JPH0715366U

JPH0715366U - 封筒一体型印刷物

Info

Publication number: JPH0715366U
Application number: JP5037893U
Authority: JP
Inventors: 一光金子
Original assignee: 日本ブロアー株式会社
Priority date: 1993-08-25
Filing date: 1993-08-25
Publication date: 1995-03-14

Abstract

(57)【要約】【目的】返信ハガキを同封しつつ商品カタログ等を郵
送するに際して、印刷件数を減少し、封入作業をなくし
て郵送を安価に行なうことができ、また返信人は自己の
住所、氏名等の書入れを行なうことなく、所要の内容の
みを書入れて返信することができる。【構成】商品、サービスのカタログ等の往信内容印刷
部２８と、往信表示印刷部２４と、返信ハガキ表示印刷
部（２４の裏面）とが一枚の印刷用紙１４に表示され、
往信内容と返信ハガキと封筒とが一体化されている。印
刷用紙１４は巻き折り等によって閉じられ、封入作業が
不要となる。返信人は、返信ハガキ表示印刷部を切取り
線３２、３２’、３４で切り取り、返信内容のみを書入
れ、宛先人の表示は表面に予め印刷された往信の発信人
の住所、氏名又は名称を利用し、また返信の発信人の表
示は、往信の発信人が書入れ又は貼り付けた往信時の宛
先人の住所、氏名又は名称をそのまま利用する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、例えば商品又はサービスのカタログ等の往信内容が印刷されダイレクトメール又は通信販売に最適な印刷物に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

特定又は不特定多数の需要者に商品カタログ等を送付してこの商品カタログに基づいて所望の商品を発注するダイレクトメール又は通信販売（以下単にダイレクトメールと称する）が種々の分野で行なわれている。従来技術では、このようなダイレクトメールは、種々の商品を印刷したカタログと発注用の返信ハガキとを封筒に入れて特定又は不特定多数の需要者に郵送して行なわれている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、この従来技術の方法では、カタログと返信ハガキと封筒とを別個に印刷し、封筒にカタログをそのまま又は折畳んで返信ハガキと共に封入して郵送しなければならなかったので、印刷件数が多くなる上に封入作業が必要となって多大な労力と費用とが必要となる欠点があった。また、需要者は返信ハガキを発注先に送付する際に発信人として自己の住所、氏名を書き入れなけれなければならないので、発注が面倒となる欠点があった。

【０００４】尚、従来から印刷されたシートを巻折り又は複数折りしてその一部の表面に宛先人を表示した封筒一体型印刷物が提案されているが、この従来技術の印刷物は、返信ハガキを同封する必要がある場合には利用することができなかった。

【０００５】本考案の目的は、印刷件数を減少し、封入作業をなくして通信を安価に行なうことができ、また返信ハガキを一体化し且つ返信人は自己の住所、氏名等の書入れを行なうことなく、所要の内容のみを書入れて返信することができる封筒一体型印刷物を提供することにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

本考案の第１の課題解決手段は、折畳の端部分が表紙となるように幅方向に巻折り又は複数折りすべき一枚の印刷用紙と、この印刷用紙の縁に設けられ切取り線で区分けされた糊代部分と、端部分の表面に印刷され少なくとも宛先人表示部を有する往信表示印刷部と、端部分の裏面に印刷された返信ハガキ表示印刷部と、印刷用紙の残った面に印刷された往信内容印刷部とから成り、返信ハガキ表示印刷部は、往信表示印刷部の発信人がそのまま宛先人となるように切り取るべき切取り線を有することを特徴とする封筒一体型印刷物を提供することにある。

【０００７】本考案の第２の課題解決手段は、第１の課題解決手段による封筒一体型印刷物であって、巻折り又は複数折りされて折畳まれた状態が郵便物の定形寸法の範囲に設定されていることを特徴とする封筒一体型印刷物を提供することにある。

【０００８】本考案の第３の課題解決手段は、第１又は第２の課題解決手段による封筒一体型印刷物であって、印刷用紙はＡ４寸法であり、また巻折り又は複数折りは４つ折りであることを特徴とする封筒一体型印刷物を提供することにある。

【０００９】

【作用】

このように、商品カタログ等の往信用印刷内容と、往信表示印刷部と、返信ハガキ表示印刷部とが一枚の印刷用紙に表示されていると、商品カタログと返信ハガキと封筒とが一体化されているので、返信ハガキを必要とする通信に最適であり、またこれらの部分は１つの印刷物で達成されて印刷件数が減少する上に巻折り又は折畳のみで面倒な封入作業が不要となって発信作業が容易となる。

【００１０】また、返信人は、印刷物の返信ハガキ表示印刷部を切取り線で切り取り、返信内容のみを書入れるだけで返信することができ、宛先人は表面に予め印刷された往信の発信人の住所、氏名、名称を利用し、また返信の発信人は、往信の発信人が書入れ又は貼り付けた往信時の宛先人の住所、氏名、名称をそのまま利用することができるので、自己の住所、氏名、名称を書入れる必要がなく、返信作業が簡単となる。

【００１１】

【実施例】

本考案の実施例を図面を参照して詳細にのべると、図１及び図２は本考案に係る封筒一体型印刷物１０の一実施例を示し、この封筒一体型印刷物１０は、折畳の端部分１２Ａとなるように幅方向に巻折り又は複数折りすべき一枚の印刷用紙１４から成っている。この印刷用紙１４は、ミシン目の如き上下の切取り線１６、１６’で区分けされて上下の縁に設けられた糊代部分１８、１８’を有し、これらの糊代部分１８、１８’を除いた印刷用紙部分は、例えばＡ４寸法、即ち横寸法Ｗを２９７ｍｍ、縦寸法Ｌ₁ を２１０ｍｍとし、糊代部分１８、１８’をそれぞれ１０ｍｍとすると、この糊代部分１８、１８’を含む縦寸法Ｌ₂ を２３０ｍｍとする。

【００１２】図示の実施例では、この印刷用紙１４は、図３（Ａ）に示すように、横方向に４等分されて端部分１２Ａが表になるように巻折りするか、図３（Ｂ）に示すように、同じく横方向に４等分して中央２つ折りした後、端部分１２Ａが表となるようにこの２つ折りの中央で更に２つ折りし、合計で４つ折りして折畳まれる。図１及び図２において一点鎖線で示された符号２０はそれぞれこれらの巻折り又は複数折りの折畳線を示す。

【００１３】既にのべたように、図示の実施例では、印刷用紙１４は、Ａ４の寸法に設定され、この印刷用紙１４は、折畳状態では４等分されるので、その縦寸法Ｌ₂ は２３０ｍｍ、幅寸法Ｄは９９ｍｍとなり、郵便物の定形寸法である縦寸法が１４０〜２３５ｍｍで横寸法が９０〜１２０ｍｍの範囲にあり、折畳状態で定形郵便物として郵送することができる。

【００１４】本考案の封筒一体型印刷物１０は、端部分１２Ａの表面に印刷され少なくとも宛先人表示部２２を有する往信表示印刷部２４（図１参照）と、端部分１２Ａの裏面に印刷された返信ハガキ表示印刷部２６（図２参照）と、印刷用紙１４の残った面、即ち端部分１２Ａ以外の部分１２Ｂ乃至１２Ｄの表裏両面に印刷された往信内容印刷部２８（図１及び図２参照）とを備えている。

【００１５】図示の実施例では、宛先人表示部２２は、往信表示印刷部２４、即ち、端部分１２Ａの表面の糊代部分１８、１８’を除いた部分の上半部に枠付けして配置され、またその下半部には返信時の返信内容書込み欄３０、例えばお客様登録カード等の情報を書込む欄を設けることができるが、この返信内容書込み欄３０に代えて往信内容印刷欄としてもよいことはもちろんである。しかし、後にのべるように、この往信表示印刷部２４は、返信ハガキ表示印刷部２６の裏面となるので、返信内容書込み欄３０とするのが好ましい。宛先人表示部２２には手書き又は宛名印刷機（ワープロの宛名印刷機能を含む）で宛先人の住所、氏名（又は名称）を印刷してもよいし、別途に印刷された宛名ラベルを貼り付けてもよい。尚、宛名表示部２２は、右上縁に設けられた往信用の郵便番号書込み欄２２ａを含む。

【００１６】返信ハガキ表示印刷部２６は、端部分１２Ａにミシン目の如き切取り線３２、３２’及び３４によって囲まれた部分で構成され、図示の実施例では、その表面、即ち端部分１２Ａの裏面の上半部に予め印刷された宛先人（往信時の発信人）の住所、氏名（又は名称）が印刷された宛先人表示部３６の外に、その下半部に予め印刷された例えば枠付き意見拝聴欄の如き返信時の第２の返信内容書込み欄３８を有する。

【００１７】特に、注目すべきことであるが、この返信ハガキ表示印刷部２６を形成する切取り線３２、３２’及び３４は、往信表示印刷部２２の発信人がそのまま宛先人となるように設定されている。

【００１８】往信内容印刷部２８は、先にのべたように、印刷用紙１４の端部分１２Ａ以外の用紙部分１２Ｂ乃至１２Ｄの表裏両面に印刷して形成されるが、その印刷内容は、ダイレクトメール、通信販売であれば、商品やサービスの広告内容である。特に、用紙部分１２Ｂの表側は折畳み状態で宛名書きされた表紙の裏側になって受取人が郵便物の内容に関連して最も目につく部分であるので、その印刷内容は広告内容を最も端的に表示するものとするのが好ましい。

【００１９】次に、本考案の印刷物の使用方法を以下にのべる。印刷用紙１４に図１及び図２に示すような所定のレイアウトで印刷を行うように印刷所に依頼するが、そのレイアウトは例えば次のようになる。

【００２０】先ず、図１に示すように、往信表示印刷部２４には、宛名表示部２２の枠（省略してもよい）と郵便番号欄２２ａと『様』の表示２３Ａ及び発信人の住所及び名称の表示２３Ｂを印刷し、また例えばお客様登録カード又は注文書等を兼ねる所要事項の返信内容書込み欄３０を表示２３Ａと２３Ｂとの間に印刷する。お客様登録カードを兼ねる部分には、例えば電話番号、ファックス番号、カタログの送付等に対する要望その他の事項を書き込む欄を印刷する。

【００２１】更に、図２に示すように、返信ハガキ表示印刷部２６には、受取人（往信の発信人）の郵便番号、住所及び名称の表示２７とご意見欄の如き返信内容書込み欄３８を印刷する。

【００２２】また、往信内容印刷部２８には商品又はサービス等の需要者が必要とする内容を盛り込んだカタログ等を印刷するが、先にのべたように、用紙部分１２Ｂの表は折畳み状態（郵送状態）で表示の裏側になるので、需要者にアピールするような印刷内容とするのが好ましい。

【００２３】印刷の依頼人は、この印刷用紙１４を図３及び図４に示すように折畳んで糊代部分１８、１８’で糊付けされた状態で印刷所から納品を受けるのが好ましい。何故なら、依頼人は、往信表示印刷部２４の宛名表示部２２に宛名書き又は宛名印刷するだけであって折畳み状態でその内部に書き込み又は印刷等の付加的な作業を必要としないからである。

【００２４】このようにして、印刷用紙１４を折畳み状態で納品された依頼人（発信人）は、往信表示印刷部２４の宛名表示部２２に手書き、印刷又はラベルの貼付け等の方法で宛名を表示し、そのまま投函することができる。従って、カタログ等を折り畳んだり、返信用ハガキと共に封筒に入れたりする作業が不要となることが解る。

【００２５】この印刷物１０を受け取った人は、ミシン目の切取り線１６、１６’で切取るだけで印刷物１０を開封することができる。また、受取人は、この印刷物１０の往信内容印刷部２８の印刷内容を見た後、必要があれば、ミシン目の切取り線３２、３２’及び３４で切取って返信ハガキとすることができ、この返信ハガキは、既に受取人（当初の発信人）の住所及び名称の表示２７が印刷されているが、特に注目すべきことは、往信表示印刷部２４の宛名表示部２２に表示された受取人（返信ハガキの発信人）の住所及び氏名（又は名称）の表示２３Ａ（図３参照）をそのまま利用することができるので、自己の住所及び氏名を書き込む必要がなく、返信内容書き込み欄３０、３８に所要事項を記入し又はチェックするだけで直ちに返信することができる。

【００２６】

【考案の効果】

本考案によれば、上記のように、商品、サービスのカタログ等の往信内容印刷部と、往信表示印刷部と、返信ハガキ表示印刷部とが一枚の印刷用紙に表示されていて往信内容と返信ハガキと封筒とが一体化されているので、１つの印刷物で済む上に返信ハガキを必要とする通信でありながら面倒な封入作業が不要となって発信作業が容易となる。

【００２７】また、返信人は、印刷物の返信ハガキ表示印刷部を切取り線で切り取り、返信内容のみを書入れるだけで返信することができ、宛先人は表面に予め印刷された往信の発信人の住所、氏名又は名称を利用し、また返信の発信人は、往信の発信人が書入れ又は貼り付けた往信時の宛先人の住所、氏名又は名称をそのまま利用することができるので、自己の住所、氏名又は名称を書入れる必要がなく、返信作業が簡単となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係る封筒一体型印刷物の展開正面図で
ある。

【図２】本考案に係る封筒一体型印刷物の展開裏面図で
ある。

【図３】本考案の封筒一体型印刷物の折畳み状態の正面
図である。

【図４】本考案の封筒一体型印刷物の折畳み状態の断面
図であり、同図（Ａ）は巻折り状態の断面図、また同図
（Ｂ）は４つ折り状態の断面図である。

【符号の説明】

１０封筒一体型印刷物１２Ａ用紙端部分１２Ｂ用紙部分１２Ｃ用紙部分１２Ｄ用紙部分１４印刷用紙１６切取り線１６’ 切取り線１８糊代部分１８’ 糊代部分２０折畳線２２宛名表示部２２ａ郵便番号欄２３Ａ受取人の住所及び氏名（又は名称）の表示２３Ｂ発信人の住所及び名称の表示２４往信表示印刷部２６返信ハガキ表示印刷部２７受取人の住所及び名称の表示２８往信内容表示印刷部３０返信内容書き込み欄３２切取り線３２’ 切取り線３４切取り線３６宛先人表示部３８返信内容書き込み欄

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】折畳の端部分が表紙となるように幅方向
に巻折り又は複数折りすべき一枚の印刷用紙と、前記印
刷用紙の縁に設けられ切取り線で区分けされた糊代部分
と、前記端部分の表面に印刷され少なくとも宛先人表示
部を有する往信表示印刷部と、前記端部分の裏面に印刷
された返信ハガキ表示印刷部と、前記印刷用紙の残った
面に印刷された往信内容印刷部とから成り、前記返信ハ
ガキ表示印刷部は、前記往信表示印刷部の発信人がその
まま宛先人となるように切り取るべき切取り線を有する
ことを特徴とする封筒一体型印刷物。
【請求項２】請求項１に記載の封筒一体型印刷物であ
って、前記巻折り又は複数折りされて折畳まれた状態が
郵便物の定形寸法の範囲に設定されていることを特徴と
する封筒一体型印刷物。
【請求項３】請求項１又は２に記載の封筒一体型印刷
物であって、前記印刷用紙はＡ４寸法であり、また前記
巻折り又は複数折りは４つ折りであることを特徴とする
封筒一体型印刷物。