JP2000256285A - 2−(イソブチルメチルアミノ)ベンジルアルコールの製造方法 - Google Patents
2−(イソブチルメチルアミノ)ベンジルアルコールの製造方法Info
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- JP2000256285A JP2000256285A JP6894399A JP6894399A JP2000256285A JP 2000256285 A JP2000256285 A JP 2000256285A JP 6894399 A JP6894399 A JP 6894399A JP 6894399 A JP6894399 A JP 6894399A JP 2000256285 A JP2000256285 A JP 2000256285A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 抗潰瘍剤として有用なレミノプラゾールの合
成中間体である2−(イソブチルメチルアミノ)ベンジ
ルアルコールの製造方法を提供すること。 【解決手段】 2−ブロモ−N−イソブチル−N−メチ
ルアニリンを金属(Mg,Li)あるいは有機金属と反
応させた後、次いでホルムアルデヒド等価体(パラホル
ムアルデヒド)と反応させることにより2−(イソブチ
ルメチルアミノ)ベンジルアルコールを得る。
成中間体である2−(イソブチルメチルアミノ)ベンジ
ルアルコールの製造方法を提供すること。 【解決手段】 2−ブロモ−N−イソブチル−N−メチ
ルアニリンを金属(Mg,Li)あるいは有機金属と反
応させた後、次いでホルムアルデヒド等価体(パラホル
ムアルデヒド)と反応させることにより2−(イソブチ
ルメチルアミノ)ベンジルアルコールを得る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は2−ハロ−N−イソ
ブチル−N−メチルアニリン、並びにこれを原料とした
2−(イソブチルメチルアミノ)ベンジルアルコールの
製造方法に関する。
ブチル−N−メチルアニリン、並びにこれを原料とした
2−(イソブチルメチルアミノ)ベンジルアルコールの
製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】2−(イソブチルメチルアミノ)ベンジ
ルアルコールは、医薬、農薬等の中間体として有用な化
合物であり、特に優れた胃酸分泌抑制作用及び胃腸の細
胞保護作用を併せ持つ抗潰瘍剤として知られているレミ
ノプラゾール[(±)−2−[[2−(イソブチルメチ
ルアミノ)ベンジル]スルフィニル]−1H−ベンズイ
ミダゾール]の合成中間体として使用することができ
る。(特開昭64−3157、特開平2−26474
8、特開平3−223262,特開昭62−12311
5)
ルアルコールは、医薬、農薬等の中間体として有用な化
合物であり、特に優れた胃酸分泌抑制作用及び胃腸の細
胞保護作用を併せ持つ抗潰瘍剤として知られているレミ
ノプラゾール[(±)−2−[[2−(イソブチルメチ
ルアミノ)ベンジル]スルフィニル]−1H−ベンズイ
ミダゾール]の合成中間体として使用することができ
る。(特開昭64−3157、特開平2−26474
8、特開平3−223262,特開昭62−12311
5)
【0003】従来、2−(イソブチルメチルアミノ)ベ
ンジルアルコールを製造する方法としては、2−(イソ
ブチルアミノ)ベンジルアルコールをジメチル硫酸でN
−メチル化する方法(特開昭64−3157、特開平2
−264748)等が知られている。
ンジルアルコールを製造する方法としては、2−(イソ
ブチルアミノ)ベンジルアルコールをジメチル硫酸でN
−メチル化する方法(特開昭64−3157、特開平2
−264748)等が知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】2−(イソブチルメチ
ルアミノ)ベンジルアルコールの新規な製造方法を提供
することが求められている。本発明者らは、レミノプラ
ゾールの合成法に関し鋭意研究を重ねた結果、入手が容
易でしかも安価な2−クロロニトロベンゼンや2−クロ
ロアニリンから合成される2−ハロ−N−イソブチル−
N−メチルアニリンを出発原料とすることで、簡便で、
高収率でしかも経済的にレミノプラゾールの重要合成中
間体である2−(イソブチルメチルアミノ)ベンジルア
ルコールが得られることを見いだし本発明を完成した。
ルアミノ)ベンジルアルコールの新規な製造方法を提供
することが求められている。本発明者らは、レミノプラ
ゾールの合成法に関し鋭意研究を重ねた結果、入手が容
易でしかも安価な2−クロロニトロベンゼンや2−クロ
ロアニリンから合成される2−ハロ−N−イソブチル−
N−メチルアニリンを出発原料とすることで、簡便で、
高収率でしかも経済的にレミノプラゾールの重要合成中
間体である2−(イソブチルメチルアミノ)ベンジルア
ルコールが得られることを見いだし本発明を完成した。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、次の一
般式(I)、
般式(I)、
【化3】 (式中、Xはハロゲン原子を示す)で表される2−ハロ
−N−イソブチル−N−メチルアニリンを提供すること
にある。
−N−イソブチル−N−メチルアニリンを提供すること
にある。
【0006】また、本発明の目的は、次の一般式
(I)、
(I)、
【化4】 (式中、Xはハロゲン原子を示す)で表される2−ハロ
−N−イソブチル−N−メチルアニリンを金属あるいは
有機金属と反応させた後、次いでホルムアルデヒド等価
体と反応させ2−(イソブチルメチルアミノ)ベンジル
アルコールを得る方法を提供することにもある。ここ
で、ホルムアルデヒド等価体としては、パラホルムアル
デヒド、トリオキサンまたはホルムアルデヒドガスが挙
げられる。
−N−イソブチル−N−メチルアニリンを金属あるいは
有機金属と反応させた後、次いでホルムアルデヒド等価
体と反応させ2−(イソブチルメチルアミノ)ベンジル
アルコールを得る方法を提供することにもある。ここ
で、ホルムアルデヒド等価体としては、パラホルムアル
デヒド、トリオキサンまたはホルムアルデヒドガスが挙
げられる。
【0007】上記一般式(I)で表される2−ハロ−N
−イソブチル−N−メチルアニリンで、Xで示されるハ
ロゲン原子としては臭素原子、塩素原子、ヨウ素原子等
が挙げられる。また上記反応で金属としては、リチウ
ム、マグネシウム等が挙げられ、有機金属としては、n
−ブチルリチウム、sec−ブチルリチウム、tert
−ブチルリチウム等が挙げられる。2−ハロ−N−イソ
ブチル−N−メチルアニリンと金属との反応はTHF、
エチルエーテル、n−ヘキサン、ベンゼン、トルエン、
キシレン等の溶媒中又は無溶媒下、0〜150℃、好ま
しくは室温〜70℃で行われる。使用する金属は、2−
ハロ−N−イソブチル−N−メチルアニリン1モルに対
し、マグネシウムの場合は、1.2倍モル、リチウムの
場合は2倍モル使用することが好ましい。又、溶媒量
は、2−ハロ−N−イソブチル−N−メチルアニリン1
モルに対し、2〜10倍モル使用することが好ましい。
−イソブチル−N−メチルアニリンで、Xで示されるハ
ロゲン原子としては臭素原子、塩素原子、ヨウ素原子等
が挙げられる。また上記反応で金属としては、リチウ
ム、マグネシウム等が挙げられ、有機金属としては、n
−ブチルリチウム、sec−ブチルリチウム、tert
−ブチルリチウム等が挙げられる。2−ハロ−N−イソ
ブチル−N−メチルアニリンと金属との反応はTHF、
エチルエーテル、n−ヘキサン、ベンゼン、トルエン、
キシレン等の溶媒中又は無溶媒下、0〜150℃、好ま
しくは室温〜70℃で行われる。使用する金属は、2−
ハロ−N−イソブチル−N−メチルアニリン1モルに対
し、マグネシウムの場合は、1.2倍モル、リチウムの
場合は2倍モル使用することが好ましい。又、溶媒量
は、2−ハロ−N−イソブチル−N−メチルアニリン1
モルに対し、2〜10倍モル使用することが好ましい。
【0008】一方、2−ハロ−N−イソブチル−N−メ
チルアニリンと有機金属との反応は、THF、エチルエ
ーテル、n−ヘキサン、ベンゼン、トルエン、キシレン
等の溶媒中又は無溶媒下、0〜150℃で行われる。溶
媒量は、2−ハロ−N−イソブチル−N−メチルアニリ
ン1モルに対し、1〜50倍モル使用することが好まし
い。2−ハロ−N−イソブチル−N−メチルアニリンと
金属あるいは有機金属を反応することにより得られた化
合物は、単離することなく引き続き同様な溶媒条件、温
度条件でホルムアルデヒド等価体と反応を行うことがで
きる。ここで用いられるホルムアルデヒド等価体として
は、パラホルムアルデヒド、ホルムアルデヒドガス、ト
リオキサン等が挙げられる。
チルアニリンと有機金属との反応は、THF、エチルエ
ーテル、n−ヘキサン、ベンゼン、トルエン、キシレン
等の溶媒中又は無溶媒下、0〜150℃で行われる。溶
媒量は、2−ハロ−N−イソブチル−N−メチルアニリ
ン1モルに対し、1〜50倍モル使用することが好まし
い。2−ハロ−N−イソブチル−N−メチルアニリンと
金属あるいは有機金属を反応することにより得られた化
合物は、単離することなく引き続き同様な溶媒条件、温
度条件でホルムアルデヒド等価体と反応を行うことがで
きる。ここで用いられるホルムアルデヒド等価体として
は、パラホルムアルデヒド、ホルムアルデヒドガス、ト
リオキサン等が挙げられる。
【0009】上記反応は一般式(I)で表される2−ハ
ロ−N−イソブチル−N−メチルアニリンで、Xで示さ
れるハロゲン原子が臭素原子で、金属としてMgを使用
し、ホルムアルデヒド等価体としてパラホルムアルデヒ
ドを使用した場合、以下のような反応ルートで進むもの
と考えられる。
ロ−N−イソブチル−N−メチルアニリンで、Xで示さ
れるハロゲン原子が臭素原子で、金属としてMgを使用
し、ホルムアルデヒド等価体としてパラホルムアルデヒ
ドを使用した場合、以下のような反応ルートで進むもの
と考えられる。
【化5】 尚、2−ハロ−N−イソブチル−N−メチルアニリンか
ら2−(イソブチルメチルアミノ)ベンジルアルコール
を得る方法として、Barbier typeの反応も
使用することができる。即ち、2−ハロ−N−イソブチ
ル−N−メチルアニリンと金属とホルマリン等価体を混
合し反応させ1ステップで2−(イソブチルメチルアミ
ノ)ベンジルアルコールを得ることもできる。
ら2−(イソブチルメチルアミノ)ベンジルアルコール
を得る方法として、Barbier typeの反応も
使用することができる。即ち、2−ハロ−N−イソブチ
ル−N−メチルアニリンと金属とホルマリン等価体を混
合し反応させ1ステップで2−(イソブチルメチルアミ
ノ)ベンジルアルコールを得ることもできる。
【0010】次に、2−ハロ−N−イソブチル−N−メ
チルアニリンを得る方法について述べる。2−ハロ−N
−イソブチル−N−メチルアニリンは例えば下記の合成
方法により得ることができる。
チルアニリンを得る方法について述べる。2−ハロ−N
−イソブチル−N−メチルアニリンは例えば下記の合成
方法により得ることができる。
【化6】 (式中、X、Yはハロゲン原子を示す) 先ず一般式(1)で表される2−ハロニトロベンゼンと
N−メチルイソブチルアミンとを反応させることで、式
(2)で表されるN−イソブチル−N−メチル−2−ニ
トロアニリンを得る。この反応は酸化銅、銅、第一銅化
合物等の存在下、K2CO3、NaHCO3、NaOH、
KOH、Na2CO3、三級アミン等の塩基の存在下、又
は塩基の存在なしに、水、アルコール類、アセトン、キ
シレン、DMF等の溶媒中又はこの反応の原料を溶媒の
代わりに使用することにより行われる。反応温度は、室
温〜150℃、好ましくは100℃である。反応は2−
ハロニトロベンゼン1モルに対しN−メチルイソブチル
アミン1〜10倍モル、好ましくは等モルで行うことが
できる。次いで、式(2)で表されるN−イソブチル−
N−メチル−2−ニトロアニリンをPtO2,Rane
y Ni、Pd/C等の接触還元用触媒の存在下、メタ
ノール、エタノール、イソプロパノール、水、酢酸エチ
ル等の溶媒中で接触還元することにより、式(3)で表
されるN−イソブチル−N−メチル−o−フェニレンジ
アミンを得る。この反応は室温下、1〜24時間攪拌す
ることで行うことができる。次いで、この式(3)で表
されるN−イソブチル−N−メチル−o−フェニレンジ
アミンを−25〜60℃で、塩酸、臭化水素酸等のハロ
ゲン化水素酸の存在下、亜硝酸ナトリウム等でジアゾ化
した後、ハロゲン化剤(ハロゲン化第一銅、酸化第一銅
又は銅粉等)と反応させることにより2−ハロ−N−イ
ソブチル−N−メチルアニリンを得ることができる。
N−メチルイソブチルアミンとを反応させることで、式
(2)で表されるN−イソブチル−N−メチル−2−ニ
トロアニリンを得る。この反応は酸化銅、銅、第一銅化
合物等の存在下、K2CO3、NaHCO3、NaOH、
KOH、Na2CO3、三級アミン等の塩基の存在下、又
は塩基の存在なしに、水、アルコール類、アセトン、キ
シレン、DMF等の溶媒中又はこの反応の原料を溶媒の
代わりに使用することにより行われる。反応温度は、室
温〜150℃、好ましくは100℃である。反応は2−
ハロニトロベンゼン1モルに対しN−メチルイソブチル
アミン1〜10倍モル、好ましくは等モルで行うことが
できる。次いで、式(2)で表されるN−イソブチル−
N−メチル−2−ニトロアニリンをPtO2,Rane
y Ni、Pd/C等の接触還元用触媒の存在下、メタ
ノール、エタノール、イソプロパノール、水、酢酸エチ
ル等の溶媒中で接触還元することにより、式(3)で表
されるN−イソブチル−N−メチル−o−フェニレンジ
アミンを得る。この反応は室温下、1〜24時間攪拌す
ることで行うことができる。次いで、この式(3)で表
されるN−イソブチル−N−メチル−o−フェニレンジ
アミンを−25〜60℃で、塩酸、臭化水素酸等のハロ
ゲン化水素酸の存在下、亜硝酸ナトリウム等でジアゾ化
した後、ハロゲン化剤(ハロゲン化第一銅、酸化第一銅
又は銅粉等)と反応させることにより2−ハロ−N−イ
ソブチル−N−メチルアニリンを得ることができる。
【0011】ところで、2−ハロ−N−イソブチル−N
−メチルアニリンは、2−ハロアニリンのアミノ基に、
先ずイソブチルハライドでN−イソブチル化した後、更
にジメチル硫酸、メチルハライド等でN−メチル化する
こと等により得ることもできる。
−メチルアニリンは、2−ハロアニリンのアミノ基に、
先ずイソブチルハライドでN−イソブチル化した後、更
にジメチル硫酸、メチルハライド等でN−メチル化する
こと等により得ることもできる。
【0012】かくして得られた2−(イソブチルメチル
アミノ)ベンジルアルコールは、例えば以下で示す公知
の合成ルートによりレミノプラゾールに導くことができ
る。(特開昭64−3157、特開平2−26474
8、特開平3−223262)
アミノ)ベンジルアルコールは、例えば以下で示す公知
の合成ルートによりレミノプラゾールに導くことができ
る。(特開昭64−3157、特開平2−26474
8、特開平3−223262)
【化7】
【0013】
【発明実施の形態】次に実施例、参考例を挙げ、本発明
を更に詳細に説明する。 参考例1 N−イソブチル−N−メチル−2−ニトロアニリン 2−クロロニトロベンゼン(15.09g,0.096
モル)、N−メチルイソブチルアミン(20.87g,
0.24モル)、炭酸カリウム(15.88g,0.1
1モル)および酸化銅(II)(0.8g)を100℃で
22時間加熱撹拌した。氷冷後、ヘキサンおよび水を加
え、有機層を分取、水および飽和食塩水で洗浄、無水硫
酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を濾別、濾液を濃縮
し、橙色油状の標題化合物20.36gを得た。(収
率:定量的)
を更に詳細に説明する。 参考例1 N−イソブチル−N−メチル−2−ニトロアニリン 2−クロロニトロベンゼン(15.09g,0.096
モル)、N−メチルイソブチルアミン(20.87g,
0.24モル)、炭酸カリウム(15.88g,0.1
1モル)および酸化銅(II)(0.8g)を100℃で
22時間加熱撹拌した。氷冷後、ヘキサンおよび水を加
え、有機層を分取、水および飽和食塩水で洗浄、無水硫
酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を濾別、濾液を濃縮
し、橙色油状の標題化合物20.36gを得た。(収
率:定量的)
【0014】IH NMR(CDCl3) 0.89(6H,d,J=6Hz),1.90〜2.0
5(1H,m),2.83(3H,s),2.98(2
H,d,J=7Hz),6.78〜6.84(1H,
m),708(1H,d,J=9Hz),7.34〜
7.40(1H,m),7.72(1H,dd,J=2
Hz,9Hz)
5(1H,m),2.83(3H,s),2.98(2
H,d,J=7Hz),6.78〜6.84(1H,
m),708(1H,d,J=9Hz),7.34〜
7.40(1H,m),7.72(1H,dd,J=2
Hz,9Hz)
【0015】参考例2 N−イソブチル−N−メチル−o−フェニレンジアミン N−イソブチル−N−メチル−2−ニトロアニリン
(2.08g,10ミリモル)をメタノール(20m
L)に溶解させ、10%パラジウム炭素(200mg)
を加え、水素雰囲気下2時間撹拌した。不溶物を濾別、
濾液を濃縮し、淡褐色油状の標題化合物1.76gを得
た。(収率:定量的)
(2.08g,10ミリモル)をメタノール(20m
L)に溶解させ、10%パラジウム炭素(200mg)
を加え、水素雰囲気下2時間撹拌した。不溶物を濾別、
濾液を濃縮し、淡褐色油状の標題化合物1.76gを得
た。(収率:定量的)
【0016】IH NMR(CDCl3) δ:0.92(6H,d,J=7Hz),1.75〜
1.85(1H,m),2.59(3H,s),2.6
3(2H,d,J=7Hz),4.10(2H,br
s),6.7〜6.9(3H,m),7.02(1H,
d,J=7Hz)
1.85(1H,m),2.59(3H,s),2.6
3(2H,d,J=7Hz),4.10(2H,br
s),6.7〜6.9(3H,m),7.02(1H,
d,J=7Hz)
【0017】実施例1 2−ブロモ−N−イソブチル−N−メチルアニリン 48%臭化水素酸(39.2mL)を氷冷後、N−イソ
ブチル−N−メチル−o−フェニレンジアミン(7.2
g,40.4ミリモル)を15℃以下で加え、次いで食
塩−氷冷下、亜硝酸ナトリウム(2.79g,40.4
ミリモル)を−5℃以下で加えた。このまま20分撹拌
後、臭化銅(I)(6.0g,41.8ミリモル)を加
え、冷却器をはずし、さらに室温で30分間撹拌した。
反応混合物に水(90mL)を加え水層を分取した。こ
れに水酸化ナトリウム水を加え析出する結晶をヘキサン
(50mL)に溶解させた。ヘキサン溶液をセライト濾
過し、濾液を無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を
濾別、濾液を濃縮し、橙色油状の標題化合物6.6gを
得た。(収率:81%)
ブチル−N−メチル−o−フェニレンジアミン(7.2
g,40.4ミリモル)を15℃以下で加え、次いで食
塩−氷冷下、亜硝酸ナトリウム(2.79g,40.4
ミリモル)を−5℃以下で加えた。このまま20分撹拌
後、臭化銅(I)(6.0g,41.8ミリモル)を加
え、冷却器をはずし、さらに室温で30分間撹拌した。
反応混合物に水(90mL)を加え水層を分取した。こ
れに水酸化ナトリウム水を加え析出する結晶をヘキサン
(50mL)に溶解させた。ヘキサン溶液をセライト濾
過し、濾液を無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を
濾別、濾液を濃縮し、橙色油状の標題化合物6.6gを
得た。(収率:81%)
【0018】IH NMR(CDCl3) δ:0.93(6H,d,J=7Hz),1.80〜
1.90(1H,m),2.71(3H,s),2.7
8(2H,d,J=7Hz),6.85〜6.90(1
H,m),7.08(1H,dd,J=1Hz,8H
z),7.20〜7.30(1H,m),7.54(1
H,dd,J=1Hz,8Hz)
1.90(1H,m),2.71(3H,s),2.7
8(2H,d,J=7Hz),6.85〜6.90(1
H,m),7.08(1H,dd,J=1Hz,8H
z),7.20〜7.30(1H,m),7.54(1
H,dd,J=1Hz,8Hz)
【0019】実施例2 2−(イソブチルメチルアミノ)ベンジルアルコール 2−ブロモ−N−イソブチル−N−メチルアニリン
(1.19g,4.91ミリモル)をTHF(11m
L)に溶解させ、金属マグネシウム(131mg,5.
41ミリモル)を加えて加熱撹拌した。大半のマグネシ
ウムが溶解後、室温に戻し、パラホルムアルデヒド(1
37mg)を加えて40℃で30分、さらに室温で30
分撹拌した。氷冷後、エーテルおよび塩化アンモニウム
水を加えて有機層を分取、水および飽和食塩水で洗浄
後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を濾別、濾
液を濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(ヘキサン〜ヘキサン/酢酸エチル=10/1〜5/
1 v/v)で精製し、淡黄色油状の標題化合物670
mgを得た。(収率:70%)
(1.19g,4.91ミリモル)をTHF(11m
L)に溶解させ、金属マグネシウム(131mg,5.
41ミリモル)を加えて加熱撹拌した。大半のマグネシ
ウムが溶解後、室温に戻し、パラホルムアルデヒド(1
37mg)を加えて40℃で30分、さらに室温で30
分撹拌した。氷冷後、エーテルおよび塩化アンモニウム
水を加えて有機層を分取、水および飽和食塩水で洗浄
後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を濾別、濾
液を濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(ヘキサン〜ヘキサン/酢酸エチル=10/1〜5/
1 v/v)で精製し、淡黄色油状の標題化合物670
mgを得た。(収率:70%)
【0020】IH NMR (CDCl3) δ:0.95(6H,d,J=6Hz),1.86
(1H,m),2.65 (3H,s),2.70 (2
H,d,J=5Hz),4.81 (2H,s),5.
41(1H,brs),7.08 (1H,ddd,J
=7,7,1Hz),7.15−7.28 (2H,
m)
(1H,m),2.65 (3H,s),2.70 (2
H,d,J=5Hz),4.81 (2H,s),5.
41(1H,brs),7.08 (1H,ddd,J
=7,7,1Hz),7.15−7.28 (2H,
m)
【0021】実施例3 2−(イソブチルメチルアミノ)ベンジルアルコール 金属リチウム(30wt% in oil;Aldr
ich社製)(12mg)をエーテル(0.5mL)に
懸濁させ、室温下、2−ブロモ−N−イソブチル−N−
メチルアニリン(121mg,0.5ミリモル)のエー
テル(1.5mL)溶液を加え、30分間撹拌した。こ
れにパラホルムアルデヒド(16mg)を加え、さらに
1時間15分加熱還流した。氷冷後、エーテルおよび硫
酸ナトリウム水を加えて有機層を分取、水および飽和食
塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤
を濾別、濾液を濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=5/1 v/
v)で精製し、淡黄色油状の標題化合物62.3mgを
得た。(収率:64%)
ich社製)(12mg)をエーテル(0.5mL)に
懸濁させ、室温下、2−ブロモ−N−イソブチル−N−
メチルアニリン(121mg,0.5ミリモル)のエー
テル(1.5mL)溶液を加え、30分間撹拌した。こ
れにパラホルムアルデヒド(16mg)を加え、さらに
1時間15分加熱還流した。氷冷後、エーテルおよび硫
酸ナトリウム水を加えて有機層を分取、水および飽和食
塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤
を濾別、濾液を濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=5/1 v/
v)で精製し、淡黄色油状の標題化合物62.3mgを
得た。(収率:64%)
【0022】δ:0.95(6H,d,J=6Hz),
1.86 (1H,m),2.65 (3H,s),2.
70 (2H,d,J=5Hz),4.81 (2H,
s),5.41(1H,brs),7.08 (1H,
ddd,J=7,7,1Hz),7.15−7.28
(2H,m)
1.86 (1H,m),2.65 (3H,s),2.
70 (2H,d,J=5Hz),4.81 (2H,
s),5.41(1H,brs),7.08 (1H,
ddd,J=7,7,1Hz),7.15−7.28
(2H,m)
Claims (4)
- 【請求項1】次の一般式(I)、 【化1】 (式中、Xはハロゲン原子を示す)で表される2−ハロ
−N−イソブチル−N−メチルアニリン。 - 【請求項2】次の一般式(I)、 【化2】 (式中、Xはハロゲン原子を示す)で表される2−ハロ
−N−イソブチル−N−メチルアニリンを金属あるいは
有機金属と反応させた後、次いでホルムアルデヒド等価
体と反応させることを特徴とする2−(イソブチルメチ
ルアミノ)ベンジルアルコールの製法。 - 【請求項3】金属がマグネシウムまたはリチウムである
ことを特徴とする請求項2記載の製法。 - 【請求項4】ホルムアルデヒド等価体がパラホルムアル
デヒド、トリオキサンまたはホルムアルデヒドガスの何
れかであることを特徴とする請求項2または3記載の製
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6894399A JP2000256285A (ja) | 1999-03-15 | 1999-03-15 | 2−(イソブチルメチルアミノ)ベンジルアルコールの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6894399A JP2000256285A (ja) | 1999-03-15 | 1999-03-15 | 2−(イソブチルメチルアミノ)ベンジルアルコールの製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000256285A true JP2000256285A (ja) | 2000-09-19 |
Family
ID=13388268
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6894399A Pending JP2000256285A (ja) | 1999-03-15 | 1999-03-15 | 2−(イソブチルメチルアミノ)ベンジルアルコールの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000256285A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010507600A (ja) * | 2006-10-25 | 2010-03-11 | シンジェンタ リミテッド | 置換されたブロモベンゼンの製造方法 |
-
1999
- 1999-03-15 JP JP6894399A patent/JP2000256285A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010507600A (ja) * | 2006-10-25 | 2010-03-11 | シンジェンタ リミテッド | 置換されたブロモベンゼンの製造方法 |
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