JP3711619B2 - トロイダル型無段変速機 - Google Patents

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    • F16H15/02Gearings for conveying rotary motion with variable gear ratio, or for reversing rotary motion, by friction between rotary members without members having orbital motion
    • F16H15/04Gearings providing a continuous range of gear ratios
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    • F16H15/32Gearings providing a continuous range of gear ratios in which a member A of uniform effective diameter mounted on a shaft may co-operate with different parts of a member B in which the member B has a curved friction surface formed as a surface of a body of revolution generated by a curve which is neither a circular arc centered on its axis of revolution nor a straight line
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    • F16H2015/383Gearings providing a continuous range of gear ratios in which a member A of uniform effective diameter mounted on a shaft may co-operate with different parts of a member B in which the member B has a curved friction surface formed as a surface of a body of revolution generated by a curve which is neither a circular arc centered on its axis of revolution nor a straight line with concave friction surface, e.g. a hollow toroid surface with two members B having hollow toroid surfaces opposite to each other, the member or members A being adjustably mounted between the surfaces with two or more sets of toroid gearings arranged in parallel

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、車両等に適用されるトロイダル型無段変速機に関し、特に、2組のトロイダル変速部を同一軸上に配置したダブルキャビティ式のトロイダル型無段変速機に関する。
【0002】
【従来の技術】
トロイダル型無段変速機は、入力ディスク、該入力ディスクに対向して配置される出力ディスク、及び両ディスクに摩擦接触するパワーローラからなるトロイダル変速部を備えており、パワーローラの傾転角度を変えることによって入力ディスクの回転を無段階に変速して出力ディスクに伝達する無段変速機である。上記トロイダル型無段変速機を車両に適用する場合には、一般に、上記トロイダル変速部を同一軸上に2組並べて配置したダブルキャビティ式トロイダル型無段変速機が適用される。
【0003】
従来のダブルキャビティ式トロイダル型無段変速機として、例えば、図3及び図4に示すようなものが知られている(例えば、特公平7−96901号公報参照)。上記トロイダル型無段変速機は、ボールスプライン12を介して主軸3に取り付けられた入力ディスク4、入力ディスク4に対向して配置され主軸3に対して回転可能に取り付けられた出力ディスク5、及び入力ディスク4から出力ディスク5へトルクを伝達する傾転可能なパワーローラ6を有するトロイダル変速部1と、ボールスプライン28を介して主軸3に取り付けられた入力ディスク7、入力ディスク7に対向して配置され主軸3に対して回転可能に取り付けられた出力ディスク8、及び入力ディスク7から出力ディスク8へトルクを伝達する傾転可能なパワーローラ9を有するトロイダル変速部2とを備えている。
【0004】
パワーローラ6は回転支軸34によってトラニオン33に回転自在に支持され、また、パワーローラ9は回転支軸38によってトラニオン37に回転自在に支持されている。各トラニオン33,37は傾転軸11を有し、傾転軸11の軸方向に移動し、且つ傾転軸11を中心として回動できる。
【0005】
入力ディスク4及び入力ディスク7は、ボールスプライン12,28を介して主軸3にそれぞれ連結されているので、主軸3のスラスト方向に摺動自在で且つ主軸3と一体回転することができる。動力は入力軸13からローディングカム18を介して入力ディスク4へ伝達され、入力ディスク4と一体回転する主軸3を介して入力ディスク7へも伝達される。この時、ローディングカム18から入力ディスク4へ動力が伝達される際にカムローラ61の作用により伝達されるトルクに見合ったスラスト方向の推力が発生する。
【0006】
主軸3の他端はケーシング25に軸受27を介して回転自在に支持されている。入力ディスク7の背面側には皿ばね29が設けられており、皿ばね29はスペーサ30を介在させてナット31を締め込むことによって取り付けられる。入力ディスク7は皿ばね29によって出力ディスク8の方へ向けて付勢されている。入力ディスク7から出力ディスク8へ伝達されるトルクが小さいときでも、皿ばね29は、入力ディスク7を出力ディスク8の方へ向けて付勢して、所定の推力を得ている。
【0007】
入力ディスク4に伝達された動力はパワーローラ6を介して出力ディスク5に伝達され、入力ディスク7に伝達された動力はパワーローラ9を介して出力ディスク8に伝達される。出力ディスク5,8は、主軸3に嵌合された出力軸22によって背面同士が相互に連結されているので、出力ディスク5,8に伝達された動力は出力軸22から取り出される。出力ディスク5,8は、これらが一体回転し得るように相互に連結した出力軸22を介してラジアル方向及びスラスト方向の荷重を支持するアンギュラボールベアリング24によってケーシング25に回転自在に支持されているので、スラスト方向に移動することはできない。従って、スラスト方向推力の発生に伴って、最初にケーシング25に対する出力ディスク5と出力ディスク8のスラスト方向の位置が決まり、次いで、パワーローラ6とパワーローラ9の位置が決まり、更に、入力ディスク4,7のスラスト方向位置がそれぞれ決まることになる。
【0008】
ところで、トロイダル変速部1,2において、ローディングカム18により発生するスラスト方向推力によって入力ディスク4,7と出力ディスク5,8はパワーローラ6,9に強く押し付けられる。入力ディスク4,7から出力ディスク5,8への動力伝達は、スラスト方向推力と両ディスク4,5,7,8とパワーローラ6,9との間に挟まれたオイルの剪断力とにより行われる。しかし、スラスト方向推力により入力ディスク4,7及び出力ディスク5,8は弾性変形するので、パワーローラ6,9、入力ディスク4,7、出力ディスク5,8のスラスト方向位置はスラスト方向推力の大きさ(即ち伝達するトルク値)により変化することになる。例えば、伝達トルクが大きいときには、トロイダル変速部1の入力ディスク4は図の右側へ、トロイダル変速部2の入力ディスク7は図の左側へ移動し、また、皿ばね29の圧縮変位が大きくなるため、主軸3は図の左側に大きく移動する。
【0009】
そこで、従来のトロイダル型無段変速機では、スラスト方向位置の変化を吸収するために、図3に示すように、パワーローラ6,9がそれらの回転中心から傾転軸11方向へオフセットした回転支軸(即ち偏心軸)34,38によってトラニオン33,37に支持され、パワーローラ6,9がその偏心軸を中心として首振り運動できるように構成されている。即ち、回転支軸34及び回転支軸38は、どちらも両端の軸中心がずれた軸即ち偏心軸であり、それぞれの回転支軸34,38の一端がトラニオン33,37に回転自在に支持され、他端がパワーローラ6,9を回転自在に支持しているので、各回転支軸34,38に支持されたパワーローラ6,9は首振り運動をすることができる。パワーローラ6,9の首振り運動によって、各ディスクのスラスト方向位置の変化は吸収される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のトロイダル型無段変速機は、次のような問題点がある。即ち、従来のトロイダル型無段変速機は、主軸3と入力ディスク4,7とを軸方向には摺動自在とし回転方向には拘束する構造として、ボールスプライン12,28を用いており、ボールスプライン12を構成するために主軸3及び入力ディスク4,7の摺動部をスプライン加工する必要があり、加工コストが嵩むという問題点がある。また、伝達トルクが大きくなるほど、入力ディスク7及び出力ディスク8の弾性変形量と皿ばね29の圧縮撓みによる変形量との総変形量が大きくなり、主軸3の図左方向の移動量が大きくなる。従って、このような大きな移動量を吸収するため、主軸3と、入力軸13やケーシング25等の軸方向位置が規制されている部品との間に設けるべきクリアランスを大きくする必要があり、その結果、装置全体の軸長が伸びてしまうという問題点もあった。
【0011】
更に、ローディングカム18によって生じるスラスト方向の推力を支持するために、出力ディスク5,8は、ケーシング25に対して、一体回転し得るように相互に連結した出力軸22を介してラジアル方向及びスラスト方向の荷重を支持するアンギュラボールベアリング24によって回転自在に支持されているので、ケーシング25には高い寸法精度が要求されるとともに、組立時にシム調整等が必要となっていた。また、出力ディスク5,8、ケーシング25及び出力軸22は、用いられる材質がそれぞれ異なっているために熱膨張率も異なるので、温度変化に伴ってこれらの構成要素間においてスラスト方向にガタを生じ、ガタを生じた部分では磨耗を生じ、また、クリアランスが少ないトラニオンとディスクとの間では、相互の干渉を生じるという問題があった。
【0012】
【課題を解決するための手段】
この発明の目的は、上記問題を解決し、主軸と一方のトロイダル変速部の第1入力ディスクと摺動可能に取り付け且つ他方のトロイダル変速部の第2入力ディスクとを固定的に連結することにより、主軸と第2入力ディスクとの間の連結に設けられていたボールスプラインを省略して加工コストを低減し、第2パワーローラを第2トラニオンに対して首振り運動不能に構成し、スラスト推力を出力ディスクを介して変速機ケーシングに支持するのではなく元来寸法精度が出せる第2トラニオンで支持し、スラスト推力に基づく主軸の軸方向移動量を第2入力ディスクの変形分のみに制限して、変速機全体のスラスト方向の剛性を向上し且つ軸長を短縮し、更に、伝達トルクが小さいときに推力を確保する皿ばねを一対のトロイダル変速部のうちローディングカムが設けられるトロイダル変速部側に設けて、軸長を更に短縮することができるトロイダル型無段変速機を提供することである。
【0013】
この発明は、入力軸の動力がローディングカムを介して伝達される第1入力ディスク、前記第1入力ディスクを回転方向には一体的に固定し且つ軸方向には移動可能になるように一端に取り付けた主軸、前記主軸の他端に固定された第2入力ディスク、前記両入力ディスクに対向して配置された前記主軸に対して相対回転可能な第1と第2出力ディスク、前記入力ディスクと前記出力ディスクとに対する傾転角度の変化に応じて前記入力ディスクの回転を無段階に変速して前記出力ディスクにそれぞれ伝達する第1と第2パワーローラ、前記両パワーローラをそれぞれ一端で回転自在に支持する第1と第2回転支軸、前記両回転支軸の他端が取り付けられると共に中立位置から傾転軸方向へ変位することによって傾転軸回りに傾転する第1と第2トラニオン、前記第1出力ディスクと前記第2出力ディスクとの間に配置された出力を取り出す出力軸、及び前記両出力ディスクの間に位置する変速機ケーシングに対して各々の前記出力ディスクを支持する軸受を有し、前記第1回転支軸を一端の軸心と他端の軸心とが偏心した偏心軸に構成して前記第1回転支軸の他端を前記第1トラニオンに対して回転自在に支持し、また、前記第2回転支軸を前記第2トラニオンに対して首振り運動不能に固定したトロイダル型無段変速機に関する。
【0014】
また、このトロイダル型無段変速機では、前記第2回転支軸を一端と他端との軸心が一致した同心軸に構成して前記第2パワーローラを前記第2トラニオンに対して首振り運動不能に構成されている。
【0015】
また、このトロイダル型無段変速機では、前記第2回転支軸を一端が他端に対して偏心した偏心軸に構成して前記第2パワーローラを前記第2トラニオンに対して首振り運動不能に構成されている。
【0016】
更に、このトロイダル型無段変速機では、前記ローディングカムと前記主軸との間に、前記ローディングカムを前記第1入力ディスクに向けて付勢する皿ばねを介装したものである。
【0017】
このトロイダル型無段変速機は、上記のように構成されているので、動力は入力軸からローディングカムを介して第1入力ディスクへ伝達され、それと同時に第1入力ディスクの回転は主軸を介して第2入力ディスクへも伝達される。このとき、ローディングカムから第1入力ディスクへ動力が伝達される際にローディングカムのカム作用により、伝達されるトルクに見合ったスラスト方向の推力が発生する。第1入力ディスクに伝達された動力は第1パワーローラを介して第1出力ディスクに伝達され、それと同時に第2入力ディスクに伝達された動力は第2パワーローラを介して第2出力ディスクに伝達され、両出力ディスクの背面同士を連結する出力軸へ出力される。このような変速動作は、従来のダブルキャビティ式のトロイダル型無段変速機の変速動作と同様である。
【0018】
ローディングカムの作用で発生するスラスト方向推力によって、第1入力ディスク、第1出力ディスク、及び第2入力ディスクの各ディスクは弾性変形する。第1出力ディスク及び第2出力ディスクは、ケーシングに対してラジアル方向荷重のみを支持するラジアル軸受で支持されているので、ケーシングに対して主軸の軸方向に移動することができる。第1パワーローラは第1トラニオンに対して首振り運動をすることができる。従って、第1入力ディスク、第1出力ディスク及び第1パワーローラを含む第1トロイダル変速部は各ディスクの変形によってスラスト方向の位置が変化する。しかし、第2パワーローラは第2トラニオンに首振り運動不能に支持されている。従って、スラスト推力は、第2出力ディスクを介して変速機ケーシングに支持されず、元来寸法精度が出せる第2トラニオンで支持され、第2トラニオンがトロイダル型無段変速機の主軸方向の位置決めの基準となる。この基準に対して、第2入力ディスク及び第2入力ディスクと固定の関係にある主軸の軸方向の位置が決まり、以下、第2出力ディスク、出力軸、第1出力ディスク、第1パワーローラそして第1入力ディスクの順に主軸方向の位置が決まる。
【0019】
また、スラスト推力に基づく主軸の軸方向移動量は、第2トラニオンがトロイダル型無段変速機の主軸方向の位置決めの基準となっているため、前記他方のトロイダル変速部の入力ディスクの変形分のみに制限される。その結果、トロイダル型無段変速機全体のスラスト方向の軸長を短縮することができる。また、伝達トルクが小さいときに推力を確保する皿ばねは、一対のトロイダル変速部のうちローディングカムが設けられるトロイダル変速部側に設けられているので、スラスト推力に基づく皿ばねの弾性変形は、主軸の軸方向移動量に影響を与えることがない。更に、スラスト方向の位置基準がケーシングではなくなるので、ケーシングを位置基準とする目的のためだけに、寸法精度を高くしたり或いはシム調整をするという必要もなくなる。そして、材質の熱膨張率が異なるためにケーシングに対して温度変化による不具合を配慮する必要もなくなる。
【0020】
第2パワーローラを第2トラニオンに対して首振り運動不能に支持するには、前記第2回転支軸の両端の軸中心を同心とするか、或いは前記第2回転支軸の両端の軸中心をずらす即ち偏心させると共に、前記第2回転支軸を第2トラニオンに対して非回転状態即ち回動不能に取り付けられる。第2パワーローラを支持する第2回転支軸の一端と、第2トラニオンに対して支持される第2回転支軸の他端とが同心であれば、第2パワーローラはその同心軸回りに自転するのみであり、第2トラニオンに対して首振り運動不能となる。また、前記第2回転支軸の両端の軸中心を偏心させたとしても、第2回転支軸の他端を第2トラニオンに対して非回転状態即ち回動不能に取り付ければ、第2回転支軸に支持される第2パワーローラは、その偏心した端部に対して軸回りに自転するのみであり、第2トラニオンに対して首振り運動不能となる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、この発明によるトロイダル型無段変速機の実施例について説明する。図1はこの発明によるトロイダル型無段変速機の一実施例を示す断面図、及び図2は図1のトロイダル型無段変速機の制御装置を含んだ全体構成を示す概略図である。
【0022】
このトロイダル型無段変速機は、2組のトロイダル変速部1,2を主軸3上に並べて配置したダブルキャビティ式のトロイダル型無段変速機である。トロイダル変速部1は、入力ディスク4と、入力ディスク4に対向して配置された出力ディスク5と、入力ディスク4と出力ディスク5との間に配置され、両ディスク4,5のトロイド(環状面)に摩擦係合するパワーローラ6から構成されている。トロイダル変速部2もトロイダル変速部1と同様に、入力ディスク7と、入力ディスク7に対向して配置された第2出力ディスク8と、入力ディスク7と出力ディスク8との間に配置され、両ディスク7,8のトロイド(環状面)に摩擦係合するパワーローラ9から構成されている。各トロイダル変速部1,2には、パワーローラ6,9がそれぞれ2つずつ設けられている。パワーローラ6及びパワーローラ9は、それぞれ自己の回転軸線10の周りに回転自在であり、且つ回転軸線10に直交する傾転軸11の周りに傾転運動をする。
【0023】
入力ディスク4は主軸3の軸方向に移動可能で且つ主軸3と一体回転可能となるようにボールスプライン12を介して主軸3の一端に取り付けられている。エンジンからの動力はトルクコンバータ等を介して入力軸13に入力される。入力軸13は主軸3と同一軸線上に配置されている。入力軸13の先端部14は、主軸3の一端に形成された中心孔15に嵌合され、相対回転可能に支持されている。また、入力軸13の先端に形成されたフランジ部16には爪17が設けられ、フランジ部16と対向して配置されたローディングカム18には爪17に噛み合う爪19が設けられており、互いに噛み合った両爪17,19を介して入力軸13からローディングカム18へトルクが伝達される。ローディングカム18と主軸3の先端に形成されたフランジ部20との間には皿ばね21が介在されている。皿ばね21は、入力軸13からの入力トルクが小さいためにローディングカム18を介して入力ディスク4を付勢するスラスト力が小さい場合でも、ローディングカム18を介して入力ディスク4をパワーローラ6に対して押圧するとともに、主軸3を付勢して入力ディスク7をパワーローラ9に対して押圧して、トロイダル変速部1,2の摩擦係合力を確保するものである。
【0024】
出力ディスク5と出力ディスク8は、一体回転できるように背面同士を出力軸22の両側に設けた筒状部22Aにスプライン嵌合等で連結されている。出力軸22は主軸3に嵌合された中空軸であって、該中空軸の中間部に出力歯車23が一体的に形成されたものである。出力ディスク5及び出力ディスク8は、出力軸22を介してラジアル方向の荷重を支持するラジアル軸受即ちローラ軸受24でケーシング25の壁26に支持されている。
【0025】
主軸3の他端はケーシング25に軸受27を介して回転自在に支持されている。入力ディスク7は主軸3の他端に対してねじ等の手段によって軸方向に移動不能に固定されている。従って、主軸3と入力ディスク7との間の連結には、従来のトロイダル型無段変速機において見られたようなボールスプラインが用いられていない。入力ディスク7の背面側は、スペーサ30を介在させてナット31を締め込むことによって主軸3とのガタや主軸3からの抜出しを防止している。また、主軸3は軸方向に延びる油路32を有し、油路32は潤滑油の通路を構成している。油路32は、分岐して各トロイダル変速部1,2のトロイド(環状面)、ボールスプライン12、或いは軸受24に潤滑油を供給する。
【0026】
トロイダル変速部1の入力ディスク4のトロイド曲面と出力ディスク5のトロイド曲面とに摩擦接触する一対のパワーローラ6は、図2に示すように、トラニオン33に固定された回転支軸34によって回転自在に支持されている。回転支軸34は両端の軸中心が偏心しており、即ち偏心軸を構成し、一端36でパワーローラ6を回転自在に支持しており、他端35がトラニオン33に固定されている。回転支軸34はトラニオン33に回転状態即ち回動可能に固定されているから、パワーローラ6は外力が作用すると首振り運動をすることができる。
【0027】
従って、入力ディスク4及び出力ディスク5が弾性変形した時、スラスト方向の変位を回転支軸34で吸収することができる。また、出力ディスク5はケーシング25の壁26に軸受24(ラジアル方向荷重を支持)で支持されているので、出力ディスク5が弾性変形した時には、出力ディスク5は出力ディスク8と共に入力ディスク7の方へ軸方向に移動することができる。
【0028】
トロイダル変速部2の入力ディスク7のトロイド曲面と出力ディスク8のトロイド曲面とに摩擦接触する一対のパワーローラ9は、トラニオン37に回動不能に支持された回転支軸62によって回転自在に支持されている。即ち、回転支軸62は両端63,64の軸中心を偏心させずに真っ直ぐにした軸であって、一端64でパワーローラ9を回転自在に支持しており、他端63がトラニオン37に回動不能に支持されている。従って、入力ディスク7及び出力ディスク8が弾性変形したとしても、回転支軸62に支持されたパワーローラ9は、首振り運動を行うことがない。
【0029】
ローディングカム18の作用で発生するスラスト方向推力によって、入力ディスク4、出力ディスク5、入力ディスク7及び出力ディスク8の各ディスクは弾性変形する。ここで、上記のとおり、トロイダル変速部1の回転支軸34はその両端の軸中心を偏心した偏心軸であり、回転支軸34をトラニオン33に回転状態即ち回動可能に取り付ける一方、トロイダル変速部2の回転支軸62をトラニオン37に回動不能に取り付けたので、パワーローラ6はトラニオン33に対して首振り運動をすることができるが、パワーローラ9はトラニオン37に対して首振り運動をすることができない。しかし、出力ディスク5及び出力ディスク8はケーシング25に対してラジアル方向荷重のみを支持する軸受24で支持されているので、ケーシング25の壁26は、各ディスク4,5,7,8の変形に対するスラスト方向位置の基準となり得ない。
【0030】
このトロイダル型無段変速機においては、出力ディスク5及び出力ディスク8はラジアル方向荷重のみを支持するラジアル軸受24でケーシング25に支持されているから、両出力ディスク5,8のケーシング25に対するスラスト方向位置は変化し得る。その代わり、回転支軸62がトラニオン37に固定され、回転支軸62によって支持されたパワーローラ9が首振り運動をすることができないので、パワーローラ9がケーシング25に対するスラスト方向位置の位置決めの基準となっている。即ち、ケーシング25に対する入力ディスク7及び出力ディスク8のスラスト方向位置は両ディスク7,8のトロイド曲面の中心がトラニオン37の傾転軸11と一致するように決まり、順次に、出力軸22、出力ディスク5、パワーローラ6、入力ディスク4のスラスト方向位置が決まる。入力ディスク4,7、出力ディスク5,8及び出力軸22は一般に鋼材から作製されているが、軽量化のためにケーシング25をアルミ材から作製する場合、従来のトロイダル型無段変速機のように高い寸法精度でケーシング25を製作しなくても、このトロイダル型無段変速機においては、各ディスク4,5,7,8のスラスト方向の位置決めを正確に行うことができる。このように元々寸法精度の高い部品即ちパワーローラ6でスラスト方向の位置を決定するように構成しているので、ケーシング25の特に壁26の寸法精度が低くてもスラスト方向の位置決めを行うことができ、温度変化による熱膨張差に起因するガタも発生しなくなる。
【0031】
トラニオン33は、ケーシング25に回動可能で且つ軸方向に移動可能に支持されている。トラニオン33は傾転軸11を有し、傾転軸11の軸方向に移動し、且つ傾転軸11を中心として回動できる。トラニオン33の傾転軸11にはピストン41が設けられ、ピストン41はケーシング25に形成された油圧シリンダ42内を摺動可能に設けられている。油圧シリンダ42内にはピストン41によって区画された増速側シリンダ室43Bと減速側シリンダ室43Aが形成されている。増速側シリンダ室43Bに油圧が供給されると、増速側に変速し、また、減速側シリンダ室43Aに油圧が供給されると、減速側に変速する。
【0032】
トラニオン37は、トラニオン33と同様にケーシング25に回動可能で且つ軸方向に移動可能に支持されている。トラニオン37は傾転軸11を有し、傾転軸11の軸方向に移動し、且つ傾転軸11を中心として回動できる。トラニオン37の傾転軸11にはピストン44が固定され、ピストン44はケーシング25に形成された油圧シリンダ45内を摺動可能に設けられている。油圧シリンダ45内にはピストン44によって区画された増速側シリンダ室46Bと減速側シリンダ室46Aが形成されている。増速側シリンダ室46Bに油圧が供給されると、増速側に変速し、また、減速側シリンダ室46Aに油圧が供給されると、減速側に変速する。
【0033】
油圧シリンダ42と油圧シリンダ45は、油路47A,47Bを介して相互に連通されている。油圧シリンダ42の増速側シリンダ室43Bは油路47Bを介して油圧シリンダ45の増速側シリンダ室46Bに連通され、油圧シリンダ42の減速側シリンダ室43Aは油路47Aを介して油圧シリンダ45の減速側シリンダ室46Aに連通されている。また、両増速側シリンダ室43B,46Bは油路47Bによってスプール弁48のBポートに連通し、両減速側シリンダ室43A,46Aは油路47Aによってスプール弁48のAポートに連通している。
【0034】
スプール弁48内にはスプール49が摺動自在に配設されており、スプール49は軸方向両端に配置されたスプリング50によって中立位置に保持されている。スプール弁48は一端にSAポートが形成され、他端にSBポートが形成されており、SAポートにはソレノイド弁51Aを介してパイロット圧が供給され、SBポートにはソレノイド弁51Bを介してパイロット圧が供給される。また、スプール弁48は、ライン圧(油圧源)へ連結されるPLポート、油路47Aを介して減速側シリンダ室43A,46Aへ連結されるAポート、油路47Bを介して増速側シリンダ室43B,46Bへ連結されるBポート、タンクへ連結されるTポートを備えている。ソレノイド弁51A,51Bはコントローラ52から出力された制御信号に応じて作動するように構成されており、該制御信号を受けてソレノイド弁51A,51Bはスプール49を軸方向に変位させる。
【0035】
トラニオン33の傾転軸11の先端にはプリセスカム53が連結されており、中央部を枢着されたレバー54の一端がこのプリセスカム53に当接し、レバー54の他端がポテンショメータ55に接続している。ポテンショメータ55は、トラニオン33の傾転軸11の軸方向変位及び傾転角度を合成変位量として検出し、検出信号をコントローラ52に入力するものである。また、このトロイダル型無段変速機は、車速センサー56、エンジン回転センサー57、スロットル開度センサー(TPS)58等の各種センサーを備えており、これらのセンサーで検出された車速、エンジン回転数、スロットル開度等の変速情報信号がコントローラ52に入力されるように構成されている。コントローラ52はこれらの変速情報を基にソレノイド弁51A,51Bへ制御信号を送る。
【0036】
次に、このトロイダル型無段変速機の作動について説明する。エンジンの駆動に伴って、エンジンからの動力がトルクコンバータを介して入力軸13に入力され、入力軸13に入力されたトルクは、フランジ部16の爪17、ローディングカム18の爪19及びカムローラ61を介してトロイダル変速部1の入力ディスク4に伝達される。入力ディスク4の回転に伴ってパワーローラ6が回転し、その回転が出力ディスク5に伝達する。これと同時に、入力ディスク4に入力されたトルクは主軸3に伝達され、更に主軸3と一体回転するトロイダル変速部2の入力ディスクへ7と伝達される。そして、入力ディスク7の回転はパワーローラ9を介して出力ディスク8に伝達される。
【0037】
通常、トラニオン33,37は、ある変速比において中立位置にある。即ち、トラニオン33,37は入力ディスク4,7及び出力ディスク5,8の回転中心線A−Aとパワーローラ6,9の回転中心Oが交叉する位置即ち中立位置にある。変速はトラニオン33,37を中立位置から傾転軸11の軸方向に変位させることによって行われる。トルク伝達中に、トラニオン33,37が傾転軸方向に変位すると、それに伴ってトラニオン33,37はその変位方向と変位量に応じた向きと速さで傾転軸11周りに傾転し、入力ディスク4,7とパワーローラ6,9との摩擦接触点が描く半径と出力ディスク5,8とパワーローラ6,9との摩擦接触点が描く半径との比が変化することによって無段変速が行われる。
【0038】
コントローラ52は、パワーローラ6,9の傾転を次のようにして制御する。まず、コントローラ52はポテンショメータ55で検出したトラニオン33,37の合成変位量から実際の変速比を算出し、目標変速比と変速比との偏差に応じてトラニオン33,37の目標変位を設定し、ソレノイド弁51A,51Bへ制御信号を出力する。これに伴って、ソレノイド弁51A,51Bからスプール弁48の両端に油圧SB,SAが供給される。その際、スプール弁48に供給される油圧SBと油圧SAの関係がSA<SBである場合には、スプール49は図2において左側へシフトし、油路47BはPLポートを介して圧力源へ連通し、油路47AはTポートを介してタンクへ連通して、油路47Bの圧力Pupが油路47Aの圧力Pdownよりも大きくなる(Pup>Pdown)。その結果、シリンダ室43A,43Bの圧力差により、図2に示したトロイダル変速部1における右側のトラニオン33は下方へ変位し、左側のトラニオン33は上方へ変位する。同様に、トロイダル変速部2における右側のトラニオン37は下方へ変位し、左側のトラニオン37は上方へ変位する。この変位に伴って、トラニオン33及びトラニオン37は傾転軸11を中心としてその周りにそれぞれ傾転し、増速側へ変速動作が開始される。実際の変速比が目標変速比に近づくように、コントローラ52によってフィードバック制御が行われる。実際の変速比が目標変速比に近づくにつれ、各トラニオン33,37の目標変位はゼロに近づき、実際の変速比が目標変速比に一致した時には、トラニオン33,37の目標変位はゼロとなって、パワーローラ6,9は中立位置に戻り、変速動作は終了する。
【0039】
入力トルクの大きさが大きくなるに応じて、ローディングカム18とトロイダル変速部1の入力ディスク4との間のカム作用によって両者の間隔が増加する。入力ディスク4が主軸3の軸方向に押圧される力は、パワーローラ6、出力ディスク5、出力軸22及びトロイダル変速部1の出力ディスク8へと変形を伴いながら伝達され、パワーローラ9及びトラニオン37にて軸方向に位置決め支持される。一方、ローディングカム18の上記変位は、主軸3の一端との間に介装された皿ばね21を介して主軸3に伝わり、主軸3の他端において固定した入力ディスク4をパワーローラ9に付勢し、やはりパワーローラ9及びトラニオン37にて軸方向に位置決め支持される。皿ばね21の設置位置は、主軸3の他端(トロイダル変速部2側)ではなく、主軸3の一端(トロイダル変速部1側)であるので、主軸3の他端における変位は、皿ばね21の変形に影響されず、小さな値に留まる。そのため、トロイダル型無段変速機の軸長を抑えることができる。
【0040】
また、図2に示す実施例では、回転支軸62の一端63がトラニオン37に非回転状態即ち回動不能に取り付けられた実施例について説明したが、回転支軸62は両端63,64の軸中心が偏心していないので、トラニオン37に対して回動可能に取り付けることもできる。逆に、回転支軸62の両端の軸心を偏心させたときにも、トラニオン37に対して回転不能に支持すれば、パワーローラ9を自転可能であるが振り運動不能に支持することができる。
【0041】
【発明の効果】
この発明によるトロイダル型無段変速機は、上記のように構成されているので、次のような効果を有する。即ち、このトロイダル型無段変速機は、各トロイダル変速部を構成する入力ディスク及び出力ディスクのスラスト方向の位置が元々寸法精度の高い部品であるところの一方のパワーローラを基準にして決まるので、従来のようにケーシングの軸受を取り付ける部分の加工精度を上げなくても済み、組立時のシム選択も不要となり、コストを低減することができる。
【0042】
また、軽量化のためにケーシングをアルミ製とした場合、鋼製の入力ディスク、出力ディスク及び出力軸との間に熱膨張率の差があるため、従来のトロイダル型無段変速機では温度変化に伴うガタの発生は避けられなかったが、このトロイダル型無段変速機は、入力ディスク及び出力ディスクのスラスト方向の位置が元々寸法精度の高い部品である第2トロイダル変速部のパワーローラを基準にして決まるので、温度変化によるガタも発生しなくなり、ガタに伴う摩耗の問題やクリアランスの少ないトラニオンとディスク間に生じていた干渉等の問題もなくなり、安定した性能が得られるようになる。
【0043】
また、過少の入力トルクでもパワーローラと入出力ディスクとの間に所定の摩擦接触を確保するための皿ばねを、第1トロイダル変速部側に設けているので、トロイダル変速部2における主軸と入力ディスクとの間との連結に安価な固定連結を用いることができ、高価なボールスプラインを用いる必要がなく、主軸と第2入力ディスクとの加工コストを低減することができる。
【0044】
更に、主軸の軸方向の移動量が、従来のトロイダル型無段変速機では第2入力ディスク及び第2出力ディスクの両変形分と皿ばねの変形分との合計であったのに比べて、この発明によれば、第2入力ディスクの変形分にのみ抑えることができるので、軸方向位置が規制されている入力軸やケーシング等の部品とのクリアランスを小さくすることができ、引いては装置全体の軸長を短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明によるトロイダル型無段変速機の一実施例を示す断面図である。
【図2】図1のトロイダル型無段変速機の制御装置を含んだ全体構成を示す概略図である。
【図3】従来のトロイダル型無段変速機を示す断面図である。
【図4】図3のトロイダル型無段変速機を含んだ全体構成を示す概略図である。
【符号の説明】
1,2 トロイダル変速部
3 主軸
4 第1入力ディスク
5 第1出力ディスク
6 第1パワーローラ
7 第2入力ディスク
8 第2出力ディスク
9 第2パワーローラ
11 傾転軸
13 入力軸
18 ローディングカム
21 皿ばね
22 出力軸
24 軸受
25 ケーシング
26 ケーシングの壁
33 第1トラニオン
34 第1回転支軸
35 第1回転支軸の一端
36 第1回転支軸の他端
37 第2トラニオン
62 第2回転支軸
63 第2回転支軸の一端
64 第2回転支軸の他端

Claims (4)

  1. 入力軸の動力がローディングカムを介して伝達される第1入力ディスク、前記第1入力ディスクを回転方向には一体的に固定し且つ軸方向には移動可能になるように一端に取り付けた主軸、前記主軸の他端に固定された第2入力ディスク、前記両入力ディスクに対向して配置された前記主軸に対して相対回転可能な第1と第2出力ディスク、前記入力ディスクと前記出力ディスクとに対する傾転角度の変化に応じて前記入力ディスクの回転を無段階に変速して前記出力ディスクにそれぞれ伝達する第1と第2パワーローラ、前記両パワーローラをそれぞれ一端で回転自在に支持する第1と第2回転支軸、前記両回転支軸の他端が取り付けられると共に中立位置から傾転軸方向へ変位することによって傾転軸回りに傾転する第1と第2トラニオン、前記第1出力ディスクと前記第2出力ディスクとの間に配置された出力を取り出す出力軸、及び前記両出力ディスクの間に位置する変速機ケーシングに対して各々の前記出力ディスクを支持する軸受を有し、前記第1回転支軸を一端の軸心と他端の軸心とが偏心した偏心軸に構成して前記第1回転支軸の他端を前記第1トラニオンに対して回転自在に支持し、また、前記第2回転支軸を前記第2トラニオンに対して首振り運動不能に固定したトロイダル型無段変速機。
  2. 前記第2回転支軸を一端と他端との軸心が一致した同心軸に構成して前記第2パワーローラを前記第2トラニオンに対して首振り運動不能とした請求項1に記載のトロイダル型無段変速機。
  3. 前記第2回転支軸を一端が他端に対して偏心した偏心軸に構成して前記第2パワーローラを前記第2トラニオンに対して首振り運動不能とした請求項1に記載のトロイダル型無段変速機。
  4. 前記ローディングカムと前記主軸との間に、前記ローディングカムを前記第1入力ディスクに向けて付勢する皿ばねを介装した請求項1に記載のトロイダル型無段変速機。
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