JP2715401B2 - 空缶潰し装置 - Google Patents

空缶潰し装置

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JP2715401B2
JP2715401B2 JP6094576A JP9457694A JP2715401B2 JP 2715401 B2 JP2715401 B2 JP 2715401B2 JP 6094576 A JP6094576 A JP 6094576A JP 9457694 A JP9457694 A JP 9457694A JP 2715401 B2 JP2715401 B2 JP 2715401B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、清涼飲料などの空缶を
自動的に搬送して潰す空缶潰し装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば実開平6-591 号公報に記載
されているように、機枠内に、重力により空缶を搬送す
る後方へ向かって下降する方向へ傾斜した空缶搬送路を
設け、この空缶搬送路中に前から後へ並べて、揺動自在
の重量選別体と、空缶を挟んで潰す基板部および揺動自
在の潰し板と、磁石を利用してアルミニウム缶およびス
チール缶を分別する揺動自在の分別体とを設けた空缶潰
し装置が知られている。特に、分別体は、潰し板と連動
し、潰し板の上昇時すなわち開時、基板部と同一平面上
に位置して、潰された空缶を受け取るとともに、位置の
固定した磁石が下側に接してスチール缶のみを吸着す
る。また、潰し板の下降時、分別体は、反対側に傾き、
磁石が離れて、アルミニウム缶をスチール缶とは反対側
へ落下させるようになっている。
【0003】また、潰し板を電動とし、この潰し板に前
述のように分別体を連動させるとともに、選別体などを
連動させた空缶潰し装置も提案されている。選別体を連
動させるのは、例えば、潰し板の上昇時、選別体を強制
的に開いて、ジュースの残液の粘性などにより付着して
しまった空缶などを排除するためである。
【0004】そして、従来は、基本的にワイヤーからな
る連動機構により、潰し板に選別体や分別体を連動させ
ていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ワイヤーから
なる連動機構では、構成、調整が面倒になり、また、作
動も、使用中ワイヤーの伸びが生じ、不安定で不確実な
ものとなりやすい。また、アルミニウム缶、スチール缶
の分別体は、傾いた状態で基板部から空缶を受け取るよ
うになっていたため、スチール缶の潰れた形状や残液の
付着度により吸着力が変化し、回転分別時に、スチール
缶が正確な停止位置を通り過ぎ、後側のアルミニウム缶
処理方向へ飛び出してしまうような問題があった。ま
た、アルミニウム缶についても、滑り落ちに勢いがつき
過ぎ、このアルミニウム缶が所定位置外へ飛び出すよう
な問題があった。前記スチール缶の飛び出しを防止する
には、スチール缶の吸着のための磁石の力が強くなけれ
ばならず、そのため、分別体に磁石を露出させるための
開口部が必要になり、この開口部に塵芥が詰まって作動
不良を招いたりする問題が生じていた。また、磁力を強
くすると、空缶を切り離す力が必要以上に大きくなり、
ワイヤーの伸びや離すときの反動が生じて異音が発生し
たり、分別率が悪くなったりしていた。
【0006】本発明は、このような問題点を解決しよう
とするもので、空缶潰し装置において、潰し板などの押
圧体と重量選別体との連動機構の構成を簡単なものとす
るとともに、その作動を安定した確実なものとし、さら
に、選別体の作動のタイミングも適切なものとすること
を目的とする。また、押圧体と分別体との連動機構の構
成を簡単なものとするとともに、その作動を安定した確
実なものとし、さらに、分別体の作動のタイミングなど
も適切なものとし、分別を確実にできるようにすること
を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明の空缶潰
し装置は、前記前者の目的を達成するために、機枠内
に、後方へ向かって下降する方向へ傾斜した空缶搬送路
を設け、この空缶搬送路中に、所定以上の荷重を受けた
とき開く選別体と、この選別体の後下方に連続する基板
部とを設け、この基板部の上側に、押圧体およびその下
方に位置する空缶ガイドをそれぞれその後端部で左右方
向を回転軸方向として揺動開閉自在に支持し、また、前
記押圧体に選別体および空缶ガイドを連動させるリンク
アームからなる連動機構を備え、この連動機構は、前記
押圧体の上昇時空缶ガイドを上方へ回してから選別体を
開き、前記押圧体の下降時選別体を閉じるとともに、空
缶ガイドを下方へ回すものである。
【0008】請求項2の発明は、前記後者の目的を
成するために、請求項1の発明の空缶潰し装置におい
て、前記空缶搬送路中に、前記基板部の後下方に連続す
る分別体を設け、この分別体は、左右方向を回転軸方向
として揺動自在に支持するとともに、この揺動に伴い分
別体に接離する位置の固定した磁石を下方に設け、前記
押圧体に分別体を連動させるリンクアームからなる連動
機構を備え、この連動機構は、前記押圧体の上昇時分別
体を一方へ傾く方向へ回すとともに、前記押圧体の下降
時分別体を他方へ傾く方向へ回し、上昇中の前記押圧体
の後端と基板部との間に潰れた空缶の通過可能な隙間が
できたとき分別体をほぼ水平にするものである。
【0009】
【作用】請求項1の発明の空缶潰し装置では、潰すべき
空缶が機枠内において重力により空缶搬送路を後下方へ
と搬送されていく。機枠内に投入された空缶などは、ま
ず選別体上に載るが、重いびんなどの異物が載ると、選
別体が開き、異物が落下して排除される。一方、軽い空
缶が載ると、選別体は開かず、空缶は、重力により選別
体から基板部に乗り移る。その後、押圧体が下降し、こ
の押圧体と基板部との間で空缶が押し潰される。ところ
で、リンクアームからなる連動機構により、押圧体に連
動して、選別体および基板部上の空缶ガイドが作動す
る。選別体は、押圧体が上昇位置にあるとき強制的に開
き、ジュースの残液の粘性などにより選別体に付着して
しまった空缶などを排除する。一方、空缶が載る空缶ガ
イドは、押圧体の上昇に伴い上昇して、傾斜角度が大き
くなり、空缶を確実に押圧体の下方へ導くが、押圧体の
下降に伴い下降し、基板部に対して閉じる。特に押圧体
の上昇時、選別体が開くのに先だって、空缶ガイドが上
昇するが、これにより、選別体と基板部とにまたがって
載ったような空缶が確実に基板部の奥へ送られることに
なり、潰してかまわない空缶を異物として選別体が排除
してしまうような誤動作が防止される。
【0010】さらに、請求項2の発明の空缶潰し装置で
は、押圧体と基板部との間で潰れされた空缶が、押圧体
の上昇時、押圧体の後端と基板部との間に十分な隙間が
できると、重力により、この隙間を通って後下方の分別
体上に乗り移るが、このとき、分別体はほぼ水平になっ
ている。そして、リンクアームからなる連動機構により
押圧体に連動して分別体が回るが、押圧体の上昇時に
は、分別体は、一方へ傾く方向へ回り、磁石上に載る。
このとき、アルミニウム缶は、分別体から一方へ滑り落
ちるが、スチール缶は、磁石に吸着されて止まる。つい
で、押圧体の下降時には、分別体は、他方へ傾く方向へ
回り、磁石から離れる。これにより、分別体にスチール
缶が載っていた場合、このスチール缶に対する吸着が解
除され、このスチール缶は、分別体から他方へ滑り落ち
る。こうして、アルミニウム缶とスチール缶とが分別さ
れる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の空缶潰し装置の一実施例につ
いて、図面を参照しながら説明する。1は装置の外殻を
なす機枠で、この機枠1は、その各辺をなす枠材2によ
り形成される各面を板材3により覆ってなるものであ
り、下面の4隅部にはキャスター4が設けられている。
そして、機枠1の前面上部をなす操作パネル6には、投
入口7が左側に開口しているとともに、緑ランプ8と白
ランプ9と赤ランプ10と黄色のリセットボタン11とが右
側に設けられている。
【0012】前記機枠1の枠材2には、左右両側の比較
的下部の位置に横桟16が水平に架設されている。この横
桟16上の前部には、上面を開口した異物収納容器17が着
脱自在に載置されるようになっている。また、横桟16の
下側には、上面を開口したスチール缶収納容器18および
アルミ缶収納容器19が前後に並べて着脱自在に吊支され
るようになっている。そして、前記両横桟16には、前記
下側の両容器18,19が空缶Aで一杯になったことを検出
する光学式センサー21が設けられている。この光学式セ
ンサー21は、左右の発光部および受光部からなっている
が、これらは、両者間の光束が両容器18,19の上側をと
もに通るように前後にずれている。さらに、前記機枠1
の前面下部は、回転開閉自在のドア22となっており、こ
のドア22を開けることにより、前記容器17,18,19を出
し入れできるようになっている。
【0013】また、前記枠材2の前後両側の上部には前
桟26および後桟27が水平に架設されており、これら前桟
26および後桟27間に、左右一対の搬送路枠28,29が架設
されている。前桟26は後桟27よりも高く位置しており、
これにより、搬送路枠28,29は、前から後へ向かって下
降する方向へ傾斜している。その最大傾斜方向が基本的
な空缶搬送方向となる。そして、機枠1内において、両
搬送路枠28,29間に、前記投入口7から後方へ向かって
下降する方向へ傾斜する空缶搬送路31が設けられてい
る。この空缶搬送路31は、前記投入口7の後下方に連続
する移載体32の左側に重量選別器33が並んで位置してい
るとともに、この重量選別器33と潰し基板部34と分別体
35とが、この順序で前から後へ直線的に並んでいる。し
たがって、特に図12に示すように、空缶搬送路31は、
水平面への投影において、移載体32と重量選別器33との
間の部分のみが機枠1の短手方向となっていて、搬送方
向が空缶Aの径方向になり、残りの部分は機枠1の長手
方向となっていて、搬送方向が空缶Aの軸方向になる。
【0014】ここで、まず前記移載体32部分の構成を説
明する。右側の前記搬送路枠29には、前後一対の移載体
受け41が左方へ突出させて固定されている。これら移載
体受け41は、先端部に軸受部42を有している。そして、
これら軸受部42に、前記移載体32の一側が支軸43により
回転自在に支持されている。この移載体32は、一部を軸
方向に切り欠いた円筒形状をなしているが、その中心角
は 225°程度であり、180°よりも大きくなっている。
また、移載体32の回転軸方向は、前記空缶搬送路31の最
大傾斜方向と平行である。そして、移載体32は、常時は
自重により前記移載体受け41上に載った下降限位置にあ
り、この状態で、側面の開口が上向きになるとともに、
前記投入口7と同軸的に位置する。また、移載体32は、
前端が開口しているとともに、後端が端面板44により閉
塞しているが、回転して側面の開口が横向きになったと
き前記投入口7を塞ぐ蓋部45を前端に有している。さら
に、移載体32には、その内側へ膨出した複数の突部46が
形成されている。
【0015】つぎに、前記重量選別器33の構成を説明す
る。左側の前記搬送路枠28には、これに沿う細長い板状
の選別器ベース51が固定されている。そして、この選別
器ベース51には、回転ベース52が支軸53により回転自在
に支持されている。その回転軸方向は、前記空缶搬送路
31の最大傾斜方向と平行である。そして、回転ベース52
上に選別体54が固定されている。この選別体54は、溝形
部材からなっているが、これに対して前記支軸53と反対
側へ延び出たカウンター片55を一体に有しており、この
カウンター片55にウェイト56が固定されている。そし
て、選別体54は、常時はウェイト56の荷重により、カウ
ンター片55が搬送路枠28上に載った上昇限位置にあり、
上向きになっている。この上昇限位置において、選別体
54は、下降限位置にある前記移載体32の横でこれよりも
やや下方に位置する。これに対して、選別体54上に所定
以上の荷重がかかると、この選別体54は、下方へ回転し
て横向きになる。なお、選別体54には、その内側へ膨出
した複数の突部57が形成されている。
【0016】なお、前記両搬送路枠28,29の前部には、
発光部および受光部からなる光学式センサー58が設けら
れている。なお、前記移載体32の自由端側には、光学式
センサー58の光束が通る開口部32a が形成されている。
【0017】前記潰し基板部34は、前記両搬送路枠28,
29間に架設された横桟60上に固定されており、上昇限位
置にある前記選別体54の後下方に連続して、ほぼこれと
同一平面上に位置している。また、基板部34の上方に
は、これに対して開閉する押圧体である潰し板61が軸着
されている。すなわち、この潰し板61は、その後端近く
において、両搬送路枠28,29間に支軸62により左右方向
を回転軸方向として所定範囲上下揺動自在に支持されて
いる。潰し板61が下降したとき、この潰し板61および基
板部34の前端はほぼ同一位置に位置する。また、潰し板
61には、複数の滑り止め突起63が切り起こし形成されて
いるとともに、凹部64が基板部34の方へ膨出させて形成
されている。滑り止め突起63は、支軸62の方へ向かって
基板部34の方へと切り起こされているが、潰し板61の縦
横全体に渡って分布している。
【0018】前記潰し板61は、電動モーター71により駆
動されるものである。この電動モーター71には、減速用
ギヤ列を内蔵したギヤボックス72と回転運動をロッド73
の直線運動に変換する変換器74とが一体に組み付けられ
ている。そして、両搬送路枠28,29にそれぞれ上方へ突
出させて固定された支持枠75間に、前記変換器74が支軸
76により左右方向を回転軸方向として支持されている。
前記ロッド73の前端部は、前記潰し板61の自由端部に左
右方向の支軸77を介して回転可能に連結されている。こ
うして、モーター71の駆動によりロッド73が前進、後退
するのに伴い、潰し板61が上下に揺動するようになって
いる。さらに、前記支持枠75の上部に第1のリミットス
イッチ81が設けられており、搬送路枠29に第2のリミッ
トスイッチ82が設けられている。これらリミットスイッ
チ81,82は、そのアクチュエータが前記支軸76の端部に
より押圧されて作動するものであり、第1のリミットス
イッチ81は、潰し板61が上昇限にあることを検出し、第
2のリミットスイッチ82は潰し板61が下降限にあること
を検出する。
【0019】また、前記潰し基板部34の上側には、前後
方向に細長い板状の空缶ガイド86が設けられている。こ
の空缶ガイド86の上面は、その長手方向に沿って凹溝状
になっている。そして、空缶ガイド86は、その後端部に
設けられた引っ掛け部87が基板部34に形成された支持孔
88に係合されており、左右方向を回転軸方向として所定
範囲揺動自在になっている。すなわち、空缶ガイド86
は、その後端部を中心として揺動し、基板部34に対して
開閉するものである。
【0020】さらに、板状の前記分別体35は、前記両搬
送路枠28,29間に支軸91により左右方向を回転軸方向と
して所定範囲上下揺動自在に支持されている。分別体35
は、常時は、これ自体にかかる重力により後側が下降す
る方向へ回ろうとし、支軸91よりも後部が両搬送路枠2
8,29間に架設されたストッパー片92上に載った状態に
なる。この状態で、分別体35は、前記潰し基板部34の後
下方に連続してこれと同一平面上に位置する。また、前
記ストッパー片92上には磁石93が固定されている。
【0021】前記移載体32、選別体54、空缶ガイド86お
よび分別体35は、潰し板61と連動して作動するものであ
る。つぎに、その連動機構について説明する。移載体32
を駆動するために、前記搬送路枠29に下方へ突出させて
固定された押上板支持具101に、移載体32を下から押し
上げて回転させる押上板102 が上下動自在に支持されて
いる。この支持は、押上板102 に形成された上下方向の
長孔103 に、押上板支持具101 に固定した一対のボルト
104 を通してあることによる。押上板102 は、その下端
部と搬送路枠29との間に張られたスプリング105 により
常時上方へ引っ張られている。また、前記潰し板61の外
側面に軸着されたワイヤー取付け具106にワイヤー107
の一端が固定されており、このワイヤー107 は、搬送路
枠29および押上板支持具101 に軸着された滑車からなる
ワイヤーガイド108 ,109 に掛けられ、他端が前記押上
板102 の下端部に固定されている。
【0022】また、前記選別体54および空缶ガイド86を
駆動するために、両搬送路枠28,29間にほぼコ字形状の
駆動アーム(リンクアーム)111 の基端部が支軸112 に
より左右方向を回転軸方向として所定範囲上下揺動自在
に支持されている。そして、この駆動アーム111 の右側
面中間部にはリンクアーム113 の一端部が支軸113aによ
り左右方向を回転軸方向として連結されている。一方、
リンクアーム113 の他端部には、潰し板61に基板部34と
反対側から引っ掛かる屈曲片114 が形成されている。さ
らに、潰し板61の外側面には、前記リンクアーム113 の
中間部が上に載るローラー115 が軸着されている。そし
て、前記駆動アーム111 の先端部一側には、前記選別体
54をその支軸53よりも左側すなわち外側において下から
押し上げる押し上げ棒116 が固定されている。
【0023】また、駆動アーム111 の先端部中央には、
連動片121 が後方へ突出させて形成されている。一方、
前記空缶ガイド86の前端部は、潰し基板部34の前縁を回
り込んで下方へ垂下しており、その下部はコ字形状に屈
曲させてある。これにより、前記連動片121 が上から当
たる下側受け片122 と、下から当たる上側受け片123と
が形成されている。
【0024】さらに、前記分別体35を駆動するために、
前記潰し板61の左側面にリンクアーム131 の前端部が支
軸132 により左右方向を回転軸方向として連結されてい
る。そして、リンクアーム131 の後部には、これをほぼ
U字形状に屈曲させることにより係合溝133 が形成され
ており、この係合溝133 に、前記潰し板61の左側面に軸
着されたローラー134 が摺動自在に係合されている。ま
た、搬送路枠28とリンクアーム131 の中間部との間に
は、このリンクアーム131 を下方へ引っ張るスプリング
135 が張架されている。さらに、前記潰し板61の左側面
には、支軸132 とスプリング135 との間の位置で、前記
リンクアーム131 が上から当たるローラー136 が軸着さ
れている。
【0025】図7は、電動モーター71を中心とする制御
系統の概略を示している。同図において、141 は過電流
検出手段で、この過電流検出手段141 は、モーター71の
電流を検出するものである。また、142 は計時用のタイ
マー、143 はモーター駆動手段、144 は制御手段であ
る。この制御手段144 は、センサー21,58、リセットボ
タン11、リミットスイッチ81,82、過電流検出手段141
およびタイマー142 からの信号に応じて、モーター駆動
手段143 を介しモーター71を制御するものである。
【0026】つぎに、前記の構成について、その作用を
説明する。まず、使用方法について説明する。緑ランプ
8が点灯しているとき、空缶潰しを行える。使用者は、
投入口7に空缶Aを入れるのみでよい。このとき、空缶
Aの軸方向を投入口7の軸方向と一致させる。そして、
投入口7に空缶Aを入れることにより、空缶潰し装置が
起動して一定の動作を行い、空缶潰しが自動的に行われ
る。なお、投入口7に入れた空缶Aが先へ進めば、次の
空缶Aを入れられる。このように常時は緑ランプ8が点
灯しているのであるが、緑ランプ8が消灯して白ランプ
9が点灯したときには、中の容器18,19がいっぱいにな
っているので、ドア22を開けて、容器18,19内の空缶A
を処分する。また、赤ランプ10の点灯は、何らかの異常
があって装置が停止したことを報知しているが、このと
き、リセットボタン11を押すことにより、装置を強制的
に再起動できる。しかし、例えば5回程度リセットボタ
ン11を押しても正常に作動するようにならないときは、
点検を行うべきである。
【0027】つぎに、空缶潰し装置の作動を説明する。
図1に示すように、潰し板61が上昇限にあって停止して
いる状態が待機状態である。常時は、この待機状態で装
置が停止している。装置は、空缶Aなどが投入口7から
移載体32上に入ったのをセンサー58が検出することによ
り起動する。また、後に詳しく説明するが、装置が非常
停止した場合には、リセットボタン11を押すことにより
装置を再起動できることがある。装置が起動すると、モ
ーター71の駆動によりロッド73が前進し、潰し板61が下
降する。図2に示すように、潰し板61が下降限に達し、
これを第2のリミットスイッチ82が検出すると、モータ
ー71が反転し、ロッド73が後退して潰し板61が上昇す
る。潰し板61が上昇限に達したことは第1のリミットス
イッチ81が検出し、これにより装置が停止する。
【0028】前記潰し板61の作動に連動して、移載体3
2、選別体54、空缶ガイド86および分別体35は、それぞ
れ次のように作動する。まず移載体32であるが、移載体
32は、前記待機状態において、図1および図4に示すよ
うに、自重により下降限位置にあり、移載体受け41上に
載って、開放された投入口7と同軸的に位置している。
このとき、押上板102 は、ワイヤー107 により下へ引っ
張られて、スプリング105 に抗し下降限位置にある。こ
のような待機状態から潰し板61が下降していくと、ワイ
ヤー107 が緩んでいき、図2および図5に示すように、
その分スプリング105 より引っ張られて押上板102 が上
昇する。この押上板102 が移載体32を押し上げ、この移
載体32が回転する。そして、この移載体32がある程度横
向きになると、この移載体32から空缶Aなどが重量選別
器33の選別体54上へ落下する。潰し板61が下降限に達す
ると、移載体32も上昇限に達する。その後、潰し板61が
上昇すると、これによりワイヤー107 が押上板102 を引
っ張って下降させ、それに伴い、移載体32も下方へ回転
する。なお、移載体32が上方へ回転するのに伴い、その
蓋部45が投入口7を下から閉じていき、移載体32が上昇
限に達すると、投入口7も完全に閉じる。したがって、
移載体32が投入口7に連なっていない状態で、投入口7
に空缶Aなどが入れられてしまうことはない。
【0029】また、潰し板61が上昇していくとき、最
初、駆動アーム111 は重力により下降限位置に保たれ
る。この間、潰し板61のローラー115 上に載っているリ
ンクアーム113 は、駆動アーム111 に対して回転する。
潰し板61が上昇限位置に近付くと、リンクアーム113 の
屈曲片114 が潰し板61に上から引っ掛かり、それ以後、
潰し板61の上昇に伴い、リンクアーム113 を介して駆動
アーム111 が上方へ引っ張られ、この駆動アーム111 が
上方へ回る。こうして、駆動アーム111 が上方へ回る
と、押し上げ棒116 が上昇し、図1および図4に示すよ
うに、選別体54を押し上げる。これにより、重力に抗し
て選別体54が回り、横向きになる。また、潰し板61の下
降時には、全く逆の動作がなされ、すぐに駆動アーム11
1 が下方へ回る。それに伴い、ウェイト56にかかる重力
により、選別体54が逆に回り、上向きになる。
【0030】また、前述のように駆動アーム111 が上方
へ回るとき、少なくともその連動片121 が空缶ガイド86
の上側受け片123 に下から当たった後は、空缶ガイド86
が上方へ回る。一方、駆動アーム111 が下方へ回るとき
には、空缶ガイド86が重力により下方へ回る。このと
き、駆動アーム111 の連動片121 が空缶ガイド86の下側
受け片122 に上から当たることにより、空缶ガイド86が
確実に下降する。
【0031】さらに、分別体35は、待機状態において、
図1に示すように、重力により、後部がストッパー片92
上に載り、潰し基板部34と同一平面上に位置した状態に
なっている。そして、潰し板61が下降するのに伴い、リ
ンクアーム131 は、前側が下降するとともに、スプリン
グ135 が支点となって後側が上昇する。これにより、分
別体35は、そのローラー134 がリンクアーム131 の係合
溝133 に対して摺動しつつ、前側が下降する方向に徐々
に回る。さらに、潰し板61がある程度下降すると、リン
クアーム131 が潰し板61のローラー136 に上から突き当
たる。それ以後は、このローラー136 を支点としてリン
クアーム131 が同方向に回り続け、分別体35も同方向に
回り続ける。一方、図2に示す状態から潰し板61が上昇
するときには、全く逆の動作がなされ、はじめローラー
136 を支点としてリンクアーム131 が逆方向に回り、つ
いで、スプリング135 が支点となってリンクアーム131
が同じ逆方向に回る。その間、分別体35も逆方向に回り
続け、待機状態に戻る。なお、分別体35が水平になった
状態で、ローラー134 は係合溝133 の中間に位置する。
【0032】つぎに、1つの空缶Aの動きを説明する。
機枠1内において、空缶Aは、水平面への投影において
機枠1の長手方向と軸方向が一致した状態で搬送され
る。まず、図1および図4に示す待機状態で、投入口7
から移載体32上に入った空缶Aは、重力により後下方へ
滑り落ち、移載体32の端面板44に突き当たって止まる。
このとき、移載体32の中心角が 225°程度と大きくなっ
ており、移載体32が特に重量選別器33と反対側において
上からも空缶Aを覆う形状となっているため、投入され
た空缶Aが移載体32から特に重量選別器33と反対側へ飛
び出したりすることが防止される。
【0033】ついで、移載体32が支軸43を中心として上
へ回って横向きになると、図5に示すように、空缶A
は、移載体32から重量選別器33の選別体54上へ落下す
る。このとき、空缶Aは、移載体32に対しその突部46で
線接触しているのみなので、ジュースの残液などの粘性
があっても、移載体32から選別体54上へ確実に移載され
る。そして、中身の入っていない軽い空缶Aならば、そ
れが載っても選別体54が下方へ回ることはなく、空缶A
は、そのまま重力により選別体58上を後下方へ滑り落ち
る。この時点では、図2に示すように、潰し板61が下降
限近くにあり、この潰し板61の前端に突き当たって空缶
Aがいったん止まる。
【0034】その後、潰し板61が上昇すると、空缶A
は、重力により選別体54上からその後下方の潰し基板部
34上へ滑り落ち、潰し板61の下へ入る。このとき、空缶
Aは、選別体54に対しその突部57で線接触しているのみ
なので、ジュースの残液などの粘性があっても、選別体
54から基板部34上へ載り移りやすい。そして、潰し板61
の上昇に伴い、空缶Aは基板部34上を徐々に後下方へ滑
り落ちていく。このとき、空缶Aの軸方向は搬送方向と
一致している。なお、潰し板61が上昇するのに伴い、空
缶ガイド86も上方へ回り、その水平面に対する傾斜角度
が大きくなる。これにより、ジュースの残液の粘性など
に抗して、空缶Aが確実に基板部34および潰し板61間の
奥まで滑り落ちる。
【0035】ついで、潰し板61が下降すると、空缶A
は、潰し板61と基板部34との間で押し潰される。なお、
潰し板61が下降し始めると、空缶ガイド86が下方へ回っ
て基板部34上に閉じ、押し潰しに際しての荷重は、基板
部34により確実に受けられる。そして、この押し潰しに
際して、空缶Aの軸方向は潰し板61の回転軸方向とほぼ
直交する状態になっており、空缶Aは、その一端から他
端へ順次潰されていくことになる。
【0036】このとき、最初空缶Aの端部が潰し板61の
いずれかの凹部64に引っ掛かり、また、押し潰し中潰し
板61の滑り止め突起63が、空缶Aの周面部に食い込み、
これにより、空缶Aが特に戻り方向にずれるのが防止さ
れ、空缶Aが確実に潰される。空缶Aが戻り方向にず
れ、その後部のみが潰され、しかも、潰されなかった空
缶Aの前部が基板部34から前にはみだしていると、この
前部がつかえて空缶Aがその後流れなくなってしまうお
それがあるが、これを防止できる。特に、滑り止め突起
63が潰し板61の前後左右全体に分布させて形成されてい
るため、確実に空缶Aの戻りが防止される。例えば、空
缶Aが横にずれて、中央部の滑り止め突起63がよく食い
込まなかったとして、左右両側の滑り止め突起63が空缶
Aに食い込み、確実に空缶Aの戻りが防止される。
【0037】潰し板61が下降限に達すると、押し潰しが
完了となるが、その後、潰し板61が上昇するのに伴い、
潰された空缶Aは、潰し板61の後端と基板部34の上面と
の間の隙間を通って、さらに後下方へ滑り落ち、ほぼ水
平になっている分別体35上へ送られる。その後、分別体
35は、後側が下降する方向へ回り、磁石93上に載るが、
アルミニウム製の空缶(アルミ缶)Aは、磁石93に吸着
されることなく、そのまま分別体35上を後下方へ滑り落
ち、この分別体35の後端から落下して、後側のアルミ缶
収納容器19内に収納される。一方、スチール製の空缶
(スチール缶)Aは、磁石93に吸着され、分別体35上に
止まる。そして、次に潰し板61が下降して、前側が下降
する方向へ分別体35が回転したときに、磁石93に吸着さ
れていた空缶Aは、分別体35とともにストッパー片92に
ある磁石93から離れて吸着が解除され、逆に傾斜した分
別体35を前へ滑り落ち、この分別体35の前端から落下し
て、前側のスチール缶収納容器18内に収納される。この
ように、アルミ缶とスチール缶とが自動的に分別され
る。
【0038】また、石、ガラス瓶あるいはジュースが入
ったままの缶などの異物が投入口7から移載体32に入れ
られた場合、この異物が所定以上の重量を有するもので
あれば、この異物は、移載体32から重量選別器33へ移載
された後、この重量選別器33において排除される。すな
わち、移載体32から落下した異物が選別体54上に載る
と、この選別体54にウェイト56がかけている重力を異物
がかける重力が上回ることにより、選別体54が下へ回っ
て横向きに開く。これにより、異物は、選別体54から異
物収納容器17内へ落下して排除され、潰し基板部34へは
送られない。その後、選別体54は、ウェイト56の荷重に
より再び上へ回る。
【0039】ところで、選別体54および空缶ガイド86に
おいては、この空缶ガイド86が上昇してから、選別体54
が横向きに開くタイミングとなっている。これにより、
選別体54と潰し基板部34とにまたがって載ったような空
缶Aが確実に基板部34の奥へ送られることになり、潰し
てかまわない空缶Aを異物として重量選別器33で排除し
てしまうような誤動作を少なくできる。
【0040】さらに、待機状態において、選別体54は、
潰し板61と連動して強制的に横向きに開くが、これによ
り、ジュースの残液の粘性などにより選別体54に付着し
てしまった空缶Aなどが強制的に落下して排除される。
したがって、その後の装置の作動に支障をきたさない。
【0041】なお、前述した装置の作動説明から明らか
なように、ある空缶Aが上昇限に位置した潰し板61と基
板部34との間に入った後、次の空缶Aが投入口7から移
載体32に入れられてはじめて、潰し板61が下降し、その
下の空缶Aが潰される。
【0042】また、容器18,19から上へ空缶Aが盛り上
がるまでになると、これをセンサー21が検出し、それま
で常時点灯していた緑ランプ8が消灯するともに、白ラ
ンプ9が点灯する。これとともに、装置は、待機状態に
戻って停止し、投入口7に空缶Aを入れても、リセット
ボタン11を押しても、センサー遮断物を取り除かない限
り、作動しなくなる。
【0043】ここで、潰し板61の作動について、補足説
明する。通常の飲料缶の空缶Aであるならば、潰し板61
は、1回下降するのみで、第2のリミットスイッチ82を
作動させるまで下降し、そのまま待機位置へ上昇する。
これに対して、空缶Aがかなり固いものであったり、あ
るいは、空缶Aが定位置すなわち基板部34および潰し板
61間の奥の位置の手間で止まったりしたときには、この
潰し板61の下降に伴い、モーター71の負荷が大きくな
る。過電流検出手段141 によりモーター71の電流が検出
されているのであるが、これが基準値を越えると、第2
のリミットスイッチ82にかかわらず、潰し板61が待機位
置まで上昇する。また、第1のリミットスイッチ81の作
動後所定時間経ったときにも、タイマー142 の働きによ
り、第2のリミットスイッチ82にかかわらず、潰し板61
が待機位置まで上昇する。これにより、ある程度潰され
た空缶Aは、重力により少し奥へ送られる。その後、潰
し板61が再び下降して、押し潰しを試みる。このよう
に、潰しかけた空缶Aをさらに潰し板61の支点の方へ送
ってから、再び潰しを試みることにより、1回の潰し板
61の下降では潰せなかった空缶Aでも潰せるようにな
る。この潰し板61の下降の試みは、例えば最大3回繰り
返される。その間に、第2のリミットスイッチ82が作動
すれば、押し潰し完了であり、潰し板61は待機位置まで
上昇し、装置は、その後も作動を続けられる。一方、3
回試みても、第2のリミットスイッチ82の作動に至らな
ければ、赤ランプ10が点灯するとともに、潰し板61が待
機位置へ戻り、装置は停止する。ここで、リセットボタ
ン11が押されたならば、前記押し潰し動作が再度試みら
れる。
【0044】なお、前記モーター71の過電流の検出に加
えて、タイマー142 によってもモーター71を制御してい
るのは、次のような理由による。すなわち、異物の場合
潰し板61を上へ戻す力が働くこともあって、過電流の検
出のみでは、電気回路上の不安定性があり、潰し板61が
中間位置で止まったままになってしまうことがある。こ
れを防ぐために、タイマーにより、第1のリミットスイ
ッチ81の最後の作動後所定時間経つと、強制的に潰し板
61を待機位置へ上昇させ、停止させる。また、万一リセ
ットスイッチ81,82が壊れた場合でも、前述した過電流
の検出あるいはタイマー142 により潰し板61は待機位置
へ戻れる。したがって、モーター71が焼けることはな
い。
【0045】前記実施例の構成によれば、投入口7の後
下方に移載体32を設けるとともに、この移載体32の横に
並べて重量選別器33を設け、搬送される空缶Aの軸方向
と平行な回転軸の回りで移載体32を回転させて、空缶A
を移載体32から重量選別器33へ移載するようにしたの
で、装置全体の前後の長手方向寸法を小さくできる。こ
れにより、前後の寸法が小さくなっている自動販売機と
問題なく並べて置けるようになる。
【0046】また、投入口7から重量選別器33までの空
缶搬送路31を移載体32により曲げたことにより、いたず
らなどで投入口7に手や傘などが入れられたとしても、
これら手や傘が潰し板61に達することがなく、安全であ
る。
【0047】また、選別体54、空缶ガイド86および分別
体35を潰し板61に連動させるのに、駆動アーム111 やリ
ンクアーム113 ,131 を用いたので、ワイヤーを用いた
ような場合に比べ、部品点数を少なくできるとともに、
作動を確実で安定したものとできる。
【0048】特に、選別体54および空缶ガイド86におい
て、空缶ガイド86を上昇させてから、選別体54を横向き
に開くタイミングとしたが、駆動アーム111 およびリン
クアーム113 により連動させることにより、装置の製造
上、前述のようなタイミングもとりやすくなる。
【0049】また、潰し板61と分別体35とを、リンクア
ーム131 を用いて連動させたことにより、分別体35を一
定のスピードでゆっくりと作動させることが可能にな
る。これにより、前述のように、分別体35が傾斜して潰
し基板部34と同一平面上に位置した状態ではなく、ほぼ
水平になった状態で、潰し基板部34から分別体35上に空
缶Aが乗り移るようにできる。したがって、アルミニウ
ム缶が勢い余ってアルミニウム缶収納容器19よりも後方
へ飛び出してしまうことはない。また、スチール缶が勢
い余って吸着されずにスチール缶収納容器18に収容され
てしまうようなこともなく、分別を確実にできる。これ
とともに、スチール缶の吸着のための磁石93の力も弱く
てよい。その結果、磁石93を露出させる開口部を分別体
35に形成するような必要もなくなり、開口部に塵芥が詰
まることによる作動不良も防止できる。また、分別体35
の作動が緩やかであるとともに、スチール缶を切り離す
力も小さくてよく、異音の発生を小さくできる。
【0050】また、前述のように、潰し板61の滑り止め
突起63を増やしたことにより、押し潰しに伴い空缶Aが
戻り方向へずれるのを確実に防止できるが、これによ
り、下降した潰し板61および潰し基板部34の前端がほぼ
同一位置に位置させられる。これにより、重量選別器33
に移されたびんなどの異物が基板部34上の前部に載って
しまい。重量選別が正規になされなくなってしまうこと
が防止される。
【0051】さらに、モーター71の過電流を検出し、潰
し板61の1回の下降で潰せない場合、例えば3回を限度
として空缶Aの押し潰しの試みを繰り返す構成としたの
で、装置に過度の負担がかかるのを防ぎながら、固い空
缶Aでも確実に押し潰せる。しかも、タイマーによっ
て、いっそう信頼性が向上する。
【0052】図8は本発明の他の実施例を示している。
この実施例は、移載体32に対する光学式センサー58a ,
58b を前後2対設けたものである。空缶搬送路に沿う両
センサー58a ,58b 間の距離は、 500ml缶の空缶Aの軸
方向の長さよりも大きい。したがって、空缶Aが正しく
入れられたときには、まず前側のセンサー58a が空缶A
を検知してオンした後オフし、ついで、後側のセンサー
58b が空缶Aを検知してオンする。この場合、モーター
71が起動する。一方、投入口7に誤って手や週刊誌など
の異物が入れられたときには、前側のセンサー58a がオ
ンし、そのまま後側のセンサー58b もオンする。この場
合、モーター71は起動せず、ブザーが鳴り、使用者に警
告する。異物が引き抜かれれば、初期状態に戻る。ま
た、前者の場合であって、かつ、すぐに続けて異物が投
入口7に入れられた場合、前側のセンサー58a もオンに
なるが、モーター71はそのまま作動を続ける。しかし、
再び初期状態に戻ったとき、両センサー58a ,58b がと
もにオン状態であることにより、装置は停止状態にな
り、ブザーが鳴る。この場合でも、移載体32は、スプリ
ング105 の力により作動するものであるため、空缶Aや
手を潰してしまうようなことはない。
【0053】なお、本発明は、前記実施例に限定される
ものではなく、種々の変形実施が可能である。例えば、
前記実施例では、横桟16の上側に異物収納容器17を設
け、下側にスチール缶収納容器18およびアルミ缶収納容
器19を前後に並べて設けているが、同じ機枠1において
横桟16の下側に、異物収納容器とスチール缶収納容器と
アルミ缶収納容器とをこの記載順に前から後へ並べて設
けることもできる。また前記実施例では、移載体32を左
側、重量選別器33を右側に配したが、もちろん左右逆に
してもよい。
【0054】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、押圧体に選別
体および空缶ガイドを連動させる連動機構をリンクアー
ムからなるものとしたので、連動機構の構成を簡単なも
のとできるとともに、その作動を確実で安定したものと
でき、また、製造上、選別体および空缶ガイドの作動の
タイミングもとりやすくなる。そして、基板部上で空缶
を確実に送り込むための空缶ガイドが上昇してから、送
り込めなかった空缶などを排除するために選別体が横向
きに開くタイミングとなっているので、選別体と基板部
とにまたがって載ったような空缶が確実に基板部の奥へ
送られることになり、潰してかまわない空缶を異物とし
て重量選別器で排除してしまうような誤動作を少なくで
きる。
【0055】請求項2の発明によれば、請求項1の発明
の効果に加えて、押圧体に分別体を連動させる連動機構
をリンクアームからなるものとしたので、連動機構の構
成を簡単なものとできるとともに、その作動を確実で安
定したものとでき、また、分別体を一定のスピードでゆ
っくりと作動させることが可能になる。そして、分別体
がほぼ水平になった状態で、基板部から分別体上に空缶
が乗り移るようにできので、アルミニウム缶やスチー
ル缶が勢い余って所定の位置外へ飛び出してしまうよう
なことを防止でき、分別を確実にできるとともに、スチ
ール缶の吸着のための磁石の力も弱くてよくなる。した
がって、磁石を露出させる開口部を分別体に形成するよ
うな必要もなくなり、開口部に塵芥が詰まることによる
作動不良も防止できる。これとともに、分別体の作動を
ゆっくりしたものにできることとあいまって、空缶を切
り離す力を小さくでき、異音の発生なども防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の空缶潰し装置の一実施例を示す待機状
態における空缶搬送路付近の縦断面図である。
【図2】同上潰し板が下降した状態における空缶搬送路
付近の縦断面図である。
【図3】同上空缶搬送路付近の斜視図である。
【図4】同上待機状態における移載体および重量選別器
付近の横断面図である。
【図5】同上潰し板が下降した状態における移載体およ
び重量選別器付近の横断面図である。
【図6】同上全体の斜視図で、下部は内部を示してい
る。
【図7】同上制御系統の概略を示すブロック図である。
【図8】本発明の空缶潰し装置の他の実施例を示す移載
体付近の縦断面図である。
【符号の説明】
1 機枠 31 空缶搬送路 35 分別体 54 選別体 34 基板部 61 潰し板(押圧体) 86 空缶ガイド 93 磁石 111 駆動アーム(リンクアーム) 113 リンクアーム 131 リンクアーム

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機枠内に、後方へ向かって下降する方向
    へ傾斜した空缶搬送路を設け、この空缶搬送路中に、所
    定以上の荷重を受けたとき開く選別体と、この選別体の
    後下方に連続する基板部とを設け、この基板部の上側
    に、押圧体およびその下方に位置する空缶ガイドをそれ
    ぞれその後端部で左右方向を回転軸方向として揺動開閉
    自在に支持し、 前記押圧体に選別体および空缶ガイドを連動させるリン
    クアームからなる連動機構を備え、この連動機構は、前
    記押圧体の上昇時空缶ガイドを上方へ回してから選別体
    を開き、前記押圧体の下降時選別体を閉じるとともに、
    空缶ガイドを下方へ回すことを特徴とする空缶潰し装
    置。
  2. 【請求項2】 前記空缶搬送路中に、前記基板部の後下
    方に連続する分別体を設け、この分別体は、左右方向を
    回転軸方向として揺動自在に支持するとともに、この揺
    動に伴い分別体に接離する位置の固定した磁石を下方に
    設け、 前記押圧体に分別体を連動させるリンクアームからなる
    連動機構を備え、この連動機構は、前記押圧体の上昇時
    分別体を一方へ傾く方向へ回すとともに、前記押圧体の
    下降時分別体を他方へ傾く方向へ回し、上昇中の前記押
    圧体の後端と基板部との間に潰れた空缶の通過可能な隙
    間ができたとき分別体をほぼ水平にすることを特徴とす
    請求項1記載の空缶潰し装置。
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