JPH07149800A - 新規な可溶性ヒトFc−ガンマーIIIレセプター、それらの製造方法、それらを含む製薬組成物、それらの医薬としての利用及びそれらの診断用途 - Google Patents

新規な可溶性ヒトFc−ガンマーIIIレセプター、それらの製造方法、それらを含む製薬組成物、それらの医薬としての利用及びそれらの診断用途

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JPH07149800A
JPH07149800A JP6064415A JP6441594A JPH07149800A JP H07149800 A JPH07149800 A JP H07149800A JP 6064415 A JP6064415 A JP 6064415A JP 6441594 A JP6441594 A JP 6441594A JP H07149800 A JPH07149800 A JP H07149800A
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Alejandro Aruffo
アレジャンドロ・アルッフォ
Wolf E Fridman
ウルフ・イー・フリドマン
Catherine Sautes
カトリーヌ・ソート
Brian Seed
ブライアン・シード
Christophe Teillaud
クリストフ・テロー
Jean-Luc Teilland
ジャンリュク・テロー
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General Hospital Corp
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 新規な可溶性のヒトRFcγIIIレセプタ
ーを提供すること。 【構成】 下記の配列番号1のアミノ酸配列を有する可
溶性ヒトRFcγIIIレセプター: (式中、N末端において、適宜、メチオニンが先行し、
この配列のアナログにおいても同様とする)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、新規な可溶性ヒトFc−ガンマ
ーIIIレセプター、それらの製造方法、それらを含む
製薬組成物、それらの医薬としての利用及びそれらの診
断用途に関する。
【0002】ヒト免疫グロブリンG(IgG)のFc部
分に対する親和性を有する3つのクラスのFc−ガンマ
ーレセプター(FcγR)が記載された。それらは、リ
ガンドに対する親和性、それらの細胞分布及び機能によ
って異なる(J. V. Ravetch等、Annu. Rev. Immunol.,
9, 457, 1991 )。CD64抗原のキャリアーであるク
ラスIのFc−ガンマーレセプター(RFcγI)は、
単量体IgGに対する強い親和性を有するレセプターで
ある。CD32抗原のキャリアーであるクラスIIのF
c−ガンマーレセプター(RFcγII)及びクラスI
IIのFc−ガンマーレセプター(RFcγIII)
(CD16抗原のキャリアー)は、免疫複合体中のIg
Gに対する弱い親和性を有するレセプターである。
【0003】異なる構造及び細胞での発現を有するFc
−ガンマーIIIレセプターの2つの型、RFcガンマ
ーIII−1及びRFcガンマーIII−2が、それぞ
れ、記載された(J. V. Ravetch 等、 J. Exp. Med., 17
0, 481, 1989)。RFcγIII−1は、グリコシルホ
スファチジルイノシトール(GPI)により細胞膜表面
に結合した1本鎖を有するレセプターであり、専ら、免
疫系の最も豊富な細胞型を代表する好中球により発現さ
れている。RFcγIII−1は、複合体化IgG1及
びIgG3に固着するが、IgG2及びIgG4には固
着しない(T. W. J. Huizinga 等、 J. Immunol., 142,
2359,1989 )。RFcγIII−1をコードしている遺
伝子の、それぞれNA1及びNA2と呼ばれる2つの対
立遺伝子がクローン化された(P. A. Ory 等、 J. Clin.
Invests., 84, 1688, 1989 )。RFcγIII−2
は、いわゆるナチュラルキラー(NK)細胞、マクロフ
ァージ及び単球において、培養下で、発現されている膜
レセプターである(J. C. Edberg等、 J. Immunol., 14
4, 4729, 1990)。
【0004】Fc−ガンマーレセプターは、免疫系の反
応の調節において重要な役割を果たす(W. H. Fridman
等、 Immunol. Rev., 125, 49, 1992)。Fc−ガンマー
レセプターの顕著な特性の1つは、複合体化IgGに結
合する可溶性型の存在に基づいている。
【0005】Fc−ガンマーレセプターは、イン・ビト
ロで、T細胞培養の上清中に放出され得且つIgGのF
c断片に対する特異的親和性を保持しているということ
が示された。これらの可溶性レセプターは、IgGBF
(免疫グロブリンG結合因子)と呼ばれた(W. H. Frid
man 等、 Cell. Immunol., 11, 442, 1974 )。これらの
可溶性型は又、ヒトの生物学的液体中を循環している。
可溶性CD16とも呼ばれるRFcγIIIの可溶性型
は又、末梢血液細胞培養の上清中(W. H. Fridman 等、
Immunol. Rev., 56, 51, 1981 )並びにヒト血清中(T.
W. J. Huizinga 等、 J. Clin. Invests., 86, 416, 19
90)又は唾液中(C. Teillaud 等、 Journal de Parodon
tologie, 第12巻、 第 1号、 1、 1992 )にも検出され
る。これらのRFCγIIIレセプターの可溶性型は、
本質的に好中球によって産生される。活性化好中球は、
GPI残基による結合したレセプターの蛋白質分解によ
って可溶性CD16を放出する(T. W. J. Huizinga
等、 Nature, 333, 667, 1988)。
【0006】RFcγIII−1をコードする遺伝子の
不足している患者において、可溶性CD16の量が低下
しており又は未検出のことさえあることが示された(T.
W.J. Huizinga 等、 Blood, 10, 1927, 1990 )。多発
性骨髄腫を患っている患者は病気の段階に応じて可溶性
CD16の量が減少していることも又、認められた(C.
Mathiot等、 J. Clin. Inv., 13, No. 1, 41, 1993)。
【0007】ヒトRFcγIIIレセプターをコードす
るcDNAのクローンが、G. A. Peltz 等、 Proc. Nat
l. Acad. Sci. USA, 86, 1013, 1989及びD. Simmons等、
Nature, 333, 568, 1988によって単離された。188
アミノ酸を有するポリペプチド鎖を含む単一の細胞外ド
メインにより構成されたRFcγIIIレセプターの可
溶性型の調製並びに免疫血小板減少紫斑病の治療におけ
るその利用は、欧州特許出願EP−A−0343950
中に記載された。
【0008】本発明は、新規な可溶性のヒトRFcγI
IIレセプター(以後、RFcIIIレセプターと呼
ぶ)に関するが、その予想外の免疫抑制的な生物学的特
性は、特に、自己免疫疾患又は自己免疫症候群、移植物
の拒絶及び悪性リンパ増殖の領域において、医薬として
の利用を可能にする。
【0009】それ故、本発明の主題は、下記の配列番号
1のアミノ酸配列を有する可溶性のヒトRFcγIII
レセプターである:
【化4】 (式中、N末端において、適宜、メチオニンが先行し、
この配列のアナログにおいても同様とする)。
【0010】アナログとは、生成物が、この発明のRF
cγIIIレセプターに特徴的なIgG1及びIgG3
固着特性を保持する限りは、最後の6アミノ酸が除かれ
た配列を除いては、配列番号1の配列の189〜194
位のC末端部分が、1つ以上のアミノ酸の置換、欠失又
は付加により、改変された配列を含む。
【0011】これらの可溶性RFcγIIIレセプター
の特性を、公知の方法、例えば、特定のイソタイプのヒ
トIgG(そのヒトIgGの説明を下記に実験部分中に
与える)を含むアフィニティーカラム上での固定又はI
gGから回収した赤血球(RBC)とRFcγIIIレ
セプターを発現している細胞との間でのロゼット形成の
阻害(例えば、W. H. Fridman 等、 Meth. Enzymol, 第
116巻、 403、 1986 により記載された方法による)によ
って測定する。この発明のRFcγIIIレセプター
は、ペプチド合成で公知の方法又は遺伝子工学で公知の
方法(この発明のRFcγIIIレセプターをコードす
るDNA配列の発現ベクターへの挿入、このベクターで
の細胞のトランスホーメーション及び発現した生成物の
単離を含む)による標準蛋白質技術によって調製するこ
とが出来る。
【0012】この発明の1つの面は、下記の配列番号1
のアミノ酸配列をコードするDNAの宿主細胞内での発
現によって得られる可溶性のヒトRFcγIIIレセプ
ターに関する:
【化5】 (式中、N末端において、適宜、メチオニンが先行し、
この配列のアナログにおいても同様とする)。
【0013】RFcγIIIレセプターが宿主細胞中で
の発現により得られる場合は、これは、公知の遺伝子工
学及び細胞培養法によって達成される。
【0014】この発現は、適当なプロモーター配列を先
行させたこの発明のRFcγIIIレセプターをコード
する配列を含む原核生物宿主細胞、例えば大腸菌、又は
真核細胞中で達成することが出来る。
【0015】この発明は、特に、下記式の配列番号1の
アミノ酸配列をコードするDNAの真核宿主細胞内での
発現により得られる可溶性のヒトRFcγIIIレセプ
ターに関する。
【化6】
【0016】これらの真核宿主細胞は、酵母並びに一層
高等な生物例えば哺乳動物細胞を含む。哺乳動物細胞
は、例えば、マウスL細胞等の繊維芽細胞、CHO細胞
若しくはBHK細胞等のハムスター細胞又はサルのCO
S細胞である。
【0017】この発明は又、配列番号1のアミノ酸配列
又はそれと類似する配列を有する可溶性ヒトRFcγI
IIレセプターをコードするDNA配列を含むDNA配
列に関係する。この発明は、特に、配列番号1のアミノ
酸配列又はそれに類似する配列を有する可溶性ヒトRF
cγIIIレセプターをコードするDNA配列に関す
る。
【0018】この発明は、特に、本質的に配列番号2の
ヌクレオチド配列により構成されるこの発明のRFcγ
IIIレセプターをコードするDNA配列に関する。配
列番号2の配列は、既述のD. Simmons等によりクローン
化が記載され、翻訳の終止コドンを含む配列が有向(di
rected)突然変異誘発法により導入されているcDNA
配列から得られる。672ヌクレオチドを含む配列番号
2の配列は、RFcγIIIレセプターのコード領域を
含んでおり、該配列において、演繹されたアミノ酸配列
(以下に与えるが、+1位から開始する)は194アミ
ノ酸を含み且つ18アミノ酸を有するシグナルペプチド
配列が先行する。
【0019】この発明の可溶性ヒトRFcγIIIレセ
プターをコードするDNA配列を含む発現ベクター並び
に上記のベクターの1つでトランスホームした宿主も又
この発明の主題である。この発明は、特に、真核細胞で
ある宿主に関する。
【0020】この発明の他の面は、可溶性ヒトRFcγ
IIIレセプターの上記のトランスホームした宿主細胞
の1つにおける発現を含む方法及び、特に、宿主細胞が
真核細胞である方法(その例は、後述する)に関する。
【0021】この発明の可溶性ヒトRFcγIIIレセ
プター又はその免疫原性断片に対するモノクローナル抗
体も又本発明の主題である。これらの抗体は公知の方法
によって製造され、例えば、ELISA試験において、
RFcγIIIレセプターを標準分子として用いて、例
えば、生物学的液体中の可溶性FcγIIIレセプター
の量又はこの発明のRFcγIIIレセプターの投与量
の変化を特徴とする病状の診断に利用することが出来
る。それ故、この発明の主題は又、この発明の1種以上
の抗体を含む診断用組成物でもある。
【0022】この発明のRFcγIIIレセプターは、
顕著な免疫抑制性の生物学的特性、特に、抗増殖活性、
免疫グロブリンの産生に対する阻害活性並びに細胞性の
ナチュラルキラー(NK)型の細胞毒性に対する抵抗活
性(後述の結果に示す)を有する。
【0023】これらの特性は、この発明のRFcγII
Iレセプターを、自己免疫疾患、例えば、自己免疫性糖
尿病、リウマチ様多発性関節炎、播種性エリテマトーデ
ス又は多発性硬化症の治療並びに免疫刺激治療(例え
ば、インターロイキン2による治療)から生じる自己免
疫性症候群の治療において有用なものにする。この発明
の生成物は又、悪性のリンパ増殖、特にBリンパ腫及び
B骨髄腫の治療或は器官移植後の移植物の拒絶の阻止及
び悪性リンパ増殖の治療においても有用である。
【0024】それ故、本発明の主題は、医薬としてのこ
の発明の可溶性ヒトRFcγIIIレセプターである。
【0025】この発明は、上記の医薬を活性成分として
含む製薬組成物に及び、特に、細胞増殖、NK型細胞毒
性又は抗体産生を調節するための製薬組成物に関する。
【0026】この活性成分は、上記の製薬組成物の製造
のために通常の賦形剤に含ませることが出来る。この発
明のこれらの組成物は、非経口、経口又は局所的経路に
より投与することが出来る。下記の実施例は、この発明
を制限することなく説明する。
【0027】
【実施例】実施例1 :真核細胞における可溶性ヒトFcγIIIレ
セプター(RFcγIII)の産生 RFcγIIIレセプターを連続的に分泌する真核細胞
を、選択マーカーを有するベクターとRFcγIIIレ
セプターをコードするDNA配列及び宿主株に適合性の
プロモーターを有する発現ベクターとによるコトランス
フェクションによって得る。これらの生物学的活性を、
単離して均質に精製した生成物について測定する。
【0028】A − コード配列の構築: RFcγIIIレセプターをコードするDNA配列を、
PMN中で発現されるRFcγIIIレセプターをコー
ドするcDNA(翻訳を終結させるためのTAGコドン
を含む「終止リンカー」と呼ばれるヌクレオチド配列を
導入してある)から得る:D. Simmonsにより記載された
pCD16プラスミッド(既述)は、893bpのcD
NA挿入物を含んでおり、その中には、「終止リンカ
ー」GCGGATCCTAGACTAGTCTAG (配列番号4)が公知の有
向突然変異誘発法により652位に導入してある。pC
D16を、連続的に、KpnI制限エンドヌクレアーゼ
により消化し、T4−DNAポリメラーゼで処理して突
き出た3’末端を除去し、次いで、BamHI部位を含
む配列CGCGGATCCGCG(配列番号5)を有するオリゴヌク
レオチドに結合する。得られた断片を、次いで、単一の
BamHI部位を有するプラスミッド中でクローン化す
る。BamHI部位の後ろにTAG終止コドンを創るた
めに、SpeI部位を先ず除去する。BamHI部位を
制限酵素処理し、次いで、生じた末端を大腸菌のDNA
ポリメラーゼのクレノー断片を用いて満たす。SpeI
酵素の制限部位を含む「SpeIリンカー」CTAGACTAGT
CTAG(配列番号6)配列を挿入する。この配列番号2の
ヌクレオチド配列を有する672bpの挿入物が得られ
る。
【0029】この挿入物をCDM8プラスミッド(B. S
eed, Nature, 329, 840, 1987 )のBstI部位にサブ
クローン化した。Xba1制限酵素での消化の後に、単
離した断片を、pKO−neoプラスミッド(K. Van D
oren等、 J. Virol., 50, 606, 1984)から誘導したpK
C3プラスミッドのポリリンカー部位に挿入する。その
構造を図1に示す。得られたプラスミッドをpKC3−
RFcγIIIと呼ぶ(図1)。
【0030】B − トランスフェクション及びトラン
スホームされた細胞の選択 pKC3−RFcγIIIプラスミッドを、リン酸カル
シウムによる共沈殿法によって、pSV2−neoプラ
スミッド(K. Van Doren等、 前述)とのコトランスフェ
クションにより、マウスの繊維芽細胞(L細胞)中に導
入する:直径60mmのペトリ皿に、10% ウシ胎児
血清(FCS)(Flow Laboratories )、100IU/
ml ペニシリン(Gibco BRL )、100μg/ml
ストレプトマイシン(Gibco BRL )、2mM L−グル
タミン(Gibco BRL )を含むDMEM培地(Gibco BRL
)中で培養した106 のL細胞を播種する。7%CO2
の加熱チャンバー中で37℃で一晩インキュベートし
た後に、これらの細胞に、10μgのpKC3−RFc
γIIIプラスミッドと100ngのpSV2−neo
プラスミッドとをコトランスフェクトする。3日間培養
した後に、これらの細胞を、1mg/ml G−418
抗生物質(ジェネチシン、G−418硫酸塩、Gibco BR
L )を含む選択用培地中に置き、次いで、それらを50
0μg/mlのG−418を含む倍地中に維持する。
【0031】選択用倍地中の耐性クローンの全RNAを
単離し、ドットブロット及びノーザンブロット技術によ
って分析する。RFcγIIIレセプターの特異的RN
Aを、A. P. Feinberg等、 Anal. Biochem 132, 6, 1983
に記載された「ランダムプライマー」法により(アルフ
ァ−32P)dCTP(370MBq/ml)で32P標識
したpKC3−RFcγIIIのXba1−Xba1断
片により構築した特異的プローブを用いて検出する。
【0032】インターロイキン2の存在下で培養したヒ
トリンパ球(LAK細胞)のRNAを正の対照として用
い、トランスフェクトしてないL細胞を負の対照として
用いる。
【0033】図2は、C4〜C8と呼ばれる5つの抵抗
性クローンを用いて得られた結果を示している。クロー
ンC8(以後、IIIC8と呼ぶ)は、RFcγIII
レセプターをコードするRNAを最も多数含んでおり、
これを以下の研究用に選択する。
【0034】C − RFcγIIIレセプターの産生 IIIC8クローンをAcusyst Junior(Endotronics )
型のバイオリアクターにて、5% FCSを補完したD
MEM倍地中で培養する。1.1m2 のバイオリアクタ
ーに3×108 細胞を播種して、5% FCSを含むD
MEM培地の連続流を1ml/時の流量で確立する。こ
のブロスを12〜22日に採集する。
【0035】実施例2:RFcγIIIレセプターの精
製 上記の採集した60mlのブロスを、18時間4℃で、
20mM トリス−ベース緩衝溶液(pH7.6)に対
して透析し、次いで、BSA−セファロース4B(Phar
macia )の0.5mlのカラムを通し及び、H. B. Flei
t 等(Proc. Natl. Acad. Sci. 79, 3275, 1982 )によ
り記載されたIgG1 kイソタイプの抗CD16マウ
ス抗体である3G8モノクローナル抗体を結合したセフ
ァロース4B(Pharmacia )を0.5ml含み、20m
M トリス−ベース緩衝液(pH7.6)で平衡化され
たカラムにおける4℃での流量15〜20ml/時のク
ロマトグラフィーにかける。溶出物を同じカラムに更に
2回通す。カラムを40mlの同じ緩衝液で洗い、次い
で、流量3ml/時で、0.2M グリシン−HCl緩
衝液(pH2.8)で溶出する。2mlの酸溶出物が得
られるが、それを、2M トリス−ベース(pH9)で
中和して以下の分析にかける。
【0036】a)蛋白質含量 得られた酸溶出物は、Bradfordミクロ分析(Bio-Rad Pr
otein Assay )により滴定したところ、72±45μg
の蛋白質を含んでいる。
【0037】b)RFcγIIIレセプター含量 RFcγIIIレセプターを、D. Simmons(既述)によ
り記載されたIgG2aイソタイプの抗CD16マウス
モノクローナル抗体であってヨウ素125で放射性標識
したBW209/2モノクローナル抗体を用いて、ニト
ロセルロースフィルター上の直接ブロッティングにより
示す。
【0038】出発ブロス(D)、溶出物(EF)及びア
フィニティーカラムからの酸溶出物(EL)について同
時に行なった免疫ブロッティングの結果は、アフィニテ
ィークロマトグラフィーのアウトプットが、採集したブ
ロス中に16〜30%の初期含量のRFcγIIIレセ
プターが存在するという評価を与える(図3)。
【0039】実施例3:RFcγIIIレセプターの特
性表示 A − IgG固着のイソタイプ特異性 この発明のRFcγIIIレセプターのIgG固着の特
異性を、ヒトIgGのカラム上のアフィニティークロマ
トグラフィーによって測定する。
【0040】採集して、透析し且つ実施例2で得たBS
A−セファロース4Bカラムを通したブロスを、IgG
1、IgG2−カッパー、IgG3−カッパー、IgG
4−カッパーのイソタイプの3mgのモノクローナルヒ
トIgGを又はペプシンによりヒトIgGを消化し次い
でプロテインA−セファロースCL−4Bカラム(Phar
macia )上で精製することにより調製したポリクローナ
ルIgGのF(ab’)2 断片をそれぞれ結合した0.
5mlのセファロース4Bを含むカラムにおけるクロマ
トグラフィーにかける。免疫吸着剤の各カラムを20m
M トリス−ベース緩衝液(pH7.6)で洗い、次い
で、0.2M グリシン−HCl緩衝液(pH2.8)
で溶出する。得られた各酸溶出物をそれぞれ2M トリ
ス−ベース緩衝液(pH9)で中和する。
【0041】50μlの出発材料、各溶出物及び中和し
た対応する各酸溶出物を、それぞれ、実施例2で示した
ように、放射性標識した抗CD16BW209/2モノ
クローナル抗体を用いて、直接ブロッティングにより試
験する。
【0042】図4に与えた結果は、固定化IgG1及び
IgG3の免疫吸着剤に対応する溶出物(b)における
強いスポットを示しているが、他方、IgG2、IgG
4又はF(ab’)2 の免疫吸着剤の溶出物(b)は陰
性であり、溶出物(a)は出発材料(S.MAT)のス
ポットより小さい弱いスポットを生じている。これらの
結果は、この発明のRFcγIIIレセプターが不溶化
されたIgG1及びIgG3に固着するがIgG2及び
IgG4には有意には固着しないことを示している。
【0043】B − 均質性 上記の精製したRFcγIIIレセプターを、Laemmli
法(Nature, 227, 680, 1970)によって、ミニラブゲル
システム(Mini-Protean II Electrophoresiscell, Bio
-Rad )中で、10% ポリアクリルアミドゲル上での
SDS−PAGE電気泳動により分析し、その後、オー
トラジオグラフィー又は免疫的検出により表示する。 a)SDSーPAGE及びオートラジオグラフィー
【0044】実施例2で得られた免疫ブロッティング陽
性の酸溶出物試料を、PBS緩衝液に対して透析し、次
いで、クロラミンTを用いる方法により放射性ヨウ化ナ
トリウムを用いてヨウ素125で放射性標識して用い
る。放射性標識した溶出物を、次いで、適宜、脱グリコ
シル化する:0.1mlの放射性標識した溶出物を、5
0mM EDTA、1% トリトンX−100及び1%
2−メルカプトエタノールを含む9倍容の100mM
リン酸ナトリウム緩衝液(pH6.1)で希釈し、1
00℃に5分間維持し、次いで、1単位のENDO F
(エンド−β−アセチルグルコサミニダーゼF、Boehri
nger Mannheim Biochemica)で、37℃で18時間処理
し、次いで、10% トリクロロ酢酸で処理する。得ら
れた沈殿を−20℃アセトンで洗い、100mMDT
T、2% SDS、10% グリセロール及び0.01
% ブロモフェノールブルーを含む80mM トリス−
HCl緩衝液(pH6.8)中で100℃に加熱する。
【0045】脱グリコシル化前に放射性標識した試料
(−エンドF)は、オートラジオグラフィーにより、見
掛け分子量48kDaに対応する単一バンドを示すが、
他方、放射性標識してから脱グリコシル化した試料(+
エンドF)は、26及び30kDaに2つのバンドを示
す(図5A)。
【0046】b)SDS−PAGE及びウエスタンブロ
ッティング:実施例2で得られた30μlの酸溶出物
を、試料SDS緩衝液中で、3分間、沸点まで加熱し、
次いで、周囲温度で40分間200ボルトでSDS−P
AGEにかける。ゲルを、192mM グリシン及び2
% メタノールを含む25mMトリス−ベース緩衝液
(pH8.3)で洗い、次いで、トランスファーシステ
ム(Bio-Rad, Mini Trans-Blot Electrophoretic Trans
fer cell)を用いて1時間100ボルトでニトロセルロ
ース膜(BA-85, 0.45 μm, Schleicher & Schull)上に
トランスファーする。ニトロセルロース膜を、次いで、
45分間40℃で150mM NaCl及び5% BS
Aを含む10mM トリス−HCl緩衝液(pH7.
4)(ウエスタン緩衝液、WBと呼ぶ)に浸し、ヨウ素
125で標識した抗CD16 BW209/2モノクロ
ーナル抗体と18時間4℃でインキュベートする(ニト
ロセルロース10cm2 につき10S cpm/mlの
濃度)。この膜を、次いで、WB緩衝液中で2回連続し
て、1回は0.05%ノニデットP40(Fluka )を含
むWB緩衝液中で、2回はWB緩衝液中で洗い、次い
で、オートラジオグラフィーのために、−70℃で一
晩、Kodak X-OMAT Sフィルム(Eastman Kodak )に露出
させる。
【0047】トランスフェクトしてないL細胞の培養か
ら得た酸溶出物を、対照として、同様に処理する。図5
Bに与えた結果は、精製したRFcγIII(ライン
1)が見掛け分子量48kDaを有する糖蛋白質らしい
移動をするが、対照(ライン2)には何も検出されない
ことを示している。
【0048】実施例4:RFcγIIIレセプターの免
疫抑制活性 上記の精製したRFcγIIIレセプターは、下記を阻
害する能力を測定することによりイン・ビトロで活性化
細胞において評価される免疫抑制活性を示す: − 刺激したリンパ球の増殖; − リンパ球による抗体産生; − NK(ナチュラルキラー)細胞の細胞毒性。
【0049】A − ヨウシュヤマゴボウマイトジェン
(PWM)により刺激したPBMCの増殖の阻害 健康なドナーの末梢血単核細胞(PBMC)を、フィコ
ール−イソパク(Ficoll-Isopaque )密度勾配を用いる
分離により調製する。解凍したPBMCを96ウェルの
プレート(Falcon 3072 )中で、37℃で7%CO2
湿った空気中で培養する。PBMCを、10% ウシ胎
児血清(FCS)(Flow Laboratories)、100IU
/ml ペニシリン、100μg mM/ml ストレ
プトマイシン、1% L−グルタミン、1% 非必須ア
ミノ酸(Gibco )及び0.05M/l 2−メルカプト
エタノール(Gibco )を含むRPMI−1640培地
(Gibco )中で2×106 細胞/mlに調節する。
【0050】2×105 細胞を96ウェルプレート中に
分配し、PWM(IBF )を濃度0.1μg/mlで含む
(刺激した対照)か又は含まない(刺激しない対照)最
終容積200μlの培地にて及び種々の投与量の実施例
2で精製したRFcγIIIの存在下で又はPBS緩衝
液(対照)の存在下で6日間培養する。各培養の3コピ
ーを作成する。PBMCの増殖を培養6日目に、1μC
iのトリチウム化チミジン(Amersham)の取り込みによ
って測定する。7%CO2 の存在下での37℃6時間の
インキュベーションの後に、取り込まれた放射能の量を
ベータカウンター(Pharmacia )で測定する。
【0051】増殖の阻害パーセンテージを、刺激した対
照に対比して計算する。2つの別々の実験で得られた結
果を下記の表に与える:
【表1】 表1 PWM RFcγIIIの投与量 チミジンの取り込み 阻害% μg/ml cpm 第1実験 − − 153 / + − 38393 / + 0.012 37600 0 + 1.5 22558 41 + 6.2 4376 89 第2実験 − − 542 / + − 40798 / + 0.012 43410 0 + 1.5 32207 21 + 6.2 62 100 RFcγIIIの投与量6.2μg/mlにて、PWM
で刺激したPBMCの増殖活性が完全に阻害される。
【0052】B − PWMで刺激したPBMCによる
抗体産生の阻害 細胞培養を、前述のようにして、3コピー作成した。I
gG及びIgMの産生を、6日目に上清において、Ig
G又はIgMに特異的なELISA試験を用いて、E. T
hibaut等、 J. Immunol. Meth., 104, 15, 1987に記載さ
れた方法によって測定する。
【0053】抗体産生の阻害パーセンテージを、刺激し
た対照に対比して計算する。2つの実験で得られた結果
を下記の表に与える:
【表2】 表2 PWM RFcγIII IgM 阻害% IgG 阻害% の投与量 ng/ml ng/ml μg/ml 第1実験 − − 100 / 18 / + − 582 / 192 / + 0.012 492 15 100 59 + 1.5 64 89 10 95 + 6.2 0 100 12 95 第2実験 − − 170 / 20 / + − 287 / 156 / + 0.012 190 34 78 50 + 1.5 0 100 0 100 + 6.2 0 100 0 100 RFcγIIIの投与量1.5μg/mlにて、PWM
で刺激したPBMCによるIgG又はIgMの産生は完
全に阻害される。
【0054】C − NK型細胞毒性の阻害 この研究を、インキュベートされたヒトの循環単核細胞
について又はIL2の非存在下で行ない、その細胞毒性
効果を、NK細胞に感受性の赤白血病細胞系統であるK
562腫瘍標的細胞に対して、Cr51の放出を4時間
測定することによって測定する。
【0055】健康なドナーの末梢血単核細胞(PBL)
を、フィコール−イソパク勾配を用いて調製し、洗い且
つ10% FCS、1% L−グルタミン、100IU
/ml ペニシリン及び100μg/ml ストレプト
マイシンを補完したRPMI1640培地(Gibco )
(10% FCS RPMIと呼ぶ)中の10×106
細胞/mlに調節する。
【0056】LAK細胞を、PBLを7%CO2 を含む
湿った空気の下で1000μ/mlのIL2の存在下で
37℃で3日間培養することにより得る。
【0057】PBL又はLAKエフェクター細胞を10
×106 細胞/mlの濃度で、種々の投与量の実施例2
で精製したRFcγIIIレセプターの存在下で、10
%FCS RPMI培地中で37℃で2時間インキュベ
ートする。次いで、これらの細胞を洗浄し及び5×10
6 細胞/mlで同培地に再懸濁する。
【0058】100μlのPBL又はLAKエフェクタ
ー細胞(5×106 〜7×104 細胞を含む)を100
μlの標的細胞(5×104 細胞)と、96ウェルのV
型プレート中で、37℃で4時間インキュベートする。
2000rpmで5分間の遠心分離の後に、100μl
の上清を取り出し、その放射能を測定する。
【0059】その結果を標的細胞の溶解のパーセンテー
ジとして表示する。図6A及び6Bは、それぞれ、エフ
ェクター/標的の相対的濃度の関数としての、精製した
RFcγIIIレセプターの種々の投与量におけるLA
K細胞及びPBL細胞による溶解の阻害を示している。
【0060】配列表 (1) 一般的情報: (i) 出願人: (A) 名称:ルセル−ユクラフ (B) 通り:ブルバール・デ・ザンバリッド35 (C) 町:パリ (E) 国籍:フランス (F) 郵便番号:75007 (H) テレファックス:(33)1.49.91.46.
10 (A) 名称:ゼネラル・ホスピタル・コーポレーション (B) 通り:フルーツ・ストリート (C) 町:ボストン (D) 州:マサチューセッツ (E) 国籍:米国 (F) 郵便番号:02114 (ii)発明の名称:新規な可溶性ヒトFc−ガンマーII
Iレセプター、それらの製造方法、それらを含む製薬組
成物、それらの医薬としての利用及びそれらの診断用途 (iii) 配列の数:6 (iv)コンピューター読み取り可能形式: (A) 媒体型:フロッピーディスク (B) コンピューター:IBM PC 互換機 (C) オペレーティングシステム:PC−DOS/MS−
DOS (D) ソフトウェア:PatentIn Release #1.0, Version #
1.25 (EPO)and WORDPERFECT 5.1 for correction infor
mations 2 (ii)
【0061】(2) 配列番号1の情報: (i) 配列の特性: (A) 長さ:194アミノ酸 (B) 型:アミノ酸 (C) 鎖の数:1本鎖 (D) トポロジー:直鎖状 (ii)分子の種類:蛋白質 (vi)起源: (A) 生物名:ヒト (xi)配列(配列番号1):
【化7】
【0062】(2) 配列番号2の情報: (i) 配列の特性: (A) 長さ:672塩基対 (B) 型:核酸 (C) 鎖の数:1本鎖 (D) トポロジー:直鎖状 (ii)分子の種類:cDNA (vi)起源: (A) 生物名:ヒト (ix)特徴: (A) NAME/KEY:コード配列(CDS) (B) 存在位置:34..669 (ix)特徴: (A) NAME/KEY:成熟ペプチド(mat peptide ) (B) 存在位置:88..669 (ix)特徴: (A) NAME/KEY:シグナルペプチド(sig peptide ) (B) 存在位置:34..87 (x) 公開情報: (A) 著者:シモンズ、デイヴィッド シード、ブライアン (B) 表題:ナチュラルキラー細胞のFcガンマーレセプ
ターはリン脂質結合膜蛋白質である (C) 誌名:Nature (D) 巻:333 (F) 頁:568−570 (G) 日付:1988年6月9日 (K) 配列番号2の関係残基:1−650 (xi)配列(配列番号2):
【化8】
【0063】(2) 配列番号3の情報: (i) 配列の特性: (A) 長さ:212アミノ酸 (B) 型:アミノ酸 (D) トポロジー:直鎖状 (ii)分子の種類:蛋白質 (xi)配列(配列番号3):
【化9】
【0064】(2) 配列番号4の情報: (i) 配列の特性: (A) 長さ:21塩基対 (B) 型:核酸 (C) 鎖の数:1本鎖 (D) トポロジー:直鎖状 (ii)分子の種類:オリゴヌクレオチド (ix)特徴: (A) NAME/KEY:misc feature (B) 存在位置:1..21 (D) 他の情報:/注=「終止リンカー」 (xi)配列(配列番号4): GCGGATCCTA GACTAGTCTA G 21
【0065】(2) 配列番号5の情報: (i) 配列の特性: (A) 長さ:12塩基対 (B) 型:核酸 (C) 鎖の数:1本鎖 (D) トポロジー:直鎖状 (ii)分子の種類:オリゴヌクレオチド (ix)特徴: (A) NAME/KEY:misc feature (B) 存在位置:1..12 (D) 他の情報:/注=「BamHI部位を含むオリゴヌ
クレオチド」 (xi)配列(配列番号5): CGCGGATCCG CG 12
【0066】(2) 配列番号6の情報: (i) 配列の特性: (A) 長さ:14塩基対 (B) 型:核酸 (C) 鎖の数:1本鎖 (D) トポロジー:直鎖状 (ii)分子の種類:オリゴヌクレオチド (ix)特徴: (A) NAME/KEY:misc feature (B) 存在位置:1..14 (D) 他の情報:/注=「SpeIリンカー」 (xi)配列(配列番号6): CTAGACTAGT CTAG 14
【図面の簡単な説明】
【図1】プラスミッドpKC3−RFcγIIIを示す
図である。
【図2】C4〜C8と呼ばれる5つの抵抗性クローンを
用いて得られた結果を示す図である。
【図3】出発ブロス(D)、溶出物(EF)及びアフィ
ニティーカラムからの酸溶出物(EL)について同時に
行なった免疫ブロッティングの結果を示す図である。
【図4】出発材料、各溶出物及び中和した対応する各酸
溶出物を、それぞれ、実施例2で示したように、放射性
標識した抗CD16BW209/2モノクローナル抗体
を用いて、直接ブロッティングにより試験した結果を示
す図である。
【図5】SDS−PAGEのオートラジオグラフィー及
びウエスタンブロットの結果を示す図である。
【図6】エフェクター/標的の相対的濃度の関数として
の、精製したRFcγIIIレセプターの種々の投与量
におけるLAK細胞及びPBL細胞による溶解の阻害を
示すグラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07K 16/28 8318−4H C12N 5/10 15/09 ZNA C12P 21/02 C 9282−4B 21/08 9161−4B G01N 33/53 D 33/574 Z 33/577 B //(C12N 5/10 C12R 1:91) (C12P 21/02 C12R 1:91) (C12P 21/08 C12R 1:91) 7729−4B C12N 5/00 B 9281−4B 15/00 ZNA A (C12N 5/00 B C12R 1:91) (72)発明者 アレジャンドロ・アルッフォ アメリカ合衆国ワシントン州エドモンズ、 スプルース・ストリート1012 (72)発明者 ウルフ・イー・フリドマン フランス国パリ、リュ・ベルトレ、27 (72)発明者 カトリーヌ・ソート フランス国パリ、リュ・ベルトレ、27 (72)発明者 ブライアン・シード アメリカ合衆国マサチューセッツ州ボスト ン、ジョイ・ストリート47エイ (72)発明者 クリストフ・テロー フランス国パリ、ブルバール・ド・ロピタ ル、117 (72)発明者 ジャンリュク・テロー フランス国パリ、リュ・トゥールヌフォー ル、24ビス

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記の配列番号1のアミノ酸配列を有す
    る可溶性ヒトRFcγIIIレセプター: 【化1】 (式中、N末端において、適宜、メチオニンが先行し、
    この配列のアナログにおいても同様とする)。
  2. 【請求項2】 下記の配列番号1のアミノ酸配列をコー
    ドするDNAの宿主細胞内での発現により得られる可溶
    性ヒトRFcγIIIレセプター: 【化2】 (式中、N末端において、適宜、メチオニンが先行し、
    この配列のアナログにおいても同様とする)。
  3. 【請求項3】 下記の配列番号1のアミノ酸配列をコー
    ドするDNAの真核宿主細胞内での発現により得られる
    可溶性ヒトRFcγIIIレセプター: 【化3】
  4. 【請求項4】 請求項1の可溶性ヒトRFcγIIIレ
    セプターをコードするDNA配列を含むDNA配列。
  5. 【請求項5】 請求項1の可溶性ヒトRFcγIIIレ
    セプターをコードするDNA配列。
  6. 【請求項6】 本質的に配列番号2のヌクレオチド配列
    により構成される、請求項5に記載のDNA配列。
  7. 【請求項7】 請求項1の可溶性ヒトRFcγIIIレ
    セプターをコードするDNA配列を含む発現ベクター。
  8. 【請求項8】 請求項7のベクターによりトランスホー
    ムした宿主。
  9. 【請求項9】 真核細胞である請求項8に記載の宿主。
  10. 【請求項10】 請求項1の可溶性ヒトRFcIIIレ
    セプターをコードするDNAによってトランスホームし
    た宿主細胞内での可溶性ヒトRFcγIIIレセプター
    の発現を含む方法。
  11. 【請求項11】 宿主細胞が真核細胞である、請求項1
    0に記載の方法。
  12. 【請求項12】 請求項1の可溶性ヒトRFcγIII
    レセプター又はその免疫源性断片に対するモノクローナ
    ル抗体。
  13. 【請求項13】 1種以上の請求項12の抗体を含む診
    断用組成物。
  14. 【請求項14】 医薬としての、請求項1に記載の可溶
    性ヒトRFcγIIIレセプター。
  15. 【請求項15】 請求項14の医薬を活性成分として含
    む製薬組成物。
  16. 【請求項16】 細胞増殖を調節するための、請求項1
    5に記載の製薬組成物。
  17. 【請求項17】 NK型細胞毒性を調節するための、請
    求項15に記載の製薬組成物。
  18. 【請求項18】 抗体産生を調節するための、請求項1
    5に記載の製薬組成物。
JP6064415A 1993-03-09 1994-03-09 新規な可溶性ヒトFc−ガンマーIIIレセプター、それらの製造方法、それらを含む製薬組成物、それらの医薬としての利用及びそれらの診断用途 Withdrawn JPH07149800A (ja)

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