JPH0556191U - ワイヤレスコントロール装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 この考案のワイヤレスコントロール装置は、
動作スイッチを操作する煩わしさをなくし、コントロー
ラを放置したまま紛失したり、踏んで破損したり、コー
ドに制約されたり、周囲に迷惑をかけたりする等の不具
合をなくすことを目的とする。 【構成】 状態入力装置、無線送受信回路、アンテナ
５、バッテリのそれぞれを有するコントローラ６と、ア
ンテナ、無線送受信回路、インターフェイス回路のそれ
ぞれを有するアダプタ３とを具備したワイヤレスコント
ロール装置において、アダプタ３にゲーム装置２よりの
音声信号を取り込む音声信号取込手段と、音声信号をワ
イヤレスで送信するワイヤレス音声送信手段とを付加
し、コントローラ６に前記ワイヤレス音声送信手段より
の音声信号を受信再生する音声受信再生手段とを付加し
てなるワイヤレスコントロール装置。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案はワイヤレスコントロール装置、特にゲーム装置のワイヤレスコント ロール装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、ゲーム装置のコントローラは有線式のものがほとんどであった。ワイヤ レス化したゲーム装置としては、特開昭６３−８２６８８号公報（以下第１従来 例という）と実開昭６２−１４５２７号公報（以下第２従来例という）に開示さ れているものがあった。

【０００３】 前記第１従来例には無線発信機を設けた操作盤と、前記操作盤より空間を介し て伝達される信号を受信する無線受信機と、この無線受信機を設けた映像音声発 生装置を備えた無線式コンピュータゲーム装置が開示されている。

【０００４】 また、前記第２従来例には、コンピュータ制御の下にある電子式表示機器の表 示内容を制御する手段において、電子式機器にコネクタ接続可能な受信部にワイ ヤレスで制御信号を伝達するワイヤレス送信部と、該ワイヤレス送信部にコネク タ接続可能な手動操作器とを備え、手動操作器の操作に基づく信号が前記電子式 機器にワイヤレス伝達されるワイヤレス制御器が開示されている。

【０００５】 しかしながら、上記第１従来例，第２従来例共にコントローラより音声を発生 することに関しては何ら記載されていない。

【０００６】

【考案が解決しようとする課題】

以上のように、従来例においては、コントローラをワイヤレス化することによ り、コードの制約がなくなり、ゲーム画面から離れて遊ぶことができるようにな った。しかしながら、画面から離れたためにゲーム音を大きくしなければならず 、騒音が発生して他人に迷惑をかけるという問題点が発生した。 この解決法としてヘッドホン，イヤホン等を用いることが考えられるが、新た にコードの制約が発生する。

【０００７】 この考案は上記のような問題点を解決するためになされたもので、特に動作ス イッチを操作する煩わしさをなくし、コントローラを放置したまま紛失したり、 踏んで破損したり、コードに制約されたり、周囲に迷惑をかけたりすることなど の不具合をなくすことを目的とする。

【０００８】

【課題を解決するための手段】

このため、この考案においては、モニタ上に画像・音声信号を送出するゲーム 装置と、キー入力等の状態を入力する状態入力装置、前記入力情報を送信する無 線送信回路、アンテナ、およびバッテリのそれぞれを有するコントローラと、ア ンテナ、前記入力情報を受信する無線受信回路、前記ゲーム装置に制御信号を送 出するインターフェイス回路のそれぞれを有するアダプタと、を具備し、前記コ ントローラとゲーム装置本体間を無線回路で結び前記コントローラからの操作入 力に応じて前記モニタ上に送出する画像および音響等の信号を変化させるワイヤ レスコントロール装置において、前記アダプタに前記ゲーム装置よりの音声信号 を取り込む音声信号取込手段と、前記音声信号をワイヤレスで送信するワイヤレ ス音声送信手段と、を付加し、かつ前記コントローラに、前記ワイヤレス音声送 信手段よりの音声信号を再生する音声受信再生手段と、を付加してなるワイヤレ スコントロール装置により、前記問題点を解決し、前記目的を達成しようとする ものである。

【０００９】

【作用】

この考案におけるワイヤレスコントロール装置は、アダプタに付加した信号取 込手段により、ゲーム装置よりの音声信号を取り込み、ワイヤレス音声送信手段 で前記音声信号をワイヤレスで送信する。 そして、コントローラに付加した音声受信再生手段により前記ワイヤレス音声 送信手段によりの音声信号を受信し再生する。

【００１０】

【実施例】

以下、この考案の１実施例を図面に基づいて説明する。 図１はこの考案の１実施例であるワイヤレスコントロール装置の基本構成を示 す構成図、図２はこの実施例のアダプタの外観を示す斜視図、図３はこの実施例 のアダプタの回路構成図、図４はこの実施例のコントローラの回路構成図である 。

【００１１】 先ず、この考案の基本構成について図１を用いて説明する。 図１において、１はモニタ、２はモニタ１上に画像・音声を送出するゲーム装 置、３はアダプタであり、アンテナ４，コントローラ６（後述）からの入力情報 （キーコントロール信号）を受信する無線受信回路、前記ゲーム装置２に制御信 号を送出するインターフェイス回路、ゲーム装置よりの音声信号を取り込む音声 信号取込手段、前記音声手段をワイヤレスで送信するワイヤレス音声送信手段の それぞれを具備している（詳細は後述）。６はコントローラであり、キー入力等 の状態を入力する状態入力装置、前記入力情報を送信する無線送受信回路、アン テナ５、バッテリ、前記アダプタ３のワイヤレス音声送信手段よりの音声信号を 再生する音声信号再生手段のそれぞれを具備している（詳細後述）。

【００１２】 この実施例はゲーム装置本体２の電源はアダプタ３を経由して供給され、ゲー ム操作時は、コントローラ６はキーの入力状態をシリアル・データ化し、それで 無線電波の搬送波を変調して連続又は定期的にアダプタ３に送信し、また、アダ プタ３からの赤外線変調された音声信号を受信するシステムである。

【００１３】 以下この実施例を詳細に説明する。 先ず、この実施例のアダプタ３について説明する。 図２は図１のアダプタ３の構成を示す斜視図である。 図２において、７は電源を供給する電源供給用コネクタ、８は音声入力用コネ クタ、９は電源コンセント、１０はバッテリ用ホルダ、１１はコントローラ６用 ホルダ、１２は充電用接点、１３は赤外線を送信する赤外線送信窓、１４は制御 線用コネクタ、１５はゲーム装置２を格納するゲーム装置本体用トレーである。

【００１４】 次に、このアダプタ３の回路構成について図３を用いて説明する。 図３は図１のアダプタ３の回路構成図である。 図３において、３０はコントローラ６からの入力情報をアンテナ４を介して受 信する受信回路、３１は前記入力情報を制御信号としてゲーム装置２に送出する 制御回路、３２はゲーム装置２の制御線、３３は充電状態を検出する充電検出回 路、３４はコントローラおよびバッテリに充電するための充電回路、３５は電源 回路、３６はゲーム装置２に電源を供給するゲーム装置電源供給線、３７はゲー ム装置２よりの音声信号を取り込む音声出力線、３８は取り込まれた音声信号を コントローラ６にワイヤレスで送信するワイヤレス音声送信手段である送信回路 である。

【００１５】 次に図１のコントローラ６の回路構成について図４を用いて詳細に説明する。 図４は図１のコントローラ６の回路構成図である。 図４において、５１は無線送信回路であり、キースイッチ５３で入力された入 力情報を制御回路５２を介してワイヤレスでアダプタ３に送信する回路である。 ５４は充電検出回路、５５はバッテリ、５６はアダプタ３のワイヤレス音声送信 手段よりの音声信号を受信する無線受信回路、５７は前記音声を増幅する音声増 幅回路、５８はスピーカ、５９はヘッドホン端子である。

【００１６】 次にこの実施例の動作を図１ないし図４を用いて説明する。 先ず、コントローラ６はアダプタ３のホルダ１１（図２）に収納されると、充 電用の接点１２がとれて、充電が行われる。さらに、充電検出回路５４（図４） が充電用の接点１２がとれていること、すなわちコントローラ６がホルダ１１に 収納されていることを検知し、バッテリから制御回路５２や送信回路５１などへ の電源供給を停止する。 このとき、アダプタ３側でも充電検出回路３３がコントローラ６のホルダ１１ への収納を検知し、これにより自機の制御回路３１や受信回路３０などへの電源 供給を停止し、さらにゲーム装置２本体への電源供給も停止する。

【００１７】 次に、コントローラ６をホルダ１１から取り上げると、コントローラ６のバッ テリ５５への充電がされなくなるため、バッテリ５５から各回路への電源の供給 が開始され、キースイッチ５３の状態を定期的に送信し、音声信号の受信状態と なる。アダプタ３側でも、コントローラ６がホルダ１１から取り外されたことを 検知し、ゲーム装置２本体への電源供給を開始し、自機の各回路への電源供給と 共にキー信号の受信と音声信号の送信を開始する。

【００１８】 そして再度コントローラ６がホルダ１１に収納されると、コントローラ６，ア ダプタ３共に全ての状態をリセットし、各部への電源供給を停止する。また、コ ントローラ６をホルダ１１から外した状態で、一定時間以上キースイッチ５３の 操作をしなければ、コントローラ６は定期的な送信を停止し、アダプタ３は一定 時間以上受信できない場合、警告用ＬＥＤを点灯し、警告用ブザーを鳴らす。

【００１９】 以上のように、この実施例によれば、ゲーム装置よりの音声をアダプタを介し て、ワイヤレスでコントローラのスピーカ又はヘッドホンで聞くことができるの で、周囲に迷惑をかけることがなくなり、コントローラを破損したり、コード長 さに制約されたりする等のことを回避することができる。

【００２０】 なお、キー入力及び音声信号の無線通信媒体は前記のように電波でもよいし赤 外線でもよい。 また、コントローラの入力はキーだけでなく、ジョイスティックやトラックボ ールやマウスなどの変化量入力装置であってもよい。 また、コントローラから定期的に送信するシステムでなくてもよい。この場合 、警告用ＬＥＤ・警告用ブザーは必要がない。

【００２１】

【考案の効果】

以上説明したように、この考案では、コントローラをホルダから取り上げるこ とで自動的に、ゲーム装置本体、アダプタおよびコントローラが動作を開始し、 ホルダに収納することによってそれぞれが自動的に動作を停止するため、特に動 作スイッチを操作する煩わしさがなく、コントローラを放置したまま紛失したり 、踏みつけて破損などをする可能性が著しく少ない。 また、音声信号を電波又は赤外線で伝送するためゲーム画面から離れることが でき、例えば夜間でも周囲に迷惑をかけずにゲームを楽しむことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 この考案の１実施例であるワイヤレスコント
ロール装置の基本構成を示す構成図

【図２】 この実施例のアダプタの外観を示す斜視図

【図３】 この実施例のアダプタの回路構成図

【図４】 この実施例のコントローラの回路構成図

【符号の説明】

１ モニタ ２ ゲーム装置 ３ アダプタ ４，５ アンテナ ６ コントローラ ３０ 受信回路 ３１，５２ 制御回路 ３８ 送信回路 ５１ 無線送信回路 ５３ キースイッチ ５６ 無線受信回路 ５８ スピーカ ５９ ヘッドホン なお、図中同一符号は同一または相当部分を示す。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 モニタ上に画像・音声信号を送出するゲ
   ーム装置と、 キー入力等の状態を入力する状態入力装置、前記入力情
   報を送信する無線送信回路、アンテナ、およびバッテリ
   のそれぞれを有するコントローラと、 アンテナ、前記入力情報を受信する無線受信回路、前記
   ゲーム装置に制御信号を送出するインターフェイス回路
   のそれぞれを有するアダプタと、 を具備し、前記コントローラとゲーム装置本体間を無線
   回路で結び前記コントローラからの操作入力に応じて前
   記モニタ上に送出する画像および音響等の信号を変化さ
   せるワイヤレスコントロール装置において、 前記アダプタに前記ゲーム装置よりの音声信号を取り込
   む音声信号取込手段と、前記音声信号をワイヤレスで送
   信するワイヤレス音声送信手段と、 を付加し、かつ前記コントローラに、前記ワイヤレス音
   声送信手段よりの音声信号を再生する音声受信再生手段
   と、 を付加してなることを特徴とするワイヤレスコントロー
   ル装置。