JPH07153142A - ビデオテープレコーダのテープ速度判別装置 - Google Patents

ビデオテープレコーダのテープ速度判別装置

Info

Publication number
JPH07153142A
JPH07153142A JP5329662A JP32966293A JPH07153142A JP H07153142 A JPH07153142 A JP H07153142A JP 5329662 A JP5329662 A JP 5329662A JP 32966293 A JP32966293 A JP 32966293A JP H07153142 A JPH07153142 A JP H07153142A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mode
tape
speed
recording
magnetic tape
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5329662A
Other languages
English (en)
Inventor
Tetsuya Tani
哲也 谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanyo Electric Co Ltd filed Critical Sanyo Electric Co Ltd
Priority to JP5329662A priority Critical patent/JPH07153142A/ja
Publication of JPH07153142A publication Critical patent/JPH07153142A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 磁気テープを連続走行しながら毎フィールド
の映像信号を連続的に記録する第1のモード又はこのモ
ードの1/Nのテープ速度で磁気テープを連続走行しな
がらNフィールド毎に1フィールドの映像信号をこま抜
き記録する第2のモードで記録された磁気テープの再生
時に、記録時のテープ速度を自動判別する。 【構成】 第1のモードの記録時に磁気テープ5のコン
トロールトラックに第1のデューティ比のコントロール
信号を記録する手段と、第2のモードの記録時に磁気テ
ープ5のコントロールトラックに第1のデューティ比と
異なる第2のデューティ比のコントロール信号を記録す
る手段と、再生時に磁気テープ5のコントロールトラッ
クから再生されたコントロール信号のデューティ比によ
り磁気テープ5の記録時のテープ速度が第1,第2のモ
ードのいずれの速度であるかを判別する手段とを備え
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、テープを連続走行しな
がらこま抜き記録するモードを有するVHS方式のビデ
オテープレコーダ等の回転ヘッド式のビデオテープレコ
ーダ(以下VTRという)の再生時に磁気テープの記録
テープ速度を判別するテープ速度判別装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、VHS方式のVTRのテープ判別
装置は、磁気テープのコントロールトラックのコントロ
ール信号(以下CTL信号という)の記録時間間隔が記
録モードによらず一定であることを利用し、再生時、一
定速度でのコントロール信号の1周期のテープ移動量に
相当するキャプスタンモータの回転量をこのモータの回
転検出により得られたFGパルスのパルス数を計測して
求め、この計測の結果から記録テープ速度を判別する。
【0003】一方、監視記録等に用いられるタイムラプ
スVTRとしてのVHS方式のVTRには、特開昭62
−166671号公報(H04N 5/91)等に記載
されているように、音声信号の連続記録を可能にして長
時間の記録が行えるようにするため、つぎに説明する1
/3EPモード等の磁気テープを定速走行しつつこま抜
き記録するモードを有するものがある。
【0004】そして、前記1/3EPモードはVHS方
式のEPモードとの再生の互換性を考慮して設定された
モードであり、磁気テープをEPモードの規定速度の1
/3(=1/N)のテープ速度で連続走行しつつ3(=
N)フィールド毎に1フィールドの映像信号をこま抜き
記録し、EPモードであれば60こま記録される間に2
0こま記録してEPモードの3倍の長時間記録を達成す
る。このとき、磁気テープが連続走行するため、音声信
号等は連続的に記録される利点がある。
【0005】また、EPモードと1/3EPモードとの
再生の互換性に基づき、1/3EPモードで記録された
磁気テープをEPモードで再生すると、いわゆる3倍速
の高速再生が行え、逆に、EPモードで記録された磁気
テープを1/3EPモードで再生すると、いわゆる1/
3スローのスロー再生が行える。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前記従来のテープ速度
判別装置は、再生されたCTL信号の1周期の間のFG
パルスの計測結果の違いによって記録テープ速度を判別
する構成であるため、例えば、EPモードと1/3EP
モードの記録,再生機能を有する場合は、再生時に記録
テープ速度の判別が行えない問題点がある。
【0007】すなわち、タイムラプスVTR等におい
て、EPモードと1/3EPモードの記録,再生機能を
有する場合、1/3EPモードのCTL信号の記録時間
間隔がEPモードの3倍に長くなってテープ移動量に対
する記録間隔はEPモードと等しくなる。
【0008】したがって、再生時に1/3EPモード又
はEPモードで記録された磁気テープを両モードのいず
れか一方で再生すると、再生CTL信号の1周期に得ら
れる前記FGパルスのパルス数は記録のモードによら
ず,すなわち記録テープ速度によらず一定になり、従来
装置ではテープ速度の判別が行えない。
【0009】そして、前記のEPモード,1/3EPモ
ード以外の場合,例えばVHS方式のVTRのSPモー
ド,このモードの1/3のテープ速度で3フィールド毎
に1フィールドずつこま抜き記録する1/3SPモード
を備える場合等にも同様の問題点が生じる。また、CT
L信号を利用する構成であるため、静止画再生等のCT
L信号が得られないときには判別が行えない問題点もあ
る。
【0010】本発明は、回転ヘッド式のVTRのテープ
速度判別装置において、磁気テープを規定速度で連続走
行しながら毎フィールドの映像信号を連続的に記録する
第1のモード又はこのモードの1/Nのテープ速度で磁
気テープを連続走行しながらNフィールド毎に1フィー
ルドの映像信号をこま抜き記録する第2のモードで記録
された磁気テープの再生時に、その記録テープ速度の判
別が行えるようにすることを目的とする。また、CTL
信号が得られない場合にも判別が行えるようにすること
も目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに、本発明のテープ速度判別装置においては、請求項
1の場合、所定速度で走行する磁気テープを回転磁気ヘ
ッドによりヘリカルスキャンして毎フィールドの映像信
号を連続的に記録する第1のモードの記録時に磁気テー
プのコントロールトラックに第1のデューティ比のCT
L信号を記録する手段と、前記所定速度の1/Nの速度
で走行する磁気テープを回転磁気ヘッドによりヘリカル
スキャンしてNフィールド毎に1フィールドの映像信号
をこま抜き記録する第2のモードの記録時に磁気テープ
のコントロールトラックに第1のデューティ比と異なる
第2のデューティ比のCTL信号を記録する手段と、再
生時に磁気テープのコントロールトラックから再生され
たCTL信号のデューティ比により磁気テープの記録時
のテープ速度が第1,第2のモードのいずれの速度であ
るかを判別する手段とを備える。
【0012】また、請求項2の場合は、所定速度で走行
する磁気テープを回転磁気ヘッドによりヘリカルスキャ
ンして毎フィールドの映像信号を連続的に記録する第1
のモード又は前記所定速度の1/Nの速度で走行する磁
気テープを回転磁気ヘッドによりヘリカルスキャンして
Nフィールド毎に1フィールドの映像信号をこま抜き記
録する第2のモードで記録された磁気テープの再生開始
時に,テープ速度を両モードのいずれか一方の速度に設
定する手段と、両モードのいずれか一方のテープ速度で
走行する磁気テープを回転磁気ヘッドによりヘリカルス
キャンして得た映像信号の再生エンベロープ波形により
磁気テープの記録時のテープ速度が第1,第2のモード
のいずれの速度であるかを判別する手段とを備える。
【0013】そして、VHS方式のタイムラプスVTR
等に適用する場合は、第1のモードをVHS方式のEP
モードに設定し、第2のモードのテープ速度を所定速度
の1/3の速度に設定し、第2のモードの記録時に回転
磁気ヘッドのヘリカルスキャンにより3フィールド毎に
1フィールドの映像信号をこま抜き記録することが望ま
しい。
【0014】
【作用】前記のように構成された本発明のテープ速度判
別装置の場合、まず、請求項1の構成においては、磁気
テープのコントロールトラックに記録されるCTL信号
のデューティ比が第1のモードと第2のモードとで異な
り、再生時、再生されたCTL信号のデューティ比が記
録モードのテープ速度によって異なるため、このデュー
ティ比から記録テープ速度が判別される。
【0015】つぎに、請求項2の構成においては、再生
時開始時に第1又は第2のテープ速度で磁気テープが再
生され、この再生により得られる磁気テープの映像信号
の再生エンベロープ波形の違いにより、記録テープ速度
が判別される。
【0016】そして、VHS方式のタイムラプスVTR
に適用する場合、第1のモードをEPモード,第2のモ
ードをいわゆる1/3EPモードにすることにより、再
生モード間の互換性を確保した構成で記録テープ速度の
判別が行える。
【0017】
【実施例】実施例について、図1ないし図8を参照して
説明する。 (1実施例)まず、再生されたCTL信号のデューティ
比から判別する実施例について図1及び図2を参照して
説明する。図1は第1,第2のモードとしてEPモー
ド,1/3EPモードを有するVHS方式のタイムラプ
スVTRに適用した場合の構成を示す。
【0018】そして、記録時はモード選択に基づき、V
TR全体を制御するマイクロコンピュータ構成のシステ
ムコントロール回路1がEPモード又は1/3EPモー
ドの記録のモード信号をサーボ回路2に供給するととも
に、この信号によりCTL信号の録再切換スイッチ3を
記録接点rに切換える。さらに、サーボ回路2はキャプ
スタンサーボによりキャプスタンモータ4をモードに応
じて駆動し、この駆動によりEPモードであればモータ
4がこのモードの規定速度で回転し、1/3EPモード
であればモータ4がEPモードの1/3(=1/N)の
速度で回転する。
【0019】そして、このモータ4の回転に基づき、テ
ープカセットの供給リールから引出された磁気テープ5
は消去ヘッド(図示せず)を通り回転ヘッドシリンダ
(図示せず)に所定角度巻付いて巻取リール方向にEP
モード又は1/3EPモードの速度で定速走行する。こ
のとき、磁気テープ5は回転ヘッドシリンダの相互に逆
アジマスの1対の回転磁気ヘッドにより、図2(a)に
示すフィールド周期で反転するヘッド切換信号に同期し
てフィールド周期で交互にヘリカルスキャンされる。
【0020】また、EPモードのときは毎フィールドの
映像信号を磁気テープ5に連続的に記録し、1/3EP
モードのときは3フィールド(=Nフィールド)毎に1
フィールドの映像信号を磁気テープ5にこま抜き記録す
るため、サーボ回路2により図2(b)に示す記録制御
信号が形成され、この信号のハイレベルHのときに両回
転ヘッドの録再切換スイッチ(図示せず)が記録に切換
わる。
【0021】そのため、EPモードであれば、磁気テー
プ5に毎フィールドの映像信号が連続的にヘリカルスキ
ャン方式でアジマス記録され、1/3EPモードであれ
ば磁気テープ5に3こま毎に1こまの映像信号がこま抜
きされてヘリカルスキャン方式でアジマス記録される。
さらに、回転ヘッドシリンダを介した磁気テープ5は音
声ヘッド(図示せず)により音声トラックに音声信号が
記録された後、コントロールヘッド6によりコントロー
ルトラックにCTL信号が記録されて巻取リールに巻取
られる。
【0022】このとき、サーボ回路2はEPモードであ
ればヘッド切換信号に一致した30Hzの記録CTL信
号を発生し、1/3EPモードであればEPモードの1
/3の10Hzの記録CTL信号を発生する。そして、
サーボ回路2の記録CTL信号はデューティ切換回路7
に供給され、この切換回路7はシステムコントロール回
路のデューティ切換指令信号に基づく波形整形により、
記録CTL信号のデューティ比を記録のモードに応じて
可変設定する。
【0023】すなわち、図2(c)に示すようにEPモ
ードの記録期間Tαの記録CTL信号については、その
各1周期ταのパルスが生じるハイレベルHの期間τh
とローレベルLの期間τlの割合いが60%:40%に
なるように加工してそのデューティ比を60%に設定
し、1/3EPモードの記録期間Tβの記録CTL信号
については、その各1周期τβ(=3τα)のハイレベ
ルHの期間τh’とローレベルLの期間τl’の割合い
が90%:10%になるように加工してそのデューティ
比を90%に設定する。
【0024】そして、記録のモードによってデューティ
比が異なる記録CTL信号が切換回路7から切換スイッ
チ3を介してコントロールヘッド6に供給され、磁気テ
ープ5のコントロールトラックに記録される。このと
き、1/3EPモードのテープ速度及び記録CTL信号
の周波数が共にEPモードの1/3に低下するため、磁
気テープ5に記録されるCTL信号のテープ移動量に対
する間隔はEPモード,1/3EPモードによらず、一
定になる。
【0025】つぎに、再生時はシステムコントロール回
路1が再生のモード信号をサーボ回路2に供給するとと
もに、この信号により切換スイッチ3を再生接点pに切
換える。また、サーボ回路2は再生開始時にモータ4を
初期設定されたEPモード又は1/3EPモードで駆動
し、この駆動により磁気テープ5が設定されたモードの
速度で定速走行する。
【0026】そして、コントロールヘッド6により磁気
テープ5のコントロールトラックが再生され、その再生
信号が切換スイッチ3,アンプ8を介して整形回路9に
供給され、この整形回路9の波形整形により記録CTL
信号に相当する再生CTL信号が再構成される。
【0027】この再生CTL信号はサーボ回路2にタイ
ミング制御信号として供給されるとともにデューティ判
別回路10に供給され、この判別回路10は再生開始時
の再生CTL信号を30Hzより十分に高い周波数のク
ロック信号に基づいてサンプリングし、そのサンプリン
グレベルにより再生CTL信号の1又は複数周期のハイ
レベルHの期間とローレベルLの期間の割合いを求め、
多数決処理等でデューティ比を判別する。
【0028】このとき、再生モードによらず、再生CT
L信号のデューティ比が記録CTL信号のデューティ比
に一致するため、デューティ比の判別結果が記録時のテ
ープ速度の判別結果になる。そして、判別回路10の判
別結果がサーボ回路2に供給され、サーボ回路2は判別
結果に基づいてモータ4を記録時のモードに合致した回
転速度に制御し、磁気テープ5の記録モードに応じて再
生モードを自動的にEPモード又は1/3EPモードに
設定する。
【0029】したがって、CTL信号を利用して再生時
に磁気テープ5の記録テープ速度がEPモード,1/3
EPモードのいずれの速度であるかを判別し、判別結果
に基づいて再生モードを自動設定することができる。と
ころで、CTL信号を利用してテープ速度を判別するた
め、いわゆる再生時だけでなく、検索(サーチ)等の場
合にもテープ速度の判別が行える利点もある。
【0030】また、第1,第2のモードをEPモード,
1/3EPモードとしたため、再生のモードを手動操作
等で切換え、EPモードで記録された磁気テープを1/
3EPモードで再生すれば、1/3のスロー再生が行
え、1/3EPモードで記録された磁気テープをEPモ
ードで再生すれば、3倍速の高速再生が行える。
【0031】そして、前記実施例ではデューティ比を6
0%と90%に設定したが、実施例と異なるデューティ
比の組合せに設定してもよいのは勿論である。なお、シ
ステムコントロール回路1,サーボ回路2,切換スイッ
チ3,コントロールヘッド6,デューティ切換回路7に
よりEPモード,1/3EPモードのデューティ比のC
TL信号を記録する手段が形成され、システムコントロ
ール回路1,サーボ回路2,切換スイッチ3,コントロ
ールヘッド6,アンプ8,整形回路9,判別回路10に
より記録時のテープ速度を判別する手段が形成されてい
る。
【0032】(他の実施例)つぎに、映像信号の再生エ
ンベロープ波形から判別する実施例について、図3ない
し図8を参照して説明する。図3は1実施例と同様に、
第1,第2のモードとしてEPモード,1/3EPモー
ドを有するVHS方式のタイムラプスVTRに適用した
場合の構成を示す。
【0033】そして、両モードのいずれかで記録された
磁気テープ11の再生開始時、VTR全体を制御するマ
イクロコンピュータ構成の制御部12は図4のテープ速
度判別処理を実行し、最初にステップS1により両モー
ドのいずれか一方,例えば1/3EPモードの再生に制
御する。このとき、制御部12の駆動制御により、キャ
プスタンモータ13が1/3EPモードで駆動され、磁
気テープ11がEPモードの1/3のテープ速度で定速
走行する。
【0034】そして、磁気テープ11が回転ヘッドシリ
ンダ(図示せず)の相互に逆アジマスの1対の回転磁気
ヘッド14a,14bによりフィールド周期で交互にヘ
リカルスキャンされて再生され、両ヘッド14a,14
bの再生信号が制御部12のフィールド周期で反転する
ヘッド切換信号の制御にしたがって交互にアンプ15で
増幅された後、図外の映像処理回路に供給されるととも
にエンベロープ検波回路16に供給される。
【0035】この検波回路16はヘッド14a,14b
の再生信号をエンベロープ検波し、磁気テープ11から
再生された映像信号の再生エンベロープ波形の信号を形
成し、この信号を制御部12に供給する。このとき、磁
気テープ11の記録モードに応じて再生エンベロープ波
形はつぎに説明するようになる。
【0036】すなわち、磁気テープ11のヘッド14a
のアジマスの記録順のトラックをA1,A2,A3,…
とし、ヘッド14bのアジマスの記録順のトラックをB
1,B2,B3,…とすると、EPモードで記録された
場合は図5(a)に示すようにヘッド14a,14bが
実線ア,イに沿って磁気テープ11をトレースし、この
トレースによって斜線部分が再生され、同図(b)に示
す再生エンベロープ波形が得られる。
【0037】一方、1/3EPモードで記録された場合
は図6(a)に示すようにヘッド14a,14bが図5
(a)の実線ア,イに相当する実線ウ,エに沿って磁気
テープ11をトレースし、このトレースによってハッチ
ング部分が再生され、図6(b)に示す再生エンベロー
プ波形が得られる。
【0038】なお、図5,図6の(a)は横軸を時間,
縦軸をテープ移動量とするトラックパターン図である。
そして、図5,図6の(b)の信号波形からも明らかな
ように、記録と再生のモードが異なる図5(b)の場合
は、記録と再生のヘッドトレース角度が異なるため、再
生エンベロープとしていわゆる「くさび型エンベロー
プ」が少なくとも連続する2フィールドに1回発生する
のに対し、記録と再生のモードが一致する図6(b)の
場合は、トラッキングのずれが生じても再生エンベロー
プが常に長方形の同一形状のエンベロープになる。
【0039】この再生エンベロープ波形の違いによって
記録時のテープ速度を判別するため、検波回路16の出
力信号が供給される制御部12は、少なくとも1回、図
4のステップS2,S3,S4により連続する2フィー
ルド(1フレーム)の再生エンベロープの信号をフィー
ルド毎に3分割し、分割領域毎のサンプリング結果を比
較してくさび型エンベロープか否かを判別する。
【0040】すなわち、ステップS2では図7(a)の
ヘッド切換信号の反転に同期した各1フィールドTの再
生エンベロープ波形を同図(b)に示すように3等分の
期間TF,TM,TRに分割し、各期間TF,TM,T
Rそれぞれに、図8に示すように例えば1msec周期
Δτのサンプリングを5回くり返し、この5回のサンプ
リング値を加算して期間TF,TM,TRの波形値B
F,BM,BRに相当するサンプリング結果を求め、そ
れらの大,小をフィールド内で比較して判別する。
【0041】そして、この判別の結果はEPモードで記
録されているときに、図5(b),図7(b)からも明
らかなように、連続する2フィールドのうちの少なくと
も1フィールドがくさび型エンベロープを示す図7
(b)のAF>AM>AR又はCF<CM<CRにな
る。なお、1/3EPモードで記録されているときは、
図6(b)からも明らかなように、全てのフィールドに
ついて、期間TF,TM,TRのサンプリング結果が等
しくなり、その大,小の判別結果は常に等しくなる。
【0042】そして、ステップS3によりフィールド毎
の判別結果から当該フィールドの再生エンベロープ波形
がくさび型か否かを判別し、くさび型であればステップ
S3を肯定(YES)で通過してステップS5に移行
し、記録テープ速度がEPモードであると判定する。ま
た、再生エンベロープ波形がくさび型でなければステッ
プS3を否定(NO)で通過してステップS4に移行す
る。
【0043】そして、連続する2フィールドについて終
了していなければ、ステップS4を否定で通過してステ
ップS2に戻り、つぎの1フィールドについてステップ
S2〜S4の処理をくり返す。一方、連続する2フィー
ルドについて終了したときは、ステップS4を肯定で通
過してステップS6に移行し、記録時のテープ速度が1
/3EPモードであると判定する。
【0044】そして、ステップS5又はS6の判定結果
が得られると、制御部12は図4のテープ速度判定処理
を終了し、判定結果に基づき、モータ13の駆動等を可
変設定し、再生のモードを自動的に記録時のテープ速度
に相当するEPモード又は1/3EPモードに設定す
る。なお、制御部12,モータ13により再生開始時の
テープ速度を設定する手段が形成され、制御部12,検
波回路16によりテープ速度を判別する手段が形成され
ている。
【0045】そして、判定精度の向上を図るときは、ス
テップS2〜S4による判定を複数回くり返し、判定結
果に基づく多数決処理等でテープ速度を決定すればよ
い。また、再生開始時の再生モードをEPモードにして
判別してもよく、この場合は1/3EPモードで記録さ
れた磁気テープの再生エンベロープ波形が少なくとも連
続する2フィールドに1回くさび型エンベロープ波形に
なることから判別が行える。
【0046】さらに、各1フィールドの分割数及び各分
割期間のサンプリング回数等は実施例に限定されるもの
ではない。そして、この実施例の場合、再生CTL信号
を利用せず、映像信号の再生エンベロープ波形を利用し
てテープ速度を判別するため、磁気テープが走行せず、
再生CTL信号が得られない静止画再生等にもテープ速
度の判別が行える利点がある。
【0047】そして、前記両実施例では第1,第2のモ
ードをVHS方式のEPモード,1/3EPモードとし
たが、第1,第2のモードは磁気テープを所定速度で定
速走行して毎フィールドの映像信号を連続的に記録する
モードと,磁気テープを所定速度の1/Nの速度で連続
走行してNフィールド毎に1フィールドをこま抜き記録
するモードであればよく、例えば、VHS方式のSPモ
ードとその1/3のテープ速度で3フィールド毎に1フ
ィールドをこま抜き記録する1/3SPモードであって
もよい。
【0048】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているため、以下に記載する効果を奏する。まず、請求
項1の構成においては、磁気テープ5のコントロールト
ラックに記録されるコントロール信号のデューティ比が
第1のモードと第2のモードとで異なり、再生時、再生
されたコントロール信号のデューティ比が記録モードの
テープ速度によって異なるため、このデューティ比から
記録テープ速度を判別することができる。
【0049】また、請求項2の構成においては、再生時
開始時に第1又は第2のテープ速度で磁気テープ11が
再生され、この再生により得られる磁気テープ11の映
像信号の再生エンベロープ波形の違いにより、コントロ
ール信号を利用することなく、記録テープ速度を判別す
ることができる。さらに、請求項3の構成の場合、第1
のモードをEPモード,第2のモードをいわゆる1/3
EPモードにしたため、VHS方式のタイムラプスビデ
オテープレコーダ等に好適な構成でテープ速度の判別が
行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のビデオテープレコーダのテープ速度判
別装置の1実施例のブロック図である。
【図2】図1の動作説明用の波形図である。
【図3】本発明の他の実施例のブロック図である。
【図4】図3の判別処理のフローチャートである。
【図5】図3の磁気テープの記録と再生のモードが異な
るときのトラックパターン及び再生エンベロープ波形の
説明図である。
【図6】図3の磁気テープの記録と再生のモードが一致
するときのトラックパターン及び再生エンベロープ波形
の説明図である。
【図7】図3の判別処理の説明用の波形図である。
【図8】図3の再生エンベロープ波形のサンプリングの
説明図である。
【符号の説明】
1 システムコントロール回路 2 サ−ボ回路 4,13 キャプスタンモータ 5,11 磁気テープ 6 コントロールヘッド 7 デューティ切換回路 9 整形回路 10 デューティ判別回路 12 制御部 14a,14b 回転磁気ヘッド 16 エンベロープ検波回路

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定速度で走行する磁気テープを回転磁
    気ヘッドによりヘリカルスキャンして毎フィールドの映
    像信号を連続的に記録する第1のモードの記録時に磁気
    テープのコントロールトラックに第1のデューティ比の
    コントロール信号を記録する手段と、 前記所定速度の1/Nの速度で走行する磁気テープを前
    記回転磁気ヘッドによりヘリカルスキャンしてNフィー
    ルド毎に1フィールドの映像信号をこま抜き記録する第
    2のモードの記録時に磁気テープの前記コントロールト
    ラックに前記第1のデューティ比と異なる第2のデュー
    ティ比のコントロール信号を記録する手段と、 再生時に磁気テープの前記コントロールトラックから再
    生されたコントロール信号のデューティ比により磁気テ
    ープの記録時のテープ速度が前記第1,第2のモードの
    いずれの速度であるかを判別する手段とを備えたことを
    特徴とするビデオテープレコーダのテープ速度判別装
    置。
  2. 【請求項2】 所定速度で走行する磁気テープを回転磁
    気ヘッドによりヘリカルスキャンして毎フィールドの映
    像信号を連続的に記録する第1のモード又は前記所定速
    度の1/Nの速度で走行する磁気テープを前記回転磁気
    ヘッドによりヘリカルスキャンしてNフィールド毎に1
    フィールドの映像信号をこま抜き記録する第2のモード
    で記録された磁気テープの再生開始時に,テープ速度を
    前記両モードのいずれか一方のモードの速度に設定する
    手段と、 前記両モードのいずれか一方の速度で走行する磁気テー
    プを前記回転磁気ヘッドによりヘリカルスキャンして得
    た映像信号の再生エンベロープ波形により磁気テープの
    記録時のテープ速度が前記第1,第2のモードのいずれ
    の速度であるかを判別する手段とを備えたことを特徴と
    するビデオテープレコーダのテープ速度判別装置。
  3. 【請求項3】 第1のモードがVHS方式のEPモード
    に設定され、第2のモードのテープ速度が所定速度の1
    /3の速度に設定され、第2のモードの記録時に回転磁
    気ヘッドのヘリカルスキャンにより3フィールド毎に1
    フィールドの映像信号がこま抜きされることを特徴とす
    る請求項1又は請求項2記載のビデオテープレコーダの
    テープ速度判別装置。
JP5329662A 1993-11-30 1993-11-30 ビデオテープレコーダのテープ速度判別装置 Pending JPH07153142A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5329662A JPH07153142A (ja) 1993-11-30 1993-11-30 ビデオテープレコーダのテープ速度判別装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5329662A JPH07153142A (ja) 1993-11-30 1993-11-30 ビデオテープレコーダのテープ速度判別装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07153142A true JPH07153142A (ja) 1995-06-16

Family

ID=18223863

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5329662A Pending JPH07153142A (ja) 1993-11-30 1993-11-30 ビデオテープレコーダのテープ速度判別装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07153142A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0971346A2 (en) * 1998-07-09 2000-01-12 Victor Company of Japan, Ltd. Magnetic recording apparatus, magnetic reproducing apparatus, and related methods
KR20000019193A (ko) * 1998-09-09 2000-04-06 윤종용 컨트롤 펄스에 의한 기록 모드 자동 판별방법
US6975807B2 (en) 1999-12-10 2005-12-13 Sanyo Electric Co., Ltd. Video tape recorder

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0971346A2 (en) * 1998-07-09 2000-01-12 Victor Company of Japan, Ltd. Magnetic recording apparatus, magnetic reproducing apparatus, and related methods
EP0971346A3 (en) * 1998-07-09 2002-05-15 Victor Company of Japan, Ltd. Magnetic recording apparatus, magnetic reproducing apparatus, and related methods
US6504991B1 (en) 1998-07-09 2003-01-07 Victor Company Of Japan, Ltd. Magnetic recording apparatus, magnetic reproducing apparatus, and related methods
KR20000019193A (ko) * 1998-09-09 2000-04-06 윤종용 컨트롤 펄스에 의한 기록 모드 자동 판별방법
US6975807B2 (en) 1999-12-10 2005-12-13 Sanyo Electric Co., Ltd. Video tape recorder

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4280146A (en) Rotary head type magnetic video recording and reproducing apparatus
JPH0750921B2 (ja) 編集制御装置
JP2627498B2 (ja) 映像信号記録装置
JPH07153142A (ja) ビデオテープレコーダのテープ速度判別装置
US6452738B1 (en) Magnetic recording apparatus and reproducing apparatus
JPH0233292Y2 (ja)
JPS61296553A (ja) 記録再生装置
JPH04247354A (ja) 磁気記録再生装置
JPH01113946A (ja) リールサーボ装置
KR0183170B1 (ko) 디지탈 브씨알 슬로우 재생방법
JP2000030324A (ja) 磁気記録装置及び磁気再生装置
JPH0580066B2 (ja)
JPS5884583A (ja) Vtrの間欠記録装置
JPH03156764A (ja) デジタルvtr
JPH06261277A (ja) 回転ヘッド型磁気録画再生装置
JPS59151583A (ja) ビデオテ−プレコ−ダ
JPH11203749A (ja) 情報再生装置及び情報記録再生装置
JPH0695406B2 (ja) 磁気記録再生装置
JPH11328782A (ja) 再生装置
JPS61194602A (ja) 回転ヘツド型記録または再生装置
JPH0524581B2 (ja)
JPH10143812A (ja) 磁気記録再生装置
JPH09306061A (ja) 記録再生装置
JPH05135433A (ja) 磁気記録再生装置の頭出し信号検出装置
JPS61204847A (ja) 磁気記録再生装置