JPH07148536A - バルジ形状配管の製造方法 - Google Patents

バルジ形状配管の製造方法

Info

Publication number
JPH07148536A
JPH07148536A JP5295852A JP29585293A JPH07148536A JP H07148536 A JPH07148536 A JP H07148536A JP 5295852 A JP5295852 A JP 5295852A JP 29585293 A JP29585293 A JP 29585293A JP H07148536 A JPH07148536 A JP H07148536A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pipe
punch
bulge
male
expanding
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP5295852A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2760269B2 (ja
Inventor
Makoto Yoshino
誠 芳野
Toshiya Eto
俊哉 江藤
Masaru Ito
勝 伊藤
Masujirou Takawaki
益二郎 高脇
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
NipponDenso Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NipponDenso Co Ltd filed Critical NipponDenso Co Ltd
Priority to JP5295852A priority Critical patent/JP2760269B2/ja
Priority to MYPI94003042A priority patent/MY117084A/en
Priority to DE4441300A priority patent/DE4441300B4/de
Priority to CN94118808A priority patent/CN1042803C/zh
Priority to US08/348,988 priority patent/US5582054A/en
Publication of JPH07148536A publication Critical patent/JPH07148536A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2760269B2 publication Critical patent/JP2760269B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B21MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21DWORKING OR PROCESSING OF SHEET METAL OR METAL TUBES, RODS OR PROFILES WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21D17/00Forming single grooves in sheet metal or tubular or hollow articles
    • B21D17/02Forming single grooves in sheet metal or tubular or hollow articles by pressing

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Shaping Metal By Deep-Drawing, Or The Like (AREA)
  • Joints With Pressure Members (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 プレス加工工程のみで、雄側パイプ(配管)
にOリングを保持するシール溝(溝)を形成するするこ
とにより、安価で高品質な雄側パイプを提供することを
目的とする。 【構成】 雄側パイプ13を押圧し、雄側パイプ13の
途中に膨らみ部を作る。この膨らみ部を押圧しバルジ部
15を形成する。さらに、パイプ先端13aからバルジ
部15の途中までを縮管し、バルジ部15側のシール溝
側面16aとシール溝底面16bを形成する。また、パ
イプ先端13aからS点までを押圧による薄肉加工を行
い加工し易くする。その後、薄肉加工部を拡管しパイプ
先端13a側のシール溝側面16aを形成する。これら
の工程の中で、シール溝側面16aを雄側パイプ13の
軸方向に対し略直角に形成することにより、Oリングの
斜め組付けや偏りを防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、配管やホース接続用に
取り付けられている配管の製造方法で、より詳しく述べ
るならばシール機能を有するOリングを用いる配管等に
用いて好適な製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、高圧又は低圧の流体が流れる配管
やホース接続用に取り付けられている配管で、周囲に円
形状に凹んだOリングを保持するシール溝を有する円筒
シール形状への成形加工法はスピニング加工で行われて
いた。図20にスピニング加工方法を示す。配管9をス
ピニング加工機にセットし、Oリングを保持するための
シール溝16を形成する部位にスピニングローラ60を
押圧し接触させる。そして、スピニングローラ60を自
転(図20ハ方向)させながら、配管9の回りを図中ヒ
方向に回転させることにより、配管9の外径61の一部
を徐々に凹ませOリングを保持するシール溝16を成形
している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の配管における円
筒シール形状への成形加工法であるスピニング加工で
は、Oリングを保持するシール溝底面の材料表面を引っ
張り、シール溝底面に材料の巻き込み(図20内のR
点)が発生しシール面の粗度の確保が困難な場合があ
り、シール不良による洩れが発生するという不具合があ
った。
【0004】また、配管の外径はプレス加工で行い、そ
の後にOリングを保持するシール溝をスピニング加工す
るため、加工装置をプレス機からローラ機への変更に伴
い配管の移動や取り付けに時間がかかり生産性が悪くな
ったり、配管の外径とシール溝底面の同軸度を確保する
ことが困難であった。そこで、本発明はプレス加工のみ
による配管の円筒シール形状への成形方法を提供するも
のであり、低コストで高い生産性を有し、しかも配管の
外径とシール溝の同軸度が確保できる高品質な配管を生
産することを目的とする。
【0005】
【問題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するため、請求項1記載の発明では、所定長さに切削さ
れた配管を押圧し、この配管の途中を外側に膨らませる
配管膨らませ工程;前記配管の膨らみ部を押圧しバルジ
形状を形成するバルジ成形工程;前記配管を外側から押
圧し前記配管の端部から前記配管のバルジ形状部位の途
中までを前記配管の内側に縮める縮管工程;前記配管の
端部から前記配管の縮管部位の途中までの所定長さを前
記配管の外側に拡げ、前記配管の途中に溝部を成形する
拡管工程;を有するという技術的手段を採用する。
【0006】また、請求項2記載の発明では、請求項1
記載の配管膨らませ工程の前に、前記配管の内径を拡げ
る拡管工程;を有するという技術的手段を採用する。ま
た、請求項3記載の発明では、請求項1記載の縮管工程
と拡管工程の間に、前記配管の縮管された部位と縮管さ
れない部位の間を押圧し前記配管の軸方向に対し略直角
に成形する溝整形工程;を有するという技術的手段を採
用する。
【0007】また、請求項4記載の発明では、請求項3
記載の製造方法において縮管工程は、前記配管を外側か
ら押圧し前記配管の端部から前記配管のバルジ形状部位
の途中までを前記配管の内側に縮めることにより、前記
配管の縮管された部位と縮管されない部位の間を前記配
管の軸方向に対し15°〜30°の傾斜を持った傾斜面
を成形する第1縮管工程;前記配管を外側から押圧し前
記配管の端部から前記配管のバルジ形状部位の途中まで
を前記配管の内側に縮めることにより、前記配管の縮管
された部位と縮管されない部位の間を前記配管の軸方向
に対し略45°の傾斜を持った傾斜面を成形する第2縮
管工程;からなるという技術的手段を採用する。
【0008】また、請求項5記載の発明では、請求項3
記載の溝整形工程は、前記配管を内側から押圧し前記配
管の端部から前記配管の縮管された部位の途中までを前
記配管の肉厚を薄くしながら、前記配管の縮管された部
位と縮管されない部位の間を押圧し前記配管の軸方向に
対し略直角に成形する工程;からなるという技術的手段
を採用する。
【0009】また、請求項6記載の発明では、請求項1
記載の拡管工程の後に、前記拡管工程で前記配管の拡管
された部位と拡管されない部位の間を押圧し前記配管の
軸方向に対し略直角に成形する溝側面成形工程;を有す
るという技術的手段を採用する。
【0010】また、請求項7記載の発明では、請求項1
記載の配管膨らませ工程の前に、前記配管の端部から前
記配管の途中まで前記配管の内径を切削する切削工程;
を有するという技術的手段を採用する。また、請求項8
記載の発明では、請求項7記載の切削工程の後に、前記
配管の内径切削された部位を焼きなましする焼きなまし
工程;を有するという技術的手段を採用する。
【0011】また、請求項9記載の発明では、内側パン
チで所定長さに切削された配管の内径をガイドしながら
外側パンチでこの配管の外径を縮管し、この配管の途中
を外側に膨らませる配管膨らませ工程;内側パンチで前
記配管の内径をガイドしながら外側パンチで前記配管の
膨らみ部を押圧しバルジ形状を形成するバルジ成形工
程;内側パンチで前記配管の内径をガイドしながら外側
パンチで前記配管を外側から押圧し前記配管の端部から
前記配管のバルジ形状部位の途中までを前記配管の内側
に縮める縮管工程;および、外側パンチで前記配管の外
径をガイドしながら内側パンチで前記配管を内側から押
圧し前記配管の端部から前記配管の縮管部位の途中まで
の所定長さを前記配管の外側に拡げ、前記配管の途中に
溝を成形する拡管工程;を有するという技術的手段を採
用する。
【0012】
【作用及び発明の効果】請求項1記載の構成よりなる本
発明の配管の製造方法によれば、プレス加工のみで配管
の途中に溝を成形することができるため、加工工程の自
動化が行い易く、加工時間が短縮できると言った優れた
効果がある。また、配管をローラ機(スピニング加工)
に取り付けなくてもよいため、配管の移動や取り付けと
いった作業工程を行う必要がなくなり、加工工数の低減
と加工時間の短縮に結びつく。さらに、配管をプレス機
からはずすことがないため、配管の外径と溝の同軸度が
確保できる。これにより、例えば溝にシール機能を有す
るOリングを用いれば、Oリングが均等に圧縮され、良
好なシール性が維持できるため、高品質な配管を提供す
ることができる。
【0013】また、製造装置もプレス機の1台で済むた
め、ローラ機(スピニング加工)が不要となり、安価に
することができる。そのため、生産性が高く、安価な製
品を提供することができる。また、Oリングを保持する
溝底面の材料表面を引っ張り、溝底面に材料の巻き込み
(図20内のR点)が発生しシール面の粗度の確保が困
難と言った問題もなくなり、シール不良による洩れが発
生するという不具合を解消し、高品質な配管を提供する
ことができる。
【0014】また、請求項3記載の発明によれば、Oリ
ングを保持する溝底面は縮管工程により配管の軸方向に
対し平行で、かつ配管の外径と同軸度の高いものが形成
されており、また、バルジ形状側の溝側面は溝整形工程
により配管の軸方向に対し略直角に形成されている。そ
のため、配管の組付け嵌合時にしっかりとOリングを保
持することができ、Oリングの斜め組付けや偏りを防止
しシール洩れを未然に防ぐ効果がある。さらに、溝底面
と配管の外径との同軸度が高いため、Oリングを均等に
圧縮することができる。これにより、Oリングの寿命を
伸ばすとともに、良好なシール性が維持できる。
【0015】また、請求項4記載の発明によれば、縮管
工程を配管の縮管された部位と縮管されない部位の間を
配管の軸方向に対し15°〜30°の傾斜を持った傾斜
面を成形する第1縮管工程と、配管の縮管された部位と
縮管されない部位の間を配管の軸方向に対し略45°の
傾斜を持った傾斜面を成形する第2縮管工程に分けるこ
とにより、配管の無理な塑性変形を行うことなく縮管す
るため、配管の破断や亀裂と言った不具合を引き起こす
ことなく高品質な配管を提供することが可能である。
【0016】また、請求項5記載の発明によれば、溝整
形工程において配管を内側から押圧し配管の端部から配
管の縮管された部位の途中までを配管の肉厚を薄くしな
がら、配管の縮管された部位と縮管されない部位の間を
押圧し配管の軸方向に対し略直角に成形する。これによ
り、薄肉加工された部位のみ塑性加工しやすくなり、溝
底面は薄肉加工されないため強度を保ったまま次工程の
拡管加工が行われる。そのため、溝底面が座屈や変形を
することなく配管の加工が行える。これらのことより、
Oリングの斜め組付けや偏りを防止しシール洩れを未然
に防ぐとともに、Oリングを均等に圧縮することができ
る。これにより、Oリングの寿命を伸ばすとともに、良
好なシール性が維持できる。
【0017】また、請求項6記載の発明によれば、請求
項1記載の拡管工程で配管の拡管された部位と拡管され
ない部位の間を押圧し配管の軸方向に対し略直角に成形
する溝側面成形工程により、配管の組付け嵌合時にしっ
かりとOリングを保持することができるようになる。さ
らに、拡管された部位は配管嵌合における挿入時のガイ
ドの役目を果たし、拡管された部位が長いとOリングの
斜め組付けや偏りを防止しシール洩れを未然に防ぐ効果
がある。これにより、Oリングの寿命を伸ばすととも
に、良好なシール性が維持できる。
【0018】また、請求項7や請求項8記載の発明によ
れば、配管の強度が高かったり加工しにくい材料であっ
ても、切削や焼きなましにより配管の端部のみを加工し
やすくし、その他の部分は素材と同様の形状や強度を持
たせることで、高品質で安価な円筒シール形状を有する
配管を提供することが可能である。以上の説明でわかる
ように、本発明は従来にない優れた作用効果を有した製
造方法である。
【0019】
【実施例】以下、本発明を自動車用空調装置の冷媒配管
に用いた一実施例に基づいて説明する。図5は自動車用
空調装置の冷凍サイクルの概略図である。コンプレッサ
1、コンデンサ2、レシーバ3、膨張弁4、エバポレー
タ5は冷凍サイクルを構成しており、ベルト6及びクラ
ッチ7を通じて走行用エンジン8で駆動される。
【0020】そして、コンプレッサ1、コンデンサ2、
レシーバ3、膨張弁4およびエバポレータ5の間は、配
管(パイプ)9やホース10にて接合されている。ここ
で、図1に雄側パイプ13と雌側パイプ14との接続状
態を示す片側断面図を示す。また、図19に雄側パイプ
13と雌側パイプ14を分離した状態を示す部分断面図
を示す。
【0021】雄側パイプ13は、パイプ先端13a側
(図1右側)外周に環状のビード部15が設けられると
ともに、このビード部(バルジ部)15よりパイプ先端
13a側には、Oリング12を保持するための環状のシ
ール溝16が形成されており、通常は金属製(アルミニ
ウム、銅、真鍮、ステンレス、鉄等)の素材配管よりな
り接続部位の気密性を確保するものであり、本実施例で
はアルミニウムのA3003を材料として使用してい
る。(なお、雄側パイプ13は請求項記載の配管に相当
し、パイプ先端13aは請求項記載の配管の先端に相当
し、バルジ部15は請求項記載のバルジ形状部位に相当
し、シール溝16は請求項記載の溝に相当する。) ここで、Oリング12はドーナツ状のリング形状であ
り、断面は円形形状である。そして、Oリング12はゴ
ム等の弾力性のある材料よりなり、本実施例では直径
1.8mmのRBR(R12とR134aの両フロン対
応のゴム)を使用している。
【0022】また、雄側パイプ13の外周には、ビード
部15より後方側(図1左側)にナット17が装着され
ている。ナット17も金属製の材料よりなり、本実施例
ではアルミニウムのA6061を材料として使用してい
る。雌側パイプ14も雄側パイプ13と同様に通常は金
属製の配管素材よりなり、本実施例ではアルミニウムの
A3003を材料として使用している。
【0023】また、雌側パイプ14の先端部には図1に
示すように、六角頭部18aを備えたユニオン18が設
けられている。このユニオン18は、六角頭部18aよ
り先端側(図1左側)に、Oリング12を介して雄側パ
イプ13の外周に嵌合する円筒部18bを備え、円筒部
18bの外周には、ナット17の雌ねじ17aと螺合す
る雄ねじ18cが形成されている。そして、円筒部18
bの先端には先端部18eがあり、先端部18eの内径
側には、嵌合をし易くするためのテーパ部18dが形成
されている。 ユニオン18も金属製の材料よりなり、
本実施例ではアルミニウムのDA7N11を材料として
使用している。
【0024】そして、雌側パイプ14とユニオン18は
ロー付けされて一体化している。雄側パイプ13と雌側
パイプ14との接続は、外周のシール溝16にOリング
12が保持された雄側パイプ13の外周にユニオン18
の円筒部18bが嵌合され、円筒部18bの先端面がビ
ード部15に当接するまで押し込まれる。そして、円筒
部18bの外周に形成された雄ねじ18cとナット17
の内周に形成された雌ねじ17aとを螺合させて両者を
結合することにより、雄側パイプ13と雌側パイプ14
との接続が行なわれる。
【0025】次に、本発明による雄側パイプ13の製造
方法について説明する。図10にプレス加工機(バルジ
加工機)11の概要を示す。このプレス加工機11は、
雄側パイプ13を保持するチャック22と、雄側パイプ
13の取り付け高さを調整するストッパー21と、雄側
パイプ13をプレス加工するバルジパンチ41〜48を
備えたバルジパンチテーブル20と、バルジパンチテー
ブル20を回転させるパンチインデックスモータ19を
備えている。そして、図11に示すようにバルジパンチ
テーブル20は第1パンチ41〜第8パンチ48までの
8つのパンチをバルジパンチテーブル20の中心から同
一距離上に備えている。
【0026】まず、加工材料である素材配管をパイプ切
断機、メタルソー(鉄のこぎり)または旋盤等により所
定の長さに切断したのちにバリの除去(面取り等)を行
い、ナット17を取り付けた雄側パイプ13を用意す
る。次に、雄側パイプ13をプレス加工機11に取り付
けられたチャック22により保持する。このとき、雄側
パイプ13はストッパー21により取り付け高さが調整
される。
【0027】その後、ストッパー21を作動させ、後退
させる。次にバルジパンチ41〜48による雄側パイプ
13の円筒シール形状の製造工程を説明する。図21〜
図28はプレス加工機11の金型部であるバルジパンチ
テーブル20の作動による配管加工図であり、中心線左
側は加工途中の状態を示し、中心線右側はプレス加工端
の状態を示すものである。
【0028】ここで、金型部であるバルジパンチテーブ
ル20について説明する。バルジパンチテーブル20は
8つのパンチを保持して構成されており、それぞれのパ
ンチを図29〜図36に示す。図29は第1パンチ41
であり、バルジパンチテーブル20に取り付けるホルダ
ー51と、雄側パイプ13の外側をガイドする円筒状の
外側パンチ23と、雄側パイプ13の内側を加工する内
側パンチ24と、内側パンチ24を作動させるために内
側パンチ24とホルダー51を連結するボルト40から
なっている。ホルダー51は第1パンチ41をバルジパ
ンチテーブル20に取り付ける円柱状の保持部51aと
バルジパンチテーブル20に固定する固定部51bおよ
びホルダー本体51cより構成されている。ホルダー本
体51cは内側に内側パンチ24と接しボルト40によ
り固定されている。また、ホルダー本体51cは外側に
外側パンチ23と接している。外側パンチ23はボルト
40を外部に通し、内側パンチ24の上下方向の作動ス
トロークを確保するための長穴23aが設けられてい
る。また、この長穴23aとボルト40により、外側パ
ンチ23を第1パンチ41に保持している。そして、内
側パンチ24はボルト40を通してホルダー本体51c
と固定されているシリンダー部24aと雄側パイプ13
を内側から加工するマンドレル24bからなっており、
マンドレル24bの先端はマンドレル24bの軸方向に
対し傾斜のあるテーパ部24c(本実施例では15°〜
25°)を有して細くなっている。
【0029】図30は第2パンチ42であり、バルジパ
ンチテーブル20に取り付けるホルダー52と、雄側パ
イプ13の外側を押圧して絞る円筒状の外側パンチ25
と、雄側パイプ13の内側をガイドする内側パンチ26
と、外側パンチ25とホルダー52を連結するビス50
からなっている。ホルダー52は第2パンチ42をバル
ジパンチテーブル20に取り付ける円柱状の保持部52
aとバルジパンチテーブル20に固定する固定部52b
およびホルダー本体52cより構成されている。ホルダ
ー本体52cは内側に外側パンチ25と内側パンチ26
に接しており、外側パンチ25とはビス50により固定
されている。また、内側パンチ26は外側パンチ25と
ホルダー本体52cの内側にあり、上下方向に移動可能
に保持されている。円筒状の外側パンチ25の下側は中
心軸に対し外側に拡がるテーパ部25a(本実施例では
約20°)を有している。また、内側パンチ26は外側
パンチ25とホルダー本体52cの内側にあり、上下方
向に移動可能に保持されているシリンダー部24aと雄
側パイプ13を内側からガイドするマンドレル26bか
らなっており、マンドレル24bの先端は雄側パイプ1
3内に挿入し易くするためテーパ部26cを有し細くな
っている。また、マンドレル26bの途中には加工され
る雄側パイプ13のパイプ先端13aと接する段差部2
6dが設けられている。
【0030】図31は第3パンチ43であり、バルジパ
ンチテーブル20に取り付けるホルダー53と、雄側パ
イプ13の外側への膨らみを押圧する円筒状の外側パン
チ27と、雄側パイプ13の内側をガイドする内側パン
チ28と、外側パンチ27とホルダー53を連結するビ
ス50からなっている。ホルダー52は第3パンチ43
をバルジパンチテーブル20に取り付ける円柱状の保持
部53aとバルジパンチテーブル20に固定する固定部
53bおよびホルダー本体53cより構成されている。
ホルダー本体53cは内側に外側パンチ27と内側パン
チ28に接しており、外側パンチ27とはビス50によ
り固定されている。また、内側パンチ28は外側パンチ
27とホルダー本体53cの内側にあり、上下方向に移
動可能に保持されている。また、内側パンチ28は外側
パンチ27とホルダー本体53cの内側にあり、上下方
向に移動可能に保持されているシリンダー部28aと雄
側パイプ13を内側からガイドするマンドレル28bか
らなっており、マンドレル28bの先端は雄側パイプ1
3内に挿入し易くするためテーパ部28cを有し細くな
っている。また、マンドレル28bの途中には加工され
る雄側パイプ13の先端13aと接する段差部28dが
設けられている。
【0031】図32は第4パンチ44であり、バルジパ
ンチテーブル20に取り付けるホルダー54と、雄側パ
イプ13の外側を押圧し縮管する円筒状の外側パンチ2
9と、雄側パイプ13の内側をガイドする内側パンチ3
0と、外側パンチ29とホルダー54を連結するビス5
0からなっている。ホルダー54は第4パンチ44をバ
ルジパンチテーブル20に取り付ける円柱状の保持部5
4aとバルジパンチテーブル20に固定する固定部54
bおよびホルダー本体54cより構成されている。ホル
ダー本体54cは内側に外側パンチ29と内側パンチ3
0に接しており、外側パンチ29とはビス50により固
定されている。また、内側パンチ30は外側パンチ29
とホルダー本体54cの内側にあり、上下方向に移動可
能に保持されている。円筒状の外側パンチ29の下側で
下端より少し上側(本実施例では外側パンチ29の下端
よりテーパ部29aの下端でまでの距離が3〜6mm)
には中心軸に対し外側に拡がるテーパ部29a(本実施
例では15°〜30°)を有している。また、内側パン
チ30は外側パンチ29とホルダー本体54cの内側に
あり、上下方向に移動可能に保持されているシリンダー
部30aと雄側パイプ13を内側からガイドするマンド
レル30bからなっており、マンドレル30bの先端は
雄側パイプ13内に挿入し易くするためテーパ部30c
を有し細くなっている。
【0032】図33は第5パンチ45であり、バルジパ
ンチテーブル20に取り付けるホルダー55と、雄側パ
イプ13の外側を押圧し縮管する円筒状の外側パンチ3
1と、雄側パイプ13の内側をガイドする内側パンチ3
2と、外側パンチ31とホルダー55を連結するビス5
0からなっている。ホルダー55は第5パンチ45をバ
ルジパンチテーブル20に取り付ける円柱状の保持部5
5aとバルジパンチテーブル20に固定する固定部55
bおよびホルダー本体55cより構成されている。ホル
ダー本体55cは内側に外側パンチ31と内側パンチ3
2に接しており、外側パンチ31とはビス50により固
定されている。また、内側パンチ32は外側パンチ31
とホルダー本体55cの内側にあり、上下方向に移動可
能に保持されている。円筒状の外側パンチ31の下側で
下端より少し上側(本実施例では外側パンチ31の下端
よりテーパ部31aの下端でまでの距離が3〜6mm)
には中心軸に対し外側に拡がるテーパ部31a(本実施
例では約45°)を有している。また、内側パンチ32
は外側パンチ31とホルダー本体55cの内側にあり、
上下方向に移動可能に保持されているシリンダー部32
aと雄側パイプ13を内側からガイドするマンドレル3
2bからなっており、マンドレル32bの先端は雄側パ
イプ13内に挿入し易くするためテーパ部32cを有し
細くなっている。また、マンドレル32bの途中には加
工される雄側パイプ13の先端13aと接する段差部3
2dが設けられている。
【0033】図34は第6パンチ46であり、バルジパ
ンチテーブル20に取り付けるホルダー56と、雄側パ
イプ13の外側をガイドする円筒状の中間パンチ34と
外側パンチ33と、雄側パイプ13の内側を加工する内
側パンチ35と、内側パンチ35を作動させるために内
側パンチ35とホルダー56を連結するボルト40から
なっている。ホルダー56は第6パンチ46をバルジパ
ンチテーブル20に取り付ける円柱状の保持部56aと
バルジパンチテーブル20に固定する固定部56bおよ
びホルダー本体56cより構成されている。ホルダー本
体56cは内側に内側パンチ35と接しボルト40によ
り固定されている。そして、ホルダー本体56cの下に
は略円柱状の中間パンチ34が位置している。また、ホ
ルダー本体56cは外側に外側パンチ33と接してい
る。ここで、中間パンチ34は外側パンチ33の中にあ
り、この中間パンチ34の下端外側には加工油を逃がし
やすくするためのテーパ部34aが設けられている。ま
た、中間パンチ34の上部外側にはスプリング49が付
けられており、このスプリング49の締め付け力によ
り、中間パンチ34は外側パンチ33と連動して動きや
すくなっている。外側パンチ33はボルト40を外部に
通し、内側パンチ35の上下方向の作動ストロークを確
保するための長穴33aが設けられている。また、この
長穴33aとボルト40により、外側パンチ33を第6
パンチ46に保持している。また、外側パンチ33の下
側には加工油を逃がすための逃がし穴33bが設けられ
ている。そして、内側パンチ35はボルト40を通して
ホルダー本体56cと固定されているシリンダー部35
aと雄側パイプ13を内側から加工するマンドレル35
bからなっており、マンドレル35bの先端はマンドレ
ル35bの軸方向に対しテーパ部35cを有して細くな
っている。また、マンドレル35bの途中には加工され
る雄側パイプ13の先端13aと接する段差部35dが
設けられている。そして、マンドレル35bの段差部3
5dの下側には雄側パイプ13の肉厚を薄くするための
ランド部35eが設けられている。
【0034】図35は第7パンチ47であり、バルジパ
ンチテーブル20に取り付けるホルダー57と、雄側パ
イプ13の外側をガイドする円筒状の外側パンチ37
と、雄側パイプ13の内側を加工する内側パンチ37
と、内側パンチ37を作動させるために内側パンチ37
とホルダー57を連結するボルト40からなっている。
ホルダー57は第7パンチ47をバルジパンチテーブル
20に取り付ける円柱状の保持部57aとバルジパンチ
テーブル20に固定する固定部57bおよびホルダー本
体57cより構成されている。ホルダー本体57cは内
側に内側パンチ37と接しボルト40により固定されて
いる。そして、ホルダー本体57cの外側は外側パンチ
36と接している。外側パンチ36はボルト40を外部
に通し、内側パンチ37の上下方向の作動ストロークを
確保するための長穴36aが設けられている。また、こ
の長穴36aとボルト40により、外側パンチ36を第
7パンチ46に保持している。そして、内側パンチ37
はボルト40を通してホルダー本体57cと固定されて
いるシリンダー部37aと雄側パイプ13を内側から加
工するマンドレル37bからなっており、マンドレル3
7bの先端はマンドレル37bの軸方向に対しテーパ部
37cを有して細くなっている。また、マンドレル37
bの途中には加工される雄側パイプ13の内径を拡大す
る軸径の大きいランド部37dが設けられている。そし
て、ランド部37dの下側には傾斜を持つテーパ部37
e(本実施例では35°〜50°)が設けられている。
【0035】図36は第8パンチ48であり、バルジパ
ンチテーブル20に取り付けるホルダー58と、雄側パ
イプ13の外側をガイドする円筒状の外側パンチ38
と、雄側パイプ13の内側を加工する内側パンチ39
と、内側パンチ39を作動させるために内側パンチ39
とホルダー58を連結するボルト40からなっている。
ホルダー58は第8パンチ48をバルジパンチテーブル
20に取り付ける円柱状の保持部58aとバルジパンチ
テーブル20に固定する固定部58bおよびホルダー本
体58cより構成されている。ホルダー本体58cは内
側に内側パンチ39と接しボルト40により固定されて
いる。そして、ホルダー本体58cの外側は外側パンチ
38と接している。外側パンチ38はボルト40を外部
に通し、内側パンチ39の上下方向の作動ストロークを
確保するための長穴38aが設けられている。また、こ
の長穴38aとボルト40により、外側パンチ38を第
8パンチ48に保持している。そして、内側パンチ38
はボルト40を通してホルダー本体58cと固定されて
いるシリンダー部39aと雄側パイプ13を内側から加
工するマンドレル39bからなっており、マンドレル3
9bの先端はマンドレル39bの軸方向に対しテーパ部
39cを有して細くなっている。また、マンドレル39
bの途中には加工される雄側パイプ13の内側を押圧し
雄側パイプ13の途中をマンドレル39bの軸方向に対
し略直角に形成するための段差部39dが設けられてい
る。
【0036】以上、第1パンチ41〜第8パンチ48ま
での8つのパンチの形状について説明した。ここでは、
各パンチは別々のものを使用したが同じものや同じ構成
部品を用いても良い。 <パイプの形状変化>次に,バルジパンチテーブル20
の作動と加工される雄側パイプ13の形状変化について
説明する。
【0037】まず、パンチインデックスモータ19の駆
動により、バルジパンチテーブル20が回転され、第1
パンチ41が雄側パイプ13の上部にセットされる。図
21に示す第1工程(請求項2記載の拡管工程)では、
第1パンチ41が下降し、まず、雄側パイプ13の外径
よりも大きい内径を有する外側パンチ23がチャック2
2に接触し下げ止まる。ここで、外側パンチ23はチャ
ック22に保持された雄側パイプ13の外径寸法を規定
するためのガイドの役割を果たす。そして、雄側パイプ
13を拡管するため、先端に雄側パイプ13の軸方向に
対し15°〜25°の傾斜があるテーパ部24cを有
し、雄側パイプ13の内径よりも太い軸径であるランド
部24eを持った内側パンチ24を下降させていく。こ
のとき、テーパ部24cにより雄側パイプ13でチャッ
ク22に保持された部位より上側が規定の寸法まで拡管
される。そして、第1パンチ41が上昇し第1工程が終
了する。
【0038】ここで、本実施例ではバルジ成形を行い易
くするため、雄側パイプ13を拡管してから次工程に進
む例を示したが、拡管工程(第1工程)は省略して次工
程に進んでも良い。次に、パンチインデックスモータ1
9の駆動により、バルジパンチテーブル20が回転さ
れ、第2パンチ42が雄側パイプ13の上部にセットさ
れる。
【0039】図22に示す第2工程(請求項1記載の配
管膨らませ工程と請求項9記載の配管膨らませ工程)で
は、第2パンチ42が下降し、まず、第1工程で拡管し
た雄側パイプ13の内径寸法を確保(ガイド)するため
内側パンチ26が雄側パイプ13に挿入される。その
後、内径下側に雄側パイプ13の軸方向に対し約20°
の傾斜があるテーパ部25aを持ち、雄側パイプ13の
外径よりも少し小さい内径を有する外側パンチ25を下
降させていく。このとき、雄側パイプ13は規定の寸法
まで縮管され、拡管された部位の下端側に膨らみ部15
a(請求項1記載の膨らみ部に相当する)を形成する。
ここで、膨らみ部15aの膨らみ方はテーパ部25aの
傾斜により規制される。そして、第2パンチ42が上昇
し第2工程が終了する。
【0040】その後、パンチインデックスモータ19の
駆動により、バルジパンチテーブル20が回転され、第
3パンチ43が雄側パイプ13の上部にセットされる。
図23に示す第3工程(請求項1記載のバルジ成形工程
と請求項9記載のバルジ成形工程)では、第3パンチ4
3が下降し、まず、雄側パイプ13の内径寸法を確保
(ガイド)するため内側パンチ28が雄側パイプ13に
挿入される。その後、雄側パイプ13の外径とほぼ同等
の内径を有する外側パンチ27を下降させていく。そし
て、第2工程で形成された膨らみ部15aを外側パンチ
27により押圧し、膨らみ部15aをチャック22が持
つバルジ形状溝22aに押し込むことにより、バルジ形
状のバルジ部15が成形される。そして、第3パンチ4
3が上昇し第3工程が終了する。
【0041】その後、パンチインデックスモータ19の
駆動により、バルジパンチテーブル20が回転され、第
4パンチ44が雄側パイプ13の上部にセットされる。
図24に示す第4工程(請求項4記載の第1縮管工程)
では、第4パンチ44が下降し、まず、雄側パイプ13
の内径寸法を確保(ガイド)するため内側パンチ30が
雄側パイプ13に挿入される。ここで、内側パンチ30
のマンドレル30bの軸径は雄側パイプ13の内径より
も細い物が用いられる。その後、内径下側に雄側パイプ
13の軸方向に対し15°〜30°の傾斜があるテーパ
部29aを持ち、雄側パイプ13の外径よりも小さい内
径を有する外側パンチ29をチャック22に接触するま
で下降させていく。このとき、テーパ部29aは外側パ
ンチ29の下端より少し上にあるため、雄側パイプ13
の中でパイプ先端13aからバルジ部15の途中までが
規定の寸法まで縮管される。そのため、雄側パイプ13
のバルジ部15から少し上の数mmの部分は縮管され
ず、縮管された部位と縮管されない部位の間はテーパ部
29aに沿った傾斜面16d(請求項4記載の傾斜面に
相当する)を有している。そして、第4パンチ44が上
昇し第4工程が終了する。
【0042】その後、パンチインデックスモータ19の
駆動により、バルジパンチテーブル20が回転され、第
5パンチ45が雄側パイプ13の上部にセットされる。
図25に示す第5工程(請求項4記載の第2縮管工程)
では、第5パンチ45が下降し、まず、雄側パイプ13
の内径寸法を確保(ガイド)するため内側パンチ32が
雄側パイプ13に挿入される。ここで、内側パンチ32
のマンドレル32bの軸径は雄側パイプ13の内径とほ
ぼ同等の物が用いられる。その後、内径下側にテーパ部
29aより傾斜の急で雄側パイプ13の軸方向に対し約
45°の傾斜があるテーパ部31aを持ち、雄側パイプ
13の外径とほぼ同等の内径を有する外側パンチ29を
チャック22に接触するまで下降させていく。このと
き、テーパ部31aにより雄側パイプ13の縮管された
部位と縮管されない部位の間はテーパ部31aの傾斜に
沿った傾斜面16dに成形される。そして、第5パンチ
45が上昇し第5工程が終了する。
【0043】ここで、本実施例では雄側パイプ13の縮
管工程(請求項1記載の縮管工程と請求項9記載の縮管
工程)を第4工程((請求項4記載の第1縮管工程)と
第5工程(請求項4記載の第2縮管工程)に分けて実施
したが、第4工程を省略し第5工程のみで縮管しても良
い。しかし、この場合雄側パイプ13の縮管加工による
塑性変形の度合いが大きくなるため、雄側パイプ13が
外側パンチ29に焼き付き、外側パンチ29が上昇する
ときに雄側パイプ13が破断する可能性もある。そのた
め、縮管工程(請求項1記載の縮管工程と請求項9記載
の縮管工程)は、なるべく第4工程と第5工程の2工程
に分けて行った方が良い。
【0044】次の工程では、パンチインデックスモータ
19の駆動により、バルジパンチテーブル20が回転さ
れ、第6パンチ46が雄側パイプ13の上部にセットさ
れる。図26に示す第6工程(請求項5記載の溝整形工
程)では、第6パンチ46が下降し、まず、雄側パイプ
13のバルジ部15よりパイプ先端13a側で第4、5
工程で縮管されない部位を外側からガイドする外側パン
チ33がチャック22に接触し下げ止まる。ここで、外
側パンチ33はチャック22に保持された雄側パイプ1
3の外径寸法を規定する役割を果たす。また、雄側パイ
プ13の縮管された部位の外径とほぼ同等の内径を有す
る中間パンチ34もスプリング49により、外側パンチ
33と連動して下降する。そして、雄側パイプ13の縮
管された部位と縮管されない部位の間のテーパ形状であ
る傾斜面16dの上端(パイプ先端13a側)に中間パ
ンチ34の内径側下端が接触し下げ止まる。ここで、中
間パンチ34は雄側パイプ13の縮管された部位の外径
を規定(ガイド)する。その後、雄側パイプ13の縮管
された内径よりも太い軸径であるランド部35eを持っ
た内側パンチ35を下降させていく。このとき、ランド
部35eにより雄側パイプ13のパイプ先端13aから
縮管された部位の途中まで雄側パイプ13の肉厚が薄肉
化される(本実施例では板厚を1.0〜1.2mmであ
る雄側パイプ13の板厚を0.9〜1.15mmまで薄
くする)。ここで、第1工程から第6工程までに加工さ
れた雄側パイプ13形状の片側断面図を図8に示す。図
8上のS点からパイプ先端13aまでが薄肉加工されて
いるため、雄側パイプ13の板厚が薄くなった所のみの
加工が行いやすくなる。また、内側パンチ35のシリン
ダー35aが中間パンチ34を押圧し、押圧された中間
パンチ34が縮管された部位と縮管されない部位の間の
テーパ形状である傾斜面16dを押圧し、雄側パイプ1
3の軸方向に対し略直角に形成されるシール溝側面16
a(バルジ部15側)と雄側パイプ13の軸方向に対し
略平行であるシール溝底面16bが形成される。ここ
で、中間パンチ34がフローティング構造となっている
のは、外側パンチ33と中間パンチ34と雄側パイプ1
3が接している角部16cに加工油が滞留し、角部16
cの形状が半径の大きな曲面(角取り)になることを防
ぐため外側パンチ33と中間パンチ34の間から加工油
を逃がす機構である逃がし穴33bを備えているためで
ある。その後、第6パンチ46が上昇し第6工程が終了
する。ここで、本実施例では雄側パイプ13の縮管工程
(請求項1記載の縮管工程と請求項9記載の縮管工程)
を第4工程((請求項4記載の第1縮管工程)と第5工
程(請求項4記載の第2縮管工程)に分け、さらに第6
工程(請求項5記載の溝整形工程)を実施したが、第4
工程と第6工程を省略し第5工程のみで縮管しても良
い。
【0045】しかし、この場合雄側パイプ13の縮管加
工による塑性変形の度合いが大きくなるため、雄側パイ
プ13が外側パンチ29に焼き付き、外側パンチ29が
上昇するときに雄側パイプ13が亀裂や破断する可能性
もある。また、雄側パイプ13のバルジ部15側のシー
ル溝側面16aの傾斜が雄側パイプ13の軸方向に対し
て略直角に形成しにくいため、シール溝16に組み込ま
れるOリング12の斜め組付けや偏りに至る可能性が高
くなり、シール不良の心配がある。また、第5パンチ4
5の外側パンチ31のテーパ部31aの傾斜をより大き
く(例えば雄側パイプ13の軸方向に対して50〜85
°)して加工すれば、バルジ部15側のシール溝側面1
6aの傾斜が大きくなり、Oリング12を保持し易くな
るが、その反面、加工しにくくなり雄側パイプ13が外
側パンチ29に焼き付き、より亀裂や破断が起こりやす
くなる。そのため、縮管工程(請求項1記載の縮管工程
と請求項9記載の縮管工程)は、なるべく第4工程と第
5工程に分け、さらに第6工程を追加し3工程で実施し
た方が良い。
【0046】次に、パンチインデックスモータ19の駆
動により、バルジパンチテーブル20が回転され、第7
パンチ47が雄側パイプ13の上部にセットされる。図
27に示す第7工程(請求項1記載の拡管工程と請求項
1記載の拡管工程)では、第7パンチ47が下降し、ま
ず、雄側パイプ13を外側からガイドする外側パンチ3
6がチャック22に接触し下げ止まる。ここで、外側パ
ンチ36はチャック22に保持された雄側パイプ13の
外径寸法を規定する役割を果たす。そして、雄側パイプ
13の縮管された部位の内、シール溝側面16aよりパ
イプ先端13a側、つまり図8におけるS点からパイプ
先端13aまで(第6工程で薄肉された部位)を拡管す
るためにマンドレル37bの途中にランド部37dと、
マンドレル37bの軸方向に対し35°〜50°の傾斜
を持ったテーパ部37eとを有する内側パンチ37を下
降させる。ここで、内側パンチ37の挿入深さによりシ
ール溝底面16bの幅(パイプ先端13a側のシール溝
側面16aとバルジ部15側のシール溝側面16aの距
離)を調整する(本実施例では2.5〜5mm)。その
後、第7パンチ47が上昇し第7工程が終了する。
【0047】その後、パンチインデックスモータ19の
駆動により、バルジパンチテーブル20が回転され、第
8パンチ48が雄側パイプ13の上部にセットされる。
図28に示す第8工程(請求項6記載の溝側面成形工
程)では、第8パンチ48が下降し、まず、雄側パイプ
13を外側からガイドする外側パンチ38がチャック2
2に接触し下げ止まる。ここで、外側パンチ36はチャ
ック22に保持された雄側パイプ13の外径寸法を規定
する役割を果たす。そして、内側パンチ39を下降させ
る。ここで、雄側パイプ13で第7工程で拡管された部
位とシール溝底部16bの間の傾斜部を段差部39dで
押圧し、雄側パイプ13の軸方向に対し略直角なシール
溝側面16a(パイプ先端13a側)が形成される。こ
れにより、本実施例では口拡部13bの長さは約6〜9
mmに成形されている。その後、第8パンチ48が上昇
し第8工程が終了する。
【0048】ここで、本実施例では雄側パイプ13の拡
管工程(請求項1記載の拡管工程と請求項9記載の拡管
工程)の後に第8工程(請求項6記載の溝側面成形工
程)を実施したが、第8工程を省略し第7工程のみの拡
管でシール溝側面16a(パイプ先端13a側)の成形
をしても良い。しかし、この場合もシール溝側面16a
(パイプ先端13a側)をなるべく雄側パイプ13の軸
方向に対し略直角程度まで加工したいため、拡管加工に
よる塑性変形の度合いが大きくなる。それにより、雄側
パイプ13が内側パンチ39に焼き付き、内側パンチ3
9が上昇するときに雄側パイプ13が亀裂や破断する可
能性が高くなる。そのため、拡管工程(請求項1記載の
拡管工程と請求項9記載の拡管工程)は、なるべく第7
工程のように雄側パイプ13の軸方向に対し35°〜5
0°の傾斜を持った状態まで加工し、第8工程で雄側パ
イプ13の軸方向に対し略直角に加工すると言うように
2工程で行った方が良い。
【0049】次にストッパー21を作動させ、雄側パイ
プ13上まで前進させる。以上の第1〜第8工程の加工
を完了した雄側パイプ13をチャック22の保持を開放
し取り外す。以上の加工工程で素材配管から雄側パイプ
13への加工を終了する。ここで、表1に第1〜第8工
程の各工程加工後の雄側パイプ13の先端肉厚の変化を
雄側パイプ13の外径が8mmで板厚が1.0mmと外
径が1/2in(インチ)で板厚が1.2mmと外径が5
/8in(インチ)で板厚が1.2mmの3種類の例を挙
げ一覧表を示す。
【0050】
【表1】 (注記) 単位:mm ,D:直径,in:インチ 次に、本発明の第2実施例について説明する。
【0051】第2実施例は、第1実施例における第6工
程を変更した製造方法である。まず、バルジパンチテー
ブル20の第6パンチ46aについて、図12を用いて
説明する。第6パンチ46aは、バルジパンチテーブル
20に取り付けるホルダー56と、雄側パイプ13の外
側をガイドする円筒状の中間パンチ34と外側パンチ3
3と、雄側パイプ13の内側を加工する内側パンチ35
と、内側パンチ35を作動させるために内側パンチ35
とホルダー56を連結するボルト40からなっている。
ホルダー56は第6パンチ46をバルジパンチテーブル
20に取り付ける円柱状の保持部56aとバルジパンチ
テーブル20に固定する固定部56bおよびホルダー本
体56cより構成されている。ホルダー本体56cは内
側に内側パンチ35と接しボルト40により固定されて
いる。そして、ホルダー本体56cの下には略円柱状の
中間パンチ34が位置している。また、ホルダー本体5
6cは外側に外側パンチ33と接している。ここで、中
間パンチ34は外側パンチ33の中にあり、この中間パ
ンチ34の下端外側には加工油を逃がしやすくするため
のテーパ部34aが設けられている。また、中間パンチ
34の上部外側にはスプリング49が付けられており、
このスプリング49の締め付け力により、中間パンチ3
4は外側パンチ33と連動して動きやすくなっている。
外側パンチ33はボルト40を外部に通し、内側パンチ
35の上下方向の作動ストロークを確保するための長穴
33aが設けられている。また、この長穴33aとボル
ト40により、外側パンチ33を第6パンチ46に保持
している。また、外側パンチ33の下側には加工油を逃
がすための逃がし穴33bが設けられている。そして、
内側パンチ35はボルト40を通してホルダー本体56
cと固定されているシリンダー部35aと雄側パイプ1
3を内側から加工するマンドレル35bからなってお
り、マンドレル35bの先端はマンドレル35bの軸方
向に対しテーパ部35cを有して細くなっている。ま
た、マンドレル35bの途中には加工される雄側パイプ
13の先端13aと接する段差部35dが設けられてい
る。
【0052】次に、バルジパンチテーブル20の第6パ
ンチ46aの作動と加工される雄側パイプ13の形状変
化について説明する。図13に示す第6工程(請求項3
記載の溝整形工程)では、第6パンチ46aが下降し、
まず、雄側パイプ13のバルジ部15よりパイプ先端1
3a側で第4、5工程で縮管されない部位を外側からガ
イドする外側パンチ33がチャック22に接触し下げ止
まる。ここで、外側パンチ33はチャック22に保持さ
れた雄側パイプ13の外径寸法を規定する役割を果た
す。また、雄側パイプ13の縮管された部位の外径とほ
ぼ同等の内径を有する中間パンチ34もスプリング49
により、外側パンチ33と連動して下降する。そして、
雄側パイプ13の縮管された部位と縮管されない部位の
間のテーパ形状である傾斜の上端(パイプ先端13a
側)に中間パンチ34の内径側下端が接触し下げ止ま
る。ここで、中間パンチ34は雄側パイプ13の縮管さ
れた部位の外径を規定(ガイド)する。その後、雄側パ
イプ13の縮管された内径とほぼ同等の軸径であるマン
ドレル35bを持った内側パンチ35を下降させてい
く。このとき、内側パンチ35のシリンダー35aが中
間パンチ34を押圧し、押圧された中間パンチ34が縮
管された部位と縮管されない部位の間のテーパ形状であ
る傾斜部を押圧し、雄側パイプ13の軸方向に対し略直
角に形成されるシール溝側面16a(バルジ部15側)
と雄側パイプ13の軸方向に対し略平行であるシール溝
底面16bが形成される。ここで、中間パンチ34がフ
ローティング構造となっているのは、外側パンチ33と
中間パンチ34と雄側パイプ13が接している角部16
cに加工油が滞留し、角部16cの形状が半径の大きな
曲面(角取り)になることを防ぐため外側パンチ33と
中間パンチ34の間から加工油を逃がす機構を備えてい
るためである。その後、第6パンチ46aが上昇し第6
工程が終了する。
【0053】本工程以外は、第1実施例と同様の工程を
行うことにより、図3に示す雄側パイプ13を製造する
ものである。しかし、上記により製造された雄側パイプ
13は、第6工程(請求項3記載の溝整形工程)におい
て薄肉加工を行なわないため、後工程における雄側パイ
プ13のパイプ先端13a側の加工が難しくなる。その
ため、図4に示すようにパイプ先端13a側のシール溝
側面16aが雄側パイプ13の軸方向に対する角度T°
は略直角に成形しにくい場合がある。
【0054】ここで、図4に示す雄側パイプ13を用
い、雌側パイプ14に対し傾いた状態で嵌合した場合を
図14に示す。また、図3に示す雄側パイプ13を用
い、雌側パイプ14に対し傾いた状態で嵌合した場合を
図15に示す。そして、図14と図15におけるP点の
拡大図を図16に示す。雄側パイプ13の口拡部13b
は、雌側パイプ14に挿入するときのガイドの役目を果
たし、口拡部13bが長いとOリング12の斜め組付け
や偏りを防止し、シール洩れの発生を未然に防ぐ効果が
ある。
【0055】そのため、図4に示す雄側パイプ13を用
いた組付けでは、図14に示すように口拡部13bの寸
法が短いため、雌側パイプ14への挿入時に傾きが大き
くなる時がある。その場合、図16に示すようにOリン
グ12が雌側パイプ14の先端部18eに当たり、斜め
組付けや偏りに至ることがある。それに対し、図3に示
す雄側パイプ13を用いた組付けでは、図15に示すよ
うに口拡部13bの寸法が長いため、雄側パイプ13を
雌側パイプ14により深く挿入するまでガイドしてい
る。そのため、図16に示すようにOリング12が雌側
パイプ14のテーパ部18dに当てることにより、Oリ
ング12のかみ込みを防ぐことが可能である。
【0056】以上のことからわかるように、雄側パイプ
13の口拡部13bを長くするために、パイプ先端13
a側のシール溝側面16aはなるべく雄側パイプ13の
軸方向に対し、略直角に成形した方が良い。また、雄側
パイプ13の先端部の加工がしにくいと、図6に示すよ
うにバルジ部15側のシール溝側面16aとシール溝底
面16bの間に座屈が発生したり、図7に示すようにシ
ール溝底面16bが変形したりして、雄側パイプ13の
耐久性が落ちたり、Oリング12の変形によるシール不
良が発生する可能性がある。そのため、第6工程では実
施例1に示すように、雄側パイプ13のP点よりパイプ
先端13a側には薄肉加工した方が望ましい。
【0057】次に、本発明の第3実施例について説明す
る。第3実施例として、本発明をホース10に用いた製
造方法について説明する。図2は、車両用に用いられる
ホース配管(ホース)10の片側断面図である。ホース
10はゴム部10bと配管部10aよりなり、スリーブ
59のQ点の部位をかしめることにより結合されてい
る。配管部10aの中で、雄側パイプ13にはナット1
7が取り付けられており、コンプレッサ1やコンデンサ
2等に接続される。
【0058】ここで、ホース10の雄側パイプ13は、
配管9の雄側パイプ13と同様に、先端側(図2右側)
外周に環状のビード部15が設けられるとともに、この
ビード部(バルジ部)15より先端側には、Oリング1
2を保持するための環状のシール溝16が形成されてお
り、通常は金属製(アルミニウム、銅、真鍮、ステンレ
ス、鉄等)の素材配管よりなり、本実施例では強度の高
いアルミニウムのA6063−T83を材料として使用
している。これは、ゴム部10bと配管部10aをかし
めるため、配管部10aには強度が要求される為であ
る。しかし、強度の高い材料は加工し難いと言った問題
がある。そのため、当材料を実施例1と同様の加工を行
っても上手く加工できない。
【0059】そこで図17に示すように、まず配管部1
0aをなす雄側パイプ13のパイプ先端13aからU点
まで内径を切削し、薄肉化することによりプレス加工し
易くする。(本実施例では、雄側パイプ13のパイプ先
端13aから23〜24mm切削した。)本工程は請求
項7記載の切削工程に相当する。その後、切削した部位
を高周波焼き入れ装置で580℃以上に加熱し、焼鈍し
を行う。本工程は請求項8記載の焼きなまし工程に相当
する。この焼鈍しされた雄側パイプ13の、部位別のビ
ッカーズ硬さを図9に示す。
【0060】図9の縦軸はビッカーズ硬さを表す硬度
(Hv)であり、横軸は雄側パイプ13のパイプ先端1
3aからの距離(mm)を示している。図9内のパイプ
先端13aからU点までの間はビッカーズ硬さが50
(Hv)以下に下がっており軟らかくなっている。ま
た、U点付近ではビッカーズ硬さが多少高くなっている
が、プレス加工上あまり問題とならない。これにより、
実施例1と同様の加工を行うことにより、雄側パイプ1
3の円筒シール形状への加工が可能となる。
【0061】また、雄側パイプ13とゴム部10bをス
リーブ59を介してかしめるポイントQ点における雄側
パイプ13は、肉厚も厚く、しかもビッカーズ硬さは素
材配管とほぼ同一で約80(Hv)以上である。また、
Q点付近ではビッカーズ硬さが多少低くなっているが、
プレス加工上あまり問題とならない。そのため、かしめ
時に必要な強度を保有したまま配管プレス加工が可能と
なる。
【0062】以上のように、雄側パイプ13の先端の内
径切削による薄肉化と焼鈍しによる軟化処理により、雄
側パイプ13の円筒シール形状への加工がし易くなっ
た。この雄側パイプ13をプレス加工機11に取り付
け、実施例1と同様に第1工程〜第8工程のプレス加工
を行うことにより、図18に示すような円筒シール形状
を有するホース10用の雄側パイプ13が成形される。
【0063】実施例1および実施例2では、本発明の製
造方法を接続がナット・ユニオンタイプの配管9に使用
する例を示し、実施例3では、接続がナット・ユニオン
タイプのホース10に使用する例を示したが、その他の
実施例として、配管9やホース10の結合は樹脂や金属
でできたブロックジョイントでも良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明により製造された配管の結合状態を示す
片側断面図。
【図2】本発明により製造されたホース配管の片側断面
図。
【図3】本発明により製造された雄側パイプの片側断面
図の拡大図。
【図4】本発明により製造された雄側パイプの片側断面
図。
【図5】冷凍サイクルの概略図。
【図6】座屈部のある雄側パイプの片側断面図。
【図7】シール溝底面が変形した雄側パイプの片側断面
図。
【図8】請求項5記載の溝整形工程後の雄側パイプの片
側断面図。
【図9】焼きなまし工程後の配管硬度図。
【図10】プレス加工機の概要図。
【図11】バルジパンチテーブルの平面図(図10のB
視)。
【図12】第6パンチのパンチ構成図。
【図13】第6工程の加工を示す配管加工図。
【図14】図4に示す雄側パイプの組付け嵌合図。
【図15】図3に示す雄側パイプの組付け嵌合図。
【図16】図14と図15のP点拡大図。
【図17】内径切削後の雄側パイプの片側断面図。
【図18】本発明により製造された雄側パイプの片側断
面図の拡大図。
【図19】本発明により製造された配管の分離した状態
を示す部分断面図。
【図20】(a)は従来のスピニング加工の概要図、
(b)は(a)のA−A断面図。
【図21】第1工程の加工を示す配管加工図。
【図22】第2工程の加工を示す配管加工図。
【図23】第3工程の加工を示す配管加工図。
【図24】第4工程の加工を示す配管加工図。
【図25】第5工程の加工を示す配管加工図。
【図26】第6工程の加工を示す配管加工図。
【図27】第7工程の加工を示す配管加工図。
【図28】第8工程の加工を示す配管加工図。
【図29】第1パンチのパンチ構成図。
【図30】第2パンチのパンチ構成図。
【図31】第3パンチのパンチ構成図。
【図32】第4パンチのパンチ構成図。
【図33】第5パンチのパンチ構成図。
【図34】第6パンチのパンチ構成図。
【図35】第7パンチのパンチ構成図。
【図36】第8パンチのパンチ構成図。
【符号の説明】
13 雄側パイプ 13a パイプ先端 13b 口拡部 15 ビード部(バルジ部) 16 シール溝 16a シール溝側面 16b シール溝底面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高脇 益二郎 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本電 装株式会社内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定長さに切削された金属製の配管を押
    圧し、この配管の途中を外側に膨らませる配管膨らませ
    工程;前記配管の膨らみ部を押圧しバルジ形状を形成す
    るバルジ成形工程;前記配管を外側から押圧し前記配管
    の端部から前記配管のバルジ形状部位の途中までを前記
    配管の内側に縮める縮管工程;および、 前記配管の端部から前記配管の縮管部位の途中までの所
    定長さを前記配管の外側に拡げ、前記配管の途中に溝を
    成形する拡管工程;を有しているバルジ形状配管の製造
    方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の配管膨らませ工程の前
    に、 前記配管の内径を拡げる拡管工程;を有する請求項1記
    載のバルジ形状配管の製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の縮管工程と拡管工程の間
    に、 前記配管の縮管された部位と縮管されない部位の間を押
    圧し前記配管の軸方向に対し略直角に成形する溝整形工
    程;を有する請求項1記載のバルジ形状配管の製造方
    法。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の製造方法において縮管工
    程は、 前記配管を外側から押圧し前記配管の端部から前記配管
    のバルジ形状部位の途中までを前記配管の内側に縮める
    ことにより、前記配管の縮管された部位と縮管されない
    部位の間を前記配管の軸方向に対し15°〜30°の傾
    斜を持った傾斜面を成形する第1縮管工程;前記配管を
    外側から押圧し前記配管の端部から前記配管のバルジ形
    状部位の途中までを前記配管の内側に縮めることによ
    り、前記配管の縮管された部位と縮管されない部位の間
    を前記配管の軸方向に対し略45°の傾斜を持った傾斜
    面を成形する第2縮管工程;からなるバルジ形状配管の
    製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項3記載の溝整形工程は、 前記配管を内側から押圧し前記配管の端部から前記配管
    の縮管された部位の途中までを前記配管の肉厚を薄くし
    ながら、前記配管の縮管された部位と縮管されない部位
    の間を押圧し前記配管の軸方向に対し略直角に成形する
    工程;からなるバルジ形状配管の製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の拡管工程の後に、 前記拡管工程で前記配管の拡管された部位と拡管されな
    い部位の間を押圧し前記配管の軸方向に対し略直角に成
    形する溝側面成形工程;を有するバルジ形状配管の製造
    方法。
  7. 【請求項7】 請求項1記載の配管膨らませ工程の前
    に、 前記配管の端部から前記配管の途中まで前記配管の内径
    を切削する切削工程;を有するバルジ形状配管の製造方
    法。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の切削工程の後に、 前記配管の内径切削された部位を焼きなましする焼きな
    まし工程;を有するバルジ形状配管の製造方法。
  9. 【請求項9】 所定長さに切削された金属製の配管の内
    径を内側パンチでガイドしながら外側パンチでこの配管
    の外径を縮管し、この配管の途中を外側に膨らませる配
    管膨らませ工程;内側パンチで前記配管の内径をガイド
    しながら外側パンチで前記配管の膨らみ部を押圧しバル
    ジ形状を形成するバルジ成形工程;内側パンチで前記配
    管の内径をガイドしながら外側パンチで前記配管を外側
    から押圧し前記配管の端部から前記配管のバルジ形状部
    位の途中までを前記配管の内側に縮める縮管工程;外側
    パンチで前記配管の外径をガイドしながら内側パンチで
    前記配管を内側から押圧し前記配管の端部から前記配管
    の縮管部位の途中までの所定長さを前記配管の外側に拡
    げ、前記配管の途中に溝を成形する拡管工程;を有して
    いるバルジ形状配管の製造方法。
JP5295852A 1993-11-26 1993-11-26 バルジ形状配管の製造方法 Expired - Lifetime JP2760269B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5295852A JP2760269B2 (ja) 1993-11-26 1993-11-26 バルジ形状配管の製造方法
MYPI94003042A MY117084A (en) 1993-11-26 1994-11-16 Method of producing bulge-shaped pipe.
DE4441300A DE4441300B4 (de) 1993-11-26 1994-11-21 Verfahren zur Herstellung eines wulstförmigen Rohres
CN94118808A CN1042803C (zh) 1993-11-26 1994-11-25 鼓凸状管道的制造方法
US08/348,988 US5582054A (en) 1993-11-26 1994-11-28 Method of producing bulge-shaped pipe

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5295852A JP2760269B2 (ja) 1993-11-26 1993-11-26 バルジ形状配管の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07148536A true JPH07148536A (ja) 1995-06-13
JP2760269B2 JP2760269B2 (ja) 1998-05-28

Family

ID=17826029

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5295852A Expired - Lifetime JP2760269B2 (ja) 1993-11-26 1993-11-26 バルジ形状配管の製造方法

Country Status (5)

Country Link
US (1) US5582054A (ja)
JP (1) JP2760269B2 (ja)
CN (1) CN1042803C (ja)
DE (1) DE4441300B4 (ja)
MY (1) MY117084A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7299670B2 (en) 2005-02-18 2007-11-27 Denso Corporation Method and apparatus for producing cylindrical components having bent portions

Families Citing this family (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE19937851B4 (de) * 1998-08-14 2012-11-22 Hans Straub Verfahren zur Herstellung eines Rohrs oder Rohrsystems für den Einsatz in sogenannten Rohrleitungs-, Heizkreis- oder Kesselverteilern oder dgl. Vorrichtungen
KR100789014B1 (ko) * 2000-10-19 2007-12-26 코스마 인터내셔널 인크. 관형 부품을 하이드로포밍하기 위한 장치 및 방법
US20110124421A1 (en) * 2003-12-03 2011-05-26 Christine Kienhofer Method for producing a tubular drive shaft, in particular a cardan shaft for a motor vehicle
JP2006322609A (ja) * 2005-04-21 2006-11-30 Denso Corp パイプの固定構造およびパイプの固定方法
CN101649936B (zh) * 2008-08-14 2012-05-23 石春芳 管道接头件
CN101844164B (zh) * 2010-04-30 2012-01-18 浙江广涛卫厨有限公司 快速连接管的生产工艺
JP2013127213A (ja) * 2011-12-19 2013-06-27 Denso Corp 管継手構造
CN103341559B (zh) * 2013-07-08 2015-09-16 河北华北柴油机有限责任公司 用于金属管口成型的冲压模具
WO2016106633A1 (zh) * 2014-12-31 2016-07-07 深圳市大富精工有限公司 一种usb接口金属外壳的制造方法及制造设备
CN111595522B (zh) * 2016-04-15 2021-11-19 大金工业株式会社 管道零件的制造设备
KR101945794B1 (ko) * 2017-03-31 2019-02-11 주식회사전우정밀 프레스 금형 장치, 이를 이용한 프레스 성형 방법
CN107186100B (zh) * 2017-07-03 2020-02-21 浙江和良智能装备有限公司 一种管材旋沟预成型方法及管材
CN108772481B (zh) * 2018-06-28 2023-11-10 成都飞机工业(集团)有限责任公司 一种双扩口导管滚波成形方法
CN118595773A (zh) * 2024-08-07 2024-09-06 浙江长兴和良智能装备有限公司 一种管件增厚、预沟槽一体加工设备以及加工方法

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE626775C (de) * 1931-01-14 1936-03-06 Mannesmann Ag Vorrichtung zur Herstellung von zwei oder mehreren dicht aneinanderliegenden Doppelboerdeln, insbesondere an aufgemufften Rohrenden
GB363574A (en) * 1931-03-21 1931-12-24 Robert Hardmeyer Method of making circumferential corrugations on hollow metal spools
US3225581A (en) * 1961-08-21 1965-12-28 Price Pfister Brass Mfg Metal forming process for shaping ends of tubes
SU499916A1 (ru) * 1974-04-29 1976-01-25 Предприятие П/Я Р-6543 Способ изготовлени пустотелых ниппелей
SU764820A1 (ru) * 1978-06-20 1980-09-28 Трижды Ордена Ленина, Ордена Октябрьской Революции И Ордена Трудового Красного Знамени Автомобильный Завод Им. И.А.Лихачева (Зил) Способ изготовлени шаровых пальцев
JPS55106635A (en) * 1979-02-08 1980-08-15 Nippon Radiator Co Ltd Method and apparatus for molding flange to circular pipe
US4732030A (en) * 1986-06-17 1988-03-22 Takeru Tanaka Method of manufacturing gear-shift lever and the lever constitution

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7299670B2 (en) 2005-02-18 2007-11-27 Denso Corporation Method and apparatus for producing cylindrical components having bent portions

Also Published As

Publication number Publication date
MY117084A (en) 2004-05-31
DE4441300A1 (de) 1995-06-01
US5582054A (en) 1996-12-10
CN1109956A (zh) 1995-10-11
DE4441300B4 (de) 2005-06-16
JP2760269B2 (ja) 1998-05-28
CN1042803C (zh) 1999-04-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN1261254C (zh) 制造具有连接部分的管道系统的方法
JP2760269B2 (ja) バルジ形状配管の製造方法
US6328351B1 (en) Pipe joint with enlarged metal pipe and method for manufacturing same
US3365926A (en) Manufacture of plate metal parts with integral threaded fasteners
US20080089631A1 (en) Raceway Ring for Radial Ball Bearing and Manufacturing Method Thereof, and Manufacturing Method of High Accurate Ring and Manufacturing Apparatus Thereof
US20050257587A1 (en) Profile element pipe for hydraulic bulging, hydraulic bulging device using the element pipe, hydraulic bulging method using the element pipe, and hydraulically bulged product
CA2574973A1 (en) Method and apparatus for shaping a metallic container end closure
JP5136998B2 (ja) 液圧バルジ方法および液圧バルジ製品
US2679681A (en) Method of making expanded tube ends
JP2002102959A (ja) 偏心拡径管端部をもつ金属管の製造方法
JP2010188420A (ja) フランジを備えた中空体の製造方法
US7827839B2 (en) Profile element pipe for hydraulic bulging, hydraulic bulging device using the element pipe, hydraulic bulging method using the element pipe, and hydraulically bulged product
US20050011245A1 (en) Method and apparatus for working tube
US20070180677A1 (en) Internal high-pressure shaping method for shaping conical tubes made of metal
US20080250839A1 (en) Method and apparatus for manufacturing a legged annular member
JPH0929362A (ja) パイプの接続端部の成形装置及びパイプの接続端部の成形方法
KR100502780B1 (ko) 인너튜브 제조 방법 및 장치
JPH0957380A (ja) 円筒部品の製造方法
JP4060723B2 (ja) 液圧バルジ加工装置及び液圧バルジ加工方法
JPS6340610B2 (ja)
EP2161083A2 (en) Method of manufacturing container for absorbing fluid shock or mechanical shock
GB2174318A (en) Manufacturing branched metal pipes
JP2007075844A (ja) 液圧バルジ加工製品およびその液圧バルジ成形方法
US3218838A (en) Tube end shaper
JP2004351436A (ja) 成形方法および成形型

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19980217

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100320

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110320

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120320

Year of fee payment: 14

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120320

Year of fee payment: 14

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130320

Year of fee payment: 15