JP2012217575A - 遊技情報管理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】遊技者が遊技を行いたいと望んでいる遊技機の種類を好適に特定可能な遊技情報管理装置を提供する。
【解決手段】遊技情報管理装置としての管理装置は、遊技場に設置された複数種類の遊技機2を管理しており、遊技を開始した遊技者を特定するとともに、遊技者が遊技場に来場した後その遊技者が最初に遊技を行った遊技機の種類を特定し、遊技者が来場した後最初に遊技を行う遊技機の種類として選択した回数である本命回数と、その頻度である本命度とを遊技機の種類ごとにそれぞれ集計し、出力する。
【選択図】図3

Description

本発明は、遊技機における遊技情報を管理する遊技情報管理装置に関する。
遊技場では、遊技者が来場した回数を特定したいと考えている。そこで、遊技者が来場した回数や頻度を特定する技術が提案されている(例えば、特許文献1)。
特開2001−300099号公報
しかしながら、遊技者が来場した頻度を特定できたとしても、遊技者がどのような遊技機にて遊技を行いたいと考えているかを特定することはできなかった。例えば、遊技者が遊技を行いたいと考えている遊技機を特定できれば、遊技場に設置している遊技機のうちいずれの遊技機を新機種に変更するかなどを決定する上での判断材料ともなり得る。また、遊技者によっては、特定の遊技機にて遊技を行うことを望んで来場していることもある。このため、遊技を行いたいと遊技者に望まれている度合いを遊技機の種類ごとに特定することは重要な課題である。
本発明は、上記した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、遊技者が遊技を行いたいと望んでいる遊技機の種類を好適に特定可能な遊技情報管理装置を提供することにある。
請求項1に記載した発明は、遊技場に設置された複数種類の遊技機の遊技情報を管理する遊技情報管理装置において、遊技を開始した遊技者を特定可能な遊技者特定手段と、遊技者が遊技場に来場した後、その遊技者が最初に遊技を行った遊技機の種類を特定する遊技機種特定手段と、遊技者が来場した後最初に遊技を行う遊技機の種類として選択した頻度を、遊技機の種類ごとにそれぞれ集計する選択頻度集計手段と、を備えたことを特徴とする。
請求項2に記載した発明は、前記選択頻度集計手段は、来場した遊技者が最初に遊技を行う遊技機として選択し、且つ、当該遊技機にて予め定められた期間以上遊技を継続した頻度を、遊技機の種類ごとにそれぞれ集計することを特徴とする。
請求項3に記載した発明は、遊技場に設置された複数種類の遊技機の遊技情報を管理する遊技情報管理装置において、遊技を開始した遊技者を特定可能な遊技者特定手段と、遊技者が遊技場に来場した後、その遊技者が最初に遊技を行った遊技機の種類を特定する遊技機特定手段と、遊技者が来場した後最初に遊技を行う遊技機を選択した後、当該遊技者が他の遊技機にて遊技を行うことなく遊技場における遊技を終了した頻度を、遊技機の種類ごとに集計する選択頻度集計手段と、を備えたことを特徴とする。
請求項1に記載した発明によれば、遊技者が最初に遊技を行う遊技機として選択した頻度を特定できる。このデータを、遊技者が遊技を望んでいる度合いの指標とすることができる。遊技者が遊技を望んでいる度合いを特定することで、その遊技機の集客効果を特定することや、その遊技機をその他の機種に交換するか否かの判断材料とすることもできる。
請求項2に記載した発明によれば、予め定められた期間以上遊技を継続した頻度を集計することにより、短期間で遊技を終了した遊技者を特定できる。これにより、その遊技機にてさほど遊技を行いたいと考えていなかったものとして、集計対象から除外することができ、遊技者が遊技を望んでいる度合いをより正確に把握することができる。
請求項3に記載した発明によれば、特定の機種のみで遊技を行う遊技者の人数や割合を特定することで、特定の遊技機でのみ遊技を行う固定遊技者を特定できる。これによれば、固定遊技者は特定の遊技機を撤去した場合にその遊技場に来場しなくなるおそれがあるものの、遊技機の撤去を固定遊技者の人数を加味して決定でき、例えば遊技機の数が固定遊技者の数より少なくなることを抑制することができるようになる。
本発明の一実施形態による管理装置を含む遊技場用システムの全体を概略的に示す図 管理装置の機能ブロック図 管理装置が集計する選択頻度を含む遊技データを示す図 遊技開始時処理を示すフローチャート 遊技中処理を示すフローチャート 離席対応処理を示すフローチャート 遊技終了時処理を示すフローチャート 監視フラグ消去処理を示すフローチャート 閉店時処理を示すフローチャート
以下、本発明の一実施形態について図1から図9を参照して説明する。
図1は、遊技情報管理装置を採用した遊技場用システム1の全体構成を概略的に示している。遊技場内には、複数台の遊技機2が設置されており、各遊技機2に対応して貸出装置3が設置されている。本実施形態では遊技機2としてパチンコ遊技機を想定しており、遊技媒体として玉(所謂パチンコ玉)を想定している。これら遊技機2及び貸出装置3は、2台ずつ中継装置4に接続している。遊技機2や貸出装置3など遊技機2側の機器から出力される後述する遊技信号は、中継装置4を介して遊技情報管理装置としての管理装置5に送信される。管理装置5は、遊技場内の例えば事務室などに設置されており、LAN6を介して各中継装置4に接続しているとともに、出力手段としてのモニタ7や図示しないプリンタなどに接続している。尚、図1では図示を省略したが、実際には例えば数百台の遊技機2が管理装置5の管理対象となっている。また、遊技場内には、計数装置や管理装置5の管理対象となるスロットマシンなども設置されている。
遊技機2は、所謂パチンコ遊技機として周知の構成であり、玉を盤面に発射するためのハンドル2a、玉を入賞させるための普図入賞口2b及び始動口2c、玉の入賞に応じて表示図柄(役物)が変動する表示部2d、大当たり時に開放する大入賞口2e、受皿2f、保留数表示部2g、受皿2fから溢れた玉を一時的に貯留する下玉受皿2h、下玉受皿2hからの玉を受ける可動玉受皿2i、及び案内腕2jなどを備えている。遊技機2は、始動口2cへの玉の入賞(始動入賞)に応じて予め設定されている当選確率(大当たり確率)で大当たり抽選を行い、その抽選結果に基づき所謂特別図柄(特図)による図柄変動(単位遊技)を表示部2dにて実行する。そして、表示部2dに停止表示された図柄が大当たり図柄の場合に大当たり状態を発生させる。尚、始動口2cは、普図入賞口2bへの入賞に伴って行われる普図抽選の抽選結果により入賞率が変動する所謂電チュータイプの入賞口である。
また、遊技機2は、図柄変動中に発生した始動入賞に対応する図柄変動を、予め設定された上限値(例えば4個)まで保留可能に構成されている。保留された図柄変動は、その保留数が保留数表示部2gに表示されるとともに、実行中の図柄変動の終了後に順次実行される。遊技機2は、大当たり当選となり大当たり状態が発生すると、対応するラウンド数に応じた回数分だけ大入賞口2eを開放する。この場合、大当たり状態の終了後に所謂確率変動状態や時短状態になる構成であってもよい。大当たり時に払出しされた玉は、受皿2fから溢れると下玉受皿2hに一旦貯留される。そして、遊技者の操作により可動玉受皿2iに導かれる。可動玉受皿2iに導かれた玉は、案内腕2jを経由して貸出装置3に送られる。尚、案内腕2jは、旋回可能に設けられている。
このような構成の遊技機2及びその周辺機器(以下、遊技機2側の機器と称する)は、遊技者による玉の打ち込みや上記した始動口2cへの始動入賞など遊技者による遊技の進行に伴って、以下に示すような遊技信号を出力する。
アウト信号=使用玉を回収するアウトBOX(図示省略)から出力される使用媒体数(アウト)を特定可能な信号。回収玉(使用玉、打込玉)10玉に対して1パルス出力されるため、アウト信号数×10を使用媒体数(アウト)として特定する。尚、遊技機2から直接出力される信号でもよい。遊技機2の稼動状態を判定するための稼動信号に相当する。
セーフ信号=遊技機2から出力される払出媒体数(セーフ)を特定可能な信号。払出玉数10玉に対して1パルス出力されるため、セーフ信号数×10を払出媒体数(セーフ)として特定する。尚、補給装置(図示省略)から出力される補給信号をセーフ信号としてもよい。
始動入賞信号=遊技機2から出力される始動口2cへの入賞(始動入賞)を特定可能な信号。始動口2cへの入賞1回につき1パルス出力されるので、始動入賞信号の入力に応じて始動入賞を特定する。
図柄変動信号=始動口2cへの始動入賞により変動(作動)を開始する図柄変動(役物作動)を特定可能な信号。図柄変動の確定時(終了時)に出力されるので、信号入力に応じて図柄変動(スタート)を特定する。尚、図柄変動の開始時に出力される信号であってもよい。
大当たり信号=遊技機2から出力される大当たり状態である期間を特定可能な信号。大当たり状態中にレベル出力される状態信号であるため、大当たり信号受信中を大当たり状態中として特定する。
貸出装置3は、遊技情報などを表示するタッチパネル式の液晶表示部3a、遊技機2に玉を払出しする玉払出口3b、貨幣投入口3c、顔認証カメラ3d、カード挿入口3e、計数部3f、発行釦3g及び再遊技釦3hなどを備えている。液晶表示部3aには、遊技者の遊技の進行に伴って、スタート回数や大当たり確率などの周知の遊技データが表示される。遊技者が貨幣投入口3cに貨幣(対価)を投入すると、投入した貨幣に応じた数の玉が玉払出口3bから遊技機2の受皿2fに払出される。貸出装置3からは、例えば以下のような遊技信号が出力される。
売上信号=遊技者に対する貸出玉25玉ごとに1パルス出力されるため、売上信号数×25を貸出玉数として特定し、その貸出玉数に貸出単価(例えば4円)を乗じた値を売上額として特定する。
再遊技信号=遊技者が遊技により獲得した玉のうち貸出装置3の計数部3fにて計数した計数玉(獲得玉)を対価として払出しされる玉1玉に対して1パルスが出力されるので、再遊技信号数×1を再遊技玉数として特定する。
貸出装置3の顔認証カメラ3d(遊技者特定手段に相当する)は、例えば周知のCMOSセンサやCCDセンサなどの撮像素子を有しており、遊技者の顔を撮像する。つまり、顔認証カメラ3dは、貸出装置3が設けられている遊技機2を遊技している遊技者を特定可能な識別情報である顔画像を取得する。この顔認証カメラ3dは中継装置4に接続しており、中継装置4を介して撮像した遊技者の顔画像を管理装置5に送信する。カード挿入口3eは、その内部に図示しない読出装置が設けられており、会員カード8が挿入されると、会員カード8に記録されている会員IDなどの情報を取得する。そのため、貸出装置3は、会員カード8が挿入されると、その会員カード8を所有する遊技者ごとに集計された遊技データの表示や他の遊技機2の遊技情報の表示などが可能になる。尚、会員カード8が挿入されない場合であって、一部の操作や表示が可能な構成としてもよい。
計数部3fは、貸出装置3の下部に設けられており、案内腕2jを経由して計数部3fに導かれた玉を計数する。計数部3fは、計数した玉数を一時的に記憶する。そして、貸出装置3は、遊技者により発行釦3gが操作されると、玉数が記録されたカードなどの記録媒体或いは玉数が印字されたレシートなどを発行する。また、遊技者による再遊技釦3hの操作に応じて、計数部3fで計数された球数の範囲内で玉払出口3bから遊技機2の受皿2fに払出しする。このとき、計数された球数は、減算される。このように、本実施形態では、遊技機2ごとに設けられている貸出装置3が計数機能を有することで、遊技機2ごとに計数機が設けられている構成と等しくなっている。
図2は、管理装置5(遊技情報管理装置)の構成を示す機能ブロック図である。管理装置5は、CPU5a、ROM5bやRAM5c、上記した遊技信号や顔認証カメラ3dで取得した顔画像など各種の情報の送受信を行う入力手段である入出力部5d、顔画像やコンピュータプログラムなどを記憶するための大容量の記憶装置であるHDD5eなどを備えたコンピュータで構成されている。この管理装置5は、例えばHDD5eに記憶しているコンピュータプログラムに従って作動し、入出力部5dに入力される遊技機2側の機器からの遊技信号に基づいて、遊技機2の稼動状態を特定するとともに、遊技機2ごと及び遊技機2の機種ごとに遊技データを算出し、遊技情報として管理する。具体的には、管理装置5は、遊技情報として、遊技機2側の機器から入力される遊技信号に基づいて、アウト、セーフ、差玉、スタート回数、特賞回数(大当たり回数)、出玉率或いは売上などの遊技データを遊技機2ごとに算出、集計及び管理する。また、その遊技データに基づいて機種ごとの遊技データの集計を行う。尚、管理装置5が管理する遊技データは上記にて例示したものに限定されない。
この管理装置5は、遊技者特定部5f(遊技者特定手段)、遊技機種特定部5g(遊技機種特定手段)、選択頻度集計部5h(選択頻度集計手段)及び遊技機特定部5i(遊技機特定手段)を備えている。これら遊技者特定部5f、遊技機種特定部5g、選択頻度集計部5h及び遊技機特定部5iは、いずれもCPU5aにより実行されるコンピュータプログラムによってソフトウェア的に実現されている。遊技者特定部5fは、顔認証カメラ3dで撮像された遊技者の顔画像が入力されると、それぞれの顔画像に個別の識別番号を付与する。そして、顔画像(識別情報)と集計した遊技データとを対応付け、遊技者個人の遊技データとしてHDD5eなどに記憶する。つまり、遊技者特定部5fは、顔認証により遊技者を特定している。
遊技者特定部5fは、複数の顔画像がある場合、例えば輪郭抽出や特徴点の抽出などの画像処理を行うことによりそれらを比較し、それらの顔画像が同一人物のものであるか否かを判定する。そして、その判定結果に基づいて、即ち、同一人物と判定した場合にはそれぞれの顔画像に付された識別番号を互いに関連づけて同一の遊技者(同一人物)として特定する。この場合、複数の顔画像にそれぞれ対応付けて記憶された遊技データは、同一人物の遊技データとして再集計される。また、詳細は後述するが、遊技機種特定部5g及び遊技機特定部5iは、遊技者が遊技場に来場して最初に遊技を行った遊技機2の機種及びその遊技機2自体を特定する。また、選択頻度集計部5hは、遊技者により選択された遊技機2がどの程度最初の遊技機2として選択されたかの頻度(割合)を遊技機2ごと又は遊技機2の機種ごとに集計する。
次に、上記した構成の管理装置5の作用について説明する。
管理装置5は、上記した遊技データの集計などに加えて、図4に示す遊技開始時処理、図5に示す遊技中処理、図6に示す離席対応処理、図7に示す遊技終了時処理及び図8に示す監視フラグ消去処理を実行している。尚、これらの処理は上記した遊技者特定部5f、遊技機種特定部5g及び選択頻度集計部5hなどにより実行される処理であるものの、説明の簡略化のため、以下では主体を管理装置5として説明する。
管理装置5は、図4に示す遊技開始時処理において、遊技者の遊技開始を特定している(A1)。具体的には、顔認証カメラ3dによって遊技者が遊技機2の前に着席したことが確認されたこと、及びアウト信号など遊技機2の稼動状態を判定可能な稼働信号が入力されたことなどに基づいて、遊技者により新たに遊技が開始されたか否かを特定する。尚、遊技者がいない場合或いは既に遊技中である場合など、新たに遊技の開始を特定した状態ではない場合には(A1:NO)、リターンする。
これに対して、管理装置5は、遊技者の遊技開始を特定すると(A1:YES)、顔認証カメラ3dで撮像した顔画像に基づいて上記したように遊技を開始した遊技者を特定し(A2)、休憩時間を初期化する(A3)。休憩時間の初期化とは、詳細は後述するが、休憩時間を計時するためのカウントダウンタイマを初期化することである。この場合、後述するように休憩時間の計時中であれば初期化するようにしてもよいし、計時中であるか否かに関わらず、遊技者が着席したことを確認した場合には常に初期化するようにしてもよい。
続いて、管理装置5は、ステップA2で特定した遊技者が本日初めて遊技を開始した遊技者であるかを判定し(A4)、本日初めて遊技を開始した遊技者である場合には(A4:YES)、後述する本命機種として選択された回数を示す本命回数(図3参照)を加算する(A5)。その後、その遊技者を遊技を開始済の遊技者として登録し(A6)、この遊技機2のみで遊技を行った遊技者として登録し(A7)、本命監視フラグをセットする(A8)。ここで、本命機種とは、遊技者がその遊技機2で遊技することを目的としている機種のことであり、本命監視フラグとは、その遊技機2が遊技者の本命機種であるか否かを判定するためのフラグである。ちなみに、本命とは、遊技者が来場した後、最初に遊技を行う機種として選択することである。尚、本実施形態では、最初に遊技を行う機種として遊技者が選択したとしても、その遊技者がすぐに遊技を終了した場合には本命機種でなかったものとしている。これは、すぐ遊技を終了した遊技者はその機種にてさほど遊技を行いたいと考えていなかったものとして、本命機種の特定から除外するためである。これにより、遊技者が遊技を望んでいる度合いをより正確に把握することができる。つまり、本命監視フラグは、遊技者が最初に選択した機種にてすぐに遊技を終了したか否か、すなわち、本命委機種であるか否かを監視するためのフラグである。
続いて、管理装置5は、投資金額のカウントを開始し、Bサ(通常状態における差玉=アウト−セーフ)の計測を開始し、遊技時間の計測を開始した後(A9)、遊技した人数(遊技人数)を加算して(A10)、リターンする。尚、投資金額、Bサ及び遊技時間の計測は、フローチャートには特に示さないものの、遊技の進行に応じて行われている。
ここで、以降の説明の簡略化のため、まず管理装置5が集計する遊技データの種類について説明する。管理装置5は、遊技機2ごとに上記した本命回数などを含む遊技データを集計するとともに、その遊技データに基づいて、図3に示すように、機種別の遊技データを集計している。各項目の意味は、以下の通りである。
機種 :遊技機2の機種名(種類名)。
台数 :当該機種の設置台数。
遊技人数:当該機種を遊技した遊技者ののべ人数。
即止回数:当該機種にて後述する即止が行われた回数。
即止度 :当該機種にて即止が行われた割合。即止回数÷遊技人数で算出する。
本命回数:当該機種が本命機種として選択された回数。「遊技者が来場した後最初に遊技を行う遊技機の種類として選択」した回数に相当する。
本命度 :当該機種が本命機種として選択された割合。本命回数÷遊技人数。選択頻度に相当する。
一筋人数:当該機種のみで遊技を行った遊技者(一筋遊技者)の人数。「遊技者が来場した後最初に遊技を行う遊技機を選択した後、当該遊技者が他の遊技機にて遊技を行うことなく遊技場における遊技を終了」した遊技者の数に相当する。
一筋度 :当該機種のみで遊技を行った遊技者の割合。一筋人数÷遊技人数。「遊技者が来場した後最初に遊技を行う遊技機を選択した後、当該遊技者が他の遊技機にて遊技を行うことなく遊技場における遊技を終了した頻度」に相当する。
熱中回数:熱中回数:当該機種で所定期間以上遊技した遊技者が発生した回数。本実施形態では、遊技者ののべ人数を示している。尚、所定期間とは、後述する所定投資金額又は所定Bサを使用するまでの期間(遊技期間に相当する)、或いは後述する規定時間が経過するまでの期間(遊技期間に相当する)である。
熱中度 :当該機種で所定期間以上遊技した遊技者の割合。熱中回数÷遊技人数。
さて、遊技者が遊技を継続すると、上記した投資金額、Bサ、遊技時間の計測などを繰り返し行うとともに、図5に示す遊技中処理において、熱中回数カウント済フラグがセット中であるかを判定する(B1)。ここで、熱中回数カウント済フラグとは、遊技者がその遊技機2に熱中しているか否か(継続して遊技を行いたいと思っているか否か)を判定するためのフラグであり、以下のようにしてセットされる。尚、熱中回数カウント済フラグは、所定投資金額及び所定Bサの双方でカウントされることを回避するためにセットされる。管理装置5は、後述する熱中回数カウント済フラグがセットされている場合にも(B1:YES)、そのままリターンする。
これに対して、管理装置5は、上記したように遊技者が初めて遊技を開始した場合のように熱中回数カウント済フラグがセット中ではないとき(B1:NO)、遊技者の投資金額が所定投資金額に到達したか(B2)、或いは持玉遊技であるかを判定する(B5)。ここで、所定投資金額とは、遊技者がその遊技機2に熱中していると判定できる程度の投資金額であり、遊技場の管理者により任意に設定される金額である。例えば遊技機2のある機種の大当たり確率が1/100の場合、その機種に対して所定投資金額を5000円に設定している。尚、所定投資金額は、遊技機2の機種ごとに異なる金額を設定してもよい。また、持玉遊技とは、例えば大当たり当選となり大当たり一回分以上の玉が付与された状態での遊技、或いは他台から玉を持ち込むことにより投資を行わない状態で継続されている持込状態での遊技を意味している。この場合、遊技者による投資がないまま、例えばBサが予め決められた値以上になったり、予め定められている期間以上に亘って遊技機2が稼動状態を継続したりしたときに持込状態と判定すればよい。
管理装置5は、遊技者の投資金額が所定投資金額に到達した場合には(B2:YES)、熱中回数を加算し(B3)、熱中回数カウント済フラグをセットする(B4)。つまり、遊技者により所定投資金額以上の投資があった場合には、遊技者がその遊技機2に熱中していると判定する。また、所定投資金額に到達していないものの(B2:NO)、持玉遊技中であり(B5:YES)、持玉遊技を開始してからのBサが所定Bサに到達した場合にも(B6:YES)、遊技者がその遊技機2に熱中していると判定し、ステップB3に移行する。ここで、所定Bサとは、所定投資金額と同様に遊技者が熱中していると判定できる程度のBサの値であり、本実施形態では所定Bサを1000玉に設定している。また、Bサによる判定を行っているのは、投資が少ない状態で大当たりが発生した場合を想定しているためである。尚、持玉遊技でない場合(B5:NO)、及び所定Bサに到達していない場合には(B6:NO)、熱中していないと判定してリターンする。
このように、管理装置5は、投資金額が所定投資金額に到達したか否か或いはBサが所定Bサに到達したか否かに応じて、換言すると、遊技者が遊技を継続した期間が、所定投資金額を使用するまでの期間、或いは所定Bサに到達するまでの期間を超えたか否かに基づいて、遊技者がその遊技機2に熱中しているか否か(熱中度合い)を判定している。
さて、遊技者の中には、前述のように短期間にて遊技を終了する遊技者がいる。この場合、短期間とは、遊技者が遊技を継続した期間が、所定投資金額に到達するまでの期間、或いは所定Bサに到達するまでの期間を経過することなく遊技を終了した場合(B2:NO、B5:NO又はB6:NO)に相当する。前述のように、短期間にて遊技を終了してしまう遊技者が頻発した場合、遊技機2の稼動率が低下してしまうおそれがある。そのため、例えば遊技機2の入れ替えを検討するためには、どの程度の遊技者が短期間で遊技を終了してしまっているかを把握することが有意である。そこで、管理装置5は、以下のようにして短期間に遊技を終了してしまった遊技者がどれくらい発生しているかを集計している。
遊技者は、遊技を終了する場合、遊技機2から離席する。このとき、管理装置5は、図6に示す離席対応処理において、遊技者の離席を特定すると(C1:YES)、離席した遊技者を記憶する(C2)。この場合、管理装置5は、顔認証カメラ3dにより遊技者が不在となったことを確認すると、遊技者が離席したと特定する。続いて、いずれかの監視フラグがセット中であるかを判定し(C3)、セット中である場合には(C3:YES)、休憩時間を計時するカウントダウンタイマの作動を開始し、休憩時間のカウントダウンを開始する(C4)。例えば、上記した最初に遊技した遊技者(本命監視フラグがセットされている遊技者)が離席した場合、単なる休憩のために一時的に離席したのか、或いは遊技を終了するために離席したのかを判定する必要がある。そこで、単なる休憩か遊技の終了かを判定するために、離席後の経過時間を計時即ち離席後の休憩時間のカウントダウンを開始する。本実施形態では、休憩時間は15分に設定している。
尚、遊技者の離席を特定した場合には(C1:YES)、フローチャートには示さないものの、遊技時間の計測を一時的に中断し、離席中の時間は遊技時間にカウントしない。つまり、管理装置5は、ステップA3において遊技者が遊技を開始したことにより休憩時間を初期化し、遊技者の離席時に伴って休憩時間のカウントダウンを開始する。また、遊技者が存在している場合(C1:NO)、及び後述するように監視フラグが消去され、いずれの監視フラグもセットされていない場合には(C3:NO)、そのままリターンする。
休憩時間のカウントダウンを開始すると、管理装置5は、図7に示す遊技終了時処理において休憩時間が経過したかを判定し(D1)、休憩時間が経過した場合には(D1:YES)、休憩時間のカウントを終了する(D2)。続いて、本命監視フラグがセット中であれば(D3:YES)、本命回数を減算する(D4)。この場合、図4に示す遊技開始時処理にて一旦は本命回数を加算(A5)したものの、所定投資金額にも所定Bサにも到達することなく離席し、そのまま休憩時間が経過したことから、本命機種ではなかったとして本命回数を減算する。つまり、最初に遊技を行う遊技機2として遊技者に選択されたとしても、その遊技者がすぐ遊技を終了した場合にはその遊技機2に対する遊技意欲がさほど高くなかったものとして本命回数をカウントしない。続いて、その遊技機2の即止回数を1加算し(D5)、セット中の監視フラグを消去して(D6)、リターンする。これにより、短期間にて遊技を終了した遊技者が発生したこと、即ち、遊技を即止した遊技者が発生したことが特定され、図3の即止回数及び即止度が更新される。また、その遊技機2が本命機種であったか否かも判定される。
これに対して、管理装置5は、休憩時間が終了していない場合(D1:NO)、他の遊技者の遊技開始を特定したかを判定しており(D7)、ステップC2で記憶した遊技者とは異なる他の遊技者の遊技開始を特定した場合には(D7:YES)、ステップD2に移行して同様の処理を繰り返す。
さて、管理装置5は、例えば休憩時間が経過した遊技機2にて新たに遊技開始を特定した場合(A1:YES、A2、A3)、上記したように本日初めて遊技を開始した遊技者かを判定し(A4)、新たに遊技を開始した遊技者が本日初めて遊技を開始した遊技者である場合には(A4:YES)、上記したようにステップA5以降の処理を行う。
これに対して、管理装置5は、新たに遊技を開始した遊技者が本日初めて遊技を開始した遊技者では無い場合には(A4:NO)、前回と同じ遊技者であるかを判定し(A11)、前回と同じ遊技者である場合には(A11:YES)、そのままリターンする。尚、前回と同じ遊技者を判定しているのは、遊技者が少しだけ離席して戻ったときに、その都度即止監視フラグがセットされることを防止するため、及び一の遊技機2のみにおいて遊技を行った遊技者を特定するためである。また、前回と同じ遊技者の場合には、中断していた遊技時間の計時が再開される。
一方、管理装置5は、前回と同じ遊技者でない場合には(A11:NO)、即止監視フラグをセットする(A12)。この即止監視フラグは、遊技者が離席或いは遊技を終了したことを特定するためのフラグである。続いて、管理装置5は、熱中回数カウント済フラグを消去し(A13)、他の遊技機2で遊技を行った遊技者としての登録があるかを判定する(A14)。尚、ステップA13においては、熱中回数カウント済フラグを毎回消去してもよいし、フラグがセットされている場合にのみ消去するようにしてもよい。
続いて、管理装置5は、登録がある場合には(A14:YES)、一の遊技機2にて遊技を行った遊技者としての登録を解除した後(A15)、ステップA9に移行する。即ち、ステップA7において当該遊技者が本日初めて遊技をした場合の登録を、他の遊技機2にて遊技を行ったことが特定されたことから解除する。尚、登録がない場合には(A14:NO)、そのままステップA9に移行する。その後、同じ遊技機2にて遊技者が遊技を継続した場合には上記した図5に示す遊技中処理による熱中度合いの判定、離席或いは遊技を終了した場合には上記した図6に示す離席対応処理及び図7に示す遊技終了時処理による休憩或いは遊技終了の判定が行われる。
このとき、本日初めて遊技を開始した遊技者ではない場合には(A4:NO)本命監視フラグがセットされておらず、ステップA12にて即止監視フラグがセットされることから、図7に示す遊技終了時処理では、例えば休憩時間が経過した場合(D1:YES、D2)、本命監視フラグがセット中でなく(D3:NO)、即止監視フラグがセット中であるので(D8:YES)、ステップD5に移行して即止回数の加算を行った後、セット中の監視フラグを消去する(D6)。即ち、いずれの監視フラグがセットされている場合であっても、即止と判定された場合には即止回数は加算される。
このように、管理装置5は、遊技機2側から出力される各種の遊技信号に基づいて、遊技者が遊技機2に熱中しているか、或いは即止してしまったかなどを判定している。
ところで、上記した本命監視フラグは本命機種であると判定してよいか否かを監視するためのフラグであり、即止監視フラグは即止であると判定してよいか否かを監視するためのフラグである。そのため、これらの監視フラグは、監視状態が終了した時点で消去されるべきものである。そこで、管理装置5は、図8に示す監視フラグ消去処理において、いずれかの監視フラグがセット中である場合(E1:YES)、Bサが250玉よりも大きくなったとき(E2:YES)、及びステップA9にて計時を開始してから経過した時間が規定時間を超えたとき(E3:YES)、セットされている監視フラグを消去する(E4)。尚、各条件がいずれも不成立の場合には(E1:NO、又はE2:NO、E3:NO)、そのままリターンする。
つまり、管理装置5は、Bサが250玉より大きくなる、或いは遊技時間が予め定められている任意の規定時間より長くなるなど、遊技を継続して実施していると判定できる条件が成立した場合に監視フラグを消去する。このため、所定期間以上の遊技を行った遊技者は、図7に示す遊技終了処理において、いずれの監視フラグもセットされていない(D3:NO、D8:NO)遊技者として監視対象から除外される。
このように、管理装置5は、遊技場の営業時間においては上記した各処理を行っている。そして、遊技場の閉店時には図9に示す閉店時処理を実行する。この閉店時処理では、一の遊技機2でのみ遊技を行った遊技者の登録が有る場合には(F1:YES)、その遊技者が遊技を行った遊技機2の一筋人数を加算する(F2)。これにより、その遊技機2だけを目的としている遊技者の人数が把握可能となる。一方、一の遊技機2でのみ遊技を行った遊技者の登録がない場合には(F1:NO)、リターンする。尚、本実施形態では、一の遊技機2で遊技を行った遊技者(一筋遊技者)の判定は機種別に行っており、同一機種の複数の遊技機2で遊技した遊技者は、一の遊技機2で遊技を行った遊技者として判定される。
このような処理を行うことにより、管理装置5は、遊技機2の機種ごとに、その機種を遊技した遊技者ののべ人数や、遊技者が来場した後最初に遊技を行う遊技機2の種類として選択した回数である本命回数、或いはその頻度である本命度などを集計している。
この図3の遊技データからは、本命回数及び本命度を参照することにより、その遊技機2を遊技したいと望んで来場した遊技者の数やその割合を把握することが可能となる。これにより、集客効果などの目安とすることができる。また、一筋人数及び一筋度を参照することにより、一の遊技機2にて遊技を行い、他の遊技機2にて遊技を行わなかった遊技者の数及びその割合を把握することが可能になる。尚、この図3の遊技データは、モニタ7やプリンタなどにも表示或いは印字出力可能である。
また、機種Cと機種Dとは設置台数は同じであるものの、機種Cの遊技人数のほうが多くなっている。このため、機種Cのほうが人気が高い(興趣が高い)と思われるものの、機種Dは、即止度が低く、本命度、一筋度及び熱中度が高いことから、実際には機種Dのほうが人気が高いと推測することなどができる。この場合、遊技場の管理者は、稼動率の低下などを招かないように、機種Cの釘調整の変更などを検討することが可能となる。
また、機種Eについては、設置台数が少ないものの、本命度、一筋度、熱中度が同じであることから、いわゆる固定客がついている機種であり、交換(入れ替え)するとそれらの遊技者の来場が無くなることが予想されるため、交換対象から外してもよいと思われることなどが推測できる。
以上説明した本実施形態によれば、次のような効果を奏する。
管理装置5は、遊技者が最初に遊技を行う遊技機2として選択した頻度(選択頻度)を集計する。これにより、遊技者が遊技を望んでいる度合いを特定することができ、その遊技機2の集客効果を特定することや、その遊技機2をその他の機種に交換するか否かの判断材料とすることもできる。つまり、選択頻度を、遊技者が遊技を望んでいる度合いの指標とすることができる。
また、予め定められた期間以上遊技を継続した頻度(熱中度)を集計することにより、短期間で遊技を終了した遊技者を特定している。これにより、遊技機2の人気度合いを把握することができる。また、特定の機種のみで遊技を行う遊技者の人数(一筋人数)や割合(一筋度)を特定することで、特定の遊技機2でのみ遊技を行う固定遊技者を特定できる。これによれば、固定遊技者は特定の遊技機2を撤去した場合にその遊技場に来場しなくなるおそれがあるものの、遊技機2の撤去を固定遊技者の人数を加味して決定でき、例えば遊技機2の数が固定遊技者の数より少なくなることを抑制することができるようになる。
顔認証カメラ3dによる遊技者を特定するので、遊技場に来場したことがなく会員カード8を所持していない新規の遊技者についても遊技データや遊技傾向なども特定することができる。
(その他の実施形態)
本発明は、上記した一実施形態にて例示したものに限定されることなく、次のように変形又は拡張することができる。
一実施形態では、最初に遊技を行う遊技機2として遊技者が選択したとしてもその遊技者がすぐ遊技を終了した場合、本命回数を減算する構成としたが、かかる構成に限定されない。例えば、最初に遊技を行う遊技機2として遊技者が選択した場合、その遊技者がすぐに遊技を終了した回数を記憶する構成としてもよい。本構成においては、本命回数をデータとして出力する場合に、短期間で遊技を終了した遊技者を除外すればよい。
図3に示す遊技データを、遊技機2の機種ごとではなく、遊技機2ごとに集計してもよい。この場合、管理装置5は、遊技データを取得した遊技機2を個別に特定する遊技機特定手段として機能する。勿論、双方のデータを集計してもよい。
遊技者の特定は、顔認証カメラ3dではなく、会員カード8を読み取ることで行ってもよい。即ち、貸出装置3のカード挿入口3eに対応して設けられている読出装置を遊技者特定手段として採用してもよい。この場合、遊技者の遊技開始や離席を会員カード8の挿抜により特定する構成とすることもできる。
顔認証カメラ3dは、遊技者の顔画像を取得できれば、どのような位置に設けてもよい。例えば、一実施形態では顔認証カメラ3dを貸出装置3に取り付けた構成を例示したが、貸出装置3に内蔵し、貸出装置3の制御部により制御する構成、即ち、貸出装置3の信号線を用いて顔画像を送信するような構成としてもよい。
所定期間以上遊技をすることなく遊技者が離席した時点で即止回数を加算するようにしてもよい。この場合、同じ遊技者による遊技の再開を特定した場合に即止回数を減算すればよい。
本命回数を加算するタイミングを変更してもよい。例えば、監視フラグ消去処理にて本命監視フラグを消去した場合に本命回数を加算するようにしてもよい。そのような構成においては、遊技者が所定期間に亘って遊技を継続することを条件として本命回数を加算することになる。
各監視フラグを消去するタイミングを変更してもよい。例えば、監視フラグを消去する場合の時間を変更してもよいし、各監視フラグを消去するタイミングが異なっていてもよい。また、監視フラグを消去する条件として、一実施形態にて例示したもの以外に、Bサが所定の値となった場合、所定のスタート回数が発生した場合、遊技を開始して所定数のアウトが発生した場合、或いは大当たり状態となった場合などや、それらのいずれかを組み合わせたものなどが考えられる。
遊技機2の種類(機種)ごとではなく、遊技機2ごとに即止回数をカウントするようにしてもよい。
管理する遊技機2の種類を変更してもよい。例えば、得点やクレジットを使用することで遊技が進行する所謂封入式のパチンコ遊技機やスロットマシンなどの遊技機が考えられる。スロットマシンの場合、役の成立頻度や短期間における役の成立頻度の偏りによって遊技意欲が低下する遊技者の割合を特定することができる。尚、封入式のパチンコ遊技機の場合、得点やクレジット等の遊技価値を使用することで、玉を打ち出し遊技が進行するものが含まれる。
熱中回数を加算するための条件を変更してもよい。例えば、所定数のアウトが発生した場合に大当たり当選となったことを条件に熱中回数を加算するようにしてもよい。
一筋遊技者を特定する条件に所定期間遊技を継続したことを追加するようにしてもよい。また、同一機種の複数の遊技機2にて遊技を行った遊技者を、その機種に一筋であるとして一筋遊技者として特定してもよい。さらには、Bサが所定の値となった場合、所定のスタート回数が発生した場合、遊技を開始して所定数のアウトが発生した場合、及び大当たり状態となった場合など、その遊技機2又はその機種に一筋であると判定できる条件であれば、どのような条件としてもよい。
一筋度を、一筋人数÷本命回数として算出してもよい。これにより、その遊技機2にて遊技を行いたいと強く思った遊技者のうち、その遊技機2にて遊技を行って満足して帰った遊技者の割合、即ち、遊技機2の調整に満足した遊技者の割合を特定することができる。また、即止度を、即止回数÷大当たり当選となることなく遊技を終了した人数で算出してもよい。これにより、遊技機2の調整に満足しなかったのか、調整には満足して遊技を継続していたものの大当たりが発生せずに終了したのかを把握することができる。
遊技期間を所定投資金額の投資が行われるまでの期間及び所定Bサに到達するまでの期間としたが、所定投資金額や所定Bサを条件にせず、経過時間だけを条件としてもよい。勿論それらを組み合わせてもよい。また、所定投資金額や所定Bサの値は、遊技機2の仕様などに応じて遊技場側が任意に設定すればよい。
遊技者数や本命回数或いは熱中回数など図3に示した各遊技データは、のべ人数ではなく実際の遊技者数としてもよい。即ち、同一の遊技者を複数回カウントしないようにしてもよい。
遊技者が即止した場合、その遊技者がその他の遊技機2で遊技を開始したか否かを区別してもよい。具体的には、遊技者が即止し、その後、その他の遊技機2にて遊技を開始した場合、遊技者が遊技を終了した原因が遊技機2にある可能性が高くなる。一方、遊技者が即止しそのまま遊技を開始しなかった場合、もともと遊技者の遊技意欲が高くなく、遊技を終了した原因が遊技機2にないことも想定できる。このような構成においては、遊技者が即止し、その後、その他の遊技機2にて遊技を開始した割合を特定可能とすることで、遊技者が遊技を終了した原因が遊技機2にある場合をより正確に特定することができる。例えば、遊技機2の調整を見た上で遊技を続行する意欲がなくなった遊技者の割合をより正確に特定することにより、遊技機2の調整に役立てることができる。
閉店時処理は、閉店時まで待たなくとも、遊技者が帰ったことを特定或いは推定できれば処理を行ってもよい。例えば、遊技を終了してから他の遊技機2などで遊技を行うことなく所定の時間が経過した場合、その遊技者は再度遊技を行うことがないものとして、一筋遊技者にカウントしてもよい。
図3の遊技データは、例えば遊技機2の機種ごとの稼動率などを同時に表示してもよい。これにより、例えば稼動率が同じであっても即止度が異なるような場合にその原因が把握し易くなる。また、機種ごとではなく遊技機2ごとの詳細データを、スタート回数や遊技時間などとともに表示してもよい。これにより、即止度が高い機種或いは個別の遊技機2に対して、釘調整が悪かったのか否か、或いは釘調整は良好であるが入賞のばらつき(所謂スタートスランプ)が大きすぎるのか否かなど、遊技者が遊技を終了した原因を詳細に把握することができる。
遊技者が一の遊技機2にて遊技を終了したとしても、その遊技機2と同機種にて遊技を再開した場合には、遊技を継続しているものと判定するようにしても良い。これは、遊技者が遊技機2の機種単位で遊技を行いたいと考えているものであり、同機種であればいずれの遊技機2で遊技を行っても良いと考えていることを加味するためである。具体的には、即止回数、一筋人数、及び熱中回数のいずれかを集計する場合、遊技者が一の遊技機2にて遊技を終了したとしても同機種にて遊技を再開するか否かを監視し、同機種における遊技の再開を特定できなかった場合(例えば別機種における遊技の開始を特定した場合や、同機種にて遊技を再開することなく所定期間が経過した場合)に、その機種における遊技を終了したと判定すればよい。
図面中、2は遊技機、5は管理装置(遊技情報管理装置、遊技者特定手段、遊技機種特定手段、選択頻度集計手段、遊技機特定手段)を示す。

Claims (3)

  1. 遊技場に設置された複数種類の遊技機の遊技情報を管理する遊技情報管理装置において、
    遊技を開始した遊技者を特定可能な遊技者特定手段と、
    遊技者が遊技場に来場した後、その遊技者が最初に遊技を行った遊技機の種類を特定する遊技機種特定手段と、
    遊技者が来場した後最初に遊技を行う遊技機の種類として選択した頻度を、遊技機の種類ごとにそれぞれ集計する選択頻度集計手段と、
    を備えたことを特徴とする遊技情報管理装置。
  2. 前記選択頻度集計手段は、来場した遊技者が最初に遊技を行う遊技機として選択し、且つ、当該遊技機にて予め定められた期間以上遊技を継続した頻度を、遊技機の種類ごとにそれぞれ集計することを特徴とする請求項1に記載の遊技情報管理装置。
  3. 遊技場に設置された複数種類の遊技機の遊技情報を管理する遊技情報管理装置において、
    遊技を開始した遊技者を特定可能な遊技者特定手段と、
    遊技者が遊技場に来場した後、その遊技者が最初に遊技を行った遊技機の種類を特定する遊技機特定手段と、
    遊技者が来場した後最初に遊技を行う遊技機を選択した後、当該遊技者が他の遊技機にて遊技を行うことなく遊技場における遊技を終了した頻度を、遊技機の種類ごとに集計する選択頻度集計手段と、
    を備えたことを特徴とする遊技情報管理装置。
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