JPH07148331A - 遊技店における遊技機管理装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【構成】 係員が携帯する装置に送信器並びに受信機を
内蔵させるとともに表示器および振動部を設け、係員か
ら管理装置へ指令もしくは情報を送信するのみならず、
管理装置から係員が携帯する装置に対しても指令もしく
は情報を送信できるようにし、かつ管理装置から係員へ
指令もしくは情報を送信する際には上記振動部を作動さ
せて遊技客に知られることなく係員に指令もしくは情報
の送信を認知させるようにした。 【効果】 管理情報の伝達を係員と管理装置との間で双
方向に行なえるようになり、これによって効率良く行な
える管理処置を増加させることができるとともに、音声
に依らずに係員へ指令もしくは情報の送信を認知させる
ことができるため、各遊技機において発生したトラブル
や打止め台の解放等の必要な処置への対応を遊技客に不
快感ないしは悪心象を与えることなく遂行できるように
なる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、パチンコ遊技機やス
ロットルマシン等の遊技設備を有する遊技店における遊
技機の管理技術に関し、例えば係員が携帯することによ
り集中管理室の管理装置との連携で遊技機を有効に管理
するための携帯用管理補助装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、パチンコ遊技店にあっては、各遊
技機において発生したトラブルや打止め台の解放等の処
置への対応の仕方として、各遊技機ごとに設けられた係
員呼出し用のスイッチにより遊技機上部や島設備に設け
られているランプを点灯させて係員の注意を促したり、
店内放送を使用して係員に指示を与えたり、あるいは係
員が遊技機または管理室へ出向いて遊技機裏面のスイッ
チやレバーを操作したり、管理装置のコンソールパネル
を操作して対処する等の方法が採られていた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、遊技機
でトラブルが発生した際における上記従来の対処方法は
効率が非常に悪いとともに、遊技客に対して不快感ない
しは悪心象を与えるという問題点があった。本発明は上
記問題点を解決すべくなされたもので、その目的とする
ところは、各遊技機において発生したトラブルや打止め
台の解放等の必要な処置への対応を効率良くかつ遊技客
に不快感ないしは悪心象を与えることなく遂行できるよ
うな遊技店における遊技機の管理技術を提供することに
ある。

【０００４】なお、従来、パチンコ遊技店において、管
理装置へ管理指令情報を送信するための送信手段を有す
る携帯用指令手段を係員が携帯し、管理装置には上記管
理指令情報を受信する受信装置とその受信情報に基づい
て遊技機を制御する手段を設けることにより、例えばあ
る遊技機で打止めが発生したような場合に係員が携帯用
指令手段を使用して管理装置に打止め発生を知らせるこ
とでわざわざ管理室まで赴くことなく必要な処置をとる
ことができるようにした発明が提案されている（特開平
５−２４５６１号）。しかしながら、上記先願発明は管
理情報の送信が係員から管理装置への一方通行であった
ため、管理装置から各係員への指令は店内放送に頼らざ
る得ないとともに、各遊技機に関する詳細なデータの伝
達は手渡しに依らざるを得ないため、効率良く行なえる
管理処置に制約があるという問題点があった。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
め本発明は、係員が携帯する装置に送信器並びに受信器
を内蔵させるとともに表示器および振動部を設け、係員
から管理装置へ指令もしくは情報を送信するのみなら
ず、管理装置から係員が携帯する装置に対しても指令も
しくは情報を送信できるようにし、かつ管理装置から係
員へ指令もしくは情報を送信する際には上記振動部を作
動させて遊技客に知られることなく係員に指令もしくは
情報の送信を認知させるようにしたものである。

【０００６】

【作用】上記した手段によれば、管理情報の伝達を係員
と管理装置との間で双方向に行なえるようになり、これ
によって効率良く行なえる管理処置を増加させることが
できるとともに、音声に依らずに係員へ指令もしくは情
報の送信を認知させることができるため、各遊技機にお
いて発生したトラブルや打止め台の解放等の必要な処置
への対応を遊技客に不快感ないしは悪心象を与えること
なく遂行できるようになる。

【０００７】

【実施例】

（実施例１）図１および図２には、本発明に係る携帯用
管理補助装置の外観と、その内部構成例が示されてい
る。この実施例の携帯用管理補助装置４００は、図１に
示すように本体ケース４０１の表面に液晶パネル等から
なる表示部４０２とマイクロフォン４０３、振動部４０
４を備えている。さらに、特に限定されるものでない
が、本体ケース４０１には、伸縮自在な送受信用アンテ
ナ４０５と上記振動部４０４の振動強度を調整するため
のボリューム４０６、送信時に使用する押圧式の送信操
作ボタン４０７が設けられている。

【０００８】携帯用管理補助装置４００の内部には、図
２に示すように、上記アンテナ４０５に接続された送信
手段４０８と受信手段４０９、上記表示部４０２の表示
駆動回路４１０、上記振動部４０４の駆動回路４１１お
よびこれらの回路を制御するマイクロコンピュータのよ
うな制御装置４１２、上記マイクロフォン４０３からの
信号を増幅するアンプ４１３、上記各装置に電源電圧を
供給する電池のような電源手段４１４等が設けられてい
る。上記振動部４０４およびその駆動装置４１１として
は、例えばバイブレータや人間が聞くことができる音域
よりも低い周波数で振動するスピーカ、モータによって
回転される偏心カムで本体ケース表面に設けられたバネ
性を有する部材や柔軟性を有するシートを揺動もしくは
変形させる構造等、種々の構造の装置が考えられる。

【０００９】図３は上記携帯用管理補助装置を用いた遊
技店における遊技機管理装置全体の一実施例を示す。同
図において、１００はパチンコ遊技機、２００はその管
理装置であり、パチンコ遊技機１００と管理装置２００
とは同軸ケーブルあるいは光ファイバー等の伝送路３０
０により相互通信可能に構成されている。パチンコ遊技
機１００から管理装置２００へは伝送路３００を介し
て、補給要求や異常発生等を知らせる制御情報と遊技盤
に設けられた検出器からの信号に基づいて計数、演算し
た各種遊技データが伝送される。一方、管理装置２００
からパチンコ遊技機１００へは伝送路３００を介して打
止め指令等の指令情報が伝送される。

【００１０】また、管理装置２００も送信手段と受信手
段とからなる送受信装置２１０を備えており、係員の携
帯する携帯用管理補助装置４００からの信号を受信した
り、管理装置が収集したデータに基づいて決定した打止
め指令や収集した遊技データ等の情報を送信する機能が
設けられている。管理装置２００は、上記送受信装置２
１０と、受信した音声を再現するスピーカ２２０と、収
集した各種データや受信したメッセージ等を表示するＣ
ＲＴのようなモニタ装置２３０と、該モニタ装置２３０
に所望のデータを表示させたり所望の遊技機に対する指
令を入力するためのコンソールパネル２４０、収集した
各種データ等を記憶する記憶装置２５０、伝送路３００
を介して遊技機１００の制御装置とデータの入出力を行
なうインタフェース部２６０およびこれらの装置を制御
するコンピュータ本体２７０等により構成されている。

【００１１】次に上記遊技機管理装置の動作について説
明する。管理装置２００は例えばある遊技機において異
常が発生したことを等が遊技機からの制御情報に基づい
て検知すると、送受信装置２１０を駆動して係員の携帯
する携帯用管理補助装置４００に対して異常発生および
台番号等を送信する。すると、携帯用管理補助装置４０
０の受信手段４０９がこれを受信して制御装置４１２が
これを解読して、駆動装置４１１を制御して振動部４０
４を振動させて係員に知らせるとともに、表示駆動装置
４１０を制御して表示部４０２に台番号および異常の内
容等を表示させる。

【００１２】これによって、係員は指定された遊技機に
直行してしかるべき処置を施すことができる。また、そ
の場合、係員が当該遊技機を調べて例えば遊技データが
必要と判断した場合には、携帯用管理補助装置４００に
設けられた送信操作ボタン４０７を押しながらマイクロ
フォン４０３に向かって、データの送信要求の通話を行
なう。すると、管理装置２００の送受信装置２１０がこ
れを受信してモニタ装置２３０上に通話内容が表示され
る。そこで、オペレータがコンソールパネル２４０を操
作して、係員から要求された遊技機に関するデータを送
信する指令を入力すると、そのデータが記憶装置２５０
から読み出されて送受信装置２１０によって送信され
る。

【００１３】この送信データは携帯用管理補助装置４０
０の受信手段４０９によって受信され、その内容が表示
部４０２に表示される。従って、係員はこの表示データ
を参照して、遊技の停止等必要な処置をとることができ
る。あるいは、大当りが発生したような場合には、遊技
機そのものを停止させることなく打止めあるいは遊技客
に対する賞品球の交換の指導その他の処置をとることが
できる。また、係員は遊技機においてトラブルあるいは
不正が発生したことを遊技機に設けられている表示ラン
プ等により認知した場合、携帯用管理補助装置４００の
マイクロフォン４０３を使って管理装置２００へ知ら
せ、管理装置から当該遊技機へ打球発射装置の停止指令
信号や賞品球排出装置の停止指令信号等を送信すること
ができるように構成されている。

【００１４】なお、上記実施例では、管理装置２００か
ら携帯用管理補助装置４００に送信があった場合、振動
部４０４を振動させて係員に知らせるとしたが、振動部
４０４の代わりもしくはこれと併用して携帯用管理補助
装置４００にスピーカを設け、音によって送信があった
ことを係員に知らせるように構成しても良い。さらに、
係員が携帯用管理補助装置４００のマイクロフォン４０
３を使って店内放送システムを直接アクセスしてメッセ
ージを流すことができるように構成しても良い。

【００１５】（実施例２）図４に携帯用管理補助装置４
００の他の実施例を示す。この実施例の携帯用管理補助
装置４００は、第１の実施例の携帯用管理補助装置（図
１参照）におけるマイクロフォン４０３の代わりに、フ
ァンクションキー４２１およびテンキー４２２が設けら
れている。他の構成は第１の実施例の携帯用管理補助装
置と同様である。一方、管理装置２００には、スピーカ
２２０の代わりに、携帯用管理補助装置４００から送信
されてきた所定のコードを解読し、かつその内容に応じ
て例えば携帯用管理補助装置４００へのデータの送信や
指定されたパチンコ遊技機に対する指令の伝送等の処理
を行なう手段（ソフトウェアによって構成される）が設
けられている。この実施例によれば、係員が携帯用管理
補助装置４００に設けられているファンクションキー４
２１およびテンキー４２２を使って所定のコードおよび
台番号を管理装置２００に対して送信すると、管理室で
オペレータが介在することなく、管理装置２００自身が
受信コードを理解して要求された処理を実行することが
でき、省力化が可能となる。

【００１６】（実施例３）図５に携帯用管理補助装置４
００の他の実施例を示す。この実施例の携帯用管理補助
装置４００には、図４の実施例の携帯用管理補助装置の
構成に加え、パチンコ遊技機に設けられているコネクタ
（図示省略）と結合可能なコネクタ部４３０が設けられ
ている。一方、パチンコ遊技機に設けられたコネクタは
パチンコ遊技機に内蔵された制御装置に接続されてお
り、上記コネクタ同志を接続させることにより、携帯用
管理補助装置４００とパチンコ遊技機の制御装置との間
でデータの送受信が可能にされている。そして、係員が
パチンコ遊技機のコネクタに携帯用管理補助装置４００
のコネクタ部４３０を接続して、ファンクションキー４
２１およびテンキー４２２を使って所定のコードを入力
すると、パチンコ遊技機の制御装置がデータを出力し、
それが携帯用管理補助装置４００の表示部４０２に表示
されるように構成されている。

【００１７】従って、この実施例によれば、係員がトラ
ブルや大当り等が発生したパチンコ遊技機にコネクタ部
４３０を差し込んで携帯用管理補助装置４００を接続す
ることにより、直接パチンコ遊技機から所望のデータを
得ることができ、そのデータを参照して速やかに打止め
等の適切な処置を採ることができるようになる。なお、
上記実施例１のマイクロフォンを携帯用管理補助装置４
００に設けて管理装置２００に対する音声での通信を可
能にした構成と、実施例２のファンクションキー４２１
およびテンキー４２２を使ってコードによる送信を可能
にした構成と、実施例３のコネクタを使用して携帯用管
理補助装置４００とパチンコ遊技機の制御装置とを接続
可能にした構成の全てあるいはそれらのうち２つの構成
を組み合わせた遊技機管理装置を構成することも可能で
ある。

【００１８】また、この発明は、カード式遊技機を備え
た遊技店において、パチンコ遊技機の他にカードリーダ
も管理装置２００と直接あるいは遊技機の制御装置を介
して間接的にケーブルや光ファイバ等で接続可能に構成
した遊技機管理装置にも適用することができる。その場
合、携帯用管理補助装置４００がカードリーダに関する
情報を管理装置２００との間のデータ送信によりあるい
はコネクタを使用して遊技機もしくはカードリーダの制
御装置から直接読み出せるように構成しても良い。これ
によって、カードリーダにおいて生じたトラブル等に対
しても係員が迅速に対処できるようになる。

【００１９】

【発明の効果】以上説明したようにこの発明は、係員が
携帯する装置に送信器並びに受信器を内蔵させるととも
に表示器および振動手段を設け、係員から管理装置へ指
令もしくは情報を送信するのみならず、管理装置から係
員が携帯する装置に対しても指令もしくは情報を送信で
きるようにし、かつ管理装置から係員へ指令もしくは情
報を送信する際には上記振動手段を作動させて遊技客に
知られることなく係員に指令もしくは情報の送信を認知
させるようにしたので、管理情報の伝達を係員と管理装
置との間で双方向に行なえるようになり、これによって
管理処置を効率良く行なうことができるとともに、各遊
技機において発生したトラブルや打止め台の解放等の必
要な処置への対応を遊技客に不快感ないしは悪心象を与
えることなく効率良く遂行できるという効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る遊技機管理装置を構成する携帯用
管理補助装置の一実施例の外観を示す正面図、

【図２】図１の携帯用管理補助装置の内部構成の一実施
例を示すブロック図、

【図３】図１の携帯用管理補助装置を使用した遊技機管
理装置の一実施例を示すシステム構成図、

【図４】携帯用管理補助装置の第２の実施例を示す正面
図、

【図５】携帯用管理補助装置の第３の実施例を示す正面
図である。

【符号の説明】

１００ パチンコ遊技機 ２００ 管理装置 ２１０ 送受信装置 ３００ 伝送路 ４００ 携帯用管理補助装置 ４０１ 本体ケース ４０２ 表示部 ４０３ マイクロフォン ４０４ 振動部 ４０５ 送受信用アンテナ ４０６ ボリューム ４０７ 送信操作ボタン ４０８ 送信手段 ４０９ 受信手段 ４１０ 表示駆動装置 ４１１ 振動駆動装置 ４１２ 制御装置 ４１３ アンプ ４１４ 電源手段 ４２１ ファンクションキー ４２２ テンキー ４３０ コネクタ部

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 複数台の遊技機と、これらの遊技機と伝
   送路を介して接続され遊技機からの情報を受けて所定の
   指令を与える管理装置と、係員が携帯する携帯用管理補
   助装置とからなる遊技機管理装置において、上記携帯用
   管理補助装置には送信手段および受信手段と、振動部お
   よびその駆動手段と、それらの制御手段並びに電源手段
   を設けるとともに、上記管理装置には送受信装置を設
   け、上記管理装置と携帯用管理補助装置との間で無線に
   よるデータの送受信を可能に構成したことを特徴とする
   遊技機管理装置。
2. 【請求項２】 上記携帯用管理補助装置は、上記管理装
   置から送信されたデータを表示する表示手段を有するこ
   とを特徴とする請求項１記載の遊技機管理装置。
3. 【請求項３】 上記携帯用管理補助装置は、音声入力手
   段を備え、入力された音声情報を送信可能に構成されて
   いることを特徴とする請求項１または請求項２記載の遊
   技機管理装置。
4. 【請求項４】 上記携帯用管理補助装置は、入力用キー
   を備え、操作された入力用キーに対応したコード情報の
   送信が可能に構成されていることを特徴とする請求項
   １、請求項２または請求項３記載の遊技機管理装置。