JPH07150923A - エンジンのブローバイガス還元装置 - Google Patents
エンジンのブローバイガス還元装置Info
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- JPH07150923A JPH07150923A JP30204693A JP30204693A JPH07150923A JP H07150923 A JPH07150923 A JP H07150923A JP 30204693 A JP30204693 A JP 30204693A JP 30204693 A JP30204693 A JP 30204693A JP H07150923 A JPH07150923 A JP H07150923A
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- Japan
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- blow
- gas
- oil
- chamber
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- Lubrication Details And Ventilation Of Internal Combustion Engines (AREA)
- Lubrication Of Internal Combustion Engines (AREA)
- Separating Particles In Gases By Inertia (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 ブローバイガスを動弁室の水分に溶け込ませ
ることなく、クランク室から吸気通路に還流できるブロ
ーバイガス還元装置を提供する。 【構成】 カムシャフト４を貫通する軸孔１１を形成
し、軸孔１１の一端をクランク室６に連通する第一ブロ
ーバイガス通路９を配設するとともに、軸孔１１の他端
を吸気通路１８に連通する第二ブローバイガス通路１９
を配設する一方、動弁室５から潤滑油を戻すオイル落と
し通路７の下端の開口端をオイルパン３の潤滑油の中に
沈める。
ることなく、クランク室から吸気通路に還流できるブロ
ーバイガス還元装置を提供する。 【構成】 カムシャフト４を貫通する軸孔１１を形成
し、軸孔１１の一端をクランク室６に連通する第一ブロ
ーバイガス通路９を配設するとともに、軸孔１１の他端
を吸気通路１８に連通する第二ブローバイガス通路１９
を配設する一方、動弁室５から潤滑油を戻すオイル落と
し通路７の下端の開口端をオイルパン３の潤滑油の中に
沈める。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、エンジンのブローバイ
ガス還元装置の改良に関するものである。
ガス還元装置の改良に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】燃焼室からピストンとシリンダの隙間等
を通ってクランク室に放出されるブローバイガスを吸気
通路に速やかに還流させて、潤滑油の劣化を抑えたいと
いう要求がある。
を通ってクランク室に放出されるブローバイガスを吸気
通路に速やかに還流させて、潤滑油の劣化を抑えたいと
いう要求がある。
【０００３】従来のエンジンのブローバイガス還元装置
として、例えば図６に示すようなものがある(実開昭６
２−２９４１３号公報、参照)。
として、例えば図６に示すようなものがある(実開昭６
２−２９４１３号公報、参照)。
【０００４】これについて説明すると、オイルセパレー
タ室５０を備えるロッカカバー５１の内部およびクラン
ク室５３を吸気通路５４に連通する二系統のブローバイ
ガス還流通路５６，５７が配設されるとともに、同じく
ロッカカバー５１の内部と吸気通路５４を連通する新気
導入通路５８が配設され、各ブローバイガス還流通路５
６，５７を開閉する流量制御弁５９が設けられる。
タ室５０を備えるロッカカバー５１の内部およびクラン
ク室５３を吸気通路５４に連通する二系統のブローバイ
ガス還流通路５６，５７が配設されるとともに、同じく
ロッカカバー５１の内部と吸気通路５４を連通する新気
導入通路５８が配設され、各ブローバイガス還流通路５
６，５７を開閉する流量制御弁５９が設けられる。
【０００５】流量制御弁５９は、エンジン冷間時にブロ
ーバイガス還流通路５７を開いてクランク室５３からブ
ローバイガスを吸気通路５４に還流する一方、暖機後に
ブローバイガス還流通路５７を閉じるとともに、ブロー
バイガス還流通路５６を開いてロッカカバー５１の内部
からブローバイガスを吸気通路５４に還流するようにな
っている。
ーバイガス還流通路５７を開いてクランク室５３からブ
ローバイガスを吸気通路５４に還流する一方、暖機後に
ブローバイガス還流通路５７を閉じるとともに、ブロー
バイガス還流通路５６を開いてロッカカバー５１の内部
からブローバイガスを吸気通路５４に還流するようにな
っている。
【０００６】また、実開平１−１４８００９号公報に開
示されたブローバイガス還元装置にあっては、カムシャ
フトを中空構造とし、ブローバイガスをカムシャフトの
内部空間を通して吸気系に還流する構成とし、カムシャ
フトにオイル放出口を回転中心とオフセットして開口
し、ブローバイガス中に含まれる潤滑油をオイル放出口
から遠心力により排出するものが提案されている。
示されたブローバイガス還元装置にあっては、カムシャ
フトを中空構造とし、ブローバイガスをカムシャフトの
内部空間を通して吸気系に還流する構成とし、カムシャ
フトにオイル放出口を回転中心とオフセットして開口
し、ブローバイガス中に含まれる潤滑油をオイル放出口
から遠心力により排出するものが提案されている。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のエンジンのブローバイガス還元装置にあって
は、クランク室５３のブローバイガスが吸気通路５４に
還流される過程で、ロッカカバー５１の内部を通過す
る。ここで、動弁室５内には、冷間時に水蒸気が凝縮し
た水分が付着しており、ブローバイガス中のＮＯxがこ
の水分に溶け込んだ後に、このＮＯｘを含む水分が潤滑
油中に混入し、潤滑油の汚染や劣化を早めるという問題
点がある。
うな従来のエンジンのブローバイガス還元装置にあって
は、クランク室５３のブローバイガスが吸気通路５４に
還流される過程で、ロッカカバー５１の内部を通過す
る。ここで、動弁室５内には、冷間時に水蒸気が凝縮し
た水分が付着しており、ブローバイガス中のＮＯxがこ
の水分に溶け込んだ後に、このＮＯｘを含む水分が潤滑
油中に混入し、潤滑油の汚染や劣化を早めるという問題
点がある。
【０００８】本発明は上記の問題点に着目し、ブローバ
イガスを動弁室の水分に溶け込ませることなく、クラン
ク室から吸気通路に還流できるブローバイガス還元装置
を提供することを目的とする。
イガスを動弁室の水分に溶け込ませることなく、クラン
ク室から吸気通路に還流できるブローバイガス還元装置
を提供することを目的とする。
【０００９】
【課題を解決するための手段】請求項１記載の発明は、
カムシャフトを収装する動弁室と、クランクシャフトを
収装するクランク室と、クランク室の下方で潤滑油を貯
溜するオイルパンとを備えるエンジンにおいて、動弁室
から潤滑油を戻すオイル落とし通路の下端をオイルパン
に貯溜された潤滑油の中に沈める一方、カムシャフトを
貫通する軸孔を形成し、軸孔の一端をクランク室に連通
する第一ブローバイガス通路を配設するとともに、軸孔
の他端を吸気通路に連通する第二ブローバイガス通路を
配設し、軸孔に連通してカムシャフトと共に回転するオ
イル放出口をカムシャフトの回転中心から偏心して開口
する。
カムシャフトを収装する動弁室と、クランクシャフトを
収装するクランク室と、クランク室の下方で潤滑油を貯
溜するオイルパンとを備えるエンジンにおいて、動弁室
から潤滑油を戻すオイル落とし通路の下端をオイルパン
に貯溜された潤滑油の中に沈める一方、カムシャフトを
貫通する軸孔を形成し、軸孔の一端をクランク室に連通
する第一ブローバイガス通路を配設するとともに、軸孔
の他端を吸気通路に連通する第二ブローバイガス通路を
配設し、軸孔に連通してカムシャフトと共に回転するオ
イル放出口をカムシャフトの回転中心から偏心して開口
する。
【００１０】請求項２記載の発明は、請求項１記載の発
明において、カムシャフトにインテークディスクおよび
アウトレットディスクを結合し、インテークディスクと
アウトレットディスクの間に第一分離室と第二分離室を
画成する隔壁を設け、第一分離室を軸孔を介して第一ブ
ローバイガス通路に連通し、第二分離室を第二ブローバ
イガス通路に連通し、隔壁に第一分離室からブローバイ
ガスを第二分離室に導入する連通口を回転軸中心から偏
心して開口し、第一分離室と第二分離室の外周部にオイ
ル放出口を開口する。
明において、カムシャフトにインテークディスクおよび
アウトレットディスクを結合し、インテークディスクと
アウトレットディスクの間に第一分離室と第二分離室を
画成する隔壁を設け、第一分離室を軸孔を介して第一ブ
ローバイガス通路に連通し、第二分離室を第二ブローバ
イガス通路に連通し、隔壁に第一分離室からブローバイ
ガスを第二分離室に導入する連通口を回転軸中心から偏
心して開口し、第一分離室と第二分離室の外周部にオイ
ル放出口を開口する。
【００１１】
【作用】請求項１記載の発明において、動弁室から潤滑
油を戻すオイル落とし通路の下端はオイルパンに貯溜さ
れた潤滑油の内部に配置されているため、クランク室に
吹き抜けたブローバイガスがオイル落とし通路を通って
動弁室に流入することがない。
油を戻すオイル落とし通路の下端はオイルパンに貯溜さ
れた潤滑油の内部に配置されているため、クランク室に
吹き抜けたブローバイガスがオイル落とし通路を通って
動弁室に流入することがない。
【００１２】燃焼室からピストンとシリンダの隙間を通
ってクランク室に吹き抜けたブローバイガスは、クラン
ク室から第一ブローバイガス通路、軸孔、第二ブローバ
イガス通路を通って吸気通路に吸引され、燃焼室に戻さ
れる。
ってクランク室に吹き抜けたブローバイガスは、クラン
ク室から第一ブローバイガス通路、軸孔、第二ブローバ
イガス通路を通って吸気通路に吸引され、燃焼室に戻さ
れる。
【００１３】したがって、前記従来例のようにクランク
室のブローバイガスが吸気通路に還流される過程で動弁
室に流入することがなく、動弁室におけるブローバイガ
ス濃度を低下させて、ブローバイガス中のＮＯxが水分
に溶け込みことを防止し、もってＮＯｘが潤滑油中に混
入する量を低減し、潤滑油の汚染や劣化を有効に抑制
し、オイル交換時期を延長することが可能となる。
室のブローバイガスが吸気通路に還流される過程で動弁
室に流入することがなく、動弁室におけるブローバイガ
ス濃度を低下させて、ブローバイガス中のＮＯxが水分
に溶け込みことを防止し、もってＮＯｘが潤滑油中に混
入する量を低減し、潤滑油の汚染や劣化を有効に抑制
し、オイル交換時期を延長することが可能となる。
【００１４】第二ブローバイガス通路に連通したオイル
放出口がカムシャフトと共に回転するため、ブローバイ
ガス中に含まれる潤滑油は遠心力によりオイル放出口か
らエンジン内に戻されることが促され、潤滑油の回収率
を高められる。
放出口がカムシャフトと共に回転するため、ブローバイ
ガス中に含まれる潤滑油は遠心力によりオイル放出口か
らエンジン内に戻されることが促され、潤滑油の回収率
を高められる。
【００１５】請求項２記載の発明において、ブローバイ
ガスは回転中心からオフセットして配置された連通口を
通って蛇行しながら流れることにより、軸孔から第一分
離室に流入して隔壁に衝突し、連通口から第二分離室に
流入してアウトレットディスクに衝突するため、ブロー
バイガス中に含まれる潤滑油のうち隔壁、アウトレット
ディスク等に付着する割合を高めて、この付着した潤滑
油は隔壁、アウトレットディスクと共に回転するのに伴
って遠心力により第一分離室または第二分離室の外周方
向に集められ、オイル放出口からエンジン内へと戻さ
れ、ブローバイガスと共に潤滑油を吸気通路に持ち出す
ことを十分に抑制できる。
ガスは回転中心からオフセットして配置された連通口を
通って蛇行しながら流れることにより、軸孔から第一分
離室に流入して隔壁に衝突し、連通口から第二分離室に
流入してアウトレットディスクに衝突するため、ブロー
バイガス中に含まれる潤滑油のうち隔壁、アウトレット
ディスク等に付着する割合を高めて、この付着した潤滑
油は隔壁、アウトレットディスクと共に回転するのに伴
って遠心力により第一分離室または第二分離室の外周方
向に集められ、オイル放出口からエンジン内へと戻さ
れ、ブローバイガスと共に潤滑油を吸気通路に持ち出す
ことを十分に抑制できる。
【００１６】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて
説明する。
説明する。
【００１７】図１において、１はシリンダヘッドであ
り、シリンダヘッド１上にはカムシャフト４等を収装す
る動弁室５が画成される。カムシャフト４は、図３にも
示すように、その前端部にカムスプロケット１５が結合
され、カムスプロケット１５に図示しないチェーンが掛
け回され、図示しないクランクシャフトからの回転力が
伝えられる。カムシャフト４はクランクシャフトに対し
て１／２の速度で回転し、図示しない吸・排気弁を所定
のタイミングで開閉駆動するようになっている。
り、シリンダヘッド１上にはカムシャフト４等を収装す
る動弁室５が画成される。カムシャフト４は、図３にも
示すように、その前端部にカムスプロケット１５が結合
され、カムスプロケット１５に図示しないチェーンが掛
け回され、図示しないクランクシャフトからの回転力が
伝えられる。カムシャフト４はクランクシャフトに対し
て１／２の速度で回転し、図示しない吸・排気弁を所定
のタイミングで開閉駆動するようになっている。
【００１８】図中２はシリンダブロック、６はクランク
室であり、クランク室６の下方には潤滑油Ｏを貯溜する
オイルパン３が設けられる。オイルパン３に貯溜された
潤滑油は図示しないオイルポンプにより吸い上げられ、
エンジン各部に送られるようになっている。
室であり、クランク室６の下方には潤滑油Ｏを貯溜する
オイルパン３が設けられる。オイルパン３に貯溜された
潤滑油は図示しないオイルポンプにより吸い上げられ、
エンジン各部に送られるようになっている。
【００１９】動弁室５においてカムシャフト４等を潤滑
した潤滑油はオイル落とし通路７を通ってオイルパン３
に戻される。オイル落とし通路７は、その上端が動弁室
５の底部に開口する一方、その下端がオイルパン３に貯
溜された潤滑油Ｏ中に沈むように配置される。
した潤滑油はオイル落とし通路７を通ってオイルパン３
に戻される。オイル落とし通路７は、その上端が動弁室
５の底部に開口する一方、その下端がオイルパン３に貯
溜された潤滑油Ｏ中に沈むように配置される。
【００２０】カムシャフト４はこれを貫通する軸孔８を
有する中空構造とする。図２に示すように、カムシャフ
ト４は軸受１１を介して回転自在に支持されており、軸
孔８の一端をクランク室６に連通する第一ブローバイガ
ス通路９がシリンダヘッド１およびシリンダブロック２
に配設される。第一ブローバイガス通路９の下端はオイ
ルパン３に貯溜された潤滑油Ｏ上の空間に臨むように配
置される。
有する中空構造とする。図２に示すように、カムシャフ
ト４は軸受１１を介して回転自在に支持されており、軸
孔８の一端をクランク室６に連通する第一ブローバイガ
ス通路９がシリンダヘッド１およびシリンダブロック２
に配設される。第一ブローバイガス通路９の下端はオイ
ルパン３に貯溜された潤滑油Ｏ上の空間に臨むように配
置される。
【００２１】軸孔８と第一ブローバイガス通路９はシー
ル機構１０を介して両者間の気密がはかられる。シール
機構１０は、オイルシール、ラビリンスシール、あるい
はメカニカルシール等が用いられる。
ル機構１０を介して両者間の気密がはかられる。シール
機構１０は、オイルシール、ラビリンスシール、あるい
はメカニカルシール等が用いられる。
【００２２】図３にも示すように、カムシャフト４の他
端にはオイル分離器３０が接続される。軸孔１１はオイ
ル分離器３０、第二ブローバイガス通路１９を介して吸
気通路１８のスロットルバルブ２０より下流側に連通す
る。第二ブローバイガス通路８の途中には流量制御弁
（ＰＣＶバルブ）２１が介装される。
端にはオイル分離器３０が接続される。軸孔１１はオイ
ル分離器３０、第二ブローバイガス通路１９を介して吸
気通路１８のスロットルバルブ２０より下流側に連通す
る。第二ブローバイガス通路８の途中には流量制御弁
（ＰＣＶバルブ）２１が介装される。
【００２３】シリンダヘッド１、シリンダブロック２の
前面とチェーンケース１３の間にチェーン室１４が画成
される。チェーン室１４と吸気通路１８のスロットルバ
ルブ２０より上流側とを連通する新気導入通路２２が配
設される。
前面とチェーンケース１３の間にチェーン室１４が画成
される。チェーン室１４と吸気通路１８のスロットルバ
ルブ２０より上流側とを連通する新気導入通路２２が配
設される。
【００２４】オイル分離器３０はカムシャフト４の前端
に取付けられ、カムシャフト４と一緒に回転しながら遠
心力によりブローバイガス中に含まれる潤滑油を分離す
る働きをする。
に取付けられ、カムシャフト４と一緒に回転しながら遠
心力によりブローバイガス中に含まれる潤滑油を分離す
る働きをする。
【００２５】オイル分離器１は、カムシャフト４と共に
回転する円盤状をした３枚のインテークディスク３１、
隔壁３２、アウトレットディスク３３を備える。
回転する円盤状をした３枚のインテークディスク３１、
隔壁３２、アウトレットディスク３３を備える。
【００２６】図４にも示すように、インテークディスク
３１はその中央部に穴３４が形成され、穴３４を貫通す
るボルト３５を介してカムシャフト４の前端に締結され
る。
３１はその中央部に穴３４が形成され、穴３４を貫通す
るボルト３５を介してカムシャフト４の前端に締結され
る。
【００２７】インテークディスク３１と隔壁３２の間に
第一分離室４１が画成され、隔壁３２とアウトレットデ
ィスク３３の間に第二分離室４２が画成される。
第一分離室４１が画成され、隔壁３２とアウトレットデ
ィスク３３の間に第二分離室４２が画成される。
【００２８】ボルト３５にはカムシャフト４の軸孔１１
からブローバイガスを第一分離室４１に流入させる通孔
３６が開口している。
からブローバイガスを第一分離室４１に流入させる通孔
３６が開口している。
【００２９】隔壁３２には第一分離室４１と第二分離室
４２を連通する連通口３７が開口している。４つの連通
口３７が隔壁３２の回転中心から一定の距離をもち、か
つ周方向について互いに一定の間隔をもつように配置さ
れる。隔壁３２は各連通口３７を画成する筒部３８を有
する。各筒部３８は第一分離室４１に円筒状に突出し、
回転軸と平行に配置される。
４２を連通する連通口３７が開口している。４つの連通
口３７が隔壁３２の回転中心から一定の距離をもち、か
つ周方向について互いに一定の間隔をもつように配置さ
れる。隔壁３２は各連通口３７を画成する筒部３８を有
する。各筒部３８は第一分離室４１に円筒状に突出し、
回転軸と平行に配置される。
【００３０】インテークディスク３１と隔壁３２の間に
第一分離室４１から潤滑油をチェーン室１４に排出する
オイル放出口４４が形成される。４つのオイル放出口４
４が隔壁３２の外周縁部に沿って互いに一定の間隔をも
つように配置される。
第一分離室４１から潤滑油をチェーン室１４に排出する
オイル放出口４４が形成される。４つのオイル放出口４
４が隔壁３２の外周縁部に沿って互いに一定の間隔をも
つように配置される。
【００３１】隔壁３２とアウトレットディスク３３の間
に第二分離室４２から潤滑油をチェーン室１４に排出す
るオイル放出口４５が形成される。４つのオイル放出口
４５が隔壁３２の外周縁部に沿って互いに一定の間隔を
もつように配置される。
に第二分離室４２から潤滑油をチェーン室１４に排出す
るオイル放出口４５が形成される。４つのオイル放出口
４５が隔壁３２の外周縁部に沿って互いに一定の間隔を
もつように配置される。
【００３２】各オイル放出口４４，４５はインテークデ
ィスク３１とアウトレットディスク３３をそれぞれ湾曲
させて画成され、隔壁３２を挟んで互いに並んで配置さ
れる。
ィスク３１とアウトレットディスク３３をそれぞれ湾曲
させて画成され、隔壁３２を挟んで互いに並んで配置さ
れる。
【００３３】隔壁３２の外周端部４６がアウトレットデ
ィスク３３側に全周に渡って折り返され、各オイル放出
口１５を覆うようになっている。
ィスク３３側に全周に渡って折り返され、各オイル放出
口１５を覆うようになっている。
【００３４】インテークディスク３１、隔壁３１、アウ
トレットディスク３３はそれぞれプレス成形による形成
され、各オイル放出口１４，１５の間に位置する外周部
においてスポット溶接あるいはロー付けにより互いに固
着される。
トレットディスク３３はそれぞれプレス成形による形成
され、各オイル放出口１４，１５の間に位置する外周部
においてスポット溶接あるいはロー付けにより互いに固
着される。
【００３５】以上のように構成され、次に作用について
説明する。
説明する。
【００３６】例えば車両の市街地走行時等のエンジン負
荷が低い運転時、燃焼室からピストンとシリンダの隙間
を通ってクランク室６に吹き抜けたブローバイガスは、
図中矢印で示すように、クランク室６から第一ブローバ
イガス通路９、軸孔１１、オイル分離器３０、第二ブロ
ーバイガス通路１９、流量制御弁２１を通り吸気通路１
８に吸引され、燃焼室に戻される。
荷が低い運転時、燃焼室からピストンとシリンダの隙間
を通ってクランク室６に吹き抜けたブローバイガスは、
図中矢印で示すように、クランク室６から第一ブローバ
イガス通路９、軸孔１１、オイル分離器３０、第二ブロ
ーバイガス通路１９、流量制御弁２１を通り吸気通路１
８に吸引され、燃焼室に戻される。
【００３７】ブローバイガスの流出によりクランク室６
に負圧が発生すると、吸気通路１８から吸気の一部が新
気導入通路２２を通りチェーン室１４を経てクランク室
６に導入される。
に負圧が発生すると、吸気通路１８から吸気の一部が新
気導入通路２２を通りチェーン室１４を経てクランク室
６に導入される。
【００３８】エンジン負荷が高い運転時、図５に示すよ
うに、クランク室６に吹き抜けるブローバイガス量が、
上記第二ブローバイガス通路１９を通り吸気通路１８に
吸引されるブローバイガス量より増えて、クランク室６
の圧力がスロットルバルブ２０より上流側の吸気通路１
８の圧力より高くなると、ブローバイガスがチェーン室
１４から新気導入通路２２を通り吸気通路１８に流入
し、スロットルバルブ２０を経て燃焼室に戻される。
うに、クランク室６に吹き抜けるブローバイガス量が、
上記第二ブローバイガス通路１９を通り吸気通路１８に
吸引されるブローバイガス量より増えて、クランク室６
の圧力がスロットルバルブ２０より上流側の吸気通路１
８の圧力より高くなると、ブローバイガスがチェーン室
１４から新気導入通路２２を通り吸気通路１８に流入
し、スロットルバルブ２０を経て燃焼室に戻される。
【００３９】オイル落とし通路７の下端がオイルパン３
に貯溜された潤滑油Ｏ中に沈むように配置されており、
クランク室６のブローバイガスが吸気通路１８に還流さ
れる過程で動弁室５に流入することがなく、動弁室５に
おけるブローバイガス濃度を低下させて、ブローバイガ
ス中のＮＯxが水分に溶け込みことを防止し、もってＮ
Ｏｘが潤滑油中に混入する量を低減し、潤滑油の汚染や
劣化を有効に抑制できる。オイル分離器３１におけるブ
ローバイガスの流れは、軸孔１１から第一分離室４１に
流入して隔壁３２に衝突し、その速度が連通口３７の方
向に変換される。このとき、ブローバイガス中に含まれ
る潤滑油は隔壁３２に付着し、この付着した潤滑油は隔
壁３２と共に回転するのに伴って遠心力により第一分離
室４１の外周方向に集められ、各オイル放出口４４から
チェーン室１４へと速やかに排出される。
に貯溜された潤滑油Ｏ中に沈むように配置されており、
クランク室６のブローバイガスが吸気通路１８に還流さ
れる過程で動弁室５に流入することがなく、動弁室５に
おけるブローバイガス濃度を低下させて、ブローバイガ
ス中のＮＯxが水分に溶け込みことを防止し、もってＮ
Ｏｘが潤滑油中に混入する量を低減し、潤滑油の汚染や
劣化を有効に抑制できる。オイル分離器３１におけるブ
ローバイガスの流れは、軸孔１１から第一分離室４１に
流入して隔壁３２に衝突し、その速度が連通口３７の方
向に変換される。このとき、ブローバイガス中に含まれ
る潤滑油は隔壁３２に付着し、この付着した潤滑油は隔
壁３２と共に回転するのに伴って遠心力により第一分離
室４１の外周方向に集められ、各オイル放出口４４から
チェーン室１４へと速やかに排出される。
【００４０】隔壁３２から各連通口３７を画成する筒部
３８が突出しているため、筒部３８によって隔壁３２に
沿ってオイル放出口４４の方に流れる潤滑油が連通口３
７に流入することが抑制される。これにより、ブローバ
イガス中に含まれる潤滑油のうち第一分離室４１のオイ
ル放出口４４から排出される割合を高めて、潤滑油の持
ち出し量を低減することができる。
３８が突出しているため、筒部３８によって隔壁３２に
沿ってオイル放出口４４の方に流れる潤滑油が連通口３
７に流入することが抑制される。これにより、ブローバ
イガス中に含まれる潤滑油のうち第一分離室４１のオイ
ル放出口４４から排出される割合を高めて、潤滑油の持
ち出し量を低減することができる。
【００４１】続いて、ブローバイガスは第二分離室４２
に流入してアウトレットディスク３３に衝突し、その速
度が取出口３８の方向に変換される。このとき、ブロー
バイガス中に含まれる潤滑油はアウトレットディスク３
３に付着し、この付着した潤滑油はアウトレットディス
ク３３と共に回転するのに伴って遠心力により第二分離
室４２の外周方向に集められ、各オイル放出口４５から
チェーン室１４へと速やかに排出される。
に流入してアウトレットディスク３３に衝突し、その速
度が取出口３８の方向に変換される。このとき、ブロー
バイガス中に含まれる潤滑油はアウトレットディスク３
３に付着し、この付着した潤滑油はアウトレットディス
ク３３と共に回転するのに伴って遠心力により第二分離
室４２の外周方向に集められ、各オイル放出口４５から
チェーン室１４へと速やかに排出される。
【００４２】隔壁３２の外周端部４６が各オイル放出口
４５を覆うようにアウトレットディスク３３側に折り返
されているため、外周端部４６によって低速運転時にチ
ェーンケース１３等から滴下する潤滑油がオイル放出口
４５に侵入することが防止され、潤滑油の持ち出し量を
低減することができる。
４５を覆うようにアウトレットディスク３３側に折り返
されているため、外周端部４６によって低速運転時にチ
ェーンケース１３等から滴下する潤滑油がオイル放出口
４５に侵入することが防止され、潤滑油の持ち出し量を
低減することができる。
【００４３】なお、隔壁３２の外周端部を部分的に折り
返して、各オイル放出口１５を覆うように形成してもよ
い。
返して、各オイル放出口１５を覆うように形成してもよ
い。
【００４４】オイル分離器１はカムシャフト４と共に回
転し、隔壁３２、アウトレットディスク３３等に付着し
た潤滑油を遠心力により排出する構造により、エンジン
高回転時にブローバイガス中に浮遊する潤滑油が多くな
るのに対応してブローバイガス中の潤滑油を分離する能
力が増大し、ブローバイガスと共に潤滑油を吸気通路１
８に持ち出すことを十分に抑制できる。
転し、隔壁３２、アウトレットディスク３３等に付着し
た潤滑油を遠心力により排出する構造により、エンジン
高回転時にブローバイガス中に浮遊する潤滑油が多くな
るのに対応してブローバイガス中の潤滑油を分離する能
力が増大し、ブローバイガスと共に潤滑油を吸気通路１
８に持ち出すことを十分に抑制できる。
【００４５】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、請求項１
記載の発明は、動弁室から潤滑油を戻すオイル落とし通
路の下端の開口端をオイルパンに貯溜された潤滑油の中
に沈める一方、カムシャフトを貫通する軸孔を形成し、
軸孔の一端をクランク室に連通する第一ブローバイガス
通路を配設するとともに、軸孔の他端を吸気通路に連通
する第二ブローバイガス通路を配設し、軸孔に連通して
カムシャフトと共に回転するオイル放出口をカムシャフ
トの回転中心から偏心して開口したため、動弁室におけ
るブローバイガス濃度を低下させて、ブローバイガス中
のＮＯxが水分に溶け込みことを防止し、もってＮＯｘ
が潤滑油中に混入する量を低減し、潤滑油の汚染や劣化
を有効に抑制し、オイル交換時期を延長することが可能
となる。また、オイル放出口がカムシャフトと共に回転
するため、ブローバイガス中に含まれる潤滑油は遠心力
によりオイル放出口からエンジン内に戻されることが促
され、潤滑油の回収率を高められる。
記載の発明は、動弁室から潤滑油を戻すオイル落とし通
路の下端の開口端をオイルパンに貯溜された潤滑油の中
に沈める一方、カムシャフトを貫通する軸孔を形成し、
軸孔の一端をクランク室に連通する第一ブローバイガス
通路を配設するとともに、軸孔の他端を吸気通路に連通
する第二ブローバイガス通路を配設し、軸孔に連通して
カムシャフトと共に回転するオイル放出口をカムシャフ
トの回転中心から偏心して開口したため、動弁室におけ
るブローバイガス濃度を低下させて、ブローバイガス中
のＮＯxが水分に溶け込みことを防止し、もってＮＯｘ
が潤滑油中に混入する量を低減し、潤滑油の汚染や劣化
を有効に抑制し、オイル交換時期を延長することが可能
となる。また、オイル放出口がカムシャフトと共に回転
するため、ブローバイガス中に含まれる潤滑油は遠心力
によりオイル放出口からエンジン内に戻されることが促
され、潤滑油の回収率を高められる。
【００４６】請求項２記載の発明は、請求項１記載の発
明において、カムシャフトにインテークディスクおよび
アウトレットディスクを結合し、インテークディスクと
アウトレットディスクの間に第一分離室と第二分離室を
画成する隔壁を設け、第一分離室を軸孔を介して第一ブ
ローバイガス通路に連通し、第二分離室を第二ブローバ
イガス通路に連通し、隔壁に第一分離室からブローバイ
ガスを第二分離室に導入する連通口を回転軸中心から偏
心して開口し、第一分離室と第二分離室の外周部にオイ
ル放出口を開口したため、ブローバイガス中に含まれる
潤滑油が隔壁、アウトレットディスク等に付着してエン
ジン内へ戻されることを促し、ブローバイガスと共に潤
滑油が吸気通路に持ち出されことを十分に抑制できる。
明において、カムシャフトにインテークディスクおよび
アウトレットディスクを結合し、インテークディスクと
アウトレットディスクの間に第一分離室と第二分離室を
画成する隔壁を設け、第一分離室を軸孔を介して第一ブ
ローバイガス通路に連通し、第二分離室を第二ブローバ
イガス通路に連通し、隔壁に第一分離室からブローバイ
ガスを第二分離室に導入する連通口を回転軸中心から偏
心して開口し、第一分離室と第二分離室の外周部にオイ
ル放出口を開口したため、ブローバイガス中に含まれる
潤滑油が隔壁、アウトレットディスク等に付着してエン
ジン内へ戻されることを促し、ブローバイガスと共に潤
滑油が吸気通路に持ち出されことを十分に抑制できる。
【図１】本発明の実施例を示すブローバイガス還元装置
のシステム図。
のシステム図。
【図２】同じく第一ブローバイガス通路と軸孔の接続部
を示す断面図。
を示す断面図。
【図３】同じく図４のＡ−Ａ線に沿うオイル分離器等の
断面図。
断面図。
【図４】同じくオイル分離器の正面図。
【図５】同じくブローバイガス等の流量特性を示す線
図。
図。
【図６】従来例を示すブローバイガス還元装置のシステ
ム図。
ム図。
１ シリンダヘッド １ シリンダブロック ３ オイルパン ４ カムシャフト ５ 動弁室 ６ クランク室 ７ オイル落とし通路 ９ 第一ブローバイガス通路 １０ シール機構 １１ 軸孔 １４ チェーン室 １８ 吸気通路 １９ 第二ブローバイガス通路 ２０ スロットルバルブ ２１ 流量制御弁 ２２ 新気導入通路 ３０ オイル分離器 ３１ インテークディスク ３２ 隔壁 ３３ アウトレットディスク ３７ 連通口 ４０ シール機構 ４１ 第一分離室 ４２ 第二分離室 ４４ オイル放出口 ４５ オイル放出口
Claims (2)
- 【請求項１】カムシャフトを収装する動弁室と、クラン
クシャフトを収装するクランク室と、クランク室の下方
で潤滑油を貯溜するオイルパンとを備えるエンジンにお
いて、動弁室から潤滑油を戻すオイル落とし通路の下端
の開口端をオイルパンに貯溜された潤滑油の中に沈める
一方、カムシャフトを貫通する軸孔を形成し、軸孔の一
端をクランク室に連通する第一ブローバイガス通路を配
設するとともに、軸孔の他端を吸気通路に連通する第二
ブローバイガス通路を配設し、軸孔に連通してカムシャ
フトと共に回転するオイル放出口をカムシャフトの回転
中心から偏心して開口したことを特徴とするエンジンの
ブローバイガス還元装置。 - 【請求項２】カムシャフトにインテークディスクおよび
アウトレットディスクを結合し、インテークディスクと
アウトレットディスクの間に第一分離室と第二分離室を
画成する隔壁を設け、第一分離室を軸孔を介して第一ブ
ローバイガス通路に連通し、第二分離室を第二ブローバ
イガス通路に連通し、隔壁に第一分離室からブローバイ
ガスを第二分離室に導入する連通口を回転軸中心から偏
心して開口し、第一分離室と第二分離室の外周部にオイ
ル放出口を開口したことを特徴とする請求項１記載のエ
ンジンのブローバイガス還元装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP30204693A JPH07150923A (ja) | 1993-12-01 | 1993-12-01 | エンジンのブローバイガス還元装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP30204693A JPH07150923A (ja) | 1993-12-01 | 1993-12-01 | エンジンのブローバイガス還元装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07150923A true JPH07150923A (ja) | 1995-06-13 |
Family
ID=17904262
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP30204693A Pending JPH07150923A (ja) | 1993-12-01 | 1993-12-01 | エンジンのブローバイガス還元装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07150923A (ja) |
Cited By (11)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DE102005034273A1 (de) * | 2005-07-22 | 2006-06-14 | Daimlerchrysler Ag | Brennkraftmaschine |
| DE102006012611A1 (de) * | 2006-03-20 | 2007-09-27 | Mahle International Gmbh | Zylinderkopf eines Verbrennungsmotors |
| DE102006018319A1 (de) * | 2006-04-19 | 2007-11-08 | Hengst Gmbh & Co.Kg | Verfahren und Einrichtung zur Verhinderung der Ablagerung von Emulsionsschlamm und Eisbildung in Ölabscheidern und Druckregelorganen |
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| JP2015113772A (ja) * | 2013-12-12 | 2015-06-22 | スズキ株式会社 | エンジンのブリーザ装置 |
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| JP2017057749A (ja) * | 2015-09-15 | 2017-03-23 | 富士重工業株式会社 | ブリーザ装置 |
| JP2017206986A (ja) * | 2016-05-17 | 2017-11-24 | トヨタ自動車株式会社 | 内燃機関の換気装置 |
-
1993
- 1993-12-01 JP JP30204693A patent/JPH07150923A/ja active Pending
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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