JPH0715382Y2 - 豆類コンバインの脱粒部掻込装置 - Google Patents

豆類コンバインの脱粒部掻込装置

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JPH0715382Y2
JPH0715382Y2 JP1988141851U JP14185188U JPH0715382Y2 JP H0715382 Y2 JPH0715382 Y2 JP H0715382Y2 JP 1988141851 U JP1988141851 U JP 1988141851U JP 14185188 U JP14185188 U JP 14185188U JP H0715382 Y2 JPH0715382 Y2 JP H0715382Y2
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弘運 福頼
洋 矢島
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MITSUBISHI NOUKI KABUSHIKI KAISHA
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MITSUBISHI NOUKI KABUSHIKI KAISHA
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  • Harvesting Machines For Specific Crops (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 この考案は、豆類コンバインの脱粒部掻込装置にかか
り、詳しくは穀稈の立ち上がりを防ぎつつ後方の脱粒部
へ搬送する掻込体に関するものである。
〈従来の技術〉 従来の豆類コンバインには、前処理部に刈取部と揚上搬
送部を有し、揚上搬送部とコンバイン本体に有る脱粒部
の間には送り台を設け、該送り台上には複数の送り部材
を突出せしめて、順次後方の脱粒部方向へ穀稈を移動さ
せる構造のものがあり、脱粒部の直前には送られてきた
穀稈を脱粒部内へ押し込むための掻込体が送り台上方に
軸支されている。
〈考案が解決しようとする課題〉 しかし、上記構造のコンバインにおいては、豆類の穀稈
は稲等と異なり、穀稈の全長に渡って葉や莢が茂ってい
るため、前処理部から後方へ送り出された穀稈は、必ず
しも送り台上で水平に倒れない。このため、穀稈は脱粒
部直前に設けられている掻込体に対して平行な姿勢で送
られずに、株元が先に掻き込まれて脱粒部に入り、株元
の茎が受け網に刺さって受け網の目詰まりを生じさせた
り、或は脱粒部の回転ドラムに過度の負担を生ぜしめる
といった課題があった。
〈課題を解決するための手段〉 上記のような課題を解決するための本考案は、穀稈を刈
り取る前処理部5には刈取穀稈の穂先と株元を保持して
後方の脱粒部29に揚上搬送する穂先搬送体21と株元搬送
体19とを設け、上記脱粒部29と前処理部5の間には送り
台27を配置し、該送り台27の上方には前記2つの搬送体
19,21によって送られる穀稈を脱粒部29へ送る掻込体39
を略前後方向に向けて取り付けた豆類コンバインにおい
て、上記送り台27の上面側には後方に駆動されて穀稈を
後方に移送せしめる爪状の送り部材37を上向きに突設
し、掻込体39側には上記送り部材37とともに上側より穀
稈を掛止して後方に移送する搬送爪51又はスターホイル
45を設け、前記掻込体39の少なくとも始端部を穂先搬送
体21の終端部に近接せしめ、前記2つの搬送体19,21か
ら送られる穀稈を押圧しその立ち上がりを防ぎつつ脱粒
部29に対して略平行姿勢を維持して脱粒部29へ送り込む
機構としたことを特徴としている。
〈作用〉 穀稈は前処理部5によって刈取処理されて、株元搬送体
19と穂先搬送体21とによって保持されて送り台27上まで
揚上搬送される。ここで掻込体39の始端部が穂先搬送体
21の終端部に近接して設けられているため、送り台27上
へ搬送された穀稈は掻込体39によって直ちに上方から押
さえ付けられ、後方へ搬送れされ、脱粒部29へ送られ
る。
〈実施例〉 以下本考案の一実施例について図面に基づき詳説する。
第1図は豆類コンバインの側面全体図である。クローラ
等からなる走行体1上にはコンバイン本体3が搭載さ
れ、本体3の前方には前処理部5が揺動昇降自在に支持
されている。
前処理部5は本体3のカウンターケースに上端が接続さ
れたホルダ7と、該ホルダ7の下端に水平に接続された
ギヤケース9と、該ギヤケース9の両端に前方方向へ取
り付けられた前処理フレーム11とから構成される。前処
理フレーム11の先端にはディバイダ15が取り付けられ、
左右の前処理フレーム11の間には穀稈を刈り取る刈刃13
が架設されている。刈刃13の上方には刈取掻込部17が設
けられ、その終端部に重なって穀稈を受け継ぎ、揚上搬
送する搬送体18が後方上向きに設けられている。搬送体
18は株元搬送体19とその上に平行に設けられた穂先搬送
体21から成り、株元搬送体19は上方へ行くにしたがって
穂先搬送体21に対して未刈地側へ変位して設けられてい
る。従って穀稈は起立状態から水平状態に移行しながら
揚上搬送されることとなる。
第6図に示すように、上記各搬送体19,21には株元搬送
レール19a及び穂先搬送レール21aが搬送部分に沿って付
設され、各搬送レール19a,21aは本体3に固定されてい
る支持部材23に支持されている。支持部材23は本体3に
取り付けられた基端部23aから下方へ向けて屈曲し、U
字状に上方へ湾曲して延びて、その先端に各搬送レール
19a,21aを支持している。搬送体18によって搬送される
穀稈の株元は上記支持部材23のU字状湾曲部内を通過す
る。以上のような構成を有する前処理部5はホルダ7と
本体3のフレームとの間に設けられたシリンダ25によっ
て揺動昇降する。搬送体18の終端部は、本体3の前端部
に設けられた送り台27上まで達ししている。送り台27の
後方には脱粒部29が設けられ、該脱粒部29内では脱粒羽
根31が左右方向に軸支されて駆動している。脱粒羽根31
の下側には受け網として多孔板33が湾曲して取り付けら
れ、その下側には豆粒を選別する選別室35が設けられて
いる。送り台27上には複数の送り部材37が第1図及び第
2図に示すように突出している。送り部材37は送り台27
の下側に設けられた送りチエン40に取り付けられてい
る。第10図の如く送り台27上には前記送りチエン40に沿
って前後方向に2つの移動路38が設けられ、該移動路38
から突出した送り部材37が送りチエン40の回転とともに
脱粒部29方向へ順次移動する。送り台27上に搬送された
穀稈は上記2列の移動する送り部材37によって脱粒部29
内へ送られる。
一方送り台27の上方には、上記送り部材37とともに穀稈
を脱粒部29へ送る作用を有する掻込体39が設けられてい
る。以下該掻込体39の構造について説明する。送り台27
上に設けられたカバー41内には第4図に示すように駆動
軸43が軸支されている。該駆動軸43には前記送り部材37
の移動路38に対向する位置から若干外れた位置に2つの
スターホイル45が固定されている。該2つのスターホイ
ル45の間には駆動プーリ47が固定ボルト48によって固定
されている。該駆動プーリ47の両側には支持カバー55が
取り付けられ、該支持カバー55の他端には従動プーリ53
が挾持軸支されている。支持カバー55の中央部には2つ
の孔が穿設され、取付ボルト61で締着される。この際、
掻込体39の角度を決める固定部材57の保持部57cも同時
に締着される。ここで固定部材57は上記保持部57cの
他、駆動軸43に嵌合される軸受58を収容する軸受収容部
57dと、該軸受収容部57dから上方に延びるアーム57b及
びアーム57bの先端に水平に設けられカバー41の内側に
固定ネジ59によって締着される締着部57aとからなって
いる。
第2図及び第3図に示すように、駆動プーリ47と従動プ
ーリ53の間には例えばゴム等の弾性体からなる搬送ベル
ト49が巻き掛けられ、該搬送ベルト49には所定間隔で搬
送爪51が同一材質により一体的に形成されている。以上
のように構成された掻込体39は駆動軸43と固定部材57の
締着部57aによって支持され、その始端部は第1図及び
第2図に示すように、穂先搬送体21の終端部の近傍まで
及び、これらの搬送体19,21によって送られてきた穀稈
は、直ちに掻込体39によって押さえ付けられて、後方へ
確実に搬送される。
従って搬送体18によって送られた穀稈は上側の掻込体39
に直ちに押さえ付けられ、送り部材37と掻込体39とによ
って、脱粒部29に対して略平行姿勢を維持したまま脱粒
部29内まで送られる。
また上記掻込体39の始端部は株元搬送体19の終端部近傍
まで延ばしても良い。
尚、第2図想像線で示すように、固定ネジ59を取り外し
て掻込体39の始端部を上方に持ち上げ、固定部材57の締
着部57aをカバー41の後ろ側で固定すれば、手扱ぎ作業
をすることも可能となる。
第5図は掻込体39の他の実施例を示すもので、前記実施
例と同様に駆動スプロケットと従動スプロケットを有し
チエン67によって回転力が伝達されるが、従動側にはも
う1つのスターホイル65が取り付けられ、該スターホイ
ル65の回転によって直ちに穀稈を上側から押し付けて掻
き込むものである。スターホイル65の各羽根の先端には
例えば弾性材料からなる掻込羽根69が取り付けられてい
る。この掻込羽根69によって掻込効率が向上し、且つ緩
衝作用もあるので騒音の発生や穀粒を傷める等のトラブ
ルが防止される。これらの効果は前記第一実施例におい
ても同様である。
次ぎに穀粒回収構造について説明する。
第6図に示すように、各搬送体19,21の搬送レール19a,2
1aを支持する支持部材23において、支持部材23の内側に
は収容体77が支持されている。収容体77は第7図に示す
ような枠状に形成された保持部材73に袋状のシート75を
取り付けて構成されている。シート75の取り付け構造
は、第1図及び第9図に示すように、シート75の開口部
周端を保持部材73の枠体の外側から内側へ折り返し、所
定間隔で取り付けられているスナップファスナ76を係合
して取り付けるものである。
一方、支持部材23の基端部23aに対向する通直部分の内
側には取付ブラケット71が設けられて孔71aが穿設さ
れ、また第8図に示すように、前処理部5のギヤケース
9の背面側には取付ブラケット79が設けられて孔79aが
穿設されている。これらの取付具に対して、保持部材73
には枠体の2箇所にピン状の係止部73a,73bが形成され
ている。該係止部73a,73bはそれぞれ取付ブラケット71,
79の孔71a,79aに挿通し、収容体77が固定される。また
収容体77の係止部73aに対向する辺は、第6図の如く、
支持部材23の基端部23aに載置される。上記の如く、収
容体77は3点において支持され、第1図及び第10図より
明らかなように、搬送体18の下側に位置する。そして第
1図及び第6図の如く、保持部材73より下側に垂れ下が
ったシート75は支持部材23のU字湾曲部に受け止めら
れ、且つ保持部材73の枠体に左右方向に架設された補強
部材73cによっても同様に下方への過度の垂れ下がりが
防がれている。これらの支持部材23と補強部材73cの作
用によって、シート75の走行体1の前端部分への接触が
防がれる。
以上のように構成される収容体77によれば、穀稈の搬送
体18による搬送中に、穀粒が穀稈からこぼれても、前記
収容体77内に回収されるため、穀物の収穫効率が飛躍的
に向上する。
第9図は収容体77内に回収された穀粒を還元する装置を
示す。第1図に示すように、収容体77の最下部分に左右
方向にラセン83が設けられ、該ラセン83の既刈側端部に
はラセン83の回転とともに回転する羽根85が取り付けら
れている。該羽根85の上方には揚上ラセン87がホルダ7
に沿うように立設されており、上端にはジャバラ89が取
り付けられている。ジャバラ89は送り台27上に開口して
いる。
上記のように構成によって、収容体77内の穀粒はラセン
83によって羽根85方向に移動し、該羽根85は穀粒を跳ね
あげて揚上ラセン87内へ穀粒を送る。揚上ラセン87によ
って送られた穀粒はジャバラ89によって送り台27上へ案
内され、他の穀稈とともに脱粒部29内へ送られる。送り
台27への接続部分はジャバラ89であるため、前処理部5
の昇降に応じて変形する。収容体77の底部に設けられて
いる81はスライドファスナで、残った穀粒を回収する場
合に開口させる。以上説明した装置によって収容体77内
の穀粒を常時回収するといった作業が省略され、作業能
率が向上する。
〈考案の効果〉 以上の如く構成される本考案の装置によれば、搬送体か
ら送られてきた穀稈は、直ちに上側から押さえ付けられ
ながら後方の掻込体に受け継がれ、且つ送り台側の送り
部材と掻込体側の搬送爪又はスターホイルに掛止されて
さらに後方に搬送されるので、穀稈は完全に横倒状態と
なって穂先を含め確実に後方へ送られ、脱粒部に対して
常時略平行状態を維持しつつ脱粒部に送り込まれる。
従って脱粒部に斜めに取り込まれることによる脱粒部内
での受け網の目詰まりや脱粒部内の回転ドラムに過大の
負荷が加わるといった問題が解消され、効率の良い脱粒
処理をすることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を装備した豆類コンバインの
全体側面断面図、第2図は掻込体の側面拡大全体図、第
3図は同じく平面図、第4図は送り台及びその上方に設
けられている掻込体の位置関係を示す部分拡大正面図、
第5図はスターホイルのみを用いた掻込体の実施例を示
す部分拡大側面図、第6図は支持部材に対する収容体の
取り付け構造を示す部分斜視図、第7図は保持部材の全
体図、第8図は前処理部のギヤケースに対する収容体の
取り付け部分を示す部分拡大斜視図、第9図は収容体内
の穀粒を回収する回収装置の背面断面図、第10図は豆類
コンバインの全体平面図で本体の脱粒部を示し且つ掻込
体を省略したものである。 5:前処理部、19:株元搬送体 21:穂先搬送体、27:送り台 29:脱粒部、39:掻込体

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】穀稈を刈り取る前処理部(5)には刈取穀
    稈の穂先と株元を保持して後方の脱粒部(29)に揚上搬
    送する穂先搬送体(21)と株元搬送体(19)とを設け、
    上記脱粒部(29)と前処理部(5)の間には送り台(2
    7)を配置し、該送り台(27)の上方には前記2つの搬
    送体(19),(21)によって送られる穀稈を脱粒部(2
    9)へ送る掻込体(39)を略前後方向に向けて取り付け
    た豆類コンバインにおいて、上記送り台(27)の上面側
    には後方に駆動されて穀稈を後方に移送せしめる爪状の
    送り部材(37)を上向きに突設し、掻込体(39)側には
    上記送り部材(37)とともに上側より穀稈を掛止して後
    方に移送する搬送爪(51)又はスターホイル(45)を設
    け、前記掻込体(39)の少なくとも始端部を穂先搬送体
    (21)の終端部に近接せしめ、前記2つの搬送体(1
    9),(21)から送られる穀稈を押圧しその立ち上がり
    を防ぎつつ脱粒部(29)に対して略平行姿勢を維持して
    脱粒部(29)へ送り込む機構とした豆類コンバインの脱
    粒部掻込装置。
JP1988141851U 1988-10-28 1988-10-28 豆類コンバインの脱粒部掻込装置 Expired - Lifetime JPH0715382Y2 (ja)

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JPH0263620U JPH0263620U (ja) 1990-05-14
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ID=31407291

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JP1988141851U Expired - Lifetime JPH0715382Y2 (ja) 1988-10-28 1988-10-28 豆類コンバインの脱粒部掻込装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS60184316A (ja) * 1984-03-01 1985-09-19 株式会社クボタ 豆の収穫機による刈取り方法

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JPH0263620U (ja) 1990-05-14

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