JPH07157457A - アントラニル酸誘導体 - Google Patents

アントラニル酸誘導体

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JPH07157457A
JPH07157457A JP5329984A JP32998493A JPH07157457A JP H07157457 A JPH07157457 A JP H07157457A JP 5329984 A JP5329984 A JP 5329984A JP 32998493 A JP32998493 A JP 32998493A JP H07157457 A JPH07157457 A JP H07157457A
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JP
Japan
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general formula
acid derivative
anthranilic acid
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JP5329984A
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English (en)
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Toshihiro Takahashi
俊弘 高橋
Yutaka Nomura
豊 野村
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Nippon Chemiphar Co Ltd
Original Assignee
Nippon Chemiphar Co Ltd
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/52Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts

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  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 次の一般式(I) 【化1】 (式中、Rは、水素又は低級アルキル基を示す)で表さ
れるアントラニル酸誘導体及びその製造法に関する。 【効果】 上記のアントラニル酸誘導体は、抗潰瘍剤と
して有用な2−[2−(N−イソブチル−N−メチルア
ミノ)ベンジルスルフィニル]ベンズイミダゾ−ル等の
合成中間体として使用される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アントラニル酸誘導体
に関し、更に詳細には、次の一般式(I)
【化5】 (式中、Rは、水素又は低級アルキル基を示す)で表さ
れるアントラニル酸誘導体及びその製造方法に関する。
上記一般式(I)で表されるアントラニル酸誘導体は、
医薬、農薬等の中間体として広く使用することができ、
特に本発明者らにより見い出された、抗潰瘍作用及び胃
腸の細胞保護作用を有する次式、
【化6】 で表される2−[2−(N−イソブチル−N−メチルア
ミノ)ベンジルスルフィニル]ベンズイミダゾ−ル(特
開昭61−60660、特開昭62−123115、特
開昭64−3157,特開平2−264748他)及び
次式
【化7】 で表される2−(2−イソブチルアミノ)ベンジルスル
フィニルイミダゾ−ル(特開平2−138263)の重
要合成中間体である。
【0002】
【従来の技術】上記の2−[2−(N−イソブチル−N
−メチルアミノ)ベンジルスルフィニル]ベンズイミダ
ゾ−ルは、例えば以下に示す反応経路等により得られて
いる。 合成工程1.(特開昭64−3157)
【化8】 合成工程2.(特開平2−264748)
【化9】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】しかしながら、上記反応工程のうち、中間
体の2−(N−イソブチル−N−メチルアミノ)ベンジ
ルアルコ−ルを得るまでの工程は、工業的製造法として
は、収率、操作方法、経済性等の全てを、必ずしも充分
満足できるものではなかった。
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記事情に
鑑み、鋭意研究を重ねた結果、上記一般式(II)で表さ
れる(o−ハロゲノ)安息香酸に上記一般式(III)で
表されるイソブチルアミンを銅化合物の存在下で反応さ
せることで得られる一般式(I)で表されるアントラニ
ル酸誘導体を合成中間体として用いることで上記の問題
点を解決できることを見い出し、本発明を完成した。即
ち、本発明は、次の一般式(I)
【化10】 (式中、Rは、水素又は低級アルキル基を示す)で表さ
れるアントラニル誘導体及びその製造方法を提供するも
のである。
【0004】上記一般式(I)で表されるアントラニル
酸誘導体は、一般式(II)
【化11】 (式中、Xは、ハロゲン原子を示す)で表される化合物
に、一般式(III)
【化12】 (式中、Rは、水素又は低級アルキル基を示す)で表さ
れる化合物を反応させることにより得ることができる。
上記、一般式(I)及び(III)中、Rで表される低級
アルキルとしては、メチル、エチル、プロピル等が挙げ
られる。 又、一般式(II)中、Xで表されるハロゲン
原子としては、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子等が挙
げられる。一般式(II)で表される(o−ハロゲノ)安
息香酸と一般式(III)で表されるイソブチルアミンと
の反応は、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸カ
リウム、炭酸水素ナトリウム等の塩基及び酸化銅
(I)、酸化銅(II)、銅粉、塩化銅、ヨウ化銅等の銅
化合物(銅触媒)の存在下、室温〜250℃、好ましく
は、50〜150℃で5分〜10時間、無溶媒又は反応
に関与しない溶媒の存在下で行われる。上記反応におい
て、一般式(II)で表される(o−ハロゲノ)安息香酸
1モルに対し、一般式(III)で表されるイソブチルア
ミンは当モル〜10倍モルを、塩基は、当モル〜5倍モ
ルを、銅触媒は、1/200モル〜当モルを用いるのが
好ましい。
【0005】かくして、得られた一般式(I)で表され
るアントラニル酸誘導体を例えば、水素化リチウムアル
ミニウム等の還元剤で還元することで公知の2−イソブ
チルアミノベンジルアルコ−ル等に導くことができる。
尚、得られた一般式(I)で表されるアントラニル酸誘
導体で、Rが水素の場合、次の反応式で示す様なN−ア
ルキル化反応により、一般式(I)で表されるアントラ
ニル酸誘導体で、Rがアルキルのものに導くこともでき
る。
【化13】 (式中、R’は、低級アルキル基を示す)N−アルキル
化反応としては、例えば、水素化ホウ素ナトリウム、水
素化シアノホウ素ナトリウム等の還元剤の存在下に、N
−イソブチルアントラニル酸にホルムアルデヒド、アセ
トアルデヒド、プロピオンアルデヒド等のアルデヒドを
作用させ(アミンの還元的アルキル化)対応するアルキ
ルを導入する方法、ジメチル硫酸等のアルキル化剤でア
ミノ基をアルキル化する方法等が挙げられる。以上、本
発明は、抗潰瘍剤として有用な2−[2−(N−イソブ
チル−N−メチルアミノ)ベンジルスルフィニル]ベン
ズイミダゾ−ル、2−(2−イソブチルアミノ)ベンジ
ルスルフィニルイミダゾ−ル等の重要合成中間体である
2−(N−イソブチル−N−メチルアミノ)ベンジルア
ルコ−ルを好収率、経済的にしかも簡便な操作で得るこ
とができ、工業的製造法として有用である。次に、実施
例、参考例を挙げて、本発明を更に詳細に説明するが、
本発明は、これらに限定されるものではない。
【0006】
【実施例】 実施例1 N−イソブチルアントラニル酸 o−クロロ安息香酸(15.7g,0.10mol)、
無水炭酸カリウム(16.0g,0.116mol)及
び酸化銅(II)(0.4g,0.005mol)の混合
物にイソブチルアミン(14.6g,0.20mol)
を加え、85℃の油浴中で16時間加熱攪拌した。室温
まで冷却後、反応混合物にトルエン(50ml)及び水
(50ml)を加えてしばらく攪拌し、不溶物を濾別
し、トルエン(10mlで3回)及び水(25mlで2
回)で洗浄した。濾液と洗液を合わせ、攪拌下に水層の
pHが3〜4になるように濃塩酸を加え、トルエン層を
分取した。水層をトルエン(50ml)で抽出し、有機
層を合わせて飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウム
で乾燥した。減圧下溶媒留去後、淡褐色粉末として標題
化合物を得た(18.3g,収率95%;NMRスペク
トルから算出した純度94%)。
【0007】実施例2 N−イソブチルアントラニル酸 実施例1におけるイソブチルアミンの使用量を36.6
g(0.50mol,5当量)にして同様に反応及び処
理すると、19.0g(収率98%;NMRスペクトル
から算出した純度100%)の標題化合物が得られた。 NMR(400MHz,CDCl3) δ 1.03(6H,d,J=6Hz),1.98(1
H,m),3.04(2H,d,J=6Hz),6.5
8(1H,dd,J=8,8Hz),6.68(1H,
d,J=8Hz),7.37(1H,ddd,J=8,
8,2Hz),7.98(1H,dd,J=8,2H
z).
【0008】実施例3 N−イソブチル−N−メチルアントラニル酸 6N硫酸(0.81ml,2.4mmol)及び35%
ホルマリン水溶液(514mg,6.0mmol)の混
合物に、氷冷攪拌下、N−イソブチルアントラニル酸
(387mg,2.0mmol)及び水素化ホウ素ナト
リウム(387mg,10.2mmol)のテトラヒド
ロフラン(7ml)懸濁液を内温25℃を保つようにし
て滴下した。室温で一晩攪拌後、反応混合物に1N水酸
化ナトリウム水溶液(8ml)を加えて強塩基性とし、
減圧下にテトラヒドロフランを留去した。得られた反応
混合物の水溶液を塩酸でpH1まで酸性化し、エーテル
で2回抽出して未反応の出発原料を除去した。残った水
層は、次に水酸化ナトリウム水溶液を加えてpH3に調
整し、クロロホルムで3回抽出し、クロロホルム層を合
わせて飽和食塩水で洗浄した。無水硫酸ナトリウムで乾
燥及び減圧下溶媒留去後、微褐色粉末として標題化合物
を得た(204mg,収率49%)。 NMR(400MHz,CDCl3) δ 0.98(6H,d,J=7Hz),1.84(1
H,m),2.75(3H,s),2.88(2H,
d,J=7Hz),7.36−7.45(2H,m),
7.60(1H,ddd,J=8,8,2Hz),8.
31(1H,dd,J=8,2Hz).
【0009】参考例 2−イソブチルアミノベンジルアルコール 水素化リチウムアルミニウム(0.38g,10mmo
l)のテトラヒドロフラン(6ml)懸濁液に、氷冷攪
拌下、N−イソブチルアントラニル酸(0.97g,
5.0mmol)を少量ずつ30分間かけて加えた。さ
らに1時間攪拌後、反応混合物をエーテルで希釈し、飽
和硫酸ナトリウム水溶液を加えて過剰の水素化リチウム
アルミニウムを分解した。エーテル層をデカンテーショ
ンで分取し、水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し
た。減圧下溶媒留去後、淡褐色油状物として標題化合物
を得た(0.85g,収率96%)。 NMR(400MHz,CDCl3) δ 1.00(6H,d,J=7Hz),1.94(1
H,m),2.96(2H,d,J=7Hz),4.6
5(2H,s),6.59−6.66(2H,m),
7.04(1H,dd,J=7,1Hz),7.20
(1H,ddd,J=8,7,1Hz).

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(I) 【化1】 (式中、Rは、水素又は低級アルキル基を示す)で表さ
    れるアントラニル酸誘導体。
  2. 【請求項2】 一般式(II) 【化2】 (式中、Xは、ハロゲン原子を示す)で表される化合物
    に、一般式(III) 【化3】 (式中、Rは、水素又は低級アルキル基を示す)で表さ
    れる化合物を反応させることを特徴とする、一般式
    (I) 【化4】 (式中、Rは前記と同じ)で表されるアントラニル酸誘
    導体の製造方法。
  3. 【請求項3】 銅化合物の存在下で、反応させることを
    特徴とする請求項2記載のアントラニル酸誘導体の製造
    方法。
JP5329984A 1993-12-01 1993-12-01 アントラニル酸誘導体 Pending JPH07157457A (ja)

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