JP2003212861A - ピリミジニルアルコール誘導体の製造方法及びその合成中間体 - Google Patents
ピリミジニルアルコール誘導体の製造方法及びその合成中間体Info
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Abstract
ルコール誘導体を高効率・高収率で合成する方法を提供
すること。 【解決手段】一般式(1) [式中、Xはハロゲン原子を表し、Rはアルコキシメチ
ル基を表す。]で表される化合物を、触媒及び塩基性物
質の存在下、接触水素添加することにより、一般式
(2) [式中、Rは前記と同じ意味を表す。]で表されるピリ
ミジニルアルコール誘導体の製造方法。 【効果】優れた除草効果を示すジフルオロメタンスルホ
ンアニリド誘導体の重要な製造中間体である、ピリミジ
ニルアルコール誘導体の新規な製法が提供される。本発
明方法によれば、同一系内でハロゲン原子、ニトロ基、
ケトンの3カ所を1工程で還元して、ピリミジニルアル
コール誘導体(2)を得ることができるのであり、極め
て操作が簡便かつ容易となり、目的物を高効率・高収率
で製造することが可能となるという格別の効果を示す。
Description
アルコール誘導体の製造方法、及びその合成中間体に関
するものである。
(2−アミノ−3−メトキシメチルフェニル)(4,6
−ジメトキシピリミジン−2−イル)メタノールが除草
剤の合成中間体であることは、例えば、WO00/06
553号公報に記載されている。しかしながら、その工
業的な製造方法は、これまでに具体的に文献に記載され
たことはない。
で、ハロゲン原子、ニトロ基、ケトンの3カ所を1工程
で還元する方法は未だ知られていない。
料から、(2−アミノ−3−メトキシメチルフェニル)
(4,6−ジメトキシピリミジン−2−イル)メタノー
ルに代表されるピリミジニルアルコール誘導体を高効率
・高収率で合成する方法を見出すことを課題としてなさ
れた。
を解決するために鋭意検討し、その結果、(5−ハロゲ
ノ−3−アルコキシメチル−2−ニトロフェニル)
(4,6−ジメトキシピリミジン−2−イル)ケトン
を、同一系内で、触媒と塩基性物質の存在下、接触水素
添加して、塩素原子、ニトロ基、ケトンの3カ所を1工
程で還元しうる方法を見出し、(2−アミノ−3−メト
キシメチルフェニル)(4,6−ジメトキシピリミジン
−2−イル)メタノールに代表される一般式(2)で表
されるピリミジニルアルコール誘導体を高効率・高収率
で合成できることを知得し、又その中間体が新規物質で
あることを知り、本発明を完成するに至った。
〔4〕記載の発明を提供するものである。
ルコキシメチル基を表す。]
の存在下、接触水素添加することを特徴とする、一般式
(2)
の製造方法。
一般式(4)
ルコキシメチル基を表す。]
シ基、又は(CH3)2NCS2を表す。]
(6)
す。]
で表される化合物と式(7)
(8)
す。]
(8)で表される化合物を酸化することにより製造され
たものである、〔1〕項記載のピリミジニルアルコール
誘導体の製造方法。
一般式(9)
シ基、又は(CH3)2NCS2を表す。]
(10)
0)で表される化合物をメチル化剤でメチル化して一般
式(11)
1)で表される化合物を還元して一般式(12)
表される化合物をアセチル化して一般式(13)
表される化合物を式(7)
(14)
4)で表される化合物を酸化して、一般式(15)
5)で表される化合物をアルキル化剤でアルキル化する
ことにより製造されたものである、〔1〕項記載のピリ
ミジニルアルコール誘導体の製造方法。
ルアルコール誘導体の合成中間体である、一般式(3)
基−COOR1(ここで、R1は水素原子又はアルキル
基を示す。)、基−CH2OH、基−CH2OCH3、
基−CH2OCOR2(ここで、R2はアルキル基又は
フェニル基を示す。)、Yは基−CH2CN、CH(C
N)−Pym、又は基−C(O)−Pymを表し、Py
mは、4,6−ジメトキシピリミジン−2−イル基を表
す。]で表されるニトロベンゼン誘導体。
語は、例えば塩素原子、臭素原子、フッ素原子、ヨウ素
原子を包含するハロゲン原子を意味する。
基なる語は、例えばメトキシメチル基、エトキシメチル
基を包含する、(炭素数1〜6アルコキシ)メチル基を
意味する。
は、例えばメチル基、エチル基を包含する、炭素数1〜
6アルキル基を意味する。
−メトキシメチルフェニル)(4,6−ジメトキシピリ
ミジン−2−イル)メタノールに代表される一般式
(2)で表されるピリミジニルアルコール誘導体の製造
法について説明する。
ルコキシメチル基を表す。]
は、式中のXが塩素原子であり、Rがメトキシメチル基
である化合物)を、触媒及び塩基性物質の存在下、溶媒
中で、常圧あるいは加圧下で接触水素添加することで、
同一系内で同一条件下、ハロゲン原子、ニトロ基、ケト
ンの3カ所を1工程で還元して、(2−アミノ−3−メ
トキシメチルフェニル)(4,6−ジメトキシピリミジ
ン−2−イル)メタノールに代表される一般式(2)で
表されるピリミジニルアルコール誘導体を得ることがで
きる(実操作上は、ハロゲン原子、ニトロ基、ケトンの
3カ所を同一反応器内の同一条件下で同時に還元するよ
うに取り扱うことができる)。
は、常圧から加圧条件下、具体的には常圧〜9800K
Pa(9.800MPa)、好ましくは常圧〜1960
KPa(1.960MPa)の圧力範囲であればよい。
る還流温度までの任意の温度、好ましくは室温〜200
℃の温度範囲であり、反応は1〜48時間で終了する。
金、ロジウムなどの遷移金属を含有する、例えばPd/
C(活性炭担持パラジウム)、ラネーニッケル、酸化白
金等を包含する、接触水素添加反応に一般に用いられる
公知の遷移金属触媒を用いることができ、その使用量
は、一般式(1)で表される化合物1モルに対して、
0.01〜50モル%、好ましくは0.1〜10モル%
である。
ウム等の金属水素化物;ナトリウムアミド又はリチウム
ジイソプロピルアミド等のアルカリ金属アミド類;ピリ
ジン、トリエチルアミン又は1,8−ジアザビシクロ
[5.4.0]−7−ウンデセン等の有機塩基類;水酸
化ナトリウム、水酸化カリウム等のアルカリ金属の水酸
化物;水酸化カルシウム又は水酸化マグネシウム等のア
ルカリ土類金属の水酸化物;炭酸ナトリウム又は炭酸カ
リウム等のアルカリ金属の炭酸塩類;炭酸水素ナトリウ
ム又は炭酸水素カリウム等のアルカリ金属の重炭酸塩
類;酢酸ナトリウムやギ酸カリウム等のアルカリ金属カ
ルボン酸塩類;或いはナトリウムメトキシド又はter
t−ブトキシカリウム等のアルコール金属塩類が挙げら
れる。反応に供される塩基性物質の量は、一般式(1)
で表される化合物1当量に対して、1〜10当量、好ま
しくは1〜2当量である。
サン、テトラヒドロフラン、ジイソプロピルエーテル
(IPE)等のエーテル類;メタノール、エタノール等
のアルコール類;ジクロロエタン、四塩化炭素、クロロ
ベンゼン又はジクロロベンゼン等のハロゲン化炭化水素
類;N,N−ジメチルアセトアミド、N,N−ジメチル
ホルムアミド(DMF)又はN−メチル−2−ピロリド
ン等のアミド類;ジメチルスルホキシド(DMSO)又
はスルホラン等の硫黄化合物;ベンゼン、トルエン又は
キシレン等の芳香族炭化水素類;メタノール、エタノー
ル、プロパノール、イソプロパノール、ブタノール又は
tert−ブタノール等のアルコール類;アセトニトリ
ル等のニトリル類;水;或いはこれらの混合物が挙げら
れる。また、当反応に供される溶媒の量は、一般式
(1)で表される化合物1モルに対して、0.1〜10
L(リットル)、好ましくは1〜4Lである。
(1)は新規物質であり、以下に示す方法で製造するこ
とができるが、その製法はこれらに限定されるものでは
ない。
1
ベンゼン(4)から、反応a〜cの3工程を経て、一般
式(1)で表される化合物を製造することができる。
ルコキシメチル基を表し、Zはハロゲン原子、置換フェ
ノキシ基、又は(CH3)2NCS2を表す。]
は、式中のXが塩素原子であり、Rがメトキシメチル基
である化合物)1モルに対して、0.5〜10L、好ま
しくは1〜3Lの溶媒中、1〜2当量、好ましくは1〜
1.3当量の一般式(5)で表される化合物を、1〜1
0当量、好ましくは2〜5当量の塩基存在下、反応系の
融点〜還流までの任意の温度、好ましくは−50℃〜2
0℃の温度範囲で、数秒〜24時間反応させることによ
り、一般式(6)で表される化合物を製造することがで
きる。
は、例えばジオキサン、テトラヒドロフラン、ジイソプ
ロピルエーテル(IPE)等のエーテル類;メタノー
ル、エタノール等のアルコール類;ジクロロエタン、四
塩化炭素、クロロベンゼン又はジクロロベンゼン等のハ
ロゲン化炭化水素類;N,N−ジメチルアセトアミド、
N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)又はN−メチ
ル−2−ピロリドン等のアミド類;ジメチルスルホキシ
ド(DMSO)又はスルホラン等の硫黄化合物;ベンゼ
ン、トルエン又はキシレン等の芳香族炭化水素類;或い
はこれらの混合物が挙げられる。
は、例えば水素化ナトリウム等の金属水素化物;ナトリ
ウムアミド又はリチウムジイソプロピルアミド等のアル
カリ金属アミド類;ピリジン、トリエチルアミン又は
1、8−ジアザビシクロ[5.4.0]−7−ウンデセ
ン等の有機塩基類;水酸化ナトリウム、水酸化カリウム
等のアルカリ金属の水酸化物;水酸化カルシウム又は水
酸化マグネシウム等のアルカリ土類金属の水酸化物;炭
酸ナトリウム又は炭酸カリウム等のアルカリ金属の炭酸
塩類;炭酸水素ナトリウム又は炭酸水素カリウム等のア
ルカリ金属の重炭酸塩類;酢酸ナトリウムやギ酸カリウ
ム等のアルカリ金属のカルボン酸塩類;或いはナトリウ
ムメトキシド又はtert−ブトキシカリウム等のアル
コール金属塩類が挙げられる。
は、公知の化合物であるか、或いは例えばジャーナル
オブ ジ アメリカン ケミカル ソサエティ(J.A
m.Chem.Soc.),第74巻,第536頁(1
952)記載の方法によって対応するベンジルアルコー
ル誘導体を製造した後、その対応するベンジルアルコー
ル誘導体のアルコール部位を常法によりヨウ化メチルに
代表されるハロゲン化アルキル等のアルキル化剤でアル
キル化することにより合成できる化合物である。
して、1〜2当量、好ましくは1〜1.2当量の4,6
−ジメトキシ−2−メチルスルホニルピリミジン(7)
を、0.5〜10Lの溶媒中、1〜5当量、好ましくは
2〜2.5当量の塩基存在下、0℃〜溶媒の沸点、好ま
しくは0℃〜室温の間で、10分〜10時間反応させる
ことにより、一般式(8)で表される化合物を製造する
ことができる。
は、例えばジオキサン、テトラヒドロフラン、ジイソプ
ロピルエーテル(IPE)等のエーテル類;メタノー
ル、エタノール等のアルコール類;ジクロロエタン、四
塩化炭素、クロロベンゼン又はジクロロベンゼン等のハ
ロゲン化炭化水素類;N,N−ジメチルアセトアミド、
N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)又はN−メチ
ル−2−ピロリドン等のアミド類;ジメチルスルホキシ
ド(DMSO)又はスルホラン等の硫黄化合物;ベンゼ
ン、トルエン又はキシレン等の芳香族炭化水素類;或い
はこれらの混合物が挙げられる。
は、例えば水素化ナトリウム等の金属水素化物;ナトリ
ウムアミド又はリチウムジイソプロピルアミド等のアル
カリ金属アミド類;ピリジン、トリエチルアミン又は
1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]−7−ウンデセ
ン等の有機塩基類;水酸化ナトリウム、水酸化カリウム
等のアルカリ金属の水酸化物;水酸化カルシウム又は水
酸化マグネシウム等のアルカリ土類金属の水酸化物;炭
酸ナトリウム又は炭酸カリウム等のアルカリ金属の炭酸
塩類;炭酸水素ナトリウム又は炭酸水素カリウム等のア
ルカリ金属の重炭酸塩類;酢酸ナトリウムやギ酸カリウ
ム等のアルカリ金属カルボン酸塩類;或いはナトリウム
メトキシド又はtert−ブトキシカリウム等のアルコ
ール金属塩類が挙げられる。
して、0〜50モル%、好ましくは1〜10モル%の触
媒存在下、0.1〜10L、好ましくは0.5〜2Lの
溶媒中にて1〜5当量、好ましくは1〜1.5当量の酸
化剤と反応させた後、中性あるいはアルカリ性にするこ
とにより、一般式(1)で表される化合物を製造するこ
とができる。
は、例えばジオキサン、テトラヒドロフラン、ジイソプ
ロピルエーテル(IPE)等のエーテル類;メタノー
ル、エタノール等のアルコール類;ジクロロエタン、四
塩化炭素、クロロベンゼン又はジクロロベンゼン等のハ
ロゲン化炭化水素類;N,N−ジメチルアセトアミド、
N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)又はN−メチ
ル−2−ピロリドン等のアミド類;ジメチルスルホキシ
ド(DMSO)又はスルホラン等の硫黄化合物;ベンゼ
ン、トルエン又はキシレン等の芳香族炭化水素類;或い
はこれらの混合物が挙げられる。
は、例えば二酸化セレン、酸化バナジウム、タングステ
ン酸ナトリウム等のタングステン酸塩、モリブデン酸塩
などの遷移金属塩類が挙げられる。
は、例えば過酸化水素、過酢酸、m−クロロ過安息香酸
などの有機過酸が挙げられる。
にするために用いる物質は、例えば水素化ナトリウム等
の金属水素化物;ナトリウムアミド又はリチウムジイソ
プロピルアミド等のアルカリ金属アミド類;ピリジン、
トリエチルアミン又は1,8−ジアザビシクロ[5.
4.0]−7−ウンデセン等の有機塩基類;水酸化ナト
リウム、水酸化カリウム等のアルカリ金属の水酸化物;
水酸化カルシウム又は水酸化マグネシウム等のアルカリ
土類金属の水酸化物;炭酸ナトリウム又は炭酸カリウム
等のアルカリ金属の炭酸塩類;炭酸水素ナトリウム又は
炭酸水素カリウム等のアルカリ金属の重炭酸塩類;酢酸
ナトリウムやギ酸カリウム等アルカリ金属のカルボン酸
塩類;或いはナトリウムメトキシド又はtert−ブト
キシカリウム等アルコールの金属塩類が挙げられる。
2
を出発物質とし、反応e〜kの7工程を経て、一般式
(1)で表される化合物を製造できる。
アルコキシメチル基を表し、Zはハロゲン原子、置換フ
ェノキシ基、又は(CH3)2NCS2を表す。]
る化合物(式中、Xは、好ましくは塩素原子。)1モル
に対して、1〜2当量、好ましくは1〜1.3当量の一
般式(5)で表される化合物を用いて、反応aと同様に
して、一般式(10)で表される化合物を製造すること
ができる。一般式(9)で表される化合物は、市販され
ている。
れる化合物とメチル化剤を、溶媒中、0℃〜溶媒の沸点
の間、好ましくは10〜30℃で、1〜24時間反応さ
せることにより、一般式(11)で表される化合物を製
造することができる。
れる化合物1モルに対して、メチル化剤としては、例え
ば1〜10Lのメタノールと0〜50モル%、好ましく
は1〜10モル%の酸触媒、もしくは1〜3当量、好ま
しくは1〜1.2当量のヨウ化メチル等のハロゲン化メ
チルあるいはジメチル硫酸と1〜3当量、好ましくは1
〜1.2当量の塩基の組み合わせを選ぶことができる。
この際、0.1〜50モル%、好ましくは1〜10モル
%の相関移動触媒も使用できる。
としては、例えばテトラブチルアンモニウムブロマイド
あるいはベンジルトリエチルアンモニウムクロライドの
ような四級アンモニウム塩などが挙げられる。
は、例えば塩酸、硫酸等の鉱酸;酢酸、メタンスルホン
酸、パラトルエンスルホン酸等の有機酸を挙げられる。
は、例えば水素化ナトリウム等の金属水素化物;ナトリ
ウムアミド又はリチウムジイソプロピルアミド等のアル
カリ金属アミド類;ピリジン、トリエチルアミン又は
1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]−7−ウンデセ
ン等の有機塩基類;水酸化ナトリウム、水酸化カリウム
等のアルカリ金属の水酸化物;水酸化カルシウム又は水
酸化マグネシウム等のアルカリ土類金属の水酸化物;炭
酸ナトリウム又は炭酸カリウム等のアルカリ金属の炭酸
塩類;炭酸水素ナトリウム又は炭酸水素カリウム等のア
ルカリ金属の重炭酸塩類;酢酸ナトリウムやギ酸カリウ
ム等のアルカリ金属カルボン酸塩類;或いはナトリウム
メトキシド又はtert−ブトキシカリウム等のアルコ
ール金属塩類が挙げられる。
は、例えばジオキサン、テトラヒドロフラン、ジイソプ
ロピルエーテル(IPE)等のエーテル類;メタノー
ル、エタノール等のアルコール類;水;ジクロロエタ
ン、四塩化炭素、クロロベンゼン又はジクロロベンゼン
等のハロゲン化炭化水素類;N,N−ジメチルアセトア
ミド、N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)又はN
−メチル−2−ピロリドン等のアミド類;ジメチルスル
ホキシド(DMSO)又はスルホラン等の硫黄化合物;
ベンゼン、トルエン又はキシレン等の芳香族炭化水素
類;或いはこれらの混合物が挙げられる。また、反応に
供される溶媒の量は一般式(10)で表される化合物1
モルに対して、0.1〜10L、好ましくは0.5〜2
Lである。
中、0.5〜3当量の還元剤と、−50℃〜溶媒の沸点
の間、好ましくは室温〜60℃で、10分〜5時間反応
させることにより一般式(12)で表される化合物を製
造することができる。
は、例えばジオキサン、テトラヒドロフラン、ジイソプ
ロピルエーテル(IPE)等のエーテル類;メタノー
ル、エタノール等のアルコール類;ジクロロエタン、四
塩化炭素、クロロベンゼン又はジクロロベンゼン等のハ
ロゲン化炭化水素類;N,N−ジメチルアセトアミド、
N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)又はN−メチ
ル−2−ピロリドン等のアミド類;ジメチルスルホキシ
ド(DMSO)又はスルホラン等の硫黄化合物;ベンゼ
ン、トルエン又はキシレン等の芳香族炭化水素類;或い
はこれらの混合物が挙げられる。また、反応に供される
溶媒の量は一般式(11)で表される化合物1モルに対
して、0.1〜10L、好ましくは0.5〜2Lであ
る。
は、例えばナトリウムボロハイドレート(水素化ホウ素
ナトリウム)などのホウ素水素化物;リチウムアルミニ
ウムハイドレート(水素化リチウムアルミニウム)など
のアルミニウム水素化物などが挙げられる。
中、1〜2当量、好ましくは1〜1.2当量のアセチル
化剤と、1〜10当量、好ましくは1〜1.3当量の塩
基と、0〜50モル%、好ましくは1〜10モル%の触
媒の存在下、−30℃〜溶媒の沸点の間で、10分〜5
時間反応させることにより、一般式(13)で表される
化合物を製造することができる。
例えばアセチルクロライド等のアセチルハライドあるい
は無水酢酸などが挙げられる。
は、例えばジオキサン、テトラヒドロフラン、ジイソプ
ロピルエーテル(IPE)等のエーテル類;メタノー
ル、エタノール等のアルコール類;ジクロロエタン、四
塩化炭素、クロロベンゼン又はジクロロベンゼン等のハ
ロゲン化炭化水素類;N,N−ジメチルアセトアミド、
N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)又はN−メチ
ル−2−ピロリドン等のアミド類;ジメチルスルホキシ
ド(DMSO)又はスルホラン等の硫黄化合物;ベンゼ
ン、トルエン又はキシレン等の芳香族炭化水素類;或い
はこれらの混合物が挙げられる。また、反応に供される
溶媒の量は一般式(12)で表される化合物1モルに対
して、0.2〜10L、好ましくは0.5〜2Lであ
る。
は、例えば水素化ナトリウム等の金属水素化物;ナトリ
ウムアミド又はリチウムジイソプロピルアミド等のアル
カリ金属アミド類;ピリジン、トリエチルアミン又は
1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]−7−ウンデセ
ン等の有機塩基類;水酸化ナトリウム、水酸化カリウム
等のアルカリ金属の水酸化物;水酸化カルシウム又は水
酸化マグネシウム等のアルカリ土類金属の水酸化物;炭
酸ナトリウム又は炭酸カリウム等のアルカリ金属の炭酸
塩類;炭酸水素ナトリウム又は炭酸水素カリウム等のア
ルカリ金属の重炭酸塩類;酢酸ナトリウムやギ酸カリウ
ム等のアルカリ金属カルボン酸塩類;或いはナトリウム
メトキシド又はtert−ブトキシカリウム等のアルコ
ール金属塩類が挙げられる。
は、例えば4−ジメチルアミノピリジン(DMAP)な
どが挙げられる。
対して、反応bと同様に1〜2当量、好ましくは1〜
1.2当量の4,6−ジメトキシ−2−メチルスルホニ
ルピリミジン(以下、DMSPと略記することがあ
る。)(7)を反応させることにより、一般式(14)
で表される化合物を製造することができる。
と同様に酸化剤と反応させた後、1〜10当量、好まし
くは1〜2当量のアルカリで処理することにより、一般
式(15)で表される化合物を製造することができる。
ては、例えば水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のア
ルカリ金属の水酸化物;水酸化カルシウム又は水酸化マ
グネシウム等のアルカリ土類金属の水酸化物;炭酸ナト
リウム又は炭酸カリウム等のアルカリ金属の炭酸塩類;
炭酸水素ナトリウム又は炭酸水素カリウム等のアルカリ
金属の重炭酸塩類が挙げられる。
ル化剤を、溶媒中、0℃〜溶媒の沸点の間、好ましくは
0℃〜室温で、1〜24時間反応させることにより一般
式(1)で表される化合物を製造することができる。
としては、例えば1〜10当量、好ましくは1〜2当量
のヨウ化メチル、ヨウ化エチル等のハロゲン化アルキル
あるいはジメチル硫酸と、1〜10当量、好ましくは1
〜3当量の塩基の組み合わせを選ぶことができる。この
際、0.1〜50モル%、好ましくは1〜10モル%の
相関移動触媒も使用できる。
としては、例えばテトラブチルアンモニウムブロマイド
あるいはベンジルトリエチルアンモニウムクロライドの
ような四級アンモニウム塩などが挙げられる。
は、例えば水素化ナトリウム等の金属水素化物;ナトリ
ウムアミド又はリチウムジイソプロピルアミド等のアル
カリ金属アミド類;ピリジン、トリエチルアミン又は
1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]−7−ウンデセ
ン等の有機塩基類;水酸化ナトリウム、水酸化カリウム
等のアルカリ金属の水酸化物;水酸化カルシウム又は水
酸化マグネシウム等のアルカリ土類金属の水酸化物;炭
酸ナトリウム又は炭酸カリウム等のアルカリ金属の炭酸
塩類;炭酸水素ナトリウム又は炭酸水素カリウム等のア
ルカリ金属の重炭酸塩類;酢酸ナトリウムやギ酸カリウ
ム等のアルカリ金属カルボン酸塩類;或いはナトリウム
メトキシド又はtert−ブトキシカリウム等のアルコ
ール金属塩類が挙げられる。
は、例えばジオキサン、テトラヒドロフラン、ジイソプ
ロピルエーテル(IPE)等のエーテル類;メタノー
ル、エタノール等のアルコール類;水;ジクロロエタ
ン、四塩化炭素、クロロベンゼン又はジクロロベンゼン
等のハロゲン化炭化水素類;N,N−ジメチルアセトア
ミド、N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)又はN
−メチル−2−ピロリドン等のアミド類;ジメチルスル
ホキシド(DMSO)又はスルホラン等の硫黄化合物、
ベンゼン、トルエン又はキシレン等の芳香族炭化水素
類;或いはこれらの混合物が挙げられる。また、反応に
供される溶媒の量は一般式(15)で表される化合物1
モルに対して、0.5〜10Lである。
フルオロメタンスルホンアニリド誘導体の重要な製造中
間体である、ピリミジニルアルコール誘導体の新規な製
法が提供される。本発明方法によれば、同一系内でハロ
ゲン原子、ニトロ基、ケトンの3カ所を1工程で還元し
て、(2−アミノ−3−メトキシメチルフェニル)
(4,6−ジメトキシピリミジン−2−イル)メタノー
ルに代表されるピリミジニルアルコール誘導体(2)を
得ることができるのであり、実操作上は、原料化合物の
ハロゲン原子、ニトロ基、ケトンの3カ所を、同一反応
器内の同一条件下で同時に還元するように取り扱うこと
ができるため、極めて操作が簡便かつ容易となり、目的
物を高効率・高収率で製造することが可能となるという
格別の効果を示し、(2−アミノ−3−メトキシメチル
フェニル)(4,6−ジメトキシピリミジン−2−イ
ル)メタノールに代表されるピリミジニルアルコール誘
導体(2)を工業的規模で生産するのに適した方法であ
る。
を具体的に説明する。
メチルフェニル)(4,6−ジメトキシピリミジン−2
−イル)メタノール(2)の合成
ニトロフェニル)(4,6−ジメトキシピリミジン−2
−イル)ケトン(1)(1.0g,2.72mmo
l)、10%Pd/C(活性炭担持パラジウム)(0.
1g)、酢酸ナトリウム(0.45g,5.4mmo
l)とアセトニトリル(5.4mL)をステンレスの封
管に入れ、水素圧1.96MPa(約20kg/c
m2)で室温で15時間撹拌した。反応終了後、Pd/
Cと不溶物をろ過した後水にあけジイソプロピルエーテ
ル(IPE)で抽出し、水洗、乾燥した。溶媒を減圧で
濃縮し、目的物0.80g(収率=96%)を淡褐色粘
調液体(▲nD 20▼=1.5642)として得た。こ
のものはシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エ
チル−ヘキサン)で精製すると、融点40〜42℃の固
体となった。
チル−2−ニトロフェニルアセトニトリル(6)の合成
コにtert−ブトキシカリウム(16.7g,149
mmol)とN,N−ジメチルホルムアミド(DMF)
(70mL)を入れ、−50℃に冷却した。4−クロロ
−2−メトキシメチルニトロベンゼン(4)(10g,
49.6mmol)と4−クロロフェノキシアセトニト
リル(9.1g,54.6mmol)のN,N−ジメチ
ルホルムアミド(70mL)溶液を−50℃〜−40℃
で加え、滴下終了後−20℃で30分撹拌した。反応液
を濃塩酸(12.5mL,0.15mol)を含んだ氷
水中にあけ、酢酸エチルで抽出した。有機層を水洗、乾
燥、濃縮した。粗製物をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィー(酢酸エチル−ヘキサン)で精製し、目的物2.
75g(収率=23%)を褐色液体(▲nD 20▼=
1.5553)として得た。
メチル−2−ニトロフェニル)(4,6−ジメトキシピ
リミジン−2−イル)アセトニトリル(8)の合成
98mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(DM
F)(8mL)に分散させ、5−クロロ−3−メトキシ
メチル−2−ニトロフェニルアセトニトリル(6)
(1.0g,4.16mmol)のN,N−ジメチルホ
ルムアミド(2mL)溶液を40℃以下で加えた。滴下
終了後、室温で1時間撹拌し、4,6−ジメトキシ−2
−メチルスルホニルピリミジン(7)(0.95g,
4.37mmol)を40℃以下で加え、室温で2時間
撹拌した。反応終了後、反応液を水にあけ酢酸エチルで
抽出し、希塩酸、水の順に洗った。乾燥、濃縮、乾固
し、粗製の固体をイソプロピルエーテル(IPE)で洗
い、目的物1.5g(収率=96%)を淡褐色結晶(融
点77〜78℃)として得た。
メチル−2−ニトロフェニル)(4,6−ジメトキシピ
リミジン−2−イル)ケトン(1)の合成
ニトロフェニル)(4,6−ジメトキシピリミジン−2
−イル)アセトニトリル(8)(0.5g,1.3mm
ol)を酢酸(3mL)に溶かし、過酸化水素(0.3
2g,3.1mmol)、タングステン酸ナトリウム
(43mg,0.13mmol)を加え60℃で5時間
加熱した。反応終了後、反応液を水にあけ酢酸エチルで
抽出し、水、重曹水、水の順に洗浄した。乾燥、濃縮、
乾固し、得られた固体をジイソプロピルエーテル(IP
E)で洗浄し目的物0.35g(収率=71%)を淡黄
色結晶(融点124〜126℃)として得た。得られた
(5−クロロ−3−メトキシメチル−2−ニトロフェニ
ル)(4,6−ジメトキシピリミジン−2−イル)ケト
ンは、実施例1と同じ反応に供することにより、(2−
アミノ−3−メトキシメチルフェニル)(4,6−ジメ
トキシピリミジン−2−イル)メタノールに誘導でき
た。
ル−2−ニトロ安息香酸(10)の合成
コにtert−ブトキシカリウム(133.4g,1.
19mol)とN,N−ジメチルホルムアミド(400
mL)を入れ、−50℃に冷却した。5−クロロ−2−
ニトロ安息香酸(9)(60.0g,0.298mo
l)と4−クロロフェノキシアセトニトリル(52.4
g,0.313mol)のN,N−ジメチルホルムアミ
ド(DMF)(200mL)溶液を−50℃〜−40℃
で加え、滴下終了後−20℃で30分撹拌した。反応液
を濃塩酸(100mL,1.2mol)を含んだ氷水中
にあけ、酢酸エチルで抽出した(2回)。有機層を炭酸
水素ナトリウム(NaHCO3)水溶液250mL×2
で抽出し、水相を濃塩酸で中和、酢酸エチルで抽出し
た。有機層を飽和食塩水で洗い、乾燥、濃縮、乾固し
た。得られた粗製の固体をクロロホルム(CHCl3)
で洗浄し、目的物47g(収率=66%)を淡褐色粉末
(融点193〜196℃)として得た。
ル−2−ニトロ安息香酸 メチルエステル(11)の合
成
ロ安息香酸(10)(46g,0.191mol)を
N,N−ジメチルホルムアミド(95mL)に溶解し、
炭酸水素ナトリウム(20.9g,0.249mol)
とヨウ化メチル(32.6g,0.230mol)を加
えて室温下15時間撹拌した。反応終了後、反応液を水
にあけ酢酸エチル/ヘキサン1:1で抽出した。有機層
を水洗、乾燥、濃縮し、目的物47g(収率=97%)
を淡褐色粘調液体として得た。
メチル−2−ニトロフェニルアセトニトリル(12)の
合成
ロ安息香酸 メチルエステル(11)(10g,39.
3mmol)、水素化ホウ素ナトリウム(2.23g,
59mmol)をテトラヒドロフラン(40mL)に加
え、穏やかに還流させながらメタノール(3.8g,1
18mmol)を少しずつ加え、30分撹拌した。反応
終了を薄層クロマトグラフィーで確認後、反応液を、濃
塩酸5mLを含んだ氷水中にあけ、酢酸エチル/ヘキサ
ン1:1で抽出した。有機層を水洗、乾燥、濃縮し、シ
リカゲルカラムクロマトグラフィー(30〜40%酢酸
エチル/ヘキサングラジエント)で精製し目的物6.7
gを無色結晶(融点65〜66℃)として(収率=76
%)を得た。
クロロ−2−ニトロフェニルアセトニトリル(13)の
合成
ニトロフェニルアセトニトリル(10)(5.0g,2
2.1mmol)をテトラヒドロフラン(22mL)に
溶かし、無水酢酸(2.48g,24.3mmol)、
ピリジン(1.92g,24.3mmol)、4−ジメ
チルアミノピリジン(DMAP)(0.13g,1.1
mmol)を加え室温で1時間撹拌した。反応終了後、
反応液を水にあけ酢酸エチル/ヘキサン1:1で抽出し
た。有機層を炭酸水素ナトリウム水溶液、水で洗浄し
た。乾燥後、減圧で濃縮し、目的物5.9g(収率=9
9%)を淡褐色粘調液体として得た。
−クロロ−2−ニトロフェニル)(4,6−ジメトキシ
ピリミジン−2−イル)アセトニトリル(14)の合成
ニトロフェニルアセトニトリル(13)(5.9g,2
2mmol)と4,6−ジメトキシ−2−メチルスルホ
ニルピリミジン(DMSP)(5.05g,23.2m
mol)をテトラヒドロフラン(30mL)に溶解し
た。氷冷下、粉末にした水酸化ナトリウム(NaOH)
(2.32g,55.2mmol)を加え、室温で2時
間撹拌した。反応終了後、反応液を水にあけ酢酸エチル
で抽出し、希塩酸、水の順に洗い、乾燥、濃縮、乾固し
た。粗製の固体をイソプロピルエーテル(IPE)で洗
浄し、目的物8.5g(収率=95%)を無色結晶(融
点118〜119℃)として得た。
キシメチル−2−ニトロフェニル)(4,6−ジメトキ
シピリミジン−2−イル)ケトン(15)の合成
−ニトロフェニル)(4,6−ジメトキシピリミジン−
2−イル)アセトニトリル(14)(9.3g,22.
1mmol)を酢酸(22mL)に溶かし、過酸化水素
(4.3g,44.2mmol)、タングステン酸ナト
リウム(0.73g,2.2mmol)を加え70℃で
2時間加熱した。反応終了を薄層クロマトグラフィーで
確認し、エバポレーターで酢酸を留去し、痕跡の酢酸を
除くためにメタノールを加えてさらに濃縮した。残査を
メタノール22mL,テトラヒドロフラン22mLで溶
解し、25%NaOH(5.3g,33.2mmol)
を加えて室温で1時間撹拌した。反応終了後、酢酸エチ
ルを加え、水、重曹水、水の順に洗浄し、乾燥、濃縮、
乾固した。得られた固体をIPEで洗浄し目的物6.2
g(収率=79%)を淡黄色結晶(融点166〜168
℃)として得た。
シメチル−2−ニトロフェニル)(4,6−ジメトキシ
ピリミジン−2−イル)ケトン(1)の合成
−ニトロフェニル)(4,6−ジメトキシピリミジン−
2−イル)ケトン(15)(1.78g,5.03mm
ol)の塩化メチレン溶液(80mL)にジメチル硫酸
(1.27g,10.1mmol)、25%水酸化ナト
リウム水溶液(2.42g,15.1mmol)とトリ
エチルベンジルアンモニウムクロリド(0.11g,
0.50mmol)を加え室温下15時間攪拌した。反
応溶液を濃縮し、水にあけアンモニア水(5mL)を加
えた。1時間攪拌した後、酢エチで抽出した。有機層を
水、希塩酸、水の順に洗浄し無水硫酸マグネシウムで乾
燥した。濃縮後,得られた粗生成物をIPEで洗浄し目
的物1.43g(収率=77%)を無色結晶(融点12
4〜126℃)として得た。得られた(5−クロロ−3
−メトキシメチル−2−ニトロフェニル)(4,6−ジ
メトキシピリミジン−2−イル)ケトンは、実施例1と
同じ反応に供することにより、(2−アミノ−3−メト
キシメチルフェニル)(4,6−ジメトキシピリミジン
−2−イル)メタノールに誘導できた。
Claims (4)
- 【請求項1】一般式(1) 【化1】 [式中、Xはハロゲン原子を表し、Rはアルコキシメチ
ル基を表す。]で表される化合物を、触媒及び塩基性物
質の存在下、接触水素添加することを特徴とする、一般
式(2) 【化2】 [式中、X、Rは前記と同じ意味を表す。]で表される
ピリミジニルアルコール誘導体の製造方法。 - 【請求項2】一般式(1)で表される化合物が、一般式
(4) 【化3】 [式中、Xはハロゲン原子を表し、Rはアルコキシメチ
ル基を表す。]で表される化合物と、一般式(5) 【化4】 [式中、Zはハロゲン原子、置換フェノキシ基、又は
(CH3)2NCS2を表す。]で表される化合物とを
反応させて、一般式(6) 【化5】 [式中、X、Rは前記と同じ意味を表す。]で表される
化合物とした後、一般式(6)で表される化合物を式
(7) 【化6】 で表される化合物と反応させて、一般式(8) 【化7】 [式中、X、Rは前記と同じ意味を表す。]で表される
化合物とし、さらに一般式(8)で表される化合物を酸
化することにより製造されたものである、請求項1記載
のピリミジニルアルコール誘導体の製造方法。 - 【請求項3】一般式(1)で表される化合物が、一般式
(9) 【化8】 [式中、Xはハロゲン原子を表す。]で表される化合物
と、一般式(5) 【化9】 [式中、Zはハロゲン原子、置換フェノキシ基、又は
(CH3)2NCS2を表す。]で表される化合物とを
反応させて、一般式(10) 【化10】 [式中、Xは前記と同じ意味を表す。]で表される化合
物とした後、一般式(10)で表される化合物をメチル
化剤でメチル化して一般式(11) 【化11】 [式中、Xは前記と同じ意味を表す。]で表される化合
物とした後、一般式(11)で表される化合物を還元し
て一般式(12) 【化12】 [式中、Xは前記と同じ意味を表す。]で表される化合
物とし、一般式(12)で表される化合物をアセチル化
して一般式(13) 【化13】 [式中、Xは前記と同じ意味を表す。]で表される化合
物とし、一般式(13)で表される化合物を式(7) 【化14】 で表される化合物と反応させて、一般式(14) 【化15】 [式中、Xは前記と同じ意味を表す。]で表される化合
物とした後、一般式(14)で表される化合物を酸化し
て、一般式(15) 【化16】 [式中、Xは前記と同じ意味を表す。]で表される化合
物とし、さらに一般式(15)で表される化合物をアル
キル化剤でアルキル化することにより製造されたもので
ある、請求項1記載のピリミジニルアルコール誘導体の
製造方法。 - 【請求項4】一般式(2)で表されるピリミジニルアル
コール誘導体の合成中間体である、一般式(3) 【化17】 [式中、Xはハロゲン原子を示し、X1は基−COOR
1(ここで、R1は水素原子又はアルキル基を示
す。)、基−CH2OH、基−CH2OCH3、基−C
H2OCOR2(ここで、R2はアルキル基又はフェニ
ル基を示す。)、Yは基−CH2CN、CH(CN)−
Pym、又は基−C(O)−Pymを表し、Pymは、
4,6−ジメトキシピリミジン−2−イル基を表す。]
で表されるニトロベンゼン誘導体。
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