JPH07155347A - 車椅子 - Google Patents

車椅子

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JPH07155347A
JPH07155347A JP5339066A JP33906693A JPH07155347A JP H07155347 A JPH07155347 A JP H07155347A JP 5339066 A JP5339066 A JP 5339066A JP 33906693 A JP33906693 A JP 33906693A JP H07155347 A JPH07155347 A JP H07155347A
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seat
wheelchair
pipe
frame
backrest
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Shigeyuki Ishii
重行 石井
Reiji Shioda
礼二 塩田
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O X ENG KK
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  • Chair Legs, Seat Parts, And Backrests (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 座部を構成するシートを常に清潔に保ち、折
り畳みを容易にし、バックパイプを補強して、使用感、
使い勝手、耐久性を高めた車椅子を提供する。 【構成】 座部を構成するシート(10、12)を車椅
子本体に対して着脱自在に構成した。また、座部を構成
するヒップレストシートの上側にワンタッチベルト(2
0)を取り付け、車椅子の折り畳みを容易に行えるよう
に構成した。更に、車椅子のクロスフレーム(4)を構
成する水平部材(4b、4c)に、保護部材(16)を
もうけ、折り畳む際にクロスフレームあるいは本体フレ
ームのフロントパイプ(1b)に加わる衝撃を緩和する
ように構成した。更に、本体フレームを構成するバック
パイプ(1a)の内部に補強部材(31、33)を設け
て、バックパイプの内側への撓みを補強して、バックパ
イプの耐久性を高めるように構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業状の利用分野】本発明は、車椅子に関するもので
あり、特に、車椅子の本体フレームに対して着脱自在に
構成した車椅子用シートの構成、及び車椅子の本体フレ
ームを構成するバックレストパイプの構成に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】図1は、一般的な車椅子の全体の構成を
示す斜視図である。本体フレーム1の両側にメインホィ
ール2が取り付けられており、各メインホィールの脇に
はハンドリム3が設けられている。本体フレーム1は、
車椅子の進行方向に対して垂直に延在する左右2本のバ
ックパイプ1a、進行方向に平行に延在するフロントパ
イプ1b、フロントパイプ1bの前端から下方へ延びる
レッグパイプ1c、バックパイプ1aの上端とフロント
パイプ1bの前端とを連結する円弧状のアームパイプ1
d等を具えている。また、アームパイプ1dと、バック
パイプ1aと、フロントパイプ1bとの間にはサイドカ
バー1eが設けられている。
【0003】また、本体フレーム1の下にはクロスフレ
ーム4が設けられており、このクロスフレーム4を閉じ
ることによって、車椅子全体を幅方向に折り畳むことが
できるように構成されている。クロスフレーム4は互い
に交差する2本のクロスパイプ4aと、これらのクロス
パイプ4aのそれぞれの上側端部に連結され、車椅子の
進行方向に平行して延在する上側水平パイプ4bと、ク
ロスパイプ4aの下側端部に連結され、進行方向に平行
に延在する下側水平パイプ4cとで構成されている。上
側水平パイプ4bは、本体フレームのフロントパイプ1
bに、例えば、フック等の手段で連結されており、下側
水平パイプ4cは、補助部材5を介してバックパイプ1
aに連結されている。
【0004】また、下側水平パイプ4cの前端は、フロ
ントパイプ1bの下端に連結されており、この両側にキ
ャスタホィール6、及びブレーキ装置7がそれぞれ取り
付けられている。更に、レッグパイプ1cの下側にはフ
ットレスト8が設けられている。
【0005】バックパイプ1aにバックレストシート1
0を取り付けて、一方、クロスフレーム4の上側水平パ
イプ4bにヒップレストシート12を取り付けて、これ
らのシートで使用者が座る座部を構成している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
(第1の課題)従来の車椅子では、これらのシートを、
リベットやビスなどを用いて本体フレームに固定的に取
り付けるようにしている。しかし、本体フレームに固定
的に取り付けたシートは、シートが汚れてしまった場
合、車椅子に取り付けたままこの汚れを除去しなければ
ならず、シートの隅の部分や、裏側についた汚れが取り
にくいという不都合がある。また、シートを水洗いする
場合は、洗浄に用いる水がフレームや、メインホィール
にかかるおそれがあり、錆の原因となる。
【0007】更に、車椅子が新しいうちはシートにたる
みがなく、使用者は車椅子を快適に使用することができ
るが、車椅子を長期に渡って使用しているとシート自体
がのびてしまい、座部がたるんで良好な使用感を持続す
ることができない。従来のシートは本体フレームに固定
的に取り付けているため、一旦たるんでしまったシート
を元通り緊張させるためには、シートの張り替えが必要
となり、多大な手間がかかる。また、シートの一部に損
傷が生じた場合等にも張り替えに手間がかかる。更に、
使用者の体調や、好みに応じてシートの張り具合を調整
したい場合などにも、従来の車椅子では調整が困難であ
る。
【0008】(第2の課題)従来の折り畳み可能に構成
された車椅子では、使用者は本体フレームを両側から押
して車椅子を折り畳まなくてはならない。最も効率的に
車椅子を折り畳むためには、本体フレームの中央部を両
側から押せば良いが、車椅子の幅がかなり広いため、効
率良く両側から車椅子を押すことができない。また、フ
ロントパイプ1bの前端部や、バックパイプ1aの上端
部を両側から押すと、クロスパイプ4aの支点と、押圧
する位置が大きくずれているため、車椅子を折り畳むの
に多大な力を要するとともにスムーズに折り畳むことが
できない。特に、使用者が車椅子から自動車に乗り換え
る場合などには、自動車の座席という比較的高い位置か
ら車椅子を折り畳む必要があるため、従来の車椅子で
は、折り畳むのに多大な力を要し、折り畳みが困難であ
った。更に、クロスパイプ4aにはある程度抵抗がある
ため、あまり強い力で折畳むと、余勢で使用者が手など
をはさんで怪我をするなどの弊害もある。
【0009】(第3の課題)車椅子のフレームは、通常
アルミニウム等の金属でできており、クロスフレームを
閉じる時に、クロスフレーム4を構成する上側水平パイ
プ4b同士、下側水平パイプ4c同士、あるいは上側水
平パイプ4bと車椅子の本体フレームを構成するフロン
トパイプ1bとがぶつかりあって、その部分の塗装が禿
てしまい、フレームの錆や腐食の原因を作ってしまうと
いう問題がある。
【0010】(第4の課題)従来の車椅子では、本体フ
レーム1を構成する各パイプは、内部が空洞になったパ
イプが用いられている。バックレストパイプ1aは、車
椅子の本体フレーム1の主要部分をなしており、ここに
バックレストシート10を取り付けて、使用者はバック
レストシート10に背をもたせかける。使用者が車椅子
に腰を掛けた時に、使用者の体重のほとんどはバックレ
ストシート10とヒップレストシート12とにかかるこ
とになり、これらのシートを介して、バックレストパイ
プ1aとフロントパイプ1bとには内側に向けて強い力
が加わる。フロントパイプ1bは、車椅子の進行方向に
平行に延在しているため、パイプの全長に渡ってほぼ均
等に力が加わり、また、クロスフレーム4等で内側が支
持されているので、内側に向けて強い力が加わってもあ
まり問題はない。しかし、バックレストパイプ1aは、
垂直方向に延在しており、その下端はフロントパイプ1
bや、駆動輪2の車軸に連結しているが、上端はアーム
レストパイプ1dの一方の端部に連結しているのみで、
幅方向においてはほぼフリーな状態にある。このため、
使用者が座部に腰を下ろしてバックシート10に背をも
たせかけると、バックレストパイプ1aはバックシート
10に引っ張られて上側に撓んだ状態になる。
【0011】このような状態で、長期に渡って車椅子を
使用していると、内部が空どうのパイプで構成されてい
るバックレストパイプ1aは次第に変形してしまい、車
椅子の使用感や、性能に悪影響を及ぼすという問題があ
る。
【0012】
【課題を解決する為の手段及び作用】上述した第1の課
題を解決するために、本願第1発明に係る車椅子は、垂
直方向において互いに平行に延在する2本のバックフレ
ームに取り付けるバックレストシートと、車椅子の進行
方向において互いに平行に延在する2本のサイドフレー
ムに取り付けるヒップレストシートとを具える車椅子に
おいて、前記バックレストシートと、ヒップレストシー
トとが、それぞれ、シート本体と、カバー部と、前記シ
ート本体の両側に設けた折返し部とを具え、前記シート
本体の一方の面に第1の構造を有する面ファスナを設
け、前記カバー部の一方の面に、前記面ファスナと着脱
自在に構成された第2の構造を有する面ファスナを設け
ると共に、前記折返し部の一方の面に前記第2の構造を
有する面ファスナを、他方の面に前記第1の構造を有す
る面ファスナを設け、前記折返し部を、前記バックフレ
ームあるいはサイドフレームの外側を回して折返して、
前記シート本体と前記カバー部との間に介在させ、少な
くとも、前記シート本体に設けた第1の構造を有する面
ファスナと前記折返し部に設けた第2の構造を有する面
ファスナを装着させると共に、及び、前記カバー部に設
けた第2の構造を有する面ファスナと前記折返し部に設
けた第1の構造を有する面ファスナとを装着させること
によって、前記バックレストシートを前記バックフレー
ムに、前記ヒップレストシートを前記サイドフレーム
に、それぞれ取り付けるようにしたことを特徴とするも
のである。
【0013】このように、本発明に係る車椅子では、バ
ックレストシート及びヒップレストシートが、それぞ
れ、シート本体と、カバー部と、シート本体の両側に設
けた折返し部を具えており、シート本体の一方の面に第
1の構造を有する面ファスナを設け、カバー部にこの面
ファスナに着脱自在に構成された第2の構造を有する面
ファスナを設けるとともに、更に、折返し部の一方の面
に第2の構造を有する面ファスナを、他方の面い第1の
構造を有する面ファスナを設けるようにしている。この
折返し部をバックフレームあるいはサイドフレームの外
側から回して折返して、シート本体とカバー部との間に
介在させて、シート本体に設けた第1の構造を有する面
ファスナと、折返し部に設けた第2の構造を有する面フ
ァスナとを装着し、更に、折返し部に設けた第1の構造
を有する面ファスナとカバー部に設けた第1の構造を有
する面ファスナとを装着して、バックレストシートとヒ
ップレストシートを車椅子のフレームに取り付けるよう
にしている。
【0014】すなわち、各シートは、ファスナ部材を装
脱着させることによって、フレームに対して着脱自在で
あるため、これらのシートを車椅子本体から取り外し
て、シートだけを洗浄することができる。したがって、
シート全体を常に清潔に保つことができるとともに、洗
浄時の水分に起因してフレームやホィール、ブレーキ装
置などの金属部品に錆が生じることがない。更に、損傷
その他の原因で、シート自体を取り替えたい場合にも、
容易にシートを交換することができる。
【0015】また、面ファスナが用いられているため、
ファスナ同士の装着位置を自在に変えることができ、こ
の装着位置をずらせることによって、シートの張り具合
を調節することができる。したがって、車椅子の使用者
の体調や、好みに応じて、シートの張り具合を容易に調
整することができる。また、車椅子を使用しているうち
に、シートがたるんでしまった場合などにも、シートを
装着し直すことによって容易にたるみを取ることができ
る。
【0016】本願第1発明の車椅子の好適な実施例にお
いては、シート本体、カバー部、折返し部が一体的に構
成されている。したがって、シートの装脱着を容易に行
うことができ、また、洗濯などの際にシートの一部をな
くすといった不都合もない。
【0017】本願第1発明の車椅子の更に好適な実施例
においては、折返し部が複数のベルト状部材で構成され
ている。このベルト状部材を、バックフレームと後述す
るアームパイプや、サイドカバーとの間隙、及び、サイ
ドフレームに設けたガイド孔に通して、バックレストシ
ート及びヒップレストシートを本体フレームに取り付け
る。この様に各シートを取り付けることによって、車椅
子の使用中に、バックレストシートの上下の位置あるい
はヒップレストシートの前後の位置がずれるといった不
都合がなくなる。
【0018】また、本願第1発明の車椅子の更なる好適
な実施例においては、第1の構造を有する面ファスナ
が、装着面に多数の針状突起を有する面ファスナで構成
されており、第2の構造を有する面ファスナが、装着面
に多数の微細ループを有する面ファスナで構成されてい
る。この様な、面ファスナとして、例えばマジックテー
プ(商標名)などを好適に用いることができる。
【0019】上述の第2の課題を解決するために、本願
第2発明に係る車椅子は、座部の下方に、左右2本の上
側水平部材と、左右2本の下側水平部材と、これらの水
平部材を連結するクロスメンバとからなるクロスフレー
ムを設け、前記上側水平部材が車椅子本体の水平フレー
ムに連結されている、幅方向に折り畳み可能に構成され
た車椅子において、前記座部の上側に車椅子の幅方向に
ベルト状部材を掛け渡し、前記ベルト状部材の両端部が
前記クロスフレームを構成する上側水平部材の外側を通
って前記座部の下面に固定されていることを特徴とする
ものである。
【0020】この様に、本願第2発明にかかる車椅子に
おいては、座部の上側に車椅子の幅方向にベルト状部材
を掛け渡し、このベルト状部材の両端部を、車椅子のク
ロスフレームを構成する上側水平部材の外側を通して座
部の下面に固定するようにしているため、車椅子を折り
畳む際に、使用者がこのベルト部材を上方に引っ張るこ
とにより、ベルト部材を介してクロスフレームを閉じる
方向に力がかかり、車椅子を容易に折り畳むことができ
る。
【0021】上述の第3の課題を解決するために、本願
第3発明にかかる車椅子では、座部の下方に、左右2本
の上側水平部材と、左右2本の下側水平部材と、これら
の水平部材を連結するクロスメンバとからなるクロスフ
レームを設け、前記上側水平部材が車椅子本体の水平フ
レームに連結されている、幅方向に折り畳み可能に構成
された車椅子において、前記上側水平部材の外周に保護
部材を設けたことを特徴とするものである。
【0022】このように、本願第3発明に係る車椅子で
は、クロスフレームの上側水平部材の外周に保護部材を
設けているため、車椅子を折り畳む時に、互いに接触し
あう上側水平部材同士、あるいは、クロスフレームの上
側水平部材と車椅子の本体フレームのフロントパイプが
保護されて、これらの部材が傷んだり、塗装が禿てしま
ったりすることがない。また、クロスフレームを開いた
ときに、使用者の体重や、車椅子を移動させる時の振動
などによって、クロスフレームの上側水平部材と、上側
水平部材と車椅子本体のフロントパイプを接続している
フック部材との間に生じるダメージを軽減することがで
きる。
【0023】本願第3発明の好適な実施例においては、
クロスフレームの下側水平部材の外周にも保護部材を設
けるようにしている。この様に構成することによって、
車椅子を折り畳む際に、クロスフレームの下側水平部材
をも保護することができる。
【0024】更に、上述の第4の課題を解決するため
に、本願第4発明にかかる車椅子は、バックレストフレ
ームがパイプ材で構成されている車椅子において、前記
バックレストフレームを構成するパイプの内側に当該パ
イプの長さ方向に延在する補強部材を設けたことを特徴
とするものである。
【0025】このように、本願第4発明にかかる車椅子
は、バックレストパイプの内側に当該パイプの長さ方向
に沿って延在する補強部材を設けているため、使用者が
腰を掛けたときにバックレストパイプに内側に向けて強
い力がかかっても、バックレストパイプが変形しにくく
なり、車椅子の耐久性が向上する。
【0026】また、本願第4発明の車椅子の好適な実施
例においては、補強部材が板状部材で構成されており、
この板状部材の幅方向を車椅子の幅方向に一致させたこ
とを特徴とするものである。したがって、特に幅方向に
かかる力に対してバックレストパイプが補強されること
になり、長期の使用に耐えて、変形しにくい車椅子を提
供することができる。
【0027】さらに、本願第4発明にかかる車椅子の更
なる実施例では、補強部材がバックレストパイプの中心
から互いに120゜の間隔をおいて3方に延びている部
材で構成されていることを特徴とするものである。この
ため、バックレストパイプは、どの方向から加わる力に
対しても平均的に補強されて、変形しにくくなる。ま
た、このバックレストパイプは全方向において平均的に
補強されているため、車椅子を組み立てる際に、バック
レストパイプの取付方向に特に注意を払う必要がなく、
組み立てをより簡単に行うことができる。
【0028】
【実施例】図2は、本願第1発明に係る車椅子に用いる
バックレストシート10を展開した平面図である。車椅
子全体の構成は、図1に示すものと同じであるので、同
じ符号を用いてその説明は省略する。バックレストシー
ト10は、背もたれ部10a(シート本体)と、カバー
10bと、背もたれ部10aの両側に設けた左右各5本
のベルト状部材10cとで構成されている。
【0029】図2に示すように、バックレストシート1
0の背もたれ部10aには、ほぼ全体に、多数の微細ル
ープを有する面ファスナ11a(以下「ソフトタイプ面
ファスナ」という)が設けられている。一方、カバー1
0bには、ほぼ全体に、多数の針状突起を有し、前記ソ
フトタイプ面ファスナに脱着自在に構成された面ファス
ナ11b(以下「ハードタイプ面ファスナ」という)が
設けられている。また、各ベルト状部材10cの表面に
は、ハードタイプ面ファスナ11bが、裏面にはソフト
タイプ面ファスナが設けられている。これらのファスナ
部材としては例えば、マジックテープ(商標名)が適当
である。
【0030】背もたれ部10aに設けたソフトタイプ面
ファスナ11aは、ベルト状部材10cを折返し線T1
で折返した時に、少なくともベルト状部材10cの表面
に設けたハードタイプ面ファスナ11bに対向する部分
をカバーするように配置されている。
【0031】一方、カバー10bの面ファスナは、カバ
ー10bを折返し線T2で内側に折返した時に、少なく
ともベルト状部材10cの裏面に設けたソフトタイプ面
ファスナに対向する部分をカバーするように配置されて
いる。また、カバー10bは、折返した時に、背もたれ
部10aのほぼ全面を覆うような大きさを有している。
【0032】なお、背もたれ部10aの折返し線T2の
上には、幅方向に延在するハードタイプ面ファスナ11
dが設けられており、更に、この面ファスナ11dの横
の両コーナには、ソフトタイプ面ファスナ11eがそれ
ぞれ設けられている。折返し線T1でベルト状部材10
cを折返した時に、このコーナに設けたソフトタイプ面
ファスナと幅方向に延在するハードタイプ面ファスナ1
1dの両端とがとが互いに装着する。また、面ファスナ
11eの裏側には同じ大きさのハードタイプ面ファスナ
が取り付けられており、折返し線T2でカバー10bを
折返した時に、コーナの裏側に設けたハードタイプ面フ
ァスナと、一番上のベルト状部材10cの裏面に設けた
ソフトタイプ面ファスナの内側部分とが互いに装着する
ように構成されている。
【0033】バックレストシートの取り付けは、まず、
背もたれ部10aを図1に示す車椅子のバックパイプ1
aに当て、折返し線T1で、両側のベルト状部材10c
をバックパイプ1aの外側から回すようにして折返し
て、各ベルト状部材10cの表面に取り付けたハードタ
イプ面ファスナ11bと背もたれ部10aに取り付けた
ソフトタイプ面ファスナ11aとを張合わせ、次いで、
折返し線T2でカバー10bを前側に折返して、各ベル
ト状部材10cの裏面に取り付けたソフトタイプ面ファ
スナとカバー10bに取り付けたハードタイプ面ファス
ナとを張合わせて行う。なお、ベルト状部材10cが介
在しない部分は、背もたれ部10aに設けたソフトタイ
プ面ファスナとカバー10bに設けたハードタイプ面フ
ァスナとを直接張合わせるようにする。
【0034】バックパイプ1aの上部にはアームパイプ
1dの一方の端部が取り付けられており、更に、アーム
パイプ1dの下にはサイドカバー1eが設けられてい
る。一番上のベルト状部材はアームパイプ1dの上で折
返し、その下のベルト状部材はアームパイプ1dとサイ
ドカバー1eとの間隙を通して折返し、第3、第4のベ
ルト状部材は、サイドカバー1eに設けた切り欠き(図
示せず)とバックパイプ1aとの間を通して折返す。ま
た、一番下のベルト状部材は、サイドカバー1eの間隙
を通して折返すようにする。
【0035】図3は、バックフレーム1aの外側を通し
て、ベルト状部材10cを背もたれ部10aに装着する
方向を示す図である。
【0036】図4は、本発明に係るヒップレストシート
12を展開した平面図である。ヒップレストシート12
は、腰掛部12a(シート本体)と、カバー12bと、
腰掛部12aの両側に設けた左右4本のベルト状部材1
2cとで構成されている。
【0037】図4に示すように、ヒップレストシート1
2の腰掛部12aの表面には、左右対称に、腰掛部12
aのほぼ全面にソフトタイプの面ファスナ13aが設け
られている。また、各ベルト状部材12cの表面には、
面ファスナ13aと脱着自在に構成されたハードタイプ
面ファスナ13bが、裏面にはソフトタイプ面ファスナ
が取り付けらている。更に、カバー12bには、左右対
称にカバー12bのほぼ全面にハードタイプ面ファスナ
13cが設けられている。これらのファスナとしては、
バックレストシート10と同様に、マジックテープ(商
標名)等を用いるのが適当である。
【0038】腰掛部12a及びカバー12bに取り付け
る面ファスナ13a、13bは、ベルト状部材12cを
折返し線T1で折返した時に、少なくともベルト状部材
12cに設けた面ファスナ13bと対向する部分をカバ
ーする位置に配置する。なお、カバー12bは、これを
折返し線T2で折返した時に、腰掛部12a全体をほぼ
覆う大きさを有している。なお、腰掛部12aのカバー
12bと反対側の端部には、突出部12dが設けられて
おり、この突出部12dの表裏両面にシート12の幅方
向に延在する面ファスナ13dが取り付けられている。
面ファスナ13dは表側にハードタイプ面ファスナが、
裏側にソフトタイプ面ファスナが取り付けられており、
ベルト状部材12cを折返し線T1で折返した後、突出
部12dを折返し線T3で折返して、突出部12dの表
面に設けたハードタイプ面ファスナ13dと、一番後の
ベルト状部材12cの裏面に設けたソフトタイプ面ファ
スナ13bとを装着させる。更に、カバー12cを折返
し線T2で折返して、カバー12bに設けたハードタイ
プ面ファスナの先端部と、突出部12dの裏面に設けた
ソフトタイプ面ファスナとを装着させるようにする。
【0039】ヒップレストシート12は、本体フレーム
1に設けられているクロスメンバ4に取り付ける。図5
は、ヒップレストシート12のクロスメンバ4への装着
状態を示す図であり、矢印で示す方向にヒップレストシ
ート12のベルト状部材12cを通すようにする。クロ
スメンバ4は、車椅子の進行方向に平行に延在する上側
水平パイプ4bを具えており、さらに、この上側水平パ
イプ4bに沿って延在するガイド部材4dを具えてい
る。上側水平パイプ4bとガイド部材4dとの間には、
4つの孔15が設けられており、ヒップレストシート1
2のベルト状部材12cをこの孔15を通してクロスメ
ンバ4に取り付ける。
【0040】図6は、クロスメンバ4の水平パイプ4b
と、ガイド部材4dとの断面を拡大して示す図である。
【0041】ヒップレストシート12の取り付けは、ま
ず、ベルト状部材12cをそれぞれ孔15に下から上へ
通して折返し、ベルト状部材12cの表面に設けたハー
ドタイプ面ファスナ13bと腰掛部12aの表面のソフ
トタイプ面ファスナ13aとを張合わせて、腰掛部12
aの張り具合を調整した後、突出部12dを内側に折返
して、ハードタイプ面ファスナ13dと、図4における
一番上のベルト状部材12cの裏面のソフトタイプ面フ
ァスナとを装着する。次いで、カバー12bを上側に折
返して、カバー12bのハードタイプ面ファスナ13c
とベルト状部材12cの裏面に設けたソフトタイプ面フ
ァスナとを装着する。この時、腰掛部12aの後端部に
は突出部12dの裏面に設けたソフトタイプ面ファスナ
が存在するので、カバー12bの先端はこの面ファスナ
と装着させるようにする。なお、ベルト状部材12cが
介在しない部分は、腰掛部12aのソフトタイプ面ファ
スナと、カバー12bのハードタイプ面ファスナとを直
接張合わせる。
【0042】上述した実施例では、折り畳み式の車椅子
を例に取って説明したが、本発明の車椅子用シートは、
固定式の車椅子にも適用することができる。この場合
は、ヒップレストシートは、本体フレームのフロントパ
イプ(車椅子の進行方向において互いに平行に延在する
パイプ)に取り付けるようにする。フロントパイプにガ
イド部材を設けて、ヒップレストシートのベルト状部材
を通す孔を設けることが好ましい。
【0043】また、バックレストシート及びヒップレス
トシートに設けるベルト状部材の数は、上述の実施例の
本数に限ることなく、車椅子の構造に応じて適当な数に
することが可能である。
【0044】更に、上述した実施例では、バックレスト
シートの背もたれ部、ヒップレストシートの腰掛部、ベ
ルト状部材の裏面にソフトタイプ面ファスナを設け、バ
ックレストシートのカバー、ヒップレストシートのカバ
ー、ベルト状部材の表面にハードタイプの面ファスナを
設けるようにしたが、面ファスナの構造を逆にしてもよ
い。
【0045】図7は、本願第2発明に係る車椅子の一実
施例の全体の構成を示す図である。図7に示すように、
本願第2発明では、ヒップレストシート12の上に折畳
み用ベルト20を、車椅子の幅方向に掛渡して、使用者
がこのベルト部材20を引っ張ることによってワンタッ
チで車椅子を折り畳めるように構成している。図8は、
この折畳み用のベルト20の構成を示す展開図である。
ベルト20以外の構成は図1に示す車椅子と同じである
ので、同じ符号を用いてその説明は省略する。ベルト2
0の両端部には、ヒップレストシート12の腰掛部12
aとカバー12bに設けたファスナ部材13aと13c
とに装着可能なファスナ部材21が表面及び裏面に取り
付けられている。
【0046】上述したとおり、腰掛部12aの表面に
は、ソフトタイプ面ファスナ13aが設けられており、
カバー12bの表面にはハードタイプ面ファスナが設け
られている。折り畳みベルト20の両端部には、一方の
面にソフトタイプ面ファスナを設け、他方の面にハード
タイプ面ファスナを設けて、この両端部を、腰掛部12
aとカバー12bとの間に介在させ、これらのファスナ
を張合わせて、ヒップレストシート12の下側(座部の
下面)に折り畳みベルト20の両端部を取り付けるよう
にする。
【0047】図9は、折り畳みベルト20の取り付け方
を示す図である。折り畳みベルト20の両端をクロスフ
レームの上側水平部材4bの外側を回して折返して、こ
の両端部をヒップレストシート12の腰掛部12aと、
カバー12bとの間に介在させる。折り畳みベルト20
の両端部の一方の面に設けたソフトタイプ面ファスナ2
1と腰掛部12aのハードタイプ面ファスナとを張合わ
せ、他方の面に設けたソフトタイプ面ファスナとカバー
12bに設けたハードタイプ面ファスナとを張合わせ
て、折り畳みベルトをフロントパイプ1bの外側を通し
てヒップレストシート12の上に掛け渡すようにする。
なお、折り畳みベルト20の両端部は、ヒップレストシ
ート12の両側に設けたベルト状部材12cの間に存在
する切り欠き部分を通して腰掛部12aとカバー12b
との間に介在させるようにする。
【0048】上述した実施例では、ヒップレストシート
12を本体フレーム1に対して着脱自在に構成し、この
ヒップレストシート12のファスナ部材13を利用して
折り畳みベルト20の両端部をヒップレストシート12
の下側に取り付けて、折り畳みベルト20をヒップレス
トシート12の上にかけ渡すようにしたが、本願第2発
明は、この実施例に限定されるものではない。例えば、
ヒップレストシート12をリベットなどで本体フレーム
のフロントフレームに固定的に取り付けるようにした車
椅子においても本発明を適用することができる。この場
合は、折り畳みベルト20をフロントフレームの外側か
ら回し、ベルトの両端を上述の実施例の用にファスナ部
材を用いるか、あるいは、ヒップレストシート12の裏
面に直接縫いつけるなどして、座部の下側に固定するよ
うにする。
【0049】図10は、本願第3発明の一実施例の構成
を示す図であり、クロスメンバ4の水平パイプ4bとガ
イド部材4dとの側面を示す。上述したとおり、水平パ
イプ4bとガイド部材4dとの間には、ヒップレストシ
ート12のベルト部材12cを通す孔15が、所定の間
隔をおいてベルト部材12cの数だけ形成されている。
本願第3発明の実施例では、これらの孔15の、前端の
孔15a及び後端の孔15bが設けられている位置に、
水平パイプ4bの周囲にビニール製の保護パイプ16を
取り付けるようにした。車椅子を折り畳む際には、クロ
スフレーム4を閉じて、メインホィール2同士の間隔を
小さくするが、クロスフレーム4を閉じる時に、クロス
フレーム4を構成する水平パイプ4b同士、あるいは水
平パイプ4bと本体フレーム1を構成するフロントパイ
プ1bとが接触するが、この保護パイプ16を水平パイ
プ4bの周囲に取り付けておくことによって、車椅子を
折り畳む際の衝撃で、水平パイプ4bや、本体フレーム
1のフロントパイプ1bが傷ついたり、塗装が禿るのを
防止することができる。なお、この保護パイプ16の材
質はビニールに限るものではなく、例えばゴムなど、ク
ロスフレームを閉じる際の衝撃を緩和するものであれば
何でもよい。また、クロスフレームを閉じる際には、上
側水平パイプ4bのみならず、下側水平パイプ4c同士
も衝突することもあるので、この下側水平パイプ4cの
周囲にも保護パイプを取り付けておくことが好ましい。
【0050】図11は、本願第4発明に係る車椅子に用
いるバックパイプの第1実施例の構成を示す断面図であ
る。車椅子全体の構成については、図1に示すものと同
じであるので、その説明は省略する。
【0051】本体フレーム1を構成するパイプは、軽量
化を図るために通常アルミニウム製のパイプを用いてい
るが、図10に示すように、本実施例では、バックパイ
プ1aの内側の空洞内に、補強部材として板状部材31
を設け、これをバックパイプ1の長さ方向に沿って延在
させている。このように構成することによって、バック
パイプ1aの強度を高めるようにしている。車椅子を組
み立てる際に、板状部材31の幅方向を、車椅子の幅方
向に一致させるてバックパイプ1aを取り付けるように
して、内側に向けてかかる力に対して、バックパイプ1
aを補強している。なお、図11に示すバックパイプ1
aは、溶接によって製造する。すなわちパイプ1aの内
側面の互いに対向する位置に、パイプaの長さ方向に延
びる2本の溝を設けて、この溝に板状部材31を通した
後、更に溶接棒を差込んでこれを溶かして板状部材31
をパイプ1aに固定するようにする。
【0052】図12は、本願第4発明に係る車椅子のバ
ックパイプの第2実施例の構成を示す断面図である。図
11に示すように、第2実施例では、バックパイプ1a
の内側の空洞内に、中心からそれぞれ120゜の間隔を
おいて3方向に延びている部材33を、パイプ1a3の
長さ方向に沿って延在させている。このように構成し
て、バックパイプ1aの強度を補強するようにしてい
る。この場合、パイプ1aハほぼ全方向に渡って平均的
に補強されるため、車椅子を組み立てる際にバックパイ
プ1aの取り付けの方向を特に気にする必要がない。な
お、図11に示すパイプは、引き抜き台を用いて製造す
る。
【0053】本願第4発明に係る車椅子に用いるバック
パイプは、車椅子の型式を問わず適用することができ
る。すなわち、折り畳み式、固定式、スポーツ用等、バ
ックフレームがパイプ材でできている車椅子の全てに適
用することができる。
【0054】
【発明の効果】上記に詳細に説明したとおり、本願第1
発明の車椅子では、バックレストシート及びヒップレス
トシートが、本体フレームに対して着脱自在に構成され
ているため、シートのみを取り外してこれを洗浄するこ
とができ、常にシート全体を清潔に保つことができる。
また、洗浄の際の水分で車椅子のホィール、フレーム、
ブレーキ装置といった金属製の部品をさびさせる心配が
なくなる。また、各シートを構成する背もたれ部、腰掛
部、カバー、ベルト状部材のほぼ全面に面ファスナを設
けるようにしているため、各部材の装着位置を前後左右
に自在に調整することができ、車椅子の使用者の好みや
体調に応じて各シートの張り具合を調節することができ
る。更に、シートに損傷等が生じた場合にも新しいシー
トに容易に交換することができる。
【0055】また、本願第2発明にかかる車椅子では、
座部のヒップレストシートの上にベルト部材を掛け渡
し、このベルト部材の両端部を車椅子のクロスフレーム
の上側水平部材の外側から下へ回し、ヒップレストシー
トの裏面に固定するようにしているで、車椅子を折り畳
む際にこのベルト部材を上に引っ張ることによって、容
易に車椅子を折り畳むことが可能となり、使用者の使い
勝手を飛躍的に向上させることができる。特に、使用者
が車椅子から自動車に乗り換える際等に、自動車の座席
に座ってベルト部材を上に引くことで車椅子を容易に折
り畳むことができるようになり、従来の不自由を解決す
ることができる。また、折り畳む際に駆動輪やハンドリ
ムに触れることなく折り畳むことができるため、これら
の部材にダメージを与えることがない。更に、車椅子を
両側から押すといった動作も不用となるため、使用者が
フレームに手を挟む等といった事故の発生を防ぐことが
できる。
【0056】更に、本願第3発明に係る車椅子では、ク
ロスフレームを構成する水平部材に保護部材を取り付け
るようにしているため、車椅子を折り畳む時に水平部材
同士、あるいは水平部材と車椅子本体を構成するフレー
ムとがぶつかりあう衝撃を緩和することができ、水平部
材やその他本体フレームを構成する部材に加わるダメー
ジを大幅に少なくすることができる。また、クロスフレ
ームを開いている時に、使用者の体重や、車椅子を移動
させる際の振動などによって生じる水平部材と本体フレ
ームを構成する部材に加わるダメージも軽減することが
できる。したがって、車椅子が傷つきにくくなるため、
錆等の発生が押さえられ、車椅子の寿命を長く保つこと
が可能となる。
【0057】更に、本願第4発明に係る車椅子では、本
体フレームを構成するバックパイプの内側に補強部材が
設けられているため、車椅子の使用者が座部に腰を掛け
た時に加わる力によって生じるバックパイプの変形を防
ぐことができる。したがって、車椅子の耐久性が向上
し、車椅子の使用感や性能を損なうことなく、長期に渡
って快適に車椅子を使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 一般的な車椅子の全体の構成を示す斜視図で
ある。
【図2】 本願第1発明に係る車椅子に用いたバックレ
ストシートの構成を示す展開図である。
【図3】 図2に示すバックレストシートのベルト状部
材の装着状態を示す図である。
【図4】 本願第1発明に係る車椅子に用いたヒップレ
ストシートの構成を示す展開図である。
【図5】 図4に示す車椅子用シートのベルト状部材の
装着状態を示す図である。
【図6】 図5に示すクロスメンバの一部を拡大して示
す図である。
【図7】 本願第2発明にかかる車椅子の全体の構成を
示す図である。
【図8】 本願第2発明に係る車椅子に用いる折り畳み
ベルトの構成を示す図である。
【図9】 本願第2発明に係る車椅子に用いる折り畳み
ベルトの取付法方を示す図である。
【図10】 本願第3発明に係る車椅子に用いるクロス
フレームの一部の構成を示す図である。
【図11】 本願第4発明に係る車椅子に用いるバック
パイプの第1の実施例の構成を示す断面図である。
【図12】 本願第2発明に係る車椅子のバックパイプ
の第2の実施例に構成を示す図である。
【符号の説明】
1 本体フレーム 1a バックパイプ 1b フロントパイプ 2 駆動輪 4 クロスメンバ 4b 上側水平パイプ 4d ガイド部材 10 バックレストシート 12 ヒップレストシート 11、13 面ファスナ 15 孔 16 保護部材 20 折り畳みベルト 21 ファスナ部材 31、33 補強部材

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 垂直方向において互いに平行に延在する
    2本のバックフレームと、車椅子の進行方向において互
    いに平行に延在する2本のサイドフレームとを具え、前
    記バックフレームに取り付けたバックレストシートと、
    前記サイドフレームに取り付けたヒップレストシートと
    を具える車椅子において、 前記バックレストシートと、ヒップレストシートとが、
    それぞれ、シート本体と、カバー部と、前記シート本体
    の両側に設けた折返し部とを具え、 前記シート本体の一方の面に第1の構造を有する面ファ
    スナを設け、前記カバー部の一方の面に、前記面ファス
    ナと着脱自在に構成された第2の構造を有する面ファス
    ナを設けると共に、前記折返し部の一方の面に前記第2
    の構造を有する面ファスナを、他方の面に前記第1の構
    造を有する面ファスナを設け、 前記バックレストシート及びヒップレストシートは、前
    記折返し部を、前記バックフレームあるいは前記サイド
    フレームの外側から回して折返して、前記シート本体と
    前記カバー部との間に介在させ、少なくとも、前記シー
    ト本体に設けた第1の構造を有する面ファスナと前記折
    返し部に設けた第2の構造を有する面ファスナとを装着
    させると共に、及び、前記カバー部に設けた第2の構造
    を有する面ファスナと前記折返し部に設けた第1の構造
    を有する面ファスナとを装着させることによって、前記
    バックレストシートを前記バックフレームに、前記ヒッ
    プレストシートを前記サイドフレームに、それぞれ取り
    付けるようにしたことを特徴とする車椅子。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の車椅子において、前記
    シート本体、カバー部、折返し部が一体的に構成されて
    いることを特徴とする車椅子。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の車椅子におい
    て、前記折返し部が複数のベルト状部材で構成されてい
    ることを特徴とする車椅子。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれかに記載の車
    椅子用シートにおいて、前記第1の構造を有する面ファ
    スナが、装着面に多数の針状突起を有する面ファスナで
    構成されており、前記第2の構造を有する面ファスナ
    が、装着面に多数の微細ループを有する面ファスナで構
    成されていることを特徴とする車椅子。
  5. 【請求項5】 座部の下方に、左右2本の上側水平部材
    と、左右2本の下側水平部材と、これらの水平部材を連
    結するクロスメンバとからなるクロスフレームを設け、
    前記上側水平部材が車椅子本体の水平フレームに連結さ
    れており、幅方向に折り畳み可能に構成された車椅子に
    おいて、前記座部の上側に車椅子の幅方向にベルト状部
    材を掛け渡し、前記ベルト状部材の両端部が前記クロス
    フレームを構成する上側水平部材の外側を通って前記座
    部の下面に固定されていることを特徴とする折り畳み式
    車椅子。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の車椅子において、前記
    上側水平部材の外周に保護部材を設けたことを特徴とす
    る車椅子。
  7. 【請求項7】 座部の下方に、左右2本の上側水平部材
    と、左右2本の下側水平部材と、これらの水平部材を連
    結するクロスメンバとからなるクロスフレームを設け、
    前記上側水平部材が車椅子本体の水平フレームに連結さ
    れている、幅方向に折り畳み可能に構成された車椅子に
    おいて、前記上側水平部材の外周に保護部材を設けたこ
    とを特徴とする折り畳み式車椅子。
  8. 【請求項8】 請求項6または7に記載の車椅子におい
    て、前記下側水平部材の外周にも保護部材を設けたこと
    を特徴とする車椅子。
  9. 【請求項9】 バックレストフレームがパイプ材で構成
    されている車椅子において、前記バックレストフレーム
    を構成するパイプの内側に当該パイプの長さ方向に延在
    する補強部材を設けたことを特徴とする車椅子。
  10. 【請求項10】 請求項7に記載の車椅子において、前
    記補強部材が板状部材で構成されており、当該板状部材
    の幅方向を前記車椅子の幅方向に一致させたことを特徴
    とする車椅子。
  11. 【請求項11】 請求項8に記載の車椅子において、前
    記補強部材が前記バックレストパイプの中心から互いに
    120゜の間隔をおいて3方に延びている部材で構成さ
    れていることを特徴とする車椅子。
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