JPH07150741A - 床構造 - Google Patents

床構造

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JPH07150741A
JPH07150741A JP30207193A JP30207193A JPH07150741A JP H07150741 A JPH07150741 A JP H07150741A JP 30207193 A JP30207193 A JP 30207193A JP 30207193 A JP30207193 A JP 30207193A JP H07150741 A JPH07150741 A JP H07150741A
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JP
Japan
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floor
resin
floor material
fitting
wood
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Withdrawn
Application number
JP30207193A
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English (en)
Inventor
Satoshi Hasegawa
聡 長谷川
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Misawa Homes Co Ltd
Original Assignee
Misawa Homes Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 床材の敷設方向を途中から変えることがで
き、しかもその場合、床材と隣接する反転床材とを隙間
なく結合するとともに床下地材への固定も可能とし、か
つ床材が簡単に製造できて木質感豊かな外観を有する床
構造を提供する。 【構成】 敷設方向に対して直交方向に細長い板状形状
を有して、敷設方向に複数枚が並設され、内部に中空部
2…を有しかつ両側部に隣接床材との嵌合用の嵌合部
3、4を有する床材1と、床材1と隣接する床材1が互
いに反転してなる時にこれら2つの床材1、1の間に配
されて、内部に中空部7…を有しかつ両側部に隣接床材
との嵌合用の嵌合部を有する反転用結合ピース材6とか
らなり、前記床材1が、磨砕処理が施され白色無機顔料
が表面に担持されたセルロース系微粉粒と樹脂とが混合
され、押出もしくは射出成形により成形されたものであ
ることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、床構造に係り、特にフ
ローリングの床面を有する床構造に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、床面をフローリングとする洋室が
大空間の居間などに多く見られるようになってきてい
る。このようなフローリング床を施工するに際しては、
一般に、敷設方向に対して直交方向に細長い板状形状の
床材を敷設方向に複数枚敷設していくという方法が採用
される。床材には、両側部に隣接する床材との嵌合用の
嵌合部の設けられたものを使用し、該嵌合部同士を嵌合
してこれら床材を結合し、さらに床下地材に釘打ちする
ことで床材を固定するようにしている。
【0003】ところで、床材には、周囲の景観との調和
を図ったり高級感を付与したりするために、主に木質様
のものが用いられる。この木質様のものとしては、例え
ば天然木材を加工したり組み合わせたりして所定形状に
成形したもの、あるいは樹脂の押出成形もしくは射出成
形により得られたものの表面に、木質様の印刷、塗装な
どを施したものなどがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、床材に天然
木材を用いる場合には、その加工に、多くの手間と時
間、さらに高度な技術を要するため、所望の形状に加工
することが困難であった。
【0005】一方、樹脂の表面に印刷、塗装を施してな
る床材を製造する場合には、印刷や塗装による木質模様
に深みがなく、天然木材の持つ暖かみや質感に欠けると
いう不満があった。
【0006】また、フローリング床を形成するべき部屋
が、例えば図5に示すような変形した形状の場合には、
床材の敷設に際して、次のような問題があった。すなわ
ち、図5の部屋は、大略、図中左側の大空間部Aと、右
側の中空間部Bおよび小空間部Cとからなり、大空間部
Aと小空間部Cとの間に間仕切壁Dが設けられているの
で、これら2つの空間部A、Cの端から、それぞれ白矢
印で示す方向に沿って床材の敷設を別々に始めなければ
ならない。そして、間仕切壁Dの端部に沿う位置(にま
で床材敷設が進んだところで、両方の床材を結合しなく
てはならない。
【0007】ところが、床材の幅や各空間部A、B、C
の大きさなどによっては、間仕切壁Dの端部に沿う位置
で両方の床材が過不足なく一線に揃うとは限らない。こ
の場合には、また始めから床材の敷設をやり直さざるを
得ない。このように、床材の敷設作業は、手間や時間、
さらには堪や経験等の熟練を要求される仕事であり、十
分な作業効率および作業精度を得ることが難しかった。
【0008】このために、間仕切壁の端部に沿う位置ま
で達したら、その後小空間部C内においては、図中黒矢
印のように反対方向に向けて、敷設を新たに開始するこ
とが望ましいと考えられる。ところがこの場合には、該
位置において床材を反転しなくてはならない。床材を反
転すると、それに伴って両方の嵌合部が嵌合しなくな
り、隙間があいてしまうことから、釘打ちができず、両
床材を床下地材に固定することができないという問題が
生じるのであった。
【0009】本発明は、前記事情に鑑みてなされたもの
であって、床材の敷設方向を途中から変えることがで
き、しかもその場合、床材と隣接する反転床材とを隙間
なく結合するとともに床下地材への固定も可能とし、か
つ床材が簡単に製造できて木質感豊かな外観を有する床
構造を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに、本発明は、敷設方向に対して直交方向に細長い板
状形状を有して、敷設方向に複数枚が並設され、内部に
中空部を有しかつ両側部に隣接床材との嵌合用の嵌合部
を有する床材と、床材と隣接する床材が互いに反転して
なる時にこれら2つの床材の間に配されて、内部に中空
部を有しかつ両側部に隣接床材との嵌合用の嵌合部を有
する反転用結合ピース材とからなり、前記床材が、磨砕
処理が施され白色無機顔料が表面に担持されたセルロー
ス系微粉粒と樹脂とが混合され、押出もしくは射出成形
により成形されたものであることを特徴としている。
【0011】請求項2では、床材が、磨砕処理が施され
白色顔料が表面に担持されたセルロース系微粉粒と樹脂
とが混合されペレット化されてなる生地材ペレットと、
磨砕処理が施され白色無機顔料が表面に担持されたセル
ロース系微粉粒と樹脂と有色顔料とが混合されペレット
化されてなりかつ前記生地材ペレットより溶融温度が高
い木質様形成材ペレットとが混合され、該ペレット混合
物が押出もしくは射出成形により成形されたものである
ことを特徴としている。
【0012】
【作用】本発明の床構造によれば、適当な位置で、次に
敷設するべき床材を反転させ、床材とこの隣接する反転
床材との間に反転用結合ピース材を嵌合させて、該反転
用結合ピース材を床下地材に釘打ちすることにより、床
材の敷設方向を途中から容易に反対方向に変えることが
できる。したがって、変形した部屋にあっても、効率良
くかつ高精度に床材の敷設を行うことができ、現場施工
の省力化を図ることができる。また、床材が、セルロー
ス系微粉粒が樹脂素材に混合された混合物の押出もしく
は射出成形により成形されたものであるので、成形性が
良好であるうえに、天然木材に近似した木質感豊かな外
観を与えることができる。
【0013】請求項2の床構造は、床材が、生地材ペレ
ットとこれより溶融温度の高い木質様形成材ペレットと
のペレット混合物を押出もしくは射出成形することによ
って得られたものであるので、成形時、木質様形成材ペ
レットが生地材ペレットに比べて溶融までの時間が長い
ために、木質様形成材ペレット中の有色顔料が成形中の
溶融材中に不規則に流れて筋状の着色部を形成する。こ
のため、天然の木目に極めて近い木目模様を呈し、一層
自然な木質様外観を与えることができる。
【0014】
【実施例】以下、本発明について説明する。図1ないし
図4が、本発明の床構造の一実施例を示す図であり、こ
れら図において符号1が床面を形成する床材である。
【0015】床材1は、図2に示したようにその長手方
向に貫通する複数の中空部2、2…を有した略矩形板状
のもので、短手方向の一方の側端に嵌合凸部3を、他方
の側端に嵌合凹部4をそれぞれ形成したものである。嵌
合凸部3は、床材1の表面側が凹み、裏面側が該裏面と
面一に形成された凸部本体3aと、この凸部本体3aの
側端面(嵌合凹部と反対側の端面)に該側端面より突出
して形成された嵌合突片3bとからなるもので、凸部本
体3aの床材表面側の面に傾斜面3cを形成し、該傾斜
面3cに釘打ち用のV溝3ddを形成したものである。
【0016】嵌合凹部4は、床材1の表面側に該表面と
面一に形成された長板部4aと、床材1の裏面側に該裏
面と面一に形成された短板部4bとからなり、これら長
板部4aと短板部4bとの間に前記嵌合突片3bに嵌合
する嵌合溝4cを形成したものである。長板部4aは、
その裏面側(短板部4b側)に段差部4dを形成したも
のであり、段差部4dは短板部4bの先端面と同一面上
に位置すように形成されたものである。
【0017】そして、このような嵌合凸部3、嵌合凹部
4を備えた床材1は、例えば図5に示したような部屋の
場合、中空間部Bと小空間部Cとの境界部E以外の場所
においては、その側端にて図3に示すような嵌合による
連結がなされている。すなわち、嵌合凸部3が下側とな
るよう水平に配置された床材1Aの横に、予め防水シー
ル材5を嵌合凹部4の嵌合溝4c内に充填した床材1B
が、その嵌合凹部4が前記嵌合凸部3に嵌合するように
取付けられ、これにより嵌合突片3bが嵌合溝4c内に
嵌入するとともに、長板部4aが凸部本体3aの裏面側
の凹んだ部分に係合し、これによって嵌合凹部4と嵌合
凸部3の嵌合がなされている。
【0018】また、中空間部Bと小空間部Cとの境界部
Eにおいては、図4に示すようにして、隣接する床材と
の連結がなされている。すなわち、この位置において
は、隣接する床材1Cが上下反転して配置され、両方の
床材1A、1Cの嵌合凹部4、4の長板部4a、4a同
士を付き合わせた状態に並設されている。両方の床材1
A、1Cの長板部4a、4aの下側に形成された隙間に
は、反転用結合ピース材6が嵌合されている。反転用結
合ピース材6は、長手方向に貫通する中空部7、7…を
備えた略矩形板状のピース材本体部6aと、ピース材本
体部6aの側端面より両側へ突出して前記床材1Aの嵌
合凹部4の嵌合溝4cに嵌合する突出片6b、6bとか
ら形成されたものである。ピース材本体部6aの上面に
は傾斜面6c、6cが形成され、該傾斜面6c、6cに
は、釘打ちのためのV溝6d、6dが設けられている。
【0019】次に、このようにしてなる床構造を図5の
部屋に形成する施工手順について説明する。部屋の大空
間部Aの端から、床材1の長手方向が、敷設方向に対し
て直交する方向になるようにして、床材1、1…を順に
敷設していく。この時、床材1の嵌合凸部3の凸部本体
3aから床下地材に釘8を打ち付けた後、この嵌合凸部
3に次の床材1の嵌合凹部3bを嵌合させるようにし
て、順に敷設を進めていく。
【0020】床材の敷設が、間仕切壁の端部に沿う位置
にまで達したら、大空間部Aおよび中空間部Bにおいて
はさらにそのまま敷設を進める一方、小空間部Cにおい
ては、前記位置から敷設方向を反対方向に変えて再びこ
こから敷設を始める。この時、敷設方向を変更する最初
の床材1Cは反転させ、床材1Aと反転床材1Cとの間
には、反転用結合ピース材6を嵌合する。この時、反転
用結合ピース材6のピース材本体部6aから床下地材に
釘9、9を打ち付けて固定した後、該反転用結合ピース
材6の突出片6bに次の床材の嵌合凹部4を嵌合させる
ようにする。
【0021】このように、本実施例の床構造によれば、
適当な位置(本実施例では、間仕切壁の端部に沿う位
置)で、次に敷設するべき床材1Cを反転させ、床材1
Aとこの隣接する反転床材1Cとの間に反転用結合ピー
ス材6を嵌合させて、該反転用結合ピース材6を床下地
材に釘打ちすれば、床材の敷設方向を容易に反対方向に
変えることができる。したがって、図5のような変形し
た形状の部屋にあっても、効率良くかつ高精度に床材の
敷設を行うことができ、現場施工の省力化を図ることが
できる。
【0022】また、床材1および反転用結合ピース材6
は、内部にそれぞれ中空部2…、7…を有しているの
で、これら中空部2…、7…に発熱線や温度検知線等の
配線を挿通させれば、床暖房構造を提供することができ
る。
【0023】また、床材1、反転用結合ピース6がとも
に内部中空部2…、7…を有していることから、これら
の部材1、6の成形時、同じ金型を利用することができ
る。すなわち、反転用結合ピース材6を成形する際に
は、床材用の金型の一部をメクラにして使えばよいので
ある。
【0024】なお、図6は、反転用結合ピース材6の他
の例を示すもので、ピース材本体部6aの下面に長手方
向に延びるスリット6eが形成されている。この反転用
結合ピース材6を使用すると、該反転用結合ピース材6
の中空部7に発熱線や温度検知線等の配線を挿通させた
場合に、前記スリット6eを、この配線の取り出し用ス
リットとして利用することができて好ましい。
【0025】さて、前記のようにしてなる床材1は、磨
砕処理が施されかつ、無機顔料が表面に担持されたセル
ロース系微粉粒を樹脂素材に混合してなる混合物を押出
もしくは射出成形により所望の形状に成形した成形材の
表面に、塗料を塗布して製造されたものである。
【0026】以下、その成形材について詳述する。成形
材を形成する樹脂素材としては、塩化ビニル樹脂、フェ
ノール樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、
ABS樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリウレタン樹脂
等が用いられる。そして、この樹脂素材に、白色無機顔
料を担持したセルロース系微粉粒が配合され、さらに必
要に応じ公知の添加材が配合され混合された後、該混合
物が押出成形もしくは射出成形によって、前記成形材が
形成されている。
【0027】磨砕処理が施され白色無機顔料を担持する
セルロース系微粉粒を得るための材料としては、木材の
粗粉砕物、バカスの粗粉砕物、稲藁の粗粉砕物等の各種
植物細胞体の原料材粗粉砕物を磨砕処理することによっ
て得られたものが用いられる。ここで、磨砕処理とは、
粉砕処理と研磨処理とを併せ持つ処理を言うものであ
り、これら粉砕処理を研磨処理とを同時に行う処理であ
っても、粉砕処理を行った後研磨処理を行う二工程から
なる処理であってもよい。すなわち、ここで言う磨砕処
理とは、後述するように粗粉砕物から微粉砕物にする粉
砕処理と、微粉砕された粉粒を、繊維状態のものが絡み
合い、その表面が繊毛で覆われている状態の粉粒形状か
ら、表面に繊毛が少ない状態となるように表面研磨する
研磨処理とを併せた処理を指しているのである。
【0028】原料材の粗粉砕物を得るには、そのチップ
等を機械的な衝撃破砕により粉砕して150メッシュ、
好ましくは120メッシュよりも細かい粒径の粗粉砕粉
を得る。ここで機械的な粉砕には、例えばインペラーミ
ル(IMP−250;株式会社セイシン企業製)が好適
に使用される。
【0029】そして、このような原料材粉砕物の磨砕処
理としては、例えば図7に示すボールミルによって行う
のが好ましい。このボールミルは、大気解放型のミル本
体23の周壁に冷却ジャケット24を設けたもので、供
給パイプ25から冷却ジャケット24内に冷却水を供給
し、排水パイプ26から排出することで冷却水を循環さ
せ、これによってミル本体23内の温度を予め設定した
温度、例えば80℃以下となるようにするものである。
【0030】ここで、ミル本体23の上部にはモータ2
7が配設されており、このモータ27の底部にはミル本
体23内のボール28を撹拌するロータ29が配設され
ている。ロータ29は、モータ27の駆動によって回転
し、ボール28と被磨砕処理物とを撹拌することによ
り、これらを機械的に接触させるものである。また、ミ
ル本体23の錐形下部にはバルブ30で開閉される取出
し口31が設けられており、磨砕処理後の被磨砕処理物
を排出できるようになっている。
【0031】このボールミルのミル本体23内に装填さ
れるボール28は、外径3mm〜5mmのセラミックス
ボール、特にジルコニア系やアルミナ系のセラミックス
ボールを用いるのが好ましく、ステンレス、スチール等
の金属製のボールの使用は避けるのが好ましい。なぜな
ら、ステンレス、スチール製等の金属製のボールでは、
木粉等の粉砕セルロース系粉がボールの表面に結着し、
あるいは金属製ボール相互の接触に伴う発熱によって粉
砕粉に変質をもたらすおそれがあり、また金属製ボール
のかけら等が発生し、粉砕セルロースの表面にそのかけ
らが担持されて所望する微粉粒と異質のものになるおそ
れがあるからである。なお、この乾式ボールミルは密閉
タイプであっても大気解放タイプであってもよいが、密
閉タイプを採用した場合には、ミル内に窒素ガス等の不
活性ガスを充填して用いるのが好ましい。
【0032】また、このボールミルでは、使用ボールの
表面温度が90℃〜120℃の範囲となるように調整さ
れ、ミル本体の室内温度が80℃を越えないよう調整さ
れることにより、前記の原料材粉砕物の磨砕処理に加え
てその乾燥処理も同時に行われる。ここで、使用ボール
の温度制御については、ミル本体の容量と、このミル本
体内に投入されるボールの量と、ボールの材質、寸法な
らびに投入粉砕物の投入温度、量、含有水分量とに基づ
き、撹拌速度ならびにミル本体の周面に設けた冷却ジャ
ケットによる冷却量等を調整することによって行われ
る。
【0033】なお、ボールの表面温度は、対象材料によ
っても異なるものの、例えば木材粉の場合には100℃
〜120℃の範囲にするのが、磨砕の効率の点から好ま
しい。ただし、磨砕に長時間を要する場合には暴爆の防
止の点から90℃〜100℃であることが望ましい。ま
た、磨砕において暴爆を生ずる危険のある場合には、ミ
ル本体内の酸素濃度を15%以内とするのが好ましく、
その場合には例えばボールミル内に連続して窒素ガスを
供給するといった方法を採用してもよい。
【0034】このようなボールミルによる磨砕処理によ
れば、ボールの回転に伴って生ずる摩擦熱によりミル本
体の内部温度が上昇し、一方冷却ジャケットに循環され
る冷却水によってミル本体内の温度およびボールの表面
温度が前記した範囲に調節されることにより、原料材粉
砕物が粉砕されると同時に強い加熱条件下におかれて乾
燥せしめられ、これによって粒径が所望する範囲、例え
ば100μm以下に揃えられ、しかも含有水分が2.0
重量%以下に調整されるのである。また、この処理によ
れば、粗粉状態で投入された原料材粉砕物にボールが接
触することにより、該ボールに接触した原料粉砕物は粉
砕されて微粉砕物となるとともに、その表面が研磨され
ることによって繊毛部分が非常に少ない表面を有する微
粉粒となる。
【0035】すなわち、原料材粉砕物はボールの表面に
接触した際、機械的に圧潰されかつ摩耗されて粉砕、研
磨され、これと同時に加熱、乾燥されることから、含有
水分が効率良く取り除かれるのである。また、ボールか
ら離脱した際急速に冷却されることから、加熱−冷却の
繰返しを受けることによって原料材粉砕物中の繊維が膨
縮作用を受けるとともに、急速に乾燥され、これによっ
て繊維の先端部がボールによって効率よく磨砕され、結
果として周面に繊毛の少ない、独立した粒形状をなす磨
砕処理セルロース系微粉粒が得られるのである。そし
て、このようにして得られたセルロース系微粉粒を分級
し、所望する範囲の粒径(例えば1〜10μm、10〜
20μm、20〜50μm、50〜100μm)に揃
え、白色無機顔料を担持するためのセルロース系微粉粒
とする。
【0036】また、原料粉砕物の磨砕処理としては、図
7に示すボールミルに代えて、例えば図8に示すような
粉砕機32を用いて行うこともできる。この粉砕機32
は、石うすの原理を利用したもので、2枚の砥石33、
33を所定の間隙を介して対向させ、これらの間に原料
粉砕物を入れた後、一方の砥石33を高速回転させるこ
とによって粉砕処理および研磨処理を、すなわち磨砕処
理を行うものである。
【0037】ここで、砥石33は、その内面が中心部に
いくに連れて漸次上方あるいは下方に傾斜する皿型のも
のであり、これらはその中央部間が広く、周辺部間が狭
くなるよう対向配置されて用いられるものである。ま
た、これら砥石33は、図8に示すようにその中央部に
取り付け用の孔34を形成したドーナッツ板状のもの
で、その内面に多数の送り溝35…を形成したものであ
る。送り溝35…は、砥石33、33の回転によって生
じる遠心力により、被処理物を砥石33、33の半径方
向に無理なく案内するためのものである。
【0038】このような粉砕機32によって原料粉砕物
の磨砕処理を行うには、2枚の砥石33、33のそれぞ
れの中央部間に原料粉砕物を投入し、その後一方の砥石
33を高速回転する。すると、原料粉砕物は2枚の砥石
33、33間で遠心力、衝撃力、剪断力等を受けて漸次
粉砕され、小径となるに連れて遠心力により送り溝35
…に沿って半径方向外周側に移動せしめられ、さらにそ
の過程で衝撃力、剪断力を受けて粉砕されるとともにそ
の周面(表面)が研磨処理され、結果として磨砕処理さ
れて周面に繊毛の少ない、独立した粒形状をなす磨砕処
理セルロース系微粉粒となるのである。
【0039】そして、このようにして得られたセルロー
ス系微粉粒についても、ボールミルによる場合と同様に
分級され所望する範囲の粒径に揃えられることにより、
白色無機顔料を担持するためのセルロース系微粉粒とな
る。担持される白色無機顔料としては、酸化チタン、リ
トポン、ホワイトカーボン、炭酸カルシウム等が使用可
能であるが、特に酸化チタンが、得られる成形体に十分
な白色度を付与することができるなどの理由で好まし
い。また、この白色無機顔料の粒径については、前記セ
ルロース系微粉粒より十分に小さく調整されたものとさ
れる。
【0040】また、該白色無機顔料の前記セルロース系
微粉粒への担持方法としては、図7に示したボールミル
によってセルロース系微粉粒を得た場合、例えば前記セ
ルロース系微粉粒と白色顔料とを混合し、得られた混合
粒子を気相中に分散させながら衝撃力を主体とする機械
的熱的エネルギーを粒子に付与し、セルロース系微粉粒
を母粒子とし、この母粒子の周面に顔料粒子を担持させ
るといった方法が採用される。すなわち、この方法はセ
ルロース系微粉粒に比べ顔料粒子の方が硬いことを利用
した方法であり、このような硬度の違いによって顔料粒
子をセルロース系微粉粒の表面にめりこませ、あるいは
喰い込ませた状態に担持せしめ得るのである。なお、ボ
ールミルによって得られたセルロース系微粉粒は、前述
したように磨砕処理と同時に乾燥処理もなされているこ
とから、担持処理に供すまでの保管を乾燥状態が十分に
保てるようにしておけば、担持処理後特に乾燥処理を行
うことなく後述する成形処理に供することができる。
【0041】また、他の担持方法として、特に図8に示
した粉砕機32を用いてセルロース系微粉粒を得た場合
には、セルロース系微粉粒と白色顔料との混合粒子を図
7に示したようなボールミルに投入し、再度磨砕処理を
施すことによってセルロース系微粉粒周面に白色無機顔
料粒子を担持させるのが好ましい。なぜなら、ボールミ
ルによる磨砕処理では前述したようにその処理の過程で
摩擦熱が生じ、結果として乾燥処理が同時に行われるか
らである。すなわち、白色顔料担持セルロース系微粉粒
としては、後述する成形処理に際してはその含水率が例
えば3重量%以下程度に低いものであることが成形上好
ましく、したがって予め乾燥処理を施しておくことが望
ましいものの、ボールミル法によって担持処理がなされ
た場合にはその処理過程にて乾燥処理も同時になされる
ことから、得られた担持微粉粒をそのまま成形処理に供
すことができるからである。
【0042】このような担持処理を施すことにより、図
10に示すように白色無機顔料粒子40…はセルロース
系微粉粒41の周面に喰い込み状態で担持されたものと
なる。なお、担持させる白色無機顔料の量としては、母
粒子となるセルロース系微粉粒の周面に重なり合って該
周面を覆いつくす量が上限とされるが、下限については
得られる成形体の所望する白色度に応じて適宜決定され
る。
【0043】このようにして得られた顔料担持セルロー
ス系微粉粒は、白色無機顔料の色調とほぼ同一の色調を
有するものとなり、該担持微粉粒の製造過程においても
保管の過程においてもその凝集が認められなかった。そ
して、該顔料担持セルロース系微粉粒が形成樹脂素材に
混合され、押出成形法によって図2に示した形状に成形
されることにより、床材1が得られるのである。ここ
で、樹脂に対する担持微粉粒の配合量は、樹脂の種類に
よっても異なるものの、例えば塩化ビニル樹脂を用いた
場合、樹脂100重量部に対し担持微粉粒が20〜50
重量部程度配合される。
【0044】このようにして得られた成形体にあって
は、その表面に樹脂のスキン層が形成されることから、
非透水性のものとなり、また押出で成形されることから
成形体の形状、寸法の精度が高いものとなる。また、樹
脂より熱膨張率の小さいセルロース系微粉粒を配合して
成形しているので、ほぼ樹脂のみの配合から成形した場
合に比べ寸法精度がより高いものとなる。そして、この
成形体の表面に木目等の木質様を付与することにより、
床材が得られる。木質様を付与する方法としては、一般
の印刷による方法を採用してもよいが、以下に述べるよ
うに、成形体の表面(段板の表面となる面)に研削処理
を施し、さらにこの研削処理面に塗料を塗布するのが、
天然の木に極めて近い木質様を付与できて好ましい。
【0045】このような木質様の付与処理としては、ま
ず、研削処理として成形体の表面をブラシやバフロール
により研削処理し、被塗装面を粗面にするとともに、一
部の表面樹脂(スキン層)を除去する。すると、このよ
うな研削処理により成形体は、成形時に生じた不要の凹
凸が平滑化されるとともに、細い掻傷を多数成形する。
なお、この工程は表面光沢をなくすことが主目的である
が、特に先端が不揃いのブラシを用いれば、表面の荒ら
し方に強弱を生じ、後述する塗料塗布による着色にて色
ムラ等を出すことができ、これによって木質感を一層高
めることができ、さらには塗料の浸透を良くすることが
できる。
【0046】またこの場合、表面を研削処理することに
よって表面部に位置する顔料担持セルロース系微粉粒
は、図11に示すようにその担持した白色無機顔料が剥
離し、その結果セルロース系微粉粒41の内部が露出し
て成形体表面の木質感が高まる。また、このような研削
処理によって表面の白色度にムラが生じるとともに、後
述する塗料塗布の際にも微視的にみて塗料の吸い込みや
そののりの具合に微妙に差が生じることにより、得られ
た床材1に、より一層の木質感が醸し出される。次に、
研削処理した被塗装面にエンボス加工による加飾処理を
行う。このエンボス加工は、ポンチとダイスとの間に樹
脂成形物を入れて木目様の凹凸模様を形成したり、エン
ボスロール間で樹脂成形物を転圧せしめて連続的に木目
様の凹凸模様を形成する方法である。
【0047】次いで、エンボス加工を施した面に塗料を
塗布し、木目模様を明瞭にした後、不織布等を巻き付け
たロールによって塗装面の余剰塗料を拭き取る。ここで
塗料の塗布については、スプレーガンによる吹き付け法
や各種の流動浸漬法など従来公知の塗布法が採用可能で
ある。なお、塗料としては、樹脂成分として塗料に用い
られるものはほぼ使用可能であるが、なかでもウレタン
樹脂、アクリル樹脂、メラミン樹脂、ポリエステル樹脂
等が好適に用いられる。また、顔料としては、木質様を
出すため例えば酸化鉄等の茶色顔料やカーボン等の黒色
顔料などが用いられる。
【0048】さらに、塗装面に公知のトップコート処理
を行い、必要に応じ所要の寸法に切断して木質様を有す
る床材1を得る。なお、所望寸法にするための切断は、
予め木質様板材の段階、すなわち研削処理前にて行って
もよく、さらにはエンボス加工を施す前に行ってもよい
のはもちろんである。
【0049】このようにして得られた床材1にあって
は、成形体表面に研削処理を施したので、研削処理面に
おいて外面に臨んで位置する白色無機顔料担持セルロー
ス系微粉粒が、その顔料担持部分が削られてセルロース
系微粉粒の内面が研削処理面に臨む。そして、このセル
ロース系微粉粒の内面が臨んだ研削処理面に塗料が塗布
されることにより、塗料が直接セルロース系微粉粒中に
吸い込まれ、これによって塗料の成形体への吸い込みお
よびのりが良好となる。さらに、塗料がセルロース系微
粉粒に吸い込まれることから、微視的に見て塗料が板材
上ににじんだ状態でのり、これによって得られた木目模
様は、従来の印刷による木目模様のように例えば色の濃
淡が模様の境目ではっきりしてしまうといった不自然が
なくなり、一層天然のものに近いものとなる。
【0050】また、床材1の作製については、前述した
方法に限定されることなく、他に例えば、生地材ペレッ
トとこの生地材ペレットより溶融温度が高い木質様形成
材ペレットとを所定比で混合し、該ペレット混合物を押
出もしくは射出成形することによって図2に示したよう
な床材を成形してもよい。生地材ペレットは、磨砕処理
が施され白色無機顔料が表面に担持されたセルロース系
微粉粒と樹脂とが混合されペレット化されたものであ
る。
【0051】このペレットの成分とされる樹脂として
は、塩化ビニル樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレ
ン樹脂、フェノール樹脂、ABS樹脂等各種のものが用
いられるが、中でも塩化ビニル樹脂、ポリエチレン樹
脂、ポリプロピレン樹脂がより好適である。
【0052】また、磨砕処理が施され白色無機顔料が表
面に担持されたセルロース系微粉粒としては、前述した
床材1の製造に用いたものと同一のものが用いられる。
そして、このような白色顔料担持セルロース系微粉粒と
前記樹脂の粉末とが適宜比、例えば重量比で、微粉粒:
樹脂=30:70〜50:50程度の範囲となるよう混
合され、ペレット化されることにより生地材ペレットが
得られる。ペレット化については、例えば混合粉を多孔
円形ノズルからひも状に押し出し、これを切断するとい
った従来公知の手段によってなされる。
【0053】木質様形成材ペレットは、磨砕処理が施さ
れ白色無機顔料が表面に担持されたセルロース系微粉粒
と、樹脂と有色顔料とが混合されペレット化されたもの
であり、前記生地材ペレットに比べその溶融温度が高い
ものである。溶融温度については、具体的には生地材ペ
レットの溶融温度(℃)に比べ3%程度高い温度、例え
ば生地材ペレットが180℃であれば木質様形成材ペレ
ットは約185℃となるよう予め調整される。ここで、
木質様形成材ペレットの溶融温度を生地材ペレットの溶
融温度より高くするためには、溶融温度を高めるための
公知の添加剤を加えたり、あるいは後述するように樹脂
のグレードを溶融温度の高いものに代えるといった方法
が採用される。
【0054】このペレットの成分とされる樹脂として
は、前記生地材ペレットに用いた樹脂、すなわち塩化ビ
ニル樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂等が
用いられる。なお、樹脂の選択に際しては、当然生地材
ペレットに用いた樹脂と同一種のものを用いるのが望ま
しい。また、樹脂のグレードについては、前述のごとく
最終的に得られる木質様形成材ペレットが生地材ペレッ
トよりその溶融温度が高くなるように、別のものを選択
することができる。磨砕処理が施され白色無機顔料が表
面に担持されたセルロース系微粉粒については、生地材
ペレットに用いたものと同様の処理により得られたもの
が用いられる。
【0055】また、有色顔料については、酸化鉄やカド
ミウムイエロー、カーボンブラックなどの無機顔料が一
種あるいは複数種所望する色相、すなわち得られる製品
の生地自体の色、および後述する木目模様の色に応じて
適宜選択され用いられる。そして、白色顔料担持セルロ
ース系微粉粒と前記樹脂の粉末と有色顔料が適宜比で混
合され、ペレット化されることにより木質様形成材ペレ
ットが得られる。混合比については、白色顔料担持微粉
粒と樹脂粉末との比は前記生地材ペレットと同様の範囲
の重量比とされ、有色顔料の配合比は全体の5〜30重
量%程度とされる。なお、ペレット化については、生地
材ペレットと同様に従来公知の手段によってなされる。
【0056】このような生地材ペレットと木質様形成材
ペレットとが混合され、該ペレット混合物が押出もしく
は射出成形によって図2に示した形状に成形されること
により、床材1が得られる。生地材ペレットと木質様形
成材ペレットとの混合比については、得られる床材1の
色相や木質様形成材ペレット中の有色顔料の比率に基づ
いて適宜決定されるが、通常は、生地材ペレット:木質
様形成材ペレット=90:10〜99:1(重量比)と
される。
【0057】これらペレットの混合物を押出成形するに
あたっては、予め生地材ペレットの溶融温度に合わせて
成形温度を設定するとともに、成形時間も生地材ペレッ
トに合わせて設定する。このような条件で成形を行う
と、生地材ペレットは正常に溶融し成形方向に均一に流
れる。一方、木質様形成材ペレットは生地材ペレットよ
り溶融温度が高いため溶融はするものの、生地材ペレッ
トに比べその溶融状態が十分でなく、したがって流れも
悪く不均一になる。
【0058】そして、このように流れが悪く不均一にな
ることから、木質様形成材ペレット中の有色顔料も当然
均一に流れず、したがって得られた成形体は図12に示
すようにその内部および表層部にて有色顔料による着色
部42が不均一に散在する。また、成形体表面では、有
色顔料が成形方向に沿って不均一に流れることにより、
着色部42が筋状に現われ、これが天然の木目模様にき
わめて近い模様となる。しかも、特に成形体の表層部に
おいては、生地材ペレットあるいは木質様形成材ペレッ
ト中の白色顔料を担持してなるセルロース系微粉粒が着
色部の上にくると、セルロース系微粉粒に担持された白
色顔料により着色部42の色が隠蔽されることから、表
面に見える着色部(筋状の模様)42に不均一な濃淡が
生じ、これによって着色部42は一層天然の木目模様に
近いものとなる。
【0059】このようにして得られた床材1にあって
は、生地材ペレットと木質様形成材ペレットとを所望す
る色相に適宜比で混合し、これを押出もしくは射出成形
することによって容易に得られたものであり、しかもそ
の木質様が筋状の木目模様に濃淡があり、また生地部に
おいても木質様形成材ペレット中の有色顔料が不均一に
流れることから人工的でない濃淡が形成され、結果とし
て全体が極めて天然の木質様に酷似したものとなる。な
お、このような床材1を製造するに際しては、成形に際
し、予め防腐剤や防黴剤を添加しておくのが、その耐久
性を高めるうえで好ましい。また、木の香のエッセンス
を香料として添加しておけば、より天然の木に近い雰囲
気が醸し出されて好ましい。
【0060】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の床構造に
よれば、適当な位置で、次に敷設するべき床材を反転さ
せ、床材とこの隣接する反転床材との間に反転用結合ピ
ース材を嵌合させて、該反転用結合ピース材を床下地材
に釘打ちすることにより、床材の敷設方向を途中から容
易に反対方向に変えることができる。したがって、変形
した部屋にあっても、効率良くかつ高精度に床材の敷設
を行うことができ、現場施工の省力化を図ることができ
る。床材および反転用結合ピース材が中空部を有してい
るので、該中空部に発熱線や温度検知線等の配線を挿通
させれば、床暖房構造を提供することができる。また、
床材が、セルロース系微粉粒が樹脂素材に混合された混
合物の押出もしくは射出成形により成形されたものであ
るので、成形性が良好であるうえに、天然木材に近似し
た木質感豊かな外観を与えることができる。
【0061】請求項2の床構造にあっては、床材が、生
地材ペレットとこれより溶融温度の高い木質様形成材ペ
レットとのペレット混合物を押出もしくは射出成形する
ことによって得られたものであるので、成形時、木質様
形成材ペレットが生地材ペレットに比べて溶融までの時
間が長いために、木質様形成材ペレット中の有色顔料が
成形中の溶融材中に不規則に流れて筋状の着色部を形成
する。このため、天然の木目に極めて近い木目模様を呈
し、一層自然な木質様外観を与えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の床構造を一実施例を示す斜視図であ
る。
【図2】同床構造を示す要部断面斜視図である。
【図3】床材と床材との結合構造の一例を示す断面図で
ある。
【図4】床材と反転用結合ピース材との結合構造の一例
を示す断面図である。
【図5】床構造を形成するべき部屋の一例を示す平面図
である。
【図6】反転用結合ピース材の他の例を示す斜視図であ
る。
【図7】大気解放型のボールミルの要部破断正面図であ
る。
【図8】磨砕処理に用いられる粉砕機の一例を示す概略
構成図である。
【図9】粉砕機の砥石の一例を示す平面図である。
【図10】化粧枠の製造に用いられるセルロース系微粉
粒の無機顔料を担持した状態を示す断面図である。
【図11】化粧枠を製造する際に得られる成形体の要部
拡大断面図である。
【図12】化粧枠を製造する際に得られる成形体の他の
例を示す要部拡大断面図である。
【符号の説明】
1 床材 2 中空部 3 嵌合凸部(嵌合部) 4 嵌合凹部(嵌合部) 6 反転用結合ピース材 7 中空部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 E04F 15/18 X 7416−2E F24D 13/02 E

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 敷設方向に対して直交方向に細長い板状
    形状を有して、敷設方向に複数枚が並設され、内部に中
    空部を有しかつ両側部に隣接床材との嵌合用の嵌合部を
    有する床材と、床材と隣接する床材が互いに反転してな
    る時にこれら2つの床材の間に配されて、内部に中空部
    を有しかつ両側部に隣接床材との嵌合用の嵌合部を有す
    る反転用結合ピース材とからなり、 前記床材が、磨砕処理が施され白色無機顔料が表面に担
    持されたセルロース系微粉粒と樹脂とが混合され、押出
    もしくは射出成形により成形されたものであることを特
    徴とする床構造。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の床構造において、床材
    が、磨砕処理が施され白色顔料が表面に担持されたセル
    ロース系微粉粒と樹脂とが混合されペレット化されてな
    る生地材ペレットと、磨砕処理が施され白色無機顔料が
    表面に担持されたセルロース系微粉粒と樹脂と有色顔料
    とが混合されペレット化されてなりかつ前記生地材ペレ
    ットより溶融温度が高い木質様形成材ペレットとが混合
    され、該ペレット混合物が押出もしくは射出成形により
    成形されたものであることを特徴とする床構造。
JP30207193A 1993-12-01 1993-12-01 床構造 Withdrawn JPH07150741A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107605124A (zh) * 2017-09-16 2018-01-19 北华大学 碳素晶体电热木塑芯板实木复合地板的制作方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN107605124A (zh) * 2017-09-16 2018-01-19 北华大学 碳素晶体电热木塑芯板实木复合地板的制作方法

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