JPS5827568Y2 - ワイヤレス拡声装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案はワイヤレスマイクロホンと通常の有線マイク
ロホンの何れか一方に切替えて使用するワイヤレス拡声
装置に関する。

従来、ワイヤレスマイクロホンと有線マイクロホンを同
時に共用できる拡声装置があった。

しかるにこの拡声装置は電波雑音の多いところではワイ
ヤレス受信機の雑音出力信号が有線マイクロホンによる
放送信号路に混入して、結局どちらも使用できず拡声装
置の使用を停止することがしばしばあった。

電波雑音が増加する一方でかかる事故を防止するため有
線マイクロホンを使用するときには不要になったワイヤ
レス受信機を放送信号路から切り離してその悪影響を除
去することが必要であるが、一般の使用者にはこの操作
は実際上困難であって放送品質劣悪な１ま拡声放送を行
っていることが多い。

叙上に鑑み本考案は有線マイクロホンのプラグを増幅器
のジャックに差し込んだときワイヤレス受信機を自動的
に切り離すように構成して構成ならびに操作を単純化し
てかつその目的を達成しうるようにしたワイヤレス拡声
装置を提供するものである。

第１図は本考案を実施したワイヤレス拡声装置のブロッ
クダイアグラム、第２図は他の実施例のブロックダイア
グラムである。

各図において共通の構成と機能を有する部分は同一記号
で示した。

ワイヤレスマイクロホン１の送信信号を受信するワイヤ
レス受信機２と有線マイクロホン３の出力端子４．有線
マイクロホン用入力端子５．有線マイクロホン用増幅回
路６は並列に電力増幅器Ｉに接続され、スピーカ８より
放送される有線マイクロホンによる入力端子をそなえた
ワイヤレス拡声装置において、第１図はワイヤレス受信
機の電源９はもちろん有線マイクロホン用増幅回路６を
含めて拡声装置全体の電源と考え、そのうちの−部がワ
イヤレス受信機２の電源を構成することでもよいのであ
るが、この電源９からワイヤレス受信機２への接続導線
を入力端子５、図ではジャックのａ接点とｂ接点に接続
する。

出力端子４、図ではプラグを抜いた状態ではａ接点、ｂ
接点は互いに接触導通しているので、ワイヤレス受信機
２には電源９で付勢されて出力端子がジャック４のａ、
ｂ接点を介してワイヤレスマイクロホン１からの入力信
号は電力増幅器７で出力増幅された後スピーカ８から放
送される。

一方有線マイクロホンの出力端子４すなわちプラグを入
力端子５すなわちジャックに差し込むと第１図に図示し
たようにジャック５のａ接点、ｂ接点は開放されるので
Ｃ接点を介して有線マイクロホン３の入力信号は有線マ
イクロホン用増幅器６に接続されて電力増幅器Ｉを介し
てスピーカ８より放送される。

第２図は第１図とは他の実施例を示したもので、プラグ
４をジャック５に差し込會ずに図示のような状態におく
と、ワイヤレス受信機２の出力信号端子はジャック５の
接点ｄに、電力増幅器７の入力信号端子は接点ｅに接続
されているから接点ｄ。

ｅが接触することによってこれらの信号線路が導通して
ワイヤレスマイクロホン１０入力信号はスピーカ８から
放送される。

このときジャック５の接点ｆは開放され、接点ｆは有線
マイクロホン用増幅器６の出力端子と接続されているの
で同増幅器６は開放状態である。

つぎにジャック５にプラグ４を差し込むと接点ｅ。

ｆが接触して接点ｄが開放されるので有線マイクロホン
用増幅器６が電力増幅器７に接続され、有線マイクロホ
ン３の入力信号がスピーカ８から放送され、ワイヤレス
受信器２は作動していても電力増幅器Ｉとの接続が断た
れているのでワイヤレスマイクロホン１の入力信号はス
ピーカ８からは放送されない。

以上のように本考案によれば、有線マイクロホンの出力
端子（プラグ）を入力端子（ジャック）に抜き差しする
だけでワイヤレス受信または有線マイクロホンの何れか
一方の放送を行うことができるので、ワイヤレス系統が
何らかの不具合があった時、例えば雑音障害その他故障
などのとき、単に有線マイクロホンを接続するだけでワ
イヤレス系統を拡声装置から切り離してし１うことにな
るから操作は簡単であるし、有線マイクロホン使用時に
ワイヤレス系統の雑音障害に犯されることなく良質の放
送が確保できるなど実用上類る効果の高いものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案を実施したワイヤレス拡声装置のブロッ
クダイヤグラム、第２図は同じく他の実施例を示すブロ
ックダイヤグラムである。 １・・・・・・ワイヤレスマイクロホン、２・・・・・
・ワイヤレス受信機、３・・・・・・有線マイクロホン
、４・・・・・・有線マイクロホンの出力端子（プラグ
）、５・・・・・・有線マイクロホン用入力端子（ジャ
ック）、６・・・・・・有線マイクロホン用増幅器、γ
・・・・・・電力増幅器、９・・・・・・電源。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 ■ 有線マイクロホン用入力端子とワイヤレス受信機と
   電力増幅器をそなえたワイヤレス拡声装置において、有
   線マイクロホン用入力端子に有線マイクロホンの出力端
   子が接続されたとき、ワイヤレス受信機の出力信号の電
   力増幅器への供給を断ち、有線マイクロホンまたはワイ
   ヤレスマイクロホンの何れか一方からの入力信号を電力
   増幅し切替拡声作動するワイヤレス拡声装置。 ２ 実用新案登録請求の範囲第１項記載の有線マイクロ
   ホン入力端子はジャックとし、有線マイクロホン出力端
   子はプラグとし、前記ジャックに前記プラグを差し込ん
   だときワイヤレス受信機の電源回路の一部が開放される
   ことを特徴とする実用新案登録請求の範囲第１項記載の
   ワイヤレス拡声装置。 ３ 実用新案登録請求範囲第２項記載のプラグおよびジ
   ャックをそなえ、前記ジャックに前記プラグを差し込ん
   だときワイヤレス受信器と電力増幅回路を接続する導線
   の一部が開放されることを特徴とする実用新案登録請求
   範囲第１項記載のワイヤレス拡声装置。