JPH07149557A - 充填材及びメタルケース付耐火れんが - Google Patents

充填材及びメタルケース付耐火れんが

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JPH07149557A
JPH07149557A JP5326263A JP32626393A JPH07149557A JP H07149557 A JPH07149557 A JP H07149557A JP 5326263 A JP5326263 A JP 5326263A JP 32626393 A JP32626393 A JP 32626393A JP H07149557 A JPH07149557 A JP H07149557A
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JP
Japan
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metal case
filling
contrast agent
filled
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Withdrawn
Application number
JP5326263A
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English (en)
Inventor
Susumu Hasegawa
晋 長谷川
Takao Okamoto
孝雄 岡本
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JFE Refractories Corp
Original Assignee
Kawasaki Refractories Co Ltd
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Publication date
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  • Curing Cements, Concrete, And Artificial Stone (AREA)
  • Medicines Containing Antibodies Or Antigens For Use As Internal Diagnostic Agents (AREA)
  • Casting Support Devices, Ladles, And Melt Control Thereby (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 充填材施工後のX線試験により容易に所定の
充填が行われたか否かを識別することを可能にする。 【構成】 充填材に造影剤を含有させる。また、造影剤
としてヨウ素化合物製剤、バリウム塩製剤、及びこれら
の混合物の少なくとも1種を用いる。また、本願発明の
メタルケース付耐火れんがにおいては、メタルケース3
と該メタルケース3内に収容された耐火れんが2との隙
間に、上記の造影剤が配合された充填材4を充填する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願発明は、狭小な部分に施工さ
れるモルタルなどの充填材及び該充填材を用いたメタル
ケース付耐火れんがに関し、詳しくは、施工後のX線試
験により、容易に所定の充填が行われたか否かを識別
(判定)することが可能な充填材及びメタルケース付耐
火れんがに関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
狭小な部分に施工されるモルタルなどの充填材や目地材
としては、通常、微粉の耐火材料や、粒度調整された耐
火材材料に、バインダーと、流動性を付与するための液
体を加え、ペースト状に混練したものが用いられてい
る。
【0003】また、連続鋳造用コレクターノズル(下部
ノズル)やポーラスプラグには、別途製造した耐火れん
がをメタルケースに入れるとともに、耐火れんがとメタ
ルケースの間に充填材を1〜5mmの厚さで均一に充填し
たもの(メタルケース付耐火れんが)が用いられる場合
があり、この充填材としても上記充填材が使用されてい
る。
【0004】しかし、上記のような充填材を充填してな
る施工体(例えばメタルケース付耐火れんがなど)にお
いては、充填材が所定の部分(空隙)に確実に充填され
ている場合には必要な耐火性能を得ることができるが、
充填材が所定の空隙にまで十分に充填されていない場合
には意図する耐火性能を得ることができず、施工体が予
測したよりも短期間で損傷し、連続鋳造などの工程に支
障をきたすというような問題点がある。
【0005】本願発明は、上記問題点を解決するもので
あり、施工後のX線試験により容易に所定の充填が行わ
れたか否かを識別することが可能な充填材及び該充填材
を用いたメタルケース付耐火れんがを提供することを目
的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、発明者等は、種々の検討を行い、金属の溶接部など
を検査する場合などに用いられるX線探傷検査法に準ず
る方法(X線試験法)により、所定の充填が行われてい
るか否か(すなわち充填状態の良否)を識別することが
できるのではないかと考えるに至った。
【0007】しかし、従来の充填材には、X線試験によ
り充填状態の良否を識別するために必要な成分(造影成
分)が含まれていないため、X線試験による充填状態の
良否の識別を可能にするためには、適当な造影剤を選択
して充填材に配合することが必要になる。
【0008】そこで、使用に適した造影剤を選択するた
めに、 X線を遮断する(透過しにくい)性質を有し、X線試
験において必要な造影機能を発揮して、充填状態の良否
を識別できること 耐火物として使用したときに低融点物質を生成するな
どの品質劣化を招かないこと 充填材中に均一に分散すること 硬化時間に影響を与えたりして、充填材の施工を妨げ
るものでないこと 取扱い上、無害であること などの点に重点をおいて検討、実験を行った。その結
果、ヨウ素化合物製剤、バリウム塩製剤などが、造影剤
として好適であることがわかった。
【0009】すなわち、本願発明の充填材は、上記のよ
うな種々の検討及び実験を行うことによりなされたもの
であり、X線用の造影剤を含有させたことを特徴として
いる。
【0010】また、本願発明の充填材は、前記造影剤が
ヨウ素化合物製剤、バリウム塩製剤、及びこれらの混合
物の少なくとも1種であることを特徴としている。
【0011】さらに、本願発明のメタルケース付耐火れ
んがは、メタルケースと該メタルケース内に収容された
耐火れんがとの隙間に上記の充填材を充填したことを特
徴としている。
【0012】本願発明の充填材において、充填材を構成
する耐火材料の組成や粒度に特別の制約はなく、通常の
モルタルなどの充填材に使用されている耐火材料と同じ
でよい。
【0013】また、バインダーの種類や硬化剤について
も特別の制約はなく、従来の充填材に使用されている種
々のバインダー及び硬化剤を用いることが可能である。
【0014】さらに、造影剤としては、X線を遮蔽する
(透過させにくい)性質を有し、充填材に含有させるこ
とにより、X線試験による影像から充填状態の良否を識
別することが可能になるような種々の物質を用いること
ができる。好ましい造影剤の代表的なものとしては、ヨ
ウ素化合物製剤(アミドトリゾ酸メグルミン液、イオタ
ラム酸ナトリウム液、イオタラム酸メグルミン液、ヨー
ダミドメグルミン液など)、バリウム塩製剤(硫酸バリ
ウムなど)を例示することができるが、これら以外の造
影剤を用いることも可能である。
【0015】また、造影剤としては、液体(例えばスラ
リー液)、固体(例えば粉末)のいずれの状態のものを
用いてもよく、その態様に特別の制約はない。但し、造
影剤を固体の状態で配合する場合には、十分に分散させ
る見地から、あらかじめ耐火材料と混合しておくことが
好ましい。
【0016】また、造影剤の添加量は、充填材の施工厚
や施工体の形状などにより適宜調整すべきものであり、
施工厚が大きい場合には添加量は少なくてよく、また、
施工厚が小さい場合には添加量を増やすことが必要にな
る。
【0017】
【作用】本願発明の充填材においては、X線用の造影剤
が配合されているため、充填後のX線試験の影像を調べ
ることにより、所定の充填が行われているか否か、すな
わち充填状態の良否を確実に識別することが可能にな
る。
【0018】なお、充填材として、ヨウ素化合物製剤、
バリウム塩製剤、及びこれらの混合物の少なくとも1種
を用いた場合には、X線試験により鮮明な影像を得るこ
とが可能になり、確実に充填状態の良否を識別すること
ができるようになる。
【0019】さらに、メタルケースと該メタルケース内
に収容された耐火れんがとの隙間に上記の充填材を充填
してなるメタルケース付耐火れんが(施工体)は、充填
後のX線試験により充填状態の良否を確実に識別するこ
とができるため、良好な充填が行われた施工体のみを使
用することが可能になり、施工体が予測できないような
早い時期に劣化することを防止して、信頼性を向上させ
ることができるようになる。
【0020】
【実施例】以下に、本願発明の実施例を比較例とともに
示して、発明の特徴とするところをさらに詳しく説明す
る。
【0021】耐火材料として珪石粉末を用いてなる珪石
モルタルに、造影剤として硫酸バリウム粉末を0重量
%,0.1重量%,0.3重量%,及び0.5重量%の
割合で配合して充填材を調製した。
【0022】そして、図1に示すように、連続鋳造用コ
レクターノズル(下部ノズル)1を構成する耐火れんが
2とメタルケース3との隙間に、この充填材4を施工厚
が1.5mm,及び3.0mmになるように充填した。な
お、上記の施工厚が1.5mmのものは、充填不良の試料
を作製するために、意図的に施工厚を小さくしたもので
ある。
【0023】また、比較のため、造影剤を添加しない充
填材を調製し、上記実施例と同様に、連続鋳造用コレク
ターノズル(下部ノズル)を構成する耐火れんがとメタ
ルケースとの隙間に、それぞれ施工厚が1.5mm,及び
3.0mmになるように充填して比較試料を作製した。
【0024】それから、上記実施例の試料と比較例の試
料をX線試験に供して充填材の充填状態の良否を識別
(判定)した。その結果を表1,表2に示す。
【0025】
【表1】
【0026】
【表2】
【0027】表1,表2に示すように、造影剤を含まな
い比較例の充填材を用いた場合、充填むら(充填不良)
があるときにもX線試験の影像に明瞭な変化が生じず、
充填むらの有無を識別することができなかった(充填む
らの有無にかかわらず、常に充填むらがないという結果
になる)のに対して、造影剤を含む実施例の充填材を用
いた場合には、充填むらの有無を確実に識別できること
が確認された。なお、造影剤を含まない比較例の充填材
を用いた場合には、上述のように、X線試験により充填
むら(充填不良)を識別できないのみならず、充填材が
充填されているか否かの識別もできなかった。
【0028】なお、上記実施例においては、造影剤とし
て硫酸バリウムを用いた場合について説明したが、前述
の他の造影剤を用いた場合にも、上記実施例と同様の効
果を得ることができる。
【0029】さらに、上記実施例のコレクターノズル
(すなわち、メタルケース3と該メタルケース3内に収
容された耐火れんが2との隙間に充填材4を充填してな
るメタルケース付耐火れんが)1は、充填後のX線試験
により充填状態の良否を確実に識別することができるた
め、良好な充填が行われた施工体のみを使用することが
可能になり、施工体が予測できないような早い時期に劣
化することを防止して、信頼性を向上させることができ
る。
【0030】また、上記実施例においては、連続鋳造用
コレクターノズルについて説明したが、本願発明の充填
材の用途は連続鋳造用コレクターノズルに限定されるも
のではなく、ポーラスプラグその他の種々の用途に用い
ることが可能である。
【0031】本願発明は、さらにその他の点において
も、上記実施例に限定されるものではなく、メタルケー
ス付耐火れんがを構成するメタルケース及び耐火れんが
の構造や形状などに関し、発明の要旨の範囲内におい
て、種々の応用、変形を加えることが可能である。
【0032】
【発明の効果】上述のように、本願発明の充填材は、X
線用の造影剤を含有させているので、充填後にX線撮影
などのX線試験を行うことにより、充填状態の良否を識
別することが可能になる。
【0033】なお、充填材として、ヨウ素化合物製剤、
バリウム塩製剤、及びこれらの混合物の少なくとも1種
を用いた場合には、X線試験により鮮明な影像を得るこ
とが可能になり、確実に充填状態の良否を識別すること
ができるようになる。
【0034】さらに、メタルケースと該メタルケース内
に収容された耐火れんがとの隙間に上記の充填材を充填
してなる施工体は、充填後のX線試験により充填状態の
良否を確実に識別することができるため、良好な充填が
行われた施工体のみを使用することが可能になり、施工
体が予測できないような早い時期に劣化することを防止
して、信頼性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の一実施例にかかる充填材を用いて作
製した連続鋳造用コレクターノズルを示す断面図であ
る。
【符号の説明】
1 連続鋳造用コレクターノズル 2 耐火れんが 3 メタルケース 4 充填材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 (C04B 28/02 14:06 Z 22:14) A

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 X線用の造影剤を含有させたことを特徴
    とする充填材。
  2. 【請求項2】 前記造影剤がヨウ素化合物製剤、バリウ
    ム塩製剤、及びこれらの混合物の少なくとも1種である
    ことを特徴とする請求項1記載の充填材。
  3. 【請求項3】 メタルケースと該メタルケース内に収容
    された耐火れんがとの隙間に請求項1または2記載の充
    填材を充填したことを特徴とするメタルケース付耐火れ
    んが。
JP5326263A 1993-11-29 1993-11-29 充填材及びメタルケース付耐火れんが Withdrawn JPH07149557A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100851214B1 (ko) * 2002-07-04 2008-08-07 주식회사 포스코 휠러 겸용 래들 개공구

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100851214B1 (ko) * 2002-07-04 2008-08-07 주식회사 포스코 휠러 겸용 래들 개공구

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Effective date: 20010130