JPH07148092A - 床用吸込具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【構成】 回転ブラシ駆動用の電動機を制御するスイッ
チ11と、吸込具本体の摺動に伴い揺動する当接体13とを
備え、当接体13の床面への非当接時に、当接体13の中立
位置を保持するバネ19を備えるとともに、スイッチ11の
被操作部12を操作する操作部14と、バネ19を下ケース３
との間で挟持する保持部17とを当接体13に一体形成する
とともに、吸込具本体の反転時に、当接体13の揺動を阻
止する阻止部材20を設けた床用吸込具。 【効果】 当接体に操作部、嵌合部を一体形成すること
により、掃除時に当接体の動きを確実にスイッチに伝達
できるとともに、吸込具本体の反転時に確実に当接体の
揺動を阻止して回転ブラシを停止できる。また、当接体
に一体形成した保持部と吸込具本体との間でバネを保持
するため、組立作業性を向上できる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、回転ブラシを有する床
用吸込具に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、回転ブラシを有する床用吸込具に
おいて、吸込具本体の前後進に応じて回転ブラシの回転
方向を切り替える構成としたものが、特開昭63-197427
号公報(A47L 9/28)等にて知られている。

【０００３】この床用吸込具は、回転ブラシを駆動する
電動機の回転方向を切り替える切替スイッチを備えると
ともに、吸込具本体の底面から、操作体を揺動自在に突
出させ、掃除中、吸込具本体の前後摺動に伴って操作体
が床面に当接して揺動すると、この操作体の吸込具本体
内側の端部が吸込具本体に内蔵された切替スイッチを切
り替える構成となっている。

【０００４】しかしながら、この床用吸込具において
は、操作体が配設された凹所にゴミ等が引っ掛かるなど
して、操作体が揺動した状態に保持された場合、床用吸
込具を床面から持ち上げても回転ブラシの回転が停止せ
ず、使用者が回転ブラシを触った場合危険であるととも
に、この床用吸込具を反転して回転ブラシを上向きにし
操作体を手で操作すると、切替スイッチがＯＮになり、
回転ブラシが回転する問題があり、危険である問題があ
る。

【０００５】この問題を解決するため、特開平5-285077
号公報(A47L 9/04)に記載の床用吸込具が提案された。
この吸込具は、スイッチのアクチュエーターに嵌合する
摺動体と、この摺動体に形成された被操作部に嵌合して
摺動体を摺動させる操作部を有するレバーとを備えてお
り、掃除中に、レバーが床面に当接することにより前後
方向に揺動し、この動きに伴って摺動体が摺動してスイ
ッチのアクチュエーターを操作するようになっている。

【０００６】また、この摺動体を中立位置に復帰させる
ための一対のバネを摺動体の摺動方向に配設し、摺動体
の上面にピンを収納する穴を形成するとともに、スイッ
チや摺動体等を覆うカバーに穴を形成し、吸込具本体反
転時にピンをカバーの穴と摺動体の穴に嵌合させ、摺動
体の移動を阻止してスイッチの操作を防止している。

【０００７】この吸込具では、スイッチと、このスイッ
チを操作する操作部とを、摺動体を介して連動させてい
るため、部品点数が多く、各部品の製造誤差及び組立誤
差などによってレバーの揺動が確実にスイッチに伝達さ
れず、著しい場合には、レバーが揺動しているにもかか
わらず、スイッチが操作されない恐れがある。

【０００８】さらに、吸込具本体の反転時に、摺動体の
摺動を阻止するためのピンが嵌合する穴を別体のカバー
に形成しているため、部品の製造誤差及び組立誤差など
により、ピンがカバーの穴に嵌合しない恐れがあり、そ
れを解決するために、カバーの穴の径をピンの径よりも
径大に形成することが考えられるが、穴を径大に形成し
た場合には、ピンがカバーの穴に嵌合した状態であって
もレバーを揺動してスイッチが操作される恐れがある。

【０００９】

【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記欠点に
鑑み成されたもので、掃除動作に応じて確実に回転ブラ
シを駆動させることができ、吸込具の反転時における回
転ブラシの駆動を確実に停止させることのできる床用吸
込具を提供することを課題とする。

【００１０】

【課題を解決するための手段】本発明は、回転ブラシを
有する吸込具本体と、該吸込具本体に内蔵され前記回転
ブラシを駆動する電動機と、前記吸込具本体に内蔵され
電動機への通電を制御するスイッチと、前記吸込具本体
底面に揺動自在に配設され被掃除面に当接する当接体
と、前記吸込具本体に内蔵され、前記当接体の床面への
非当接時に、前記当接体の中立位置を保持するバネとを
設け、前記当接体に、当接体の揺動に伴ってスイッチを
操作する操作部を一体的に形成したことを特徴とする。

【００１１】また、本発明は、回転ブラシを有する吸込
具本体と、該吸込具本体に内蔵され前記回転ブラシを駆
動する電動機と、前記吸込具本体に内蔵され電動機への
通電を制御するスイッチと、前記吸込具本体底面に揺動
自在に配設され被掃除面に当接する当接体と、前記吸込
具本体に内蔵され、前記当接体の床面への非当接時に、
前記当接体の中立位置を保持するバネとを設け、前記当
接体に、当接体の揺動に伴ってスイッチを操作する操作
部と、前記バネを吸込具本体との間で保持する保持部と
を一体的に形成したことを特徴とする。

【００１２】さらに、本発明は、回転ブラシを有し、上
ケース及び下ケースから構成される吸込具本体と、該吸
込具本体に内蔵され前記回転ブラシを駆動する電動機
と、前記吸込具本体に内蔵され電動機への通電を制御す
るスイッチと、前記吸込具本体の下ケースに揺動自在に
支持され被掃除面に当接する当接体と、該当接体の揺動
に伴ってスイッチを操作する操作部と、前記吸込具本体
の下ケースに揺動自在に支持され、吸込具本体を反転し
た際に前記当接体に形成された嵌合部に嵌合し当接体の
揺動を阻止する阻止部材とを備えたことを特徴とする。

【００１３】

【作用】本発明の請求項１によると、当接体に一体形成
した操作部により、スイッチの被操作部を直接操作する
ため、寸法誤差が少なく、当接体の動きが確実にスイッ
チに伝達される。

【００１４】本発明の請求項２によると、当接体に一体
形成した操作部により、スイッチの被操作部を直接操作
するため、寸法誤差が少なく、当接体の動きが確実にス
イッチに伝達されるとともに、当接体に一体形成した保
持部と吸込具本体との間でバネを保持するため、組立作
業性が向上される。

【００１５】本発明の請求項３によると、当接体及び阻
止部材を吸込具本体の下ケースに軸支するため、当接体
と阻止部材との位置ずれが極めて小さく、吸込具本体の
反転時に確実に当接体の揺動が阻止される。

【００１６】

【実施例】本発明の実施例を図１乃至図15に基づいて以
下に説明する。

【００１７】１は吸込具本体で、上ケース２及び下ケー
ス３から構成され、該上下ケース２、３に回動管４を回
動自在に挟持し、該回動管４を介して図示しない掃除機
本体に接続されるようになっている。５は前記下ケース
３に形成された吸込開口で、該吸込開口５に臨ませた状
態で、回転ブラシ６が内蔵されている。７は前記吸込具
本体１に内蔵され、前記回転ブラシ６を駆動する電動機
で、該電動機７の回転軸と前記回転ブラシ６の軸支部と
にベルト８を架設し、該電動機７の回転を回転ブラシ６
に伝達するようになっている。

【００１８】９は前記下ケース３に開口形成され、後述
する当接体13が取りつけられる取付部、10は前記取付部
９の天面となる蓋で、前記取付部９の開口端及び蓋10に
より後述する当接体13の軸を揺動自在に軸支するように
なっている。

【００１９】11は前記吸込具本体１に内蔵されるスイッ
チ、12は前記スイッチ11に取りつけられた被操作部で、
該被操作部12が、後述する当接体13の操作部14によりス
ライド操作されて、前記電動機７への通電を制御し、回
転ブラシ６の停動、及び正逆回転を制御するようになっ
ている。

【００２０】13は前記取付部９に揺動自在に配設され、
吸込具本体１の下ケース３より突出して床面に当接する
当接体で、掃除時、吸込具本体１の前後摺動に伴い、吸
込具本体１に対して前後方向に揺動するようになってい
る。

【００２１】14は前記当接体13の揺動軸の一端部に形成
された操作部で、前記スイッチ11の被操作部12に嵌合す
るＵ字溝15と、後述する阻止部材19が嵌合する嵌合部16
とを形成しており、前記Ｕ字溝15にスイッチ11の被操作
部12が嵌合し、当接体13の揺動に伴って被操作部12がス
ライド操作されるようになっている。

【００２２】17は前記当接体13の揺動軸の他端部に形成
された保持部で、該保持部17と前記吸込具本体１の下ケ
ース３の嵌合リブ18との間にバネ19を配設し、前記当接
体13が床面に当接しない状態では、常に当接体13が中立
位置に保持されるようになっている。

【００２３】20は前記スイッチ11を載置する位置決めリ
ブ21に揺動自在に軸支された阻止部材で、前記吸込具本
体１を反転させて吸込開口５を上面に向けた際に、該阻
止部材20が前記嵌合部16に嵌合して当接体13の揺動を阻
止している。

【００２４】而して、吸込具本体１にスイッチ11、当接
体13、及びバネ19を組み立てる際は、下ケース３の位置
決めリブ21に阻止部材20を軸支するとともに、バネ19を
下ケース３の嵌合リブ18に配設する。そして、当接体13
を吸込具本体１の底面に臨ませた状態で、その軸を取付
部９の開口端に載置し、蓋10を取りつけて、取付部９の
開口端と蓋10とにより当接体13を揺動自在に取りつけ
る。この時、当接体13の保持部17はバネ19の上端に冠着
される。

【００２５】そして、スイッチ11を位置決めリブ21に載
置し、スイッチ11の被操作部12を当接体13に一体形成さ
れた操作部14のＵ字溝15に係合させ、上ケース２を取り
つける。

【００２６】また、掃除をする際は、吸込具本体１を前
方へ移動させると、図９に示す如く当接体13が吸込具本
体１に対して後方へ揺動し、Ｕ字溝15に嵌合したスイッ
チ11の被操作部12が吸込具本体１に対して前方、即ち図
９に示す位置へ操作され、電動機７が正方向に回転し回
転ブラシ６が図３中、矢印Ｘ方向に回転する。

【００２７】また、吸込具本体１を後方へ移動させる
と、当接体13が吸込具本体１に対して前方へ揺動し、Ｕ
字溝15に嵌合したスイッチ11の被操作部12が吸込具本体
１に対して後方、即ち図８中、右側へ操作され、電動機
７が逆方向に回転し回転ブラシ６が図３中、矢印Ｙ方向
に回転する。

【００２８】そして、吸込具本体１を持ち上げ、当接体
13に外力が加わっていない状態では、当接体13の保持部
17に配設されたバネ19の弾性により、当接体13が中立位
置に保持されて電動機７が停止し、回転ブラシ６の回転
が停止する。

【００２９】さらに、吸込具本体１を反転し、吸込開口
５を上面に向けた際は、阻止部材20が自重により回動し
て、当接体13の嵌合部16にはまり込み、当接体13の揺動
が阻止される。

【００３０】この構成により、吸込具本体１を持ち上げ
た際には、バネ19の弾性により、当接体13を確実に中立
位置に復帰させることができるため、確実に回転ブラシ
６を停止でき、安全性を向上できる。

【００３１】また、吸込具本体１を反転させた際には、
当接体13の嵌合部16に阻止部材20がはまりこむため、使
用者が手で当接体13を操作しようとしても、当接体13が
揺動せず、従って回転ブラシ６が回転するのを確実に防
止でき、安全性を向上できる。

【００３２】さらに、当接体13に一体形成した操作部14
により、スイッチ11の被操作部12を直接操作するため、
寸法誤差が生じることなく、当接体13の動きを確実にス
イッチ11に伝達できるとともに、バネ19を配設する際に
も、バネ19を圧縮しながら配設する必要がなく、組立て
作用性を向上できる。また、阻止部材20が嵌合する嵌合
部16を別体にて形成することがなく、寸法誤差が生じに
くく、組立作業性を向上できる。

【００３３】

【発明の効果】本発明の請求項１によると、当接体に一
体形成した操作部により、スイッチの被操作部を直接操
作するため、寸法誤差を少なくし、当接体の動きを確実
にスイッチに伝達でき、掃除時の吸込具本体の摺動によ
り、確実に回転ブラシを駆動できる。

【００３４】本発明の請求項２によると、当接体に一体
形成した操作部により、スイッチの被操作部を直接操作
するため、寸法誤差を少なくし、当接体の動きを確実に
スイッチに伝達でき、掃除時の吸込具本体の摺動によ
り、確実に回転ブラシを駆動できるとともに、当接体に
一体形成した保持部と吸込具本体との間でバネを保持す
るため、組立作業性を向上できる。

【００３５】本発明の請求項３によると、当接体及び阻
止部材を吸込具本体の下ケースに軸支するため、当接体
と阻止部材との位置ずれを極めて小さくし、吸込具本体
の反転時に確実に当接体の揺動を阻止して回転ブラシを
停止できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施例を示す吸込具本体の上面図であ
る。

【図２】同吸込具本体の上ケースを外した上面図であ
る。

【図３】同吸込具本体の縦断面図である。

【図４】同図１におけるＡ−Ａ断面矢視図である。

【図５】同図４を上方から見た図である。

【図６】同図４におけるＢ−Ｂ断面矢視図である。

【図７】同図４におけるＢ−Ｂ断面矢視図で、吸込具本
体の前進時を示す図である。

【図８】同図４におけるＣ−Ｃ断面矢視図である。

【図９】同図４におけるＣ−Ｃ断面矢視図で、吸込具本
体の前進時を示す図である。

【図10】同図４におけるＤ−Ｄ断面矢視図である。

【図11】同図４におけるＤ−Ｄ断面矢視図で、吸込具本
体の前進時を示す図である。

【図12】同図４におけるＥ−Ｅ断面矢視図である。

【図13】同吸込具本体を反転した状態での図４相当図で
ある。

【図14】同図12におけるＦ−Ｆ断面矢視図である。

【図15】同吸込具本体の底面図である。

【符号の説明】

１ 吸込具本体 ６ 回転ブラシ ７ 電動機 11 スイッチ 13 当接体 14 操作部 16 嵌合部 17 保持部 19 バネ 20 阻止部材

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 回転ブラシを有する吸込具本体と、該吸
   込具本体に内蔵され前記回転ブラシを駆動する電動機
   と、前記吸込具本体に内蔵され電動機への通電を制御す
   るスイッチと、前記吸込具本体底面に揺動自在に配設さ
   れ被掃除面に当接する当接体と、前記吸込具本体に内蔵
   され、前記当接体の床面への非当接時に、前記当接体の
   中立位置を保持するバネとを設け、前記当接体に、当接
   体の揺動に伴ってスイッチを操作する操作部を一体的に
   形成したことを特徴とする床用吸込具。
2. 【請求項２】 回転ブラシを有する吸込具本体と、該吸
   込具本体に内蔵され前記回転ブラシを駆動する電動機
   と、前記吸込具本体に内蔵され電動機への通電を制御す
   るスイッチと、前記吸込具本体底面に揺動自在に配設さ
   れ被掃除面に当接する当接体と、前記吸込具本体に内蔵
   され、前記当接体の床面への非当接時に、前記当接体の
   中立位置を保持するバネとを設け、前記当接体に、当接
   体の揺動に伴ってスイッチを操作する操作部と、前記バ
   ネを吸込具本体との間で保持する保持部とを一体的に形
   成したことを特徴とする床用吸込具。
3. 【請求項３】 回転ブラシを有し、上ケース及び下ケー
   スから構成される吸込具本体と、該吸込具本体に内蔵さ
   れ前記回転ブラシを駆動する電動機と、前記吸込具本体
   に内蔵され電動機への通電を制御するスイッチと、前記
   吸込具本体の下ケースに揺動自在に支持され被掃除面に
   当接する当接体と、該当接体の揺動に伴ってスイッチを
   操作する操作部と、前記吸込具本体の下ケースに揺動自
   在に支持され、吸込具本体を反転した際に前記当接体に
   形成された嵌合部に嵌合し当接体の揺動を阻止する阻止
   部材とを備えたことを特徴とする床用吸込具。