JPH0715333A - A/d変換器 - Google Patents

A/d変換器

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JPH0715333A
JPH0715333A JP18089693A JP18089693A JPH0715333A JP H0715333 A JPH0715333 A JP H0715333A JP 18089693 A JP18089693 A JP 18089693A JP 18089693 A JP18089693 A JP 18089693A JP H0715333 A JPH0715333 A JP H0715333A
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current
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Yuuji Gendai
裕治 源代
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単な回路を追加するのみで、入力容量を増
大させることなく、微分直線性歪を低減可能なA/D変
換器を提供する。 【構成】 アナログ入力電圧VINが供給されるアナログ
入力側のエミッタフォロワ段111 〜11255 、基準電
圧発生回路23で発生される各々異なる値の基準電圧が
供給される基準電圧側エミッタフォロワ段121 〜12
255 及び差動アンプ131 〜13255 からなる255個
のコンパレータを有する並列比較型A/D変換器におい
て、基準電圧側エミッタフォロワ段121 〜12255
出力端を、255個のコンパレータ間において抵抗Rを
介して接続した構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、各々異なる電圧値の基
準電圧を比較電圧としてアナログ入力電圧と比較する複
数個のコンパレータを有するA/D変換器に関し、特に
各コンパレータの入力段にエミッタフォロワ回路を持つ
A/D変換器に関する。
【0002】
【従来の技術】各々異なる電圧値の比較電圧を有するコ
ンパレータを、ディジタル信号のビット数に対応した個
数だけ並べ、アナログ入力電圧と一致する比較電圧を一
括して判定する構成のいわゆるフラッシュA/D変換器
と称される並列比較型A/D変換器等において、各コン
パレータの入力段には、出力インピーダンスが比較的大
きく、かつ電流利得を大きくとれるという特長を持つエ
ミッタフォロワ回路が一般的に用いられている。この並
列比較型A/D変換器の構成の一例を図5に示す。同図
において、基準電圧発生回路51は、一例としてディジ
タル信号が8ビットの場合には、例えばGNDと負電源
EEの各ライン間に直列に接続された256個の抵抗R
1〜R256によって構成され、抵抗分圧によって各抵
抗間の255個の接続点に互いに異なる電圧値の基準電
圧を発生する。
【0003】これらの基準電圧は、比較回路52の25
5個のコンパレータCOP1,……の各比較電圧とな
る。255個のコンパレータCOP1,……には、アナ
ログ入力電圧VINが被比較電圧として共通に供給され
る。255個のコンパレータCOP1,……は、入力電
圧VINと一致する比較電圧を一括して判定する。コンパ
レータCOP1,……の各比較出力は、ゲート回路53
を介してエンコーダ54に供給され、8ビットのディジ
タル信号D1〜D8に変換されて出力される。この並列
比較型A/D変換器におけるコンパレータの回路構成の
従来例を図6に示す。
【0004】図6において、GNDとVEE電源の各ライ
ン間には、アナログ入力電圧VINをベース入力とするエ
ミッタフォロワのNPNトランジスタQ61、バイアス
電圧VBIASをベース入力とするNPNトランジスタQ6
2及び抵抗R61が直列に接続されてアナログ入力側の
エミッタフォロワ段61を構成している。GNDとVEE
電源の各ライン間にはさらに、基準電圧VREF をベース
入力とするエミッタフォロワのNPNトランジスタQ6
3、バイアス電圧VBIASをベース入力とするNPNトラ
ンジスタQ64及び抵抗R62が直列に接続されて基準
電圧入力側のエミッタフォロワ段62を構成している。
【0005】一方、エミッタが共通接続されて差動動作
をなす差動トランジスタ対Q65,Q66、この差動ト
ランジスタ対Q65,Q66の各コレクタとGNDライ
ン間に接続された抵抗R63,R64、差動トランジス
タ対Q65,Q66のエミッタ共通接続点とVEE電源ラ
イン間に直列接続された定電流トランジスタQ67及び
抵抗R65によって差動アンプ63が構成されている。
この差動アンプ63において、差動トランジスタ対の一
方のトランジスタQ65のベースには、エミッタフォロ
ワ段61を介してアナログ入力電圧VINが印加され、他
方のトランジスタQ66には、エミッタフォロワ段62
を介して基準電圧VREF が印加される。そして、差動ト
ランジスタ対Q65,Q66の各コレクタ間から比較出
力が導出されるようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、理想的なA
/D変換器では、1つのディジタルコードに対してアナ
ログ入力電圧は1LSB(Least Significant Bit) の幅
を持っている。実際のA/D変換器では、この幅が大き
くなったり小さくなったりする。この幅の変動が微分直
線性歪(DLE)として現れる。上記構成の並列比較型
A/D変換器において、この微分直線性歪を減少させる
には、各コンパレータの入力段を構成するエミッタフォ
ロワ段61,62におけるトランジスタQ61,Q63
のベース・エミッタ間電圧VBEの差ΔVBEを実効的に小
さくする必要がある。このエミッタフォロワ段61,6
2におけるトランジスタQ61,Q63間のΔVBEを実
効的に小さくするのに、従来は、各トランジスタQ6
1,Q63のサイズを大きくすることで対応していた。
【0007】しかしながら、エミッタフォロワ段61,
62におけるトランジスタQ61,Q63のサイズを大
きくすると、A/D変換の際の変換速度に大きな影響を
及ぼす入力容量が増大し、変換速度の低下を来すという
問題があった。しかも、プロセス上の限界以上には、Δ
BEが小さくならないので、微分直線性歪を減少させる
にも限界があった。本発明は、上記課題に鑑みてなされ
たものであり、その目的とするところは、簡単な回路を
追加するのみで、入力容量を増大させることなく、微分
直線性歪を減少可能なA/D変換器を提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載のA/D変換器は、各々異なる電圧値
の複数の基準電圧を発生する基準電圧発生回路と、アナ
ログ入力信号が供給される第1のエミッタフォロワ段、
複数の基準電圧のうちの1つが供給される第2のエミッ
タフォロワ段及び第1,第2のエミッタフォロワ段の各
出力の差動をとる差動アンプからなる複数個のコンパレ
ータとを具備し、複数個のコンパレータ間において、第
2のエミッタフォロワ段の出力端が抵抗を介して互いに
接続された構成を採っている。また、請求項2記載のA
/D変換器では、請求項1記載のA/D変換器におい
て、上記抵抗に流れる電流と同じ値の電流を、複数個の
コンパレータのうちの最上位のコンパレータの第2のエ
ミッタフォロワ段に流入しかつ最下位のコンパレータの
第2のエミッタフォロワ段から流出させる電流補正回路
を具備した構成となっている。
【0009】
【作用】請求項1記載のA/D変換器では、複数個のコ
ンパレータ間において、第2のエミッタフォロワ段の出
力端を抵抗を介して接続したことで、第2のエミッタフ
ォロワ段間のΔVBEが補償し合う。これにより、トラン
ジスタサイズを大きくしなくてもΔVBEを小さくできる
ため、入力容量を増大させることなく、微分直線性歪を
低減できる。請求項2記載のA/D変換器では、第2の
エミッタフォロワ段の出力端間の抵抗に流れる電流と同
じ値の電流を最下位の第2のエミッタフォロワ段から流
出させる一方、同じ値の電流を最上位の第2のエミッタ
フォロワ段に補給することにより、最下位の第2のエミ
ッタフォロワ段に流入する電流及び最上位の第2のエミ
ッタフォロワ段から流出する電流によるΔVBEを無視で
きる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。図1は、本発明に係るA/D変換器の比較
回路部の一実施例を示す回路図であり、並列比較型A/
D変換器に適用された場合を示す。図1において、アナ
ログ入力電圧VINを8ビットのディジタル信号に変換す
る場合を例にとると、アナログ入力電圧VINに対して2
55個のコンパレータCOP1〜COP255が設けら
れる。これらコンパレータCOP1〜COP255は全
て同一の回路構成となっている。例えば、コンパレータ
COP1においては、GNDとVEE(負電圧)電源の各
ライン間に直列に接続されたNPNトランジスタQ11
及び定電流源I11 によってアナログ入力側のエミッタ
フォロワ段111 が構成され、同様にNPNトランジス
タQ21 及び定電流源I21 によって基準電圧側のエミ
ッタフォロワ段121 が構成されている。
【0011】アナログ入力側のエミッタフォロワ段11
1 〜11255 において、トランジスタQ11 〜Q1255
の各ベースには、アナログ信号線21を介してアナログ
入力電圧VINが印加される。また、255個のコンパレ
ータCOP1〜COP255間において、トランジスタ
Q11 〜Q1255 の各ベースが同電位なので、各エミッ
タ電位も本来同電位であることから、各エミッタは信号
線22によって共通に接続されている。一方、基準電圧
入力側のエミッタフォロワ段121 〜12255 のトラン
ジスタQ21 〜Q2255 の各ベースには、基準電圧発生
回路23から基準電圧VREF1〜VREF255が印加される。
また、255個のコンパレータCOP1〜COP255
間において、トランジスタQ21 〜Q2255 の各エミッ
タは抵抗Rを介して接続されている。
【0012】基準電圧発生回路23は、8ビットのディ
ジタル信号に対応してGNDとVEE電源の各ライン間に
直列に接続された256個の抵抗R1〜R256によっ
て構成され、抵抗分圧によって各抵抗間の255個のノ
ードに、コンパレータCOP1〜COP255の各々の
比較電圧となる互いに異なる電圧値の基準電圧VREF1
REF255を発生する。アナログ入力側エミッタフォロワ
段111 〜11255 を経たアナログ入力電圧VINは、差
動アンプ131 〜13255 において基準電圧側エミッタ
フォロワ段121 〜12255 を介して入力される基準電
圧VREF1〜VREF255と比較される。
【0013】上記構成の並列比較型A/D変換器におい
て、実動作を考えてみると、アナログ入力電圧VINがど
のように変化しても、ある瞬間にスイッチングするの
は、255個のコンパレータCOP1〜COP255の
うちのいずれか1個の差動アンプ13のみである。した
がって、アナログ入力側エミッタフォロワ段111 〜1
255 の出力端、即ちトランジスタQ11 〜Q1255
各エミッタを、コンパレータCOP1〜COP255間
において共通に接続したことにより、255個のエミッ
タフォロワ段111 〜11255 で1つの差動アンプ13
を受け持つことになることから、スイッチングする差動
アンプ13に対応するエミッタフォロワ段11の電流を
実質的に増加させたのと等価となる。
【0014】これにより、消費電流を増大させることな
く、差動アンプ131 〜13255 からのキックバックノ
イズの影響を低減できる。このキックバックノイズは、
差動アンプ131 〜13255 のスイッチング時に当該差
動アンプを構成する差動トランジスタ対のベースに大電
流が流れ、その電流変化がエミッタフォロワ段111
11255 におけるトランジスタQ11 〜Q1255 のエミ
ッタ電流に大きく影響を及ぼすことによるものであり、
A/D変換の際の変換精度を低下させる一因となる。し
たがって、差動アンプ131 〜13255 からのキックバ
ックノイズの影響を低減できることによってA/D変換
の変換精度の向上が図れる。
【0015】一方、基準電圧側エミッタフォロワ段12
1 〜12255 の出力端、即ちトランジスタQ21 〜Q2
255 の各エミッタを、コンパレータCOP1〜COP2
55間において抵抗Rを介して接続したことにより、基
準電圧側エミッタフォロワ段121 〜12255 間のΔV
BEが補償し合う。したがって、従来のように、トランジ
スタサイズを大きくしなくてもΔVBEを小さくできるた
め、入力容量を増大させることなく、微分直線性歪を低
減できることになる。その原理について、以下に説明す
る。今、基準電圧側のエミッタフォロワ段12の出力抵
抗をZ0 、エミッタフォロワ段12間の付加抵抗をRと
し、左右に無限にはしご状に繰り返すモデルを考える。
その等価回路を図2に示す。
【0016】あるノード、例えばエミッタフォロワ段1
1 〜12255 の出力端に発生したΔVBEによる電流i
は、図2において、ノードn1で左右の抵抗値が同じで
あるから、i/2ずつに分かれ、さらにノードn2で付
加抵抗R側と出力抵抗Z0 側にk:(1−k)の比率で
分かれるものとする。繰り返し対称性から、ノードn
3,n4,……と全てのノードでこの比率は同一にな
る。そこで、ノードn2での電圧の式をたてると、次式
のようになる。
【数1】
【0017】この式を整理すると、
【数2】 となり、この式から、係数kを求めると、
【数3】 となる。但し、q=2Z0 /Rである。ここで、復号
は、k<1より、負号を採用した。次に、
【数4】 より、
【数5】 となる。
【0018】そこで、n1‐n2間電圧とΔVBEの比
は、
【数6】 となる。微分直線性歪(DLE)を求めるには、全ノー
ドの寄与を2乗和して平方根をとる必要がある。図2に
おけるx点とx′点の重みは同じで、その大きさは数6
の式から求まる。y点とy′点はk2 倍の効果、z点と
z′点はk4 倍の効果、……より、
【数7】 となる。
【0019】この式において、係数aは、数6の式で与
えられる。kの表現を代入して整理すると、
【数8】 となる。付加抵抗Rがない場合は、(DLE/ΔVBE
2 =2であるから、抑止効果rは、この比の平方根をと
って、
【数9】 より求まる。この式はq>0で単調減少である。基準電
圧側エミッタフォロワ段121 〜12255 の各々の間に
付加した抵抗Rによる微分直線性歪の改善効果を表わす
r‐q特性を図3に示す。
【0020】ところで、付加された抵抗Rには電流が流
れる。基準電位の中間付近では、基準電圧側エミッタフ
ォロワ段12に流入する電流と流出する電流が等しいた
め、エミッタフォロワ段12の電流は不変である。しか
しながら、最上位のエミッタフォロワ段121 に関して
は電流が流出するのみであり、逆に最下位のエミッタフ
ォロワ段12255 に関しては電流が流入するのみであ
る。この流出電流あるいは流入電流によるΔVBEを無視
するには、エミッタフォロワ電流を非現実的な値まで大
きくする必要がある。ここで、抵抗Rに流れる電流を無
視できるためのエミッタフォロワ電流IEFについて考察
する。
【0021】一例として、10ビットA/D変換器でフ
ルスケール2Vの場合を考えるに、1LSB=2mV、
R=1KΩとすると、抵抗Rに流れる電流は2μAとな
る。2μAでのΔVBEを、ΔVBE=0.1LSB=0.
2mVとすると、
【数10】 0.2mV=VT n {(IEF+2μA)/IEF} が成り立つことにより、VT =26mAとすると、IEF
=259μAとなり、かなり大きな電流となる。10ビ
ットA/D変換器では、これを基準電圧側、アナログ入
力側合わせて約2000個使うことになるので、総エミ
ッタフォロワ電流は約0.5A(≒259μA×200
0)となる。
【0022】そこで、本実施例においては、電流補正回
路として、最上位側に電流補給回路24を、最下位側に
電流流出回路25を設け、付加抵抗Rに流れる電流と同
じ値の電流を電流流出回路25によって最下位のエミッ
タフォロワ段12255 から流出させる一方、同じ値の電
流を電流補給回路24によって最上位のエミッタフォロ
ワ段121 に補給する構成をとっている。電流補給回路
24は、図1に示すように、ダイオード接続のPNPト
ランジスタQ11と、このトランジスタQ11とベース
が共通接続されたPNPトランジスタQ12と、これら
トランジスタQ11,Q12の各エミッタとGND間に
接続された抵抗R11,R12からなるカレントミラー
構成となっている。
【0023】一方、電流流出回路25は、最下位のエミ
ッタフォロワ段12255 の電流が正相(+)入力端に、
付加抵抗Rに流れる電流が逆相(−)入力端にそれぞれ
入力されるオペアンプOPと、ベースがオペアンプOP
の出力端に接続されかつコレクタがGNDに接続された
NPNトランジスタQ21と、このトランジスタQ21
とエミッタが共通接続されかつコレクタがオペアンプO
Pの逆相入力端に接続されたNPNトランジスタQ22
と、このNPNトランジスタQ22とエミッタ及びベー
スが共通接続されてカレントミラーを構成するNPNト
ランジスタQ23と、トランジスタQ21〜Q23のエ
ミッタ共通接続点とVEE電源間に接続された電流源I0
とによって構成されている。トランジスタQ23のコレ
クタは、電流補給回路24のトランジスタQ11のコレ
クタ・エミッタ共通接続点に接続されている。
【0024】この電流流出回路25において、オペアン
プOP及びトランジスタQ21,Q22により負帰還が
構成されており、オペアンプOPの作用によって付加抵
抗Rに流れる電流は全てトランジスタQ22に流れ込
む。トランジスタQ22とトランジスタQ23はカレン
トミラーを構成していることから、トランジスタQ23
のコレクタにはトランジスタQ22のコレクタ電流と同
じ値の電流が流れる。このコレクタ電流は、電流補給回
路24を構成するトランジスタQ11,Q12のカレン
トミラーによって折り返され、最上位のエミッタフォロ
ワ段121 の出力端に流し込まれる。
【0025】このように、付加抵抗Rに流れる電流と同
じ値の電流を電流流出回路25によって最下位のエミッ
タフォロワ段12255 から流出させる一方、同じ値の電
流を電流補給回路24によって最上位のエミッタフォロ
ワ段121 に補給することにより、最上位のエミッタフ
ォロワ段121 から流出する電流及び最下位のエミッタ
フォロワ段12255 に流入する電流によるエミッタフォ
ロワ段12間のΔVBEを無視することができる。図4
は、電流流出回路25の具体的な回路構成の一例を示す
回路図であり、図中、図1と同等部分には同一符号を付
して示してある。
【0026】図4において、エミッタが共通接続された
差動トランジスタ対Q31,Q32と、これら差動トラ
ンジスタ対Q31,Q32の各コレクタとGND間に接
続された抵抗R31,R32と、差動トランジスタ対Q
31,Q32のエミッタ共通接続点とVEE電源間に直列
に接続されたトランジスタQ33及び抵抗R33によっ
て差動アンプが構成されている。この差動アンプの2つ
の出力、即ちトランジスタQ31,Q32の各コレクタ
出力は、エミッタフォロワのトランジスタQ34,Q3
5を介してそれぞれ導出される。
【0027】エミッタフォロワのトランジスタQ34,
Q35の各コレクタはGNDに接続され、また各エミッ
タにはカレントミラー構成のトランジスタQ36,Q3
7の各コレクタが抵抗R34,R35を介して接続され
ている。トランジスタQ36,Q37の各エミッタに
は、カレントミラー構成のトランジスタQ38,Q39
の各コレクタが接続されている。トランジスタQ38,
Q39の各エミッタは抵抗R36,R37を介してVEE
電源に接続されている。以上により、図1の電流流出回
路25のオペアンプOPが構成されている。他のトラン
ジスタQ21〜Q23は、図1のそれと同じ回路構成を
とっている。また、トランジスタQ21のベースとVEE
電源間に接続されたPNPトランジスタQ24は、発振
止めのために設けられたものである。
【0028】なお、上記実施例では、アナログ入力電圧
INと一致する比較電圧を一括して判定する構成の並列
比較型A/D変換器に適用した場合について説明した
が、これに限定されるものではなく、並列比較の構成を
2段、又はそれ以上組み合わせてアナログ入力電圧VIN
との比較を2段階、又はそれ以上に分けて行う構成の直
並列比較型A/D変換器にも同様に適用可能である。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
複数個のコンパレータ間において、基準電圧側エミッタ
フォロワ段の出力端を抵抗を介して接続したことによ
り、基準電圧側エミッタフォロワ段間のΔVBEが補償し
合うことから、トランジスタサイズを大きくしなくても
ΔVBEを小さくできるため、入力容量を増大させること
なく、微分直線性歪を低減できることになる。また、第
2のエミッタフォロワ段の出力端を接続する抵抗に流れ
る電流と同じ値の電流を最下位の第2のエミッタフォロ
ワ段から流出させる一方、同じ値の電流を最上位の第2
のエミッタフォロワ段に補給するようにしたことによ
り、最下位の第2のエミッタフォロワ段に流入する電流
及び最上位の第2のエミッタフォロワ段から流出する電
流による第2のエミッタフォロワ段間のΔVBEを無視で
きることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す回路図である。
【図2】本発明の原理説明のための等価回路図である。
【図3】付加抵抗Rによる微分直線性歪の改善効果を表
すr‐q特性図である。
【図4】電流流出回路の具体的な回路構成の一例を示す
回路図である。
【図5】並列比較型A/D変換器の構成の一例を示すブ
ロック図である。
【図6】並列比較型A/D変換器におけるコンパレータ
の回路構成の従来例を示す回路図である。
【符号の説明】
111 〜11255 アナログ入力側エミッタフォロワ段 121 〜12255 基準電圧側エミッタフォロワ段 131 〜13255 差動アンプ 23 基準電圧発生回路 24 電流補給回路 25 電流流出回路 COP1〜COP255 コンパレータ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各々異なる電圧値の複数の基準電圧を発
    生する基準電圧発生回路と、 アナログ入力信号が供給される第1のエミッタフォロワ
    段、前記複数の基準電圧のうちの1つが供給される第2
    のエミッタフォロワ段及び前記第1,第2のエミッタフ
    ォロワ段の各出力の差動をとる差動アンプからなる複数
    個のコンパレータとを具備し、 前記複数個のコンパレータ間において、前記第2のエミ
    ッタフォロワ段の出力端が抵抗を介して互いに接続され
    たことを特徴とするA/D変換器。
  2. 【請求項2】 前記抵抗に流れる電流と同じ値の電流
    を、前記複数個のコンパレータのうちの最上位のコンパ
    レータの第2のエミッタフォロワ段に流入しかつ最下位
    のコンパレータの第2のエミッタフォロワ段から流出さ
    せる電流補正回路を具備したことを特徴とする請求項1
    記載のA/D変換器。
JP18089693A 1993-06-17 1993-06-24 A/d変換器 Pending JPH0715333A (ja)

Priority Applications (7)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18089693A JPH0715333A (ja) 1993-06-24 1993-06-24 A/d変換器
DE69430328T DE69430328D1 (de) 1993-06-17 1994-06-09 Analog Digital-Umsetzer
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100447985B1 (ko) * 1996-12-30 2004-11-16 주식회사 하이닉스반도체 A/d 컨버터

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