JPH07150435A - 人工芝生用低捲縮パイル糸 - Google Patents
人工芝生用低捲縮パイル糸Info
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- JPH07150435A JPH07150435A JP30027793A JP30027793A JPH07150435A JP H07150435 A JPH07150435 A JP H07150435A JP 30027793 A JP30027793 A JP 30027793A JP 30027793 A JP30027793 A JP 30027793A JP H07150435 A JPH07150435 A JP H07150435A
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Abstract
いが天然芝に似て、耐疲労性に優れた人工芝生用低捲縮
パイル糸を提供する。 【構成】 ポリヘキサメチレンアジポアミド(ナイロン
66)60〜90重量%、ポリカプラミド(ナイロン
6)40〜10重量%からなる、繊度が100d以上の
偏平断面糸複数本からなるマルチフィラメントであっ
て、該マルチフィラメントの軸長に沿ってランダムな
S、Z撚及びクリンプを有する、捲縮率が3〜15%で
ある人工芝生用低捲縮パイル糸
Description
ポリアミド系人工芝生用パイル糸に関するものである。
繊維としてはポリアミド、ポリエステル、及びポリオレ
フィン系が知られているが、耐久性の点からはポリアミ
ドが特に適している。又、人工芝生は、最近は太デニー
ル偏平糸をカットパイル状にしたものが多く、この場
合、一般に外観、感触は天然芝生に近くなり、屋内外の
装飾用は勿論、ゴルフ練習場、競技場にも適した比較的
優れた人工芝生となる。しかしながらパイルを構成する
線条が偏平であるため、織成、編成もしくはタフティン
グする際、線条束はその平らの面が互いに重なりあった
状態で、偏平断面の長手方向がパイルの形成方向と直角
に並び易くなる。このため、人工芝生は縦、横の異なる
方向性をもつことになり使用中に特定の方向即ちパイル
の形成方向にへたり易く、これが人工芝生として致命的
な欠点となっている。
的に捲縮を付与する方法が取られている。太デニール偏
平糸に捲縮を付与する手段としては、加撚セット法、ニ
ット・デ・ニット法、スタッファーボックス法、流体噴
射加工法が挙げられるが、製造コスト、生産能率の面か
ら流体噴射加工方法が最も適している。又、捲縮率レベ
ルに関しては、捲縮率が高いものを使用すると人工芝生
がカーペットライクになり、天然芝生状の風合いが得ら
れない上、使用中のパイル部の含水率が上昇し乾燥を遅
らせ実用性が低下するという問題が生じるため、近年捲
縮率の低いパイル糸が好まれ広く用いられている。しか
し、流体噴射加工法を用いた場合、高捲縮加工糸は問題
なく作れるが、低捲縮加工糸は従来の技術をそのまま踏
襲していたのではとても満足の行くものは出来ない事が
判った。
芝生としては、製造コスト、製品性能の面からポリヘキ
サメチレンアジポアミド(以下、ナイロン66とす
る。)とポリカプラミド(以下、ナイロン6とする。)
が主に用いられている。一般にナイロン66はナイロン
6に比べて融点が高く、その他の熱的性質も優れてい
る。その他初期引っ張り抵抗度も大きく、寸法安定性が
良い。これらのことからナイロン66は捲縮を有したカ
ーペットや人工芝生用途に適しており、その製品は耐疲
労性が良くボリューム感が有り形態保持性が良いことが
特徴となっている。しかしながら、結晶の内部構造の差
に起因して柔軟性がナイロン6に比べて劣ること、ゲル
化速度が速く溶融安定性に劣ること、溶融紡糸に於いて
充分な温湿度管理を必要とする等の欠点も有してい
る。。特に、単糸繊度100d以上の偏平断面状のモノ
フィラメントをナイロン66単独で溶融紡糸する場合
は、ポリマーの含有水分率を厳密に管理しなければコブ
糸が著しく多く発生し、糸切れが多く、生産効率は極め
て悪く、安定した生産は実用上極めて困難である。又、
このモノフィラメントを加熱エアー等で流体噴射加工す
る際にも、ナイロン66単独では加熱エアー温度が27
0〜300#Cの極めて高温で糸を可塑化をしなければ捲
縮が掛かり難く、必然的に高捲縮糸となる。低捲縮糸を
作る為には加熱流体温度を低くしなければならないが、
低い温度では噴射加工ノズルアウトのプラグレベル変動
が大きく、又、ノズル入口での糸たるみが発生し、糸切
れが頻発する。又、得られた糸も硬く、柔軟性に欠ける
という欠点を持っている。
5−29165号公報には、ナイロン66にナイロン6
を混合して溶融紡糸する方法が記載されているが、この
方法によって染色性は改善されるものの物性面で融点、
ヤング率が低下し、沸水収縮率が上昇する為に、製品の
実用面で腰が弱くなり、ストレッチバック性、寸法安定
性がナイロン66、100%のものに比較して劣るとい
う欠点を持っている。
紡糸性、捲縮加工性が良好で、品位、風合いが良く、耐
疲労性に優れた人工芝生用低捲縮パイル糸を提供するこ
とである。
発明者が検討した結果、ナイロン66にナイロン6をあ
る一定割合で混合する事により、溶融紡糸工程では紡糸
時の糸切れが著しく減少し、更に、捲縮加工においては
200#C以下の比較的低温でプラグレベルの変動もな
く、糸長方向に均一な耐疲労性を持つ、品位、風合いに
優れた人工芝生用低捲縮パイル糸が得られたのである。
更に、パイル糸を構成する単糸の繊度を100d以上に
することにより、従来技術に見られた様な物性面、実用
面の性能低下は全く起こらず、従来のナイロン66の特
徴を充分保持出来る事が判ったのである。
ジポアミド(ナイロン66)60〜90重量%、ポリカ
プラミド(ナイロン6)40〜10重量%からなる、繊
度が100d以上の偏平断面糸複数本からなるマルチフ
ィラメントであって、該マルチフィラメントの軸長に沿
ってランダムなS、Z撚及びクリンプを有する、捲縮率
が3〜15%である人工芝生用低捲縮パイル糸である。
ン全量に対して10〜40重量%、好ましくは、15〜
30重量%であり、特にナイロン6の割合が25重量%
付近に於いては、ナイロン66単独のパイル糸に比べて
著しい改善がなされる。ナイロン6の割合が10重量%
より少ない場合はナイロン66の素材効果が大きく、溶
融紡糸性、捲縮加工性、柔軟性の点で充分な効果が得ら
れない。又、ナイロン66が60重量%より少ない場合
は本発明による耐疲労性、ボリュム感、風合い等の効果
が得られない。
6の相対粘度は3.0以上である。3.0未満では溶融
紡糸時に紡口直下で太さの変動や糸切れが起こり好まし
くない。又、相対粘度の上限は特に限定しないが紡糸性
の点から6.0以下が好ましい。相対粘度が6.0を超
えると溶融体の粘性が著しく高まり、紡糸する事が困難
になる。又、ナイロン樹脂同志の相対粘度の差は小さい
方が混練性を考えた場合望ましい。なお、本発明でいう
相対粘度とは、98重量%の濃硫酸100ml中に熱可
塑性樹脂1gを溶解させた溶液の粘度を25#Cの条件で
オストワルド粘度計で測定した値である。
繊度は、100d以上、好ましくは100〜2000
d、更に好ましくは170〜1700dである。繊度が
100d未満であると、融点、ヤング率の低下、ストレ
ッチバック性、寸法安定性が劣る等、物性面、実用面で
の問題が生じる。又、ここで言う偏平断面糸とは、故意
に糸の厚さと巾の比を変えたものであって、偏平度(巾
/厚さ)は、3.0以上、30.0以下が好ましい。
ら成り、その本数は、適宜選択することができる。本発
明のパイル糸の捲縮率は、3〜15%である。捲縮率が
15.0%を越えると、かかる捲縮糸からなる人工芝生
はフェルト状のカーペットライクになる。これは人工芝
生を作成する際、捲縮糸の一方が切られてフィラメント
群が自由となり、フィラメント同志のからまりが起こ
り、自由に曲がってフェルト状になるからである。捲縮
率を15%以下にするとフィラメント同士のからまりも
小さくなり、フィラメントの先も曲がらなくなる為、腰
があり、風合いがよくなる。しかし捲縮率が3%未満に
なると捲縮によるボリューム感がなくなり、得られる人
工芝生の品位が劣る。つまり捲縮率は3〜15%が良
く、好ましくは4〜8%である。該捲縮は、パイル糸を
構成する偏平断面糸に直接与えられるが、偏平断面糸を
何本か集めてパイル糸とした後も、捲縮率はほとんど変
化しない。
が好ましい。ここで捲縮堅牢度とは捲縮の温水中での熱
安定性を示す指数であり、捲縮の強固さの度合を判断出
来るものであり、この値が大きい程捲縮が堅牢であるこ
とを示している。逆に、この値が小さい程、捲縮加工糸
を製造する際、熱セットが充分されていないことを示
す。捲縮堅牢度が0.5未満の捲縮糸で形成された人工
芝生は使用中に捲縮がへたり、波形が荒くなり、又、フ
ィラメント同志がからまりフェルト状になりやすい。捲
縮堅牢度が0.5以上であれば、使用中の捲縮の形態変
化は起りにくく、更に捲縮堅牢度を0.6以上にするこ
とによって、捲縮の形態変化が殆ど起こらない、良好で
腰のある人工芝生が得られる。
ル糸の軸長に沿ってランダムにS、Z撚及びクリンプが
存在することを意味する。なお、S、Z撚とは、撚りが
S字状とZ字状に変転した交互撚のことである。この様
な捲縮糸を得るためには、特開昭59−11204号公
報に示されている、繊維糸状を加熱流体によって噴射
し、排気溝を有する押し込み室で座屈捲縮を付与する方
法(流体噴射加工方法)、加撚セット法、ニット・デ・
ニット法、スタッファーボックス法等、従来の方法を用
いることができるが、製造コスト、生産効率の面から流
体噴射加工方法が最も好ましい。
は、従来公知のいかなる方法であっても良い。例えば、
ペレット同士をバンバリミキサー等で混練する方法、あ
るいは最初からペレット混合物をエクストルーダーへ供
給し溶融押出する方法が通常採用される。本発明での溶
融紡糸方法は、従来のモノフィラメント製造紡糸方法、
例えば、溶融紡出された溶融糸状体を紡糸口金の下部に
設けたクエンチングバスの冷媒中に導入し、冷却固化
し、引き続き延伸する溶融紡糸−延伸工程と捲縮加工を
別工程で行う方法を用いてもよいが、生産効率と品質、
操業の安定性の面から両者をスピンドローテクスチャー
の様な同一工程で行うのが望ましい。すなわち、本発明
のパイル糸は、ナイロン66、60〜90重量%とナイ
ロン6、40〜10重量%を混合せしめて溶融、押出後
冷却し、次いで延伸、熱固定し、更に捲縮加工を施すこ
とによってより良いものを得ることができる。
は、顔料、特に緑色系の耐候性の良い顔料、銅化合物、
紫外線吸収剤、酸化防止剤等の安定剤、難燃剤、制電
剤、艶消し剤などの添加剤を必要に応じて添加する事が
できる。
する。なお、本発明において、捲縮率、捲縮堅牢度、静
的湿潤圧縮疲労率、溶融紡糸性、捲縮加工性は以下の方
法によって測定された値である。 捲縮率 一定円周枠長さ(112.5cm)のカセ取り機で多繊
糸条を0.02g/dの張力を掛けてカセ状にする。カ
セをカセ取り機より外し、2.86mg/dの荷重を掛
け60#Cの恒温槽のなかにいれる。そして1分後のカセ
長(L)を読み取る。 捲縮率(%)={(56.25 − L)/56.25}×100 捲縮堅牢度 一定円周枠長さ(112.5cm)のカセ取り機で多繊
糸条を0.02g/dの張力を掛けてカセ状にする。カ
セをカセ取り機より外し、続いてフリーの状態にしたも
のと、5.0mg/dの荷重を掛けた状態にしたものを
60#C温水中で30分間浸漬し、それを、脱水した後、
標準状態中で1昼夜風乾した後試料に2mg/dの荷重
を掛け1分後のそれぞれの長さを読み取る。
荷重を掛けて30秒後のそれぞれの長さを読み取る(L
3 、 L4)。 湿熱捲縮率(MC1)={(L3 − L1)/L1}×100 湿熱荷重捲縮率(MC2)={(L4 − L2)/L2}×100 捲縮堅牢度 =MC2/MC1 静的湿潤圧縮疲労率 上述した人工芝生用パイル糸を5インチ/32ゲージの
カットパイル用マシンでパイル長さ10mm、パイル目
付け1800g/m2になるようにステッチで調整植毛
し、裏面にSBRエマルジョンを塗布し人工芝生を作成
する。次ぎにパイル高さT1をダイヤルゲージで測定す
る。続いて室温で水に24時間浸漬しておき、その試料
をすばやく取り出し、常温で荷重1kg/cm2の荷重
を人工芝生の上に24時間放置し、再びパイル高さT2
をダイヤルゲージで測定し次式より算出する。 静的湿潤圧縮疲労率(%) ={(T1 −T2)/ T1}×100 溶融紡糸性 紡糸時の状態を経験則から判定 ○・・・ 極めて安定した連続製糸が出来、糸切れは全
くない。
糸切れが頻発する。 捲縮加工性 噴射加工時の状態を経験則から判定 ○・・・ 極めて安定した連続加工が出来、プラグレベ
ルの変動もない △・・・ ほぼ安定した連続加工が可能 ×・・・ プラグレベルの変動が大きく、ノズル入口で
の糸タルミが発生し糸切れが頻発する。 〔実施例〕以下、本発明について、ナイロン66とナイ
ロン6の重量混合比を100/0、90/10、75/
25、60/40、50/50、25/75、10/9
0、0/100として試紡したモノフィラメントを用い
て行った捲縮加工糸の実施例で説明する。
粘度が3.1のナイロン66と、相対粘度3.2のナイ
ロン6を混合し、これに対して銅フェタロシアニングリ
ーンを0.4%計量後ブレンドし、単糸繊度が520
d、総繊度が3120dとなる様に紡糸条件を設定し、
通常のスクリュウ型紡糸機でシリンダー部が290#C、
口金パック部が280#Cで溶融紡出した。口金は0.3
mm幅、3.1mm長さのスリット状ノズル穴6個を有
するものを使用した。口金より吐出されたポリマーを水
冷固化し、57m/minで引き取る事の出来るニップ
式第一ローラーに通し、続いて182m/minで引き
取る事の出来る第二ローラーを通し、更に第三ローラー
170m/minを通し、第三ローラーと同速度のワイ
ンダーで巻き取った。第一ローラーと第二ローラーの間
にはポリマーの延伸比を良好にするため、延伸用の熱水
浴(90#C)を置き、これら二組のローラーの間で延伸
を行った。又、第二ローラーと第三ローラーの間にスチ
ームセッターを設け、リラックス処理を行った。捲縮加
工は空気噴射仮撚り加工装置(供給・ニップローラー−
高圧空気筒、圧空噴射ノズル−引き取りニップローラ
ー)によって高圧空気筒内で噴射仮撚りを行った。この
時の加工条件は噴射空気温度155#C、オーバーフィー
ド率8%であった。又、捲縮加工工程での捲縮率値の調
整は空気温度と空気流量によっておこなった。
てタフティングし、人工芝生を作成した。タフティング
に際しては、ゲージを5/32インチ、パイル長さを1
0mm、パイル目付けは1800g/m2に成るように
ステッチで調整した。得られたパイル糸の捲縮特性、人
工芝生特性についての評価結果を表1、2、3に示す。
表1、2、の結果から明らかな様に、本発明を満足する
N6の混合割合が10%、25%、40%は溶融紡糸
性、捲縮加工性が良く、捲縮堅牢度を満足し、品位、風
合い、耐湿潤圧縮性全てに良好であることがわかった。
又、N66、100%のものは溶融紡糸性、捲縮加工
性、品位、風合いが悪く、逆にN6、100%のものは
溶融紡糸性、捲縮加工性は良いが、品位、風合い耐湿潤
圧縮性が悪かった。
〜15%を外れるものについては品位、風合いが劣る事
がわかった。
従来からあるモノフィラメント捲縮糸より溶融紡糸性、
捲縮加工性が良く、品位、風合いが天然芝に似て、耐湿
潤圧縮性が高く、長期間の耐久性に優れたものである。
ポリアミド系人工芝生用パイル糸に関するものである。
繊維としてはポリアミド、ポリエステル、及びポリオレ
フィン系が知られているが、耐久性の点からはポリアミ
ドが特に適している。又、人工芝生は、最近は太デニー
ル偏平糸をカットパイル状にしたものが多く、この場
合、一般に外観、感触は天然芝生に近くなり、屋内外の
装飾用は勿論、ゴルフ練習場、競技場にも適した比較的
優れた人工芝生となる。しかしながらパイルを構成する
線条が偏平であるため、織成、編成もしくはタフティン
グする際、線条束はその平らの面が互いに重なりあった
状態で、偏平断面の長手方向がパイルの形成方向と直角
に並び易くなる。このため、人工芝生は縦、横の異なる
方向性をもつことになり使用中に特定の方向即ちパイル
の形成方向にへたり易く、これが人工芝生として致命的
な欠点となっている。
的に捲縮を付与する方法が取られている。太デニール偏
平糸に捲縮を付与する手段としては、加撚セット法、ニ
ット・デ・ニット法、スタッファーボックス法、流体噴
射加工法が挙げられるが、製造コスト、生産能率の面か
ら流体噴射加工方法が最も適している。又、捲縮率レベ
ルに関しては、捲縮率が高いものを使用すると人工芝生
がカーペットライクになり、天然芝生状の風合いが得ら
れない上、使用中のパイル部の含水率が上昇し乾燥を遅
らせ実用性が低下するという問題が生じるため、近年捲
縮率の低いパイル糸が好まれ広く用いられている。しか
し、流体噴射加工法を用いた場合、高捲縮加工糸は問題
なく作れるが、低捲縮加工糸は従来の技術をそのまま踏
襲していたのではとても満足の行くものは出来ない事が
判った。
芝生としては、製造コスト、製品性能の面からポリヘキ
サメチレンアジポアミド(以下、ナイロン66とす
る。)とポリカプラミド(以下、ナイロン6とする。)
が主に用いられている。一般にナイロン66はナイロン
6に比べて融点が高く、その他の熱的性質も優れてい
る。その他初期引っ張り抵抗度も大きく、寸法安定性が
良い。これらのことからナイロン66は捲縮を有したカ
ーペットや人工芝生用途に適しており、その製品は耐疲
労性が良くボリューム感が有り形態保持性が良いことが
特徴となっている。しかしながら、結晶の内部構造の差
に起因して柔軟性がナイロン6に比べて劣ること、ゲル
化速度が速く溶融安定性に劣ること、溶融紡糸に於いて
充分な温湿度管理を必要とする等の欠点も有してい
る。。特に、単糸繊度100d以上の偏平断面状のモノ
フィラメントをナイロン66単独で溶融紡糸する場合
は、ポリマーの含有水分率を厳密に管理しなければコブ
糸が著しく多く発生し、糸切れが多く、生産効率は極め
て悪く、安定した生産は実用上極めて困難である。又、
このモノフィラメントを加熱エアー等で流体噴射加工す
る際にも、ナイロン66単独では加熱エアー温度が27
0〜300℃の極めて高温で糸を可塑化をしなければ捲
縮が掛かり難く、必然的に高捲縮糸となる。低捲縮糸を
作る為には加熱流体温度を低くしなければならないが、
低い温度では噴射加工ノズルアウトのプラグレベル変動
が大きく、又、ノズル入口での糸たるみが発生し、糸切
れが頻発する。又、得られた糸も硬く、柔軟性に欠ける
という欠点を持っている。
5−29165号公報には、ナイロン66にナイロン6
を混合して溶融紡糸する方法が記載されているが、この
方法によって染色性は改善されるものの物性面で融点、
ヤング率が低下し、沸水収縮率が上昇する為に、製品の
実用面で腰が弱くなり、ストレッチバック性、寸法安定
性がナイロン66、100%のものに比較して劣るとい
う欠点を持っている。
紡糸性、捲縮加工性が良好で、品位、風合いが良く、耐
疲労性に優れた人工芝生用低捲縮パイル糸を提供するこ
とである。
発明者が検討した結果、ナイロン66にナイロン6をあ
る一定割合で混合する事により、溶融紡糸工程では紡糸
時の糸切れが著しく減少し、更に、捲縮加工においては
200℃以下の比較的低温でプラグレベルの変動もな
く、糸長方向に均一な耐疲労性を持つ、品位、風合いに
優れた人工芝生用低捲縮パイル糸が得られたのである。
更に、パイル糸を構成する単糸の繊度を100d以上に
することにより、従来技術に見られた様な物性面、実用
面の性能低下は全く起こらず、従来のナイロン66の特
徴を充分保持出来る事が判ったのである。
ジポアミド(ナイロン66)60〜90重量%、ポリカ
プラミド(ナイロン6)40〜10重量%からなる、繊
度が100d以上の偏平断面糸複数本からなるマルチフ
ィラメントであって、該マルチフィラメントの軸長に沿
ってランダムなS、Z撚及びクリンプを有する、捲縮率
が3〜15%である人工芝生用低捲縮パイル糸である。
ン全量に対して10〜40重量%、好ましくは、15〜
30重量%であり、特にナイロン6の割合が25重量%
付近に於いては、ナイロン66単独のパイル糸に比べて
著しい改善がなされる。ナイロン6の割合が10重量%
より少ない場合はナイロン66の素材効果が大きく、溶
融紡糸性、捲縮加工性、柔軟性の点で充分な効果が得ら
れない。又、ナイロン66が60重量%より少ない場合
は本発明による耐疲労性、ボリューム感、風合い等の効
果が得られない。
6の相対粘度は3.0以上である。3.0未満では溶融
紡糸時に紡口直下で太さの変動や糸切れが起こり好まし
くない。又、相対粘度の上限は特に限定しないが紡糸性
の点から6.0以下が好ましい。相対粘度が6.0を超
えると溶融体の粘性が著しく高まり、紡糸する事が困難
になる。又、ナイロン樹脂同志の相対粘度の差は小さい
方が混練性を考えた場合望ましい。なお、本発明でいう
相対粘度とは、98重量%の濃硫酸100ml中に熱可
塑性樹脂1gを溶解させた溶液の粘度を25℃の条件で
オストワルド粘度計で測定した値である。
繊度は、100d以上、好ましくは100〜2000
d、更に好ましくは170〜1700dである。繊度が
100d未満であると、融点、ヤング率の低下、ストレ
ッチバック性、寸法安定性が劣る等、物性面、実用面で
の問題が生じる。又、ここで言う偏平断面糸とは、故意
に糸の厚さと巾の比を変えたものであって、偏平度(巾
/厚さ)は、3.0以上、30.0以下が好ましい。
ら成り、その本数は、適宜選択することができる。本発
明のパイル糸の捲縮率は、3〜15%である。捲縮率が
15.0%を越えると、かかる捲縮糸からなる人工芝生
はフェルト状のカーペットライクになる。これは人工芝
生を作成する際、捲縮糸の一方が切られてフィラメント
群が自由となり、フィラメント同志のからまりが起こ
り、自由に曲がってフェルト状になるからである。捲縮
率を15%以下にするとフィラメント同士のからまりも
小さくなり、フィラメントの先も曲がらなくなる為、腰
があり、風合いがよくなる。しかし捲縮率が3%未満に
なると捲縮によるボリューム感がなくなり、得られる人
工芝生の品位が劣る。つまり捲縮率は3〜15%が良
く、好ましくは4〜8%である。該捲縮は、パイル糸を
構成する偏平断面糸に直接与えられるが、偏平断面糸を
何本か集めてパイル糸とした後も、捲縮率はほとんど変
化しない。
が好ましい。ここで捲縮堅牢度とは捲縮の温水中での熱
安定性を示す指数であり、捲縮の強固さの度合を判断出
来るものであり、この値が大きい程捲縮が堅牢であるこ
とを示している。逆に、この値が小さい程、捲縮加工糸
を製造する際、熱セットが充分されていないことを示
す。捲縮堅牢度が0.5未満の捲縮糸で形成された人工
芝生は使用中に捲縮がへたり、波形が荒くなり、又、フ
ィラメント同志がからまりフェルト状になりやすい。捲
縮堅牢度が0.5以上であれば、使用中の捲縮の形態変
化は起りにくく、更に捲縮堅牢度を0.6以上にするこ
とによって、捲縮の形態変化が殆ど起こらない、良好で
腰のある人工芝生が得られる。
ル糸の軸長に沿ってランダムにS、Z撚及びクリンプが
存在することを意味する。なお、S、Z撚とは、撚りが
S字状とZ字状に変転した交互撚のことである。この様
な捲縮糸を得るためには、特開昭59−11204号公
報に示されている、繊維糸状を加熱流体によって噴射
し、排気溝を有する押し込み室で座屈捲縮を付与する方
法(流体噴射加工方法)、加撚セット法、ニット・デ・
ニット法、スタッファーボックス法等、従来の方法を用
いることができるが、製造コスト、生産効率の面から流
体噴射加工方法が最も好ましい。
は、従来公知のいかなる方法であっても良い。例えば、
ペレット同士をバンバリミキサー等で混練する方法、あ
るいは最初からペレット混合物をエクストルーダーへ供
給し溶融押出する方法が通常採用される。本発明での溶
融紡糸方法は、従来のモノフィラメント製造紡糸方法、
例えば、溶融紡出された溶融糸状体を紡糸口金の下部に
設けたクエンチングバスの冷媒中に導入し、冷却固化
し、引き続き延伸する溶融紡糸−延伸工程と捲縮加工を
別工程で行う方法を用いてもよいが、生産効率と品質、
操業の安定性の面から両者をスピンドローテクスチャー
の様な同一工程で行うのが望ましい。すなわち、本発明
のパイル糸は、ナイロン66、60〜90重量%とナイ
ロン6、40〜10重量%を混合せしめて溶融、押出後
冷却し、次いで延伸、熱固定し、更に捲縮加工を施すこ
とによってより良いものを得ることができる。
は、顔料、特に緑色系の耐候性の良い顔料、銅化合物、
紫外線吸収剤、酸化防止剤等の安定剤、難燃剤、制電
剤、艶消し剤などの添加剤を必要に応じて添加する事が
できる。
する。なお、本発明において、捲縮率、捲縮堅牢度、静
的湿潤圧縮疲労率、溶融紡糸性、捲縮加工性は以下の方
法によって測定された値である。 捲縮率 一定円周枠長さ(112.5cm)のカセ取り機で多繊
糸条を0.02g/dの張力を掛けてカセ状にする。カ
セをカセ取り機より外し、2.86mg/dの荷重を掛
け60℃の恒温槽のなかにいれる。そして1分後のカセ
長(L)を読み取る。 捲縮率(%)={(56.25 − L)/56.25}×100 捲縮堅牢度 一定円周枠長さ(112.5cm)のカセ取り機で多繊
糸条を0.02g/dの張力を掛けてカセ状にする。カ
セをカセ取り機より外し、続いてフリーの状態にしたも
のと、5.0mg/dの荷重を掛けた状態にしたものを
60℃温水中で30分間浸漬し、それを、脱水した後、
標準状態中で1昼夜風乾した後試料に2mg/dの荷重
を掛け1分後のそれぞれの長さを読み取る。
荷重を掛けて30秒後のそれぞれの長さを読み取る(L
3 、 L4)。 湿熱捲縮率(MC1)={(L3 − L1)/L1}×100 湿熱荷重捲縮率(MC2)={(L4 − L2)/L2}×100 捲縮堅牢度 =MC2/MC1 静的湿潤圧縮疲労率 上述した人工芝生用パイル糸を5インチ/32ゲージの
カットパイル用マシンでパイル長さ10mm、パイル目
付け1800g/m2になるようにステッチで調整植毛
し、裏面にSBRエマルジョンを塗布し人工芝生を作成
する。次ぎにパイル高さT1をダイヤルゲージで測定す
る。続いて室温で水に24時間浸漬しておき、その試料
をすばやく取り出し、常温で荷重1kg/cm2の荷重
を人工芝生の上に24時間放置し、再びパイル高さT2
をダイヤルゲージで測定し次式より算出する。 静的湿潤圧縮疲労率(%) ={(T1 −T2)/ T1}×100 溶融紡糸性 紡糸時の状態を経験則から判定 ○・・・ 極めて安定した連続製糸が出来、糸切れは全
くない。
糸切れが頻発する。 捲縮加工性 噴射加工時の状態を経験則から判定 ○・・・ 極めて安定した連続加工が出来、プラグレベ
ルの変動もない △・・・ ほぼ安定した連続加工が可能 ×・・・ プラグレベルの変動が大きく、ノズル入口で
の糸タルミが発生し糸切れが頻発する。 〔実施例〕以下、本発明について、ナイロン66とナイ
ロン6の重量混合比を100/0、90/10、75/
25、60/40、50/50、25/75、10/9
0、0/100として試紡したモノフィラメントを用い
て行った捲縮加工糸の実施例で説明する。
粘度が3.1のナイロン66と、相対粘度3.2のナイ
ロン6を混合し、これに対して銅フェタロシアニングリ
ーンを0.4%計量後ブレンドし、単糸繊度が520
d、総繊度が3120dとなる様に紡糸条件を設定し、
通常のスクリュウ型紡糸機でシリンダー部が290℃、
口金パック部が280℃で溶融紡出した。口金は0.3
mm幅、3.1mm長さのスリット状ノズル穴6個を有
するものを使用した。口金より吐出されたポリマーを水
冷固化し、57m/minで引き取る事の出来るニップ
式第一ローラーに通し、続いて182m/minで引き
取る事の出来る第二ローラーを通し、更に第三ローラー
170m/minを通し、第三ローラーと同速度のワイ
ンダーで巻き取った。第一ローラーと第二ローラーの間
にはポリマーの延伸比を良好にするため、延伸用の熱水
浴(90℃)を置き、これら二組のローラーの間で延伸
を行った。又、第二ローラーと第三ローラーの間にスチ
ームセッターを設け、リラックス処理を行った。捲縮加
工は空気噴射仮撚り加工装置(供給・ニップローラー−
高圧空気筒、圧空噴射ノズル−引き取りニップローラ
ー)によって高圧空気筒内で噴射仮撚りを行った。この
時の加工条件は噴射空気温度155℃、オーバーフィー
ド率8%であった。又、捲縮加工工程での捲縮率値の調
整は空気温度と空気流量によっておこなった。
てタフティングし、人工芝生を作成した。タフティング
に際しては、ゲージを5/32インチ、パイル長さを1
0mm、パイル目付けは1800g/m2に成るように
ステッチで調整した。得られたパイル糸の捲縮特性、人
工芝生特性についての評価結果を表1、2、3に示す。
表1、2、の結果から明らかな様に、本発明を満足する
N6の混合割合が10%、25%、40%は溶融紡糸
性、捲縮加工性が良く、捲縮堅牢度を満足し、品位、風
合い、耐湿潤圧縮性全てに良好であることがわかった。
又、N66、100%のものは溶融紡糸性、捲縮加工
性、品位、風合いが悪く、逆にN6、100%のものは
溶融紡糸性、捲縮加工性は良いが、品位、風合い耐湿潤
圧縮性が悪かった。
〜15%を外れるものについては品位、風合いが劣る事
がわかった。
従来からあるモノフィラメント捲縮糸より溶融紡糸性、
捲縮加工性が良く、品位、風合いが天然芝に似て、耐湿
潤圧縮性が高く、長期間の耐久性に優れたものである。
Claims (2)
- 【請求項1】 ポリヘキサメチレンアジポアミド60
〜90重量%、ポリカプラミド40〜10重量%からな
る、繊度が100d以上の偏平断面糸複数本からなるマ
ルチフィラメントであって、該マルチフィラメントの軸
長に沿ってランダムなS、Z撚及びクリンプを有する、
捲縮率が3〜15%である人工芝生用低捲縮パイル糸 - 【請求項2】
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30027793A JP3262923B2 (ja) | 1993-11-30 | 1993-11-30 | 人工芝生用低捲縮パイル糸 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30027793A JP3262923B2 (ja) | 1993-11-30 | 1993-11-30 | 人工芝生用低捲縮パイル糸 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07150435A true JPH07150435A (ja) | 1995-06-13 |
JP3262923B2 JP3262923B2 (ja) | 2002-03-04 |
Family
ID=17882858
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30027793A Expired - Fee Related JP3262923B2 (ja) | 1993-11-30 | 1993-11-30 | 人工芝生用低捲縮パイル糸 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3262923B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000178824A (ja) * | 1998-12-16 | 2000-06-27 | Uniplas Shiga Kk | モノフィラメント捲縮糸の製造方法および製造装置 |
KR100668213B1 (ko) * | 2005-06-20 | 2007-01-11 | 한국섬유개발연구원 | 나일론 66 스트레치사, 그 제조방법 및 신축성이 우수한직물의 제조방법 |
-
1993
- 1993-11-30 JP JP30027793A patent/JP3262923B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000178824A (ja) * | 1998-12-16 | 2000-06-27 | Uniplas Shiga Kk | モノフィラメント捲縮糸の製造方法および製造装置 |
KR100668213B1 (ko) * | 2005-06-20 | 2007-01-11 | 한국섬유개발연구원 | 나일론 66 스트레치사, 그 제조방법 및 신축성이 우수한직물의 제조방법 |
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Publication number | Publication date |
---|---|
JP3262923B2 (ja) | 2002-03-04 |
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