JPH07155921A - 鋳造金型 - Google Patents

鋳造金型

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JPH07155921A
JPH07155921A JP30307093A JP30307093A JPH07155921A JP H07155921 A JPH07155921 A JP H07155921A JP 30307093 A JP30307093 A JP 30307093A JP 30307093 A JP30307093 A JP 30307093A JP H07155921 A JPH07155921 A JP H07155921A
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Susumu Kaneko
進 金子
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SHINWA SEIKI KK
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 キャビティ形成突部19を突設した一対の摺動
中子16を可動金型2に移動方向と直交方向に移動可能に
設ける。可動金型2に設けた作動体8に一対の摺動中子
16間に進退自在に配設する中駒22を設ける。作動体8に
摺動中子16にそれぞれ形成した傾斜係合孔21に摺動可能
に係合する作動ピン10を突設する。作動体8と可動金型
2とを被係止突部15を挟着方向に付勢した挟着片12にて
結合する。可動金型2を連結ピン28にて移動量を規制し
た第1の押圧板29に結合する。第1の押圧板29に軸支し
た回動体32に係合する係合ピン34を作動体8から突設
し、第1の押圧板29を復帰させる第2の押圧板35に固定
金型に先端が当接して押圧される復帰ピン38と鋳造成形
品41の押圧ピン40を設ける。 【効果】 可動金型が固定金型から離反した状態で鋳造
製品を確実に取外すことができる。連続的凹凸面を有す
るリング状鋳造製品の鋳造が連続的にできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はダイカストなどの鋳造金
型に係り、例えば内周部にねじなどの凹凸面を有するリ
ング状鋳造品を鋳造するものに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の鋳造金型は、例えば特公
昭61−57107号公報に記載されている構造が知ら
れている。
【0003】この従来の鋳造金型は、固定金型の鋳造物
成形凹部に配設されるキャビティ形成突部をそれぞれ突
設した一対の摺動中子を、この固定金型に対して接離自
在に設けた可動金型にこの可動金型の移動方向と直交方
向に移動可能に設け、この一対の中子の間に中駒を進退
自在に配設した構造となっている。
【0004】そして、鋳造品を金型から取出すに際して
は、可動金型が固定金型から離反する前に、中駒を摺動
中子の間から抜き去り、その後に可動金型を固定金型か
ら型開き方向に移動するとき、この可動金型と一体に移
動する摺動中子のキャビティ形成突部に固定金型の鋳造
物成形凹部から抜き出した鋳造成形品を付着させ、この
可動金型の型開き方向の移動時に固定金型から一体に形
成した案内部にて一対の摺動中子を中駒が位置していた
空間部に向かって互いに接近する方向に移動させ、摺動
中子に付着して固定金型の鋳造物成形凹部から抜き出し
た鋳造成形品を落下させるようにしている。
【0005】また、上記従来の鋳造金型は、油圧シリン
ダにて第1の押圧板を型開き方向に移動させてこの第1
の押圧板に連結ピンにて連結した第2の押圧板に固定さ
れている中駒を一対の摺動中子の間から引き抜き、この
状態でさらに、第1の押圧板を型開き方向に移動させて
第2の押圧板に連結ピンにて係合した可動金型を型開き
方向に移動させて離型させる構造が採られていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の構造の鋳造
金型では、離型時には一対の摺動中子間に配設した中駒
を引抜いた後に可動金型を固定金型から離反させるた
め、可動金型の型開き方向に移動するときに、一対の摺
動中子が摺動して鋳造製品が摺動中子のキャビティ形成
突部から外れて固定金型の鋳造物成形凹部に残留するこ
とがあり、鋳造製品を取出す手数が掛かり、連続的に鋳
造することができなくなる問題を有している。
【0007】また、第1の押圧板の最初のストロークで
中駒を一対の摺動中子の間から抜き外し、次のストロー
クで可動金型を固定金型から離反させるため、第1の押
圧板のストロークが大きくなり、鋳造装置に第1の押圧
板が移動するための広いスペースを必要とし、鋳造装置
の種類によっては鋳造金型を装着できない問題がある。
【0008】さらに、可動金型が固定金型から離反した
ときに、摺動中子を摺動させても鋳造製品が外れないこ
とがあり、連続的に鋳造することの障害となっている。
【0009】本発明は上記問題点に鑑みなされたもの
で、鋳造製品が確実に固定金型から離反するとともに可
動金型が固定金型から離反した状態で鋳造製品を確実に
取外すことができ、連続的に内周部にねじなどの凹凸面
を有するリング状鋳造製品の鋳造ができる鋳造金型を提
供するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の鋳造金型は、鋳
造物の成形凹部を形成した固定金型と、この固定金型に
対して進退自在に設けられた作動体と、この作動体に前
記固定金型に向って進退可能に設けられた可動金型と、
この可動金型にこの可動金型の移動方向と直交方向に移
動可能に設けられ前記固定金型の鋳造物成形凹部内に配
設されキャビティを形成する二つ割りキャビティ形成突
部をそれぞれ突設した一対の摺動中子と、前記作動体に
取付けられ前記一対の摺動中子の間にこの摺動中子の摺
動方向と直交方向に進退自在に配設された中駒とを備
え、前記作動体の両側部から先端が互いに接近する方向
に傾斜して突設され前記可動金型に形成した挿通部から
前記一対の中子にそれぞれ形成した傾斜係合孔に摺動可
能に係合する作動ピンを突設し、前記作動体と可動金型
とのいずれか一方に突設した被係止突部を挟着する方向
に付勢された一対の挟着片を他方に回動自在に設け、前
記可動金型にこの可動金型の型開き方向に向って突設し
た連結ピンをこの可動金型の型開き方向の移動量を規制
された第1の押圧板に結合し、この第1の押圧板に回動
自在に軸支した回動体に係合する係合ピンを前記作動体
から前記可動金型の型開き方向に突設し、前記第1の押
圧板を復帰させる第2の押圧板に前記固定金型に先端が
当接して押圧される復帰ピンを設け、前記第2の押圧板
に鋳造成形品の押圧ピンを設けたものである。
【0011】
【作用】本発明の鋳造金型は、固定金型の鋳造物成形凹
部に一対の摺動中子の二つ割りキャビティ形成突部を配
設し、この一対の摺動中子の間に中駒を差し込んだ状態
で鋳造物成形凹部とキャビティ形成突部との間にキャビ
ティを形成する。この状態でキャビティに溶湯を圧入し
て鋳造する。
【0012】そして、作動体を油圧装置などにより可動
金型が固定金型から離反する型開き方向に移動させる
と、作動体と可動金型とは被係止突部が一対の挟着片に
て挟着されているため、可動金型と中駒とは作動体と一
体に移動する。また、この可動金型の移動により可動金
型に設けられた摺動中子が可動金型の移動方向に移動さ
れる。この可動金型の移動でこの可動金型と連結ピンで
連結された第1の押圧板も一体に移動される。可動金型
に設けた摺動中子のキャビティ形成突部が鋳造物成形凹
部から離反した位置で第1の押圧板は移動規制されて停
止する。
【0013】次いで、第1の押圧板は移動を規制されて
この第1の押圧板に連結した可動金型はその位置で停止
される。この状態で引続き作動体が移動すると、作動体
と可動金型とを結合する被係止突部を挟着した一対の挟
着片が付勢力に抗して回動し、挟着片の挟着が解かれ、
作動体のみがさらに移動される。
【0014】この作動体のみが移動し可動金型が停止さ
れていると、中駒が一対の摺動中子の間から抜け外れる
とともに、作動体の両側部から先端が互いに接近する方
向に傾斜して突設された作動ピンが可動金型に形成した
挿通部から一対の摺動中子にそれぞれ形成した傾斜係合
孔に係合されているため、摺動中子は互いに接近する方
向の中駒が抜けた空間部に向って移動され、この摺動中
子のキャビティ形成突部がキャビティの鋳造成形品の内
周から離反される。
【0015】また、作動体のみが移動し可動金型が停止
されていると、作動体から可動金型の型開き方向に突設
した係合ピンが第1の押圧板に回動自在に軸支した回動
体に係合し、回動体が押圧回動されて第2の押圧板を押
圧し、第2の押圧板は可動金型の型開き方向と反対方向
に押圧され、第2の押圧板に設けた押圧ピンが可動金型
の型開き方向と反対側に移動して可動金型の固定金型と
の接合面に突出し、鋳造成型品は可動金型側から剥離し
て落下される。また、復帰ピンも同時に同方向に移動し
て可動金型の固定金型との接合面に突出する。
【0016】次いで、作動体が油圧装置などにて可動金
型の型閉じ方向に移動されると、作動体が可動金型に接
近し、作動体から先端が互いに接近する方向に傾斜して
突設された作動ピンが可動金型に形成した挿通部から一
対の摺動中子にそれぞれ形成した傾斜係合孔に係合し
て、摺動中子は互いに離反する方向に移動される。ま
た、中駒が一対の摺動中子の間に入り込み、被係止突部
を挟着する一対の挟着片が付勢力に抗して回動して挟着
し、作動体と可動金型とを結合する。
【0017】さらに、作動体が可動金型の型閉じ方向に
移動されると、復帰ピンが固定金型に接触して押圧され
てこの復帰ピンは可動金型の閉じ方向と反対方向に移動
され、この復帰ピンにて第2の押圧板も押圧移動し、第
2の押圧板の移動で押圧ピンも復帰ピンと同一方向に移
動されて復帰ピンと押圧ピンともに可動金型の固定金型
との接合面から退避される。
【0018】そして、第2の押圧板の可動金型の型開き
方向に移動されると、第2の押圧板が第1の押圧板に回
動自在に軸支した回動体に係合し、回動体が押圧回動さ
れて復帰回動される。
【0019】この状態で、固定金型の鋳造物成形凹部に
一対の摺動中子の二つ割りキャビティ形成突部が配設さ
れ、この一対の摺動中子の間に中駒を差し込んだ状態で
鋳造物成形凹部とキャビティ形成突部との間にキャビテ
ィが形成され、キャビティに溶湯を圧入して次の鋳造が
できる。
【0020】
【実施例】次に本発明の鋳造金型の一実施例の構成を図
1ないし図5に基づいて説明する。
【0021】図1は鋳造金型の正面図、図2は縦断正面
図、図3は固定金型の平面図、図4は可動金型の底面
図、図5は係合ピンと回動体との部分を示す一部を切り
欠いた側面図で、図1ないし図4において、1は固定金
型、2は可動金型である。
【0022】図2および図3に示すように、固定金型1
の可動金型2との接合面3には左右にリング状の鋳造製
品の鋳造物成形凹部4,4が形成されている。また、こ
の成型凹部4,4の両側に位置して作動ピン逃げ凹部
5,5がそれぞれ形成されている。さらに、この固定金
型1の鋳造物成形凹部4,4の接合面3の中間部近傍に
溶湯ノズル孔6が開口され、また、接合面3の角隅部に
は位置合せ孔7が開口されている。
【0023】また、図1および図2に示すように、前記
可動金型2は前記固定金型1に対して進退自在に設けら
れた作動体8に前記固定金型1に向って進退可能に設け
られている。この作動体8は図示しない油圧装置により
進退され中央部には外端面に開口した凹部9が形成され
ている。この作動体8には前記固定金型1側に向って両
側部から先端が互いに接近する方向に作動ピン10が傾斜
して突設されている。また、前記可動金型2には前記作
動ピン10の挿通孔11が形成されている。そして、図2に
示すように、この作動体8の両側面には一対の挟着片1
2,12が軸13にてそれぞれ回動自在に軸支され、この挟
着片12,12はスプリング14にてそれぞれ互いに接近する
方向に付勢され、この挟着片12,12に係脱自在に挟着さ
れる被係止突部15が前記可動金型2の両側面に突設され
ている。
【0024】さらに、図2および図4に示すように、前
記可動金型2にこの可動金型2の移動方向と直交方向に
移動可能に一対の摺動中子16,16が設けられている。こ
の一対の摺動中子16,16にその移動方向に沿って形成し
た係合部17が前記可動金型2に形成した蟻溝18に係合さ
れて一対の摺動中子16,16が移動自在に支持されてい
る。この一対の摺動中子16,16は前記固定金型1の鋳造
物成形凹部4内に配設される二つ割りキャビティ形成突
部19,19が突設され、このキャビティ形成突部19,19は
可動金型2の固定金型1との接合面20から突設され、こ
のキャビティ形成突部19,19と鋳造物成形凹部4との間
にてキャビティが形成される。
【0025】そして、前記可動金型2に形成した挿通孔
11から突出した作動ピン10は前記一対の摺動中子16,16
にそれぞれ形成した傾斜係合孔21に摺動可能に係合さ
れ、前記可動金型2と作動体8との接離によって摺動中
子16,16は接離される。
【0026】また、22は中駒で、この中駒22は前記作動
体8に固着され、前記可動金型2の挿通孔23を挿通して
前記一対の摺動中子16,16の間にこの摺動中子16,16の
摺動方向と直交方向に進退自在に配設されるようになっ
ており、この中駒22は摺動中子16,16の間に進退摺動す
る両面の先端部は先端側が狭くなるような傾斜面に形成
されている。
【0027】また、図4に示すように、前記可動金型2
の固定金型1との接合面20には前記固定金型1に溶湯ノ
ズル孔6に対向する湯道24が形成されている。
【0028】また、前記作動体8に突設した複数の位置
合せピン25は前記可動金型2に形成した位置合せ孔26か
ら固定金型1の位置合せ孔7に挿通されて固定金型1と
可動金型2とが位置合せされるようになっている。
【0029】さらに、図2に示すように、前記可動金型
2の型開き方向に向って突設した連結ピン28は前記作動
体8の通孔を貫通して作動体8の凹部9に突出され、こ
の連結ピン28は前記作動体8の凹部9に配設された第1
の押圧板29に連結されている。そして、この第1の押圧
板29はストッパ30に当接して前記可動金型2の型開き方
向への移動量が規制されるようになっている。
【0030】また、図1、図2および図5に示すよう
に、この第1の押圧板29の中央切り欠き部33に回動体32
が軸31にて回動自在に軸支され、この回動体32の一端に
係合する係合ピン34が前記作動体8から前記可動金型2
の型開き方向に向って突設されている。
【0031】さらに、図1に示すように、前記第1の押
圧板29と作動体8との間に位置して前記凹部9に第2の
押圧板35が配設されている。この第2の押圧板35には前
記連結ピン28および係合ピン34を進退自在に貫通させる
貫通孔36,37が形成されている。
【0032】また、図2に示すように、前記第2の押圧
板35に前記固定金型1に先端が当接して押圧される復帰
ピン38が設けられ、この復帰ピン38は前記作動体8と可
動金型2に進退可能に貫通されている。さらに、前記第
2の押圧板35には前記作動体8と可動金型2とに進退可
能に貫通した鋳造成形品の押圧ピン40が設けられてい
る。
【0033】次に、この実施例の作用を説明する。
【0034】図1および図2に示すように、固定金型1
の鋳造物成形凹部4に一対の摺動中子16,16の二つ割り
キャビティ形成突部19を配設し、この一対の摺動中子1
6,16の間に中駒22を差し込んだ状態で鋳造物成形凹部
4とキャビティ形成突部19との間にキャビティを形成す
る。
【0035】この状態で固定金型1の溶湯ノズル孔6か
ら溶湯を圧入して可動金型2の湯道24を経てキャビティ
に溶湯を注入して鋳造する。
【0036】そして、図6に示すように、作動体8を油
圧装置などにより可動金型2が固定金型1から離反する
型開き方向に移動させると、作動体8と可動金型2とは
被係止突部15が一対の挟着片12,12にて挟着されている
ため、可動金型2と作動体8に設けた中駒22とは作動体
8と一体に移動する。
【0037】また、この可動金型2の移動により可動金
型2に設けられた摺動中子16,16が可動金型2の移動方
向に移動される。この可動金型2の移動でこの可動金型
2と連結ピン28で連結された第1の押圧板29も一体に移
動される。このとき、可動金型2に設けた摺動中子16,
16のキャビティ形成突部19が鋳造物成形凹部4から離反
した位置で第1の押圧板29はストッパ30に当接し、移動
規制されて停止する。
【0038】次いで、第1の押圧板29はストッパ30によ
り移動を規制されてこの第1の押圧板29に連結した可動
金型2はその位置で停止される。この状態で引続き作動
体8が移動すると、図7に示すように、作動体8と可動
金型2とを結合する被係止突部15を挟着した一対の挟着
片12,12がスプリング14による付勢力に抗して回動し、
挟着片12,12の挟着が解かれ、作動体8のみがさらに移
動される。このとき、図8に示すように、作動体8から
可動金型2の型開き方向に突設した係合ピン34が第1の
押圧板29に回動自在に軸支した回動体32の一端に係合
し、回動体32の他端が第2の押圧板35側に回動される。
【0039】この作動体8のみが移動し可動金型2が停
止されていると、図9および図10に示すように、中駒
22が一対の摺動中子16,16の間から抜け外れるととも
に、作動体8の両側部から先端が互いに接近する方向に
傾斜して突設されている作動ピン10,10が可動金型8に
形成した挿通孔11から一対の摺動中子16,16にそれぞれ
形成した傾斜係合孔21に係合されているため、摺動中子
16,16は互いに接近する方向の中駒22が抜けた空間部に
向って移動され、この摺動中子16,16のキャビティ形成
突部19,19がキャビティの鋳造成形品41の内周から離反
される。
【0040】また、同時に作動体8のみが移動し可動金
型2が停止されていると、図11に示すように、作動体
8の係合ピン34が第1の押圧板29に回動自在に軸支した
回動体32の一端を押圧し、回動体32が押圧回動されて第
2の押圧板35を可動金型2側に押圧し、第2の押圧板35
は可動金型2の型開き方向と反対方向に押圧され、図9
および図10に示すように、第2の押圧板35に設けた押
圧ピン40が可動金型2の型開き方向と反対側に移動して
可動金型2の固定金型1との接合面20に突出し、押圧ピ
ン40は鋳造成型品41と溶湯ノズル孔6部の溶湯塊43は可
動金型2側から剥離して落下される。
【0041】また、第2の押圧板35に設けた復帰ピン38
も同時に同方向に移動して可動金型2の固定金型1との
接合面20に突出する。
【0042】次いで、次の鋳造に備えて、作動体8が油
圧装置などにて先と反対方向の可動金型2の型閉じ方向
に移動されると、作動体8が可動金型2に接近し、作動
体8から先端が互いに接近する方向に傾斜して突設され
た作動ピン10が可動金型2に形成した挿通孔11から一対
の摺動中子16,16にそれぞれ形成した傾斜係合孔21に係
合して、摺動中子16,16は互いに離反する方向に移動さ
れる。また、中駒22が一対の摺動中子16,16の間に入り
込み、被係止突部15を挟着する一対の挟着片12,12が付
勢力に抗して回動して挟着し、作動体8と可動金型2と
を結合する。
【0043】さらに、作動体8が可動金型2の型閉じ方
向に移動されると、復帰ピン38が固定金型1の接合面3
に接触して押圧されてこの復帰ピン38は可動金型2の閉
じ方向と反対方向に移動され、この復帰ピン38にて第2
の押圧板35も押圧移動し、第2の押圧板35の移動で押圧
ピン40も復帰ピン38と同一方向に移動されて復帰ピン38
と押圧ピン40ともに可動金型の固定金型との接合面から
退避される。
【0044】そして、図1および図2に示すように、第
2の押圧板35の可動金型2の型開き方向に移動される
と、第2の押圧板35が第1の押圧板29に回動自在に軸支
した回動体32に係合し、回動体32が押圧回動されて復帰
回動される。
【0045】この状態で、固定金型1の鋳造物成形凹部
4に一対の摺動中子16,16の二つ割りキャビティ形成突
部19が配設され、この一対の摺動中子16,16の間に中駒
22を差し込んだ状態で鋳造物成形凹部4とキャビティ形
成突部19との間にキャビティが形成され、キャビティに
溶湯を圧入して次の鋳造ができる。
【0046】なお、前記実施例において、図示のよう
に、可動金型2、作動体8は上下方向に移動させること
もできるが、可動金型2、作動体8を固定金型1に対し
て左右方向から移動可能とすることもできる。
【0047】
【発明の効果】本発明によれば、鋳造製品が確実に固定
金型から離反するとともに可動金型が固定金型から離反
した状態で鋳造製品を確実に取外すことができ、連続的
に内周部にねじなどの凹凸面を有するリング状鋳造製品
の鋳造が連続的にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す鋳造金型の正面図であ
る。
【図2】同上縦断正面図である。
【図3】同上固定金型の平面図である。
【図4】同上可動金型の底面図である。
【図5】同上係合ピンと回動体との部分を示す一部を切
り欠いた側面図である。
【図6】同上可動金型が固定金型から離反した状態を示
す縦断正面図である。
【図7】同上さらに可動金型が作動体から離反した状態
を示す正面図である。
【図8】同上係合ピンと回動体との部分を示す一部を切
り欠いた側面図である。
【図9】同上摺動中子が移動した離型状態を示す正面図
である。
【図10】同上縦断正面図である。
【図11】同上係合ピンと回動体との部分を示す一部を
切り欠いた側面図である。
【符号の説明】
1 固定金型 2 可動金型 4 成形凹部 8 作動体 10 作動ピン 11 挿通孔 12 挟着片 15 被係止突部 16 摺動中子 19 キャビティ形成突部 22 中駒 28 連結ピン 29 第1の押圧板 32 回動体 34 係合ピン 35 第2の押圧板 38 復帰ピン 40 押圧ピン 41 鋳造成形品

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鋳造物の成形凹部を形成した固定金型
    と、この固定金型に対して進退自在に設けられた作動体
    と、この作動体に前記固定金型に向って進退可能に設け
    られた可動金型と、この可動金型にこの可動金型の移動
    方向と直交方向に移動可能に設けられ前記固定金型の鋳
    造物成形凹部内に配設されキャビティを形成する二つ割
    りキャビティ形成突部をそれぞれ突設した一対の摺動中
    子と、前記作動体に取付けられ前記一対の摺動中子の間
    にこの摺動中子の摺動方向と直交方向に進退自在に配設
    された中駒とを備え、 前記作動体の両側部から先端が互いに接近する方向に傾
    斜して突設され前記可動金型に形成した挿通部から前記
    一対の中子にそれぞれ形成した傾斜係合孔に摺動可能に
    係合する作動ピンを突設し、 前記作動体と可動金型とのいずれか一方に突設した被係
    止突部を挟着する方向に付勢された一対の挟着片を他方
    に回動自在に設け、 前記可動金型にこの可動金型の型開き方向に向って突設
    した連結ピンをこの可動金型の型開き方向の移動量を規
    制された第1の押圧板に結合し、 この第1の押圧板に回動自在に軸支した回動体に係合す
    る係合ピンを前記作動体から前記可動金型の型開き方向
    に突設し、 前記第1の押圧板を復帰させる第2の押圧板に前記固定
    金型に先端が当接して押圧される復帰ピンを設け、 前記第2の押圧板に鋳造成形品の押圧ピンを設けたこと
    を特徴とする鋳造金型。
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CN113523195A (zh) * 2021-06-04 2021-10-22 丁晨雨 一种熔模铸造型芯

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