JP4397888B2 - 管理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、遊技者による停止操作に基づいて特別入賞が成立すると、賞としての遊技価値を付与可能な特定遊技状態が発生するスロットマシンから出力されるデータを管理する管理装置に関する。
一般にスロットマシンは、ゲーム媒体投入後に遊技者がスタート操作を行うことで、各種図柄が周面に配列された3個のリールが回転し、その後、遊技者による停止スイッチの操作に応じてリールの回転を停止させた際に有効ライン上に特定の図柄が揃うと、賞としてゲーム媒体が払い出されたり、多量のゲーム媒体を獲得可能な特定遊技状態(いわゆる、ビッグボーナスやレギュラーボーナス)が成立したりするようになっている。
このようなスロットマシンでは、ゲームの実行時に、成立可能な役を定めるための乱数抽選を行い、遊技者によって停止スイッチが操作されたとき、許容される範囲でリールの停止位置を制御して先の抽選結果に応じた停止結果を出現させるようになっている。たとえば、乱数抽選の結果が外れの場合には、どの役も成立しないように、リールの停止位置が制御される。また特別入賞など何れかの役に対応する入賞が当選となった場合は、当該入賞に対応する役が成立するようにリールを停止させることが可能となり、遊技者が適切なタイミングで停止スイッチを操作すれば、その役が成立するようになっている。
また乱数抽選において特別入賞に当選した場合は、その特別入賞が成立するまで、特別入賞が再度当選しないように、特別入賞の抽選を中断する構成になっている。
スロットマシンの動作状態等を管理する管理装置としては、たとえば、スロットマシンの遊技状態がAT状態になっているか否かを管理する機能を有するものなどがあった(特許文献1参照)。
またスロットマシンには、それぞれ確率設定装置が備えられているので、店内に設置されたスロットマシンのデータを統括管理する管理装置においては、特別入賞に関する正確なデータの収集が必要になる。このデータの収集において従来の管理装置は、特別入賞に当選してから成立するまでの間を他の期間と区別することなく、特別入賞に関するデータを算出するように構成されていた。
特開2002−172192号公報
本発明は、スロットマシンで実行されたゲームに使用したメダル数に応じた数のパルス列からなる入メダル信号を監視してスタート信号を生成し、所定期間に生成されたスタート信号の総数から特定遊技状態中に生成されたスタート信号の総数を減算した値をゲーム回数データとして計数する管理装置の提供を目的としている。
かかる目的を達成するための本発明の要旨とするところは、次の各項の発明に存する。[1]遊技者による停止操作に基づいて特別入賞が成立すると、賞としての遊技価値を付与可能な特定遊技状態が発生するスロットマシン(10)から出力されるデータを管理する管理装置において、
スタートレバー(31)の操作により前記スロットマシン(10)で開始されるゲームで使用したメダル数に応じた数のパルス列からなる入メダル信号を監視して、1ゲームあたりの最初の入メダル信号のパルスを検知したときに、1ゲームあたりに許容された最大投入メダル数に相当する数のパルスがスロットマシン(10)から出力される期間より長く設定された監視期間を開始して、監視期間中の入メダル信号のパルス数に係わらず、監視期間の終了後にスタート信号を生成し、
所定期間に生成されたスタート信号の総数から前記特定遊技状態中に生成されたスタート信号の総数を減算した値をゲーム回数データとして計数することを特徴とする管理装置。
[2]遊技者による停止操作に基づいて特別入賞が成立すると、賞としての遊技価値を付与可能な特定遊技状態が発生するスロットマシン(10)から出力されるデータを管理する管理装置において、
スタートレバー(31)の操作により前記スロットマシン(10)で開始されるゲームで使用したメダル数に応じた数のパルス列からなる入メダル信号を監視して、1ゲームあたりの最後の入メダル信号のパルスを検知してから一定時間が経過しても次のパルスが検出されないときにスタート信号を生成し、
所定期間に生成されたスタート信号の総数から前記特定遊技状態中に生成されたスタート信号の総数を減算した値をゲーム回数データとして計数することを特徴とする管理装置。
次に、前記各項に記載された発明の作用について説明する。
[1]に記載の発明にかかる管理装置では、スタートレバー(31)の操作によりスロットマシン(10)で開始されるゲームに使用したメダル数に応じた数のパルス列からなる入メダル信号を監視して、1ゲームあたりの最初の入メダル信号のパルスを検知したときに、1ゲームあたりに許容された最大投入メダル数に相当する数のパルスがスロットマシン(10)から出力される期間よりも長く設定された監視期間を開始して、監視期間中の入メダル信号のパルス数に係わらず、監視期間の終了後にスタート信号を生成する。
前の監視期間が終了してからでなければ、次の監視期間が開始されないようにしておく。入メダル信号は、メダル投入後にスタートレバー(31)が操作されたとき、今回のメダル投入枚数に応じた数のパルスが連続して出力されるようになっているので、最大のかけ枚数(3枚)に相当する数のパルスが出力される期間よりもやや長い期間を監視期間に設定しておけば、監視期間中に発生した入メダル信号の数(かけ枚数)にかかわりなく、監視期間毎に1つのスタート信号を生成することができる。そして、所定期間に生成されたスタート信号の総数から特定遊技状態中に生成されたスタート信号の総数を減算した値をスロットマシン(10)で実行されたゲーム回数を示すゲーム回数データとして計数することができる。
[2]に記載の発明にかかる管理装置では、スタートレバー(31)の操作によりスロットマシン(10)で開始されるゲームに使用したメダル数に応じた数のパルス列からなる入メダル信号の入力を監視して、1ゲームあたりの最後の入メダル信号のパルスを検知してから一定期間が経過しても次のパルスが検出されないときにスタート信号を生成する。
複数枚のメダルがかけられている場合には、パルスが短い時間間隔で連続して出力されるとともに、パルスの連続出力が終了した後は、次にスタートレバー(31)が操作されるまでの比較的長い間、入メダル信号としてのパルスは出力されないので、上記の方法によって、スタート信号を生成することができる。一定期間(待ち時間Tw)は、連続出力される入メダル信号のパルス間隔よりも充分に長い時間で、次のスタートレバー(31)の操作までの時間よりも充分に短い時間であればよく、たとえば、パルス間隔の2倍〜3倍程度に設定すればよい。そして、所定期間に生成されたスタート信号の総数から特定遊技状態中に生成されたスタート信号の総数を減算した値をスロットマシン(10)で実行されたゲーム回数を示すゲーム回数データとして計数することができる。
本発明に係る管理装置によれば、スタートレバーの操作によりスロットマシンで開始されるゲームに使用したメダル数に応じた数のパルス列からなる入メダル信号を監視して、1ゲームあたりの最初の入メダル信号のパルスを検知したときに、1ゲームあたりに許容された最大投入メダル数に相当する数のパルスがスロットマシンから出力される期間よりも長く設定された監視期間を開始して、監視期間中の入メダル信号のパルス数に係わらず、監視期間の終了後にスタート信号の生成が可能で、所定期間に生成されたスタート信号の総数から特定遊技状態中に生成されたスタート信号の総数を減算した値をスロットマシンで実行されたゲーム回数を示すゲーム回数データとして計数することができる。
また、スタートレバーの操作によりスロットマシンで開始されるゲームに使用したメダル数に応じた数のパルス列からなる入メダル信号を監視して、1ゲームあたりの最後の入メダル信号のパルスを検知してから一定期間が経過しても次のパルスが検出されないときにスタート信号を生成することが可能で、所定期間に生成されたスタート信号の総数から特定遊技状態中に生成されたスタート信号の総数を減算した値をスロットマシンで実行されたゲーム回数を示すゲーム回数データとして計数することができる。
以下、図面に基づき本発明を代表する一実施の形態を説明する。
図1〜図17は本発明の一実施の形態を示している。
図1はLON(Local Operating Network)技術を応用した分散型ネットワーク管理システムを示すシステム構成図である。
図1に示すように、遊技場Aには複数の遊技機島1が設置されている。遊技機島1は、島フレーム枠の中段付近に複数の遊技機10を背中合わせに2列に並設して成る。遊技機10はスロットマシンである。
遊技機島1における各遊技機10間には、投入された現金やプリペイドカードの金額に応じた数量の遊技媒体を貸し出す遊技媒体貸出装置210が配設されている。
遊技機10にはそれぞれ個別の台番号が付されており、更に各遊技機10はそれぞれ幾つかの機種名に区分されている。また、遊技機島1にもそれぞれ個別の島番号が付されている。
遊技機島1内には、中継器としての台コントローラ100が複数設置され、各台コントローラ100に、遊技機10や遊技媒体貸出装置210等がLONチップを用いて接続されている。また、各台コントローラ100には、呼び出しランプ220が接続されている。台コントローラ100は、対応する遊技機10や遊技媒体貸出装置210等の各種動作や信号の送受信を検知、監視、制御するものである。
本実施の形態において、台コントローラ100が検知、監視、制御する遊技機10の出力情報には、特別入賞に当選したことを示す特別入賞当選情報(特別入賞当選信号もしくはBB当選情報)、特別入賞が成立したことを示す特別入賞成立情報(特別入賞成立信号もしくはBB成立情報)、ゲームが開始したことを示すスタート情報(スタート信号)、賞として遊技媒体であるメダルが払い出されたことを示す出メダル情報(出メダル信号)、クレジットの利用もしくはメダルの投入を表す入メダル情報(入メダル信号)等が含まれる。
各台コントローラ100は、HALL−BUSを介して、ゲートウェイを兼ねた島コントローラ230に接続されている。島コントローラ230は、対応する遊技機島1内の設備機器である遊技機10、遊技媒体貸出装置210等からの各データを一時集積、記憶するものである。
島コントローラ230は、HALL情報ネットワーク(LAN:Local Area
Network )と接続され、該HALL情報ネットワークには、管理装置の中核をなすホール管理端末機300、ホール管理コンピュータ400、景品管理端末機500、POS装置600、情報表示端末機700がそれぞれ接続されている。これらの各種装置には、ディスプレイ(CRT)、プリンタ、モデム、インカム(音声出力装置)等が必要に応じて更に接続されている。なお管理装置は、ホール管理端末機300と台コントローラ100で構成してもよく、また、ホール管理端末機300で構成してもよい。
図2は、管理対象の遊技機10としてのスロットマシンの一例を示している。
スロットマシン10は、縦長の略直方体形状である箱体11を有し、箱体11の内部には、絵や記号、数字、文字等の複数種類の図柄(識別情報)が外周面に描かれた左リール21a、中リール21b、および右リール21cが同軸上で回転可能に並設されている。
箱体11の正面部11aには、各リール21a〜21cに対応する箇所に観察窓が設けられている。3個のリール21a,21b,21cは、外周面に描かれた図柄をバックライトで照らす照明手段(図示せず)を内蔵しており、図柄が明るく輝いて見えるようになっている。各リール21a〜21cは、それぞれステッピングモータ(図示せず)により回転駆動される。
各リール21a〜21cの上方には、各種の遊技情報を遊技者に通知するための遊技情報表示部50が設けてある。遊技情報表示部50は、液晶ディスプレイで構成されている。各リール21a,21b,21cの下方には、それぞれに対応して、左ストップボタン32a、中ストップボタン32b、右ストップボタン32cが設けられている。3個のストップボタン32a,32b,32cは、各リール21a,21b,21cの回転動作を停止させるタイミングを遊技者が選択するための停止操作部を成している。また、左リール21aおよび右リール21cの両脇には、有効ライン数を点灯表示するための有効ライン表示部43a〜43eが設けられている。
箱体11の正面にやや突出して設けられた操作パネル11bには、遊技媒体であるメダルを投入するためのメダル投入口12と、ゲームを開始するための開始操作部であるスタートレバー31と、1枚賭けボタン33bと3枚賭けボタン33aから成るクレジット投入ボタンと、クレジット精算ボタン34とが配されている。
また、正面部11aには、メダル(クレジット)の所有数を表示するためのクレジット数表示部42や、ゲームセット数表示部44、賞として払い出されるメダルの枚数等が表示される払出情報表示部45が配置されている。スロットマシン10の正面の下部には、賞出皿13、メダル払出口13a、およびメダルの賞出があったことを音で知らせるスピーカー14が設けられている。
メダル投入口12にメダルを1〜3枚投入することにより、あるいはクレジット数表示部42に表示されているメダル数(クレジット数)の範囲内でクレジット投入ボタン(3枚賭けボタン33a、1枚賭けボタン33b)を操作することにより、有効ライン数を決定することができ、決定された有効ラインは有効ライン表示部43a〜43eにより点灯表示される。なお、1枚賭けボタン33bを2回操作することにより2枚賭けとなる。
スロットマシン10では、メダル投入もしくはクレジット使用後にスタートレバー31を操作することで、各リール21a〜21cの回転による可変表示が開始し、ストップボタン32a〜32cを操作することにより、回転中の各リール21a,21b,21cが停止し、停止時の表示態様に応じて遊技者に遊技価値が付与されるというゲームが展開される。
すなわち、有効ライン上に停止した図柄の組み合わせが、特定図柄の組み合わせの場合は特定遊技入賞態様の成立(特定入賞役の成立)となる。また、小当たり図柄の組み合わせが有効ライン上に停止した場合には、小当たり役の成立となる。リプレイ図柄の場合にはリプレイ役の成立となり、何れの役も成立しない場合は、はずれとなる。
スロットマシン10の正面上部には、フラグ成立ランプ41が設けられている。フラグ成立ランプ41は、遊技者が適切なタイミングで停止操作を行えば特定遊技入賞態様の成立可能な状態(特別入賞の当選状態でありフラグの立っている状態)で可変表示が行われているか否かを遊技者に報知する機能を有する。なお、遊技情報表示部50で、フラグの成立を告知する所定の表示を行ってもよい。
スロットマシン10の内部にはCPU、ROMおよびRAM等を少なくとも含むマイクロコンピューターから成る制御部を有しており、これらによりスロットマシン10全体の動作を統括制御するようになっている。スロットマシン10は、メダルの投入後、スタートレバー31が操作されることでゲームを開始し、このゲーム開始時に今回のゲームで出現可能な入賞役を定めるための乱数抽選を行うようになっている。
各リール21a〜21cの回転を停止させる制御は、各ストップボタン32a,32b,32cの操作によって選択された停止タイミングを基本として行われるが、操作された時点から下方に最大で4駒分(停止操作された時点の駒を含めると5駒分)の範囲内で図柄を滑らせる(ずらす)ことにより、停止する図柄が乱数抽選の結果に従うように制御される。
すなわち、入賞役に当選している場合には、遊技者が適切なタイミングで停止操作を行うことにより、該当の入賞役が成立可能に各リール21a〜21cの停止制御が行われる。一方、入賞役に当選していない場合には、遊技者がいかなるタイミングで停止操作を行っても、入賞役が成立しないように、各リール21a〜21cの停止制御が行われる。
このように各リール21a〜21cにおいて図柄が停止表示された際に、予め投入されたメダルの枚数に応じて点灯表示された有効ライン表示部43a〜43e上に停止図柄が配列されると、ここで配列された停止図柄の組み合わせから、特定入賞役の成立、小当たり役の成立、リプレイ役の成立、はずれ遊技等であるか否かが判断される。
メダルの投入枚数が0枚のときには、有効ライン表示部43a〜43eの総てが消灯され、メダルの投入枚数が1枚のときには、センターラインである有効ライン表示部43aの1つのみが点灯し、メダルの投入枚数が2枚のときには、上中下の横ラインである有効ライン表示部43a〜43cの3つが点灯し、また、メダルの投入枚数が3枚のときには、斜めラインも加えた有効ライン表示部43a〜43eの総てが点灯して、それぞれ点灯したラインが有効となる。
ゲーム結果として有効ライン上に、例えば「777」と3つの特定の図柄が並ぶ組み合わせである特定遊技入賞態様が成立すると、たとえば15枚のメダルが付与されるとともに特定遊技状態が発生する。特定遊技状態にはレギュラーボーナス(以下単に、RBと称する。)と、ビッグボーナス(以下、単にBBと称する。)とがある。これに対応して特定遊技入賞態様にもRB用とBB用とがあり、RB用の特定遊技入賞態様が成立するとRBが発生し、BB用の特定遊技入賞態様が成立するとBBが発生するようになっている。
RBは、例えば、高配当が付与される高配当遊技(ジャックゲーム)を複数回(例えば、ジャックゲーム回数12回中に15枚の遊技媒体が賞出される回数が8回発生するか、または、12回分のジャックゲームを超えると終了する。)行い得る状態である。
BBは、所定回数(30回)小当たりが高確率で発生する一般遊技が発生し、その一般遊技中に、例えば、リプレイ図柄が停止することで、高配当が付与される高配当遊技(ジャックゲーム)を複数回(例えば、ジャックゲーム回数12回中に15枚の遊技媒体が賞出される回数が8回発生するか、または、12回分のジャックゲームを超えると終了する。)行い得るRBに移行し、RBが終了すると一般遊技に移行される。RBは一般遊技が所定回数(30回)行われるまでに所定回数(3回)繰り返される。例えば、一般遊技中の30回以内にRBが3回繰り返されるか、または、一般遊技を30回行うとビッグボーナスは終了する。一般遊技では小当たりが発生する毎に、例えばメダル10枚が賞出されるようになっている。
また、ゲーム開始時の乱数抽選で特別入賞に当選すると、遊技者による停止操作に基づいて特別入賞が成立し得るようにゲームが制御される当選状態に遷移し、この当選状態は特別入賞の成立によって解除される。特別入賞に当選してから成立するまでの間は、特別入賞の抽選(乱数抽選)を中断する無抽選期間に入る。
スロットマシン10は、各種の信号を外部に出力する外部出力手段を備えている。外部出力手段から出力される信号には、特別入賞に当選した場合に出力される特別入賞当選信号、特別入賞が成立した場合に出力される特別入賞成立信号、ゲームのスタート時に出力されるスタート信号、入メダル信号、出メダル信号等がある。
図3は台コントローラ100のブロック図である。台コントローラ100には、種々のデータ処理を行う手段としてCPU110が設けられており、CPU110には主メモリーであるROM(Read Only Memory)120及びRAM(Random Access Memory)130が接続されている。
CPU110は、ROM120に記憶されているシステムプログラム及びデータと、RAM130にロードされたプログラム及びデータに従って動作する。RAM130にロードされるプログラム及びデータとしては、表示制御プログラム131、操作制御プログラム132、遊技機制御プログラム133、遊技機情報プログラム134、売上断線情報プログラム135、それに遊技媒体計数器情報プログラム136等がある。
表示制御プログラム131は、表示手段170への表示を制御する機能を実現し、操作制御プログラム132は、操作手段180により操作された内容を実行する機能を実現し、遊技機制御プログラム133は、遊技機10に遊技媒体を補給する機能を実現するプログラムである。
また、遊技機情報プログラム134は、遊技機10の各種情報を収集し、収集した遊技機情報を遊技情報記憶部140に記憶させる機能を実現するプログラムである。売上断線情報プログラム135は、遊技媒体貸出装置210の売上情報及び断線情報を収集し、収集した遊技媒体貸出装置情報を遊技媒体貸出情報記憶部150に記憶させる機能を実現するプログラムである。遊技媒体計数器情報プログラム136は、遊技媒体計数器情報、エラー情報を収集し、遊技媒体計数器情報記憶部160に記憶させる機能を実現するプログラムである。
遊技情報記憶部140には、特別入賞当選情報、特別入賞成立情報、スタート情報、出メダル情報、入メダル情報、およびその他の遊技機情報が記憶される。
CPU110には周辺装置として異常を表示する表示手段170、異常を解除する操作手段180が接続されている。周辺装置としては更に通信インターフェイス102が接続されている。通信インターフェイス102は通信ケーブルを介してホール管理端末機300に接続されており、遊技情報記憶部140、遊技媒体貸出情報記憶部150、遊技媒体計数器情報記憶部160の各情報を送受信するようになっている。
図4はホール管理端末機300のブロック図である。
ホール管理端末機300は、管理装置として機能するものである。ホール管理端末機300には、種々のデータ処理を行う情報処理手段としてCPU310が設けられており、CPU310には主メモリであるROM320及びRAM330が接続されている。
CPU310は、ROM320に記憶されているシステムプログラム及びデータと、RAM330にロードされたプログラム及びデータに従って動作する。RAM330にロードされるプログラム及びデータとしては、表示制御処理プログラム331、遊技機制御処理プログラム332、遊技機情報処理プログラム333、売上断線処理プログラム334、遊技媒体計数器処理プログラム335等がある。
表示制御処理プログラム331は、表示手段350への表示を制御する機能を実現し、遊技機制御処理プログラム332は、遊技機10への遊技媒体の補給及び打止制御を行う機能を実現するプログラムである。遊技機情報処理プログラム333は、台コントローラ100の遊技情報記憶部140に記憶されている遊技機情報を収集し、固定ディスク装置340内の遊技機情報データベース343に蓄積記録したり、蓄積記録した遊技機情報データベース343を一部消去したりする機能を実現するプログラムである。
売上断線処理プログラム334は、台コントローラ100の遊技媒体貸出情報記憶部150に記憶されている売上情報、断線情報を収集し、固定ディスク装置340内の売上情報データベース341及び断線情報データベース342に蓄積記憶したり、蓄積記録した売上情報データベース341及び断線情報データベース342を一部消去したりする機能を実現する。遊技媒体計数器処理プログラム335は、台コントローラ100の遊技媒体計数器情報記憶部160に記憶されている情報を収集し固定ディスク装置340内の計数器情報データベース344に蓄積記憶したり、蓄積した計数器情報データベース344を一部消去したりする機能を実現するプログラムである。
CPU310にはバスを介して固定ディスク装置340が接続され、CPU310によって実行される種々のプログラムが固定ディスク装置340からRAM330にロードされる。また、ホール管理端末機300には、この他に周辺装置が接続されている。
周辺装置としては、遊技場Aの各種データを文字及び図形で表示する表示手段350、プリンタ360、操作者が操作する操作手段370が、それぞれインターフェイス回路を介して接続されている。更に通信インターフェイス390を介して台コントローラ100および情報表示端末機700がそれぞれ接続されている。
このほか、管理装置としてのホール管理端末機300は、スロットマシン10の外部出力手段から出力される各種信号(特別入賞当選信号、特別入賞成立信号、スタート信号、入メダル信号、出メダル信号等)を入力する信号入力手段(通信I/F、CPU310)としての機能を有している。またホール管理端末機300は、データ計数手段(CPU310)と、無抽選遊技データ計数手段(CPU310)と、データ算出手段(CPU310)としての機能を有している。データ計数手段は、スロットマシン10における各種遊技データを計数するものである。より詳細には、データ計数手段は、所定期間(たとえば1日)に信号入力手段から入力したスタート信号を計数することにより、所定期間においてスロットマシン10で実行されたすべてのゲーム回数を示すゲーム回数データをスロットマシン10毎に計数する機能と、先の所定期間に信号入力手段から入力した特別入賞成立信号(特別入賞当選信号でもよい)を計数することにより、所定期間においてスロットマシン10で成立した特別入賞の成立回数を示す特別入賞回数データをスロットマシン10毎に計数する機能を果たす。
無抽選遊技データ計数手段は、スロットマシン10における無抽選期間中の遊技データを無抽選遊技データとしてスロットマシン10毎に計数する機能を果たす。より詳細には、無抽選遊技データ計数手段は、所定期間(たとえば、1日)における無抽選期間に信号入力手段から入力したスタート信号を計数することにより、所定期間における無抽選期間にスロットマシン10で実行されたゲーム回数を計数してスロットマシン10毎に無抽選ゲーム回数データを収集する。
ホール管理端末機300では、特別入賞当選信号を入力してから特別入賞成立信号を入力するまでの間をスロットマシン10における無抽選期間と判断する。なお、スロットマシン10において特別入賞が当選状態となった場合に点灯するフラグ成立ランプ41等の点灯状態を監視することで特別入賞の当選状態を検出するようにしてもよい。この場合には特別入賞当選信号を出力しないスロットマシン10における無抽選期間を監視することができる。
データ算出手段は、少なくとも、データ計数手段が計数した遊技データから無抽選遊技データを除いた実質遊技データを遊技機10毎に算出する実質遊技データ算出手段としての機能と、この実質遊技データに基づいて特別入賞の成立に係わる実質特別入賞関連データを遊技機10毎に算出する実質特別入賞関連データ算出手段としての機能を果たす。
より詳細には、実質特別入賞関連データ算出手段は、所定期間を単位として求めたゲーム回数データから該所定期間を単位として求めた無抽選ゲーム回数データを除いた実質ゲーム回数データを求め、これと所定期間中の特別入賞回数データとに基づいて、所定期間における特別入賞の実質成立確率を算出する機能を有している。実際には、特別入賞回数データを実質ゲーム回数データで除する実質成立確率を求めるようになっている。上記の算出処理は、遊技機10から送られてくる各種情報に付されている台番号等の特定情報に基づいて遊技機10毎に行われる。また遊技機10毎のデータを統合して、機種毎、島毎等を単位として各種の遊技データを算出することが可能になっている。
このほか、データ算出手段は、データ計数手段が計数した遊技データに基づいて特別入賞の成立に係わる特別入賞関連データを算出する機能をさらに有している。またスロットマシン10で実行されたゲーム回数を示すゲーム回数データは次のようにして求めることができる。(1)すべてのスタート情報を計数する。(2)すべてのスタート情報(a)と、ボーナス中のスタート情報(b)を別々に計数し、ゲーム回数データ=(a)−(b)として求める。(3)すべての入メダル情報を計数して、これを3で除した値をゲーム回数データとする。3で除するのは、ほとんどの場合、最大掛け枚数である3枚掛けで遊技が行われることを前提としたものである。(4)すべての入メダル情報(a)と、ボーナス中の入メダル情報(b)とを別々に計数し、ゲーム回数データ={(a)−(b)}÷3として求める。
次に、遊技機10の動作について説明する。
図5は、スロットマシン10で行われる遊技の流れを示している。図5に示すように、まずメダルの投入やスタートレバー31の操作を受付けるゲーム開始処理(ステップS1001)が行われ、ゲームが開始すると、入賞役を定めるための乱数抽出処理(ステップS1002)が行われる。リール回転処理(ステップS1003)では、リールが回転(可変表示)を開始し、その後、ストップボタンの操作に応じてリールの回転が順次停止するまでの工程が行われる。
ここで、今回の乱数抽選の結果がBB乱数(特別入賞としてのビッグボーナスの当選に相当する乱数)の場合は(ステップS1004;Y)、ビッグボーナス処理を行う(ステップS1005)。RB乱数(レギュラーボーナスの当選に相当する乱数)の場合は(ステップS1006;Y)、レギュラーボーナス処理を行う(ステップS1007)。小役乱数の場合は(ステップS1008;Y)、小役遊技処理を行い(ステップS1009)、いずれの役にも当選していないときは(ステップS1008;N)、はずれ図柄が停止するようにリールの停止制御を行う(ステップS1010)。これらの後、ゲーム終了でなければ、ステップS1001に戻り、ゲーム終了ならば本処理を終了する(END)。
図6は、ゲーム開始処理を示している。すなわち、メダルもしくはクレジットの投入が成された後(ステップS1101:Y)、スタートレバー31が操作されると(ステップS1102:Y)ゲームが開始する。この際、スタート情報および入メダル情報を外部出力端子より出力する(ステップS1103、S1104)。
図7は、ビッグボーナス処理を示している。まず、特別入賞当選情報を外部出力端子より出力する(ステップS1201)。次に、リール21a〜21cのすべてが停止した際の停止態様が有効ライン上に特定図柄の停止した状態(特別入賞の成立状態)か否かを判別する(ステップS1202)。特別入賞不成立の場合は(ステップS1202;N)、次のゲーム開始処理を行い(ステップS1203)、乱数抽選を改めて行うことなく、リール回転処理を実行し(ステップS1204)、再び停止図柄を判定する(ステップS1202)。すなわち、特別入賞に当選してから成立するまでの間は、乱数抽選が中断されている。なお、特別入賞に関する乱数抽選のみを中断し、その他の入賞に関する乱数抽選は実行するようにしてもよい。
特別入賞が成立すると(ステップS1202;Y)、賞として、所定枚数のメダルの払い出し及びクレジットの加算登録を行う(ステップS1205)。さらに出メダル情報、特別入賞成立情報を外部出力端子(外部出力手段)より出力する(ステップS1206、1207)。そしてビッグボーナス遊技処理を実行し(ステップS1208)、特別入賞成立情報の出力を停止する(ステップS1209)。
図8は、特別入賞に当選した場合にスロットマシン10から出力される各種信号の出力タイミングの一例を示している。スタート信号1301は、ゲームが開始するごとに出力される。ゲーム開始時に行った乱数抽選の結果が特別入賞の当選である場合には、スタート信号1301を出力した後、すぐにBB当選信号(特別入賞当選信号)1302が出力される。その後、特別入賞が成立するとBB成立信号(特別入賞成立信号)1303が出力される。この信号1303は、ビッグボーナス遊技が終了するまで継続出力される。BB当選信号1302が出力されてからBB成立信号1303が出力されるまでの期間は、乱数抽選が中断された状態でゲームの行われる無抽選期間となる。すなわちこの期間は、乱数抽選を中断して行われたゲームの回数を計数するための無抽選ゲーム回数計数期間1304である。
次に、管理装置の動作について説明する。
管理装置としてのホール管理端末機300は、台コントローラ100を通じて遊技機10から各種の情報を取得し、取得した情報に基づいて各種の管理処理を行う。図9は、スタート情報の取得にかかわる動作を示している。遊技機10から台コントローラ100へスタート情報が入力され(ステップS1301)、台コントローラ100がスタート情報を一時記憶し(ステップS1302)、これをさらに台コントローラ100がホール管理端末機300に送信する(ステップS1303)。ホール管理端末機300は台コントローラ100からスタート情報を受信し(ステップS1304)、受信したスタート情報を遊技機情報データベース343に記憶する(ステップS1305)。またスタートカウンタを加算する(ステップS1306)。スタートカウンタは遊技機10毎に設けてあり、スタート回数(ゲーム回数)を遊技機10毎に計数するようになっている。
図10は、特別入賞当選情報の取得にかかわる動作を示している。遊技機10から台コントローラ100へ特別入賞当選情報(BB当選情報)が入力され(ステップS1401)、台コントローラ100が特別入賞当選情報を一時記憶し(ステップS1402)、これをさらに台コントローラ100がホール管理端末機300に送信する(ステップS1403)。ホール管理端末機300は台コントローラ100から特別入賞当選情報を受信し(ステップS1404)、受信した特別入賞当選情報を遊技機情報データベース343に記憶する(ステップS1405)。特別入賞当選情報は遊技機10毎に記憶される。
図11は、特別入賞成立情報(BB成立情報)の取得にかかわる動作を示している。遊技機10から台コントローラ100へ特別入賞成立情報が入力され(ステップS1501)、台コントローラ100が特別入賞成立情報を一時記憶し(ステップS1502)、これをさらに台コントローラ100がホール管理端末機300に送信する(ステップS1503)。ホール管理端末機300は台コントローラ100から特別入賞成立情報を受信し(ステップS1504)、受信した特別入賞成立情報を遊技機情報データベース343に記憶する(ステップS1505)。特別入賞成立情報は遊技機10毎に記憶される。
図12は、出メダル情報の取得にかかわる動作を示している。遊技機10から台コントローラ100へ出メダル情報が入力され(ステップS1601)、台コントローラ100が出メダル情報を一時記憶し(ステップS1602)、これをさらに台コントローラ100がホール管理端末機300に送信する(ステップS1603)。ホール管理端末機300は台コントローラ100から出メダル情報を受信し(ステップS1604)、受信した出メダル情報を遊技機情報データベース343に記憶する(ステップS1605)。出メダル情報は遊技機10毎に記憶される。
図13は、入メダル情報の取得にかかわる動作を示している。遊技機10から台コントローラ100へ入メダル情報が入力され(ステップS1701)、台コントローラ100が入メダル情報を一時記憶し(ステップS1702)、これをさらに台コントローラ100がホール管理端末機300に送信する(ステップS1703)。ホール管理端末機300は台コントローラ100から入メダル情報を受信し(ステップS1704)、受信した入メダル情報を遊技機情報データベース343に記憶する(ステップS1705)。入メダル情報は遊技機10毎に記憶される。
図14は、BB関連データ算出処理を示している。ここでは、所定期間(たとえば1日)を単位に計数処理を行うようになっている。スロットマシン10からBB当選情報が到来すると(ステップS1801;Y)、BB成立情報が入力される(ONになる)までの間(ステップS1802;N)、無抽選ゲーム回数計数処理(ステップS1803)が実行される。BB成立情報が入力される(ONになる)と(ステップS1802;Y)、BB入賞回数に1を加算する(ステップS1804)。BB入賞回数は、所定期間における特別入賞の成立回数を表しており、特別入賞回数データに相当する。BB入賞回数は遊技機10毎に算出され記憶される。
図15は、無抽選ゲーム回数計数処理を示している。スタート情報がONになると(ステップS1901;Y)、無抽選ゲーム回数に1を加算する(ステップS1902)。これにより、所定期間における無抽選期間に実行されたゲーム回数(無抽選ゲーム回数データ)が計数される。ゲーム回数は遊技機10毎に算出され記憶される。
図16は、実質BB成立確率算出処理を示している。スタート情報の入力回数を累積計数したスタート回数(ゲーム回数)から無抽選ゲーム回数を差し引くことで、実質ゲーム回数データを求め(ステップS2001)、特別入賞回数データ(BB入賞回数)を実質ゲーム回数データで除することによって、実質BB成立確率(特別入賞の実質成立確率)を算出する(ステップS2002)。この処理は、所定期間の計測が終了した際、たとえば、1日の営業を終了した際に実行される。また遊技機10毎に算出され記憶される。なお、RBについてもBB同様の処理(図14〜図16)が行われる。
図17は、営業日毎の稼動状況を1週間分について一覧表示した履歴確認画面2100の一例を示している。ここでは、台番号が670番のスロットマシン10についてのデータが一覧表示されている。ボーナス回数の欄2101には、遊技者が特別入賞を成立させた総数が表示される。賞メダル数の欄2102には、ボーナスゲーム中に実際に遊技者が獲得したメダル数の平均が表示される。出メダル数の欄2103には、遊技客に払い出されたメダルの総数が表示される。入メダル数の欄2104には、遊技客が使用したメダルの総数が表示される。
差メダル数の欄2105には、入メダル数から出メダル数を減算した値が表示される。スタート回数の欄2106には、総スタート回数が表示される。無抽選スタート回数の欄2107には、ボーナス当選からボーナス成立までの無抽選スタート回数が表示される。出メダル率の欄2108には、出メダル数÷入メダル数×100を示す値が表示される。BB確率の欄2109には、スタート回数÷BB回数を示す値が表示される。BB成立確率の欄2110には、(スタート回数−無抽選スタート回数)÷BB回数を示す値が表示される。このほか各項目の合計や平均値が表示される。
遊技場Aの係員は、営業終了時等にホール管理端末機300に対して所定の操作を行うことで、ホール管理端末機300に本日の営業にかかわるデータを表示させたり、図17に示すような履歴確認画面2100を表示することが可能になっている。本日の営業にかかわるデータや図17に示した履歴確認画面と同様形式の一覧表を出力するようにしてもよい。
以上、本発明の実施の形態を図面によって説明してきたが、具体的な構成はこれらの実施の形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。たとえば実施の形態では、リールをモータで回転駆動するように構成したが、リールを液晶ディスプレイ等に表示するように構成してもよい。また遊技媒体としてパチンコ球を使用するスロットマシンにも応用できる。
また実施の形態では、1日を単位として実質ゲーム回数や特別入賞の実質成立確率を算出したが、必ずしも1日単位でなくてもよい。より細かいデータを知るには、単位となる所定期間を短くすればよい、一方、大まかな流れを把握するには、ある程度長い期間の方が適しているので2日以上の1週間等を単位に実質成立確率を算出するようにしてもよい。すなわち、単位となる所定期間の長さは、適宜の長さに設定すればよい。なお、単位となる所定期間の長さを変更可能に構成すれば、さまざまな視点からのデータを得ることが可能になる。たとえば、最小単位を1日としてデータを記憶しておき、数日分のデータを統合する(合計したり平均を取る等)ことにより、複数営業日を新たな単位とした数値を算出することが可能になる。
また実施の形態では、無抽選期間スタート回数計数処理をホール管理端末機300で行うように構成したが、たとえば、台コントローラ100で計数する構成としてもよい。
また実施の形態では、スロットマシン10からスタート信号が出力されるものとしたが、入メダル信号に基づいて台コントローラ100がスタート信号を生成するように構成してもよい。たとえば、入メダル信号の入力を検出したときから監視期間を開始し、監視期間中に発生した入メダル信号の数にかかわらず、監視期間毎に1つのスタート信号を生成する。また前の監視期間が終了してからでなければ次の監視期間が開始されないようにしておく。入メダル信号は、メダル投入後にスタートレバー31が操作されたとき、今回のメダル投入枚数に応じた数のパルスが連続して出力されるようになっているので、最大のかけ枚数(3枚)に相当する数のパルスが出力される期間よりもやや長い期間を監視期間に設定しておけば、かけ枚数にかかわりなく、ゲーム回数を計数することができる。
図18は、スロットマシン10から出力される入メダル信号に基づいてスタート信号が生成される際のタイミングチャートを示している。波形1810は、スロットマシン10の出力する入メダル信号を、波形1820は、台コントローラ100に入力された入メダル信号を、波形1830は、入りメダル信号監視期間を、波形1840は、台コントローラ100で生成されてホール管理端末機300に出力されるスタート信号(ゲーム回数)を示している。
メダル投入またはクレジットをかけた後にスタートレバー31が操作されると、入メダル数に応じた数のパルス列からなる入メダル信号(波形1810)がスロットマシン10から出力される。図18では時刻T1、T4において、メダルまたはクレジットの3枚がけが行われ、その後の時刻T2、T5にスタートレバー31が操作されて3つのパルスが連続出力されている。また時刻T7には、メダルまたはクレジットの1枚がけが行われ、その後の時刻T8にスタートレバー31が操作されて1つのパルスが出力されている。
台コントローラ100は、スロットマシン10から入力された入メダル信号(波形1820)を監視し、1つ目のパルスを検知した際に、監視期間を開始し、監視期間中に入力される入メダル信号のパルス数にかかわらず、監視期間の終了後に、1つのスタート信号(ゲーム回数を示す信号)を出力する。図18に示す例では、入メダル信号の最初のパルスを検知した時刻T2、T5、T8のそれぞれから一定長さの監視期間が開始し、監視期間の終了した時刻T3、T6、T9にそれぞれスタート信号(波形1840)が出力されている。
また最後に入メダル信号を検出してから一定時間(待ち時間Tw)が経過しても次の入メダル信号が検出されないとき、1ゲームをカウントしてスタート信号を出力するように構成してもよい。複数枚のメダルやクレジットがかけられている場合には、パルスが短い時間間隔で連続して出力されるとともに、パルスの連続出力が終了した後は、次にスタートレバー31が操作されるまでの比較的長い間、入メダル信号としてのパルスは出力されないので、上記の方法によって、スタート信号を生成することができる。待ち時間Twは、連続出力される入メダル信号のパルス間隔よりも充分に長い時間で、次のスタートレバー31の操作までの時間よりも充分に短い時間であればよく、たとえば、パルス間隔の2倍〜3倍程度に設定すればよい。
図19は、上記方法により、スロットマシン10から出力される入メダル信号に基づいてスタート信号が生成される際のタイミングチャートを示している。波形1910は、スロットマシン10の出力する入メダル信号を、波形1920は、台コントローラ100に入力された入メダル信号を、波形1930は、スタート信号を示している。
図19では、時刻T10、T14において、メダルまたはクレジットの3枚がけが行われ、その後の時刻T11、T15にスタートレバー31が操作され、波形1910が示すように、3つのパルスが連続出力されている。また時刻T18には、メダルまたはクレジットの1枚がけが行われ、その後の時刻T19にスタートレバー31が操作されて1つのパルスが出力されている。
台コントローラ100は、スロットマシン10から入力された入メダル信号(波形1920)を監視し、最後に入メダル信号のパルスを検出してからTw時間が経過しても次のパルスが検出されないとき、1つのスタート信号(ゲーム回数を示す信号)を出力するようになっている。図19に示す例では、入メダル信号の最初のパルス1911を検知した時刻T11から、待ち時間として定めたTwが経過する前に次のパルス1912が検知され、パルス1912が検知されてからTwの経過前に次のパルス1913が検知されたので、パルス1911、1912に基づくスタート信号の出力は行われない。3枚がけの最後のパルス1913を検知した後は、次のスタートレバー31が操作されるまで入メダル信号のパルスが入力されないので、待ち時間のTwが経過しても次のパルスは検知されない。そこで、最後のパルスを検知してからTwの経過した時刻T13に、一群のパルス列の連続出力が終了したものと判定してスタート信号を出力している。1枚がけの場合には、1つ目の入メダル信号のパルス1914が検知されてから待ち時間Twが経過した時点(時刻T21)でスタート信号が出力される。
このほか、入メダル信号の入力とスタート信号の入力の双方を検出した場合を1ゲームとみなして、これをカウントすることでゲーム回数を計数するようにしてもよい。これにより、何枚がけでゲームを行ったかを把握することができる。また入メダル信号からスタート信号を生成する処理は、台コントローラ100で行うのが好ましい。しかしながら、台コントローラ100や島コントローラを中継した後も、入メダル信号のパルスが複数ゲーム分まとめて連続出力されないようになっていれば、島コントローラやホール管理端末機300などで入メダル信号からスタート信号を生成してもよい。
さらにこのほか、入メダル信号のパルス数の総計からボーナス期間中における入メダル信号のパルス数を減算したものを3(1ゲームあたりの最大パルス数)で除した値を、概ねのスタート回数として用いてもよい。
本発明の一実施の形態に係る管理装置を適用した分散型ネットワーク管理システムを示すシステム構成図である。 本発明の一実施の形態に係る管理装置が管理対象とするスロットマシンの斜視図である。 本発明の一実施の形態に係る管理装置を適用した分散型ネットワーク管理システムの一部をなす台コントローラを示すブロック図である。 本発明の一実施の形態に係る管理装置としてのホール管理端末機を示すブロック図である。 本発明の一実施の形態に係る管理装置が管理対象とするスロットマシンにおける処理の概要を示す流れ図である。 本発明の一実施の形態に係る管理装置が管理対象とするスロットマシンにおけるゲーム開始処理を示す流れ図である。 本発明の一実施の形態に係る管理装置が管理対象とするスロットマシンにおけるビッグボーナス処理を示す流れ図である。 本発明の一実施の形態に係る管理装置に入力される信号のタイミングチャートおよびこれらの信号から判別可能な情報を示す説明図である。 本発明の一実施の形態に係る管理装置におけるスタート情報の取得動作を示す流れ図である。 本発明の一実施の形態に係る管理装置における特別入賞当選情報の取得動作を示す流れ図である。 本発明の一実施の形態に係る管理装置における特別入賞成立情報の取得動作を示す流れ図である。 本発明の一実施の形態に係る管理装置における出メダル情報の取得動作を示す流れ図である。 本発明の一実施の形態に係る管理装置における入メダル情報の取得動作を示す流れ図である。 本発明の一実施の形態に係る管理装置におけるBB関連データ算出処理を示す流れ図である。 本発明の一実施の形態に係る管理装置における無抽選ゲーム回数計数処理を示す流れ図である。 本発明の一実施の形態に係る管理装置における実質BB成立確率算出処理を示す流れ図である。 本発明の一実施の形態に係る管理装置に表示される履歴確認画面の一例を示す説明図である。 入メダル信号からスタート信号を生成する際の各種波形の一例を示す説明図である。 入メダル信号からスタート信号を生成する際の各種波形の他の一例を示す説明図である。
符号の説明
1…遊技機島
10…スロットマシン(遊技機)
11…箱体
11a…正面部
11b…操作パネル
12…メダル投入口
13…賞出皿
13a…メダル払出口
14…スピーカー
20…可変表示装置
21a…左リール
21b…中リール
21c…右リール
31…スタートレバー
32a…左ストップボタン
32b…中ストップボタン
32c…右ストップボタン
33a…3枚賭けボタン
33b…1枚賭けボタン
34…クレジット精算ボタン
41…フラグ成立ランプ
42…クレジット数表示部
43a〜43e…有効ライン表示部
44…ゲームセット数表示部
45…払出情報表示部
50…遊技情報表示部
100…台コントローラ
102…通信インターフェイス
110…CPU
120…ROM
130…RAM
131…表示制御プログラム
132…操作制御プログラム
133…遊技機制御プログラム
134…遊技機情報プログラム
135…売上断線情報プログラム
136…遊技媒体計数器情報プログラム
140…遊技情報記憶部
150…遊技媒体貸出情報記憶部
160…遊技媒体計数器情報記憶部
170…表示手段
180…操作手段
210…遊技媒体貸出装置
220…呼び出しランプ
230…島コントローラ(ゲートウェイ)
300…ホール管理端末機
310…CPU
320…ROM
330…RAM
331…表示制御プログラム
332…遊技機制御処理プログラム
333…遊技機情報処理プログラム
334…売上断線処理プログラム
335…遊技媒体計数器処理プログラム
340…固定ディスク装置
341…売上情報データベース
342…断線情報データベース
343…遊技機情報データベース
344…計数器情報データベース
350…表示手段
400…ホール管理コンピュータ
500…景品管理端末機
600…POS装置
700…情報表示端末機
1301…スタート信号
1302…BB当選信号
1303…BB成立信号
1304…無抽選ゲーム回数計数期間
1810、1820、1910、1920…入メダル信号のパルス波形
1830…監視期間を示す波形
1840、1930…生成したスタート信号
2100…履歴確認画面
2101…ボーナス回数の欄
2102…賞メダル数の欄
2103…出メダル数の欄
2104…入メダル数の欄
2105…差メダル数の欄
2106…スタート回数の欄
2107…無抽選スタート回数の欄
2108…出メダル率の欄
2109…BB確率の欄
2110…BB成立確率の欄
A…遊技場

Claims (2)

  1. 遊技者による停止操作に基づいて特別入賞が成立すると、賞としての遊技価値を付与可能な特定遊技状態が発生するスロットマシンから出力されるデータを管理する管理装置において、
    スタートレバーの操作により前記スロットマシンで開始されるゲームで使用したメダル数に応じた数のパルス列からなる入メダル信号を監視して、1ゲームあたりの最初の入メダル信号のパルスを検知したときに、1ゲームあたりに許容された最大投入メダル数に相当する数のパルスがスロットマシンから出力される期間より長く設定された監視期間を開始して、監視期間中の入メダル信号のパルス数に係わらず、監視期間の終了後にスタート信号を生成し、
    所定期間に生成されたスタート信号の総数から前記特定遊技状態中に生成されたスタート信号の総数を減算した値をゲーム回数データとして計数することを特徴とする管理装置。
  2. 遊技者による停止操作に基づいて特別入賞が成立すると、賞としての遊技価値を付与可能な特定遊技状態が発生するスロットマシンから出力されるデータを管理する管理装置において、
    スタートレバーの操作により前記スロットマシンで開始されるゲームで使用したメダル数に応じた数のパルス列からなる入メダル信号を監視して、1ゲームあたりの最後の入メダル信号のパルスを検知してから一定時間が経過しても次のパルスが検出されないときにスタート信号を生成し、
    所定期間に生成されたスタート信号の総数から前記特定遊技状態中に生成されたスタート信号の総数を減算した値をゲーム回数データとして計数することを特徴とする管理装置。
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