JPH07147247A - 処理装置 - Google Patents
処理装置Info
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- JPH07147247A JPH07147247A JP29628893A JP29628893A JPH07147247A JP H07147247 A JPH07147247 A JP H07147247A JP 29628893 A JP29628893 A JP 29628893A JP 29628893 A JP29628893 A JP 29628893A JP H07147247 A JPH07147247 A JP H07147247A
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- Japan
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- processing
- processed
- processing container
- processing apparatus
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 高耐電気絶縁性、高耐腐食性、高真空性(高
真空脱ガス特性)を持つ非常に安定した特性を有する被
膜を施し、真空処理容器内にパーティクルフリー、コン
タミネーションフリーな非常にクリーンな環境を得て信
頼性の高い能率的な処理の実現に有効となる処理装置を
提供することにある。 【構成】 半導体ウエハWのプラズマエッチング処理装
置の真空処理容器1内面と、支持台2の多重構造部材
3,4,5,6の各々の外周面及び相互の接合面と、静
電チャック8の被処理体吸着面を除いた周面と、処理ガ
スを導入する上部電極42内面と、排気管45内面と、
被処理体搬入出口47及びゲートバルブ48内面とに、
高分子ポリベンゾイミダゾール樹脂皮膜55を設けたこ
とを特徴とする。
真空脱ガス特性)を持つ非常に安定した特性を有する被
膜を施し、真空処理容器内にパーティクルフリー、コン
タミネーションフリーな非常にクリーンな環境を得て信
頼性の高い能率的な処理の実現に有効となる処理装置を
提供することにある。 【構成】 半導体ウエハWのプラズマエッチング処理装
置の真空処理容器1内面と、支持台2の多重構造部材
3,4,5,6の各々の外周面及び相互の接合面と、静
電チャック8の被処理体吸着面を除いた周面と、処理ガ
スを導入する上部電極42内面と、排気管45内面と、
被処理体搬入出口47及びゲートバルブ48内面とに、
高分子ポリベンゾイミダゾール樹脂皮膜55を設けたこ
とを特徴とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主に半導体ウェーハや
液晶表示(LCD)基板等の被処理体に成膜或いはエッ
チング等の処理を行う処理装置に関する。
液晶表示(LCD)基板等の被処理体に成膜或いはエッ
チング等の処理を行う処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば被処理体として半導体ウェ
ーハ(以下単にウェーハと略記する)に、成膜処理する
熱CVD装置や、プラズマを用いて成膜やエッチングな
どの所要の処理を行うプラズマ処理装置(プラズマCV
Dやプラズマエッチング装置)などが知られている。
ーハ(以下単にウェーハと略記する)に、成膜処理する
熱CVD装置や、プラズマを用いて成膜やエッチングな
どの所要の処理を行うプラズマ処理装置(プラズマCV
Dやプラズマエッチング装置)などが知られている。
【0003】この種の処理装置は、真空処理容器(プロ
セスチャンバー)内にウェーハを収納保持すると共に、
所要のプロセスガスを注入して熱やプラズマによって該
ウェーハ表面に成膜或いはエッチングなどの処理を行う
が、その際、処理容器内に粒状物質(パーティクル)や
ガス状物質等の不純物質が発生していると、これらの不
純物質が直接ウェーハに付着したり、或いはウェーハの
表面に化学反応(ケミカルコンタミネーション)を起こ
したりして、半導体素子の不良発生の原因となり、製品
歩留まりの低下を招く。
セスチャンバー)内にウェーハを収納保持すると共に、
所要のプロセスガスを注入して熱やプラズマによって該
ウェーハ表面に成膜或いはエッチングなどの処理を行う
が、その際、処理容器内に粒状物質(パーティクル)や
ガス状物質等の不純物質が発生していると、これらの不
純物質が直接ウェーハに付着したり、或いはウェーハの
表面に化学反応(ケミカルコンタミネーション)を起こ
したりして、半導体素子の不良発生の原因となり、製品
歩留まりの低下を招く。
【0004】そこで、この種の処理装置では、真空処理
容器をゲートバルブ付きのロードロック室を設けて外部
と隔離すると共に、母材としてアルミニューム等を用い
て切削加工した真空処理容器の内面に、硬質アルマイト
処理を施して薄い被膜を形成し、耐電気絶縁性、プロセ
スガスに対する耐腐食性等を高めて、該処理容器内自体
からの不純物質発生を防止し、更にその被膜表面に蒸気
封孔処理を施してポーラス(多孔質)な表面を出来るだ
け埋めて真空脱ガス特性を高めている。
容器をゲートバルブ付きのロードロック室を設けて外部
と隔離すると共に、母材としてアルミニューム等を用い
て切削加工した真空処理容器の内面に、硬質アルマイト
処理を施して薄い被膜を形成し、耐電気絶縁性、プロセ
スガスに対する耐腐食性等を高めて、該処理容器内自体
からの不純物質発生を防止し、更にその被膜表面に蒸気
封孔処理を施してポーラス(多孔質)な表面を出来るだ
け埋めて真空脱ガス特性を高めている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、そうし
た従来の処理装置の真空処理容器に施されたアルマイト
処理においては、母材の種類(アルミニューム等)と酸
の組み合わせ或いは処理条件(電解条件等)などで成長
する被膜の性質が左右され、マイクロクラック等が生じ
易く、引いてはこれが原因で耐電気絶縁性や耐腐食性の
劣化を起こし、パーティクル等の不純物質の発生を招い
ていた。更には、電解液中でアルマイト処理する際に、
そのアルマイト成長層に多くのアルミニューム及び各種
重金属が含まれ、これら重金属元素が飛び出して不純物
質となり、これらがウェーハ表面の微細な成膜層の汚染
につながり、高密度高集積化が進む半導体素子の電気的
特性の異常を招いていた。
た従来の処理装置の真空処理容器に施されたアルマイト
処理においては、母材の種類(アルミニューム等)と酸
の組み合わせ或いは処理条件(電解条件等)などで成長
する被膜の性質が左右され、マイクロクラック等が生じ
易く、引いてはこれが原因で耐電気絶縁性や耐腐食性の
劣化を起こし、パーティクル等の不純物質の発生を招い
ていた。更には、電解液中でアルマイト処理する際に、
そのアルマイト成長層に多くのアルミニューム及び各種
重金属が含まれ、これら重金属元素が飛び出して不純物
質となり、これらがウェーハ表面の微細な成膜層の汚染
につながり、高密度高集積化が進む半導体素子の電気的
特性の異常を招いていた。
【0006】また、アルマイト処理に加え、その被膜の
蒸気封孔処理をしても、そのアルマイト成長層表面のポ
ーラス(多孔質)を完全に埋めることはできず、その孔
内にガス等が進入・残存し、真空引きしてもなかなか抜
けきらず、真空脱ガス特性が十分ではなく、真空処理容
器内の処理ガス置換に時間がかかり処理能率の低下を招
いていた。
蒸気封孔処理をしても、そのアルマイト成長層表面のポ
ーラス(多孔質)を完全に埋めることはできず、その孔
内にガス等が進入・残存し、真空引きしてもなかなか抜
けきらず、真空脱ガス特性が十分ではなく、真空処理容
器内の処理ガス置換に時間がかかり処理能率の低下を招
いていた。
【0007】また一方、高温耐熱性及び耐腐食性がとも
に要求される熱CVD処理装置等では、ステンレス製真
空処理容器が多く用いられるが、この容器の構成部材で
あるステンレス相互の溶接による接合部が、溶接時の入
熱により成分元素の偏析を起こして、耐腐食性が著しく
劣化して不純物質を発生したり、該接合部にキャピラリ
ー(毛細管)のような袋小路的隙間が存在し、ここにガ
スや水分が進入し易く、真空脱ガス特性の悪化などを招
いていた。
に要求される熱CVD処理装置等では、ステンレス製真
空処理容器が多く用いられるが、この容器の構成部材で
あるステンレス相互の溶接による接合部が、溶接時の入
熱により成分元素の偏析を起こして、耐腐食性が著しく
劣化して不純物質を発生したり、該接合部にキャピラリ
ー(毛細管)のような袋小路的隙間が存在し、ここにガ
スや水分が進入し易く、真空脱ガス特性の悪化などを招
いていた。
【0008】以上のような問題は、真空処理容器内の例
えばウェーハを載置保持する支持台などの各種構成部材
においても、ほぼ同様に有していた。本発明は前記事情
に鑑みなされ、その目的とするところは、高耐電気絶縁
性、高耐腐食性、高真空性(高真空脱ガス特性)を持つ
非常に安定した特性を有する被膜を施し、真空処理容器
内にパーティクルフリー、コンタミネーションフリーな
非常にクリーンな環境を得て信頼性の高い能率的な処理
の実現に有効となる処理装置を提供することにある。
えばウェーハを載置保持する支持台などの各種構成部材
においても、ほぼ同様に有していた。本発明は前記事情
に鑑みなされ、その目的とするところは、高耐電気絶縁
性、高耐腐食性、高真空性(高真空脱ガス特性)を持つ
非常に安定した特性を有する被膜を施し、真空処理容器
内にパーティクルフリー、コンタミネーションフリーな
非常にクリーンな環境を得て信頼性の高い能率的な処理
の実現に有効となる処理装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段と作用】請求項1に係わる
発明は、真空処理容器内に被処理体を収納保持すると共
に、処理ガスを導入して該被処理体を処理する処理装置
において、前記処理容器の内面に、高分子ポリベンゾイ
ミダゾール樹脂被膜を設けたことを特徴とする。
発明は、真空処理容器内に被処理体を収納保持すると共
に、処理ガスを導入して該被処理体を処理する処理装置
において、前記処理容器の内面に、高分子ポリベンゾイ
ミダゾール樹脂被膜を設けたことを特徴とする。
【0010】その真空処理容器内面に設けた高分子ポリ
ベンゾイミダゾール(PBI)樹脂被膜は、アルマイト
成長層よりも、更に一層優れた機械強度、耐熱性、耐電
気絶縁性並びに耐腐食性を有する非常に化学的に安定し
た有機物で、且つ熱膨脹率が母材であるアルミニューム
等と略同等で、マイクロクラックや剥離を生じる心配が
無いと共に、含有不純物が低レベルで且つ外部からのエ
ネルギーに対し非常に分解し難く、更には表面にポーラ
ス(多孔質)やピンホールを持たないなどの非常に優れ
た特性を有しているので、真空処理容器の内面の耐熱
性、耐電気絶縁性並びに耐腐食性を確実に維持できると
共に、パーティクル等の不純物質の発生がなく、しかも
真空脱ガス特性が非常に良く、パーティクルフリー、コ
ンタミネーションフリーで非常にクリーンな環境を得て
信頼性の高い能率的な処理の実現に有効となる。なお、
上記優れた特性に加えて耐プラズマ性にも非常に優れ、
各種プラズマ処理装置にも非常に有効となる。
ベンゾイミダゾール(PBI)樹脂被膜は、アルマイト
成長層よりも、更に一層優れた機械強度、耐熱性、耐電
気絶縁性並びに耐腐食性を有する非常に化学的に安定し
た有機物で、且つ熱膨脹率が母材であるアルミニューム
等と略同等で、マイクロクラックや剥離を生じる心配が
無いと共に、含有不純物が低レベルで且つ外部からのエ
ネルギーに対し非常に分解し難く、更には表面にポーラ
ス(多孔質)やピンホールを持たないなどの非常に優れ
た特性を有しているので、真空処理容器の内面の耐熱
性、耐電気絶縁性並びに耐腐食性を確実に維持できると
共に、パーティクル等の不純物質の発生がなく、しかも
真空脱ガス特性が非常に良く、パーティクルフリー、コ
ンタミネーションフリーで非常にクリーンな環境を得て
信頼性の高い能率的な処理の実現に有効となる。なお、
上記優れた特性に加えて耐プラズマ性にも非常に優れ、
各種プラズマ処理装置にも非常に有効となる。
【0011】請求項2に係わる発明は、真空処理容器内
に被処理体を収納保持すると共に、処理ガスを導入して
該被処理体を処理する処理装置において、前記処理容器
内の被処理体を載置保持する支持台の周面に、高分子ポ
リベンゾイミダゾール樹脂被膜を設けたことを特徴とす
る。
に被処理体を収納保持すると共に、処理ガスを導入して
該被処理体を処理する処理装置において、前記処理容器
内の被処理体を載置保持する支持台の周面に、高分子ポ
リベンゾイミダゾール樹脂被膜を設けたことを特徴とす
る。
【0012】こうした処理装置であれば、この真空処理
容器内の被処理体を載置保持する支持台の周面に設けた
高分子ポリベンゾイミダゾール樹脂被膜が、前述のよう
に各種優れた特性を有しているので、その支持台の耐熱
性、耐電気絶縁性並びに耐腐食性を確実に維持でき、そ
の支持台からのパーティクル等の不純物質の発生がな
く、しかも真空脱ガス特性にも非常に優れ、パーティク
ルフリー、コンタミネーションフリーで非常にクリーン
な環境を得て信頼性の高い能率的な処理の実現に有効と
なる。また、耐プラズマ性にも非常に優れることから、
プラズマ処理装置の下部電極を兼ねる支持台として有効
となる。
容器内の被処理体を載置保持する支持台の周面に設けた
高分子ポリベンゾイミダゾール樹脂被膜が、前述のよう
に各種優れた特性を有しているので、その支持台の耐熱
性、耐電気絶縁性並びに耐腐食性を確実に維持でき、そ
の支持台からのパーティクル等の不純物質の発生がな
く、しかも真空脱ガス特性にも非常に優れ、パーティク
ルフリー、コンタミネーションフリーで非常にクリーン
な環境を得て信頼性の高い能率的な処理の実現に有効と
なる。また、耐プラズマ性にも非常に優れることから、
プラズマ処理装置の下部電極を兼ねる支持台として有効
となる。
【0013】請求項3に係わる発明は、前述のプラズマ
処理装置の支持台の場合、被処理体の温度コントロール
用の冷却ジャケットやヒータの組み付け等のために、複
数の部材の組み合わせよりなる多重構造とし、且つその
上面に被処理体を吸着保持する静電チャックを有した構
成のものがあるが、この多重構造部材の各々の外周面及
び相互の接合面と、静電チャックの被処理体吸着面を除
いた周面とに、高分子ポリベンゾイミダゾール樹脂被膜
を設けたことを特徴とする。
処理装置の支持台の場合、被処理体の温度コントロール
用の冷却ジャケットやヒータの組み付け等のために、複
数の部材の組み合わせよりなる多重構造とし、且つその
上面に被処理体を吸着保持する静電チャックを有した構
成のものがあるが、この多重構造部材の各々の外周面及
び相互の接合面と、静電チャックの被処理体吸着面を除
いた周面とに、高分子ポリベンゾイミダゾール樹脂被膜
を設けたことを特徴とする。
【0014】これにて多重構造の支持台においても、そ
れら各部材の外周面並びに相互の隙間内も含め、耐熱
性、耐電気絶縁性並びに耐腐食性を確実に維持できると
共に、耐プラズマ性及び真空脱ガス特性にも優れ、パー
ティクル等の不純物質の発生を抑え、パーティクルフリ
ー、コンタミネーションフリーで非常にクリーンな環境
を得て信頼性の高い能率的な処理の実現に有効となる。
れら各部材の外周面並びに相互の隙間内も含め、耐熱
性、耐電気絶縁性並びに耐腐食性を確実に維持できると
共に、耐プラズマ性及び真空脱ガス特性にも優れ、パー
ティクル等の不純物質の発生を抑え、パーティクルフリ
ー、コンタミネーションフリーで非常にクリーンな環境
を得て信頼性の高い能率的な処理の実現に有効となる。
【0015】請求項4に係わる発明は、真空処理容器内
に被処理体を収納保持すると共に、処理ガスを導入して
該被処理体を処理する処理装置において、前記処理容器
の処理ガス導入経路内面及びその経路途中の弁部材に、
高分子ポリベンゾイミダゾール樹脂被膜を設けたことを
特徴とする。
に被処理体を収納保持すると共に、処理ガスを導入して
該被処理体を処理する処理装置において、前記処理容器
の処理ガス導入経路内面及びその経路途中の弁部材に、
高分子ポリベンゾイミダゾール樹脂被膜を設けたことを
特徴とする。
【0016】こうした処理装置であれば、この真空処理
容器の処理ガス導入経路内面及びその経路途中の弁部材
に設けた高分子ポリベンゾイミダゾール樹脂被膜が、前
述のように各種優れた特性を有しているので、その処理
ガス導入経路の耐熱性、耐電気絶縁性並びに耐腐食性を
確実に維持でき、その処理ガス導入経路からのパーティ
クル等の不純物質の発生がなく、しかも真空脱ガス特性
にも非常に優れ、パーティクルフリー、コンタミネーシ
ョンフリーで非常にクリーンな環境を得て信頼性の高い
能率的な処理の実現に有効となる。
容器の処理ガス導入経路内面及びその経路途中の弁部材
に設けた高分子ポリベンゾイミダゾール樹脂被膜が、前
述のように各種優れた特性を有しているので、その処理
ガス導入経路の耐熱性、耐電気絶縁性並びに耐腐食性を
確実に維持でき、その処理ガス導入経路からのパーティ
クル等の不純物質の発生がなく、しかも真空脱ガス特性
にも非常に優れ、パーティクルフリー、コンタミネーシ
ョンフリーで非常にクリーンな環境を得て信頼性の高い
能率的な処理の実現に有効となる。
【0017】請求項5に係わる発明は、真空処理容器内
に被処理体を収納保持すると共に、処理ガスを導入して
該被処理体を処理する処理装置において、前記処理容器
の排気経路内面及びその経路途中の弁部材に、高分子ポ
リベンゾイミダゾール樹脂被膜を設けたことを特徴とす
る。
に被処理体を収納保持すると共に、処理ガスを導入して
該被処理体を処理する処理装置において、前記処理容器
の排気経路内面及びその経路途中の弁部材に、高分子ポ
リベンゾイミダゾール樹脂被膜を設けたことを特徴とす
る。
【0018】こうした処理装置であれば、この真空処理
容器の排気経路内面及びその経路途中の弁部材に設けた
高分子ポリベンゾイミダゾール樹脂被膜が、前述のよう
に各種優れた特性を有しているので、その排気経路の耐
熱性、耐電気絶縁性並びに耐腐食性を確実に維持でき、
その排気経路からのパーティクル等の不純物質の発生が
なく、しかも真空脱ガス特性にも非常に優れ、パーティ
クルフリー、コンタミネーションフリーで非常にクリー
ンな環境を得て信頼性の高い能率的な処理の実現に有効
となる。
容器の排気経路内面及びその経路途中の弁部材に設けた
高分子ポリベンゾイミダゾール樹脂被膜が、前述のよう
に各種優れた特性を有しているので、その排気経路の耐
熱性、耐電気絶縁性並びに耐腐食性を確実に維持でき、
その排気経路からのパーティクル等の不純物質の発生が
なく、しかも真空脱ガス特性にも非常に優れ、パーティ
クルフリー、コンタミネーションフリーで非常にクリー
ンな環境を得て信頼性の高い能率的な処理の実現に有効
となる。
【0019】請求項6に係わる発明は、真空処理容器内
に被処理体を収納保持すると共に、処理ガスを導入して
該被処理体を処理する処理装置において、前記処理容器
の被処理体搬入出口内面及びその搬入出口を開閉するゲ
ートバルブ内面に、高分子ポリベンゾイミダゾール樹脂
皮膜を設けたことを特徴とする。
に被処理体を収納保持すると共に、処理ガスを導入して
該被処理体を処理する処理装置において、前記処理容器
の被処理体搬入出口内面及びその搬入出口を開閉するゲ
ートバルブ内面に、高分子ポリベンゾイミダゾール樹脂
皮膜を設けたことを特徴とする。
【0020】こうした処理装置であれば、真空処理容器
の被処理体搬入出口内面及びその搬入出口を開閉するゲ
ートバルブ内面に設けた高分子ポリベンゾイミダゾール
樹脂被膜が、前述のように各種優れた特性を有している
ので、その被処理体搬入出口付近の耐熱性、耐電気絶縁
性並びに耐腐食性を確実に維持でき、その搬入出口付近
からのパーティクル等の不純物質の発生がなく、しかも
真空脱ガス特性にも非常に優れ、パーティクルフリー、
コンタミネーションフリーで非常にクリーンな環境を得
て信頼性の高い能率的な処理の実現に有効となる。
の被処理体搬入出口内面及びその搬入出口を開閉するゲ
ートバルブ内面に設けた高分子ポリベンゾイミダゾール
樹脂被膜が、前述のように各種優れた特性を有している
ので、その被処理体搬入出口付近の耐熱性、耐電気絶縁
性並びに耐腐食性を確実に維持でき、その搬入出口付近
からのパーティクル等の不純物質の発生がなく、しかも
真空脱ガス特性にも非常に優れ、パーティクルフリー、
コンタミネーションフリーで非常にクリーンな環境を得
て信頼性の高い能率的な処理の実現に有効となる。
【0021】請求項7に係わる発明は、前記被処理体搬
入出口のゲートバルブの閉成時の気密シールを行うOリ
ング自体を高分子ポリベンゾイミダゾール樹脂成形品と
したことを特徴とする。これで更に被処理体搬入出口の
ゲートバルブの高い気密シールを維持できると共に、耐
熱性、耐電気絶縁性並びに耐腐食性を一層確実に維持で
き、その搬入出口付近からのパーティクル等の不純物質
の発生がなく、しかも真空脱ガス特性にも非常に優れ、
パーティクルフリー、コンタミネーションフリーで非常
にクリーンな環境を得て信頼性の高い能率的な処理の実
現に有効となる。
入出口のゲートバルブの閉成時の気密シールを行うOリ
ング自体を高分子ポリベンゾイミダゾール樹脂成形品と
したことを特徴とする。これで更に被処理体搬入出口の
ゲートバルブの高い気密シールを維持できると共に、耐
熱性、耐電気絶縁性並びに耐腐食性を一層確実に維持で
き、その搬入出口付近からのパーティクル等の不純物質
の発生がなく、しかも真空脱ガス特性にも非常に優れ、
パーティクルフリー、コンタミネーションフリーで非常
にクリーンな環境を得て信頼性の高い能率的な処理の実
現に有効となる。
【0022】請求項8に係わる発明は、真空処理容器内
に被処理体を収納保持すると共に、処理ガスを導入して
該被処理体を処理する処理装置において、前記処理容器
内の被処理体を支持台に対し位置決め保持するテーパー
面付きクランプリングの表面に、高分子ポリベンゾイミ
ダゾール樹脂被膜を設けるか、又はクランプリング自体
を高分子ポリベンゾイミダゾール樹脂成形品としたこと
を特徴とする。
に被処理体を収納保持すると共に、処理ガスを導入して
該被処理体を処理する処理装置において、前記処理容器
内の被処理体を支持台に対し位置決め保持するテーパー
面付きクランプリングの表面に、高分子ポリベンゾイミ
ダゾール樹脂被膜を設けるか、又はクランプリング自体
を高分子ポリベンゾイミダゾール樹脂成形品としたこと
を特徴とする。
【0023】こうした処理装置であれば、クランプリン
グ表面に設けた高分子ポリベンゾイミダゾール樹脂被
膜、或いは該クランプリング自体である高分子ポリベン
ゾイミダゾール樹脂成形品が、前述のように各種優れた
特性を有しているので、そのクランプリングの耐熱性、
耐電気絶縁性並びに耐腐食性を確実に維持できて、被処
理体を支持台に対し確実に位置決め保持できると共に、
そのクランプリングからのパーティクル等の不純物質の
発生がなく、しかも真空脱ガス特性にも非常に優れ、パ
ーティクルフリー、コンタミネーションフリーで非常に
クリーンな環境を得て信頼性の高い能率的な処理の実現
に有効となる。
グ表面に設けた高分子ポリベンゾイミダゾール樹脂被
膜、或いは該クランプリング自体である高分子ポリベン
ゾイミダゾール樹脂成形品が、前述のように各種優れた
特性を有しているので、そのクランプリングの耐熱性、
耐電気絶縁性並びに耐腐食性を確実に維持できて、被処
理体を支持台に対し確実に位置決め保持できると共に、
そのクランプリングからのパーティクル等の不純物質の
発生がなく、しかも真空脱ガス特性にも非常に優れ、パ
ーティクルフリー、コンタミネーションフリーで非常に
クリーンな環境を得て信頼性の高い能率的な処理の実現
に有効となる。
【0024】請求項9に係わる発明は、真空処理容器内
に被処理体を収納保持すると共に、処理ガスを導入して
該被処理体を処理する処理装置において、前記処理容器
の構成部材相互の溶接による接合部の内端側封止材とし
て、高分子ポリベンゾイミダゾール樹脂被膜を設けたこ
とを特徴とする。
に被処理体を収納保持すると共に、処理ガスを導入して
該被処理体を処理する処理装置において、前記処理容器
の構成部材相互の溶接による接合部の内端側封止材とし
て、高分子ポリベンゾイミダゾール樹脂被膜を設けたこ
とを特徴とする。
【0025】こうした処理装置であれば、特に熱CVD
装置等で多く用いられている耐蝕性や耐熱性が高く要求
されるステンレス製の真空処理容器のように、構成部材
相互の溶接部に、溶接時の入熱により成分元素の偏析が
起きても、その内端側に封止材として前述の各種優れた
特性を持つ高分子ポリベンゾイミダゾール樹脂被膜を設
けたので、その溶接部の高い気密シールを維持できると
共に、耐熱性、耐電気絶縁性並びに耐腐食性を確実に維
持でき、その溶接部からのパーティクル等の不純物質の
発生がなく、しかも真空脱ガス特性にも非常に優れ、パ
ーティクルフリー、コンタミネーションフリーで非常に
クリーンな環境を得て信頼性の高い能率的な処理の実現
に有効となる。
装置等で多く用いられている耐蝕性や耐熱性が高く要求
されるステンレス製の真空処理容器のように、構成部材
相互の溶接部に、溶接時の入熱により成分元素の偏析が
起きても、その内端側に封止材として前述の各種優れた
特性を持つ高分子ポリベンゾイミダゾール樹脂被膜を設
けたので、その溶接部の高い気密シールを維持できると
共に、耐熱性、耐電気絶縁性並びに耐腐食性を確実に維
持でき、その溶接部からのパーティクル等の不純物質の
発生がなく、しかも真空脱ガス特性にも非常に優れ、パ
ーティクルフリー、コンタミネーションフリーで非常に
クリーンな環境を得て信頼性の高い能率的な処理の実現
に有効となる。
【0026】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づき説明す
る。まず、図1は本発明の処理装置として適用した低温
プラズマエッチング装置の一実施例を示す断面図で、こ
の装置の全体構成を簡単に述べる。
る。まず、図1は本発明の処理装置として適用した低温
プラズマエッチング装置の一実施例を示す断面図で、こ
の装置の全体構成を簡単に述べる。
【0027】図中符号1は真空処理容器(プロセスチャ
ンバー)を示しており、これは導電性材料、例えばアル
ミニューム等を母材として切削加工することにより円筒
或いは矩形状に一体成形された中空容器である。この処
理容器1内に被処理体として例えば半導体ウェーハ(以
下単にウェーハと略記する)Wを載置保持する支持台2
が設置されている。
ンバー)を示しており、これは導電性材料、例えばアル
ミニューム等を母材として切削加工することにより円筒
或いは矩形状に一体成形された中空容器である。この処
理容器1内に被処理体として例えば半導体ウェーハ(以
下単にウェーハと略記する)Wを載置保持する支持台2
が設置されている。
【0028】この支持台2は、サセプタなどとも称され
るもので、ウェーハWの温度コントロール用の冷却ジャ
ケットやヒータの組み付け等のために、複数の部材の組
み合わせよりなる多重構造とされている。即ち、処理容
器1内底部上にセラミックス等の絶縁板3を介して固定
された厚肉円板状の基台4と、この上面に載置された円
板状のヒータ固定台5と、これを上方から包含するよう
に前記基台4上に載置された下部電極兼用のウェーハ載
置台(サセプタ)6とからなる多重構造である。これら
基台4とヒータ固定台5とウェーハ載置台6とはアルミ
ニューム等よりなり、それぞれボルト締めにより脱着可
能に締結されている。
るもので、ウェーハWの温度コントロール用の冷却ジャ
ケットやヒータの組み付け等のために、複数の部材の組
み合わせよりなる多重構造とされている。即ち、処理容
器1内底部上にセラミックス等の絶縁板3を介して固定
された厚肉円板状の基台4と、この上面に載置された円
板状のヒータ固定台5と、これを上方から包含するよう
に前記基台4上に載置された下部電極兼用のウェーハ載
置台(サセプタ)6とからなる多重構造である。これら
基台4とヒータ固定台5とウェーハ載置台6とはアルミ
ニューム等よりなり、それぞれボルト締めにより脱着可
能に締結されている。
【0029】そのウェーハ載置台6は、上面中央部が凸
状にされた円板状で、この中央上面にウェーハWを保持
するチャック部として、例えば静電チャック8がウェー
ハWと略同径大に設けられている。この静電チャック8
は、例えば2枚の高分子ポリイミドフイルム間に銅箔等
の導電膜9を絶縁状態で挟み込むことにより構成され、
この導電膜9を電圧供給リード10により途中高周波カ
ットフィルタ11を介して直流高電圧源12に接続され
ている。この導電膜9に高電圧を印加することにより、
静電チャック8の上面にウェーハWをクーロン力により
吸引保持する構成である。
状にされた円板状で、この中央上面にウェーハWを保持
するチャック部として、例えば静電チャック8がウェー
ハWと略同径大に設けられている。この静電チャック8
は、例えば2枚の高分子ポリイミドフイルム間に銅箔等
の導電膜9を絶縁状態で挟み込むことにより構成され、
この導電膜9を電圧供給リード10により途中高周波カ
ットフィルタ11を介して直流高電圧源12に接続され
ている。この導電膜9に高電圧を印加することにより、
静電チャック8の上面にウェーハWをクーロン力により
吸引保持する構成である。
【0030】そのウェーハ載置台6の上面中央凸部の周
囲には、静電チャック8上のウェーハWの外周側を囲む
ように環状のフォーカスリング15が設置されている。
このフォーカスリング15は反応性イオンを引き寄せな
い絶縁性材質からなり、反応性イオンを内周側の半導体
ウェーハWにだけ効果的に入射せしめる働きをなすもの
である。
囲には、静電チャック8上のウェーハWの外周側を囲む
ように環状のフォーカスリング15が設置されている。
このフォーカスリング15は反応性イオンを引き寄せな
い絶縁性材質からなり、反応性イオンを内周側の半導体
ウェーハWにだけ効果的に入射せしめる働きをなすもの
である。
【0031】こうした支持台2上に載置保持したウェー
ハWのプラズマ処理の際の温度コントロール用として、
基台4中に冷却手段、例えば冷却ジャケット(冷媒環状
流路)20が設けられており、このジャケット20に例
えば液体窒素等の冷媒が冷媒導入管21を介して外部か
ら導入され、該ジャケット20内を循環して、冷媒排出
管22より容器外へ排出されるようになっている。
ハWのプラズマ処理の際の温度コントロール用として、
基台4中に冷却手段、例えば冷却ジャケット(冷媒環状
流路)20が設けられており、このジャケット20に例
えば液体窒素等の冷媒が冷媒導入管21を介して外部か
ら導入され、該ジャケット20内を循環して、冷媒排出
管22より容器外へ排出されるようになっている。
【0032】また、その冷却ジャケット20を持つ基台
4とその上のヒータ固定台5及びウェーハ載置台6に
は、ウェーハWへの伝熱性を良くすべく、一連のガス通
路23が形成され、ここに外部からHe等の伝熱促進ガ
スが供給されて前記静電チャック8裏面に伝熱するよう
になっている。
4とその上のヒータ固定台5及びウェーハ載置台6に
は、ウェーハWへの伝熱性を良くすべく、一連のガス通
路23が形成され、ここに外部からHe等の伝熱促進ガ
スが供給されて前記静電チャック8裏面に伝熱するよう
になっている。
【0033】更に、前記基台4とウェーハ載置台6との
間に介在されたヒータ固定台5には、この上面の環状凹
部内に上面を面一に埋め込むようにして厚さ数mm程度の
帯板環状の温度調整用ヒータ25が設けられている。こ
れは熱伝導率並びに耐熱性に優れた例えばAIN(窒化
アルミニューム)焼結体よりなる絶縁体内部に、例えば
タングステンやカーボン或いはFe−Cr−AI合金よ
りなる線状或いは帯状の抵抗発熱体25aをインサート
した構成で、この抵抗発熱体25aが電力供給リード2
6によりフィルタ27を介して電力源28から所要の電
力を受けて発熱し、前記冷却ジャケット20からの冷熱
がウェーハWに伝達されるのを適当に制御してウェーハ
Wの温度調整を行う。このヒータ固定台5にも伝熱性を
良くすべく、前記ガス通路23からの分岐路23aが形
成されている。
間に介在されたヒータ固定台5には、この上面の環状凹
部内に上面を面一に埋め込むようにして厚さ数mm程度の
帯板環状の温度調整用ヒータ25が設けられている。こ
れは熱伝導率並びに耐熱性に優れた例えばAIN(窒化
アルミニューム)焼結体よりなる絶縁体内部に、例えば
タングステンやカーボン或いはFe−Cr−AI合金よ
りなる線状或いは帯状の抵抗発熱体25aをインサート
した構成で、この抵抗発熱体25aが電力供給リード2
6によりフィルタ27を介して電力源28から所要の電
力を受けて発熱し、前記冷却ジャケット20からの冷熱
がウェーハWに伝達されるのを適当に制御してウェーハ
Wの温度調整を行う。このヒータ固定台5にも伝熱性を
良くすべく、前記ガス通路23からの分岐路23aが形
成されている。
【0034】なお、図中30はサセプタ温度検出器で、
この検出信号が温度検出リード31により高周波ノイズ
除去フィルタ32を介し装置全体を制御する例えばCP
U等よりなる制御部33に送られ、これを基に前記温度
調整用ヒータ25の発熱が自動的にコントロールされて
ウェーハWの温度調整を行うようになっている。
この検出信号が温度検出リード31により高周波ノイズ
除去フィルタ32を介し装置全体を制御する例えばCP
U等よりなる制御部33に送られ、これを基に前記温度
調整用ヒータ25の発熱が自動的にコントロールされて
ウェーハWの温度調整を行うようになっている。
【0035】前記支持台2の下部電極兼用のウェーハ載
置台(サセプタ)6は、この下側の部材を貫通して設け
た導電体よりなる中空のパイプリード36と配線37と
により、ノイズカット用フィルタ38及びマッチング用
コンデンサ39を順次介して、例えば13.56 MHzのプ
ラズマ発生用の高周波電源40に接続されている。
置台(サセプタ)6は、この下側の部材を貫通して設け
た導電体よりなる中空のパイプリード36と配線37と
により、ノイズカット用フィルタ38及びマッチング用
コンデンサ39を順次介して、例えば13.56 MHzのプ
ラズマ発生用の高周波電源40に接続されている。
【0036】一方、前記真空処理容器1内の上部から懸
吊する状態にして上部電極42が設けられている。この
上部電極42は、処理ガス導入経路を兼用するもので、
例えばアルミニューム等で一体成形された中空円盤状を
なす電極部42aと処理ガス導入管42bとを備え、そ
の処理ガス導入管42bが処理容器1の天板部に貫設さ
れ、この下端の電極部42aが処理容器1内空間の上部
位置に前記下部電極であるウェーハ載置台6と上下で約
15〜20mm程度間隔を存して対向するように固定されてい
ると共に接地(アース)43に接続されている。
吊する状態にして上部電極42が設けられている。この
上部電極42は、処理ガス導入経路を兼用するもので、
例えばアルミニューム等で一体成形された中空円盤状を
なす電極部42aと処理ガス導入管42bとを備え、そ
の処理ガス導入管42bが処理容器1の天板部に貫設さ
れ、この下端の電極部42aが処理容器1内空間の上部
位置に前記下部電極であるウェーハ載置台6と上下で約
15〜20mm程度間隔を存して対向するように固定されてい
ると共に接地(アース)43に接続されている。
【0037】また、この上部電極42は処理ガス導入経
路として、処理ガス導入管42bに外部から供給されて
来る処理ガス、即ち例えばCF4 等のエッチングガス
を、中空円盤状の電極部42a内から、該電極部42a
底板に形成された多数の小孔42cより下方処理空間に
吹き出すように構成されている。
路として、処理ガス導入管42bに外部から供給されて
来る処理ガス、即ち例えばCF4 等のエッチングガス
を、中空円盤状の電極部42a内から、該電極部42a
底板に形成された多数の小孔42cより下方処理空間に
吹き出すように構成されている。
【0038】前記真空処理容器1の下部周側壁には排気
経路として排気管45が接続されており、処理容器1内
の雰囲気を図示しない経路途中のバタフライ弁等の弁部
材を介し排気ポンプにより真空排気し得るように構成さ
れている。
経路として排気管45が接続されており、処理容器1内
の雰囲気を図示しない経路途中のバタフライ弁等の弁部
材を介し排気ポンプにより真空排気し得るように構成さ
れている。
【0039】また、前記真空処理容器1の側部には被処
理体搬入出口47が設けられ、この搬入出口47が図示
しない駆動機構により自動開閉するゲートバルブ48を
介してロードロック室49に連通・遮断可能とされてい
る。そのゲートバルブ48は閉成時にOリング50と圧
接して搬入出口47を気密に閉塞シール可能である。な
お、そのロードロック室49内には被処理体であるウェ
ーハWを一枚ずつ真空処理室内に挿脱するハンドリング
アーム等の搬送機構51が設けられている。
理体搬入出口47が設けられ、この搬入出口47が図示
しない駆動機構により自動開閉するゲートバルブ48を
介してロードロック室49に連通・遮断可能とされてい
る。そのゲートバルブ48は閉成時にOリング50と圧
接して搬入出口47を気密に閉塞シール可能である。な
お、そのロードロック室49内には被処理体であるウェ
ーハWを一枚ずつ真空処理室内に挿脱するハンドリング
アーム等の搬送機構51が設けられている。
【0040】つまり、この低温プラズマエッチング装置
は、そのロードロック室49内を外部(大気)と隔離し
た状態でゲートバルブ48を開き、そのロードロック室
49よりウェーハWを所定の圧力例えば1×10-4〜数
Torr程度に減圧された真空処理容器1内に挿入して、支
持台2のウェーハ載置台6上に静電チャック8によるク
ーロン力で吸着保持する。この際、冷却ジャケット20
に冷媒、例えば液体窒素を流通させて、この部分を−1
96℃に維持し、これからの冷熱をウェーハ載置台6を
介してウェーハWに伝えると共に、温度調整用ヒータ2
5の発熱量をコントロールして該ウェーハWを所定の冷
却温度、例えば−150℃〜−180℃に調整維持す
る。
は、そのロードロック室49内を外部(大気)と隔離し
た状態でゲートバルブ48を開き、そのロードロック室
49よりウェーハWを所定の圧力例えば1×10-4〜数
Torr程度に減圧された真空処理容器1内に挿入して、支
持台2のウェーハ載置台6上に静電チャック8によるク
ーロン力で吸着保持する。この際、冷却ジャケット20
に冷媒、例えば液体窒素を流通させて、この部分を−1
96℃に維持し、これからの冷熱をウェーハ載置台6を
介してウェーハWに伝えると共に、温度調整用ヒータ2
5の発熱量をコントロールして該ウェーハWを所定の冷
却温度、例えば−150℃〜−180℃に調整維持す
る。
【0041】こうした状態でウェーハ載置台6である下
部電極と上部電極42との間にパイプリード36を介し
て高周波電圧を印加することによりプラズマを発生せし
め、これと同時に上部電極42からエッチング処理ガス
を導入することで、該ウェーハWの表面に低温プラズマ
エッチング処理を行い得るようにする。
部電極と上部電極42との間にパイプリード36を介し
て高周波電圧を印加することによりプラズマを発生せし
め、これと同時に上部電極42からエッチング処理ガス
を導入することで、該ウェーハWの表面に低温プラズマ
エッチング処理を行い得るようにする。
【0042】こうした低温プラズマエッチング装置にお
いて、前記真空処理容器1内の処理ガス雰囲気と直接接
触する壁面や各種部材の必要面に本発明の特徴である高
分子ポリベンゾイミダゾール(PBI)樹脂被膜55が
設けられている。
いて、前記真空処理容器1内の処理ガス雰囲気と直接接
触する壁面や各種部材の必要面に本発明の特徴である高
分子ポリベンゾイミダゾール(PBI)樹脂被膜55が
設けられている。
【0043】即ち、高分子ポリベンゾイミダゾール樹脂
(以下単にPBI樹脂と略称する)被膜55が、まず前
記真空処理容器1の内面全域に設けられている。また、
その処理容器1内の支持台2の周面にPBI樹脂被膜5
5が設けられている。なお、この支持台2が前述の如く
多重構造で且つ上面に静電チャック8を有した構成であ
る場合、その多重構造部材即ち、絶縁板3と基台4とヒ
ータ固定台5とウェーハ載置台6との各々の外周面及び
相互の接合面にPBI樹脂被膜55が設けられていると
共に、静電チャック8の被処理体吸着面を除いた周面に
PBI樹脂被膜55が設けられている。その周囲のフォ
ーカスリング15の周面にもPBI樹脂被膜55が設け
られている。
(以下単にPBI樹脂と略称する)被膜55が、まず前
記真空処理容器1の内面全域に設けられている。また、
その処理容器1内の支持台2の周面にPBI樹脂被膜5
5が設けられている。なお、この支持台2が前述の如く
多重構造で且つ上面に静電チャック8を有した構成であ
る場合、その多重構造部材即ち、絶縁板3と基台4とヒ
ータ固定台5とウェーハ載置台6との各々の外周面及び
相互の接合面にPBI樹脂被膜55が設けられていると
共に、静電チャック8の被処理体吸着面を除いた周面に
PBI樹脂被膜55が設けられている。その周囲のフォ
ーカスリング15の周面にもPBI樹脂被膜55が設け
られている。
【0044】また、前記真空処理容器1の処理ガス導入
経路である上部電極42の中空円盤状をなす電極部42
aと処理ガス導入管42bとのそれぞれの内面にPBI
樹脂被膜55が設けられていると共に、その処理ガス導
入管42aの経路途中に介挿された弁部材(図示せず)
にPBI樹脂被膜が設けられている。なお、この弁部材
が例えばポペット弁の場合には、そのポペット弁自体か
又はバルブシートをPBI樹脂成形品としても良い。ま
た、上部電極42の電極部42aと処理ガス導入管42
bとの処理容器1内における外周面及び小孔42c内面
にPBI樹脂被膜55が設けられている。
経路である上部電極42の中空円盤状をなす電極部42
aと処理ガス導入管42bとのそれぞれの内面にPBI
樹脂被膜55が設けられていると共に、その処理ガス導
入管42aの経路途中に介挿された弁部材(図示せず)
にPBI樹脂被膜が設けられている。なお、この弁部材
が例えばポペット弁の場合には、そのポペット弁自体か
又はバルブシートをPBI樹脂成形品としても良い。ま
た、上部電極42の電極部42aと処理ガス導入管42
bとの処理容器1内における外周面及び小孔42c内面
にPBI樹脂被膜55が設けられている。
【0045】更に、真空処理容器1の排気経路である排
気管45の内面及びその経路途中の弁部材(図示せず)
にPBI樹脂被膜55が設けられている。更にまた、前
記真空処理容器1の被処理体搬入出口47の内面及びそ
の搬入出口47を開閉するゲートバルブ48の内面にP
BI樹脂被膜55が設けられている。また、そのゲート
バルブ48の閉成時の気密シールを行うOリング50自
体がPBI樹脂成形品とされている。こうして被膜55
の素材であるPBI(ポリベンゾイミダゾール)樹脂の
化学構造式は、
気管45の内面及びその経路途中の弁部材(図示せず)
にPBI樹脂被膜55が設けられている。更にまた、前
記真空処理容器1の被処理体搬入出口47の内面及びそ
の搬入出口47を開閉するゲートバルブ48の内面にP
BI樹脂被膜55が設けられている。また、そのゲート
バルブ48の閉成時の気密シールを行うOリング50自
体がPBI樹脂成形品とされている。こうして被膜55
の素材であるPBI(ポリベンゾイミダゾール)樹脂の
化学構造式は、
【0046】
【化1】
【0047】であって、このPBI樹脂の合成ペレット
市販品を、特殊溶剤、例えば揮発性の極性溶媒などと称
されるジメチルアセトアミド(DMAC)等の溶剤に溶
解させた状態で、前述の各対象面にコーティング(ドー
ピングや塗布或いは吹付けなど)する。これでPBI樹
脂被膜55を形成する。なお不要な所、例えば静電チャ
ック8の上面等はマスキングして除く。また、そのPB
I樹脂被膜55は厚さ5〜 200μm 程度でも十分である
が、更にコーティングを重ねることで厚さ1mm程度まで
厚盛り可能であり、或いはPBI樹脂で一体成形したP
BI樹脂フイルムやプレートを、同じく溶融PBI樹脂
をバインダーとして用いて対象面に貼り付けることで被
膜55を形成しても良い。
市販品を、特殊溶剤、例えば揮発性の極性溶媒などと称
されるジメチルアセトアミド(DMAC)等の溶剤に溶
解させた状態で、前述の各対象面にコーティング(ドー
ピングや塗布或いは吹付けなど)する。これでPBI樹
脂被膜55を形成する。なお不要な所、例えば静電チャ
ック8の上面等はマスキングして除く。また、そのPB
I樹脂被膜55は厚さ5〜 200μm 程度でも十分である
が、更にコーティングを重ねることで厚さ1mm程度まで
厚盛り可能であり、或いはPBI樹脂で一体成形したP
BI樹脂フイルムやプレートを、同じく溶融PBI樹脂
をバインダーとして用いて対象面に貼り付けることで被
膜55を形成しても良い。
【0048】以上のようなPBI樹脂被膜55は、金属
や樹脂製品の表面改質に非常に優れた高機能な特性を有
する。即ち、耐電気絶縁性に優れていると共に、従来一
般に表面改質被膜として利用されていたアルマイト成長
層よりも数段優れた引張・圧縮等の機械強度を有し、簡
単にはマイクロクラック等を発生しないと共に、強靭な
耐摩耗性・優れた摺動性を有している。また、耐熱性と
しては使用温度域が広く、熱分解(熱変形)温度は 435
℃、で、−200 ℃の極低温でも物性を保持でき、ポリイ
ミド(PI)やポリエーテルエーテルケトン(PEE
K)よりも更に高温耐熱性に優れている。更に、各種溶
剤やアルカリ・酸に対する耐薬品性・耐腐食性に非常に
優れていると共に、耐プラズマ性にも優れ、熱やプラズ
マ等の外部エネルギーに対し非常に分解し難く、非常に
化学的に安定した有機物である。また、線熱膨脹率係数
が23,6×10-6と低く、真空処理容器1等の母材であるア
ルミニュームと略同等で相性が良く剥離を生じる心配が
無いと共に、含有不純物が非常に低レベルでプラズマに
叩かれても出て来ることがない。更には表面にポーラス
(多孔質)を持たないなどの非常に優れた特性を有して
いる。
や樹脂製品の表面改質に非常に優れた高機能な特性を有
する。即ち、耐電気絶縁性に優れていると共に、従来一
般に表面改質被膜として利用されていたアルマイト成長
層よりも数段優れた引張・圧縮等の機械強度を有し、簡
単にはマイクロクラック等を発生しないと共に、強靭な
耐摩耗性・優れた摺動性を有している。また、耐熱性と
しては使用温度域が広く、熱分解(熱変形)温度は 435
℃、で、−200 ℃の極低温でも物性を保持でき、ポリイ
ミド(PI)やポリエーテルエーテルケトン(PEE
K)よりも更に高温耐熱性に優れている。更に、各種溶
剤やアルカリ・酸に対する耐薬品性・耐腐食性に非常に
優れていると共に、耐プラズマ性にも優れ、熱やプラズ
マ等の外部エネルギーに対し非常に分解し難く、非常に
化学的に安定した有機物である。また、線熱膨脹率係数
が23,6×10-6と低く、真空処理容器1等の母材であるア
ルミニュームと略同等で相性が良く剥離を生じる心配が
無いと共に、含有不純物が非常に低レベルでプラズマに
叩かれても出て来ることがない。更には表面にポーラス
(多孔質)を持たないなどの非常に優れた特性を有して
いる。
【0049】こうした高機能特性のPBI樹脂被膜55
を前述のように真空処理容器1内の処理ガス雰囲気と接
触する壁面や各種部材面に設けたことで、それら各部の
耐熱性、耐電気絶縁性並びに耐腐食性を確実に維持向上
できると共に、パーティクル等の不純物質の発生がな
く、しかも真空脱ガス特性が非常に良く、パーティクル
フリー、コンタミネーションフリーで非常にクリーンな
環境を得て信頼性の高い能率的なプラズマエッチング処
理の実現に非常に有効となる。
を前述のように真空処理容器1内の処理ガス雰囲気と接
触する壁面や各種部材面に設けたことで、それら各部の
耐熱性、耐電気絶縁性並びに耐腐食性を確実に維持向上
できると共に、パーティクル等の不純物質の発生がな
く、しかも真空脱ガス特性が非常に良く、パーティクル
フリー、コンタミネーションフリーで非常にクリーンな
環境を得て信頼性の高い能率的なプラズマエッチング処
理の実現に非常に有効となる。
【0050】次に、図2により本発明の処理装置の他の
実施例として適用したプラズマエッチング処理装置を述
べる。この装置では前述の静電チャックに代えて、クラ
ンプリングを用いた構成である。
実施例として適用したプラズマエッチング処理装置を述
べる。この装置では前述の静電チャックに代えて、クラ
ンプリングを用いた構成である。
【0051】つまり、アルミニューム製等の真空処理容
器61の下部に昇降機構62を介し上下動可能に同じく
アルミニューム製等の下部電極兼用の支持台63が設け
られ、この上面に被処理体である半導体ウェーハWを載
置できる。この支持台63の上部には複数例えば4本の
リフターピン64が基板65に支持されて設けられ、こ
れらが該支持台63に貫通したリフター駆動機構66に
より上昇してウェーハWを受ける。なお、このリフター
ピン64は平時はばね67により支持台63内に退入し
ている。
器61の下部に昇降機構62を介し上下動可能に同じく
アルミニューム製等の下部電極兼用の支持台63が設け
られ、この上面に被処理体である半導体ウェーハWを載
置できる。この支持台63の上部には複数例えば4本の
リフターピン64が基板65に支持されて設けられ、こ
れらが該支持台63に貫通したリフター駆動機構66に
より上昇してウェーハWを受ける。なお、このリフター
ピン64は平時はばね67により支持台63内に退入し
ている。
【0052】この支持台63の上方部に、アルミニュー
ム等からなる環状のクランプリング70が複数の高純度
アルミナ製のシャフト71を介して支持されている。そ
の各シャフト71は真空処理容器61の天板部にシール
材として例えばOリング72を介し貫通し、その上部に
設けたエアシリンダ73により高さ調整可能に保持され
ている。このクランプリング70は中央開口周縁にテー
パー面70aを有し、前記支持台63により押し上げ支
持されて来るウェーハWの周縁を上からを押え付けて位
置決めするものである。
ム等からなる環状のクランプリング70が複数の高純度
アルミナ製のシャフト71を介して支持されている。そ
の各シャフト71は真空処理容器61の天板部にシール
材として例えばOリング72を介し貫通し、その上部に
設けたエアシリンダ73により高さ調整可能に保持され
ている。このクランプリング70は中央開口周縁にテー
パー面70aを有し、前記支持台63により押し上げ支
持されて来るウェーハWの周縁を上からを押え付けて位
置決めするものである。
【0053】このクランプリング70の更に上方に、処
理ガス導入経路を兼用する上部電極75が前記下部電極
である支持台63と対向する状態に設けられている。こ
の上部電極75は下面部に例えばアモルファスカーボン
等の導電性板76を有した中空状に構成されている。こ
の内部にエッチングガスやキャリアガスを供給するため
の処理ガス導入管77が接続され、これから内部に供給
された処理ガスを複数のバッフル板78によって均等に
拡散して多数の透孔79より真空処理容器61内に供給
する構成である。
理ガス導入経路を兼用する上部電極75が前記下部電極
である支持台63と対向する状態に設けられている。こ
の上部電極75は下面部に例えばアモルファスカーボン
等の導電性板76を有した中空状に構成されている。こ
の内部にエッチングガスやキャリアガスを供給するため
の処理ガス導入管77が接続され、これから内部に供給
された処理ガスを複数のバッフル板78によって均等に
拡散して多数の透孔79より真空処理容器61内に供給
する構成である。
【0054】この上部電極75と下部電極である支持台
63との間にプラズマを発生するために、該上部電極7
5に高周波電圧を印加する高圧電源80が接続され、下
部電極側は接地(アース)81に接続されている。な
お、その上部電極75の下面外周縁部にはPTFE等の
絶縁性樹脂で形成されたシールドリング82が設けら
れ、不要部位にプラズマが発生することを防止してい
る。
63との間にプラズマを発生するために、該上部電極7
5に高周波電圧を印加する高圧電源80が接続され、下
部電極側は接地(アース)81に接続されている。な
お、その上部電極75の下面外周縁部にはPTFE等の
絶縁性樹脂で形成されたシールドリング82が設けら
れ、不要部位にプラズマが発生することを防止してい
る。
【0055】なお、前記支持台63の外周縁と真空処理
容器61の底面部との間には、該支持台63の上下動に
伴い伸縮可能な例えばステンレス鋼等からなるべローズ
83が設けられ、真空処理容器61内の気密を保つよう
になっている。
容器61の底面部との間には、該支持台63の上下動に
伴い伸縮可能な例えばステンレス鋼等からなるべローズ
83が設けられ、真空処理容器61内の気密を保つよう
になっている。
【0056】また、その真空処理容器61の下部周側壁
には図示しないが排気経路としての排気管が設けられ
て、真空処理容器61内を排気ポンプ等により真空排気
可能としている。更に図示しないが該真空処理容器61
内にウェーハWを挿脱するゲートバルブ付き搬入出口及
びロードロック室が設けられている。
には図示しないが排気経路としての排気管が設けられ
て、真空処理容器61内を排気ポンプ等により真空排気
可能としている。更に図示しないが該真空処理容器61
内にウェーハWを挿脱するゲートバルブ付き搬入出口及
びロードロック室が設けられている。
【0057】つまり、このプラズマエッチング装置は、
外部と隔離した状態でウェーハWを真空処理容器61内
に搬入し、これをリフターピン64により受け取って支
持台63上面に載せる。この状態で昇降機構62により
支持台63を上昇させて、この上面のウェーハWをクラ
ンプリング70のテーパー面70aにより当接し、その
テーパー面70aで押さえ付けるようにガイドして該ウ
ェーハWを支持台63上の所定位置に位置決め固定す
る。
外部と隔離した状態でウェーハWを真空処理容器61内
に搬入し、これをリフターピン64により受け取って支
持台63上面に載せる。この状態で昇降機構62により
支持台63を上昇させて、この上面のウェーハWをクラ
ンプリング70のテーパー面70aにより当接し、その
テーパー面70aで押さえ付けるようにガイドして該ウ
ェーハWを支持台63上の所定位置に位置決め固定す
る。
【0058】しかる後に、真空処理容器61内を真空排
気して所定の真空度に設定しつつ、処理ガス導入管77
から上部電極75内を介し該真空処理容器61内に所定
のエッチング処理ガスを供給すると共に、高圧電源80
によって上部電極75と下部電極である支持台63との
間に高周波(例えば13.56 MHz)の電力を供給して放
電を生じさせることでプラズマを発生させ、ウェーハW
の表面にプラズマエッチング処理を行い得るようにす
る。
気して所定の真空度に設定しつつ、処理ガス導入管77
から上部電極75内を介し該真空処理容器61内に所定
のエッチング処理ガスを供給すると共に、高圧電源80
によって上部電極75と下部電極である支持台63との
間に高周波(例えば13.56 MHz)の電力を供給して放
電を生じさせることでプラズマを発生させ、ウェーハW
の表面にプラズマエッチング処理を行い得るようにす
る。
【0059】こうしたプラズマエッチング装置におい
て、前記真空処理容器61内の支持台63上面に被処理
体としてのウェーハWを位置決め保持するテーパー面7
0a付きクランプリング70の全表面に、前記実施例同
様の高分子ポリベンゾイミダゾール樹脂被膜、即ち、P
BI樹脂被膜55を設けている。
て、前記真空処理容器61内の支持台63上面に被処理
体としてのウェーハWを位置決め保持するテーパー面7
0a付きクランプリング70の全表面に、前記実施例同
様の高分子ポリベンゾイミダゾール樹脂被膜、即ち、P
BI樹脂被膜55を設けている。
【0060】このようにすることで、PBI樹脂被膜5
5が前述のように各種優れた特性を有しているので、プ
ラズマエッチング処理時に最もプロセスガスやプラズマ
の影響を受ける位置にあるアルミニューム製等のクラン
プリング70の表面改質が図れ、そのクランプリング7
0の耐熱性、耐電気絶縁性並びに耐腐食性を確実に維持
向上できて、被処理体を支持台に対し確実に位置決め保
持できると共に、そのクランプリングからのパーティク
ル等の不純物質の発生がなく、しかも真空脱ガス特性に
も非常に優れ、パーティクルフリー、コンタミネーショ
ンフリーで非常にクリーンな環境を得て信頼性の高い能
率的な処理の実現に有効となる。
5が前述のように各種優れた特性を有しているので、プ
ラズマエッチング処理時に最もプロセスガスやプラズマ
の影響を受ける位置にあるアルミニューム製等のクラン
プリング70の表面改質が図れ、そのクランプリング7
0の耐熱性、耐電気絶縁性並びに耐腐食性を確実に維持
向上できて、被処理体を支持台に対し確実に位置決め保
持できると共に、そのクランプリングからのパーティク
ル等の不純物質の発生がなく、しかも真空脱ガス特性に
も非常に優れ、パーティクルフリー、コンタミネーショ
ンフリーで非常にクリーンな環境を得て信頼性の高い能
率的な処理の実現に有効となる。
【0061】特に、クランプリング70のテーパー面7
0aにPBI樹脂被膜55を設けていることで、そのP
BI樹脂被膜55が引張・圧縮等の機械強度を有し、か
つ強靭な耐摩耗性・優れた摺動性を有しているので、支
持台63の上昇に伴いウェーハWの外周縁をクランプリ
ング70のPBI樹脂被膜55付きテーパー面70aに
より押さえ付けるようにガイドして位置決めする際、両
者の摩擦が少なく削られて塵埃を発生することが大幅に
抑制される効果がある。
0aにPBI樹脂被膜55を設けていることで、そのP
BI樹脂被膜55が引張・圧縮等の機械強度を有し、か
つ強靭な耐摩耗性・優れた摺動性を有しているので、支
持台63の上昇に伴いウェーハWの外周縁をクランプリ
ング70のPBI樹脂被膜55付きテーパー面70aに
より押さえ付けるようにガイドして位置決めする際、両
者の摩擦が少なく削られて塵埃を発生することが大幅に
抑制される効果がある。
【0062】なお、前記実施例では、クランプリング7
0の全表面にPBI樹脂被膜55を設けたが、該クラン
プリング70のテーパー面70aのみにPBI樹脂被膜
55を設けても良い。
0の全表面にPBI樹脂被膜55を設けたが、該クラン
プリング70のテーパー面70aのみにPBI樹脂被膜
55を設けても良い。
【0063】また、クランプリング70をアルミニュー
ム製としたが、このクランプリング70自体を高分子ポ
リベンゾイミダゾール樹脂成形品(PBI樹脂成形品)
として構成しても良い。
ム製としたが、このクランプリング70自体を高分子ポ
リベンゾイミダゾール樹脂成形品(PBI樹脂成形品)
として構成しても良い。
【0064】なおまた、前記実施例ではクランプリング
70のみにPBI樹脂被膜55を設けたが、これ以外に
も図1に示した実施例と同様に、必要に応じ真空処理容
器61の内面及び支持台63の周側面、処理ガス導入経
路を兼用する上部電極75の内外周面にPBI樹脂被膜
55を設けても良い。更にはベローズ83やシャフト7
1やOリング72や図示しない排気経路内やゲートバル
ブ付き搬入出口内面等にもPBI樹脂被膜55を設けて
も良い。
70のみにPBI樹脂被膜55を設けたが、これ以外に
も図1に示した実施例と同様に、必要に応じ真空処理容
器61の内面及び支持台63の周側面、処理ガス導入経
路を兼用する上部電極75の内外周面にPBI樹脂被膜
55を設けても良い。更にはベローズ83やシャフト7
1やOリング72や図示しない排気経路内やゲートバル
ブ付き搬入出口内面等にもPBI樹脂被膜55を設けて
も良い。
【0065】以上の説明では、本発明の処理装置として
プラズマエッチング装置に適用した実施例を述べたが、
これ以外にも、プラズマCVD装置、アッシング装置、
スパッタ装置或いは熱CVDなど、真空処理容器を持つ
ものであればいずれにも有効に適用できる。
プラズマエッチング装置に適用した実施例を述べたが、
これ以外にも、プラズマCVD装置、アッシング装置、
スパッタ装置或いは熱CVDなど、真空処理容器を持つ
ものであればいずれにも有効に適用できる。
【0066】その熱CVD装置等においては、耐電気絶
縁性と共に耐熱性が重視されるので、図3に一部のみ示
す如く真空処理容器91の母材としてステンレスが使用
され、しかもそのステンレスを削り出して容器を作るよ
りも複数のステンレス部材92、93を互いに溶接組立
して容器を作る方がコスト的にも楽であるので、図示の
如くその部材92,93相互を段錠的に接合して外端側
から溶接するが、その溶接時の入熱により成分元素の偏
析を起こして、耐腐食性が著しく劣化して不純物質を発
生したり、該接合部にキャピラリー(毛細管)のような
袋小路的隙間95が存在し、ここにガスや水分が進入し
易く、真空脱ガス特性の悪化などを招く問題がある。そ
こで、その真空処理容器91の構成部材であるステンレ
ス部材92、93相互の溶接部94の内端側に、封止材
として前述のように各種優れた特性を持つ高分子ポリベ
ンゾイミダゾール(PBI)樹脂被膜55を設けてい
る。
縁性と共に耐熱性が重視されるので、図3に一部のみ示
す如く真空処理容器91の母材としてステンレスが使用
され、しかもそのステンレスを削り出して容器を作るよ
りも複数のステンレス部材92、93を互いに溶接組立
して容器を作る方がコスト的にも楽であるので、図示の
如くその部材92,93相互を段錠的に接合して外端側
から溶接するが、その溶接時の入熱により成分元素の偏
析を起こして、耐腐食性が著しく劣化して不純物質を発
生したり、該接合部にキャピラリー(毛細管)のような
袋小路的隙間95が存在し、ここにガスや水分が進入し
易く、真空脱ガス特性の悪化などを招く問題がある。そ
こで、その真空処理容器91の構成部材であるステンレ
ス部材92、93相互の溶接部94の内端側に、封止材
として前述のように各種優れた特性を持つ高分子ポリベ
ンゾイミダゾール(PBI)樹脂被膜55を設けてい
る。
【0067】これにて、その溶接部94の高い気密シー
ルを維持できると共に、耐熱性、耐電気絶縁性並びに耐
腐食性を確実に維持でき、その溶接部94からのパーテ
ィクル等の不純物質の発生がなく、しかも袋小路的な隙
間95が封止されて、真空脱ガス特性が非常に優れ、パ
ーティクルフリー、コンタミネーションフリーで非常に
クリーンな環境を得て信頼性の高い能率的な処理の実現
に有効となる。
ルを維持できると共に、耐熱性、耐電気絶縁性並びに耐
腐食性を確実に維持でき、その溶接部94からのパーテ
ィクル等の不純物質の発生がなく、しかも袋小路的な隙
間95が封止されて、真空脱ガス特性が非常に優れ、パ
ーティクルフリー、コンタミネーションフリーで非常に
クリーンな環境を得て信頼性の高い能率的な処理の実現
に有効となる。
【0068】
【発明の効果】請求項1乃至9いずれの発明の処理装置
においても、前述のように構成したので、PBI樹脂被
膜が高耐電気絶縁性、高耐腐食性、高真空性(高真空脱
ガス特性)を持つ非常に安定した特性を有するので、真
空処理容器内にパーティクルフリー、コンタミネーショ
ンフリーな非常にクリーンな環境を得て信頼性の高い能
率的な処理の実現に有効となる。
においても、前述のように構成したので、PBI樹脂被
膜が高耐電気絶縁性、高耐腐食性、高真空性(高真空脱
ガス特性)を持つ非常に安定した特性を有するので、真
空処理容器内にパーティクルフリー、コンタミネーショ
ンフリーな非常にクリーンな環境を得て信頼性の高い能
率的な処理の実現に有効となる。
【図1】本発明の処理装置として適用したプラズマエッ
チング装置の一実施例を示す断面図。
チング装置の一実施例を示す断面図。
【図2】本発明の処理装置として適用したプラズマエッ
チング装置の他の実施例を示す断面図。
チング装置の他の実施例を示す断面図。
【図3】本発明の処理装置として適用した熱CVD装置
の一実施例を示す真空処理容器の一部分の断面図。
の一実施例を示す真空処理容器の一部分の断面図。
1,61,91…真空処理容器、2,63…支持台、
3,4,5,6…支持台構成部材(3…絶縁板,4…基
台、5…ヒータ固定台、 6…下部電極兼用のウェーハ
さ位置台)、8…静電チャック、42,75…処理ガス
導入経路兼用の上部電極、45…排気経路(排気管)、
47…被処理体搬入出口、48…ゲートバルブ、50…
Oリング、55…高分子ポリベンゾイミダゾール樹脂皮
膜、70…クランプリング、70a…テーパー面、9
2,93…構成部材、94…溶接部、W…被処理体(半
導体ウェーハ)。
3,4,5,6…支持台構成部材(3…絶縁板,4…基
台、5…ヒータ固定台、 6…下部電極兼用のウェーハ
さ位置台)、8…静電チャック、42,75…処理ガス
導入経路兼用の上部電極、45…排気経路(排気管)、
47…被処理体搬入出口、48…ゲートバルブ、50…
Oリング、55…高分子ポリベンゾイミダゾール樹脂皮
膜、70…クランプリング、70a…テーパー面、9
2,93…構成部材、94…溶接部、W…被処理体(半
導体ウェーハ)。
Claims (9)
- 【請求項1】 真空処理容器内に被処理体を収納保持す
ると共に、処理ガスを導入して該被処理体を処理する処
理装置において、前記処理容器の内面に、高分子ポリベ
ンゾイミダゾール樹脂被膜を設けたことを特徴とする処
理装置。 - 【請求項2】 真空処理容器内に被処理体を収納保持す
ると共に、処理ガスを導入して該被処理体を処理する処
理装置において、前記処理容器内の被処理体を載置保持
する支持台の周面に、高分子ポリベンゾイミダゾール樹
脂被膜を設けたことを特徴とする処理装置。 - 【請求項3】 支持台が、複数の部材の組み合わせより
なる多重構造で且つ上面に被処理体を吸着保持する静電
チャックを有した構成で、その多重構造部材の各々の外
周面及び相互の接合面と、静電チャックの被処理体吸着
面を除いた周面とに、高分子ポリベンゾイミダゾール樹
脂被膜を設けたことを特徴とする請求項2記載の処理装
置。 - 【請求項4】 真空処理容器内に被処理体を収納保持す
ると共に、処理ガスを導入して該被処理体を処理する処
理装置において、前記処理容器の処理ガス導入経路内面
及びその経路途中の弁部材に、高分子ポリベンゾイミダ
ゾール樹脂被膜を設けたことを特徴とする処理装置。 - 【請求項5】 真空処理容器内に被処理体を収納保持す
ると共に、処理ガスを導入して該被処理体を処理する処
理装置において、前記処理容器の排気経路内面及びその
経路途中の弁部材に、高分子ポリベンゾイミダゾール樹
脂被膜を設けたことを特徴とする処理装置。 - 【請求項6】 真空処理容器内に被処理体を収納保持す
ると共に、処理ガスを導入して該被処理体を処理する処
理装置において、前記処理容器の被処理体搬入出口内面
及びその搬入出口を開閉するゲートバルブ内面に、高分
子ポリベンゾイミダゾール樹脂皮膜を設けたことを特徴
とする処理装置。 - 【請求項7】 ゲートバルブの閉成時の気密シールを行
うOリング自体を高分子ポリベンゾイミダゾール樹脂成
型品としたことを特徴とする請求項6記載の処理装置。 - 【請求項8】 真空処理容器内に被処理体を収納保持す
ると共に、処理ガスを導入して該被処理体を処理する処
理装置において、前記処理容器内の被処理体を支持台に
対し位置決め保持するテーパー面付きクランプリングの
表面に、高分子ポリベンゾイミダゾール樹脂被膜を設け
るか、又はクランプリング自体を高分子ポリベンゾイミ
ダゾール樹脂成形品としたことを特徴とする処理装置。 - 【請求項9】 真空処理容器内に被処理体を収納保持す
ると共に、処理ガスを導入して該被処理体を処理する処
理装置において、前記処理容器の構成部材相互の溶接に
よる接合部の内端側封止材として、高分子ポリベンゾイ
ミダゾール樹脂被膜を設けたことを特徴とする処理装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29628893A JPH07147247A (ja) | 1993-11-26 | 1993-11-26 | 処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29628893A JPH07147247A (ja) | 1993-11-26 | 1993-11-26 | 処理装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07147247A true JPH07147247A (ja) | 1995-06-06 |
Family
ID=17831623
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29628893A Pending JPH07147247A (ja) | 1993-11-26 | 1993-11-26 | 処理装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07147247A (ja) |
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2000074125A1 (fr) * | 1999-05-27 | 2000-12-07 | Applied Materials, Inc. | Appareil pour la fabrication d'un dispositif a semiconducteur |
JP2001230235A (ja) * | 2000-02-14 | 2001-08-24 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 水晶板のプラズマエッチング装置および水晶板の製造方法並びに水晶板 |
WO2003015147A1 (fr) * | 2001-08-03 | 2003-02-20 | Clariant International Ltd. | Anneau de support de plaquette de silicium pour dispositif de polissage mecano-chimique |
JP2003071272A (ja) * | 2001-08-30 | 2003-03-11 | Hitachi Ltd | プラズマ処理装置 |
US6673196B1 (en) | 1999-09-02 | 2004-01-06 | Tokyo Electron Limited | Plasma processing apparatus |
JP2004193632A (ja) * | 2004-03-22 | 2004-07-08 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 水晶板のプラズマエッチング装置 |
US6815365B2 (en) | 1995-03-16 | 2004-11-09 | Hitachi, Ltd. | Plasma etching apparatus and plasma etching method |
JP2009130187A (ja) * | 2007-11-26 | 2009-06-11 | Fujitsu Microelectronics Ltd | 基板処理装置 |
CN103311149A (zh) * | 2012-03-14 | 2013-09-18 | 台湾积体电路制造股份有限公司 | 用于半导体制造工具的阀净化组件 |
-
1993
- 1993-11-26 JP JP29628893A patent/JPH07147247A/ja active Pending
Cited By (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6815365B2 (en) | 1995-03-16 | 2004-11-09 | Hitachi, Ltd. | Plasma etching apparatus and plasma etching method |
US7208422B2 (en) | 1995-03-16 | 2007-04-24 | Hitachi, Ltd. | Plasma processing method |
US7565879B2 (en) | 1995-03-16 | 2009-07-28 | Hitachi, Ltd | Plasma processing apparatus |
WO2000074125A1 (fr) * | 1999-05-27 | 2000-12-07 | Applied Materials, Inc. | Appareil pour la fabrication d'un dispositif a semiconducteur |
US6673196B1 (en) | 1999-09-02 | 2004-01-06 | Tokyo Electron Limited | Plasma processing apparatus |
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WO2003015147A1 (fr) * | 2001-08-03 | 2003-02-20 | Clariant International Ltd. | Anneau de support de plaquette de silicium pour dispositif de polissage mecano-chimique |
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JP2009130187A (ja) * | 2007-11-26 | 2009-06-11 | Fujitsu Microelectronics Ltd | 基板処理装置 |
CN103311149A (zh) * | 2012-03-14 | 2013-09-18 | 台湾积体电路制造股份有限公司 | 用于半导体制造工具的阀净化组件 |
KR101447349B1 (ko) * | 2012-03-14 | 2014-10-06 | 타이완 세미콘덕터 매뉴팩쳐링 컴퍼니 리미티드 | 반도체 제조 툴을 위한 밸브 퍼지 어셈블리 |
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