JPH0714769U - 増幅装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】 ＣＡＴＶの各端末における帯域の制限を容易
に適宜変更し得る増幅装置を提供することを目的とす
る。 【構成】 テレビ電波受信障害対策サービスの状態のと
きには、第１のスイッチ１ａが第１の帯域制限フィルタ
３ａ側に接続され、第２のスイッチ１ｂが第２の帯域制
限フィルタ３ｂ側に接続されており、そのため入力端子
Ｐｉｎを介して入力される映像及び音声信号の帯域が制
限されてしまい、テレビ電波受信障害対策サービス以外
のサービスを受けることはできない。つぎに、ＣＡＴＶ
に加入しＣＡＴＶの全サービスを受けられる状態のとき
には、第１のスイッチ１ａが第１の短絡線５ａ側に接続
され、第２のスイッチ１ｂが第２の短絡線５ｂ側に接続
されており、そのため入力端子Ｐｉｎを介して入力され
る映像及び音声信号の所定の帯域が増幅器７で増幅され
て、出力端子Ｐｏｕｔから出力される。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、ＣＡＴＶ（ｃａｂｌｅ ｔｅｌｅｖｉｓｉｏｎ）における受信帯域 を各端末毎に制限し得る増幅装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、ＣＡＴＶはテレビ電波受信障害等の難試聴対策のためにセンタで受信し た質の良い映像と音声信号とを同軸ケーブル或いは光ファイバーケーブルを介し て各端末に供給してきた。近年、このＣＡＴＶを用いてテレビ電波受信障害対策 サービスのための放送の再送信以外に、各種有料番組等のサービスの提供が行わ れるようになってきている。このような有料番組は有料であることから未加入者 の無料試聴を防止するために未加入者の端末に対するテレビ信号帯域制限が行わ れている。従って、テレビ電波受信障害対策サービスから正式にＣＡＴＶに加入 し全サービス若しくは所定のサービスを受けるためには、テレビ信号帯域制限を 解除し通常の分配補償増幅器とする必要がある。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

上述したように、テレビ電波受信障害対策サービスのみ受けていた端末をＣＡ ＴＶの全サービスを受けられるようにするには、テレビ信号帯域制限を解除する ための分配補償増幅器の交換作業を各端末毎に行わなければならず作業は面倒で あった。

【０００４】

【考案の目的】

本考案は、上記課題に鑑みてなされたもので、ＣＡＴＶの各端末における帯域 の制限を容易に適宜変更し得る増幅装置を提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するため本考案は、映像及び音声信号がケーブルを介して伝送 される端末の増幅装置において、前記ケーブルを介して入力される映像及び音声 信号の所定の帯域を制限する帯域制限手段と、この帯域制限手段の制限機能を無 効にする無効手段と、前記信号の経路を前記帯域制限手段と無効手段のいずれか に切換える切換手段と、所定の帯域の信号を増幅する増幅手段とを有することを 特徴とする。

【０００６】

【作用】

本考案の増幅装置は、ケーブルを介して入力される映像及び音声信号の所定の 帯域を制限する帯域制限手段と、この帯域制限手段の制限機能を無効にする無効 手段とを有しており、これら帯域制限手段と無効手段のいずれかに当該信号の経 路の切換えることにより、帯域の制限の切換えを容易に行うことができ、また同 時に所定の帯域の信号を増幅手段によって増幅することができる。

【０００７】

【実施例】

以下、図面を参照して本考案に係る一実施例を説明する。 図１は本考案に係る増幅装置の構成を示したブロック図である。図１において 、入力端子Ｐinを介して映像及び音声信号が入力される。この入力端子Ｐinは切 換手段としての第１のスイッチ１ａに接続される。この第１のスイッチ１ａには 帯域制限手段としての第１の帯域制限フィルタ３ａと、この第１の帯域制限フィ ルタ３ａの帯域制限機能を無効にする無効手段としての第１の短絡線５ａが択一 的に接続される。

【０００８】 この第１のスイッチ１ａは２回路型であり、一側（入力側）のスイッチが帯域 制限フィルタ３ａ側に閉成されるときには他側（出力側）のスイッチも帯域制限 フィルタ３ａ側に閉成され、一側のスイッチが短絡線５ａ側に閉成されるときに は他側のスイッチも短絡線５ａ側に閉成されるように構成されており、後述する 第２のスイッチ１ｂもこの第１のスイッチ１ａと同様に構成される。

【０００９】 また、第１のスイッチ１ａの出力側は７０〜４５０ＭＨｚを選択的に増幅する 増幅器７が接続されており、さらにこの増幅器７は第２のスイッチ１ｂと接続さ れる。この第２のスイッチ１ｂの入力側と出力側との間には第２の帯域制限フィ ルタ３ｂと第２の短絡線５ｂが択一的に接続される。さらに第２のスイッチ１ｂ の出力側には出力端子Ｐout が接続される。この増幅器７は、伝送の際の同軸ケ ーブルを介した信号の伝送の際に生じる信号の減衰を補償するために適宜縦続接 続されるものである。

【００１０】 次に、上述した増幅装置の作用を説明する。 まず、テレビ電波受信障害対策サービスの状態のときには、第１のスイッチ１ ａが第１の帯域制限フィルタ３ａ側に接続され、第２のスイッチ１ｂが第２の帯 域制限フィルタ３ｂ側に接続されており、そのため入力端子Ｐinを介して入力さ れる映像及び音声信号の帯域が制限されてしまい、テレビ電波受信障害対策サー ビス以外のサービスを受けることはできない。 つぎに、ＣＡＴＶに加入しＣＡＴＶの全サービスを受けられる状態のときには 、第１のスイッチ１ａが第１の短絡線５ａ側に接続され、第２のスイッチ１ｂが 第２の短絡線５ｂ側に接続されており、そのため入力端子Ｐinを介して入力され る映像及び音声信号の所定の帯域が増幅器７で増幅されて、出力端子Ｐout から 出力される。

【００１１】 次に、具体例を挙げて説明する。 本実施例の増幅装置は、筐体の一側若しくは両側に入力端子と出力端子がそれ ぞれ設けられており、さらに筐体の表面側に当該増幅装置の銘板が固定されてい る。この銘板は、表側面及び裏側面共に筐体に着脱自在であって、銘板の表面側 は帯域制限増幅器としての記載がなされ、裏面側は分配補償増幅器としての記載 がなされている。 また、この銘板の固定位置には、所定の孔が設けられており、この孔の中に機 能切換スイッチツマミが配設される。従って、機能切り換えの際には、銘板を外 し、ツマミを操作して機能を切り換えた後に、銘板を裏面側にして固定する。こ れにより、銘板は、機能の区別表示と共に、機能切換スイッチツマミ部分を覆い 隠す機能を有することになる。 上述したように、スイッチ操作および銘板をひっくり返す簡易な作業により、 端末の設置工事終了後でも運用を停止することなく簡単に増幅装置の機能変更が できる。さらに、本実施例の増幅装置はスイッチ切換により内蔵の帯域制限フィ ルタの挿脱を行い、２種類の機能、すなわち帯域制限増幅器としての機能と、分 配補償増幅器としての機能とを共用出来るものである。

【００１２】

【考案の効果】

上述したように本考案は、帯域制限手段と無効手段とこれらを択一的に切換え る切換手段と有していることから、通常の信号増幅のほかに帯域の制限に係る機 能切換を容易に行い得るものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例を示すブロック図である。

【符号の説明】

１ スイッチ ３ 帯域制限フィルタ ５ 短絡線 ７ 増幅器

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 映像及び音声信号がケーブルを介して伝
   送される端末の増幅装置において、 前記ケーブルを介して入力される映像及び音声信号の所
   定の帯域を制限する帯域制限手段と、 この帯域制限手段の制限機能を無効にする無効手段と、 前記信号の経路を前記帯域制限手段と無効手段のいずれ
   かに切換える切換手段と、 所定の帯域の信号を増幅する増幅手段と、 を有することを特徴とする増幅装置。