JPH07147355A - 集積回路用セラミックパッケージ本体 - Google Patents

集積回路用セラミックパッケージ本体

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JPH07147355A
JPH07147355A JP31598493A JP31598493A JPH07147355A JP H07147355 A JPH07147355 A JP H07147355A JP 31598493 A JP31598493 A JP 31598493A JP 31598493 A JP31598493 A JP 31598493A JP H07147355 A JPH07147355 A JP H07147355A
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松浦  徹
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恒之 助川
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 集積回路用セラミックパッケージ本体におい
て、セラミック基板の集積回路を収容する凹部の階段状
内周壁の段部上面に設けた各メタライズ層のメッキを、
簡単な構成に付加により、短絡故障を未然に防止しつつ
的確に行う。 【構成】 絶縁層50が、階段状内周壁12の水平状壁
部12a及び垂直状壁部12bの境界部の近傍に位置す
る各メタライズ層及び垂直状壁部12bの各部分に、所
定のコーティング幅にてコーティングされている。絶縁
層50の露出部50aが、これに対する水平状壁部12
a及び各メタライズ層の各対応部分を被覆する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体素子等の集積回
路用パッケージ本体に係り、特に、窒化アルミニウム、
アルミナ、ムライト、ガラスセラミック等の各種セラミ
ックからなるセラミックパッケージ本体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の集積回路用セラミックパ
ッケージ本体においては、集積回路を収容するためにセ
ラミック基板に設けられた凹部の内周壁を、段部上面及
び段部側面を有するように階段状に形成し、また、複数
のメタライズ層を、集積回路との電気的接続を行うべ
く、前記内周壁の内部から前記段部上面と段部側面との
境界部を通り、前記段部上面上に延出するようにストラ
イプ状に形成してある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
構成において、上述した段部上面の各メタライズ層にメ
ッキ処理するにあたっては、電界メッキ及び無電界メッ
キによる各処理方法がある。このうち、無電界メッキ処
理方法を用いる場合には、各メタライズ層を形成したセ
ラミック基板を、まず、塩化パラジウム溶液内に浸し、
触媒としてのパラジウムを各メタライズ層上に還元析出
させて活性化させた後、同セラミック基板をメッキ液に
浸し、還元析出したパラジウム上に金属を析出させるよ
うにしてメッキ処理をする。しかしながら、上述のよう
にパラジウムを各メタライズ層上に還元析出させるに伴
い、本来はセラミック基板上には析出しないのである
が、各メタライズ層の近傍に位置する段部上面のセラミ
ック部分にもパラジウムが還元析出されてしまう場合が
ある。従って、セラミック基板をメッキ液に浸す前に、
各メタライズ層以外の部分の余分な析出パラジウムを洗
浄により除去しないと、セラミック基板をメッキ液に浸
したとき、各メタライズ層以外の部分、即ちこれらの近
傍に位置する段部上面のセラミック部分にも金属を析出
してメッキ処理をしてしまうこととなる。このようなこ
とは、段部上面と段部側面の境界部のように、洗浄しに
くい、メッキ液等の滞留し易い部分において特に著し
い。
【0004】従って、余分な析出パラジウムは、メッキ
液にセラミック基板を浸す前に十分に洗浄して除去して
おかないと、ストライプ状になった各メタライズ層の間
の段部上面のセラミック部分まで余分にメッキされる
「メッキだれ」と呼ばれる不具合を生じ、各隣接メタラ
イズ層間の短絡故障を招くおそれがある。このようなこ
とは、メタライズ層のファインピッチ化やパターン数の
増加に伴い、より一層起こり易くなる。なお、電解メッ
キ処理方法により、ファインピッチ化や配線数の増大化
等を伴う各メタライズ層にメッキ処理を施すにあたって
も、洗浄の仕方が不十分であると、電界成分が残留して
絶縁抵抗の低下を招く場合がある。そこで、本発明は、
以上のようなことに対処すべく、集積回路用セラミック
パッケージ本体において、集積回路を収容する凹部の階
段状内周壁の段部上面に設けた各メタライズ層のメッキ
を、簡単な構成の付加により、短絡故障の発生を未然に
防止すべく的確に行うようにしようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題の解決にあた
り、本発明の構成上の特徴は、集積回路を収容する凹部
の内周壁を、段部上面及び段部側面を有するように階段
状に形成し、また、複数のメタライズ層を、前記内周壁
の内部から前記段部上面と段部側面との境界部を通り、
前記段部上面上に延出するように形成してなる集積回路
用セラミックパッケージ本体において、前記段部上面及
び複数のメタライズ層のうち前記境界部の近傍に位置す
る各部分を、絶縁コーティング層で被覆してなるように
したことにある。また、本発明において、前記絶縁コー
ティング層が、前記境界部の近傍にて、前記内周壁の内
部から前記凹部内まで形成されていてもよい。また、本
発明において、前記絶縁コーティング層の前記凹部内に
形成されている部分の幅が、前記段部側面から0.05
mm以上であることが望ましい。また、本発明におい
て、前記絶縁コーティング層が、前記セラミックパッケ
ージ本体を形成するセラミック材料と同一の材料により
形成されていてもよい。また、本発明において、前記絶
縁コーティング層が、ガラスから形成されていてもよ
い。
【0006】
【作用】このように本発明を構成したことにより、前記
段部上面と段部側面の境界部の近傍に位置する前記段部
上面及び複数のメタライズ層の各部分が、共に、前記絶
縁コーティング層により被覆される。
【0007】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面により説明す
ると、図1及び図2は、ピングリッドアレイ型集積回路
用セラミックパッケージに本発明が適用された例を示し
ている。この集積回路用セラミックパッケージは、セラ
ミック基板10を備えており、このセラミック基板10
の上面10aの中央部には、チップキャビティ10b
(凹部に対応する)が、集積回路を構成する半導体チッ
プ20を収容すべく穿設されている。このチップキャビ
ティ10bは、底壁11と、この底壁11の周囲に形成
した断面階段状内周壁12とにより構成されており、底
壁11の上面には、半導体チップ20が固着されてい
る。
【0008】断面階段状内周壁12は、図2にて図示水
平状壁部12a(段部上面に対応する)と、この水平状
壁部12aの上下に位置する図2にて図示垂直状壁部1
2b、12c(それぞれ、段部側面に対応する)とによ
り段付き構成されており、水平状壁部12aは、内周壁
12の周方向に沿い環状に形成されている。また、垂直
状壁部12bは、水平状壁部12aの外周縁から上方へ
垂直に立ち上がるように形成されており、一方、垂直状
壁部12cは、水平状壁部12aの内周縁から下方へ垂
直に立ち下がるように形成されている。
【0009】内周壁12の水平状壁部12a上には、複
数のメタライズ層(図1では、各メタライズ層30a乃
至30nのみを示す)が、それぞれ、セラミック基板1
0の内部から水平状壁部12aと垂直状壁部12bとの
境界部を通り水平状壁部12a上に延出してストライプ
状に形成されている。かかる場合、図1にて示すごと
く、各メタライズ層30a乃至30d、各メタライズ層
30e乃至30j、及び各メタライズ層30k乃至30
nごとに、各メタライズ層が互いに所定間隔をおいて並
行に形成されている。また、各メタライズ層は、その各
外端にて、セラミック基板10内に形成した各ビアホー
ル(図1では、メタライズ層30gに接続したビアホー
ル13のみを示す)に接続されている。なお、各メタラ
イズ層は、それぞれ、ボンディングワイヤ(図1では、
各ボンディングワイヤ40a乃至40nのみを示す)を
介して半導体チップ20に接続されている。
【0010】次に、本発明の要部の構成について説明す
ると、環状の絶縁層50が、図1及び図2にて示すごと
く、水平状壁部12aと垂直状壁部12bとの境界部近
傍に位置する水平状壁部12a及び複数のメタライズ層
の各部分上に、所定のコーティング幅Wa(図3参照)
にてコーティング形成されている。かかる場合、絶縁層
50は、垂直状壁部12bの下縁を境界としてチップキ
ャビティ11内及びセラミック基板10内の双方に亘り
コーティングされており、絶縁層50のうちチップキャ
ビティ11内への露出部(以下、露出部50aという)
がこれに対する水平状壁部12aの対応部分及び各メタ
ライズ層の対応部分を被覆する役割を果たす。但し、本
実施例においては、露出部50aにより被覆される各メ
タライズ層の隣接対応部分間の絶縁を確実に得られるよ
うに、露出部50aの幅(以下、被覆幅Wbという)が
選定されている(図3及び図4参照)。また、絶縁層5
0のうちセラミック基板10内への埋設部(以下、埋設
部50bという)の幅は、セラミック基板10内への埋
設を確保できるように適当に選定されている。なお、図
1及び図2において、各符号60、70及び80は、そ
れぞれ、シールリング、キャップ及び信号入出力用ピン
を示す。
【0011】ところで、このように構成したセラミック
パッケージの製作は次のようにして行う。まず、窒化ア
ルミニウム粉末に、焼結助剤としてイットリア、カルシ
ア等の粉末及び適当な有機溶剤や溶媒等を添加混合して
泥漿を作成し、この泥漿をドクターブレード法によりキ
ャスティングして、シート厚0.3乃至0.6mmにて
グリーンシートを複数枚作成する。これら各グリーンシ
ートを、セラミック基板10のチップキャビティ11及
び各ビアホール(図2ではビアホール13のみを示す)
を形成するようにそれぞれ打ち抜き加工する。然る後、
タングステンを主成分とするペースト状金属混合物を各
グリーンシートのビアホール内に均一にすきまなく充填
して乾燥する。
【0012】このような乾燥後、各メタライズ層を形成
すべきグリーンシートの表面に、各メタライズ層を、図
1及び図2にて示すような配置でもって、タングステン
を主成分とするペースト状金属混合物により印刷する。
ついで、このように印刷したグリーンシートの表面に、
絶縁層50を、図1及び図2にて示す配置でもって、上
述したグリーンシートの形成材料と同様のペースト状材
料(溶剤の種類及び量のみが異なる)をコーティングす
る。このコーティング後の絶縁層50が乾燥した後、各
グリーンシートを、図1及び図2にて示すようなセラミ
ック基板10の構成となるように順次積層し、さらに、
この積層体の外形を打ち抜き加工した後、脱脂及び焼成
の処理を行う。かかる場合、上述のように、絶縁層50
がグリーンシートの形成材料と同様の材料により構成さ
れているので、焼成後には、絶縁層50がセラミック基
板10と容易に一体化する。従って、絶縁層50とセラ
ミック基板10を構成すべきセラミック材質の間の収縮
率の差がなく、両者の間に隙間やクラックが発生するこ
ともない。
【0013】ついで、このような処理後の積層体に無電
界ニッケルメッキ処理を施す。即ち、焼成した積層体
を、まず、塩化パラジウム溶液内に浸し、触媒としての
パラジウムを各メタライズ層上に還元析出させて活性化
させた後、水洗いした上で、同積層体をメッキ液に浸
し、還元析出したパラジウム上に金属を析出させるよう
にしてメッキ処理をする。これにより、積層体の各メタ
ライズ層のうち絶縁層50から露出している部分のみが
無電解ニッケルメッキ処理される。この無電解ニッケル
メッキによるメッキ厚さは、ほぼ1.0μmとした。こ
のような無電界ニッケルメッキ処理後は、シールリング
60、各ピン80のロー付けや金メッキ等の処理を行
う。さらに、半導体チップ20を固着してワイヤボンデ
ィングを行った後、キャップ70をロー付けして、図1
に示した構成のパッケージが完成する。ちなみに、本実
施例にて述べたセラミックパッケージを、各メタライズ
層のパターン幅T及び絶縁間隔t、並びに被覆幅Wbを
変えて印刷した試料として多数準備し、これらのセラミ
ックパッケージにおける各メタライズ層の間の絶縁抵抗
を検査した。その結果、次の表1のような検査結果が得
られた。なお、コーティング幅Waは1.5mmと一定
にしてある。このコーティング幅Waは、本実施例の場
合には効果に影響を与えず、セラミック基板やチップキ
ャビティの大きさ等により適当な値を選択すればよい。
【0014】
【表1】 但し、表1において、「被覆なし」とは、絶縁層50を
設けない場合をいい、従来例に相当する。また、このよ
うな表1の結果に基づき、検査合格率と被覆幅との関係
を、絶縁間隔をパラメータとしてグラフにしたところ、
図5のような結果が得られた。図5において、各特性曲
線L1、L2及びL3が、それぞれ、各絶縁間隔0.0
3、0.05及び0.10の場合に対応する。これによ
れば、「被覆幅0.00」の場合には、絶縁層50を設
けた効果はなく、「被覆なし」の場合と同様であること
が分かる。また、被覆幅が増大する程、絶縁層50の効
果も増大するが、同被覆幅が0.05以上のときに各メ
タライズ層間の短絡故障の発生がないことが分かった。
ところで、上述のように、グリーンシートを積層してセ
ラミック基板を形成する場合、積層の条件やメタライズ
層のパターン幅、絶縁間隔等によっては、水平状壁部1
2aと垂直状壁部12bとの境界部が密着せず、図6乃
至図9にて示すように開口部12dができる場合があ
る。かかる開口部には特に塩化パラジウム溶液やメッキ
液が滞留し易く洗浄しにくいため、メタライズ層間のメ
ッキだれ等による絶縁性の低下が起こり易い。従って、
従来は、かかる開口部12dが発生しないように各条件
を調整して対応している。そこで、他の実施例として、
開口部12dが生じた場合に、本発明を適用した場合の
効果を以下に調査した。即ち、前記実施例に比べ、メタ
ライズ層のパターン幅を広くして開口部12dが発生す
る条件において、セラミック基板を製作し、被覆幅Wb
を変えてコーティングを施した場合におけるメタライズ
層間の絶縁抵抗を測定した。なお、コーティング幅Wa
は前記実施例と同様に1.5mmと一定にした。この他
の実施例の場合、Waの値は開口部12dの奥行きより
も大きくすればよい。この値は、上述のように、積層条
件に影響されるので、これらを勘案して適宜選択すれば
よい。その結果、次の表2のような測定結果が得られ
た。
【0015】
【表2】
【0016】但し、表2において、「被覆なし」とは、
上述と同様に絶縁層50を設けない合をいう。また、こ
のような表2の結果に基づき、検査合格率と被覆幅との
関を、絶縁間隔をパラメータとしてグラフにしたとこ
ろ、図10のような結果が得られた。図10において、
各特性曲線L4、L5及びL6が、それぞれ、各絶縁間
隔0.03、0.05及び0.10の場合に対応する。
これによれば、絶縁層50が開口部12dを埋める役割
を果たすため、上述とは異なり、「被覆幅0.00」の
場合(図8及び図9参照)でも、絶縁効果の向上が認め
られた。また、被覆幅が増大する程(図6及び図7参
照)、絶縁層50の絶縁効果も増大するが、同被覆幅
が、開口部12dがない場合と同様に0.05以上のと
きに各メタライズ層間の短絡故障の発生がないことが分
かった。
【0017】以上説明したように、前記各実施例では、
環状の絶縁層50を、内周壁12の水平状壁部12aと
垂直状壁部12bとの境界部近傍に位置する水平状壁部
12a及び複数のメタライズ層30a乃至30nの各部
分に、所定のコーティング幅Waにてコーティング形成
したので、絶縁層50の露出部50aがこれに対する水
平状壁部12aの対応部分及び各メタライズ層の対応部
分を被覆する役割を果たす。
【0018】これにより、洗浄不十分によりメッキがさ
れても、絶縁コーティングによりメタライズ層同士が短
絡することはない。また、被覆幅Wb(奥行き幅に対応
する)を、例えば、0.05mm以上に設定すれば、上
述の短絡故障の発生が確実に防止される。従って、どん
なに微細なメタライズ層でも、セラミックパッケージ本
体のサイズや材質を問わず、良好な無電解メッキを確保
しつつ、各メタライズ層間の短絡故障を有効に防止でき
る。また、無電解メッキ処理後の絶縁検査でも、検査結
果の合格率の向上が図れるため、検査工程の削除や工数
低減が可能である。なお、以上のような効果は、電解メ
ッキ処理の場合でも実質的に同様である。
【0019】なお、本発明の実施にあたっては、セラミ
ック基板10の焼成後に、水平状壁部12aと垂直状壁
部12bとの境界部近傍にガラスペーストを塗布し加熱
溶融することにより水平状壁部12aのセラミック部分
及びメタライズ層30a乃至30nにガラス層をコーテ
ィングするようにしてもよい。また、絶縁コーティング
層はメタライズ層を覆うようにしていれば、短絡を防止
できるため、前記実施例のようにメタライズ層及びその
間の段部上面を一周に亘り覆ってもよいが、図11にて
符号50Aにて示すように必要部分のみを絶縁コーティ
ングにより覆うようにしてもよい。但し、この場合は、
コーティングのパターンがずれることによりメタライズ
層を十分に覆えない場合がある。また、本発明の実施に
あたっては、セラミック基板10の構成材料は、窒化ア
ルミニウムに限ることなく、各種のセラミック材料を採
用して実施してもよい。また、メタライズ層の材質はセ
ラミック材質に応じて適宜選択すればよく、例えば、タ
ングステン、モリブテン、銅、銀等が挙げられる。さら
に、被覆幅Wbは0.05以上であればよいが、その上
限は、各メタライズ層に集積回路との接続をするため、
各メタライズ層にワイヤボンディングやTAB接続でき
る程度の領域が残るような幅が必要であることは明らか
である。この領域は、セラミック基板や各メタライズ層
の大きさ、幅、ワイヤの材質や大きさ等により影響を受
けるので、これらを考慮して適宜選択すればよい。ま
た、本発明の実施にあたり、前記実施例にて示した各メ
タライズ層(図4参照)は、相互に全体的に平行である
必要はなく、例えば、各メタライズ層において絶縁層5
0の埋設部50bにより被覆される部分及びセラミック
基板10内に埋設される部分は、埋設部50bからセラ
ミック基板10の内部にかけて互いに放射状に配列され
ていてもよい。
【0020】
【発明の効果】上述のような本発明の構成及びその作用
によれば、洗浄不十分によりメッキされても、絶縁コー
ティング層の存在によりメタライズ層同士が短絡するこ
とはない。その結果、当該各メタライズ層の対応部分間
に短絡故障を招くことはない。また、前記奥行き幅を、
前記所定値、例えば、0.05mm以上に設定すれば、
上述の短絡故障の発生が確実に防止される。従って、ど
んなに微細なメタライズ層でも、セラミックパッケージ
本体のサイズや材質を問わず、良好な無電解メッキを確
保しつつ、各メタライズ層間の短絡故障を有効に防止で
きる。また、無電解メッキ処理後の絶縁検査でも、検査
結果の合格率の向上が図れるため、検査工程の削除や工
数低減が可能である。なお、以上のような効果は、電解
メッキ処理の場合でも実質的に同様である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す要部破断平面図であ
る。
【図2】同要部破断側面図である。
【図3】同要部拡大破断側面図である。
【図4】同要部拡大破断平面図である。
【図5】表1の検査結果に基づき絶縁合格率と被覆幅と
の関係を、絶縁間隔をパラメータとしてグラフにより示
す図である。
【図6】セラミック基板の階段状内周壁に開口部があり
被覆幅が零でない場合の要部拡大破断側面図である。
【図7】同要部拡大破断側面図である。
【図8】セラミック基板の階段状内周壁に開口部があり
被覆幅が零である場合の要部拡大破断側面図である。
【図9】同要部拡大破断側面図である。
【図10】表2の検査結果に基づき絶縁合格率と被覆幅
との関係を、絶縁間隔をパラメータとしてグラフにより
示す図である。
【図11】前記実施例の変形例を示す要部平面図であ
る。
【符号の説明】
10・・・セラミック基板、12・・・階段状内周壁、
12a・・・水平状壁部、20・・・半導体チップ、3
0a乃至30n・・・メタライズ層、50・・・絶縁
層、50a・・・露出部。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 集積回路を収容する凹部の内周壁を、段
    部上面及び段部側面を有するように階段状に形成し、ま
    た、複数のメタライズ層を、前記内周壁の内部から前記
    段部上面と段部側面との境界部を通り、前記段部上面上
    に延出するように形成してなる集積回路用セラミックパ
    ッケージ本体において、 前記段部上面及び複数のメタライズ層のうち前記境界部
    の近傍に位置する各部分を、絶縁コーティング層で被覆
    してなることを特徴とする集積回路用セラミックパッケ
    ージ本体。
  2. 【請求項2】 前記絶縁コーティング層が、前記境界部
    の近傍にて、前記内周壁の内部から前記凹部内まで形成
    されていることを特徴とする請求項1に記載の集積回路
    用セラミックパッケージ本体。
  3. 【請求項3】 前記絶縁コーティング層の前記凹部内に
    形成されている部分の幅が、前記段部側面から0.05
    mm以上であることを特徴とする請求項1又は2に記載
    の集積回路用セラミックパッケージ本体。
  4. 【請求項4】 前記絶縁コーティング層が、前記セラミ
    ックパッケージ本体を形成するセラミック材料と同一の
    材料により形成されていることを特徴とする請求項1、
    2又は3に記載の集積回路用セラミックパッケージ本
    体。
  5. 【請求項5】 前記絶縁コーティング層が、ガラスから
    なることを特徴とする請求項1に記載の集積回路用セラ
    ミックパッケージ本体。
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