JP3675120B2 - トロイダル型無段変速機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は,トロイド曲面を有する入力ディスクと出力ディスクとの間にパワーローラを傾転自在に配置して,入力ディスクの回転を無段階に変速して出力ディスクへ伝達するトロイダル型無段変速機に関する。
【0002】
【従来の技術】
トロイダル型無段変速機として,入力軸により駆動される入力ディスク,前記入力ディスクに対向して配置され且つ出力軸に連結された出力ディスク,及び両ディスクに摩擦接触するパワーローラからトロイダル変速部を構成するものが知られている。このトロイダル型無段変速機においては,パワーローラの傾転角度を変えることによって,入力ディスクの回転は,無段階に変速して出力ディスクに伝達される。
【0003】
トロイダル型無段変速機にはトロイダル変速部を同一軸上に複数組配置するものがあり,図7に模式的に示されているように,特に二組のトロイダル変速部を並置したものは,所謂,ダブルキャビティ式トロイダル型無段変速機として知られている。
【0004】
図7に示したダブルキャビティ式トロイダル型無段変速機においては,2組のトロイダル変速部1,2が主軸3上に並べて配置されている。トロイダル変速部1は,入力ディスク4,入力ディスク4に対向して配置された出力ディスク5,及び入力ディスク4と出力ディスク5との間に配置され且つ両ディスク4,5のトロイド曲面に摩擦係合するパワーローラ6から構成されている。トロイダル変速部2もトロイダル変速部1と同様に,入力ディスク7,入力ディスク7に対向して配置された出力ディスク8,及び入力ディスク7と出力ディスク8との間に配置され且つ両ディスク7,8のトロイド曲面に摩擦係合するパワーローラ9から構成されている。各トロイダル変速部1,2には,パワーローラ6,9がそれぞれ2個設けられている。パワーローラ6,9は,それぞれ自己の回転軸線10の周りに回転自在であり,且つ回転軸線10に直交する傾転軸11(紙面に垂直)の周りに傾転運動可能である。
【0005】
トロイダル変速部1,2において,入力ディスク4,7は,主軸3の軸方向に変位可能で且つ主軸3と一体回転可能である。エンジンからの動力は,トルクコンバータ20を介して主軸3と同一軸線上に配置されている入力軸13に入力される。入力軸13の先端には,カムローラ61を備えたローディングカム18が配設されており,ローディングカム18の回転によって入力ディスク4と,更に主軸3を介して入力ディスク7とが回転する。したがって,主軸3は,入力ディスク7に対して入力軸としても機能している。また,ローディングカム18のカム作用によって,入力トルクの大きさに応じて,入力ディスク4,7をパワーローラ6,9に押し付けるスラスト力(主軸3の軸方向力)が発生する。即ち,パワーローラ6,9は,それぞれ入力ディスク4と出力ディスク5との間,及び入力ディスク7と出力ディスク8との間で,伝達トルクの大きさに応じて挟み付けられる。入力ディスク4,7の回転は,オイルの剪断力に基づいて,パワーローラ6,9を介して出力ディスク5,8に伝達される。
【0006】
各トロイダル変速部1,2において,パワーローラ6,9は傾転軸11の周りに傾転可能であり,入力ディスク4,7の回転はパワーローラ6,9の傾転角に応じて無段階に変速されて出力ディスク5,8に伝達される。パワーローラ6,9は,トラニオン33,37(図8に33のみ図示)に対して回転自在に且つ揺動自在に支持されており,スラスト力に応じて生じる主軸3の軸方向変位に対応することができる。
【0007】
出力ディスク5,8は,一体回転できるように背面同士を出力軸22上にスプライン嵌合等で連結されている。出力軸22は主軸3に相対回転可能に嵌合された中空軸であって,該中空軸の中間部にスプロケット23が一体的に形成されている。出力ディスク5,8は,出力軸22を介してスラスト方向及びラジアル方向の荷重を支持する軸受(図示せず)によってケーシング25に支持されている。出力ディスク5,8に伝達された動力は,第1伝動手段であるチェーン伝動装置21,即ち,スプロケット23からチェーン26及び中間スプロケット28を経て,カウンタ軸27に取り出される。
【0008】
図8は,トロイダル型無段変速機の各トロイダル変速部と変速比制御弁による変速比制御機構を示す断面図である。図8の記載に基づいてトラニオン33を変位させるアクチュエータ40についてのみ説明し,トラニオン37を変位させるアクチュエータについての説明を省略する。トラニオン33の傾転軸11には,それぞれピストン41が設けられ,ピストン41はケーシング25に形成された油圧シリンダ42内を摺動可能に設けられている。油圧シリンダ42内には,それぞれピストン41によって区画された減速側シリンダ室43Aと増速側シリンダ室43Bとが形成されている。油圧シリンダ42のシリンダ室43Aとシリンダ室43Bとの間に差圧が生じると,トラニオン33は,パワーローラ6と共に,傾転軸11の軸方向に移動する。増速側シリンダ室43Bに油圧が供給されると,増速側に変速し,また,減速側シリンダ室43Aに油圧が供給されると,減速側に変速する。油路47A,47Bは,トロイダル変速部2においても,トロイダル変速部1の場合と同様に,対応する油圧シリンダ(図示せず)に連通されている。また,増速側シリンダ室43Bは油路47Bによってスプール弁48のBポートに連通し,減速側シリンダ室43Aは油路47Aによってスプール弁48のAポートに連通している。
【0009】
スプール弁48内にはスプール49が摺動自在に設けられており,スプール49は軸方向両端に配置されたスプリング50によって中立位置に保持されている。スプール弁48は一端にSAポートが形成され,他端にSBポートが形成されており,SAポートにはソレノイド弁51Aを介して油圧が供給され,SBポートにはソレノイド弁51Bを介して制御油圧が供給される。また,スプール弁48は,ライン圧(油圧源)へ連結されるPLポート,油路47Aを介して減速側シリンダ室43Aへ連結されるAポート,油路47Bを介して増速側シリンダ室43Bへ連結されるBポート,リザーバへ連結されるRポートを備えている。ソレノイド弁51A,51Bはコントローラ52から出力された制御信号に応じて作動するように構成されており,該制御信号を受けてソレノイド弁51A,51Bはスプール49を軸方向に変位させる制御油圧を出力する。ソレノイド弁51A,51Bは,出力ポートを制御油圧源であるパイロット油圧源PP I L O T とドレンとに連通するdutyを変更することにより,制御油圧を変更することができる。スプール弁48とソレノイド弁51A,51Bは,変速比を制御するため,コントローラ52からの制御信号を受けて油圧シリンダ42の油圧を調整する変速比制御弁を構成している。
【0010】
トロイダル変速部1の一方のトラニオン33の傾転軸11の先端にはプリセスカム53が連結されており,中央部を枢着されたレバー54の一端がこのプリセスカム53に当接し,レバー54の他端がポテンショメータ55に接続している。プリセスカム53は,トラニオン33の傾転軸方向変位量Yと傾転角変位量θとの合成変位量として検出する。ポテンショメータ55は,この合成変位量に対応した電圧値をコントローラ52に入力する。また,このトロイダル型無段変速機は,車速センサ56,エンジン回転数センサ57,アクセルペダル踏込み量センサ58等の各種センサを備えており,これらのセンサで検出された車速,エンジン回転数,アクセルペダル踏込み量等の変速情報信号がコントローラ52に入力されるように構成されている。コントローラ52は,これらの変速情報と上記合成変位量に対応した電圧値とに基づいて算出した制御信号をソレノイド弁51A,51Bに対して出力する。
【0011】
トロイダル変速部1,2においては,各パワーローラ6,9を偏心した状態で回転自在に支持する一対のトラニオン33,37が対向して設けられている。ローディングカム18によって入力ディスク4,7と出力ディスク5,8との間でパワーローラ6,9は大きな力で押し付けられるので,一対のトラニオン33,37は互いに遠ざかる方向の力を受ける。この力に対抗するため,トロイダル変速部1,2には,一対のトラニオン33,37のそれぞれ対向する両端部を連結して両トラニオンの軸間距離を保持する一対のヨーク100が設けられている。
【0012】
また,従来,各ヨークをケーシング25に支持する構造として,ケーシング25に一体的に設けられると共にヨークに形成した孔に嵌合するポストが用いられている。図9〜図11は,かかるヨークとポストの関連構造を示した説明図である。即ち,図9に示すように,ヨーク100は,両端部にトラニオンの端部を回動自在に支持するための軸受が嵌入する円形孔101が形成された長尺部材であり,その長手方向の中央位置に形成された円形の嵌合孔102に,ケーシング25に固定されたポスト103の球状の係合部104が嵌合している。したがって,ヨーク100は,ポスト103の係合部104の球面と嵌合孔102の孔面との係合によって,中央位置のみが拘束されて,X方向及びY方向には実質的に移動しないが,係合部104の回りの任意の方向に回動可能である。
【0013】
また,図10に示すヨーク110は,両端部にトラニオンの端部を回動自在に支持するための軸受が嵌入する円形孔111が形成された長尺部材であり,長手方向の中央位置に角状の嵌合孔112が形成されている。ヨーク110の嵌合孔112には,ポスト113に備わる角形状の係合部114が嵌合する。ヨーク110の嵌合孔112に対する係合部114の嵌合構造は,ヨーク110がその長手方向に直交するX軸方向には変位できない。ヨーク110は,トラニオンの33,37の傾転軸11の方向への移動を許容するため,Y軸を含み且つX軸とY軸とで定められる平面に垂直な平面内で若干の揺動をすることができなければならない。そのため,ヨーク110は,嵌合孔112との間においてその長手方向,即ち,Y軸方向に若干の隙間を有している。
【0014】
更に,図11に示すヨーク120は,両端部にトラニオンの端部を回動自在に支持するための軸受が嵌入する円形孔121が形成された長尺部材であり,長手方向の中央位置に角状の嵌合孔122が形成されている。かかる構造のヨークは,特開平4−351360号公報に開示されている。ヨーク110の嵌合孔122は,図10に示したヨーク110と同様に角状の嵌合孔であるが,四隅に研磨逃げ125が形成されている。ポスト126に備わる嵌合部127は,一対の平面128と一対の円筒面129とを有している。嵌合部127が嵌合孔122に嵌合した状態では,ヨーク120は,一対の平面128が嵌合孔122の対向する一対の内側面123に実質的に隙間無く摺動可能に当接した状態であるので,ヨーク120はX方向に変位することができない。しかしながら,ポスト126の一対の円筒面129は,嵌合孔122の対向する一対の内側面124に対して,転がるか又は滑ることが可能であるので,ヨーク120は,Y軸を含み且つX軸とY軸とで定められる平面に垂直な平面内で揺動することができる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
上記の従来の各技術は,以下のような問題点がある。即ち,図9に示したヨーク100と球面ポスト103との連結構造では,ヨーク100が球面ポスト103の回りのあらゆる方向に回動する可能性がある。また,図10に示したヨーク110と角形ポスト113との連結構造では,Y軸方向に隙間があるためヨーク110はY軸方向に変位する。このため,かかる連結構造では,トロイダル型無段変速機の作動中に,トラニオン33,37の傾転軸11の位置が本来の位置や姿勢から変動したり傾いたりすることがある。このような傾転軸11の変動があると,パワーローラ6,9と入出力ディスク4,5,7,8との位置関係が変動することになり,パワーローラ6,9に入出力ディスク4,5,7,8から作用する傾転力が発生して,トラニオン33,37の傾転角θ及び傾転軸方向オフセット量Yをフィードバックするプリセスカム53の出力も変化し,この変化に追従してプリセスカム53の出力を所定の値に戻すように変速するので,所定の変速比を維持することができない。更に,トラニオン33,37の傾転軸変位Yが連続すると,変速比が振動的に変化し,運転者に著しい不快感を与えるという問題点がある。特に,ダブルキャビティトロイダル型無段変速機では,二組のトロイダル変速部1,2の変速比が過渡的に異なるため,比較的早い周期で変速比が変動したり,内部循環トルクによって大きなトルクが変速機内部に発生して,パワーローラ6,9と入出力ディスク4,5,7,8との間におけるトラクションドライブ部の滑りなどの変速機の故障を引き起こすという問題点もある。
【0016】
図11に示す円筒ポストでは,図9に示した球面ポストのようなあらゆる方向の回動を許すことはなく,ヨークの長手方向への隙間に相当した変位をすることがない点で,上記の問題点をある程度解決できるものであるが,ポストに加わる力が大きく,ヨークと摺動するため高い硬度と精度が必要とされるので,熱処理によって高硬度に加工した後に研磨を施さねばならない。しかし,円筒形に研磨することは,通常の回転研削盤や平面研削盤では難しくコスト高となる。また,ヨークのポストとの嵌合部は四角孔となるが,ポストの場合と同様に,熱処理後に研磨を施す必要がある。しかも,ポストの円筒面と平面とが交差する角部に面取りを施すことが困難であるため,ポストの相手側であるヨークの四角孔の四隅に研磨逃げを施す必要があり,このような加工もコスト上昇をもたらす。
【0017】
【課題を解決するための手段】
この発明の目的は,上記問題を解決することであって,ポスト回りにあらゆる方向の回動を許すことがなく且つヨークの長手方向に変位を許容する隙間を有することもないという円筒ポストと同様の機能を備えたトロイダル型無段変速機を,球面ポストや角形ポストと同程度の製造コストで提供することである。
【0018】
この発明は,入力軸により駆動される入力ディスク,前記入力ディスクに対向して配置され且つ出力軸に連結された出力ディスク,前記入力ディスクと前記出力ディスクとの間に配置され且つ前記入力ディスクの回転を無段階に変速して前記出力ディスクに伝達する一対のパワーローラ,前記各パワーローラを回転自在に支持し且つ傾転軸方向に変位可能な一対のトラニオン,前記各トラニオンを前記傾転軸方向に変位させるアクチュエータ,前記一対のトラニオンの対応する各端部を回動自在に連結する一対のヨーク,及び前記ヨークに形成された嵌合孔に嵌合する係合部を有するポストを具備し,前記ポストの前記係合部は,一対の前記傾転軸の軸線を含む平面に平行に面削ぎされた少なくとも一つの平面を有する球体から成り,前記嵌合孔は,前記係合部の前記平面と接触する平面を有していることから成るトロイダル型無段変速機に関する。
【0019】
この発明によるトロイダル型無段変速機は,上記のように構成されているので,次のように作動する。即ち,ポストの係合部は,一対の前記傾転軸の軸線を含む平面に平行に面削ぎされた少なくとも一つの平面を有する球体から成り,係合部の面削ぎされて形成された平面がヨークの嵌合孔の平面と接触するので,ヨークは,かかる平面と平面との拘束によって,ポンプの係合部の平面に対する平面同士の摺動以外には,ポストの係合部の回りの揺動が規制される。しかも,ポストの係合部は,面削ぎされた平面以外の表面は球面であるため,ヨークの嵌合孔に対して,従来存在していたような長手方向の隙間を介することなく嵌合し得ることになる。したがって,ヨークは,トラニオンの傾転軸方向の変位に対応した揺動のみが許容される。ポストの係合部の形成については,球面は回転研削盤により,また面削ぎは平面研削盤により,比較的に容易に加工することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下,図面を参照して,この発明によるトロイダル型無段変速機の実施例について説明する。図1は,この発明によるトロイダル型無段変速機の一実施例を主軸を通る平面で切断した断面図である。この実施例で示すトロイダル型無段変速機は,トロイダル変速部を同一軸上に二組配置したダブルキャビティ式トロイダル型無段変速機である。その断面は,図2及び図3の線W−Wで示す平面である。図2は,図1に示すトロイダル型無段変速機の矢視U−Uで見た一方のトロイダル変速部の断面図である。図3は,図1に示すトロイダル型無段変速機の矢視V−Vで見た他方のトロイダル変速部の断面図である。図1では,パワーローラとトラニオンとの図示が省略されている。図1に示すトロイダル型無段変速機については勿論のこと,図2及び図3に示すトロイダル型無段変速機の隣り合うトロイダル変速部についても,基本的な構造については,図7及び図8に示した従来のトロイダル型無段変速機におけるトロイダル変速部の構造と変わるところがないので,同じ構成要素には同じ符号を付す。
【0021】
図1に示したダブルキャビティ式トロイダル型無段変速機においては,2組のトロイダル変速部1,2が主軸3上に並べて配置されている。トロイダル変速部1は,入力ディスク4と,入力ディスク4に対向して配置された出力ディスク5と,入力ディスク4と出力ディスク5との間に配置され且つ両ディスク4,5のトロイド曲面に摩擦係合するパワーローラ6(図2参照)から構成されている。トロイダル変速部2もトロイダル変速部1と同様に,入力ディスク7と,入力ディスク7に対向して配置された出力ディスク8と,入力ディスク7と出力ディスク8との間に配置され且つ両ディスク7,8のトロイド曲面に摩擦係合するパワーローラ9(図3参照)とから構成されている。各トロイダル変速部1,2には,パワーローラ6,9がそれぞれ2つずつ設けられている。パワーローラ6,9は,それぞれ自己の回転軸線10の周りに回転自在であり,且つ回転軸線10に直交する傾転軸11の周りに傾転運動をする。
【0022】
トロイダル変速部1において,入力ディスク4は,ボールスプライン12を介して主軸3の一端に取り付けられており,主軸3の軸方向に移動可能で且つ主軸3と一体回転可能である。エンジンからの動力は,トルクコンバータ20(図7参照)等を介して,主軸3と同一軸線上に配置されている入力軸13に入力される。入力軸13の先端部14は,主軸3の一端に形成された中心孔15に対して,例えば軸受により相対回転可能に嵌合し支持されている。また,入力軸13の先端に形成されたフランジ部16には爪17が設けられ,フランジ部16と対向して配置されたローディングカム18には爪19が設けられており,互いに噛み合った両爪17,19を介して入力軸13からローディングカム18へトルクが伝達される。
【0023】
トロイダル変速部2の入力ディスク7は,嵌合い等の手段によって主軸3の他端側に取り付けられている。動力は入力軸13からローディングカム18を介して入力ディスク4へ伝達され,入力ディスク4と一体回転する主軸3を介して入力ディスク7へも伝達される。このとき,ローディングカム18から入力ディスク4へ動力が伝達される際にカムローラ61の作用により伝達されるトルクに見合ったスラストが発生する。スラストは,トロイダル変速部1の入力ディスク4,パワーローラ6及び出力ディスク5に伝わり,これら回転要素間に摩擦接触を行わせる。また,カムローラ61の反作用として,主軸3を介してトロイダル変速部2の入力ディスク7,パワーローラ9及び出力ディスク8に伝わり,これら回転要素間に摩擦接触を行わせる。
【0024】
出力ディスク5,8は,一体回転できるように背面同士を出力軸22の両側に設けた筒状部22Aにスプライン嵌合等で連結されている。出力軸22は主軸3に嵌合された中空軸であって,該中空軸の中間部にスプロケット23が一体的に形成されている。出力ディスク5,8は,出力軸22を介してラジアル方向の荷重のみを支持する軸受24によってケーシング25に支持されている。出力ディスク5,8に伝達された動力は出力軸22からチェーン伝動装置21のチェーン26及び中間スプロケット28を経てカウンタ軸27に取り出される。
【0025】
主軸3は軸方向に延びる油路32を有し,油路32は潤滑油の通路を構成している。油路32は,分岐して各トロイダル変速部1,2のトロイド曲面,ボールスプライン12,軸受24等に潤滑油を供給している。
【0026】
図2及び図3を参照すると,各トロイダル変速部1,2において,各対のパワーローラ6,9は傾転軸11の周りに傾転可能であり,入力ディスク4,7の回転はそれぞれパワーローラ6,9を介して出力ディスク5,8に無段階に変速されて伝達される。パワーローラ6,9は,それぞれ回転支軸34,38によってトラニオン33,37に回転自在に支持されている。トラニオン33,37は傾転軸11を有し,ケーシング25に対して,傾転軸11の軸方向に移動し且つ傾転軸11を中心として回動できる。即ち,パワーローラ6,9が傾転すると,パワーローラ6,9の傾転角変位量θはそのままトラニオン33,37の傾転軸11を中心とした回動変位となる。トロイダル変速部1,2におけるトルク伝達動作は,図7及び図8に基づいて説明したとおりであるので,再度の説明を省略する。
【0027】
トロイダル変速部1,2の軸方向の位置の基準は,この例では,トロイダル変速部2のトラニオン37によって定められる。即ち,図3に示すように,トロイダル変速部2のパワーローラ9はトラニオン37に取り付けられた支持軸39と同心の回転支軸38に回転支持されているので,パワーローラ9は回転支軸38周りに首振り運動をすることはなく,トラニオン37はケーシング25に対する軸方向の位置の基準となる。スラストにより主軸3の軸方向に生じる入力ディスク7及び出力ディスク8の弾性変形は,トラニオン37によって規制されたものとなる。トロイダル変速部1においては,図2に示すように,パワーローラ6を回転自在に支持する回転支軸34はトラニオン33に回動自在に支持された揺動支軸35に対して偏心した偏心軸であるので,入力ディスク4と出力ディスク5の変形と変位,及びパワーローラ6の主軸3の軸方向への変位は,パワーローラ6が揺動支軸35周りにする首振り運動によって吸収される。この場合,トロイダル変速部1のスラスト方向位置は,トロイダル変速部2の基準位置によって規制されるが,トロイダル変速部1のトラニオン33の主軸3方向の位置に変わりはない。
【0028】
トロイダル変速部1,2において,トラニオン33,37を傾転軸方向に変位させるアクチュエータ40の構造は,基本的に同一であり,図8に示したトロイダル型無段変速機の変速比制御弁による変速比制御機構が各トロイダル変速部に適用される。この変速比制御機構は,各トロイダル変速部によって定められる変速比が同期するように,各トロイダル変速部のアクチュエータ40を制御する。
【0029】
次に,このトロイダル型無段変速機の変速動作について説明する。トラニオン33,37は,傾転軸方向変位量Yがゼロである中立位置にある状態では,変速比は一定の値を保持している。即ち,この中立位置では,トラニオン33,37は,入力ディスク4,7及び出力ディスク5,8の回転中心線とパワーローラ6,9の回転軸線10とが交叉している。変速はトラニオン33,37を中立位置から傾転軸11の軸方向に変位させることによって行われる。トルク伝達中に,トラニオン33,37が傾転軸方向に変位すると,それに伴ってパワーローラ6,9も傾転軸方向に変位し,パワーローラ6,9と入力ディスク4,7及び出力ディスク5,8との接触位置が,上記中立位置における接触位置から変位することにより,両ディスクから傾転力を受ける。その結果,パワーローラ6,9は,傾転軸11に沿った変位方向(即ち,Y>0又はY<0の方向)と変位量(Yの絶対値)に応じた向きと速さで傾転軸11周りに傾転を開始する。このような傾転が生じると,入力ディスク4,7におけるパワーローラ6,9との摩擦接触点が描く半径と,出力ディスク5,8におけるパワーローラ6,9との摩擦接触点が描く半径との比が変化することによって無段変速が行われる。
【0030】
パワーローラ6,9の傾転制御は,次のようにして行われる。まず,コントローラ52には,プリセスカム53が検出したトラニオン33,37の傾転軸方向変位量Yと傾転角変位量θとの合成変位量に対応してポテンショメータ55が出力した電圧値Vが入力される。一方,コントローラ52は,車速センサ56,エンジン回転数センサ57,アクセル踏込み量センサ58等の各種センサから入力される車速,エンジン回転数,アクセル踏込み量等の変速情報信号に基づいて目標変速比e0 を求め,その目標変速比e0 に対応する目標電圧値V0 を予め定められた変換テーブル等の手段によって求める。コントローラ52は,更に,電圧値Vと目標電圧値V0 との偏差Ve に基づいてソレノイド弁51A,51Bへ制御信号を出力する。ソレノイド弁51A,51Bからスプール弁48の両端のポートSB,SAに供給される油圧PA,PBは,両油圧の差圧が電圧値の偏差Ve に比例するように制御されている。コントローラ52は,電圧値Vの目標電圧値V0 に対する偏差を検出すると,変速比制御弁を制御してアクチュエータ40の作動させ,傾転軸方向変位量Yを上記偏差がなくなる方向に制御する。電圧値Vが目標電圧値V0 に近づくにつれて,各トラニオン33,37の傾転軸方向変位量Yはゼロに近づき,実際の変速比が目標変速比e0 になったところで変速動作が終了する。
【0031】
トロイダル変速部1,2の作動中,入力ディスク4,7と出力ディスク5,8との間でパワーローラ6,9は大きな力で押し付けられるので,対向する一対のパワーローラ6,6及びトラニオン33,33間,並びに対向する一対のパワーローラ9,9及びトラニオン37,37間では,互いに遠ざかる方向の力を受ける。この力に対抗するため,各トロイダル変速部1,2には,トラニオン同士をそれぞれ両端部において連結するヨーク70が設けられている。一対のトラニオン33,33及び一対のトラニオン37,37は,上記の各トロイダル変速部1,2における変速動作において,傾転軸方向変位Yで表されるように,図の上下方向で見ると互いに逆方向の変位をする。したがって,ヨーク70は,シーソーの如き揺動運動をしてトラニオン33,37のこのような変位を許容する。
【0032】
ヨーク70は,トラニオン33,37の傾転軸11の回りの回動及び上記のような傾転軸11方向への変位に基づく揺動運動を許容するため,次のような軸受構造でトラニオン33,37を支持している。即ち,ヨーク70の両端側に形成された円形孔71とトラニオン33,37の両端部33A,33B,37A,37Bとの間には,球面軸受90と,径方向の力を受けても端部33A〜37Bを回転自在に支持する軸受91とが配設されている。軸受91はラジアル軸受であり,球面軸受90の内部に設けられていて,トラニオン33の端部33A〜37Bを回転自在に支持している。したがって,トラニオン33,37は,球面軸受90の内部においてラジアル軸受91によって傾転軸11回りに回動自在に支持されており,且つヨーク70に対して球面軸受90を介して揺動可能に支持されている。
【0033】
図4及び図5は,この発明によるトロイダル型無段変速機の実施例において,各トロイダル変速部1,2に適用されるヨークとポストの嵌合構造を示す図である。図4はかかる嵌合構造を示す分解斜視図であり,図5は嵌合状態の平面図である。図1〜図3の記載も合わせて参照すると,ヨーク70は,トラニオン33,37の一端33A,37Aを互いに連結している。ヨーク70の両端部には円形孔71が形成され,中央部には,方形の嵌合孔72が形成されている。嵌合孔72は,矩形孔に形成されており,孔面は,一対の対向する比較的細長い第1内壁面73と一対の対向する比較的短い第2内壁面74とで定められている。
【0034】
ヨーク70の嵌合孔72に係合するポスト75が,ケーシング25に取り付けられている。ポスト75は,ケーシング25に対してボルト等の固定手段によって固定される支持部76と,その先端に設けられた嵌合部77とから成る。嵌合部77は,基本となる球の球面78と,この球をトロイダル型無段変速機の主軸3の軸方向と直交する平面,即ち,対向配置されたトラニオン33,33(及び対向配置されたトラニオン37,37)の傾転軸11を含む平面に平行な平面で面削ぎすることによって形成された一対の平行な平面79を備えている。一対の平面79,79間に,球の最大径部分,即ち,直径部分が挟まれている。
【0035】
ヨーク70の嵌合孔72にポスト75の嵌合部77が嵌合した状態では,第1内壁面73には平面79が当接し,第2内壁面74には球面78の一部が当接する。したがって,一対の第1壁面73間の距離は平面79間の厚みに,一対の第2壁面74間の距離は球面78の直径に相当している。ポスト75の係合部77の表面は,面削ぎによって形成される平面79以外は球面であるため,係合部77の球面78が嵌合孔72の第2内壁面74に対して滑り嵌合する関係にあれば,ヨーク70は,常に,嵌合孔72の第2内壁面74と干渉することなく揺動できる。また,矩形孔は,比較的簡単に加工でき,トロイダル型無段変速機の製造コストを格段に上昇させるものでもない。
【0036】
ヨーク70とポスト75との嵌合構造は,上記のような構造を有しているため,ポスト75の平面79がヨーク70の嵌合孔72の第1内壁面73に当接し,且つ球面78と第2内壁面74との間にも隙間の存在や発生が無いので,ヨーク70は,その中央位置がポスト75によって規制されて,中央位置から変位をすることがない。ヨーク70は,平面79と第1内壁面73とに平行な面内で,嵌合部77を支点としたシーソーの如き揺動のみが可能である。この揺動に対応するように,トラニオン33,37は,傾転軸11の軸方向の変位については,球面軸受90の軸受作用によってヨーク70に対して相対回動が許容される。このように,ヨーク70をポスト75に対して特定の方向の揺動のみを許容しその他の揺動や変位を規制したので,トラニオン33,37は,ヨーク70に対して傾転軸11の軸方向変位のみが許容されてそれ以外の回動や変位をせず,トラニオン33,37に作用する外乱によって変速動作が不安定になることがない。ポスト75は,係合部77を円筒面としたものと同様の機能を奏することになる。
【0037】
ポスト75の製作において,球面78の研磨は回転研削盤で行い,面削ぎされた平面79については平面研削盤によって研磨されるので,円筒面の研磨と比較して,比較的に容易に行うことができる。また,ヨーク70の嵌合孔72の四角孔についても,ポスト75の嵌合部77と接触する面積が狭いので,四角孔の四隅に,図11に示したような方形ポストが嵌合する場合のように研磨逃げ125を施す必要もない。したがって,ヨーク70とポスト75との製造上のコストを低減させることができる。
【0038】
図6は,この発明によるトロイダル型無段変速機の別の実施例に適用されるヨークとポストの嵌合構造を示す平面図である。図6に示すように,ポスト85は,基本となる球に形制御する面削ぎの部分を1箇所にしたものである。したがって,ヨーク80の嵌合孔82はより正方形に近い四角孔となっており,一対の対向する第1内壁面83の一方のみにポスト85の嵌合部87の平面89が当接している。第1内壁面83の他方,及び一対の第2内壁面84には嵌合部87の球面88が当接している。この実施例によるトロイダル型無段変速機では,ポスト75の平面79を面削ぎする加工作業が少なくて済む。この実施例においても,先の実施例と同様,嵌合孔82には四隅に研磨逃げを施す必要はない。この嵌合構造の機能は,図4及び図5に基づいた実施例の機能と同様であるので,再度の説明を省略する。
【0039】
なお,この発明によるトロイダル型無段変速機のヨークとポストとの嵌合構造は,各トロイダル変速部1,2において,一対のヨーク70とポストとの嵌合構造の少なくとも一方に適用することができる。一方のヨークとポストとの嵌合構造を,図10に示したような,角形嵌合孔と角形ポストの角形部との嵌合によるものとした場合には,他方のヨークとポストとの嵌合構造に,この発明によるトロイダル型無段変速機のヨークとポストとの嵌合構造を適用することができる。
【0040】
【発明の効果】
この発明によるトロイダル型無段変速機は,上記のように,ポストの係合部を,一対の前記傾転軸の軸線を含む平面に平行に面削ぎされた少なくとも一つの平面を有する球体から構成し,係合部の平面と接触する平面を嵌合孔に備えたので,ポストの係合部を円筒体で構成するのと同様な効果,即ち,ヨークの揺動方向を,トラニオンの傾転軸方向への変位を許容するような方向のみに制限する効果を,加工が簡単な面削ぎを施した球体で得ることができ,ポストの係合部の製造コストの低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明によるトロイダル型無段変速機の一実施例を示す図であって,図2及び図3で線W−Wで示す平面についての断面図である。
【図2】図1に示すトロイダル型無段変速機の一方のトロイダル変速部の線U−Uで示す平面についての断面図である。
【図3】図1に示すトロイダル型無段変速機の他方のトロイダル変速部の線V−Vで示す平面についての断面図である。
【図4】図1〜図3に示すトロイダル型無段変速機のヨークとポストとの嵌合構造を示す斜視図である。
【図5】図4に示すトロイダル型無段変速機のヨークとポストとの嵌合構造の平面図である。
【図6】この発明によるトロイダル型無段変速機の別の実施例におけるヨークとポストとの嵌合構造の平面図である。
【図7】従来のトロイダル型無段変速機の概要を示す断面図である。
【図8】従来のトロイダル型無段変速機におけるトロイダル変速部とその変速制御機構を説明する断面図である。
【図9】従来のトロイダル型無段変速機におけるヨークとポストとの嵌合構造の一例を示す斜視図である。
【図10】従来のトロイダル型無段変速機におけるヨークとポストとの嵌合構造の別の例を示す斜視図である。
【図11】従来のトロイダル型無段変速機におけるヨークとポストとの嵌合構造の更に別の例を示す斜視図である。
【符号の説明】
4,7 入力ディスク
5,8 出力ディスク
6,9 パワーローラ
11 傾転軸
13 入力軸
22 出力軸
25 ケーシング
33,37 トラニオン
33A,37A 端部
33B,37B 端部
34,38 回転支軸
40 アクチュエータ
70,80 ヨーク
72,82 嵌合孔
73,83 嵌合孔の平面
75 ポスト
77,87 係合部
78,88 球面
79,89 係合部の平面

Claims (1)

  1. 入力軸により駆動される入力ディスク,前記入力ディスクに対向して配置され且つ出力軸に連結された出力ディスク,前記入力ディスクと前記出力ディスクとの間に配置され且つ前記入力ディスクの回転を無段階に変速して前記出力ディスクに伝達する一対のパワーローラ,前記各パワーローラを回転自在に支持し且つ傾転軸方向に変位可能な一対のトラニオン,前記各トラニオンを前記傾転軸方向に変位させるアクチュエータ,前記一対のトラニオンの対応する各端部を回動自在に連結する一対のヨーク,及び前記ヨークに形成された嵌合孔に嵌合する係合部を有するポストを具備し,前記ポストの前記係合部は,一対の前記傾転軸の軸線を含む平面に平行に面削ぎされた少なくとも一つの平面を有する球体から成り,前記嵌合孔は,前記係合部の前記平面と接触する平面を有していることから成るトロイダル型無段変速機。
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