面内に
おいて枢軸22を支点に回動自在に設けられている。各係
止溝18a,18aは締結ロッド4の各係止軸16,16をそれぞれ
係止するもので、係止軸16と同一曲率の円弧状に形成さ
れている。締結ロッド4の先端部材17は、各係止溝18a,
18aに各係止軸16,16をそれぞれ係止させて、2個のレバ
ー半体18,18の隙間Gに自由に出入する。締結レバー5
の押圧部18bは、締結レバー5の解放回動時にフランジ
2に設けられた突起2aを押圧してクランプ7をフランジ
2から強制的に分離させる。各レバー半体18,18の各係
止溝18a,18aに向き合う位置には小孔18d,18dがそれぞれ
設けられており、それらの小孔18d,18dにシャーピン20
が挿通されて各係止溝18a,18aに各係止軸16,16を固定す
る。
解放用シリンダ6は、枢軸22を支点に締結レバー5を回
動させるものであり、クランパ7に設けられた他の取付
け座23に取付け軸24でこれも挾着機構3の屈曲平面内に
おいて回動自在に取付けられている。解放用シリンダ6
は、油圧シリンダよりなり、ピストンロッド25のヘッド
26を締結レバー5の先端に結合ピン27で結合されてい
る。
上記の締結ロッド4の係止軸16と締結レバー5の係止溝
18aの関係は次のように定められている。
すなわち、解放用シリンダ6を伸ばして締結レバー5を
締結ロッド4側に回動させ、その各係止溝18a,18aに係
止軸16,16を嵌合させた締結準備状態(第5図の2点鎖
線)においては、枢軸13の中心O1と係止軸16の中心O2
を結ぶ第1の直線L1と、他の枢軸22の中心O3と係止軸16
の中心O2とを結ぶ第2の直線L2の挾角θが鋭角となり、
係止溝18aの締結ロッド4側の端縁18cが上記第1直線L1
の内方(解放用シリンダ6側)となるように定められて
いる。
また、締結レバー5に対する締結ロッド4の締結状態
(第1図)においては、係止溝18aの締結ロッド4側の
端縁18cが上記第1直線L1を越えて該第1直線L1の外方
に突出し、かつ係止軸16の中心O2が枢軸13の中心O1の他
の枢軸22の中心O3とを結ぶ第3の直線L3の延長線を越え
て該直線L3の内方となるように設定されている。
次に、上記のように構成された本考案に係る流体装置等
における緊急切離し装置の作用を説明する。
解放用シリンダ6の伸長で、締結レバー5による締結ロ
ッド4の締結が解かれた状態(第5図)から、締結レバ
ー5に締結ロッド4を締結するには、先ず、挾着機構3
の各クランプ7,8,9を、互いに接合された輸送管1,1のフ
ランジ2,2に嵌め付けるとともに、締結ロッド4を締結
レバー5側に倒してその各係止軸16,16を締結レバー5
の各係止溝18a,18aに嵌め入れる。この場合、係止溝18a
は、浅く形成され、各係止溝18a,18aに対する各係止軸1
6,16の係止状態において枢軸13の中心O1と係止軸16の中
心O2とを結ぶ直線L1の内方に各係止溝18a,18aの締結ロ
ッド4側の各端縁18c,18cが位置する構成とされている
ので、各係止溝18a,18aに対する各係止軸16,16の係止は
容易である。
次いで、締結レバー5の各レバー半体18,18に設けられ
た小孔18d,18dにシャーピン20を挿通させ、各係止溝18
a,18aに各係止軸16,16を固定する。
最後に、解放用シリンダ6を縮小させて締結レバー5を
その枢軸22を支点に締結方向(第5図で左)に回動させ
る。この作動により、各係止軸16,16は、シャーピン20
を介して締結方向に牽引され、それまで枢軸13の中心O1
と他の枢軸22の中心O3を結ぶ直線L3の延長線の外方にあ
った係止軸16の中心O2を外方から内方に上記直線L3の延
長線を越えて移動させて各係止軸16,16を各係止溝18a,1
8aに締結される。なお、従来の2次ストッパ45(第6
図)の機能は本考案の緊急切離し装置では解放用シリン
ダ6に付与されており、上記の締結状態が解放用シリン
ダ6によって安定する。
上記において、各係止軸16,16を各係止溝18a,18aに係止
させた締結準備状態においては、第5図中2点鎖線で示
すように、枢軸13の中心O1と係止軸16の中心O2とを結ぶ
直線L1と、他の枢軸22の中心O3と係止軸16の中心O2とを
結ぶ直線L2の挾角θが鋭角とされていて、解放用シリン
ダ6による締結レバー5の牽引力が、クランプ7,8,9に
よる係止軸16の牽引力Fcと、枢軸22の中心O3と係止軸16
の中心O2とを結ぶ直線L2に垂直な力FGとの合力FPとして
締結(引き込み)方向に係止軸16にシャーピン20を介し
て加えられるため、締結ロッド4を締結レバー5に無理
なく締結することができる。また、締結レバー5に対す
る締結ロッド4の締結状態においては、各係止溝18a,18
aの締結ロッド4側の各端縁18c,18cが枢軸13の中心O1
係止軸16の中心O2とを結ぶ直線L1を越えて該直線L1の外
方に突出しているため、各係止軸16,16が各係止溝18a,1
8aから勝手に外ずれることはない。締結レバー5に対す
る締結ロッド4の締結に働いたシャーピン20は、締結ロ
ッド4の締結終了後において小孔18d,18dから外し、取
付座21と締結レバー5の第1図位置の該当部に貫通する
小孔19a,19b(図では重なっている)に差し替え締結レ
バー5の予期しない回転を防止する。
締結レバー5に対する締結ロッド4の締結状態において
は、各クランプ7,8,9は締結レバー5による締結ロッド
4の牽引でそれぞれ小さく変形し、フランジ2,2を強く
挾着する。
第1図の締結状態において、輸送管1,1を切り離す必要
が生じた場合には、解放用シリンダ6を伸ばし、枢軸22
を支点に締結レバー5を第1図で時計方向に回動させ
る。締結レバー5の回動によって係止軸16の中心O2が、
枢軸13の中心O1と他の枢軸22の中心O3とを結ぶ直線L3
延長線を外方に越えると、各クランプ7,8,9による締結
ロッド4の牽引力Fcで締結レバー5が瞬間的に時計方向
に回動する。そしてこの際、小孔19a,19bに取り付けら
れているシャーピン20は取付座21と締結レバー5の間で
切断される。各係止軸16,16を各係止溝18a,18aから外し
て締結レバー5から解放される。
輸送管1,1のフランジ2,2を挾着していた各クランプ7,8,
9は、締結レバー5による締結ロッド4の締結が解かれ
ると、元の状態に戻り、フランジ2,2の挾着を解いて輸
送管1,1を切り離す。この時各クランプ7,8,9は勢いよく
瞬時に自由状態に復帰するため、クランプ等が氷結して
いるようなことがあっても氷が砕かれ、輸送管1,1の切
り離しが的確に行なわれるようになる。
解放用シリンダ6にって締結レバー5が第4図の状態ま
で回動させられると、締結レバー5の各押圧部18b,18b
が各フランジ2,2に設けられた各突起2a,2aを押すため、
フランジ2,2からのクランプ7の離脱が一層確実とな
る。
なお、図の実施例の係止軸16の直径は、36mm、締結レバ
ー5に対する締結ロッド4の締結状態における係止溝端
縁18cの、直線L1からの突出幅は、16mm、また締結準備
状態における係止溝端縁18cから直線L1までの距離は、7
mm、係止溝18aの円弧角度は、135度に設定され、好結果
を得たが、上記に限らないことは言うまでもない。
[考案の効果] 以上説明したように本考案に係る流体荷役装置等におけ
る緊急切離し装置は、互いに接合されたフランジを挾着
する複数のクランプを連結部材で一平面内において屈曲
自在に連結した挟着機構と、横断面形状がほぼ円形の係
止軸を先端に有し上記挟着機構の一端に挟着機構の上記
屈曲平面内において回動自在に第1枢軸で取り付けられ
た締結ロッドと、上記係止軸を係止するほぼ円弧状の係
止溝を有し上記挟着機構の他端に第2枢軸で挟着機構の
上記屈曲平面内において回動自在に取り付けられた締結
レバーと、該締結レバーにピストンロッドを結合ピンで
結合して上記挟着機構に取り付けられ、上記係止溝に嵌
合された係止軸をシャーピンで固定した締結レバーを第
2枢軸を支点に締結方向に回動させて締結状態とし、ま
た締結レバーを第2枢軸を支点に解放方向に回動させて
締結レバーの係止溝から締結ロッドの係止軸を外ずさせ
る解放用シリンダとを備え、上記挟着機構のクランプ
は、自由状態では上記フランジの外径よりも大なる径の
円弧状をなすとともに、係止溝に係止軸を嵌合されて締
結方向に回動させられた締結レバーに対する締結ロッド
の締結状態でフランジの外周に合わせて撓わまされた状
態でフランジを挟着する構成とされ、また、係止軸と係
止溝の関係は、係止溝に係止軸を嵌合させた締結ロッド
の締結準備状態において、第1枢軸の中心と係止軸の中
心とを結ぶ第1直線と、第2枢軸の中心と係止軸の中心
とを結ぶ第2直線の挟角が鋭角とされるとともに、係止
溝の締結ロッド側の端縁が上記第1直線の内方となるよ
うに設定され、更に締結レバーに対する締結ロッドの締
結状態において、係止溝の締結ロッド側の端縁が上記第
1直線を越えて該第1直線の外方となり、かつ係止軸の
中心が第1枢軸の中心と第2枢軸の中心とを結ぶ第3直
線の延長線を越えて該第3直線の延長線の内方となるよ
うに設定された構成とされているので、解放用シリンダ
のピストンロッドを締結レバーに結合している結合ピン
をわざわざ差し替えることなく、ピストンロッドを締結
レバーに結合したまま、締結レバーに対する締結ロッド
の締結作業を手際よく能率的に完了することができる。
また、係止溝は浅く形成されているとともに、締結準備
状態において締結ロッドの枢軸の中心と係止軸の中心と
を結ぶ直線と、締結レバーの枢軸の中心と係止軸の枢軸
の中心とを結ぶ直線の挾角が鋭角とされているため、係
止溝に対する係止軸の係止が容易であり、しかも解放用
シリンダの縮小作動で締結レバーを締結方向に引き込ん
でこれに締結ロッドを無理なく的確に締結することがで
きる。更にまた、緊急切離し時においては、クランプの
弾力によって係止溝から係止軸が瞬間的に離脱するとと
もに、クランプが一瞬のうちに拡大変形し、またその際
衝撃を生じるため、クランプ等が氷結しているようなこ
とがあっても確実に切り離される効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第5図は本考案の一実施例を示すもので、
第1図は本考案に係る流体荷役装置等における緊急切離
し装置の締結状態の正面図、第2図は締結状態における
締結レバーと締結ロッド等の関係を示す断面図、第3図
はフランジとクランプの関係を示す略図、第4図は係止
溝から係止軸が外れる直前の状態を示す正面図、第5図
は係止溝から係止軸が外れた瞬間を示す正面図である。
第6図と第7図は従来の緊急切離し装置を示すもので、
第6図は締結状態の正面図、第7図は解放の瞬間を示す
正面図である。 1……輸送管、2……フランジ 3……挾着機構、4……締結ロッド 5……締結レバー、6……解放用シリンダ 7,8,9……クランプ、10……連結部材 13……枢軸、16……係止軸 18a……係止溝、18c……端縁 20……シャーピン、22……枢軸 25……ピストンロッド、27……結合ピン O1……締結ロッドの枢軸の中心 O2……係止軸の中心 O3……締結レバーの枢軸の中心 L1……中心O1,O2を結ぶ直線 L2……中心O2,O3を結ぶ直線 L3……中心O1,O3を結ぶ直線 θ……締結状態における直線L1,L2の挟角

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】互いに接合されたフランジを挟着する複数
    のクランプを連結部材で一平面内において屈曲自在に連
    結した挟着機構と、横断面形状がほぼ円形の係止軸を先
    端に有し上記挟着機構の一端に挟着機構の上記屈曲平面
    内において回動自在に第1枢軸で取り付けられた締結ロ
    ッドと、上記係止軸を係止するほぼ円弧状の係止溝を有
    し上記挟着機構の他端に第2枢軸で挟着機構の上記屈曲
    平面内において回動自在に取り付けられた締結レバー
    と、該締結レバーにピストンロッドを結合ピンで結合し
    て上記挟着機構に取り付けられ、上記係止溝に嵌合され
    た係止軸をシャーピンで固定した締結レバーを第2枢軸
    を支点に締結方向に回動させて締結状態とし、また締結
    レバーを第2枢軸を支点に解放方向に回動させて締結レ
    バーの係止溝から締結ロッドの係止軸を外ずさせる解放
    用シリンダとを備え、上記挟着機構のクランプは、自由
    状態では上記フランジの外径よりも大なる径の円弧状を
    なすとともに、係止溝に係止軸を嵌合されて締結方向に
    回動させられた締結レバーに対する締結ロッドの締結状
    態でフランジの外周に合わせて撓わまされた状態でフラ
    ンジを挟着する構成とされ、また、係止軸と係止溝の関
    係は、係止溝に係止軸を嵌合させた締結ロッドの締結準
    備状態において、第1枢軸の中心と係止軸の中心とを結
    ぶ第1直線と、第2枢軸の中心と係止軸の中心とを結ぶ
    第2直線の挟角が鋭角とされるとともに、係止溝の締結
    ロッド側の端縁が上記第1直線の内方となるように設定
    され、更に締結レバーに対する締結ロッドの締結状態に
    おいて、係止溝の締結ロッド側の端縁が上記第1直線を
    越えて該第1直線の外方となり、かつ係止軸の中心が第
    1枢軸の中心と第2枢軸の中心とを結ぶ第3直線の延長
    線を越えて該第3直線の延長線の内方となるように設定
    されたことを特徴とする流体荷役装置等における緊急切
    離し装置。
JP4621090U 1990-04-27 1990-04-27 流体荷役装置等における緊急切離し装置 Expired - Lifetime JPH071578Y2 (ja)

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