JP3164411B2 - ポリアミド捲縮加工糸およびその製造方法 - Google Patents

ポリアミド捲縮加工糸およびその製造方法

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JP3164411B2
JP3164411B2 JP09530092A JP9530092A JP3164411B2 JP 3164411 B2 JP3164411 B2 JP 3164411B2 JP 09530092 A JP09530092 A JP 09530092A JP 9530092 A JP9530092 A JP 9530092A JP 3164411 B2 JP3164411 B2 JP 3164411B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カーペットやマット等
に用いる新規なポリアミド捲縮加工糸およびその製造方
法に関する。更に詳しくは、捲縮加工糸の捲縮が湿潤に
よっても伸長することなく、得られるカーペット等の製
品品位が著しく改善されるポリアミド捲縮加工糸および
それを極めて高生産性で製造する製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ナイロン6やナイロン66などを原料と
したポリアミド捲縮加工糸は、近年カーペットやマット
等に広く利用され、大量に生産されている。これらのポ
リアミド捲縮加工糸は、例えばU.S.P 3,85
4,177号公報や特公昭58−30423号公報に示
されるように、ポリアミドを溶融紡糸し、冷却した後延
伸し、その後、噴射衝突や噴射押込などの流体噴射加工
によって捲縮を付与して製造されるのが一般的である。
【0003】得られるポリアミド捲縮加工糸は、弾性回
復が高く反撥性に優れることや、耐摩耗性に優れること
から、カーペットやマット等の敷物(以下、カーペット
類と略す)に好適であり、家庭用、ビル用など広く用い
られている。ポリアミド捲縮加工糸は、カーペット類に
優れた適性を有する反面、雨天時などの湿潤時に克服す
べき大きな課題を有する。
【0004】即ち、カーペット類の実用に於て、数平方
mないし数十平方mの反物カーペット類は、雨天時など
に吸湿・吸水して、カーペット類全体に“タルミ”状の
凹凸が生じ、製品の品位を著しく低下させる欠点が有
る。この“タルミ”は、歩行時に不快感を与え、商品価
値を低下させる。また、近年ビル等には一辺が数十cmの
タイルカーペット類が敷設されているが、タイルカーペ
ット類に於ても、湿潤によりカーペットが伸長し、タイ
ル接続部がわずかに隆起し、歩行によってこの接続部の
捲縮加工糸が切断し、品位が低下するなどの問題が生じ
る。
【0005】実用上のこのような問題は、ポリアミド捲
縮加工糸が嵩高連続繊維B.C.F(Bulked C
ontinuous Filaments)としてカー
ペット類に使用された際に、特別に顕著となる。ポリア
ミド捲縮加工糸からなるカーペット類のかかる実用上の
欠点の原因は、ポリアミド捲縮加工糸自体の湿潤によっ
て生じる伸長にもとづくものと推定される。即ち、ポリ
アミドはその分子構造内にアミド基を有するが、アミド
基間を結ぶ水素結合が存在し、湿潤時にこの水素結合力
が弱まり、捲縮加工糸の糸長の伸長が生じるものと推察
される。我々の研究によれば、この伸長は、捲縮加工糸
自体が乾燥時の糸長に対し約2%も伸長し、同時に、付
与されている捲縮も約10%伸長し、最大約15%もの
伸長が生じることが初めて明らかになった。
【0006】ポリアミド捲縮加工糸にかかる欠点が存在
するにもかかわらず、これまでに解決を目的とした提案
が全くなされていないのは、上述の如く、かかる問題の
原因がポリアミドの本質的な性質であり、改善が不可避
と考えられていた故と推定される。一方、ポリアミド捲
縮加工糸の製造に於ては、その加工速度が約1,000
m/分〜3,000m/分と限界があることから、加工
費が高価になり、かつ大量のエネルギーと人手を要する
ため、得られるポリアミド捲縮加工糸が極めてコスト高
となる問題がある。
【0007】即ち、従来のポリアミド捲縮加工糸の製造
方法は、特公昭58−30423号公報に開示されるよ
うに、ポリアミドを溶融紡糸するにあたり、紡糸速度約
300〜800m/分で紡糸し、冷却空気により冷却・
固化した後、約3〜4倍で延伸し、次いで流体噴射によ
り捲縮を付与する方法が一般的である。かかる製造方法
にあっては、加工速度(紡糸速度×延伸倍率の積をい
う)は高々3,000m/分未満にすぎない。
【0008】近年、ポリアミド捲縮加工糸製造の生産性
を向上させるべく、紡糸・延伸速度の増大が試みられて
いるが実現していないのが現状である。この理由は、以
下の2点にある。 .カーペット類に用いる捲縮加工糸は、その単繊維デ
ニールが約8〜40デニールと太いため、紡糸部でのフ
ィラメントの冷却・固化が不十分となり、フィラメント
間の冷却速度斑や揺れによる融着により紡糸が困難とな
る。加工速度の増大は、孔当りの押出量増大となり、紡
糸は一層困難となる。
【0009】.延伸部で、加工速度の増大に伴ないゴ
デットロール上での糸揺れが激しくなり、延伸切れが生
じる。 これらの問題点を改善する試みとして、特開昭56−1
5413号公報には、紡糸速度450〜2,300m/
分とし、紡糸過程で水性液を付与してフィラメントの冷
却を早め、その後、1.3〜2.6倍で延伸する方法が
提案されている。しかしながら、該公報での水性液付与
の目的は、交差空気流により生じせしめた非対称構造を
水性液に浸漬して固定するものにすぎず、上記、の
問題は解決されなかった。更に、該公報で得られる捲縮
糸は流体噴射加工を行なった後もまま反転するラセン捲
縮であり、捲縮弾性率が弱くカーペット類などに用いて
も十分な反撥性が得られないものであった。
【0010】また、特開平2−229233号公報に
は、ナイロン6を2,000m/分以上の紡糸速度で紡
糸し、連続してもしくは非連続で捲縮加工を施す提案が
されている。しかし、該公報に於ても上記の問題は何
ら解決されないばかりか、高速で巻取ったナイロン6延
伸糸は熱に安定なY型結晶が過度に成長している結果、
捲縮加工に於てカーペット類に必要な十分な捲縮伸長率
の付与が困難となり、実用に供する捲縮加工糸が得られ
なかった。また、紡糸−延伸−捲縮加工を連続した実施
例での加工速度は、高々2,300m/分にすぎなかっ
た。
【0011】従って、湿潤によっても捲縮が伸長しない
ポリアミド捲縮加工糸およびそれを高速で安価に製造す
る方法は未だ見出されていないのが現状である。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明の第1の目的
は、ポリアミド捲縮加工糸をカーペット類に用いた際、
湿潤によってもカーペット類に“タルミ”などの凹凸欠
点を生じさせず、良好な製品品位を維持し得るポリアミ
ド捲縮加工糸を提供することにある。本発明の第2の目
的は、ポリアミド捲縮加工糸を極めて高速且つ安定して
製造する新規な製造方法を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記問題
点を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、ポリアミドを特
定の紡糸速度で紡糸するに際し、固化以前のフィラメン
トに水性液を付与して非対称冷却し、特定延伸倍率で延
伸後流体噴射加工することにより、極めて安定に高速捲
縮加工が達成されることを見出した。更に、得られた捲
縮加工糸は、カーペット類に適応可能な十分なランダム
捲縮のみならず、湿潤によっても捲縮が伸長しないとい
う驚くべき特性を有することを見出し、本発明を完成す
るに至った。
【0014】即ち本発明は、ナイロン6またはナイロン
66からなるランダム捲縮を有する捲縮加工糸であっ
て、広角X線回折によって求められる結晶成長度が0.
2以下であり、沸水処理後に0.1mg/d荷重下で測
定される捲縮加工糸の寸法が、湿潤時と乾燥時で同等も
しくは湿潤により収縮することを特徴とするポリアミド
捲縮加工糸およびナイロン6またはナイロン66を溶融
紡糸して捲縮加工糸を製造するにあたり、紡口より押出
された各フィラメントを糸温度が100℃に冷却される
までに片側から水性液を付与して非対称冷却し、紡糸速
度1,500〜4,000m/分で紡糸した後、下記式
で示される倍率で延伸を行ない、次いで流体噴射加工す
ることを特徴とするポリアミド捲縮加工糸の製造方法で
ある。
【0015】 −0.4V+2.6≦D≦−0.6V+3.9 (但し式中、Dは延伸倍率、Vはkm/分で示す紡糸速
度、1.5≦V≦4.0) 本発明のポリアミド捲縮加工糸は、ナイロン6またはナ
イロン66により構成される。ナイロン6はε−カプロ
ラクタムまた、ナイロン66はヘキサメチレンジアンモ
ニウムアジペートを常法により重合して得られる。ナイ
ロン6またはナイロン66の重合度は特に限定されない
が、高速捲縮加を達成するためには、相対粘度が比較的
高い方が望ましい。好ましい相対粘度は、2.5〜3.
5である。
【0016】本発明のナイロン6またはナイロン66に
は本発明の効果を損なわない範囲で少量のつや消剤、帯
電防止剤、末端調整剤、顔料、難燃剤などの添加剤や、
ナイロン610、ナイロン612、ナイロン12などに
代表される他のポリアミド成分を共重合成分を含んでい
ても良い。本発明のポリアミド捲縮加工糸は、構成する
フィラメントがランダムな形態の捲縮を有することが必
要である。
【0017】本発明でいうランダム捲縮とは、捲縮が三
次元でありかつ、非旋回性であり、クリンプが糸長方向
に不規則に発現しているものを示す。仮撚加工による旋
回性の捲縮や、複合紡糸や機械的擦過法によって得られ
るラセン状捲縮とは明確に区別される。図1に、本発明
のランダム捲縮を模式化して示す。図2は、本発明によ
らない、ラセン捲縮を模式的に示したものである。
【0018】ランダムな捲縮形態は、引っ張りまたは圧
縮荷重に対する十分な反撥力を有するための必須要件で
ある。ラセン状の捲縮では、カーペット類に用いると反
撥力が小さく、腰の弱いものとなり不適である。本発明
のポリアミド捲縮加工糸の捲縮伸長率は、約20%以上
を有することが望ましい。カーペット類の圧縮に対する
反撥性は、JIS L1021で測定される圧縮率で示
されるが、捲縮伸長率が高い程この圧縮率が小さく、高
い反撥性を発揮する。好ましい捲縮伸長率は約30%以
上であり、更に好ましくは約35%以上である。
【0019】従来のポリアミド捲縮加工糸の捲縮伸長率
が約20〜30%であるのに対し、本発明では約30〜
50%の捲縮伸長率までも得られることも特徴の一つで
ある。本発明のポリアミド捲縮加工糸は、広角X線回折
で測定される結晶成長度が0.2未満であることが必要
である。
【0020】結晶成長度は、結晶の成長の程度を表わす
指標であり、1に近い程結晶が成長していることを意味
する。従来のポリアミド捲縮加工糸は、この値が約0.
3であることから、本発明のポリアミド捲縮加工糸は、
結晶の成長が極めて抑制されていることが判る。このよ
うに、結晶成長度が低く抑制されていることで、湿潤に
よるポリアミドの分子運動が容易になり、捲縮加工糸自
体の伸長よりも、付与されている捲縮の発現による収縮
が勝り、捲縮加工糸の寸法収縮が達成されているものと
推定される。
【0021】結晶成長度は、0.2未満、好ましくは、
0.1〜0.15である。本発明のポリアミド捲縮加工
糸は、沸水処理後に0.1mg/d荷重下で測定される
捲縮加工糸の湿潤収縮率がゼロまたは正であることが必
要である。(但し、捲縮加工糸の湿潤収縮率は下記式で
求める ここで、l3は公定水分率下での捲縮加工糸のかせ長、
4は水膨潤下での捲縮加工糸のかせ長である。)
【0022】湿潤時と乾燥時の寸法変化は、後述する方
法によって測定される。本発明の捲縮加工糸は、湿潤時
に伸長しないばかりか、従来の捲縮加工糸とは逆に、湿
潤時に捲縮が収縮することに大きな特徴を有する。しか
も、この特性は湿潤、乾燥を何回繰り返しても変化しな
い。図3(A)および(B)に、本発明のポリアミド捲
縮加工糸の湿潤による寸法変化の様子を模式的に示す。
【0023】図3に於て、基準線は乾燥時の捲縮糸の寸
法をゼロとし、正方向が寸法の収縮率を、負方向が伸長
率を示している。また、横軸は測定の繰り返しを示した
ものである。図3(A)は、湿潤時に寸法が変化しなか
った例であり、図3(B)は湿潤時に収縮した様子を示
している。一方、図3(C)には、従来のポリアミド捲
縮加工糸を同一方法により測定した場合の湿潤、乾燥時
の捲縮糸寸法変化を模式化して示す。
【0024】図3(A)、(B)と第3図(C)の対比
からも、本発明のポリアミド捲縮加工糸の特異性は暸然
である。本発明では、乾燥時に対し、湿潤時の寸法が2
%以上収縮すると、本発明の効果が一層顕著となり好ま
しい。尚、ここで捲縮加工糸の寸法測定時の荷重を0.
1mg/dとした理由は、一般にB.C.Fをタフトし
てカーペット類に用いた場合、捲縮加工糸は相互に密集
した状態であり、この負荷が約0.1〜0.2mg/d
に相当する故による。
【0025】本発明のポリアミド捲縮加工糸は、強度約
2g/d以上、伸度50%以下を有し、従来のポリアミ
ド捲縮加工糸と同様に、十分な機械的性質を有している
ことが好ましい。また、必要に応じてインターレース等
の交絡が付与されていても良い。以下、本発明のポリア
ミド捲縮加工糸の製造方法について説明する。
【0026】図4に本発明の製造方法を実施する紡糸・
延伸・流体噴射加工装置の一例を示す。スピンヘッド1
に装着された矩形紡口2より押出されたフィラメント1
3は、保温筒3で保護された後冷却チャンバー4によっ
て冷却される。フィラメントが高温を維持している区域
で、水性液付与装置5aによって片側から水性液を付与
し、非対称冷却される。
【0027】給油ノズル6によって集束および給油した
後、引取ロール7によって引取られる。次いで、フィラ
メント13は2対のゴデットロール間で延伸された後、
流体噴射加工ノズル8により捲縮加工される。次いで、
冷却ドラム9、交絡ノズル10で交絡を付与し、張力調
整ロール11を経てパッケージ12に巻取られる。図5
(A)、(B)は、本発明の水付与を実施する装置の略
図であり、図5(A)は各フィラメントを相互に分離し
て水性液を付与する分離ノズルの平面図である。図5
(B)は、図5(A)のE−E′線での断面図を示す。
【0028】本発明の製造方法に於ては、紡口より押出
された各フィラメントを、糸温度が100℃に冷却され
るまでに片側から水性液を付与して非対称冷却し、紡糸
速度1,500〜4,000m/分で引取った後、下記
式で示される倍率で延伸を行ない、次いで200℃以上
の温度で流体噴射加工することが必要である。 −0.4V+2.6≦D≦−0.6V+3.9 (但し式中、Dは延伸倍率、Vはkm/分で示す紡糸速
度、1.5≦V≦4.0) 紡糸速度が1,500m/分未満では、延伸・流体噴射
加工後の捲縮加工糸の結晶成長度が高くなり、目的とす
る湿潤収縮糸が得られない。更に、加工速度も約3,0
00m/分未満となり生産性が低いものとなる。
【0029】紡糸速度が4,000m/分以上では、生
産性は向上するものの、加工時に糸切れが多くなり、加
工安定性が達成されない。生産性、加工安定性及び加工
糸構造から、好ましい紡糸速度は、2,000〜4,0
00m/分、更に好ましくは、2,500〜4,000
m/分である。本発明の速度範囲であれば、顕著な紡糸
張力の増大や紡糸中の糸切れなどの問題もなく、安定か
つ工業的に実施可能である。
【0030】本発明では紡口から押出される各フィラメ
ントを、糸温度が100℃に冷却されるまでに片側から
水性液を付与して非対称冷却することが必要である。糸
温度がかかる高温に於て水性液によって非対称冷却する
第1の効果は、本発明の捲縮加工糸の特徴である湿潤収
縮の特性が発現することである。水性液を付与する際の
糸温度が100℃未満では、付与水量などの条件をいか
に選択しても本発明の目的が達成されない。
【0031】水性液を付与する際のフィラメント温度が
100℃よりも高温である程、湿潤、収縮が増大する
が、約250℃を越えると水性液の付与時に糸切れが発
生したり、フィラメント断面内に偏芯した複屈折率分布
が生じることで、後に続く延伸時に糸切れが発生するな
どの支障が生じる。従って、好ましい糸温度は250〜
100℃である。更に好ましくは、250〜130℃で
ある。
【0032】また、水性液付与の第2の効果は、フィラ
メント間の冷却速度斑や揺れによるフィラメント同志の
融着を防止し、紡糸・延伸時の糸切れを解消することに
ある。即ち、カーペット類に用いる単繊維デニールが約
10〜30デニールを紡糸速度1,500m/分以上で
紡糸すると、紡糸1孔当りの押出量が約4g/分〜約1
5g/分にも達する。この場合、通常の冷却風のみでフ
ィラメントを冷却させようとすると、固化位置は紡口下
約300cmに至る。従って、わずかな冷却風速斑等に
よりフィラメントが揺れて融着を生じ、安定した紡糸・
延伸が困難である。
【0033】本発明では、水性液を付与する位置、即ち
糸温度が100℃以上である位置が紡口下約200cm
以内であることから、水性液の付与と同時にフィラメン
トの揺れを防止する効果が発揮され、紡糸・延伸性が飛
躍的に向上するという全く予期せぬ効果が得られた。糸
温度が130℃以上となる位置は、紡口下約160cm
となり、一層安定した紡糸・延伸が可能となる。
【0034】本発明でフィラメントの冷却に用いる水性
液は、水、通常の紡糸用油剤エマルジョンなどが適用可
能である。簡便には、水が用いられる。また、水性液の
温度は低温程好ましいが、特に常温以下に冷却せずとも
本発明は達成される。水性液を付与する具体的な方法と
しては、各フィラメントを1本ずつ相互に分離した状態
で付与することが好ましい。この場合、紡糸口金での孔
の配列を一列又は二列とし直列に配置して、これと平行
に配置した水性液付与ノズルにより付与するのが好まし
い。
【0035】水性液付与ノズルの一例を図5(A)に示
す。各フィラメントは相互に分離されたノズル群5aに
よってフィラメントは独立して水性液が付与される。フ
ィラメントへの水性液の付与状態を一層明らかにするた
め、図5(A)のE−E′線の断面図を図5(B)に示
した。ノズルの先端は鋭くとがった形状となっており、
フィラメントとの接触による抵抗が小さくなる形状とな
っている。
【0036】本発明の目的を損なわない範囲であれば、
他の形状の水付与装置の採用も可能である。フィラメン
トに付与する水性液の量は、特に限定されないが、フィ
ラメントに対し約10〜100重量パーセントが望まし
い。本発明では、上記非対称冷却に次いで、下記式で示
される倍率で延伸を行なうことが必要である。
【0037】 −0.4V+2.6≦D≦−0.6V+3.9 (但し式中、Dは延伸倍率、Vはkm/分で示す紡糸速
度、1.5≦V≦4.0) 紡糸速度と延伸倍率の範囲を明確にする意味で、図6に
図示した。図6中点ABCDで囲まれる領域が本発明で
特定する範囲である。線ABが式中の左辺を意味し、線
CDが式中の右辺を意味する。
【0038】紡糸速度と延伸倍率が、線ABより下方で
ある場合は、得られる捲縮加工糸の強度・延伸等の力学
的物性が低下するばかりか、本発明の目的とする生産性
も低いものとなる。一方、線CDより上方である場合
は、捲縮加工糸の湿潤収縮が消失する。また、延伸での
糸切れが頻発し、安定した延伸が困難となる。尚、比較
の為、従来のポリアミド捲縮加工糸の製造に於ける、紡
糸速度と延伸倍率を図6中に点EFGHで囲む領域とし
て示した。
【0039】本発明では、上記紡糸・延伸に連続して流
体噴射加工を行なうことが必要である。流体噴射加工に
は、例えば特開昭59−71440号公報や特公昭56
−37339号公報に開示される流体ノズルを用いた噴
射加工装置や、特公昭58−30423号公報のネット
ドラムを用いた噴射加工装置などの方法から適宜選択さ
れる。高速での加工安定性からは、前者を採用するのが
好ましい。
【0040】流体噴射加工に用いる加熱流体としては、
高温の空気や飽和または不飽和のスチームが一般的に採
用される。加工温度は、ナイロン6またはナイロン66
を十分に可塑化し得る温度として、約200℃以上、好
ましくは約230℃〜300℃が採用される。加工圧力
は、約5kg/cm2 〜10kg/cm2 が採用され
る。
【0041】捲縮加工糸を紡糸−延伸−捲縮加工して連
続的に製造するブロセス自体は、例えばU.S.P
3,854,177号公報等で知られている。しかし、
公知の連続化プロセスの最高加工速度は高々3,000
m/分であった。これに対し、本発明によって初めて、
4,000m/分以上での連続化プロセスが可能となっ
た。
【0042】以下、本発明を一層明らかにするために実
施例をもって説明する。尚、本発明の捲縮加工糸の特性
は以下の測定法によって行なった。 (A)フィラメント温度 走査赤外温度計を用い紡糸線上に沿って非接触で、単糸
温度を測定した。 (B)強伸度 東洋ボールドウィン社製 TENSILON UTM−
II−20型引張試験機により、初長20cm、引張り
速度20cm/分で測定した。 (C)結晶成長度IWR 広角X線回折によって求めた。
【0043】測定は理学電気社製X線発生装置(RU−
200PL)、繊維試料測定装置(FS−3)、ゴニオ
メーター(SG−9)、計数管にはシンチレーションカ
ウンター、計数部には波高分析器を用いニッケルフィル
ターで単色化したCuXα線(λ=1.5418Å)で
測定する。X線発生装置は30kV、80mAで運転す
る。
【0044】このとき、スキャニング速度4°/分、チ
ャート速度10mm/分、タイムコンスタント1秒、コ
リメーター2mmφ、レシービングスリット縦幅1.9
mm、横幅3.5mmである。ポリアミドが、ポリヘキ
サメチレンアジパミドの場合では一般に赤道上に2つの
主要な反射を有する。
【0045】低角度側から、結晶の(100)面、
{(010)+(110)}面の反射である。2θ=7
°と35°の間にある回折強度曲線を直線で結びベース
ラインとする。各ピークとベースラインの間に垂線を引
き、この垂線を回折強度とする。ポリアミドの結晶成長
度(IWR)は次式で示される。 ここでH1 とは(100)面反射と{(010)+(1
10)}面反射の間の強度の最小値であり、H2 とは
(100)面反射の最大強度、H3 とは{(010)+
(110)}面反射の最大強度である。
【0046】IWRの値が1に近いほど結晶成長が高
い。ポリアミドがポリカプロアミドでは、γ型結晶の成
長をもって結晶成長度とした。ポリカプロアミドでは、
一般にα型とγ型の2つの結晶形態をとる。赤道上に3
つの主要な反射を有する。低角度側から、α型結晶の
(200)面、γ型結晶の(020)面、α型結晶の
{(202)+(002)}面の反射である。
【0047】ここでは、R.F.STEPANIAK
(Journal of Applied Polym
er Science.Vol.23 1747−17
57,1979)らの手法に基づいてγ型結晶のFra
ctionをもって、IWRとした。尚、X線回折ピー
クの分離は、理学電気社製「RAD−C System
Multiple peak separation
program」を用いコンピュータによって行なっ
た。 (D)捲縮伸長率 捲縮加工糸を枠周1.125mの検尺機を用い、巻数2
0回の小かせをつくる。得られた小かせを無荷重下で9
8℃×5分間沸とう水で熱処理した後、一昼夜恒温恒湿
(温度20±2℃、相対温度65±2%)の室内に放置
する。
【0048】調湿された繊維に2mg/dの荷重をかけ
1分後にかせ長l1 を測定する。次に小かせに0.1g
/dの荷重をかけ1分後にかせ長l2 を測定した。捲縮
伸長率は次式で表される。 尚、測定は試料のバラツキを考慮して、各試料につき1
0点の測定を行い平均値を示した。 (E)湿潤収縮率 測定における水分率の調整は、JIS−L 1015に
準じて行った。捲縮加工糸を枠周1.125mの検尺機
を用い、巻数5回の小かせをつくる。得られた小かせを
無荷重下で98℃×5分間沸とう水で熱処理した後、一
昼夜恒温恒湿(温度20±2℃、相対湿度65±2%)
の室内に放置した。
【0049】調湿された繊維に0.1mg/dの荷重を
かけ1分後にかせ長l3を測定する。このかせ長l3
公定水分率下でのかせ長とする。次に、かせを無荷重下
で25℃の水中に10分間浸漬し湿潤させる。水中から
取り出したかせを家庭用脱水機にて10分間脱水を行な
い、直ちに恒温恒湿室で繊維に0.1mg/dの荷重を
かけ、1分後にかせ長l4 を測定する。このかせ長l4
を水膨潤下でのかせ長とする。
【0050】湿潤収縮率は次式で表される。 尚、湿潤による寸法変化がない場合は上記式が0、収縮
の場合は正の値となり、湿潤により伸長が生じる場合は
負の値となる。
【0051】測定の繰り返しは、l4 を測定後、かせを
再び一昼夜恒温恒湿室に放置し、l 3 、l4 の測定を繰
り返した。 (F)異形度 単繊維断面がトリローバルのものの異形度は、次式で求
めた。単繊維断面の凹部に内接する円の直径をa、凸部
に外接する円の直径をbとした。
【0052】 (G)カーペット性能評価 カーペットの性能評価は、熟練者による目視、手触りに
よる評価と、敷物検査協会(財団法人)に於てJIS
L 1021に基づいて測定された。
【0053】
【実施例】
【0054】
【実施例1】図4に示す紡糸−延伸−捲縮加工装置を用
い、相対粘度ηrel=3.0(95%H2 SO4 、1
%溶液にて測定)の実質的にポリヘキサメチレンジアジ
パミドからなるナイロン66を紡糸した。紡口は一辺の
長さが0.70mm、スリット幅0.15mmが120
°に等分してトリローバルに穿孔された孔数68ホール
が孔間ピッチ5mm間隔で一列に配列された矩形紡口を
用いた。
【0055】紡糸温度300℃で、孔当り吐出量7.6
g/分・孔で押出し、紡糸速度と延伸倍率を表1に示す
様に設定し、加工速度5,000m/分で捲縮加工を行
なった。紡口下部には、紡口面とシールされた、長さ2
0cmの非加熱の保温筒を設けた。冷風チャンバーから
20℃、0.3m/秒の冷風で冷却した。
【0056】次に、図4に示す方式で、チャンバー冷却
風の吹出し方向に対面する方向から、図5(A)に示す
水付与装置を用いて、水を各フィラメントの片側から付
与して非対称冷却を行なった。この時の付与水量は、フ
ィラメントに対し、約30重量パーセントである。水付
与位置は、紡口面下方150cm一定とした。
【0057】次いで、給油ノズルで給油した後、第1ゴ
デットロール7の温度を50℃、第2ゴデットロール
7′の温度を230℃として延伸を行なった。延伸後の
フィラメントは、連続してジェットスタッファーノズル
に供給し、温度280℃、圧力7kg/cm2 の加熱空
気により巻取速度約4,500m/分でチーズ状のパッ
ケージに巻取った。
【0058】得られた捲縮加工糸は、いずれも異形度
1.9のトリローバル断面で、ランダムな捲縮形態を有
していた。捲縮加工糸の性質を表1に示す。尚、比較と
して表1実施例中、No.7に特公昭58−30423
号公報の噴射加工装置により得られたナンロン66捲縮
加工糸の性質を示した。
【0059】
【実施例2】ここでは、捲縮加工糸をカーペットにした
場合の実用性能を示す。実施例1のNo.1〜No.7
の1050d/68f捲縮加工糸について、各々40T
/MのS撚をかけた後3本を合糸後、更に40T/Mの
撚を加えてタフト糸を用意した。このタフト糸を用いて
パイル長6mm、ステッチ数7.4ステッチ/inでタ
フトし、目付750g/m2 のB.C.Fカーペットを
作成した。このカーペットをチバガイギー社製染料Te
ctilon Yellow 4R、Red 2B、B
lue 4Gの3元色配合で染色した。裏貼りした後の
カーペット性能を表3に示す。
【0060】一辺が3.6mの正方形に切り取ったカー
ペットを、晴天日に、4辺に幅10cmの接着剤を塗布
して床面に袋貼りした。雨天日を待ってカーペットの変
化を調べた結果、従来の捲縮加工糸No.7からなるカ
ーペットは全面に大きなうねり状の凹凸が見られ品位が
著しく低下した。これに対し、No.1〜5からなるカ
ーペットはいずれも凹凸が生じず、良好な品位を保って
いた。
【0061】
【実施例3】実施例1と同様に紡糸−延伸−捲縮加工を
行なった。ここでは、紡糸速度2,940m/分とし、
水付与する際のフィラメント温度を付与位置を異ならせ
て表3に示す条件で行なった。次いで、延伸倍率1.7
倍とし加工速度5,000m/分で加工を行なった。そ
の他の条件は実施例1と同様にして捲縮加工糸を得た。
【0062】得られた捲縮加工糸の物性を表3に示す。
表3から明らかなように、フィラメント温度が100℃
以上において水付与を行なったものは、良好な捲縮加工
安定性を示し、かつ、すぐれた湿潤時収縮特性を有す
る。
【0063】
【実施例4】実施例1と同様に紡糸−延伸−捲縮加工を
行なった。紡糸にあたって、水付与位置を紡口面下方1
40cm(この時のフィラメント温度162℃)とし、
紡糸速度2,600m/分で表4に示す延伸倍率で延伸
を行ない、実施例1と同様に捲縮加工を行なった。
【0064】得られた捲縮加工糸の物性を表4に示す。
表4から明らかなように、本発明の範囲の延伸倍率で延
伸した場合、良好な加工安定性、高い生産性とともに、
すぐれた湿潤収縮性を有していた。
【0065】
【実施例5】図4に示す紡糸−延伸−捲縮加工装置を用
い、相対粘度ηrel=3.2の実質的にポリカプロア
ミドからなるナイロン6を紡糸した。紡口は実施例1と
同一のものを使用した。紡糸温度280℃で、孔当り吐
出量7.6g/分・孔で押出した。紡糸速度2,500
m/分、延伸倍率2.0倍、加工速度5,000m/分
で連続捲縮加工を行なった。
【0066】冷却風及び水付与は、実施例1と同様に行
なった。水付与位置は、紡口面下方150cmでこの時
のフィラメント温度は137℃であった。次いで給油ノ
ズルで給油した後、第1ゴデットロール温度50℃、第
2ゴデットロール温度210℃として延伸を行なった。
捲縮加工は、加熱空気温度260℃、圧力7kg/cm
2 とした。加工は、糸切れなく安定に行なわれた。
【0067】得られた捲縮加工糸は、ランダムな捲縮形
態を有し、強度3.1g/d、伸度38%、捲縮伸長率
37%、IWR 0.179、湿潤時収縮2%とすぐれ
た物性を有していた。
【0068】
【表1】
【0069】
【表2】
【0070】
【表3】
【0071】
【表4】
【0072】
【発明の効果】本発明によって、ポリアミド捲縮加工糸
が加工速度約3,000m/分以上で安定に製造可能と
なり、極めて高生産性が達成される。更に、得られるポ
リアミド捲縮加工糸は、すぐれた捲縮糸物性と共に、湿
潤によっても捲縮が伸長しないという新規な特性を有し
ている。
【0073】かかるポリアミド捲縮加工糸は、長繊維に
してカーペット、マット類に用いることで、湿潤によっ
ても製品品位を良好に維持可能な特徴を奏する。またこ
のような特徴は、例えば従来の捲縮加工糸と組合せるこ
とにより、湿潤時にパイル高さや色模様などの変化を発
現させる特殊マット類にも応用が可能である。更に、短
繊維として他の天然繊維と混紡し、衣料用途にも利用可
能である。この場合には、湿潤により本発明の捲縮加工
糸が収縮し、布帛全体としては嵩高となって保温性が増
加するなど極めて特徴のある布帛が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の捲縮加工糸の捲縮形態を示す模式図で
ある。
【図2】本発明によらないラセン捲縮の捲縮形態を示す
模式図である。
【図3】捲縮加工糸の湿潤による湿潤収縮率の変化を示
す図であり、(A)、(B)が本発明の捲縮加工糸の例
で、(C)は従来の捲縮加工糸の例である。
【図4】本発明を実施する装置の略図である。
【図5】本発明を実施する水性液付与装置の一例を示す
略図である。
【図6】本発明の製造法に於て、紡糸速度と延伸倍率の
関係を示す図である。
【符号の説明】
1 スピンヘッド 2 紡口 3 保温又は加熱筒 4 冷却風チャンバー 5 水性液付与ノズル 6 給油ノズル 7 引取ロール 7′延伸ロール 8 ジェットノズル 9 冷却ドラム 10 交絡ノズル 11 張力調整ロール 12 パッケージ 13 フィラメント 20 ランダムな形態の捲縮 21 ラセン捲縮
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI D02J 1/22 D02J 1/22 R 13/00 13/00 S (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D02G 3/24 D01F 6/60 301 D02G 3/02 D02J 1/00 D02J 1/22 D02J 13/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ナイロン6またはナイロン66からなる
    ランダム捲縮を有する捲縮加工糸であって、広角X線回
    折によって求められる結晶成長度が0.2未満であり、
    沸水処理後に0.1mg/d荷重下で測定される捲縮加
    工糸の湿潤収縮率がゼロまたは正であることを特徴とす
    るポリアミド捲縮加工糸。(但し、捲縮加工糸の湿潤収
    縮率は下記式で示す ここで、l3は公定水分率下での捲縮加工糸のかせ長、
    4は水膨潤下での捲縮加工糸のかせ長である。)
  2. 【請求項2】 ナイロン6またはナイロン66を溶融紡
    糸して捲縮加工糸を製造するにあたり、紡口より押出さ
    れた各フィラメントを糸温度が100℃に冷却されるま
    でに片側から水性液を付与して非対称冷却し、紡糸速度
    1,500〜4,000m/分で紡糸した後、下記式で
    示され倍率で延伸を行ない、次いで流体噴射加工するこ
    とを特徴とするポリアミド捲縮加工糸の製造方法。 −0.4V+2.6≦D≦−0.6V+3.9 (但し式中、Dは延伸倍率、Vはkm/分で示す紡糸速
    度、1.5≦V≦4.0)
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