JPH0715191U - 空缶潰し装置 - Google Patents

空缶潰し装置

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JPH0715191U
JPH0715191U JP4612593U JP4612593U JPH0715191U JP H0715191 U JPH0715191 U JP H0715191U JP 4612593 U JP4612593 U JP 4612593U JP 4612593 U JP4612593 U JP 4612593U JP H0715191 U JPH0715191 U JP H0715191U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 重力による空缶の搬送を確実にする。 【構成】 投入口5から傾斜した空缶搬送路25に沿って
空缶Aを軸方向に搬送する。投入口5の後下方に重量選
別器26の開閉板36がある。この開閉板36を上から覆っ
て、ガイドトンネル42を設けてある。その後下方に基板
部27と、その上側で開閉して空缶Aを潰す潰し板51とが
ある。この潰し板51は、後端部の支軸52を中心として上
下に回り、電動モーター56が駆動する。基板部27の上側
には、細長い板状の空缶ガイド71が設けてある。この空
缶ガイド71は、後端部を中心に上下に回り、潰し板51と
連動している。この潰し板51が所定位置よりも下降して
いるとき、空缶ガイド71が下がる。 【効果】 空缶ガイド71上を空缶Aが滑り落ちる。この
とき、空缶ガイド71が上って、その傾斜角度が大きくな
り、空缶Aが確実に滑り落ちる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、清涼飲料などの空缶を自動的に搬送して潰す空缶潰し装置に関する 。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば実公昭56-30476号公報に記載されているように、投入口から機枠 内へ投入された空缶を一対のプレス板間に導き、これらプレス板を足踏み駆動あ るいは電動モーターの駆動により閉じて、空缶を押し潰す空缶潰し装置が知られ ている。そして、前記公報に記載の装置では、機枠内で空缶をその径方向に搬送 するようにしており、かつ、押し潰しに際しては、ほぼ円筒形状の空缶の軸方向 両端部を同時に潰すようにしている。
【0003】 しかし、機枠内で空缶をその径方向に搬送するのでは、少なくとも機枠の幅を 空缶の軸方向の長さに応じて定めなければならず、装置の大型化を招く。また、 円筒形状の空缶の軸方向両端部を同時に潰すのでは、一時に大きな力を必要とし 、また、押し潰すに際して、空缶が所定位置から飛び跳ねやすい。そこで、前記 公報に記載の装置では、プレス板をほぼ鉛直にし、空缶を下から支えながら、水 平な方向に押し潰すようにしている。しかし、そのために、機枠内の空缶搬送路 を水平に近い角度から鉛直に曲げるような必要も生じ、装置の大型化などの不都 合を生じる。
【0004】 そこで、例えば実開平4-108995号公報に記載されているような家庭用の空缶潰 し機と同様に、基板とこれに軸着された潰し板との間で、空缶をその軸方向が潰 し板の回転軸方向とほぼ直交する向きにして押し潰すようにすることが考えられ る。この場合、空缶は、その一端から他端へ順次潰れていくことになる。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】 空缶潰し装置の機枠内で空缶を自動的に搬送するには、重力を利用するのが最 も簡単である。そのためには、機枠内の空缶搬送路を水平面に対して傾斜させれ ばよいのであるが、その傾斜角度をどの程度に設定するかが重要な問題である。 前述のように装置の小型化のためには、空缶をその軸方向へ搬送すべきであるが 、空缶をその軸方向へ搬送するのは抵抗が大きく、また、一般的に空缶には粘液 が付着していることもあり、確実な搬送のためには、前記傾斜角度を大きくした 方がよい。一方、衝撃による空缶の位置、姿勢の乱れを防いだり、空缶と異物と を選別する重量選別器の作動を確実なものとしたりするには、前記傾斜角度を小 さくした方がよい。
【0006】 このように空缶搬送路の傾斜角度は必要以上に大きくすべきではないのである が、回転する潰し板などの押圧体により空缶をその一端から潰していく場合には 、押圧体と基板部とに対して空缶を確実に所定位置まで送り込むことが必要であ る。
【0007】 また、投入口から基板部まで確実に空缶をその軸方向を保って搬送することも 重要な課題である。
【0008】 本考案は、このような課題を解決しようとするもので、重力を利用して空缶を 搬送する空缶潰し装置において、空缶搬送路の傾斜角度を全般的に過度に大きく することなく、空缶を押圧体と基板部とに対して確実に所定位置まで送り込むこ とを第1の目的とする。また、投入口から基板部まで確実に空缶をその軸方向を 保って搬送することを第2の目的とする。さらに、何らかの原因で投入口から基 板部まで空缶などが搬送されなかった場合でも、その後の装置の作動を支障なく 行えるようにすることを第3の目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1の考案の空缶潰し装置は、前記第1の目的を達成するために、機枠と 、この機枠内に後方へ向かって下降する方向へ傾斜させて設けられた空缶搬送路 と、この空缶搬送路の一部をなす基板部の上側に左右方向を回転軸方向として揺 動自在に支持され前記基板部に対し前記回転軸より前側で開閉する押圧体とを備 え、前記基板部の上側に、この基板部に対して開閉する空缶ガイドをこの空缶ガ イドの後端部で左右方向を回転軸方向として揺動自在に支持し、前記押圧体が所 定位置よりも下降したときに前記空缶ガイドを前記基板部に対して閉じた状態と し、前記押圧体が上昇したときに前記空缶ガイドを上昇させその傾斜角度を大き くする連動機構を備えたものである。
【0010】 また、請求項2の考案の空缶潰し装置は、前記第2の目的を達成するために、 機枠と、この機枠内に後方へ向かって下降する方向へ傾斜させて一直線状に設け られた空缶搬送路と、この空缶搬送路の一部をなす基板部の上側に左右方向を回 転軸方向として揺動自在に支持され前記基板部に対し前記回転軸より前側で開閉 する押圧体とを備え、前記空缶搬送路は、前記機枠の前面へ開口した筒状の投入 口と、この投入口の後下方に連続する重量選別器と、この重量選別器の後下方に 連続する前記基板部とを有し、前記重量選別器は、所定以上の荷重を受けたとき 下方へ回って開く開閉体からなり、この開閉板を上から覆って、前記筒状の投入 口と同軸的に空缶搬送方向に沿って位置するガイドトンネルを設けたものである 。
【0011】 さらに、請求項3の考案の空缶潰し装置は、前記第3の目的を達成するために 、機枠と、この機枠内に後方へ向かって下降する方向へ傾斜させて設けられた空 缶搬送路と、この空缶搬送路の一部をなす基板部の上側に左右方向を回転軸方向 として揺動自在に支持され前記基板部に対し前記回転軸より前側で開閉する押圧 体とを備え、前記空缶搬送路は、前記機枠の前面へ開口した筒状の投入口と、こ の投入口の後下方に連続する重量選別器と、この重量選別器の後下方に連続する 前記基板部とを有し、前記重量選別器は、所定以上の荷重を受けたとき下方へ回 って開く開閉体からなり、この開閉板を開く駆動機構を備えたものである。
【0012】
【作用】 請求項1の考案の空缶潰し装置では、空缶が機枠内の空缶搬送路上を重力によ り後方へ滑り落ちていく。その際、空缶の搬送方向は、空缶の軸方向とする。そ して、基板部上に送り込まれた空缶は、その軸方向が押圧体の回転軸方向とほぼ 直交する状態において、この押圧体が下降するのに伴い、押圧体と基板部との間 で押し潰される。その後、押圧体が上昇し、潰れた空缶がさらに滑り落ちていく 。ところで、潰されるべき空缶は、押圧体が上昇しているときに、この押圧体と 基板部との間へ滑り落ちる。このとき、最初は基板部に対して閉じている位置に ある空缶ガイド上に空缶が載るが、ある程度押圧体が上昇すると、これに連動し て空缶ガイドも上へ回り始める。これにより、水平面に対する空缶ガイドの傾斜 角度が大きくなり、粘液などの付着があっても、空缶が確実に押圧体と基板部と の間の所定位置まで送り込まれることになる。また、空缶を潰すに際しては、押 圧体の下降に連動して空缶ガイドが下降し、押圧体が所定位置まで下降すると、 空缶ガイドが基板部上に閉じた状態となる。したがって、さらに押圧体が下降し て空缶を押し潰すときには、基板部により確実に荷重が受けられる。
【0013】 また、請求項2の考案の空缶潰し装置では、空缶などが一直線状の空缶搬送路 において、投入口から重量選別器を通って、基板部と押圧体との間に送り込まれ るが、重量選別器において、ガラス瓶などの重い異物は、その荷重で開閉板が下 方へ回って開くことにより、落下してしまい、排除される。空缶は、筒状の投入 口により、軸方向が搬送方向となるように姿勢が制御され、また、重量選別器に おいても、投入口と同軸的に位置し開閉板を上から覆っているガイドトンネルに より、軸方向が搬送方向となるように姿勢が制御される。したがって、重量選別 器から基板部と押圧体との間に送り込まれるときにも、空缶は、その軸方向が確 実に押圧体の回転軸方向とほぼ直交する状態になる。
【0014】 さらに、請求項3の考案の空缶潰し装置では、駆動機構により、押圧体の作動 に対して所定のタイミングで、重量選別器の開閉板を開く。空缶は閉じている開 閉板からさらに基板上に乗り移らなければならないが、粘液の付着がある場合、 変形した空缶の場合、あるいは、誤って軽い紙コップや紙くずが入れられたよう な場合には、これら空缶や紙コップなどが開閉板上に止まり、基板上に乗り移れ ないことがある。しかし、これら空缶や紙コップは、前述のように開閉板が開い たとき落下してしまい、異物として排除される。なお、空缶搬送路自体が粘液で かなり汚れた場合、正常な空缶が開閉板で排除されるようになるが、逆にこのこ とから、保守者は装置内を清掃すべき時期を知ることができる。
【0015】
【実施例】
以下、本考案の空缶潰し装置の一実施例について、図面を参照しながら説明す る。1は装置の外殻をなす機枠で、図2に示すように、この機枠1は、その各辺 をなす枠材2により形成される各面を板材3により覆ってなるものであり、下面 の4隅部にはキャスター4が設けられている。そして、機枠1の前面上部には、 円筒状の投入口5の一端が開口しているとともに、この投入口5の下方に位置し て、青ランプ6と白ランプ7と赤ランプ8と黄色のリセットボタン9とが設けら れている。
【0016】 前記機枠1の枠材2には、左右両側の比較的下部の位置に横桟11が水平に架設 されている。この横桟11上の前部には、上面を開口した異物収納容器12が着脱自 在に載置されるようになっている。また、下辺の枠材2上には、上面を開口した スチール缶収納容器13およびアルミ缶収納容器14が前後に並べて着脱自在に載置 されるようになっている。そして、前記両横桟11には、前記下側の両容器13,14 が空缶Aで一杯になったことを検出する光学式センサー15が設けられている。こ の光学式センサー15は、左右の発光部および受光部からなっているが、これらは 、両者間の光束が両容器13,14の上側をともに通るように前後にずれている。さ らに、前記機枠1の前面下部は、回転開閉自在のドア16となっており、このドア 16を開けることにより、前記容器12,13,14を出し入れできるようになっている 。
【0017】 また、前記枠材2の前後両側の上部には前桟21および後桟22が水平に架設され ており、これら前桟21および後桟22間に、左右一対の搬送路枠23,24が架設され ている。前桟21は後桟22よりも高く位置しており、これにより、搬送路枠23,24 は、前から後へ向かって下降する方向へ水平面に対し約10数〜20度の角度で傾斜 している。その最大傾斜方向が空缶搬送方向となる。そして、機枠1内において 、両搬送路枠23,24間に、前記投入口5から後方へ向かって下降する方向へ傾斜 する空缶搬送路25が直線状に設けられている。この空缶搬送路25は、前記投入口 5と重量選別器26と潰し基板部27と分別板28とが、この順序で前から後へ並んで いる。
【0018】 前記投入口5の周面部には、左右方向に貫通する貫通孔31が形成されている。 一方、前記両搬送路枠23,24には、発光部および受光部からなる光学式センサー 32が設けられている。その光束は、前記投入口5の貫通孔31を通る。また、前記 投入口5の後方において搬送路枠23,24間には、シャッター33が左右方向を回転 軸方向として軸着されている。すなわち、このシャッター33は、その両側のアー ム部34の後端部に位置する支軸35を中心として所定範囲上下に揺動し、上昇時に 投入口5の後端開口を閉塞し、下降時に開放するものである。
【0019】 前記重量選別器26は、投入口5の後下方に連続して位置しており、上下に回転 開閉する一対の開閉板36,37からなっている。これら開閉板36,37は、それぞれ 搬送路枠23,24に支軸38,39により、空缶搬送方向を回転軸方向として所定範囲 上下揺動自在に支持されている。そして、各開閉板36,37は、支軸38,39につい て反対側に連結されたウェート40,41にかかる重力により、常時は上昇した位置 すなわち閉じ位置にあるが、上から所定以上の荷重を受けると、前記ウェート40 ,41にかかる重力に抗して、下方へ回って開くものである。なお、両搬送路枠23 ,24間には、開閉板36,37を上から覆うガイドトンネル42が固定されている。こ のガイドトンネル42は、半円筒形で、前記投入口5と同軸的に空缶搬送方向に沿 って位置している。さらに、ガイドトンネル42の周面部には、左右方向に貫通す る貫通孔43が形成されている。一方、前記両搬送路枠23,24には、発光部および 受光部からなる光学式センサー44が設けられている。その光束は、前記ガイドト ンネル42の貫通孔43を通る。
【0020】 前記潰し基板部27は、前記両搬送路枠23,24間に架設された横桟50上に固定さ れており、閉じた開閉板36,37の後下方に連続してこれと同一平面上に位置して いる。また、基板部27の上方には、これに対して開閉する押圧体である潰し板51 が軸着されている。すなわち、この潰し板51は、その後端近くにおいて、両搬送 路枠23,24間に支軸52により左右方向を回転軸方向として所定範囲上下揺動自在 に支持されている。そして、潰し板51には、その支軸52側の位置と自由端部とに 滑り止め突起53,54が切り起こし形成されている。これら滑り止め突起53,54は 、支軸52の方へ向かって基板部27の方へと切り起こされている。一方、基板部27 にも、潰し板51が閉じた状態で、この潰し板51の最後部の滑り止め突起53に隣接 して位置する滑り止め突起55が切り起こし形成されている。この滑り止め突起55 は、前方へ向かって上昇する方向に切り起こされている。
【0021】 前記潰し板51は、電動モーター56により駆動されるものである。この電動モー ター56には、減速用ギヤ列を内蔵したギヤボックス57と回転運動をロッド58の直 線運動に変換する変換器59とが一体に組み付けられている。そして、両搬送路枠 23,24にそれぞれ上方へ突出させて固定された支持枠61間に、前記変換器59が支 軸62により左右方向を回転軸方向として支持されている。前記ロッド58の前端部 は、前記潰し板51の自由端部に左右方向の支軸63を介して回転可能に連結されて いる。こうして、モーター56の駆動によりロッド58が前進、後退するのに伴い、 潰し板51が上下に揺動するようになっている。さらに、前記支持枠61の上部に第 1のリミットスイッチ66が設けられており、搬送路枠24に第2のリミットスイッ チ67が設けられている。これらリミットスイッチ66は、そのアクチュエータが前 記支軸63の端部により押圧されて作動するものであり、第1のリミットスイッチ 66は、潰し板51が上昇限にあることを検出し、第2のリミットスイッチ67は潰し 板51が下降限にあることを検出する。
【0022】 また、前記基板部27の上側には、前後方向に細長い板状の空缶ガイド71が設け られている。この空缶ガイド71の上面は、その長手方向に沿って凹溝状になって いる。一方、基板部27における空缶ガイド71が閉じる位置は、確実に空缶ガイド 71を受けるために、これと同形状の凹溝70になっている。そして、空缶ガイド71 は、その後端部に設けられた引っ掛け部72が、基板部27において滑り止め突起55 の前側に形成された支持孔73に係合されており、左右方向を回転軸方向として所 定範囲上下揺動自在になっている。すなわち、空缶ガイド71は、その後端部を中 心として上下に揺動し、基板部27に対して開閉するものである。なお、空缶ガイ ド71の前端部には、基板部27の前面に沿う垂下片74が設けられている。そして、 この垂下片74に形成された上下方向の長孔75を基板部27または横桟50に螺着され たボルト76が通っており、これにより、空缶ガイド71の上下動の範囲が規制され ている。
【0023】 さらに、前記分別板28は、前記両搬送路枠23,24間に支軸81により左右方向を 回転軸方向として所定範囲上下揺動自在に支持されている。分別板28は、常時は 、これ自体にかかる重力により図示時計回り方向へ回ろうとし、支軸81よりも後 部が両搬送路枠23,24間に架設されたストッパー片82上に載った状態になる。こ の状態で、分別板28は、前記潰し基板部27の後下方に連続してこれと同一平面上 に位置する。また、前記ストッパー片82上には磁石83が固定されている。一方、 分別板28には、これがストッパー片82上に載ったとき前記磁石83を露出させる開 口孔84が形成されている。さらに、分別板28の後方に位置して後桟22には、当て 板85が上方へ突出させて固定されている。
【0024】 前記シャッター33、一方の開閉板36、空缶ガイド71および分別板28は、潰し板 51と連動して作動するものである。つぎに、その連動機構について説明する。前 記シャッター33は、枠材2の前上部との間に張られたスプリング91により常時上 方すなわち閉じ方向へ引っ張られている。また、一方の搬送路枠24には、レバー 92が支軸93により左右方向を回転軸方向として所定範囲上下揺動自在に支持され ている。支軸93が後端部に位置するこのレバー92の中間部には、突片94が上方へ 突出させて固定されている。この突片94は、潰し板51が下降したとき、その支軸 63の端部により上から押されるものである。そして、前記レバー92の前端部にリ ンク棒95の後端部が回転自在に連結されており、このリンク棒95の前端部が前記 シャッター33の一方のアーム部34の中間部に回転自在に連結されている。
【0025】 また、一方の前記開閉板36の駆動機構として、開閉板36のウェート40にワイヤ ー101 の一端が固定されている。このワイヤー101 は、枠材2の前上部に設けら れたワイヤーガイド102 に掛けられ、他端が前記支軸63の端部に固定されている 。前記ワイヤー101 は、潰し板51が上昇限近くにあるときのみ、張ってウェート 40を引き上げ、開閉板36を開くものである。
【0026】 また、前記空缶ガイド71と潰し板51との連動機構として、横桟50の後側には、 レバー106 がその一端部に位置する支軸107 により前後方向を回転軸方向として 所定範囲上下揺動自在に支持されている。このレバー106 の中間部は、前記空缶 ガイド71の前面の垂下片74の下部に形成されたコ字形状のレバー受け部109 内に 位置している。なお、レバー106 は、レバー受け部109 の上面部により上昇限が 規制され、レバー受け部109 の下面部により下降限が規制される。また、レバー 106 は、横桟50に下方へ突出させて固定されたストッパー108 により後方への遊 動が防止される。さらに、前記潰し板51の支軸63の端部にワイヤー110 の一端が 固定されており、このワイヤー110 の他端が前記レバー106 の自由端部に固定さ れている。また、ワイヤー110 にはスプリング111 の一端が連結されており、こ のスプリング111 の他端が一方の横桟11の前端部に固定されている。このような 連動機構により、潰し板51が所定位置よりも下降したときに空缶ガイド71が基板 部27に対して閉じた状態となり、潰し板51が上昇したときに空缶ガイド71が上昇 するようになっている。なお、前記スプリング111 の一端は、ワイヤー110 に沿 って自由に移動できる。これは、ワイヤー110 の弛みを防ぎ、このワイヤー11
0 が他の機構部に引っ掛かって、その作動を妨げたり、断線したりするのを防ぐた めである。
【0027】 さらに、分別板28には、その支軸81よりも若干後方に位置してワイヤー116
の 一端が固定されている。このワイヤー116 は、前記支持枠61に設けられたワイヤ ーガイド117 と前記レバー92の突片94に設けられたワイヤーガイド118 とに掛け られ、他端が枠材2の前上部に固定されている。
【0028】 図8は、電動モーター56を中心とする制御系統の概略を示している。同図にお いて、121 は過電流検出手段で、この過電流検出手段121 は、モーター56の電流 を検出するものである。また、122 は計時用のタイマー、123 はモーター駆動手 段、124 は制御手段である。この制御手段124 は、センサー15,32,44、リセッ トボタン9、リミットスイッチ66,67、過電流検出手段121 およびタイマー122 からの信号に応じて、モーター駆動手段123 を介しモーター56を制御するもので ある。
【0029】 なお、図示していないが、枠材2の後上部に、上の板材3が取り付けられてい ないと、装置が作動しないようにするスイッチが設けられている。このスイッチ が開くと、装置はその時点でただちに停止する。
【0030】 つぎに、前記の構成について、その作用を説明する。まず、使用方法について 説明する。青ランプ6が点灯しているとき、空缶潰しを行える。使用者は、投入 口5に空缶Aを入れるのみでよい。このとき、空缶Aの軸方向を投入口5の軸方 向と一致させる。そして、投入口5に空缶Aを入れることにより、空缶潰し装置 が起動して一定の動作を行い、空缶潰しが自動的に行われる。なお、投入口5に 入れた空缶Aが先へ進めば、次の空缶Aを入れられる。このように常時は青ラン プ6が点灯しているのであるが、青ランプ6が消灯して白ランプ7が点灯したと きには、中の容器13,14がいっぱいになっているので、ドア16を開けて、容器13 ,14内の空缶Aを処分する。また、赤ランプ8の点灯は、何らかの異常があって 装置が停止したことを報知しているが、このとき、リセットボタン9を押すこと により、装置を強制的に再起動できる。しかし、例えば5回程度リセットボタン 9を押しても正常に作動するようにならないときは、点検を行うべきである。
【0031】 つぎに、空缶潰し装置の作動を説明する。図3に示すように、潰し板51が上昇 限にあって停止している状態が待機状態である。すなわち、常時は、この待機状 態で装置が停止している。装置は、空缶Aなどが投入口5に入ったのをセンサー 32が検出することにより起動する。また、後に詳しく説明するが、装置が非常停 止した場合には、リセットボタン9を押すことにより装置を再起動できることが ある。装置が起動すると、モーター56の駆動によりロッド58が前進し、潰し板51 が下降する。図4に示すように、潰し板51が下降限に達し、これを第2のリミッ トスイッチ67が検出すると、モーター56が反転し、ロッド58が後退して潰し板51 が上昇する。潰し板51が上昇限に達したことは第1のリミットスイッチ66が検出 し、これにより装置が停止する。1周期の作動は、約9秒である。
【0032】 前記潰し板51の作動に連動して、シャッター33、開閉板36、空缶ガイド71およ び分別板28は、それぞれ次のように作動する。まずシャッター33であるが、シャ ッター33は、待機状態において、スプリング91により引っ張られて上昇した位置 にあり、投入口5を塞いでいる。潰し板51が下降限に近付くと、その支軸63が突 片94を下へ押すことにより、レバー92が下へ回る。それに伴い、リンク棒95がシ ャッター33を引っ張ることにより、シャッター33が下へ回って開く。潰し板51が 上昇に転じると、スプリング91により、シャッター33およびレバー92がすぐに上 昇し、投入口5は塞がれる。
【0033】 また、開閉板36は、待機状態において、張ったワイヤー101 がウェート40を上 へ持ち上げていることにより、下方へ回って開いた状態にある。潰し板51が下降 し始めると、ワイヤー101 が緩むことにより、開閉板36はすぐに上へ回って閉じ る。これは、ウェート40にかかる重力の作用による。潰し板51がある程度以上下 降している間、開閉板36は閉じた状態を保つが、潰し板51が上昇限に近付くと、 再びワイヤー101 が張って、開閉板36が開く。なお、他方の開閉板37は、常時閉 じたままである。
【0034】 また、空缶ガイド71は、待機状態において、上昇限に位置している。潰し板51 が下降し始めると、ワイヤー110 が緩むのに伴い、重力とスプリング111 の張力 とにより、レバー106 が下へ回る。レバー106 が下降すると、このレバー106 が 垂下片74のレバー受け部109 に係合している空缶ガイド71もともに下降する。潰 し板51がその全ストロークの1/3程度下降する間に、空缶ガイド71は下降限に 達し、基板部27に対して閉じた状態になる。その後、ワイヤー110 は緩む一方に なる。また、潰し板51の上昇時、この潰し板51がその全ストロークの2/3程度 上昇するまでは、ワイヤー110 が十分に張った状態にならず、重力とスプリング 111 の張力とにより、空缶ガイド71は下降限に位置し続ける。その後、ワイヤー 110 が十分に張ると、これに引っ張られてレバー106 が上へ回り、空缶ガイド71 も上へ回る。なお、スプリング111 は、空缶ガイド71を確実に下降させるための ものである。すなわち、ジュースの残液などの粘液の付着があっても、空缶ガイ ド71は確実に下降できる。
【0035】 さらに、分別板28は、待機状態において、重力により、後部がストッパー片82 上に載った状態になっている。潰し板51が下降限に近付くと、その支軸63が突片 94を下へ押すことにより、レバー92が下へ回る。それに伴い、ワイヤー116 が突 っ張って分別板28の支軸81よりも後部を引き上げ、これにより、分別板28が図示 反時計回り方向へ回る。潰し板51が上昇に転じると、分別板28は、すぐに重力に より時計回り方向へ回転し、再び後部がストッパー片82上に載った状態になる。 つぎに、1つの空缶Aの動きを説明する。投入口5に入った空缶Aは、シャッ ター33が開くと、重力により、閉じている開閉板36,37上へ滑り落ち、下降限に 位置した潰し板51の前面に当たって止まる。中身の入っていない軽い空缶Aなら ば、開閉板36,37が開くことはない。なお、空缶Aは、投入口5において、搬送 方向が軸方向とされるが、開閉板36,37上を滑り落ちるときも、ガイドトンネル 42内を通ることにより、軸方向が搬送方向となるように姿勢が制御される。した がって、空缶Aの径方向が搬送方向になったりしない。
【0036】 ついで、図6に示すように、潰し板51がある程度上昇した後、この潰し板51の 上昇に伴い、その下へ入るようにして、空缶Aが空缶ガイド71上を徐々に滑り落 ちていく。空缶Aの大部分が空缶ガイド71上に載るまでは、この空缶ガイド71は 基板部27上に閉じている。潰し板51がさらに上昇すると、空缶ガイド71が上昇す る。こうして、空缶ガイド71が水平面に対してなす角度が大きくなるので、粘液 の付着などがあっても、空缶Aは確実に所定位置まで滑り落ちる。すなわち、潰 し板51が上昇限位置にあって、空缶Aの先端が潰し板51と基板部27とに接した状 態になる。このとき、空缶Aの軸方向は、潰し板51の回転軸方向とほぼ直交する 状態になっている。
【0037】 ついで、潰し板51が下降すると、空缶Aは、潰し板51と基板部27との間で押し 潰される。このとき、潰し板51が下降し始めてまもなく、空缶ガイド71が下降し 、基板部27上に閉じた状態になる。したがって、空缶Aが押し潰される際の荷重 は、基板部27により確実に受けられる。また、この押し潰しに際して、潰し板51 および基板部27の滑り止め突起53,54,55が、空缶Aの周面部に食い込み、これ により、空缶Aが特に戻り方向にずれるのを防ぐ。特に潰し板51の自由端部にあ る滑り止め突起54により、空缶Aが戻り方向にはねるのが確実に防止される。
【0038】 潰し板51が下降限に達すると、押し潰しが完了となるが、その後、潰し板51が 上昇するのに伴い、潰された空缶Aは、潰し板51の後端と基板部27の上面との間 の隙間を通って、この基板部27と同一平面上に位置している分別板28上へ滑り落 ちる。なお、粘液が付着しているような空缶Aの場合、基板部27から容易に滑り 落ちられないことがあるが、この場合でも、空缶ガイド71が上昇してその傾斜が 大きくなったときには、この空缶ガイド71から確実に滑り落ちられる。空缶Aが 基板部27から分別板28に滑り落ちるとき、分別板28の開口孔84に磁石83が露出し ているが、アルミニウム製の空缶(アルミ缶)Aは、磁石83に吸着されることな く、そのまま分別板28上を滑り落ち、この分別板28の後端から落下して、後側の アルミ缶収納容器14内に収納される。なお、当て板85は、空缶Aがアングル材か らなる後桟22に引っ掛かるのを防ぎ、空缶Aをアルミ缶収納容器14内へ確実に落 下させる。一方、スチール製の空缶(スチール缶)Aは、磁石83に吸着され、分 別板28上に止まる。そして、分別板28が図示反時計回り方向へ回ると、空缶Aは 、分別板28とともにストッパー片82にある磁石83から離れて吸着が解除され、逆 に傾斜した分別板28を前へ滑り落ち、この分別板28の前端から落下して、前側の スチール缶収納容器13内に収納される。このように、アルミ缶とスチール缶とが 自動的に分別され、潰した空缶Aを後に手作業で分別するような手間がいらない 。
【0039】 また、石、ガラス瓶あるいはジュースが入ったままの缶などの異物が投入口5 に入れられた場合、この異物が所定以上の重量を有するものであれば、この異物 は、重量選別器26において排除される。すなわち、投入口5から滑り落ちた異物 が開閉板36,37上に載ると、開閉板36,37にウェート40,41がかけている重力を 異物がかける重力が上回ることにより、開閉板36,37が下へ回って開く。これに より、異物は、異物収納容器12内へ落下する。その後、開閉板36,37は、ウェー ト40,41の荷重により再び開く。
【0040】 ところで、粘液が付着した空缶Aや変形した空缶Aの場合、あるいは誤って入 れられた軽い紙コップや紙くずなどの場合、滑りが悪く、開閉板36,37上に止ま ったまま、空缶ガイド71上へ乗り移れないことがある。このような空缶Aや紙コ ップなどは、潰し板51が上昇限近くにあるとき、一方の開閉板36が開くのに伴い 、異物収納容器12内へ落下し、異物として排除される。これにより、その後も装 置は支障なく作動できる。また、開閉板36,37に粘液の付着が多くなって、搬送 に対する抵抗が大きくなった場合、正常な空缶Aでも開閉板36,37から基板部27 へ滑り落ちず、開閉板36が開くのに伴ってそこから落下し、異物扱いされるよう になる。これは、装置内を清掃すべき時期の目安となる。すなわち、保守者は、 異物収納容器12を見て、これに多くの正常な空缶Aが入っているなら、開閉板36 ,37を含む空缶搬送路25に粘液の付着が多くなったものと判断でき、空缶搬送路 25を清掃すればよい。
【0041】 なお、前述した装置の作動説明から明らかなように、ある空缶Aが上昇限に位 置した潰し板51と基板部27との間に入った後、次の空缶Aが投入口5に入れら れてはじめて、潰し板51が下降し、空缶Aが潰される。
【0042】 また、投入口5にあるセンサー32と重量選別器26にあるセンサー44とがともに 検出状態になると、装置は、ただちに待機状態すなわち潰し板51が上昇した状態 に戻って停止する。また、青ランプ6を消灯するとともに、赤ランプ8を点灯す る。例えば、いたずらで投入口5からさらに奥まで手や傘などが差し込まれると 、両センサー32,44が検出状態となるが、このとき、装置が待機状態に戻って停 止するので、安全である。なお、通常の使用時において、潰し板51の下降中に、 投入口5と開閉板36,37上との両方に空缶Aが位置することはない。また、前述 のように、空缶Aが潰されるとき、潰し板51の自由端部にある滑り止め突起54に より、潰し板51下の空缶Aが開閉板36,37上まで戻ってしまうことが確実に防止 される。したがって、空缶Aが投入口5にもある状態で、潰し板51下の空缶Aが 開閉板36,37上まで戻ってこれをセンサー44が検出することにより、前記安全機 構が働いて装置が不要に停止してしまうことはない。
【0043】 さらに、容器13,14から上へ空缶Aが盛り上がるまでになると、これをセンサ ー15が検出し、それまで常時点灯していた青ランプ6が消灯するとともに、白ラ ンプ7が点灯する。これとともに、装置は、待機状態に戻って停止し、投入口5 に空缶Aを入れても、リセットボタン9を押しても作動しなくなる。
【0044】 ここで、潰し板51の作動について、補足説明する。通常の柔らかい空缶Aであ るならば、潰し板51は、1回下降するのみで、第2のリミットスイッチ67を作動 させるまで下降し、そのまま待機位置へ上昇する。これに対して、かなり固い空 缶Aであると、潰し板51の下降に伴い、モーター56の負荷が大きくなる。過電流 検出手段121 によりモーター56の電流が検出されているのであるが、これが基準 値を越えると、第2のリミットスイッチ67にかかわらず、潰し板51が待機位置ま で上昇する。また、第1のリミットスイッチ66の作動後所定時間、例えば8秒程 度経ったときにも、タイマー122 の働きにより、第2のリミットスイッチ67にか かわらず、潰し板51が待機位置まで上昇する。これにより、ある程度潰された空 缶Aは、重力により少し奥へ送られる。その後、潰し板51が再び下降して、押し 潰しを試みる。このように、潰しかけた空缶Aをさらに潰し板51の支点の方へ送 ってから、再び潰しを試みることにより、1回の潰し板51の下降では潰せなかっ た空缶Aでも潰せるようになる。この潰し板51の下降の試みは、最大3回繰り返 される。その間に、第2のリミットスイッチ67が作動すれば、押し潰し完了であ り、潰し板51は待機位置まで上昇し、装置は、その後も作動を続けられる。一方 、3回試みても、第2のリミットスイッチ67の作動に至らなければ、赤ランプ8 が点灯するとともに、潰し板51が待機位置へ戻り、装置は停止する。ここで、リ セットスイッチ9が押されたならば、前記押し潰し動作が再度試みられる。
【0045】 なお、前記モーター56の過電流の検出に加えて、タイマー122 によってもモー ター56を制御しているのは、次のような理由による。すなわち、異物の場合潰し 板51を上へ戻す力が働くこともあって、過電流の検出のみでは、電気回路上の不 安定性があり、潰し板51が中間位置で止まったままになってしまうことがある。 これを防ぐために、タイマーにより、第1のリミットスイッチ66の最後の作動後 8秒程度経つと、強制的に潰し板51を待機位置へ上昇させる。また、万一第2の リセットスイッチ67が壊れた場合でも、前述した過電流の検出あるいはタイマー 122 により潰し板51は待機位置へ戻れる。したがって、モーター56が焼けること はない。
【0046】 前記実施例の構成によれば、重力を利用して空缶Aをその軸方向に搬送する空 缶潰し装置において、潰し板51に連動して上下する空缶ガイド71を設けたことに より、空缶搬送路25の傾斜角度を全般的に過度に大きくすることなく、空缶Aを 基板部27と潰し板51とに対して確実に所定位置まで送り込めるとともに、潰した 後の空缶Aも円滑かつ確実に送り出せる。また、空缶Aを押し潰す際の荷重は確 実に受けられる。
【0047】 また、円筒状の投入口5、重量選別器26に設けたガイドトンネル42および空缶 ガイド71の上面の凹溝形状の案内により、投入口5から基板部27まで、確実に空 缶Aをその軸方向を保って搬送できる。
【0048】 また、潰し板51が上昇限付近に位置したとき開閉板36を開くので、粘液の付着 した空缶Aや紙コップなどが基板部27上に乗り移れなかった場合でも、これら空 缶Aや紙コップなどを排除でき、したがって、その後の装置の作動を支障なく行 える。また、正常な空缶Aが開閉板36で排除されるようになることから、空缶搬 送路25自体が粘液でかなり汚れた状態になったことを知ることができ、装置の保 守にも役立つ。
【0049】 さらに、モーター56の過電流を検出し、潰し板51の1回の下降で潰せない場合 、3回を限度として空缶Aの押し潰しの試みを繰り返す構成としたので、装置に 過度の負担がかかるのを防ぎながら、固い空缶Aでも確実に押し潰せる。しかも 、タイマーによって、いっそう信頼性が向上する。
【0050】 なお、本考案は、前記実施例に限定されるものではなく、種々の変形実施が可 能である。例えば、前記実施例では、開閉板36,37をウェート40,41により閉じ 位置に保持しているが、ばねにより保持してもよい。また、前記実施例では、モ ーター56を1つのみとし、潰し板51にシャッター33、開閉板36、ガイド板37およ び分別板28を連動させているが、それぞれを別個のモーターにより駆動し、電気 的に連動させることも可能である。さらに、前記実施例では、潰し板51に1度に 最大3回まで押し潰しを試みさせるようにしているが、3回に限るものではない 。また、前記実施例では、潰し板51が上昇したときに開閉板36を開くようにして いるが、装置全体の作動のタイミングによっては、潰し板が下降したとき、ある いは、それ以外のタイミングで開閉板を開くようにしてもよい。
【0051】
【考案の効果】
請求項1の考案によれば、機枠内で重力により空缶をその軸方向に沿って後方 へ搬送し、かつ、回転する押圧体により空缶をその一端側から潰していく空缶潰 し装置において、基板部の上側に、この基板部に対して開閉する空缶ガイドをこ の空缶ガイドの後端部で左右方向を回転軸方向として揺動自在に支持し、押圧体 が所定位置よりも下降したときに空缶ガイドを基板部に対して閉じた状態とし、 押圧体が上昇したときに空缶ガイドを上昇させる連動機構を設けたので、基板部 と押圧体との間に空缶を送り込むとき、空缶ガイドが上へ回った状態になって、 その水平面に対する角度が大きくなることにより、空缶搬送路の全体的な傾斜角 度が大きくなくても、基板部と押圧体との間の所定位置まで確実に空缶を送り込 むことができる。また、押圧体が下降して空缶を押し潰すときには、空缶ガイド が基板部上に閉じた状態になっていることにより、確実に荷重を受けられる。
【0052】 また、請求項2の考案によれば、一直線状の空缶搬送路において、投入口と基 板部との間に、所定以上の荷重を受けたとき下方へ回って開く開閉体からなる重 量選別器があるのに対して、その開閉板を上から覆って、筒状の投入口と同軸的 に空缶搬送方向に沿って位置するガイドトンネルを設けたので、投入口から基板 部まで確実に空缶をその軸方向を保って搬送できる。
【0053】 さらに、請求項3の発明によれば、重量選別機の開閉板を開く駆動機構を設け たので、適当なタイミングで開閉板を開くことにより、粘液の付着した空缶や変 形した空缶、あるいは、軽い紙コップや紙くずなどが開閉板から基板部上に乗り 移れなかった場合でも、これら空缶や紙コップなどが開閉板の開くのに伴い排除 され、したがって、その後の装置の作動を支障なく行える。また、正常な空缶が 開閉板で排除されるようになることから、空缶搬送路自体が粘液でかなり汚れた 状態になったことを知ることができ、装置の保守にも役立つ。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の空缶潰し装置の一実施例を示す全体の
斜視図で、外殻の板材を除いた状態である。
【図2】同上全体の外観の斜視図である。
【図3】同上空缶搬送路の部分の縦断面図で、押圧体が
上昇限にある状態である。
【図4】同上空缶搬送路の部分の縦断面図で、押圧体が
下降限にある状態である。
【図5】同上空缶搬送路の部分の下方斜視図である。
【図6】同上中間位置にある押圧体および基板部付近の
縦断面図である。
【図7】同上開閉板付近の斜視図である。
【図8】同上制御系統の概略を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 機枠 5 投入口 25 空缶搬送路 26 重量選別器 27 基板部 36 開閉板 37 開閉板 42 ガイドトンネル 51 潰し板(押圧体) 53 滑り止め突起 54 滑り止め突起 71 空缶ガイド

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機枠と、この機枠内に後方へ向かって下
    降する方向へ傾斜させて設けられた空缶搬送路と、この
    空缶搬送路の一部をなす基板部の上側に左右方向を回転
    軸方向として揺動自在に支持され前記基板部に対し前記
    回転軸より前側で開閉する押圧体とを備え、前記基板部
    の上側に、この基板部に対して開閉する空缶ガイドをこ
    の空缶ガイドの後端部で左右方向を回転軸方向として揺
    動自在に支持し、前記押圧体が所定位置よりも下降した
    ときに前記空缶ガイドを前記基板部に対して閉じた状態
    とし、前記押圧体が上昇したときに前記空缶ガイドを上
    昇させる連動機構を備えたことを特徴とする空缶潰し装
    置。
  2. 【請求項2】 機枠と、この機枠内に後方へ向かって下
    降する方向へ傾斜させて一直線状に設けられた空缶搬送
    路と、この空缶搬送路の一部をなす基板部の上側に左右
    方向を回転軸方向として揺動自在に支持され前記基板部
    に対し前記回転軸より前側で開閉する押圧体とを備え、
    前記空缶搬送路は、前記機枠の前面へ開口した筒状の投
    入口と、この投入口の後下方に連続する重量選別器と、
    この重量選別器の後下方に連続する前記基板部とを有
    し、前記重量選別器は、所定以上の荷重を受けたとき下
    方へ回って開く開閉体からなり、この開閉板を上から覆
    って、前記筒状の投入口と同軸的に空缶搬送方向に沿っ
    て位置するガイドトンネルを設けたことを特徴とする空
    缶潰し装置。
  3. 【請求項3】 機枠と、この機枠内に後方へ向かって下
    降する方向へ傾斜させて設けられた空缶搬送路と、この
    空缶搬送路の一部をなす基板部の上側に左右方向を回転
    軸方向として揺動自在に支持され前記基板部に対し前記
    回転軸より前側で開閉する押圧体とを備え、前記空缶搬
    送路は、前記機枠の前面へ開口した筒状の投入口と、こ
    の投入口の後下方に連続する重量選別器と、この重量選
    別器の後下方に連続する前記基板部とを有し、前記重量
    選別器は、所定以上の荷重を受けたとき下方へ回って開
    く開閉体からなり、この開閉板を開く駆動機構を備えた
    ことを特徴とする空缶潰し装置。
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