JPH07149934A - Ohp用フィルム - Google Patents

Ohp用フィルム

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JPH07149934A
JPH07149934A JP5296559A JP29655993A JPH07149934A JP H07149934 A JPH07149934 A JP H07149934A JP 5296559 A JP5296559 A JP 5296559A JP 29655993 A JP29655993 A JP 29655993A JP H07149934 A JPH07149934 A JP H07149934A
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JP
Japan
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film
polyester
weight
coating
dicarboxylic acid
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JP5296559A
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English (en)
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Sadami Miura
定美 三浦
Shinichiro Okada
真一郎 岡田
Masayuki Fukuda
雅之 福田
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Teijin Ltd
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Teijin Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 透明性及び制電性と滑り性に優れ、トナーの
密着性の優れたOHP用ポリエステルフィルムの開発。 【構成】 ポリエステルフィルムに、特定濃度のスルホ
ン酸塩基及び特定のTgを有するポリエステル、特定の
Tgを有するアクリル系樹脂、スルホン酸塩基を有する
高分子制電剤及び特定の微粒子からなる易接着層を積層
せしめたOHP用ポリエステルフィルム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はOHP用フィルムに関
し、更に詳しくは透明性、搬送性、トナー密着性に優れ
たOHP用ポリエステルフィルムに関する。
【0002】
【従来の技術】ポリエチレンテレフタレートフィルム
は、OHP用フィルムとして従来より広く使用されてい
るが、従来の技術でのOHP用ポリエステルフィルムは
制電性が悪く、複写機で複写する際に帯電した静電気に
よりフィルムが2枚以上重なった状態で搬送(以下「重
送」という)される欠点を有する。また、搬送性を改良
するために、ポリエステルフィルム或いはその表面に積
層したトナー密着層内へ低分子型の制電剤を配合して、
フィルムの帯電を低減する技術(例えば特開昭60−4
3666号)が知られている。かかる制電剤を配合した
OHP用フィルムは、搬送性は改良されるが制電剤がフ
ィルム表面にブリードするため複写機での複写の際にフ
ィルムへのトナーの密着性(以下単に「密着性」という
場合がある)が不良となる。更に、最近は複写機の複写
速度が向上したこと等により、重送を防ぐには制電性の
改良だけでは不十分で、フィルム同士の滑り性も改良す
る必要がある。しかしながら、滑剤を配合して滑り性を
改良した従来の技術(例えば特開平3−7947)で
は、透明性や密着性等が不良となる。このように、従来
の技術では透明性、搬送性と密着性とを兼ね備えたOH
P用のフィルムは得難い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、良好
な制電性と滑り性(すなわち搬送性)と、トナーの密着
性を有するOHP用ポリエステルフィルムを提供するこ
とにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は、かかる目的
を達成すべく検討を重ねた結果、ポリエステルフィルム
の少なくとも片面に、特定の組成のトナー密着層(以下
「塗膜」という場合がある)を積層させることにより、
従来の欠点を解決できることを見いだし本発明に至った
ものである。
【0005】すなわち、本発明は、ポリエステルフィル
ムの少なくとも片面にトナー密着層を積層せしめたフィ
ルムにおいて、該密着層は、(A)分子内の全ジカルボ
ン酸成分に対し、スルホン酸塩基を有するジカルボン酸
成分が8〜20モル%であって、二次転移点が40〜9
0℃のポリエステル15〜50重量%、(B)二次転移
点が25〜70℃のアクリル系樹脂10〜40重量%、
(C)分子内にスルホン酸塩基を有する高分子制電剤2
0〜55重量%及び(D)微粒子5〜25重量%からな
る成分を主成分とする水性液を、延伸可能なポリエステ
ルフィルムに塗布した後、乾燥、延伸処理してつくられ
た密着層であることを特徴とするOHP用フィルムであ
る。
【0006】ここでいう延伸処理とは、延伸後に熱固定
する場合も含む。
【0007】本発明に用いるベースのポリエステルフィ
ルムは、透明性が良好でかつヘーズの小さいものが好ま
しく、例えば1枚あたりの光線透過率が85%以上、ヘ
ーズが10%以下のものが好ましい。
【0008】本発明のポリエステルフィルムを構成する
ポリエステルとしては、テレフタル酸、イソフタル酸、
2,6−ナフタリンジカルボン酸、4,4´−ジフェニ
ルジカルボン酸等のジカルボン酸成分と、エチレングリ
コール、1,4ブタンジオール、1,4シクロヘキサン
ジメタノール、1,6−ヘキサンジオール等のグリコー
ル成分から構成されるポリエステルが好ましく、特にポ
リエチレンテレフタレート、ポリエチレン−2,6−ナ
フタリンジカルボキシレートが好ましい。また、上記成
分等の共重合ポリエステルであっても良い。
【0009】本発明のOHP用ポリエステルフィルムを
製造する際の巻取性等、またはOHPフィルムとして使
用する際のフィルムの搬送性等を良くするため、必要に
応じて滑剤等フィルムの特性を向上せしめる有機又は無
機の微粒子を添加しうる。かかる微粒子としては、炭酸
カルシウム、酸化カルシウム、酸化アルミニウム、カオ
リン、酸化珪素、酸化亜鉛、カーボンブラック、炭化珪
素、酸化錫、架橋アクリル樹脂粒子、架橋ポリスチレン
樹脂粒子、メラミン樹脂粒子、シリコーン樹脂粒子等が
例示される。また、微粒子以外にも着色剤、帯電防止
剤、酸化防止剤、有機滑剤、触媒、ポリエステル以外の
樹脂等も透明性を損なわない範囲で任意に添加しうる。
【0010】本発明では、延伸可能なポリエステルフィ
ルム(以下「原反」という場合がある)に塗膜を構成す
る成分を含む水性液(以下「塗布剤」という場合があ
る)を塗布する。塗布剤の主成分として本発明では、
(A)ポリエステル、(B)アクリル系樹脂、(C)高
分子制電剤及び(D)微粒子を用いる。
【0011】本発明の塗膜を構成する成分として用いる
(A)ポリエステルは、分子内の全ジカルボン酸成分に
対し、スルホン酸塩基を有するジカルボン酸成分が8〜
20モル%のポリエステルである。かかるポリエステル
は、テレフタル酸、イソフタル酸、2,6−ナフタリン
ジカルボン酸、ヘキサヒドロテレフタル酸、4,4´−
ジフェニルジカルボン酸、フェニルインダンジカルボン
酸、アジピン酸、セバシン酸、5−スルホイソフタル
酸、トリメリット酸、ジメチロールプロピオン酸等のカ
ルボン酸成分、および5−Naスルホイソフタル酸、5
−Kスルホイソフタル酸、5−Kスルホテレフタル酸等
スルホン酸塩基を有するカルボン酸成分と、エチレング
リコール、ジエチレングリコール、ネオペンチレングリ
コール、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジ
オール、1,6−シクロヘキサンジメタノール、グリセ
リン、トリメチロールプロパン、ビスフェノールAアル
キレンオキシド付加物等のヒドロキシ化合物成分とから
構成されるポリエステルであって、水溶液、水分散液又
は乳化液として使用される。
【0012】上記の(A)ポリエステルには、親水性を
付与するために、分子内の全ジカルボン酸成分に対し、
スルホン酸塩基を有するジカルボン酸成分が8〜20モ
ル%、好ましくは10〜15モル%のものを用いる。ス
ルホン酸塩基が8モル%未満では塗工性が不足し、20
モル%を越えると耐湿性が低下する。
【0013】また、(A)ポリエステルの二次転移点
(以下「Tg」と記す場合がある)は40〜90℃であ
る。Tgが40℃未満ではブロッキングしやすく、90
℃を越えるとフィルムの透明性が低下する。
【0014】本発明の塗膜を構成する成分として用いる
(B)アクリル系樹脂(以下「アクリル樹脂」と記す場
合がある)は、メタクリル酸メチル、アクリル酸エチ
ル、アクリル酸ブチル、メタクリル酸、アクリル酸、ア
クリルアミド、β−ヒドロキシエチルアクリレート、グ
リシジルメタクリレート、アクリル酸アンモニウム、N
−メチロールアクリルアミド、N−メトキシメチルアク
リルアミド等のアクリル系モノマーよりなる共重合体で
あって、必要なら他のビニル系モノマーを共重合成分と
して重合させても良い。
【0015】上記の(B)アクリル樹脂のTgは25〜
70℃である。Tgが25℃未満ではブロッキングしや
すく、70℃を越えると塗膜が脆くなり、透明性も低下
する。
【0016】本発明の塗膜を構成する成分として用いる
(C)分子内にスルホン酸塩基を有する高分子制電剤
(以下「制電剤」という)は、ビニルスルホン酸ソー
ダ、メタリルスルホン酸ソーダ、スチレンスルホン酸ソ
ーダ等のスルホン酸塩基を有するモノマーと、メタクリ
ル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸、アクリル
酸メチル、スチレン、アクリルニトリル、酢酸ビニル等
のビニル系モノマーとの共重合体であって、スルホン酸
塩基を有するモノマーの共重合割合は30モル%以上で
あることが好ましい。
【0017】本発明の塗膜を構成する成分として用いる
(D)微粒子は、有機又は無機の微粒子であり、粒径が
20〜2000nmのものが好ましい。かかる微粒子と
しては、炭酸カルシウム、酸化カルシウム、酸化アルミ
ニウム、カオリン、酸化珪素、酸化亜鉛、架橋アクリル
樹脂粒子、架橋ポリスチレン樹脂粒子、メラミン樹脂粒
子、シリコーン樹脂粒子等が例示される。該微粒子の粒
径が20nm未満ではブロッキングしやすく、2000
nmを越えると透明性が低下しやすい。
【0018】これら(A)ポリエステル(以下単に
「(A)」という場合がある)、(B)アクリル樹脂
(以下単に「(B)」という場合がある)、(C)制電
剤(以下単に「(C)」という場合がある)、及び
(D)微粒子(以下単に「(D)」という場合がある)
の量比(重量%比)のうち、(A)は15〜50重量%
である。(A)が15重量%未満では塗膜とベースフィ
ルムとの接着性(以下単に「接着性」という場合があ
る)及び本発明のフィルムへのトナーの密着性が不足
し、50重量%を越えると滑り性がが低下する。該量比
で(B)は10〜40重量%である。(B)が10重量
%未満では滑り性が不足し、40重量%を越えると接着
性が低下する。該量比で(C)は20〜55重量%であ
る。(C)が20重量%未満では制電性が不足し、55
重量%を越えると接着性が低下する。該量比で(D)は
5〜25重量%である。(D)が5重量%未満では滑り
性が不足し、25重量%を越えると透明性が低下する。
【0019】塗膜を構成する成分として、上記構成成分
以外にメラミン樹脂等の他の樹脂、帯電防止剤、有機若
しくは無機のフィラー、着色剤、界面活性剤、紫外線吸
収剤等を添加しうる。
【0020】塗布剤のポリエステルフィルムへの塗布
(以下「塗工」という場合がある)を、通常の塗工工程
すなわち二軸延伸熱固定したポリエステルフィルムに、
該フィルムの製造工程と切り離した工程で行うと、芥、
塵埃等を巻き込み易く好ましくない。かかる観点よりク
リーンな雰囲気での塗工すなわちフィルム製造工程での
塗工が好ましい。
【0021】本発明では延伸可能なフィルムに塗布剤を
塗布するが、延伸可能なフィルムとは、未延伸フィル
ム、一軸延伸フィルム又は二軸延伸フィルムである。こ
のうちフィルムの押出し方向(以下「縦方向」という)
に一軸延伸(以下「縦延伸」という)したフィルムが好
ましく、この後、フィルムの押出しと直角方向(以下
「横方向」という)の延伸(以下「横延伸」という)、
場合によっては再縦延伸も行いうる。
【0022】塗布剤の固形分濃度は、通常30重量%以
下であり、10重量%以下が更に好ましい。塗布量は走
行しているフィルム1m2 当り0.5〜20g、更に1
〜10gが好ましい。
【0023】塗布方法としては、公知の任意の塗工法が
適用できる。例えばロールコート法、グラビアコート
法、ロールブラッシュ法、スプレーコート法、エアーナ
イフコート法、含浸法及びカーテンコート法などを単独
または組み合わせて適用することができる。
【0024】原反への塗布剤の塗布は製膜工程で実施す
るため、防災上水性液が好ましく、水溶液、水分散液又
は乳化液等任意の形態で使用される。
【0025】塗工されたフィルムは、乾燥、延伸処理工
程に導かれるが、かかる処理は、従来から当業界に蓄積
された条件で行うことができる。好ましい条件として
は、例えば乾燥は90〜130℃×2〜10秒、延伸は
90〜130℃、延伸倍率は縦方向3〜5倍、横方向3
〜5倍、必要ならば再縦方向1〜3倍であり、熱固定す
る場合は、180〜240℃×2〜20秒である。
【0026】かかる処理後の塗膜の厚さは任意に選べる
が、0.02〜1μmであることが好ましい。
【0027】
【実施例】以下実施例により、本発明を詳述する。尚、
実施例中「部」とあるのは「重量部」を示す。また各特
性値は以下の方法にて測定した。
【0028】1.制電性 ポリエステルフィルムの塗膜面を23℃×60%RHの
条件下に24時間保持した後、振動容量型電位差測定器
(タケダ理研社製・TR−84M型機)にて表面固有抵
抗値を測定した。
【0029】2.摩擦係数(滑り性) ASTM・D1894−63に準じ、東洋テスター社製
のスリッパリー測定器を使用し、フィルムの表面と裏面
を合わせ、荷重1Kgを加えて静摩擦係数(μs)を測
定した。
【0030】3.ブロッキング性 50mm幅に切断したフィルムを2枚重ね、50Kg/
cm2 の荷重下40℃×50%RHにて17時間処理し
た後、引張り試験機にて荷重を加えた箇所の剥離強度
(g/50mm)を測定した。剥離強度の値より下記の
通り評価した。 ブロッキング性良好: 剥離強度≦10 ブロッキング性やや良好: 10<剥離強度≦30 ブロッキング性不良: 30<剥離強度
【0031】4.光線透過率及びヘーズ(透明性) 村上色彩技術研究所製 HR−100型 ヘーズメータ
ーにより、ASTM・D1003に準じて測定した。
【0032】5.二次転移点 デュポン製 Thermal Analyst 2000型 示差熱量計に
て、20℃/分の昇温速度にて測定した。
【0033】6.固有粘度 オルソクロロフェノール溶媒による溶液の粘度を35℃
にて測定し求めた。
【0034】7.トナー密着性 塗膜を積層したフィルムを FUJI XEROX 社製の複写機
(vivace 500型機)にて情報を印字し、トナーの密着性
を観察評価した。
【0035】8.耐湿性 前記ブロッキング性の評価において、処理条件を60℃
×70%RH×17時間とした他は同様の方法で剥離強
度(g/50mm)を測定した。測定結果より下記の通
り評価した。 耐湿性良好: 剥離強度 ≦ 10 耐湿性やや良好: 10 < 剥離強度 ≦ 30 耐湿性不良: 30 ≦ 剥離強度
【0036】9.接着性 ポリエステルフィルムの塗膜面に、幅12.7mm,長
さ150mmのスコッチテープ(スリーエム社製・N
o.600)を気泡が入らないよう粘着し、この上をJ
IS・C2701(1975)記載の手動式荷重ロール
でならして密着せしめた後、テープ幅に切り出す。この
ようにして作成したサンプルからスコッチテープを剥離
した後の、塗膜のポリエステルフィルムからの剥離状態
を観察して接着性を下記の通り評価した。 A:剥離が全く認められず、接着性良好 B:異物部分で僅かに剥離が認められる C:剥離が顕著に認められる
【0037】10.塗工性 塗工フィルムを自然光で透過観察し、その状況で下記の
通り評価した。 塗工性良好 :斑なし 塗工性やや良好:ごく僅か斑がある 塗工性不良 :筋斑や、まだら模様の斑がある
【0038】[実施例1]固有粘度が0.62のポリエ
チレンテレフタレートよりなる未延伸シートを縦方向に
3.6倍延伸した後、テレフタル酸[86モル%](以
下[ ]内の数値はモル%を示す)・イソフタル酸
[2]・5−Naスルホイソフタル酸[12]と、エチ
レングリコール[96]・ネオペンチレングリコール
[2]・ビスフェノールAエチレンオキサイド付加物
[2]よりなる共重合ポリエステル(以下単に「E」と
いう)(Tg=79℃)25重量%、メタクリル酸メチ
ル[66]・アクリル酸エチル[20]・アクリル酸
[5]・N−メトキシメチルアクリルアミド[5]・β
−ヒドロキシエチルアクリレート[4]共重合体(以下
単に「P」という)(Tg=45℃)22重量%、ビニ
ルスルホン酸ソーダ[50]・アクリル酸エチル[4
4]・アクリルニトリル[6]共重合体(以下単に
「X」という)30重量%、粒径40nmの酸化珪素1
3重量%及びポリオキシエチレンノニルフェニルエーテ
ル10重量%からなる組成の、4重量%濃度の水性液を
両面にロールコーターにて塗布した。次いで、水性液を
塗布した該一軸延伸フィルムを乾燥しつつ横方向に4倍
延伸し、更に230℃で熱固定して厚さ100μmのフ
ィルムを得た。塗膜厚さは0.04μmであった。この
フィルムの特性を表1に示す。
【0039】[比較例1]実施例1において塗布しない
こと以外は、実施例1と同様にして得たフィルムの特性
を表1に示す。
【0040】[実施例2〜7]実施例1において塗布剤
の種類と比率を変えること以外は同様にして得たフィル
ムの特性を表1に示す。表1より明らかなように、本発
明のフィルムは制電性、滑り性及び接着性が優れる。
【0041】
【表1】
【0042】[実施例8〜11及び比較例2,3] (A)ポリエステルの種類を変えて、Tgの異なるポリ
エステルを用いた他は実施例1と同様にしてフィルムを
得た。得られたフィルムの特性を表2に示す。表2より
明らかなように、本発明のフィルムはブロッキング性及
び透明性に優れる。
【0043】
【表2】
【0044】[実施例12〜16及び比較例4,5] (A)ポリエステルのスルホン酸塩基を有する成分の共
重合割合をかえた他は実施例1と同様にしてフィルムを
得た。得られたフィルムの特性を表3に示す。表3より
明らかなように、本発明に用いる塗布剤は塗工性が優
れ、本発明のフィルムは耐湿性が優れる。
【0045】
【表3】
【0046】[実施例17〜19及び比較例6,7]
(A)ポリエステル,(B)アクリル樹脂、(C)制電
剤及び(D)微粒子の比率を変えた他は実施例1と同様
にしてフィルムを得た。得られたフィルムの特性を表4
に示す。表4より明らかなように、本発明のフィルムは
接着性、密着性及び滑り性に優れる。
【0047】
【表4】
【0048】[実施例20〜22及び比較例8,9] (B)アクリル樹脂の種類を変えて、Tgの異なるアク
リル樹脂を用いた他は実施例1と同様にしてフィルムを
得た。得られたフィルムの特性を表5に示す。表5より
明らかなように、本発明のフィルムはブロッキング性、
透明性及び塗膜の靭性が優れる。
【0049】
【表5】
【0050】[実施例23,24及び比較例10,1
1](A)ポリエステル,(B)アクリル樹脂、(C)
制電剤及び(D)微粒子の比率を変えた他は実施例1と
同様にしてフィルムを得た。得られたフィルムの特性を
表6に示す。表6より明らかなように、本発明のフィル
ムは接着性、滑り性に優れる。
【0051】
【表6】
【0052】[実施例25,26及び比較例12,1
3](A)ポリエステル,(B)アクリル樹脂、(C)
制電剤及び(D)微粒子の比率を変えた他は実施例1と
同様にしてフィルムを得た。得られたフィルムの特性を
表7に示す。表7より明らかなように、本発明のフィル
ムは制電性、接着性に優れる。
【0053】
【表7】
【0054】[実施例27,28及び比較例14,1
5](A)ポリエステル,(B)アクリル樹脂、(C)
制電剤及び(D)微粒子の比率を変えた他は実施例1と
同様にしてフィルムを得た。得られたフィルムの特性を
表8に示す。表8より明らかなように、本発明のフィル
ムは透明性及び滑り性に優れる。
【0055】
【表8】
【0056】[実施例29]実施例1で得たフィルムを
A4判に切断し、20枚重ねて FIJI XEROX 社製の複写
機(vivace 500型機)にて情報の連続複写を試みた結
果、フィルムの供給及びトナーのフィルムへの密着性が
良好であった。
【0057】[比較例16]比較例1で得たフィルムを
A4判に切断し、実施例29と同様の方法で情報の連続
複写を試みた結果、フィルムの供給の際に重送がおこ
り、またトナーのフィルムへの密着性が不良であった。
【0058】
【発明の効果】このようにして得られた本発明のフィル
ムは、表面抵抗が低く実質的に表面にブリードしない制
電剤を用いてあり、滑り性も良いので、OHP用フィル
ムとして使用した時に搬送性が良くトナーの密着性も良
いポリエステルフィルムであって、OHP用フィルムに
適したものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03G 7/00 J

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリエステルフィルムの少なくとも片面
    にトナー密着層を積層せしめたフィルムにおいて、該密
    着層は、(A)分子内の全ジカルボン酸成分に対し、ス
    ルホン酸塩基を有するジカルボン酸成分が8〜20モル
    %であって、二次転移点が40〜90℃のポリエステル
    15〜50重量%、(B)二次転移点が25〜70℃の
    アクリル系樹脂10〜40重量%、(C)分子内にスル
    ホン酸塩基を有する高分子制電剤20〜55重量%及び
    (D)微粒子5〜25重量%からなる成分を主成分とす
    る水性液を、延伸可能なポリエステルフィルムに塗布し
    た後、乾燥、延伸処理してつくられた密着層であること
    を特徴とするOHP用フィルム。
JP5296559A 1993-11-26 1993-11-26 Ohp用フィルム Pending JPH07149934A (ja)

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JP5296559A JPH07149934A (ja) 1993-11-26 1993-11-26 Ohp用フィルム

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11028299B2 (en) * 2013-11-19 2021-06-08 Mitsubishi Polyester Film, Inc Anti-powdering and anti-static polymer film for digital printing

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11028299B2 (en) * 2013-11-19 2021-06-08 Mitsubishi Polyester Film, Inc Anti-powdering and anti-static polymer film for digital printing

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