JP2004208923A - 遊技店の管理装置 - Google Patents

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JP2004208923A JP2002381683A JP2002381683A JP2004208923A JP 2004208923 A JP2004208923 A JP 2004208923A JP 2002381683 A JP2002381683 A JP 2002381683A JP 2002381683 A JP2002381683 A JP 2002381683A JP 2004208923 A JP2004208923 A JP 2004208923A
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Takatoshi Takemoto
孝俊 武本
Kazuyo Sasaoka
和代 笹岡
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Abstract

【課題】遊技者に対する適正なサービスの提供と遊技店側の営業状態を向上させることができ、また、遊技店の従業員の業務管理を十分に行うことができる遊技店の管理装置を提供する。
【解決手段】遊技機10において遊技店による所定のサービスの提供が必要であるか否かを監視手段が監視し、その監視により所定のサービスが必要とされた遊技機に対して、所定のサービスが提供されたことを検出手段が検出し、その検出結果に基づき、所定のサービスが提供された遊技状態に関する遊技データをサービス済遊技データとして特定可能にデータ収集手段が収集し、収集されたサービス済遊技データに基づいて、サービスを必要とする遊技者が存在した場合の遊技店の従業員によるサービス提供状況を管理するようにし、サービスを行うことによる遊技店の収益状況や、遊技店の従業員が業務としてサービスを行う割合等を把握するようにした。
【選択図】図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、特別入賞が当選状態となっている間に実行されるゲームであって、特定の停止操作が遊技者により行われた場合に当該当選している特別入賞が成立して、特典を付与するように構成された遊技機の遊技状態を管理する遊技店の管理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、遊技機を配置した遊技店においては、各遊技機の入遊技媒体数、出遊技媒体数、差遊技媒体数、特別入賞発生時刻、特別入賞種類、特別入賞確率等のデータを収集管理することにより、遊技店の営業を行うための目安としている。また、遊技機においては、特別入賞が当選してから、特別図柄を揃えるまでに、遊技者の技量によりゲーム回数が変化する。
【0003】
現状では、特別入賞が当選しているにも関わらず、なかなか特別図柄を揃えることができない遊技者に対して、従業員が遊技者に代わって特別図柄を揃えてくれる、サービスを行っている遊技店が数多く存在している。さらに、遊技店において、このようなサービスが一般化するに従い、従業員の業務としても重要なものとなってきている。
【0004】
一方、従来の遊技店の管理装置として、遊技機であるスロットマシンの台毎における1日分のアウトコイン数、セーフコイン数、差コイン数、ビッグボーナス回数、レギュラーボーナス回数、出玉率、売上金、浪費ゲーム回数、浪費コイン数などをデータ帳票として出力し、各台の遊技者の遊技技術を推測したり、営業分析に役立てるようにしたものがある(特許文献1参照。)。
【0005】
【特許文献1】
特開平11−178979号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、遊技店においてデータを収集管理することや、従来の遊技店の管理装置においては、サービスを必要とする遊技者に対して遊技店の従業員がサービスを行った場合のデータを収集していなかったため、サービスを必要とする遊技者の来店状態(サービスを必要とする遊技者がどの程度存在したか)や、サービスを行うことによる遊技店の収益状況(サービスを行った時と行わない時の収益の差等)や、遊技店の従業員が業務としてサービスを行う割合等を把握することができず、遊技者に対する適正なサービスと遊技店側の利益のバランスを取るための参考データとなるものが存在しなかった。
【0007】
また、サービスを必要とする遊技者に対して、遊技店の従業員による適切な対応が行えているか、従業員のサービス状況がどのようになっているかを管理していなかったため、従業員の業務管理を行う上でも十分な管理が行えているとはいえなかった。
【0008】
本発明は、上記のような問題点に鑑みてなされたもので、サービスを必要とする遊技者に対して遊技店の従業員がサービスを行ったデータを特定して収集し、さらに、サービスを必要とする遊技者が存在した場合の遊技店の従業員によるサービス提供状況を管理するようにし、遊技者に対する適正なサービスの提供と遊技店側の営業状態を向上させることができ、また、サービスを必要とする遊技者に対して、遊技店の従業員のサービス状況を正確に把握し、従業員の業務管理を十分に行うことができる遊技店の管理装置を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するための本発明の要旨とするところは、次の各項の発明に存する。
[1]特別入賞が当選状態となっている間に実行されるゲームであって、特定の停止操作が遊技者により行われた場合に当該当選している特別入賞が成立して、特典を付与するように構成された遊技機(10)の遊技状態を管理する遊技店の管理装置において、
所定のデータに基づいて、前記遊技機(10)において遊技店による所定のサービスの提供が必要であるか否かを監視する監視手段(110、310)と、
前記監視手段(110、310)の監視により前記所定のサービスが必要とされた遊技機(10)において、前記所定のサービスが提供されたことを検出する検出手段(110,310)と、
前記検出手段(110,310)の検出結果に基づき、前記所定のサービスが提供された遊技状態に関する遊技データをサービス済遊技データとして特定可能に収集するデータ収集手段(100、300)とを備えた
ことを特徴とする遊技店の管理装置。
【0010】
[2]前記遊技店の管理装置は、前記遊技機(10)において前記特別入賞が当選してから成立するまでに浪費されている浪費データを計数する浪費データ計数手段(100、300)を備え、
前記監視手段(110、310)は、前記浪費データ計数手段(100、300)により計数された浪費データに基づいて、前記遊技機(10)において遊技店による所定のサービスの提供が必要であるか否かを監視する
ことを特徴とする[1]に記載の遊技店の管理装置。
【0011】
[3]前記遊技店の管理装置は、遊技者の操作に基づいて呼出データを出力可能な呼出データ出力手段を備えた呼出装置(LMP)と、
前記呼出データ出力手段から出力された呼出データを入力する呼出データ入力手段を備えて構成され、
前記監視手段(110、310)は、前記呼出データ入力手段が入力した前記呼出データに基づいて、前記遊技機(10)において遊技店による所定のサービスの提供が必要であるか否かを監視する
ことを特徴とする[1]または[2]に記載の遊技店の管理装置。
【0012】
[4]前記遊技機(10)は、前記特別入賞に当選したことを外部に出力可能な外部出力手段(190)を備え、
前記遊技店の管理装置は、前記外部出力手段(190)からの信号を入力する信号入力手段(390)を備えている
ことを特徴とする[1]、[2]または[3]記載の遊技店の管理装置。
【0013】
[5]前記データ収集手段(100、300)が収集したサービス済遊技データに対して、予め設定されている浪費データを加味して前記所定のサービスが提供されなかった場合を想定した想定遊技データを作成する想定遊技データ作成手段(100、300)を備えた
ことを特徴とする[1]記載の遊技店の管理装置。
【0014】
[6]前記遊技店の管理装置は、前記遊技機(10)が設置されている遊技店内の従業員が携帯する店内携帯情報伝達装置(900)を備えて構成され、
前記監視手段(110、310)による監視結果に基づいて、前記店内携帯情報伝達装置(900)に対して遊技機(10)において前記所定のサービスの提供が必要である旨を前記店内携帯情報伝達装置(900)に伝達し、該店内携帯情報伝達装置(900)からの応答に基づいて、前記検出手段(110,310)が前記遊技機(10)における前記所定のサービスが提供されたことを検出するようにした
ことを特徴とする[1]、[2]、[3]、[4]または[5]記載の遊技店の管理装置。
【0015】
[7]前記監視手段(110、310)による監視結果に基づいて、遊技店内の複数の従業員の各々が携帯する複数の店内携帯情報伝達装置(900)に対して遊技機(10)において前記所定のサービスの提供が必要である旨を伝達し、当該伝達に対する応答があった店内携帯情報伝達装置(900)を特定可能に記憶することで、複数の従業員に関する前記所定のサービスの提供状況を管理するサービス提供状況管理手段(100、300)を備えた
ことを特徴とする[1]、[2]、[3]、[4]、[5]または[6]記載の遊技店の管理装置。
【0016】
[8]前記サービス提供状況管理手段(100、300)は、遊技機(10)の機種毎に当該遊技機(10)において前記所定のサービスを提供することができる従業員の携帯する店内携帯情報伝達装置(900)を特定する情報を登録するようにした
ことを特徴とする[7]記載の遊技店の管理装置。
【0017】
前記発明は次のように作用する。
前記[1]に記載の発明にかかる遊技店の管理装置が管理対象とする遊技機(10)では、特別入賞が当選状態となると、遊技者が適切な停止操作を行うことにより特別入賞が成立し得るようにゲームが制御され、特別入賞が成立すると所定回数のゲームを行い得る特別遊技状態となり特別入賞が終了するようになっている。また、遊技店の管理装置で監視する所定のデータに基づいて、特別入賞の成立に関わる所定のサービスの提供が遊技店(A)により行われる。
【0018】
遊技店の管理装置では、遊技店(A)に設置された複数の遊技機(10)のうち所定のサービスの提供を必要とする遊技機(10)に関する情報と、所定のサービスが提供された遊技機(10)の遊技状態に関する遊技データの管理を行う。所定のサービスの提供を必要とする遊技機(10)は、監視手段(110、310)による所定のデータの監視により特定される。
【0019】
所定のサービスは、遊技機でのゲームに関わるサービスであり、例えば、特別入賞が当選状態となった場合に特別入賞を成立させるためのサービス等、そのサービスの提供により遊技機の遊技状態が変化するようなサービスである。サービスには目押しサービスが含まれ、この目押しサービスは、遊技者に代わって遊技店の従業員が特定の停止操作の全部あるいは一部を行うことにより特別入賞を成立させるためのものである。
【0020】
また、所定のサービスには、遊技機(10)が遊技者を補助することによって、特別入賞を成立させるサービスが含まれる。このサービスは、例えば、遊技者の傍らで、特定の停止操作により特別入賞が成立し得る特別図柄を教えたり、特定の停止操作のタイミングを助言するなどして、遊技者が容易に特定の停止操作をすることができるようにしたものもある。
【0021】
次に、監視手段(110、310)の監視結果に対応した遊技機(10)において所定のサービスが提供されたことを検出手段が検出する。これにより、遊技店(A)により所定のサービスの提供が終了した旨を遊技店の管理装置において管理することが可能となる。
【0022】
さらに、検出手段の検出結果に基づいて、データ収集手段(100、300)が所定のサービスが提供された遊技状態に関する遊技データをサービス済遊技データとして特定可能に収集する。サービス済遊技データとして特定される遊技データには、所定のサービスが提供された旨を特定する情報、所定のサービスが提供された遊技機(10)の機種名と台番号、特別入賞の種類、特別入賞が成立した時刻、特別入賞が終了するまでに遊技者がゲームに使用した遊技媒体数である入遊技媒体数、特別入賞が終了するまでに遊技者に対して払い出された遊技媒体数である出遊技媒体数、該入遊技媒体数と該出遊技媒体数の差である差遊技媒体数等の各データが含まれる。
【0023】
前記[2]に記載の遊技店の管理装置では、浪費データ計数手段(110、310)により、監視手段(110、310)が監視する所定のデータとして遊技者の技量に係る浪費データを計数する。
【0024】
浪費データ計数手段(110、310)は、遊技機(10)において特別入賞が当選状態となってから特別入賞が成立するまでの期間の浪費データ(例えば、ゲーム回数、ゲームに投入された遊技媒体の数、ゲームに費やした時間)を計数する。浪費データ計数手段(110、310)が計数した浪費データが所定値(たとえば、5回)となったことを監視手段が監視することで、特別入賞が当選状態となっているにも拘わらず特別入賞を成立させることが出来ない遊技者が遊技している遊技機(10)を特定することが可能となる。
【0025】
特別入賞が当選したことの検出は、遊技機(10)に設けられた特別入賞の当選状態を告知するフラグ成立ランプ(41)の点灯状態を監視することで行い、特別入賞が成立したことの検出は、遊技機(10)から出力される特別入賞成立信号を検出することで行う。
【0026】
前記[3]に記載の遊技店の管理装置は、呼び出しデータ出力手段により呼出データを出力可能な呼出装置(LMP)と、呼出データ出力手段から出力された呼出データを入力する呼出データ入力手段を備えている。呼出装置(LMP)は遊技機(10)毎に設けられており、呼出装置(LMP)に設けられた操作手段を遊技者が操作することで呼出データが出力され、呼出データ入力手段により入力された呼出データの入力を監視手段(110、310)が監視することで、所定のサービスを必要とする遊技者がゲームを行う遊技機(10)を特定することが可能となる。
【0027】
また、呼出データと浪費データとを、監視手段(110、310)が合わせて監視することにより、浪費データが所定値となったことと呼出データの入力の両方が検出された場合は、遊技機(10)において所定のサービスを要求していることを特定することが可能となり、呼出データのみを検出した場合は遊技媒体の補給等、所定のサービス以外のサービスの要求であることを特定することが可能となる。
【0028】
前記[4]に記載の遊技店の管理装置では、前記遊技機(10)は外部出力手段によって特別入賞に当選したことを示す特別入賞当選信号を出力する。そして、信号入力手段(390)は、外部出力手段が出力した特別入賞当選信号を入力するようになっている。
【0029】
また、信号入力手段(390)が特別入賞当選信号を入力することを条件に、浪費データ計数手段による浪費データの計数処理が開始され、計数される浪費データは監視手段(110、310)により監視される。
また、特別入賞当選信号と呼出データとを、監視手段(110、310)が合わせて監視することにより、特別入賞当選信号の入力と呼出データの入力の両方を検出した場合は、浪費データが所定値となっていない場合であっても、所定のサービスを必要とする遊技者がゲームを行う遊技機(10)を特定することが可能となり、呼出データのみを検出した場合は、遊技媒体の補給等、所定のサービス以外のサービスの要求であることを特定することが可能となる。
【0030】
前記[5]に記載の遊技店の管理装置では、データ収集手段が収集したサービス済遊技データに対して、所定のサービスが行われなかった場合を想定した想定遊技データを作成する想定遊技データ作成手段を備えている。想定遊技データは予め設定されている浪費データを加味して作成されるものであり、ここでの予め設定されている浪費データとは、特別入賞の当選から特別入賞の成立までの期間に所定のサービスを提供しなかった場合に遊技技量の低い遊技者が費やすと仮定した浪費データである。
【0031】
想定遊技データとは、予め設定されている浪費データと浪費データ計数手段により計数された浪費データとの差に基づいて算出する、所定のサービスが提供されなかった場合を想定した想定入遊技媒体数や想定差遊技媒体数や想定特別入賞成立確率等である。
【0032】
サービス済遊技データと想定遊技データとを比較することにより、所定のサービスを行った時と行わなかった時とで、遊技店の収益や特別入賞となる確率にどの程度の差が生じるかを把握して、所定のサービスをどの程度行うべきかの目安とすることができ、それによって、所定のサービスの回数を少なくしたり、多くしたりすることができる。
【0033】
前記[6]に記載の遊技店の管理装置は、遊技店(A)の従業員が携帯する店内携帯情報伝達装置(900)を備えており、監視手段(110、310)が監視する浪費データや呼出データに基づいて、店内携帯情報伝達装置(900)に対して、所定のサービスの提供が必要であることを伝達することができる。
【0034】
店内携帯情報伝達装置(900)は、遊技店の管理装置と双方向に送受信ができる構成であればよく、店内携帯情報伝達装置(900)に伝達される情報には音声情報や文字情報が含まれる。
【0035】
所定のサービスの提供が必要であることは、遊技機(10)の台番号、特別入賞の種類等を含むサービス対応情報を店内携帯情報伝達装置(900)に対して伝達することで行われる。
【0036】
また、サービス対応情報に対応する所定のサービスを提供した従業員が、携帯する店内携帯情報伝達装置(900)を使用して所定のサービスの提供が終了した旨を応答すると、監視手段(110、310)の監視結果に対応した遊技機(10)において、サービス対応情報に対応する所定のサービスが終了したことを検出手段(110,310)が検出する。
【0037】
前記[7]に記載の遊技店の管理装置では、監視手段(110、310)が監視する浪費データや呼出データに基づいて、遊技店(A)内の複数の従業員の各々が携帯する店内携帯情報伝達装置(900)に対して、サービス対応情報の伝達を可能に構成し、さらに複数の従業員に関する所定のサービスの提供状況を管理するサービス提供状況管理手段を備えている。
【0038】
店内携帯情報伝達装置(900)へのサービス対応情報の伝達に対して、複数の従業員のいずれかが所定のサービスの提供を行うと、店内携帯情報伝達装置(900)から所定のサービスの提供が終了した旨のサービス終了情報が通知される。そして、検出手段(110、310)がサービス終了情報を検出すると、複数の店内携帯情報伝達装置(900)のうちいずれか1つが特定される。
【0039】
また、遊技店(A)内の複数の従業員と従業員が携帯する店内携帯情報伝達装置(900)は互いに関連付けられて記憶されており、サービス対応情報の伝達に対する応答があった店内携帯情報伝達装置(900)が特定されると、所定のサービスの提供を行った従業員を管理できるようになっている。
【0040】
前記[8]に記載の遊技店の管理装置では、サービス提供状況管理手段(110、310)としてさらに、遊技機(10)の機種毎に、その機種に対して所定のサービスを提供可能な従業員に関する情報と、その従業員が携帯する店内携帯情報伝達装置(900)に関する情報とを登録するように構成している。
【0041】
監視手段(110、310)の監視結果により、所定のサービスを提供すべき遊技機(10)が特定された場合、サービス提供状況管理手段(110、310)が管理する登録情報に基づいて、所定のサービスの提供に該当する遊技機(10)の機種に対して、所定のサービスを提供可能な従業員が携帯する店内携帯情報伝達装置(900)に、所定サービスの提供が必要である旨を伝達する。これにより、所定のサービスの提供に関して、より精度の高い対応が可能となる。
【0042】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づき本発明を代表する一実施の形態を説明する。
図1〜図22は本発明の一実施の形態を示している。図1はLON(Local Operating Network)技術を応用した分散型ネットワーク管理システム図であり、図2は管理システムの部分的な機能ブロック図である。
【0043】
図1および図2に示すように、遊技店Aには複数の遊技機島1が設置されている。遊技機島1は、島フレーム枠の中段付近に複数の遊技機10を背中合わせに2列に並設して成る。遊技機10は、ゲームに係る遊技者の技量に応じてゲーム結果が変化し得るように構成されたものであればよく、本実施の形態では、遊技機10をスロットマシンに適用した例を説明する。
【0044】
図3は、遊技機10であるスロットマシンの一例を示している。かかる遊技機10は、縦長の略直方体形状である箱体11を有し、箱体11の内部には、絵や記号、数字、文字等の複数種類の図柄が外周面に描かれた左リール21a、中リール21b、および右リール21cが同軸上で回転可能に並設されている。これら3つのリール21a〜21cにより可変表示装置20が構成される。
【0045】
箱体11の正面部11aには、各リール21a〜21cに対応する箇所に観察窓が設けられている。各リール21a,21b,21cは、外周面に描かれた図柄をバックライトで照らす照明手段(図示せず)を内蔵しており、図柄が明るく輝いて見えるようになっている。各リール21a〜21cは、それぞれステッピングモータ(図示せず)により回転駆動される。
【0046】
リール21a〜21cの上方には、各種の遊技情報を遊技者に通知するための遊技情報表示部50が設けてある。また、リール21a〜21cの下方には、それぞれに対応して、左ストップボタン32a、中ストップボタン32b、右ストップボタン32cが設けられている。3個のストップボタン32a,32b,32cは、各リール21a,21b,21cの回転動作を停止させるタイミングを遊技者が選択するための停止操作部32をなしている。また、左リール21aおよび右リール21cの両脇には、有効ライン数を点灯表示するための有効ライン表示部43a〜43eが設けられている。
【0047】
箱体11の正面部11aにやや突出して設けられた操作パネル11bには、遊技媒体であるメダルを投入するためのメダル投入口12と、ゲームを開始するための開始操作部であるスタートレバー31と、3枚賭けボタン33aと1枚賭けボタン33bからなるクレジット投入ボタンと、クレジット精算ボタン34とが配されている。なお、メダル投入口12の奥には、メダルの真偽を判別するためのメダル識別部と、投入されたメダルを計数するためのメダル計数部が設けられている。
【0048】
また、正面部11aには、メダル(クレジット)の所有数を表示するためのクレジット数表示部42や、ゲームセット数表示部44、賞として払い出されるメダルの枚数等が表示される払出情報表示部45が配置されている。遊技機10の正面側の下部には、賞出皿13、メダル払出口13a、およびメダルの賞出があったことを音で知らせるスピーカー14が設けられている。
【0049】
前記メダル投入口12にメダルを1〜3枚投入することにより、あるいは前記クレジット数表示部42に表示されているメダル数(クレジット数)の範囲でクレジット投入ボタン(3枚賭けボタン33a、1枚賭けボタン33b)を操作することにより、有効ライン数を決定することができ、決定された有効ラインは有効ライン表示部43a〜43eにより点灯表示される。なお、1枚賭けボタン33bを2回操作することにより2枚賭けとなる。
【0050】
遊技機10では、メダル投入もしくはクレジット使用後にスタートレバー31を操作することで、各リール21a〜21cの回転による可変表示が開始され、ストップボタン32a〜32cを操作することにより、回転中の各リール21a,21b,21cが停止し、停止時の表示態様に応じて遊技者に価値が付与されるというゲームが展開される。
【0051】
すなわち、有効ライン上に停止した図柄の組み合わせが、特定図柄の組み合わせの場合は特別入賞の成立となり所定数(例えば15枚)の遊技媒体が付与されるとともに特別遊技状態が発生する。また、小当たり図柄の組み合わせが有効ライン上に停止した場合には、小当たり役の成立となり所定数(例えば10枚)の遊技媒体が付与される。リプレイ図柄の場合にはリプレイ役の成立となり遊技媒体の投入なしで次のゲームの実行権利が付与され、いずれの役も成立しない場合は、はずれとなる。
【0052】
遊技機10の正面上部には、フラグ成立ランプ41が設けられている。フラグ成立ランプ41は、遊技者が適切なタイミングで停止操作(特定の停止操作)を行えば特別入賞の成立可能な状態(特別入賞に当選している、すなわちフラグがオンの状態)で可変表示が行われているか否かを遊技者に報知する機能を有する。
【0053】
特別入賞の成立に基づき発生する特別遊技状態には、レギュラーボーナス(以下単に、RBとも称する。)と、ビッグボーナス(以下、単にBBとも称する。)とがある。また、以下単に「ボーナス」と表現する場合には、レギュラーボーナスとビッグボーナスとを含むものとする。RBは、例えば、高配当が付与される高配当遊技(ジャックゲーム)を複数回(例えば、ジャックゲーム回数12回中に15枚の遊技媒体が賞出される回数が8回発生するか、または、12回分のジャックゲームを超えると終了する。)行い得る状態である。
【0054】
BBは、所定回数(30回)小当たりが高確率で発生する一般遊技が発生し、その一般遊技中に、例えば、リプレイ図柄が停止することで、高配当が付与される高配当遊技(ジャックゲーム)を複数回(例えば、ジャックゲーム回数12回中に15枚の遊技媒体が賞出される回数が8回発生するか、または、12回分のジャックゲームを超えると終了する。)行い得るRBに移行し、RBが終了すると一般遊技に移行される。
【0055】
ここでのRBへの移行は、一般遊技が所定回数(30回)行われるまでに所定回数(3回)繰り返される。例えば、一般遊技中の30回以内にRBへの移行が3回繰り返されるか、または、一般遊技を30回行うとBBは終了する。一般遊技では小当たりが発生する毎に、例えばメダル10枚が賞出されるようになっている。
【0056】
また、遊技機10の内部には制御部が設けられており、該制御部は、CPU、ROM、およびRAM等を少なくとも含むマイクロコンピュータからなる。前記CPUは、遊技機10全体の動作およびリール21a〜21cの回転および停止を統括制御する遊技制御手段としての機能を実現するものであり、ゲームの停止結果として出現し得る入賞役を定めるための乱数抽選や、遊技に関する各種外部信号を出力する外部出力手段等の各種機能を有している。前記ROMは可変表示に係わる遊技を実行するための遊技プログラムや各種データを記録し、前記RAMは、遊技に伴って随時生成される各種データ等を記録する。
【0057】
前記遊技制御手段は、前記乱数抽選の結果が特別入賞の当選であるとき、その当選権利に基づき特別入賞が成立し得るように遊技を実行する。前記遊技制御手段は、メダルの投入およびスタートレバー31の操作に基づいて3個のリール21a,21b,21cの回転動作を開始させるとともに、ストップボタン32a,32b,32cの操作により選択された停止タイミングで、対応するリール21a,21b,21cの回転を停止させ、必要に応じて下方に最大4コマ分の図柄を滑らせて(ずらして)、停止する図柄を前記乱数抽選の抽選結果に対応させるようになっている。
【0058】
前記外部信号出力手段は、遊技に関する複数種の外部信号を出力可能なものであり、特別入賞当選信号出力手段と、特別入賞成立信号出力手段の機能を有している。このほか外部信号出力手段は、ゲームが開始したことを示すスタート信号、遊技媒体であるメダルが賞として払い出されたことを示す出メダル信号、クレジットの利用もしくはメダルの投入を表す入メダル信号等を外部へ出力する機能を有している。
【0059】
前記特別入賞当選信号出力手段は、前記乱数抽選の抽選により特別入賞(BB、RB)に当選したことを特定可能なBB当選信号、RB当選信号を外部に出力する。前記特別入賞成立信号出力手段は、前記当選した特別入賞(BB、RB)が成立したことを特定可能なBB成立信号、RB成立信号を外部に出力する。
【0060】
遊技機島1における各遊技機10間には、投入された現金やプリペイドカードの金額に応じた数量の遊技媒体を貸し出すメダル貸出装置(遊技媒体貸出装置)20が配設されている。更に遊技機島1の適所には遊技媒体計数器(計数機)30も配設されている。
【0061】
遊技機10にはそれぞれ個別の台番号が付されており、更に各遊技機10はそれぞれ幾つかの機種名に区分されている。また、遊技機島1にもそれぞれ個別の島番号が付されている。また、遊技機10には呼出装置が設けられている。呼出装置は呼び出しランプLMPであって、呼出ボタン及び呼出データ出力手段を備えている。
【0062】
遊技機島1内には、中継器としての台コントローラ100が複数設置され、各台コントローラ100に、遊技機10や遊技媒体貸出装置20等がLONチップを用いて接続されている。台コントローラ100は、対応する遊技機10や遊技媒体貸出装置20等の各種動作や信号の送受信を検知、監視、制御するものである。
【0063】
本実施の形態において、台コントローラ100が検知、監視、制御する遊技機10の信号には、ビッグボーナスに当選したことを示すBB当選信号、ビッグボーナスが成立したことを示すBB成立信号、レギュラーボーナスに当選したことを示すRB当選信号、レギュラーボーナスに当選したことを示すRB成立信号、ゲームが開始したことを示すスタート信号、賞として遊技媒体が払い出されたことを示す出メダル信号、メダルの投入またはクレジットの利用を示す入メダル信号、呼出ボタンを押下操作することによって、呼出データ出力手段から出力された呼出信号等が含まれている。
【0064】
各台コントローラ100は、HALL−BUSを介して、ゲートウェイを兼ねた島コントローラ200に接続されている。島コントローラ200は、対応する遊技機島1内の設備機器である遊技機10、遊技媒体貸出装置20等の各データを一時集積、記憶するものである。
【0065】
島コントローラ200は、HALL情報ネットワーク(LAN:Local Area Network )と接続され、該HALL情報ネットワークには、ホール管理端末機300、ホール管理コンピュータ400、景品管理端末機500、POS装置600、情報表示端末機700、ポイント端末機800がそれぞれ接続されている。これらの各種装置には、ディスプレイ(CRT)、プリンタ、モデム、店内携帯情報伝達装置900等が必要に応じて更に接続されている。
【0066】
また、島コントローラ200は、台コントローラ100によってBB当選信号、BB成立信号、RB当選信号、RB成立信号、スタート信号、出メダル信号、入メダル信号、呼出信号が検出された遊技機10を特定する機能も備えていて、これらの信号はHALL情報ネットワークを介してホール管理端末機300に送られる。
【0067】
また、遊技店Aには遊技機10の遊技機情報が送信される店内携帯情報伝達装置900が備えられている。この店内携帯情報伝達装置900は、ホール管理端末機300と接続可能に構成されており、ホール管理端末機300の遊技機情報を受信可能なものである。店内携帯情報伝達装置900は報知手段の一つであって、報知手段は広い概念のものであって、PDA(パーソナル・ディジタル・アシスタント)や携帯電話、店内放送装置なども含まれている。
【0068】
図4は台コントローラ100のブロック図である。台コントローラ100には、種々のデータ処理を行う手段としてCPU(Central Processing Unit)110が設けられており、CPU110には主メモリーであるROM(Read Only Memory)120及びRAM(Random Access Memory)130が接続されている。
【0069】
CPU110は、ROM120に記憶されているシステムプログラム及びデータと、RAM130にロードされたプログラム及びデータに従って動作する。RAM130にロードされるプログラム及びデータとしては、表示制御プログラム131、操作制御プログラム132、遊技機制御プログラム133、遊技機情報プログラム134、遊技媒体貸出装置情報プログラム135、それに遊技媒体計数器情報プログラム136等がある。
【0070】
表示制御プログラム131は、表示手段170への表示を制御する機能を実現し、操作制御プログラム132は、操作手段180により操作された内容を実行する機能を実現し、遊技機制御プログラム133は、遊技機10に遊技媒体を補給する機能を実現するプログラムである。
【0071】
また、遊技機情報プログラム134は、遊技機10の各種情報や呼び出しランプLMPから呼出信号が出力された場合、呼出情報を収集し、収集した遊技機情報を遊技情報記憶部140に記憶させる機能を実現し、遊技媒体貸出装置情報プログラム135は、遊技媒体貸出装置20の売上情報及び断線情報を収集し、収集した遊技媒体貸出装置情報を遊技媒体貸出情報記憶部150に記憶させる機能を実現し、遊技媒体計数器情報プログラム136は、遊技媒体計数情報、エラー情報を収集し、遊技媒体計数器情報記憶部160に記憶させる機能を実現するプログラムである。
【0072】
遊技情報記憶部140は、BB当選信号を収集したBB当選情報、BB成立信号を収集したBB成立情報、RB当選信号を収集したRB当選情報、RB成立信号を収集したRB成立情報、スタート信号を収集したスタート情報、出メダル信号を収集した出メダル情報、入メダル信号を収集した入メダル情報、その他の遊技機情報および呼出信号を収集した呼出情報が記憶されている。
【0073】
また、CPU110には周辺装置として異常を表示する表示手段170、異常を解除する操作手段180が接続されている。周辺装置としては更に通信インターフェース190が接続されている。通信インターフェース190は通信ケーブルを介してホール管理端末機300に接続されており、遊技情報記憶部140、遊技媒体貸出情報記憶部150、遊技媒体計数器情報記憶部160の各情報を送信する。
【0074】
図5はホール管理端末機300のブロック図である。
ホール管理端末機300には、種々のデータ処理を行う情報処理手段としてCPU310が設けられており、CPU310には主メモリであるROM320及びRAM330が接続されている。
【0075】
CPU310は、ROM320に記憶されているシステムプログラム及びデータと、RAM330にロードされたプログラム及びデータに従って動作する。RAM330にロードされるプログラム及びデータとしては、表示制御プログラム331、遊技機制御処理プログラム332、遊技機情報処理プログラム333、従業員情報処理プログラム334、店内携帯情報伝達装置出力プログラム335、遊技媒体貸出装置処理プログラム336、遊技媒体計数器処理プログラム337等がある。
【0076】
CPU310にはバスを介して固定ディスク装置340が接続され、CPU310によって実行される種々のプログラムが固定ディスク装置340からRAM330にロードされる。また、ホール管理端末機300には、この他に周辺装置が接続されている。
【0077】
周辺装置としては、遊技店Aの各種データを文字及び図形で表示する表示手段350、操作者が操作する操作手段370が、それぞれインターフェース回路を介して接続されている。周辺装置としては更に、プリンタ360、通信インターフェース390を介して台コントローラ100および情報表示端末機700がそれぞれ接続されている。なお、台コントローラ100内の遊技店Aの各種データが、通信ケーブルを介してホール管理端末機300に収集される。
【0078】
更にまた、ホール管理端末機300には、通信インターフェースを介して店内携帯情報伝達装置900が接続可能であり、ホール管理端末機300と店内携帯情報伝達装置900は双方向の送受信が可能に構成されている。本実施の形態における店内携帯情報伝達装置900は、ホール管理端末機300から音声データを受信し、従業員が応答用操作部を操作することにより応答するインカムに適用した場合を例に説明する。
【0079】
表示制御プログラム331は、表示手段350への表示を制御する機能を実現し、遊技機制御処理プログラム332は、遊技機10へ遊技媒体を補給及び打止制御を行う機能を実現し、遊技機情報処理プログラム333は、台コントローラ100の遊技情報記憶部140に記憶されている遊技機情報を収集し、固定ディスク装置340内の遊技機情報データベース343に蓄積記録したり、蓄積記録した遊技機情報データベース343を一部消去したりする機能を実現するプログラムである。
【0080】
遊技機情報処理プログラム333は、所定のデータに基づいて、遊技機において遊技店による所定のサービスの提供が必要であるか否かを監視する監視手段に相当する機能を実現するものである。監視手段は、呼び出しランプLMPからの呼出信号を検出し、遊技者による呼び出しランプLMPの操作状態を監視したり、遊技機10にある外部信号出力手段からBB当選信号(またはRB当選信号)を入力してからBB成立信号(またはRB成立信号)を検出するまでの浪費期間に、遊技機10において浪費された浪費データが所定値となったことを監視するよう設定されている。
【0081】
浪費データとは、浪費ゲーム回数、浪費メダル数、浪費時間を収集したデータであり、浪費ゲーム回数は特別入賞(BB、RB)に当選してから特別入賞(BB、RB)が成立するまでの間に出力されるスタート信号に基づいて算出され、浪費メダル数は特別入賞(BB、RB)に当選してから特別入賞(BB、RB)が成立するまでの間に出力される入メダル信号に基づいて算出される。
【0082】
また、遊技機情報処理プログラム333は、前記監視手段の監視により所定のサービスが必要とされた遊技機において、店内携帯情報伝達装置900からの所定のサービスの提供が終了した旨の応答を検出する検出手段に相当する機能も実現するものである。
【0083】
また、遊技機情報処理プログラム333は、前記検出手段の検出結果に基づき、所定のサービスが提供された遊技状態に関する遊技データをサービス済データとして特定可能に収集するデータ収集手段に相当する機能も実現するものである。
【0084】
また、さらに、遊技機情報処理プログラム333は、前記データ収集手段が収集した実遊技データであるサービス済データに対して、所定のサービスを提供しなかった場合の想定遊技データを作成する想定遊技データ作成手段に相当する機能も実現するものである。
【0085】
想定遊技データ作成手段は、予め設定されている浪費データを加味して想定遊技データを作成するもので、予め設定されている浪費データとは、技量の低い遊技者に対して所定のサービスを提供しなかった場合を想定して設定されている浪費期間内での浪費データである。
【0086】
店内携帯情報伝達装置出力プログラム335は、送信手段を含む音声出力装置301から複数の店内携帯情報伝達装置900へ音声データを送信する機能を実現し、携帯情報データベース345に音声データを蓄積記憶したり、蓄積記憶した携帯情報データベース345を一部削除したりする機能を実現するものである。
【0087】
また、店内携帯情報伝達装置出力プログラム335は、複数の店内携帯情報伝達装置900に対して、所定のサービスの提供に関する情報を送信する機能を実現するものである。
【0088】
所定のサービスに関する情報には、前記監視手段の監視結果に基づいて、所定のサービスの提供を指示する内容のサービス対応情報や、前記検出手段の結果に基づいて、所定のサービスへの対応が済んでいる内容のサービス終了情報等が含まれる。
【0089】
サービス対応情報には、所定のサービスの提供を行う遊技機10を特定する台番号に関する情報や当選した特別入賞の種類(BBまたはRB)に関する情報等が含まれ、サービス終了情報には、所定のサービスの提供が行われた遊技機10を特定する台番号に関する情報等が含まれる。
【0090】
従業員情報処理プログラム334は、遊技店内に設置されている複数種類の遊技機の機種毎に、その機種に対して所定のサービスを提供できる従業員と、その従業員が携帯する店内携帯情報伝達装置900を特定するサービス提供用データを従業員情報データベース346に蓄積記憶したり、前記サービス対応情報が店内携帯情報伝達装置900に伝達されたことに基づいて、サービス提供毎に当該サービスに関連する情報をサービス提供関連データとして従業員情報データベース346に蓄積記憶したり、蓄積記憶した従業員情報データベースを一部削除したりする機能を実現するものである。
【0091】
また、従業員情報処理プログラム334は、前記検出手段の検出結果に基づいて、前記サービス対応情報の送信に対する応答があった店内携帯情報伝達装置900を特定する情報を前記サービス提供関連データとして記憶することで、複数の従業員に対する所定のサービスの提供状況を管理するサービス提供状況管理手段に相当する機能も実現するものである。
【0092】
遊技媒体貸出装置処理プログラム336は、台コントローラ100の遊技媒体貸出情報記憶部150に記憶されている売上情報、断線情報を収集し、固定ディスク装置340内の売上情報データベース341及び断線情報データベース342に蓄積記憶したり、蓄積記録した売上情報データベース341及び断線情報データベース342を一部消去したりする機能を実現し、遊技媒体計数器処理プログラム337は、台コントローラ100の遊技媒体計数器情報記憶部160に記憶されている情報を収集し固定ディスク装置340内の遊技媒体計数器情報データベース344に蓄積記憶したり、蓄積した遊技媒体計数器情報データベース344を一部消去したりする機能を実現するプログラムである。
【0093】
CPU310にはバスを介して固定ディスク装置340が接続され、CPU310によって実行される種々のプログラムが固定ディスク装置340からRAM330にロードされる。また、ホール管理端末機300には、この他に周辺装置が接続されている。
【0094】
周辺装置としては、遊技店Aの各種データを文字及び図形で表示する表示手段350、操作者が操作する操作手段370が、それぞれインターフェース回路を介して接続されている。周辺装置としては更に、プリンタ360、通信インターフェース390を介して台コントローラ100および情報表示端末機700がそれぞれ接続されている。なお、台コントローラ100内の遊技店Aの各種データが、通信ケーブルを介してホール管理端末機300に収集される。
【0095】
更にまた、ホール管理端末機300には、通信インターフェースを介して店内携帯情報伝達装置900が接続可能であり、ホール管理端末機300に記憶されている遊技機情報を店内携帯情報伝達装置900に送信する。
【0096】
また、ホール管理コンピュータ400が、通信インターフェース390を介して接続されており、ホール管理端末機300に記憶されている遊技店Aの各種データを送信する。
【0097】
ホール管理コンピュータ400には、種々のデータ処理を行う情報処理手段としてCPUが設けられており、CPUには主メモリであるROM及びRAMが接続されている。CPUは、ROMに記憶されているシステムプログラム及びデータと、RAMにロードされたプログラム及びデータに従って動作する。RAMにロードされるプログラム及びデータとしては、表示制御処理プログラム、遊技機情報処理プログラム、売上断線処理プログラム等がある。
【0098】
また、ホール管理コンピュータ400のCPUには、この他に周辺装置が接続されている。周辺装置としては、遊技店Aの各種データを文字及び図形で表示するディスプレイ450、プリンタ460などがインターフェース回路を介して接続されている。周辺装置としては、更に、通信インターフェースを介してホール管理端末機300が接続されており、ホール管理端末機300内の遊技店Aの各種データが通信ケーブルを介してホール管理コンピュータ400に収集される。
【0099】
次に、図10〜図12に基づいて遊技機10の動作について説明する。図10は遊技機10のゲーム開始からゲーム終了までのフローチャートである。図10に示すように、ゲーム開始処理が行われ(ステップS1001)、乱数が抽出され(ステップS1002)、ドラム回転処理が行われる(ステップS1003)。抽出された乱数がBB乱数であれば(ステップS1004:Y)、ビッグボーナス処理が行われ(ステップS1005)、ゲーム終了で(ステップS1006:Y)、ゲームが終了する。
【0100】
一方、抽出された乱数がBB乱数でなく(ステップS1004:N)、RB乱数であれば(ステップS1007:Y)、レギュラーボーナス処理が行われ(ステップS1008)、ゲーム終了で(ステップS1006:Y)、ゲームが終了する。
【0101】
一方、抽出されたRB乱数でなく(ステップS1007:N)、小役乱数であれば(ステップS1009:Y)、小役処理が行われ(ステップS1010)、ゲーム終了で(ステップS1006:Y)、ゲームが終了する。
【0102】
抽出された乱数が小役乱数でなければ(ステップS1009:N)、遊技機10の可変表示装置ははずれ図柄で停止し(ステップS1011)、ゲーム終了で(ステップS1006:Y)、ゲームが終了する。
【0103】
図11は、特別入賞(BB)に当選してから特別入賞が成立するまでのビッグボーナス処理のフローチャートである。図11に示すように、BB当選信号を外部出力端子より出力する(ステップS1101)。次に、停止図柄が特定図柄であれば(ステップS1102:Y)、所定枚数のメダル払い出しあるいはクレジットが行われ(ステップS1103)、出メダル信号を外部出力端子より出力する(ステップS1104)。次に、BB成立信号を外部出力端子より出力し(ステップS1105)、ビッグボーナス遊技処理が行われ(ステップS1106)、BB成立信号の出力が停止し(ステップS1107)、ステップS1106に戻り、ゲーム終了を判断する。
【0104】
一方、停止図柄が特定図柄でなければ(ステップS1102:N)、ゲーム開始処理が行われ(ステップS1108)、ドラム回転処理が行われ(ステップS1109)、停止図柄が特定図柄であるかを判断する(ステップS1102)。なお、BB当選信号、出メダル信号、BB成立信号は台コントローラ100を介してホール管理端末機300に通知される。
【0105】
図12はゲーム開始処理のフローチャートである。図12に示すように、メダルあるいはクレジットが投入され(ステップS1201:Y)、スタートレバーが操作されると(ステップS1202:Y)、スタート信号を外部出力端子より出力し(ステップS1203)、入メダル信号を外部出力端子より出力する(ステップS1204)。なお、スタート信号、出メダル信号は台コントローラ100を介してホール管理端末機300に通知される。
【0106】
次に、図13〜図20に基づいて、遊技店Aの管理装置の動作について説明する。図13は、スタート情報の取得に係わる動作を示している。図13に示すように、遊技機10から台コントローラ100にスタート信号が入力され(ステップS1301)、台コントローラ100の遊技情報記憶部140にスタート情報として記録する(ステップS1302)。次に、台コントローラ100からホール管理端末機300にスタート信号を送信し(ステップS1303)、ホール管理端末機300がスタート信号を受信し(ステップS1304)、ホール管理端末機300の遊技機情報データベース343にスタート情報として記憶する(ステップS1305)。
【0107】
図14は、BB当選情報の取得に係わる動作を示している。図14に示すように、遊技機10から台コントローラ100にBB当選信号が入力され(ステップS1401)、台コントローラ100の遊技情報記憶部140にBB当選情報として記録する(ステップS1402)。次に、台コントローラ100からホール管理端末機300にBB当選信号を送信し(ステップS1403)、ホール管理端末機300がBB当選信号を受信し(ステップS1404)、ホール管理端末機の遊技機情報データベース343にBB当選情報として記憶する(ステップS1405)。
【0108】
図15は、BB成立情報の取得に係わる動作を示している。図15に示すように、遊技機10から台コントローラ100にBB成立信号が入力され(ステップS1501)、台コントローラ100の遊技情報記憶部140にBB成立情報として記録する(ステップS1502)。次に、台コントローラ100からホール管理端末機300にBB成立信号を送信し(ステップS1503)、ホール管理端末機300がBB成立信号を受信し(ステップS1504)、ホール管理端末機300の遊技機情報データベース343にBB成立情報として記憶する(ステップS1505)。
【0109】
図16は、入メダル情報の取得に係わる動作を示している。図16に示すように、遊技機10から台コントローラ100に入メダル信号が入力され(ステップS1601)、台コントローラ100の遊技情報記憶部140に入メダル情報として記録する(ステップS1602)。次に、台コントローラ100からホール管理端末機300に入メダル信号を送信し(ステップS1603)、ホール管理端末機300が入メダル信号を受信し(ステップS1604)、ホール管理端末機300の遊技機情報データベース343に入メダル情報として記憶する(ステップS1605)。
【0110】
図17は、出メダル情報の取得に係わる動作を示している。図17に示すように、遊技機10から台コントローラ100に出メダル信号が入力され(ステップS1701)、台コントローラ100の遊技情報記憶部140に出メダル情報として記録する(ステップS1702)。次に、台コントローラ100からホール管理端末機300に出メダル信号を送信し(ステップS1703)、ホール管理端末機300が出メダル信号を受信し(ステップS1704)、ホール管理端末機300の遊技機情報データベース343に出メダル情報として記憶する(ステップS1705)。
【0111】
図18は、呼出情報の取得に係わる動作を示している。図18に示すように、呼出ランプLMPから台コントローラ100に呼出信号が入力され(ステップS1801)、台コントローラ100の遊技情報記憶部140に呼出情報として記録する(ステップS1802)。次に、台コントローラ100からホール管理端末機300に呼出信号を送信し(ステップS1803)、ホール管理端末機300が呼出信号を受信し(ステップS1804)、ホール管理端末機300の遊技機情報データベース343に呼出情報として記憶する(ステップS1805)。
【0112】
図19は、浪費データに基づくサービス済みデータの収集と従業員によるサービス提供関連データの収集に係わる動作を示している。図19に示すように、BB当選信号の入力が有ると(ステップS1901:Y)、BBに当選した遊技機10の浪費ゲーム回数をクリアする(ステップS1902)。次に、従業員によるサービス提供が行われた旨の応答が店内携帯情報伝達装置900から入力されたことを検出する検出手段の検出結果を判断し(ステップS1903)、BB成立信号の入力の有無を判断する(ステップS1904)。
【0113】
前記検出手段が、サービス提供を行った旨の応答を検出せず(ステップS1903:N)、BB成立信号の入力も無い場合(ステップS1904:N)、スタート信号の入力の有無を判断する(ステップS1905)。スタート信号の入力が有る場合(ステップS1905:Y)、遊技者が未だBBを成立させていないため浪費ゲーム回数を1加算し(ステップS1906)、スタート信号の入力が無い場合(ステップS1905:N)、浪費ゲーム回数を加算することなく次の処理へ進む。
【0114】
次に、前記監視手段が、特別入賞に当選してから現在までの浪費ゲーム回数が予め設定されたサービス提供の基準となる値となったことを検出し(ステップS1907:N)、サービス提供を指示する内容のサービス対応情報を店内携帯情報伝達装置900に伝達していない場合は(ステップS1908:N)、店内携帯情報伝達装置900に対してサービス対応情報を伝達し(ステップS1909)、サービス対応情報を店内携帯情報伝達装置900に伝達済みの場合は(ステップS1908:Y)、サービス対応情報を店内携帯情報伝達装置900に再度伝達することなく、再び前記検出手段の検出結果を判断する(ステップS1903)。ここで、サービス提供の基準となる浪費ゲーム回数は、たとえば「5」と予め設定されている。この数値は、遊技店により適宜変更するように構成してもよい。
【0115】
一方、前記監視手段が、特別入賞に当選してから現在までの浪費ゲーム回数が予め設定されたサービス提供の基準となる値となったことを検出しない場合(ステップS1907:Y)、再び前記検出手段の検出結果を判断する(ステップS1903)。
【0116】
前記検出手段が、サービス提供を行った旨の応答を検出した場合(ステップS1903:Y)、既にサービス提供が行われた旨を知らせる内容のサービス終了情報を、応答のあった店内携帯情報伝達装置900以外の店内携帯情報伝達装置900に伝達し(ステップS1910)、どの店内携帯情報伝達装置900から応答があったかを特定する情報を従業員情報データベース346に記憶し(ステップS1911)、さらに当該特別入賞においてサービスが提供されたことを特定する情報と、浪費ゲーム回数を遊技機情報データベース343に記憶して(ステップS1912、S1913)処理を終了する。サービス提供を行った旨の応答は、店内携帯情報伝達装置900の前記応答用操作部を従業員が操作することにより成立す
る。
【0117】
前記検出手段が、サービス提供を行った旨の応答を検出せず(ステップS1903:N)、BB成立信号の入力があった場合(ステップS1904:Y)、サービス対応情報を店内携帯情報伝達装置900に出力済みであれば(ステップS1914:Y)、サービス提供を行う前に遊技者が特別入賞を成立させたことを知らせる内容のサービス不要情報を店内携帯情報伝達装置900に出力し(ステップS1915)、浪費ゲーム回数を記憶し(ステップS1916)、処理を終了する。
【0118】
図20は、サービス済みデータの収集と従業員によるサービス提供関連データの収集を、呼出データに基づいて行う動作を示している(動作内容は図19と同様であるため、説明省略)。
【0119】
前記サービス対応情報は、前記監視手段の監視結果に基づいて、前記携帯情報データベース345に予め記憶された前記音声データと、前記従業員情報データベース346に記憶された前記サービス提供用データを参照して、店内携帯情報伝達装置900へ伝達されるものである。
【0120】
図6は、前記従業員情報データベースに記憶された前記サービス提供用データに基づいて作成した、店内携帯情報伝達装置900を携帯する従業員とその従業員がサービス提供可能な遊技機10の機種との対応図で、交替制勤務の勤務時間帯にも対応するようになっている。
【0121】
「機種名」には遊技店Aに設定されている遊技機10の複数種類の機種名が表示されており、「従業員名」には遊技機10の機種に対してサービスの提供が可能な従業員の氏名が表示され、「時間帯(1)」には勤務時間帯が早番(10:00〜17:00)である従業員名が表示され、「時間帯(2)」には勤務時間帯が遅番(17:00〜23:00)の従業員名が表示されている。
【0122】
例えば、10時25分に「機種名」AAAAAの遊技機10において、サービスの提供が必要になった場合、「機種名」AAAAAに対してサービスの提供が可能であり、かつ、勤務時間が早番である時間帯(1)に登録された従業員“安部”、“内山”が携帯する店内携帯情報伝達装置900に対して前記サービス対応情報を伝達する。
【0123】
前記サービス対応情報の伝達の際には、「38番台のお客様にサービスを行ってください。ビッグボーナスのフラグが成立しています」のように、携帯情報データベース345に記憶された前記音声データのうちサービスの提供を指示する内容のメッセージとともに遊技機10の台番号とボーナスの種類(BB、RB)を特定する情報が店内携帯情報伝達装置出力プログラム335により編集され、該当する店内携帯情報伝達装置900を携帯する従業員“安部”、“内山”に伝達される。このように、遊技機10の機種別にサービスの提供が可能な従業員に対して、台番号とボーナスの種類とともにサービス提供を指示する内容のメッセージを伝達するので、遊技者に対する適切かつ迅速なサービスが可能となる。
【0124】
前記サービス終了情報は、サービス提供が終了した旨の応答が店内携帯情報伝達装置900からあったことを前記検出手段が検出することで、携帯情報データベース345に予め記憶された前記音声データと、従業員情報データベース346に記憶された前記サービス提供関連データに基づいて、応答のあった店内携帯情報伝達装置900以外の店内携帯情報伝達装置900へ伝達されるものである。
【0125】
前記サービス提供状況管理手段は、前記検出手段が前記サービス終了情報の受信を検出すると、前記サービス対応情報の伝達に対する応答を行った従業員である「サービス対応者」と、前記サービス対応情報の伝達に対する応答を行った時刻である「対応時刻」を従業員情報データベース346に前記サービス提供関連データとして記憶する。
【0126】
前記サービス対応情報の伝達に対する応答は、従業員により店内携帯情報伝達装置900の前記応答用操作部が操作されることで成立し、複数の従業員が携帯する店内携帯情報伝達装置900のうち前記サービス対応情報の伝達に対する応答があった店内携帯情報伝達装置900を携帯する従業員は、従業員情報データベース346に記憶された前記サービス提供用情報を参照することで特定される。
【0127】
前記サービス提供状況管理手段は、さらに、当該サービス対応情報の伝達に対するサービスが終了したことを特定する「サービス対応者」や「対応時刻」をサービス提供関連データとして記憶するのに先立って、前記サービス対応情報が店内携帯情報伝達装置900に伝達されると、前記サービス対応情報を伝達した「営業日」、前記サービス対応情報の伝達を連番で管理する「報知No」、前記サービス対応情報の伝達対象となった遊技機10の「機種名(機種No)」と遊技機10の「台番号」、前記サービス対応情報を店内携帯情報伝達装置900に伝達した「指令時刻」、BBまたはRBのどちらでボーナスが当選(フラグが成立)しているかを特定する「ボーナス種類」、前記サービス対応情報を伝達した店内携帯情報伝達装置900を携帯する全ての従業員名(従業員No)「担当者1〜担当者3」、を前記サービス提供関連データとして記憶する機能も有する。
【0128】
図7は、以上のようにして記憶された前記サービス提供関連データに基づいて、複数の従業員に対する所定のサービスの提供状況を管理する、サービス提供状況管理表である。前記サービス提供状況管理表のうち「営業日」2002/5/23、「報知No」001に対応して、「機種名」AAAAA、「台番号」0038、「指令時刻」10:25、「対応時刻」10:28、「ボーナス種類」BB、「サービス対応者」安部、「担当者1」内山、「担当者2」安部、が表示されている。
【0129】
このことから、「営業日」2002/5/23、「報知No」001に係るサービスの提供を指示するサービス対応情報は、“10時25分”に遊技機10の機種“AAAAA”が設置された“38番台”に対してサービスの提供を行うよう、従業員“内山”、“安部”の2名が携帯する店内携帯情報伝達装置900に対して伝達され、そのうちの従業員“安部”が“10時28分”にサービスに対応したことがわかり、サービスを必要とする遊技者に対して、従業員による適切な対応が行われているか、どの従業員によりサービスの提供が行われたかを把握することが可能になる。
【0130】
また、前記検出手段が前記サービス終了情報の受信を検出すると、前記データ収集手段が、サービスが提供された遊技状態に関する遊技データをサービス済みデータとして遊技機情報データベース343に記憶する。
【0131】
図8は、特別入賞(BB、RB)の成立毎に収集した実遊技データと当該特賞の成立において従業員によるサービスの提供が行われなかったことを想定した想定遊技データとを対応付けて、遊技機10の遊技機台毎に一覧表示した一例を示すものである。
【0132】
はじめに、図8に表示した実遊技データを構成する項目について説明する。「ボーナス回数」は特別入賞(BB、RB)の成立順の連番、「ボーナス種類」は特別入賞のうちBBまたはRBのうちどちらが成立したか、「ボーナス発生時刻」はBB成立信号またはRB成立信号が出力された時刻である。
【0133】
「ボーナス間入メダル数」は前回の特別入賞が終了してから次回の特別入賞が成立するまでの入メダル数、「ボーナス間出メダル数」は前回の特別入賞が終了してから次回の特別入賞が成立するまでの出メダル数、「ボーナス間差メダル数」は前回の特別入賞が終了してから次回の特別入賞が成立するまでの差メダル数である。
【0134】
「ボーナス中入メダル数」は特別入賞が成立してから特別遊技状態が終了するまでの入メダル数、「ボーナス中出メダル数」は特別入賞が成立してから特別遊技状態が終了するまでの出メダル数である。
【0135】
「賞メダル数」は特別入賞が成立してから特別遊技状態が終了するまでに実際に遊技者が獲得したメダル数の平均、「出メダル数」は特別入賞が終了するまでに遊技者に払い出されたメダル数の累計数、「入メダル数」は特別入賞成立が終了するまでに遊技者が使用したメダル数の累計数、「差メダル数」は共に累計数である入メダルから出メダルを減算した数(入メダル−出メダル)である。
【0136】
「スタート回数」は1ゲーム毎のスタート回数の累計、「浪費スタート回数」は特別入賞当選から特別入賞成立までのスタート回数で、「サービス有無」は遊技者に対して従業員がサービスを行ったか否かを表示するものであり、「*」印は従業員によるサービスが提供された場合表示される。
【0137】
次に、図8に表示した想定遊技データを構成する項目について説明する。実遊技データである「差メダル数」に対して従業員によるサービスを行わなかった場合を加味した差メダル数の累計が「想定差メダル数」であり、従業員によるサービスを提供した場合は遊技技量の低い初級者が遊技していたと想定でき、このような遊技者に対して従業員によるサービスを提供しなかった場合を想定した浪費スタート回数が「浪費スタート回数(仮定)」である。
【0138】
従業員によりサービスの提供が行われた場合の「想定差メダル数」は、「入メダル数の累計+(浪費スタート回数(仮定)−浪費スタート回数)×3−出メダル数の累計」の計算式で算出することができる。計算式中の「(浪費スタート回数(仮定)−浪費スタート回数)×3」は、サービスの提供が行われなかった場合を想定した1ゲームあたりの想定超過入メダル数であり、「3」はメダルを3枚投入して1回のゲームを行ったと仮定した数値である。本実施例においては、「浪費スタート回数(仮定)」は20回に設定されている。
【0139】
一方、従業員によるサービスが提供されなかった場合の「想定差メダル数」は、「入メダル数の累計+想定超過入メダル数の累計−出メダル数の累計」の計算式で算出することができる。
【0140】
次に、想定遊技データである「想定差メダル数」について、図8に表示したデータに基づいて説明する。1回目のボーナス(「ボーナス回数」1)において、「出メダル数」は860、「入メダル数」は1732、「差メダル数」は872、「サービス有無」は無印となっている。このことから、従業員によるサービスの提供は行われていないため「想定差メダル数」を算出する計算式は「入メダル数の累計+想定超過入メダル数の累計−出メダル数」となる。1回目のボーナスにおいて「想定超過入メダル数の累計」は0となっているので、「想定差メダル数」は「1732+0−860=872」となり、実遊技データである「差メダル数」と同数となることがわかる。
【0141】
2回目のボーナス(「ボーナス回数」2)において、「出メダル数」は2182、「入メダル数」は4230、「差メダル数」は2048、「浪費スタート回数」は7、「サービス有無」は*、「浪費スタート回数(仮定)」は20となっている。このことから、従業員によるサービスの提供が行われたことがわかり、「想定差メダル数」を算出する計算式は「入メダル数の累計+(浪費スタート回数(仮定)−浪費スタート回数)×3−出メダル数の累計」となる。データを計算式に当てはめると「4230+(20−7)×3−2182=2087」となり、「差メダル数」と「想定差メダル数」の差は、従業員がサービスを提供したことにより2回目のボーナスにおいて入メダル数とならなかった想定超過入メダル分の値である39となる。また、2回目のボーナスにおいて、想定超過入メダル分の金額は「39×20(メダル/1枚)=780円」となる。
【0142】
3回目のボーナス(「ボーナス回数」3)において、「出メダル数」は2896、「入メダル数」は4905、「差メダル数」は2009、「浪費スタート回数」は8、「サービス有無」は*、「浪費スタート回数(仮定)」は20となっている。このことから、従業員によるサービスの提供が行われたことがわかり、「想定差メダル数」を算出する計算式は「入メダル数の累計+(浪費スタート回数(仮定)−浪費スタート回数)×3−出メダル数の累計」となる。データを計算式に当てはめると「4905+(20−8)×3−2896=2045」となり、「差メダル数」と「想定差メダル数」の差は、従業員がサービスを提供したことにより3回目のボーナスにおいて入メダル数とならなかった想定超過入メダル分の値である36となる。ここで、想定超過入メダルの累計は、2回目のボーナスの想定超過入メダル数である39と3回目のボーナスの想定超過入メダル数である36を加算し75となる。また、3回目までのボーナスにおいて、想定超過入メダル分の金額は「75×20(メダル/1枚)=1500円」となる。
【0143】
4回目のボーナス(「ボーナス回数」4)において、「出メダル数」は3880、「入メダル数」は5873、「差メダル数」は1993、「浪費スタート回数」は3、「サービス有無」は無印になっている。このことから、従業員によるサービスの提供は行われていないため「想定差メダル数」を算出する計算式は「入メダル数の累計+想定超過入メダル数の累計−出メダル数」となる。3回目のボーナスまでの「想定超過入メダル数の累計」は75となっているので、「想定差メダル数」は「5873+75−3880=2068」となり、「差メダル数」と「想定差メダル数」の差は、3回目のボーナスまでの想定超過入メダルの累計である75となる。5回目以降のボーナスに関するデータも営業終了まで同様に表示される。
【0144】
図9は、図8のように収集・算出された1営業日における遊技機10の遊技機台毎の実遊技データと想定遊技データに基づいて、所定期間の実遊技データと想定遊技データを1営業日毎に一覧表示した一例を示したもので、「台NO」670番台の遊技機台について、2002/5/19(日)から2002/5/25(土)までの1週間のデータを一覧表示したものである。図9では、1週間分の合計と平均も表示するようになっている。
【0145】
はじめに、図9に表示した実遊技データを構成する項目について説明する。「日付」は各営業日の日付、「ボーナス回数」は特別入賞(BB)の発生回数、「賞メダル数(平均)」は特別入賞(BB)において遊技者が獲得したメダルの平均、「出メダル数」は遊技者に払い出されたメダル数、「入メダル数」は遊技者が使用したメダル数、「差メダル数」は入メダル数から出メダル数を減算した数値(入メダル−出メダル)である。
【0146】
「スタート回数」は総スタート回数、「浪費スタート回数」は特別入賞(BB)当選から特別入賞(BB)成立までの浪費期間における総浪費スタート回数、「出メダル率」は1営業日あたりの、遊技使用メダル数(入メダル)に対する払出メダル数(出メダル)の割合(%)、「サービス回数」は従業員によるサービス提供を行った回数、「BB確率」は総スタート回数に対する特別入賞(BB)の割合、「BB成立確率」は総スタート回数から浪費スタート回数を減算した実質スタート回数に対する特別入賞(BB)の割合である。
【0147】
次に、図9に表示した想定遊技データを構成する項目について説明する。「想定BB成立確率」は実遊技データであるBB成立確率に対して従業員によるサービスを行わなかった場合を想定したBB成立確率、「想定差メダル数」は実遊技データである「差メダル数」に対して従業員によるサービスを行わなかった場合を想定した差メダル数、「想定出メダル率」は実データである出メダル率に対して従業員によるサービスを行わなかった場合を想定した出メダル率である。
【0148】
「想定BB成立確率」は、「総スタート回数−(浪費スタート回数(仮定)の合計−浪費スタート回数)÷BB回数」の計算式で算出することができる。ここでの「浪費スタート回数(仮定)の合計」とは、図8の説明において記述した「浪費スタート回数(仮定)」に「サービス回数」を乗ずることで算出され、この値から浪費スタート回数を減算することで、サービスを提供しなかったと想定した場合の浪費スタート回数が算出される。
【0149】
「想定差メダル数」は、入メダル数に想定超過入メダル数を加算した値と出メダル数に基づいて算出され、計算式は「入メダル数+(浪費スタート回数(仮定)の合計−浪費スタート回数)×3−出メダル数」となる。ここでの「浪費スタート回数(仮定)の合計」とは、図8の説明において記述した「浪費スタート回数(仮定)」に「サービス回数」を乗ずることで算出され、この値に3枚掛けでゲームを行ったと仮定した3を乗ずることでサービスの提供が行われなかった場合を想定した値が想定超過入メダル数である。
【0150】
「想定出メダル率」は、入メダル数に想定超過入メダル数を加算した値に対する出メダル数の割合で、「出メダル数÷(入メダル数+浪費スタート回数×3×100)」の計算式で算出できる。
【0151】
図9における一覧表には、各項目に対応して合計値と平均値が表示されており、実遊技データである「BB成立確率」「差メダル数」「出メダル数」と、想定遊技データである「想定BB成立確率」「想定差メダル数」「想定出メダル数」の各合計値を比較することで、サービスの提供を行った場合に実際に生じた営業データと、サービスの提供を行わなかった場合に生じたと仮定した営業データを比較することができる。
【0152】
たとえば、「差メダル数」の合計値と「想定差メダル数」の合計値を比較した場合、「差メダル数」は1829、「想定差メダル数」は1934となっており、1週間に生じた差メダル数の差は105となる。言い換えれば、この値はサービスを提供したことで遊技者が遊技に使用しなかった入メダル数ということになり、遊技店Aから見ると収入金額の差となる。遊技媒体であるメダルの貸出金額は1枚あたり20円であるため、1週間に生じた670番台での収入金額の差は2100円となる。
【0153】
収入金額の差を遊技店Aに設置された全ての遊技機10に対して算出すると、遊技店A全体としての金額を把握することができる。遊技店Aに遊技機10を50台設置している場合、仮に50台の遊技機10で670番台と同様の差が生じたとすると、1週間で105000円の差が生じることになる。
【0154】
なお、前記実施の形態においては、浪費ゲーム数の計数をホール管理端末機300で行うものを示したが、これに限らず、例えば、台コントローラ100や島コントローラ200で行うようにしてもよい。
また、外部出力手段を通信インターフェース190とし、信号入力手段を通信インターフェース390としたものを示したが、これに限らず、遊技機10からの遊技機情報を送受信するものであればよい。
さらに、実施の形態においては、台コントローラ100及びホール管理端末機300が監視手段、検出手段、データ収集手段としての機能を有するものであるが、監視手段等としての機能を島コントローラ200が果たすようにしてもよい。
【0155】
実施の形態では、店内携帯情報伝達装置900であるインカムに音声データを伝達し、従業員がサービスの提供を行うと、応答用操作部を操作することで、サービス終了の応答が成立するようにしたが、店内携帯情報伝達装置900に文字情報を伝達したり、従業員が音声により応答するようにしてもよい。音声により応答する場合は、遊技店内のカウンター等の従業員にサービス提供終了の応答を口頭で伝達し、それを受けたカウンター内の従業員がカウンターに設置されたサービス管理用端末機を操作し、サービスを提供した従業員と台番号をホール管理端末機300に通知するようにすればよい。
【0156】
文字情報を伝達する場合は、ディスプレイ機能を有するインカム、携帯電話、PDA等を使用すれば、複数のサービス提供指令があった場合でも、サービス提供の対象となった遊技機をまちがえたりすることがなくなり、効率良く、サービスを提供することができる。
【0157】
さらに、遊技機10の機種に対応可能な従業員名を表示した場合は、他の作業(メダルの補給や、玉箱の運搬)を行っている従業員がいれば、自分が率先して目押しサービスを行う必要があるなどの判断ができる。
【0158】
さらに、従業員は一定時間毎に休憩を取るため、休憩中には目押しサービスへ行けない。同じく、他の作業中には目押しサービスへ行けない。このような従業員の休憩中や作業中の情報をホール管理端末機300で管理し、休憩中や作業中の従業員を除外し、ホール管理端末機300から店内携帯情報伝達装置900へ報知するようにしてもよい。
【0159】
さらに、実施の形態では、浪費ゲーム回数のカウントをホール管理端末機300で行うものを示したが、これに限らず、例えば、台コントローラ100や島コントローラ200で行うようにしてもよい。
【0160】
さらに、実施の形態では、遊技機10からスタート信号が出力されるものとしたが、1ゲーム毎に遊技機10から出力される入メダル信号に基づいて台コントローラ100がスタート信号を生成するように構成してもよい。たとえば、入メダル信号の入力を検出したときから監視期間を開始し、監視期間中に発生した入メダル信号の数にかかわらず、監視期間毎に1つのスタート信号を生成する。また前の監視期間が終了してからでなければ次の監視期間が開始されないようにしておく。入メダル信号は、メダル投入後にスタートレバーが操作されたとき、今回のメダル投入枚数に応じた数のパルスが連続して出力されるようになっているので、最大のかけ枚数(3枚)に相当する数のパルスが出力される期間よりもやや長い期間を監視期間に設定しておけば、かけ枚数にかかわりなく、ゲーム回数を計数することができる。
【0161】
遊技機10は一般的なスロットマシンに限られるものではなく、本発明で適用する遊技機10は、ゲームに係わる遊技者の技量に応じて、ゲーム結果が変化し得るように構成されたものであれば何でもよく、他に例えば、スロットマシンと同様の遊技内容であるが遊技媒体としてパチンコ球を使用するような遊技機10に適用することもできる。
【0162】
例えば、パチンコ遊技機に図柄の停止ボタンを備えて、内部当選した特別入賞を成立させるためには、特別の図柄を停止させることを条件にして、この特定の図柄の停止操作に一定の技量を必要とするように構成し、技量が低いと浪費(アウト球等)が大きくなってしまうようなパチンコ遊技機が該当する。また、特別遊技状態中における発射操作に応じて、特別遊技状態中に獲得する総遊技球数が変化するように構成することで、遊技者の技量として発射操作の技量に応じて特別遊技状態中に付与される総価値が変化するようなパチンコ遊技機も該当する。
【0163】
想定遊技データと実遊技データを比較することで、「予め設定されている浪費データ」を遊技店が変更する目安としたり、監視手段が監視する所定のデータを「呼出データ」のみとするか、「浪費データ」のみとするか、両方とするかを変更できるようにする。
【0164】
図21は、遊技機10から出力される入メダル信号に基づいてスタート信号が生成される際のタイミングチャートを示している。波形1810は、遊技機10の出力する入メダル信号を、波形1820は、台コントローラ100に入力された入メダル信号を、波形1830は、入りメダル信号監視期間を、波形1840は、台コントローラ100で生成されてホール管理端末機300に出力されるスタート信号(ゲーム回数)を示している。
【0165】
メダル投入またはクレジットをかけた後にスタートレバーが操作されると、入メダル数に応じた数のパルス列からなる入メダル信号(波形1810)が遊技機10から出力される。図21では時刻T1、T4において、メダルまたはクレジットの3枚がけが行われ、その後の時刻T2、T5にスタートレバーが操作されて3つのパルスが連続出力されている。また時刻T7には、メダルまたはクレジットの1枚がけが行われ、その後の時刻T8にスタートレバーが操作されて1つのパルスが出力されている。
【0166】
台コントローラ100は、遊技機10から入力された入メダル信号(波形1820)を監視し、1つ目のパルスを検知した際に、監視期間を開始し、監視期間中に入力される入メダル信号のパルス数にかかわらず、監視期間の終了後に、1つのスタート信号(ゲーム回数を示す信号)を出力する。図21に示す例では、入メダル信号の最初のパルスを検知した時刻T2、T5、T8のそれぞれから一定長さの監視期間が開始し、監視期間の終了した時刻T3、T6、T9にそれぞれスタート信号(波形1840)が出力されている。
【0167】
また最後に入メダル信号を検出してから一定時間(待ち時間Tw)が経過しても次の入メダル信号が検出されないとき、1ゲームをカウントしてスタート信号を出力するように構成してもよい。複数枚のメダルやクレジットがかけられている場合には、パルスが短い時間間隔で連続して出力されるとともに、パルスの連続出力が終了した後は、次にスタートレバーが操作されるまでの比較的長い間、入メダル信号としてのパルスは出力されないので、上記の方法によって、スタート信号を生成することができる。待ち時間Twは、連続出力される入メダル信号のパルス間隔よりも充分に長い時間で、次のスタートレバーの操作までの時間よりも充分に短い時間であればよく、たとえば、パルス間隔の2倍〜3倍程度に設定すればよい。
【0168】
図22は、上記方法により、遊技機10から出力される入メダル信号に基づいてスタート信号が生成される際のタイミングチャートを示している。波形1910は、遊技機10の出力する入メダル信号を、波形1920は、台コントローラ100に入力された入メダル信号を、波形1930は、スタート信号を示している。
【0169】
図22では、時刻T10、T14において、メダルまたはクレジットの3枚がけが行われ、その後の時刻T11、T15にスタートレバーが操作され、波形1910が示すように、3つのパルスが連続出力されている。また時刻T18には、メダルまたはクレジットの1枚がけが行われ、その後の時刻T19にスタートレバーが操作されて1つのパルスが出力されている。
【0170】
台コントローラ100は、遊技機10から入力された入メダル信号(波形1920)を監視し、最後に入メダル信号のパルスを検出してからTw時間が経過しても次のパルスが検出されないとき、1つのスタート信号(ゲーム回数を示す信号)を出力するようになっている。図22に示す例では、入メダル信号の最初のパルス1911を検知した時刻T11から、待ち時間として定めたTwが経過する前に次のパルス1912が検知され、パルス1912が検知されてからTwの経過前に次のパルス1913が検知されたので、パルス1911、1912に基づくスタート信号の出力は行われない。3枚がけの最後のパルス1913を検知した後は、次のスタートレバーが操作されるまで入メダル信号のパルスが入力されないので、待ち時間のTwが経過しても次のパルスは検知されない。そこで、最後のパルスを検知してからTwの経過した時刻T13に、一群のパルス列の連続出力が終了したものと判定してスタート信号を出力している。1枚がけの場合には、1つ目の入メダル信号のパルス1914が検知されてから待ち時間Twが経過した時点(時刻T21)でスタート信号が出力される。
【0171】
このほか、入メダル信号の入力とスタート信号の入力の双方を検出した場合を1ゲームとみなして、これをカウントすることでゲーム回数を計数するようにしてもよい。これにより、何枚がけでゲームを行ったかを把握することができる。また入メダル信号からスタート信号を生成する処理は、台コントローラ100で行うのが好ましい。しかしながら、台コントローラ100や島コントローラ200を中継した後も、入メダル信号のパルスが複数ゲーム分まとめて連続出力されないようになっていれば、島コントローラ200やホール管理端末機300などで入メダル信号からスタート信号を生成してもよい。
【0172】
【発明の効果】
本発明に係る遊技店の管理装置によれば、遊技者がサービスを必要としているか否かを監視して、サービスを必要とする遊技者に対して遊技店の従業員がサービスを行ったデータを特定して収集し、さらに、サービスを必要とする遊技者が存在した場合の従業員によるサービス提供状況を管理するようにしたので、遊技者に対する適正なサービスの提供と遊技店側の営業状態を向上させることができる。
【0173】
また、遊技機が外部出力手段を備え、管理装置が信号入力手段を備え、外部出力手段が遊技機において特別入賞が当選状態となったことを外部に出力し、外部に出力された信号が信号入力手段に入力され、信号入力手段により、特別入賞に内部当選してフラグオンとなったときから、特別入賞が成立するまでの遊技者が行ったゲーム回数や投入した遊技媒体数により浪費データを計数するようにしたので、浪費データと呼出データとが共に出力された場合には、目押しサービスの要求であると判断することができ、呼出データのみが出力された場合には、その他のサービスであると判断することができる。
【0174】
さらに、データ収集手段によって収集された、目押しサービスの提供がされたことによる実データと、想定遊技データ作成手段によって、目押しサービス提供前の遊技データに基づいて、目押しサービスの提供がされなかった場合を想定して作成された想定遊技データとを比較するようにしたので、遊技者に対して目押しサービスを行った時と、行わなかった時で遊技店の収益や特別入賞となる確率にどの程度の差が生じるかを把握することができ、目押しサービスをどの程度行うべきかの目安とすることができる。
【0175】
さらに、遊技店の従業員に店内携帯情報伝達装置を携帯させ、監視手段により監視結果に基づいて、店内携帯情報伝達装置に対して、所定のサービスの提供が必要であることを伝達し、所定のサービスを提供した従業員が、携帯している店内携帯情報伝達装置から応答すると、その応答を検出手段が検出するようにしたので、所定のサービスが提供されたことを遊技店の従業員に知らせることができ、遊技店の他の従業員が所定のサービスを提供しようとして同じ遊技機の所へ行かないで済み、適正なサービスを効率よく行うことができる。
【0176】
さらに、遊技店内の複数の従業員の各々が携帯する店内携帯情報伝達装置に対して遊技機において所定のサービスの提供が必要である旨を伝達すると、その伝達に対する応答があった店内携帯情報伝達装置をサービス提供状況管理手段が特定し記憶するようにしたので、複数の従業員に関する所定のサービスの提供状況を的確に把握し、複数の従業員を十分に管理することができる。
【0177】
さらに、予め遊技機の機種毎にその機種に対して所定のサービスを提供できる従業員と、その従業員が携帯する店内携帯情報伝達装置とを登録しておき、例えば、目押しサービスを提供すべき遊技機があった場合に、その遊技機の機種に対して所定のサービスを提供できる従業員が携帯する店内携帯情報伝達装置に対して、所定サービスの提供が必要である旨を伝達するようにしたので、その機種の遊技機に対して目押しサービスを提供できない従業員をその遊技機の所へ行かせないようにし、サービス提供作業の無駄を省き、各従業員が各機種の遊技機に対して的確にかつ効率良く所定のサービスを提供することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る管理装置を遊技店に適用した分散型ネットワーク管理システム図である。
【図2】本発明の一実施の形態に係る管理装置の部分的な機能ブロック図である。
【図3】本発明の一実施の形態に係る遊技機の斜視図である。
【図4】本発明の一実施の形態に係る管理装置の台コントローラのブロック図である。
【図5】本発明の一実施の形態に係る管理装置のホール管理端末機のブロック図である。
【図6】本発明の一実施の形態に係るインカムを携帯する従業員とその従業員が対応可能な機種との対応図である。
【図7】本発明の一実施の形態に係るサービス提供状況を示す管理図である。
【図8】本発明の一実施の形態に係るボーナスの推移を示す説明図である。
【図9】本発明の一実施の形態に係る遊技機の機種別の推移を示す説明図である。
【図10】本発明の一実施の形態に係る遊技機のゲーム開始からゲーム終了までのフローチャートである。
【図11】同じく遊技機のビッグボーナス処理のフローチャートである。
【図12】同じく遊技機のゲーム開始処理のフローチャートである。
【図13】同じく管理装置のスタート信号入力処理のフローチャートである。
【図14】同じく管理装置のビッグボーナス当選信号入力処理のフローチャートである。
【図15】同じく管理装置のビッグボーナス成立信号入力処理のフローチャートである。
【図16】同じく管理装置の入メダル信号入力処理のフローチャートである。
【図17】同じく管理装置の出メダル信号入力処理のフローチャートである。
【図18】同じく管理装置の呼出信号入力処理のフローチャートである。
【図19】本発明の一実施の形態に係る管理装置のサービス情報管理処理1のフローチャートである。
【図20】同じく管理装置のサービス情報管理処理2のフローチャートである。
【図21】入メダル信号からスタート信号を生成する際の各種波形の一例を示す説明図である。
【図22】入メダル信号からスタート信号を生成する際の各種波形の他の一例を示す説明図である。
【符号の説明】
LMP…呼び出しランプ
1…遊技機島
10…遊技機
20…遊技媒体貸出装置
30…遊技媒体計数器
100…台コントローラ
110…CPU
120…ROM
130…RAM
131…表示制御プログラム
132…操作制御プログラム
133…遊技機制御プログラム
134…遊技機情報プログラム
135…遊技媒体貸出装置情報プログラム
136…遊技媒体計数器情報プログラム
140…遊技情報記憶部
150…遊技媒体貸出情報記憶部
160…遊技媒体計数器情報記憶部
170…表示手段
180…操作手段
190…通信インターフェース
200…島コントローラ
300…ホール管理端末機
301…音声出力装置
310…CPU
320…ROM
330…RAM
331…表示制御処理プログラム
332…遊技機制御処理プログラム
333…遊技機情報処理プログラム
334…従業員情報処理プログラム
335…店内携帯情報伝達装置出力プログラム
336…遊技媒体貸出装置処理プログラム
337…遊技媒体計数器処理プログラム
340…固定ディスク装置
341…売上情報データベース
342…断線情報データベース
343…遊技機情報データベース
344…計数器情報データベース
345…携帯情報データベース
346…従業員情報データベース
350…表示手段
360…プリンタ
370…操作手段
400…ホール管理コンピュータ
450…表示手段
460…プリンタ
500…景品管理端末機
600…POS装置
700…情報表示端末機
900…店内携帯情報伝達装置
1810、1820、1910、1920…入メダル信号のパルス波形
1830…監視期間を示す波形
1840、1930…生成したスタート信号

Claims (8)

  1. 特別入賞が当選状態となっている間に実行されるゲームであって、特定の停止操作が遊技者により行われた場合に当該当選している特別入賞が成立して、特典を付与するように構成された遊技機の遊技状態を管理する遊技店の管理装置において、
    所定のデータに基づいて、前記遊技機において遊技店による所定のサービスの提供が必要であるか否かを監視する監視手段と、
    前記監視手段の監視により前記所定のサービスが必要とされた遊技機において、前記所定のサービスが提供されたことを検出する検出手段と、
    前記検出手段の検出結果に基づき、前記所定のサービスが提供された遊技状態に関する遊技データをサービス済遊技データとして特定可能に収集するデータ収集手段とを備えた
    ことを特徴とする遊技店の管理装置。
  2. 前記遊技店の管理装置は、前記遊技機において前記特別入賞が当選してから成立するまでに浪費されている浪費データを計数する浪費データ計数手段を備え、
    前記監視手段は、前記浪費データ計数手段により計数された浪費データに基づいて、前記遊技機において遊技店による所定のサービスの提供が必要であるか否かを監視する
    ことを特徴とする請求項1に記載の遊技店の管理装置。
  3. 前記遊技店の管理装置は、遊技者の操作に基づいて呼出データを出力可能な呼出データ出力手段を備えた呼出装置と、
    前記呼出データ出力手段から出力された呼出データを入力する呼出データ入力手段を備えて構成され、
    前記監視手段は、前記呼出データ入力手段が入力した前記呼出データに基づいて、前記遊技機において遊技店による所定のサービスの提供が必要であるか否かを監視する
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の遊技店の管理装置。
  4. 前記遊技機は、前記特別入賞に当選したことを外部に出力可能な外部出力手段を備え、
    前記遊技店の管理装置は、前記外部出力手段からの信号を入力する信号入力手段を備えている
    ことを特徴とする請求項1、2または3記載の遊技店の管理装置。
  5. 前記データ収集手段が収集したサービス済遊技データに対して、予め設定されている浪費データを加味して前記所定のサービスが提供されなかった場合を想定した想定遊技データを作成する想定遊技データ作成手段を備えた
    ことを特徴とする請求項1記載の遊技店の管理装置。
  6. 前記遊技店の管理装置は、前記遊技機が設置されている遊技店内の従業員が携帯する店内携帯情報伝達装置を備えて構成され、
    前記監視手段による監視結果に基づいて、前記店内携帯情報伝達装置に対して遊技機において前記所定のサービスの提供が必要である旨を前記店内携帯情報伝達装置に伝達し、該店内携帯情報伝達装置からの応答に基づいて、前記検出手段が前記遊技機における前記所定のサービスが提供されたことを検出するようにした
    ことを特徴とする請求項1、2、3、4または5記載の遊技店の管理装置。
  7. 前記監視手段による監視結果に基づいて、遊技店内の複数の従業員の各々が携帯する複数の店内携帯情報伝達装置に対して遊技機において前記所定のサービスの提供が必要である旨を伝達し、当該伝達に対する応答があった店内携帯情報伝達装置を特定可能に記憶することで、複数の従業員に関する前記所定のサービスの提供状況を管理するサービス提供状況管理手段を備えた
    ことを特徴とする請求項1、2、3、4、5または6記載の遊技店の管理装置。
  8. 前記サービス提供状況管理手段は、遊技機の機種毎に当該遊技機において前記所定のサービスを提供することができる従業員の携帯する店内携帯情報伝達装置を特定する情報を登録するようにした
    ことを特徴とする請求項7記載の遊技店の管理装置。
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