JPH07151219A - トロイダル型無段変速機の変速制御装置 - Google Patents

トロイダル型無段変速機の変速制御装置

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JPH07151219A
JPH07151219A JP32089593A JP32089593A JPH07151219A JP H07151219 A JPH07151219 A JP H07151219A JP 32089593 A JP32089593 A JP 32089593A JP 32089593 A JP32089593 A JP 32089593A JP H07151219 A JPH07151219 A JP H07151219A
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英司 井上
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 この発明は、トルク伝達中にパワーローラが
入力ディスク及び出力ディスクから接線力Fを受けて
も、パワーローラを支持するトラニオンが変位しないト
ロイダル型無段変速機の変速制御装置を提供する。 【構成】 トラニオン4に接線力Fが作用すると、シリ
ンダ室8bの圧力がシリンダ室8aの圧力よりも大きく
なる。その圧力差によって中間スリーブ24は中立位置
から左側へシフトする。中間スリーブ24は中立位置へ
向けて付勢されているので、中間スリーブ24が左方向
へシフトすると、中間スリーブ24を中立位置に戻そう
とする付勢力fが発生する。その付勢力fは接線力Fと
大きさが等しくて逆向きに作用するので、接線力Fは付
勢力fによって打ち消され、結果としてトラニオン4は
変位しないことになる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、対向して配置された
入力ディスクと出力ディスク、及び前記両ディスクに接
触した状態で回転し、且つ傾転角度に応じて入力ディス
クの回転を無段階に変速して出力ディスクに伝達する一
対のパワーローラからなる変速ユニットを備えたトロイ
ダル型無段変速機に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車に搭載されるトロイダル型無段変
速機としては、上記変速ユニットが同一軸上に2つ配置
されたダブルキャビティ式のトロイダル型無段変速機が
一般的である。このトロイダル型無段変速機は、概ね、
エンジン出力が入力される入力軸、該入力軸に対して回
転可能に支持された一対の入力ディスク、該入力ディス
クのそれぞれに対向して配置され且つ入力軸に対して回
転可能に支持された一対の出力ディスク、対向する一組
の入力ディスクと出力ディスクの間に配置され且つ入力
ディスクから出力ディスクへトルクを伝達する傾転可能
なパワーローラ、対向する一対の出力ディスク同士を一
体的に連結する連結部材、入力軸に設けた一対のフラン
ジ部と入力ディスク間に配置され且つ入力ディスクのそ
れぞれに作用して入力トルクの大きさに応じてパワーロ
ーラの圧接力を変化させる押圧手段を有しており、パワ
ーローラを傾転させることにより、その傾転角度に応じ
て入力ディスクの回転を出力ディスクに無段階に変速し
て伝達するように構成されている。
【0003】上記のようなトロイダル型無段変速機にお
いては、パワーローラの傾転は変速制御装置によって行
われる。変速制御装置としては従来から種々のもの(特
開昭61−82065号公報、特開昭62−46060
号公報参照)が知られており、例えば、図3に示すよう
な変速制御装置がある。なお、図3には、説明を簡単化
するために、1つの変速ユニットに関する変速制御装置
を示したが、ダブルキャビティ式のトロイダル型無段変
速機の場合には、油圧がもう1つの変速ユニットの油圧
シリンダにも供給できるように構成すればよいだけであ
るから、説明は省略する。
【0004】図3に示すように、変速ユニット1におけ
る一対のパワーローラ2,2は、対向して配置された入
力ディスク3と出力ディスク(図示省略)の間に挟まれ
るようにして対向して配置され、それぞれトラニオン
4,4と称する支持部材に回転自在に支持されている。
即ち、パワーローラ2,2はトラニオン4,4に偏心軸
5,5によって支持されている。また、それぞれのトラ
ニオン4,4は変速機ケーシング(図示省略)に回動可
能で且つ軸方向に移動可能に支持されている。即ち、各
トラニオン4,4は傾転軸6,6を有しており、この傾
転軸6,6を中心として回動し、且つこの傾転軸6,6
の軸方向に移動することができる。トラニオン4,4の
傾転軸6,6にはピストン7,7が固定されており、こ
のピストン7,7は変速機ケーシングに形成された油圧
シリンダ8,8内を摺動可能に設けられている。油圧シ
リンダ8,8内にはピストン7,7によって区画された
2つのシリンダ室8a,8bが形成されている。
【0005】油圧シリンダ8,8の各シリンダ室8a,
8bは管路9a,9bによってスプール弁10に連通し
ている。スプール弁10内に配設されたスプール11
は、軸方向両端に配置されたスプリング12によって中
立位置に保持されている。スプール弁10は一端にSa
ポートが形成され、他端にSbポートが形成されてお
り、Saポートにはソレノイド弁13aを介してパイロ
ット圧が供給され、Sbポートにはソレノイド弁13b
を介してパイロット圧が供給される。また、スプール弁
10は、ポンプ圧(圧力源)へ連結されるPポート、管
路9aを介してシリンダ室8aへ連結されるAポート、
管路9bを介してシリンダ室8bへ連結されるBポー
ト、ドレーンへ連結されるTポートを備えている。ソレ
ノイド弁13a,13bはコントローラ14から出力さ
れた制御信号に応じて作動するように構成されている。
【0006】一方の傾転軸6の先端にはプリセスカム1
5が連結されており、中央部を枢着されたレバー16の
一端がこのプリセスカム15に当接し、レバー16の他
端がポテンショメータ17に接続している。ポテンショ
メータ17は、トラニオン4の傾転軸6の軸方向変位及
び傾転角度を合成変位量として検出し、検出信号をコン
トローラ14に入力するものである。また、この変速制
御装置は、その他にも車速センサー18、エンジン回転
センサー19、スロットル開度センサー(TPS)20
等の各種センサーを備えており、これらのセンサーで検
出された車速、エンジン回転数、スロットル開度等の変
速情報信号がコントローラ14に入力されるように構成
されている。
【0007】トロイダル型無段変速機では、トラニオン
4,4を中立位置(パワーローラ2,2の回転中心軸が
入力ディスク3及び出力ディスクの回転中心軸と交叉す
る位置)からいずれか一方へ傾転軸方向(即ち傾転軸の
軸方向)に変位させると、その方向と変位量に応じた向
きと速さでトラニオン4,4が傾転軸6,6回りに傾転
し、この傾転により変速が行われるという性質を利用し
て、変速制御が行われる。
【0008】次に、この変速制御装置の作動について説
明すると、まず、コントローラ14はポテンショメータ
17で検出したトラニオン4,4の合成変位量から実際
の変速比を算出し、その変速比と目標変速比との偏差に
応じてトラニオン4,4の目標変位を設定し、ソレノイ
ド13a,13bへ制御信号を出力する。これに伴っ
て、ソレノイド弁13a,13bからスプール弁10の
両端に油圧Sa,Sbが供給される。その際、スプール
弁10に供給される油圧SaとSbの関係がSa>Sb
である場合、スプール11は図3において左側へシフト
し、管路9aはPポートを介して圧力源Pへ連通し、管
路9bはTポートを介してドレーンへ連通して、管路9
aの圧力Paが管路9bの圧力Pbよりも大きくなる
(Pa>Pb)。その結果、シリンダ室8a,8bの圧
力差により、図3において左側のトラニオン4は下方へ
変位し、右側のトラニオン4は上方へ変位する。この変
位に伴って、トラニオン4,4はそれぞれ傾転軸6,6
回りに傾転し、変速動作が開始される。そして、実際の
変速比が目標変速比に近づくように、コントローラ14
によってフィードバック制御が行われる。実際の変速比
が目標変速比に近づくにつれ、トラニオン4,4の目標
変位はゼロに近づき、実際の変速比が目標変速比に一致
した時には、トラニオン4,4の目標変位はゼロとなっ
て、変速動作は終了する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の変速制御装
置によれば、実際の変速比が目標変速比に一致し、トラ
ニオン4,4の目標変位がゼロの状態では、スプール弁
10の両端にかかる圧力は等しくなり(Sa=Sb)、
スプール弁10のスプール11は中立位置に戻って、二
つのシリンダ室8a,8bの圧力は等しくなる(Pa=
Pb)。
【0010】しかしながら、トルク伝達中には、パワー
ローラ2,2は入力ディスク3及び出力ディスクから図
3に示す矢印F方向へ接線力Fを受ける。このため、パ
ワーローラ2,2を支持しているトラニオン4,4は、
伝達トルクと変速比に応じた傾転軸方向力Fを受けて、
傾転軸方向に微小変位してしまう。この点について図3
の右側のトラニオン4に着目して詳しく説明すると、ト
ラニオン4に傾転軸方向力Fが作用した時、ピストン7
は上方へ変位し、一方のシリンダ室8bの圧力が上昇
し、他方のシリンダ室8aの圧力が下降して、両シリン
ダ室8a,8bに圧力差が生じる。その圧力差はピスト
ン7の変位量が増すにつれて大きくなり、圧力差が傾転
軸方向力Fと釣り合う大きさになった時点で、ピストン
7は停止する。このように、トルク伝達中にはパワーロ
ーラ2,2が受ける接線力Fによって、トラニオン4,
4は傾転軸方向に微小変位する。その結果、トラニオン
4,4の傾転軸方向変位がポテンショメータ17によっ
て検出されることとなり、再び変速を開始すべく、コン
トローラ14は制御信号をソレノイド弁13a,13b
に出力することになる。このように、従来の変速制御装
置は、一旦変速が終了したにもかかわらず、上記接線力
Fを受けると再度変速が開始されることになり、変速制
御が安定せず、変速効率の低下を招き、このため、何度
も繰り返されるサイドスリップによって発熱量が増加す
るという問題があった。
【0011】そこで、パワーローラに接線力Fが作用し
た時にトラニオンが傾転軸方向に変位しないようにする
ために、その接線力Fが作用すると同時にその接線力を
打ち消すような力を発生させることが課題となってい
た。
【0012】この発明は、上記課題を解決し、トルク伝
達中にパワーローラが入力ディスク及び出力ディスクか
ら接線力を受けても、パワーローラを支持するトラニオ
ンが変位せず、安定した変速比を高効率で得ることがで
きると共に、発熱が少ないトロイダル型無段変速機の変
速制御装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するため手段】この発明は、上記目的を達
成するため、次のように構成されている。即ち、この発
明は、対向して配置された入力ディスクと出力ディス
ク、前記両ディスクに対する傾転角度の変化に応じて前
記入力ディスクの回転を無段階に変速して前記出力ディ
スクに伝達する一対のパワーローラ、前記パワーローラ
をそれぞれ回転自在に支持し且つ中立位置から傾転軸方
向へ変位することによって傾転軸回りに傾転する一対の
トラニオン、二つのシリンダ室を有し且つ前記トラニオ
ンを傾転軸方向に変位させる油圧シリンダ、弁本体内で
中立位置の状態で二つの前記シリンダ室を遮断し且つ中
立位置から変位した状態で前記シリンダ室を油圧源とタ
ンクとにそれぞれ連通させるスプールを備えたスプール
弁、及び前記弁本体と前記スプール弁との間で摺動自在
に嵌合され且つ二つの前記シリンダ室の圧力差によって
軸方向にシフト可能であり且つ中立位置に向けて常時ば
ね力で付勢されている中間スリーブ、から構成したこと
を特徴とするトロイダル型無段変速機の変速制御装置に
関する。
【0014】また、このトロイダル型無段変速機の変速
制御装置において、前記スプール弁は、前記トラニオン
の傾転軸方向への変位及び傾転角度を検出して算出した
変速比と変速情報を検出して算出した目標変速比との偏
差に応答してコントローラによって制御されるものであ
る。
【0015】また、このトロイダル型無段変速機の変速
制御装置において、前記スプール弁は、前記中間スリー
ブの一端面に一方の前記シリンダ室の油圧が作用し、前
記中間スリーブの他端面に他方の前記シリンダ室の油圧
が作用するように構成されているものである。
【0016】また、このトロイダル型無段変速機の変速
制御装置において、前記スプール弁は、前記中間スリー
ブの各端面に作用する油圧を緩衝するダンピング手段を
備えているものである。
【0017】
【作用】この発明によるトロイダル型無段変速機の変速
制御装置は、上記のように構成されているので、次のよ
うに作用する。即ち、このトロイダル型無段変速機の変
速制御装置では、スプールが中立位置から第一位置又は
第二位置に切り換えられると、油圧シリンダの一方のシ
リンダ室に油圧Pが供給され、他方のシリンダ室はドレ
ーンに連通する。これによってピストンが移動し、トラ
ニオンは中立位置から傾転軸の軸方向即ち傾転軸方向に
変位する。トラニオンが中立位置から変位すると、これ
に伴って、パワーローラは傾転し、変速動作が開始され
る。そして、実際の変速比が目標変速比に近づくように
フィードバック制御が行われ、実際の変速比が目標変速
比に一致した時には、スプール弁は閉じられて油圧シリ
ンダへの油圧の供給が停止され、変速動作が終了する。
その時、トラニオンは中立位置に戻っている。
【0018】トルク伝達中においてパワーローラが入力
ディスク及び出力ディスクから接線力Fを受けた時に
は、接線力Fと同じ大きさで同じ方向に、傾転軸方向力
Fがトラニオンに作用する。傾転軸方向力Fが作用した
瞬間に、二つのシリンダ室には圧力差が発生し、その圧
力差は中間スリーブの両端にも作用するので、中間スリ
ーブは軸方向にシフトする。中間スリーブは中立位置へ
向けて付勢されているので、中間スリーブがシフトする
と、中間スリーブを中立位置に戻そうとする付勢力fが
発生する。その付勢力fは傾転軸方向力Fと大きさが等
しくて逆向きに作用するので、傾転軸方向力Fは付勢力
fによって打ち消され、結果としてトラニオンは変位し
ないことになる。また、傾転軸方向力Fの大きさが変化
しても、その変化に追従して付勢力fの大きさも変化
し、傾転軸方向力Fと二つのシリンダ室の圧力差が常に
釣り合った状態に維持されるので、トラニオンは変位し
ない。従って、変速動作が終了した後で再び変速が開始
されるということはない。
【0019】トルク伝達中においては微小な変速を繰り
返し、二つのシリンダ室の圧力差は0〜Pの範囲で変動
するが、適切なオリフィスなどのダンピング手段を経る
と、その圧力差はトラニオンが入力ディスク及び出力デ
ィスクから受ける接線力Fに比例した値となるので、中
間スリーブは接線力Fに応じて中立位置からシフトす
る。
【0020】
【実施例】以下、図面を参照しながら、この発明による
トロイダル型無段変速機の変速制御装置の実施例につい
て説明する。図1はこの発明によるトロイダル型無段変
速機の変速制御装置の一実施例を示す断面図、及び図2
は図1の変速制御装置に使用されるスプール弁21の構
造を示す断面図である。なお、図2は、説明を簡単にす
るために、図1に示したトロイダル型無段変速機の右側
の油圧シリンダとスプール弁との関係だけを示したもの
であり、スプール弁は左側の油圧シリンダにも油圧を供
給するように構成されている。また、図1に示した変速
制御装置は、図3に示した従来の変速制御装置と比較し
て、スプール弁の構造が相違する以外は、概ね同一の構
造を備えているので、同一部品には同一符号を付すこと
によって、スプール弁以外の構造についての詳しい説明
は省略することにする。
【0021】入力ディスク3と出力ディスクは対向して
配置されており、これら入出力ディスクの間に一対のパ
ワーローラ2,2が配置されている。各パワーローラ
2,2は両ディスクに接触した状態で回転し、且つ傾転
可能であって、傾転角度に応じて入力ディスク3の回転
を無段階に変速して出力ディスクに伝達するものであ
る。各パワーローラ2,2は偏心軸5,5によってトラ
ニオン4,4に回転自在に支持されている。パワーロー
ラ2,2の下部には油圧シリンダ8,8が配置されてい
る。
【0022】油圧シリンダ8,8は、トラニオン4,4
に一体に設けられたピストン7によって区画された二つ
のシリンダ室8a,8bを有しており、いずれか一方の
シリンダ室8a,8bにスプール弁21を介して油圧が
供給された時に、トラニオン4,4は中立位置から傾転
軸6,6の軸方向に変位する。また、トラニオン4,4
の傾転軸方向変位に伴ってトラニオン4,4は傾転軸
6,6の回りに傾転するように構成されている。即ち、
パワーローラ2,2は偏心軸5,5によって回転自在に
トラニオン4,4に支持されているので、トラニオン
4,4が中立位置から傾転軸方向に変位すると、パワー
ローラ2,2は入力ディスク3及び出力ディスクから速
度ベクトルの方向に力を受け、トラニオン4,4と一緒
に傾転軸回りに傾転する。
【0023】油圧シリンダ8,8の各シリンダ室8a,
8bは管路9a,9bによってスプール弁21に連通し
ている。スプール弁21は一端にSaポートが形成さ
れ、他端にSbポートが形成されており、Saポートに
はソレノイド弁13aを介してパイロット圧Saが供給
され、Sbポートにはソレノイド弁13bを介してパイ
ロット圧Sbが供給される。また、スプール弁21は、
油圧源即ちポンプ圧Pへ連結されるPポート、管路9a
を介してシリンダ室8aへ連結されるAポート、管路9
bを介してシリンダ室8bへ連結されるBポート、ドレ
ーンへ連結されるTポートを備えている。ソレノイド弁
13a,13bはコントローラ14から出力された制御
信号に基づいて作動するように構成されている。
【0024】スプール弁21は、概ね、弁本体であるケ
ース22、ケース22内に摺動自在に収納されたスプー
ル23、及びケース22とスプール23の間に摺動自在
に嵌合された円筒状の中間スリーブ24から構成されて
いる。中間スリーブ24の両端部にはそれぞれスプリン
グ25,25が配設されており、このスプリング25,
25の付勢力によって中間スリーブ24は中立位置に保
持されている。また、中間スリーブ24は軸方向に貫通
した中心孔26を有しており、その中心孔26にはスプ
ール23が摺動自在に嵌合している。スプール23の両
端部にもそれぞれスプリング31,31が配設されてお
り、このスプリング31,31の付勢力によってスプー
ル23も中立位置に保持されている。
【0025】スプール弁21のスプール23は、中間ス
リーブ24内を移動して三つの位置、即ち、一方のシリ
ンダ室8aをPポートに連通し、他方のシリンダ室8b
をTポートに連通する第一位置、一方のシリンダ室8a
をTポートに連通し、他方のシリンダ室8bをPポート
に連通する第二位置、シリンダ室8a,9bを両方とも
Pポート及びTポートから遮断する中立位置の三つの位
置のうち、いずれか一つの位置に選択的に切り換えるこ
とができる。この切換は上記Saポート及びSbポート
からスプール弁21に供給された油圧によって行われ
る。
【0026】スプール弁21のAポートは、管路9aに
よって一方のシリンダ室8aに連結されていると共に、
管路27aによってスプール弁21の一方の端部に連結
されている。このため、Aポートから油圧シリンダ8へ
油圧が供給されている時には、Aポートの圧力は一方の
シリンダ室8aだけでなく、中間スリーブ24の一方の
端面29にも作用する。また、Aポートが閉じている時
には、一方のシリンダ室8aの圧力は中間スリーブ24
の一方の端面29にも作用する。管路27aの途中には
オリフィス28aが設けられている。
【0027】スプール弁21のBポートは、管路9bに
よって他方のシリンダ室8bに連結されていると共に、
管路27bによってスプール弁21の他方の端部に連結
されている。このため、Bポートから油圧シリンダ8へ
油圧が供給されている時には、Bポートの圧力は他方の
シリンダ室8bだけでなく、中間スリーブ24の他方の
端面30にも作用する。また、Bポートが閉じている時
には、他方のシリンダ室8bの圧力は中間スリーブ24
の他方の端面30にも作用する。管路27bの途中にも
オリフィス28bが設けられている。
【0028】中間スリーブ24は円筒部に5つの貫通孔
32を有しており、中間スリーブ24が中立位置にある
時には、各貫通孔32の位置は、弁本体22に穿孔され
たAポート、Bポート、Pポート、及び2つのTポート
の位置にそれぞれ対応している。中間スリーブ24は、
二つのシリンダ室8a,8bの圧力差によって軸方向に
シフトすることができる。即ち、二つのシリンダ室8
a,8bの圧力差は中間スリーブ24の両端面29,3
0にも加わるので、その圧力差とスプリング25のスプ
リング力fに応じて中立位置からの中間スリーブ24の
シフト量が決まる。ここで、中間スリーブ24の適切な
シフト量は、油圧シリンダ8に供給する供給圧Pの大き
さや油圧回路上の漏れ量などにより異なるが、スプール
23のシフト量(一般に最大0.2mm程度)に比べて
非常に小さい。
【0029】トルク伝達中においては微小な変速を繰り
返し、二つのシリンダ室8a,8bの圧力差は0〜Pの
範囲で変動するが、管路27a,27bにオリフィス2
8a,28bを設けたので、そのシリンダ室8a,8b
の圧力差はトラニオン4が入力ディスク3及び出力ディ
スクから受ける接線力Fに比例した値となる。このた
め、中間スリーブ24は接線力Fに応じて中立位置から
シフトする。また、トラニオン4に大きな接線力Fが作
用した場合でも、ピストン7は管路27a,27bに設
けられたオリフィス28a,28bによる緩衝作用で大
きな抵抗を受けることになる。このように、管路27
a,27bに設けられたオリフィス28a,28bはピ
ストン7の微小変位を阻止するようなフイルタ作用とし
て機能することができる。
【0030】次に、この発明によるトロイダル型無段変
速機の変速制御装置の作動について説明する。まず、コ
ントローラ14はポテンショメータ17で検出したトラ
ニオン4,4の傾転軸方向変位及び傾転角度の合成変位
量から実際の変速比を算出する。一方、車速センサー1
8、エンジン回転センサー19、スロットル開度センサ
ー20等の各種センサーで検出した検出値から目標変速
比を算出する。そして、コントローラ14は実際の変速
比と目標変速比との偏差に応じて目標変位を設定し、ソ
レノイド弁13a,13bに制御信号を出力する。制御
信号が入力されたソレノイド弁13a,13bはスプー
ル弁21の両端に油圧Sa,Sbを供給し、それらの圧
力の関係が、例えば、Sa>Sbである場合、スプール
23は図2において左側へシフトし、管路9aはPポー
トを介して油圧源へ連通し、管路9bはTポートを介し
てドレーンへ連通して、管路9aの圧力Paが管路9b
の圧力Pbよりも大きくなる(Pa>Pb)。ここで、
圧力Paは、管路27aを介して中間スリーブ24の一
方の端面29にも作用し、中間スリーブ24は右方向へ
シフトする。この時、中間スリーブ24のシフト量はス
プール23のシフト量に比べて非常に小さいので無視す
ることができる。
【0031】上記のようにして、二つのシリンダ室8
a,8bに圧力差(Pa>Pb)が生じると、図1にお
いて左側のトラニオン4は中立位置から傾転軸方向下方
へ変位し、右側のトラニオン4は中立位置から傾転軸方
向上方へ変位する。この傾転軸方向の変位に伴って、各
トラニオン4,4は同期して傾転軸6,6回りに傾転
し、変速が開始される。そして、実際の変速比が目標変
速比に近づくにつれ、トラニオン4,4の変位量がゼロ
に近づき、実際の変速比が目標変速比に一致した時に、
コントローラ14からの制御信号によってソレノイド弁
13a及び13bは閉じ、これにより、スプール23の
両端に作用する圧力Sa,Sbは等しくなるので、スプ
ール23は中立位置に戻り、スプール弁21のAポート
及びBポートは閉じる。この時、右側へシフトしていた
中間スリーブ24もスプリング25の付勢力で中立位置
に戻り、二つのシリンダ室8a,8bの圧力Pa,Pb
は等しくなる。即ち、ピストン7の上下面にかかる圧力
は等しくなる(Pa=Pb)。このようにして、変速動
作は終了する。
【0032】ところで、トルク伝達中において、入力デ
ィスク3及び出力ディスクからパワーローラ2,2に対
して、図1及び図2において矢印Fで示す方向へ接線力
Fが作用すると、トラニオン4,4は接線力Fと同じ方
向に同じ大きさの傾転軸方向力Fを受ける。この時、二
つのシリンダ室8a,8b内には圧力差が発生する。即
ち、一方のシリンダ室8bの圧力Pbが、他方のシリン
ダ室8aの圧力Paよりも大きくなる(Pa<Pb)。
そして、この圧力差はそのまま中間スリーブ24の両端
面29,30にも作用することになる。
【0033】ところで、中間スリーブ24はスプール弁
21内に摺動自在に設けられているので、中間スリーブ
24の両端面に圧力差が生じると、中間スリーブ24は
中立位置から左方向へシフトし、その圧力差とスプリン
グ25のスプリング力fとが釣り合った状態になる。こ
の時、スプリング力fは傾転軸方向力Fと同じ大きさで
逆方向に作用しているので、傾転軸方向力Fはスプリン
グ力fで相殺されることになる。また、傾転軸方向力F
は微小変動を繰り返すが、傾転軸方向力Fの大きさが変
化した瞬間にスプリング力fの大きさも変化し、傾転軸
方向力Fがスプリング力fによって打ち消されるので、
ピストン7は変位しない。即ち、図3に示した従来の変
速制御装置では、傾転軸方向力Fと二つのシリンダ室の
圧力差とが釣り合うまでピストンは変位するが、この発
明の変速制御装置では、傾転軸方向力Fが二つのシリン
ダ室の圧力差と常に釣り合った状態に維持されるので、
ピストン7は変位しない。
【0034】このように、変速比が目標変速比に一致
し、トラニオン4,4の変位が目標変位に一致し、ソレ
ノイド弁13a,13bの出力圧Sa,Sbが等しくな
った後も、二つのシリンダ室8a,8bの圧力差が傾転
軸方向力Fと釣り合うように、各シリンダ室の圧力P
a,Pbは維持されるので、トラニオン4,4は傾転軸
方向力Fを受けても、結局、傾転軸方向には変位しない
ことになる。従って、この変速制御装置は、変速が終了
した後で不要な変速が開始されることはないので、変速
時におけるパワーローラのサイドスリップに起因する発
熱量を最小限に抑えることができる。
【0035】また、このスプール弁21は、中間スリー
ブ24の一端面29に一方のシリンダ室8aの油圧が作
用し、中間スリーブ24の他端面30に他方のシリンダ
室8bの油圧が作用するように構成されているので、入
力ディスク3の回転方向が前進方向のみならず、後進方
向であっても、トラニオン4,4に傾転軸方向力Fが作
用した時には、トラニオン4,4は傾転軸方向に変位し
ないことになる。
【0036】
【発明の効果】この発明によトロイダル型無段変速機の
変速制御装置は、上記のように構成されているので、次
のような効果を奏する。このトロイダル型無段変速機の
変速制御装置は、トルク伝達中にトラニオンが入力ディ
スク及び出力ディスクから接線力Fを受けると、その瞬
間に、二つのシリンダ室に生じる圧力差に応じて中間ス
リーブがシフトし、両シリンダ室の圧力差が接線力Fと
釣り合った状態で維持される。その結果、トラニオンは
接線力を受けても接線力の方向に微小変位することな
く、中立位置に保持されることになる。従って、トルク
伝達中においても安定した変速比を維持することができ
ると共に、従来のように不要な変速が行われない分だ
け、パワーローラのサイドスリップに伴う発熱量が少な
くなり、高効率のトロイダル型無段変速機を提供するこ
とが可能になる。
【0037】また、このトロイダル型無段変速機の変速
制御装置は、特別のセンサーや処理能力の高いコントロ
ーラを用いずに、スプール弁として、スプール弁内に中
間スリーブを設けただけの簡単な構造のスプール弁を採
用したものであるから、全体的に構造が簡単で安価なト
ロイダル型無段変速機を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明によるトロイダル型無段変速機の変速
制御装置の実施例を示す断面図である。
【図2】図1の変速制御装置に使用されるスプール弁の
構造を示した断面図である。
【図3】従来のトロイダル型無段変速機の変速制御装置
を示す断面図である。
【符号の説明】
1 変速ユニット 2 パワーローラ 3 入力ディスク 4 トラニオン 6 傾転軸 7 ピストン 8 油圧シリンダ 8a,8b シリンダ室 21 スプール弁 22 ケース(弁本体) 23 スプール 24 中間スリーブ 25 スプリング 27a,27b 管路 28a,28b オリフィス(ダンピング手段) 29,30 端面

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対向して配置された入力ディスクと出力
    ディスク、前記両ディスクに対する傾転角度の変化に応
    じて前記入力ディスクの回転を無段階に変速して前記出
    力ディスクに伝達する一対のパワーローラ、前記パワー
    ローラをそれぞれ回転自在に支持し且つ中立位置から傾
    転軸方向へ変位することによって傾転軸回りに傾転する
    一対のトラニオン、二つのシリンダ室を有し且つ前記ト
    ラニオンを傾転軸方向に変位させる油圧シリンダ、弁本
    体内で中立位置の状態で二つの前記シリンダ室を遮断し
    且つ中立位置から変位した状態で前記シリンダ室を油圧
    源とタンクとにそれぞれ連通させるスプールを備えたス
    プール弁、及び前記弁本体と前記スプール弁との間で摺
    動自在に嵌合され且つ二つの前記シリンダ室の圧力差に
    よって軸方向にシフト可能であり且つ中立位置に向けて
    常時ばね力で付勢されている中間スリーブ、から構成し
    たことを特徴とするトロイダル型無段変速機の変速制御
    装置。
  2. 【請求項2】 前記スプール弁は、前記トラニオンの傾
    転軸方向への変位及び傾転角度を検出して算出した変速
    比と変速情報を検出して算出した目標変速比との偏差に
    応答してコントローラによって制御されることを特徴と
    する請求項1に記載のトロイダル型無段変速機の変速制
    御装置。
  3. 【請求項3】 前記スプール弁は、前記中間スリーブの
    一端面に一方の前記シリンダ室の油圧が作用し、前記中
    間スリーブの他端面に他方の前記シリンダ室の油圧が作
    用するように構成されていることを特徴とする請求項1
    又は2に記載のトロイダル型無段変速機の変速制御装
    置。
  4. 【請求項4】 前記スプール弁は、前記中間スリーブの
    各端面に作用する油圧を緩衝するダンピング手段を備え
    ていることを特徴とする請求項3に記載のトロイダル型
    無段変速機の変速制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO1999008020A1 (fr) 1997-08-05 1999-02-18 Isuzu Motors Limited Transmission a changement de vitesses continu et de type toroidal
JP2011517483A (ja) * 2008-03-20 2011-06-09 トロトラク・(ディヴェロプメント)・リミテッド 無段変速機のための電子コントローラ及び無段変速機の制御方法

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