JP2009130187A - 基板処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】処理室でガス化学反応を伴う基板処理装置の、その装置を製造した時の、マニホールドフランジとガス導入ポートの溶接部に起因するパーティクルを抑止する。
【解決手段】溶接部を、ガス化学反応から遮蔽する、その反応に耐性を有する素材からなる、溶接部をガス化学反応から遮蔽するカバー手段を、基板処理装置内に付設することで、運用コストを含め低コストにそのパーティクル発生およびウエハへの付着を防ぐ。カバー手段としては、例えば、石英によって、溶接部をガス化学反応から遮蔽する板状の遮蔽部と、処理室中へのガス導入開口に挿入する筒状の挿入部とを組合せて構成する。
【選択図】図4

Description

本発明は、各種半導体デバイスなどの製作における、ポリシリコン膜などのCVD成膜あるいは反応ガスによるエッチングなどに用いる基板処理装置に関し、特に同装置の導入ガスの化学反応を行う処理室において、ガス導入配管の溶接部の劣化に起因するパーティクル(微細粉塵など)の基板への付着を回避するのに効果的な手段を有する基板処理装置に関する。
半導体装置の製造工程において、特に前工程といわれるウエハ処理工程においては、基板処理装置を用いて、ウエハ基板をその装置の排気可能な処理室内に配し、その処理室内に様々なガスを導入して基板への成膜を含む各種プロセスを行っている。
この様な基板処理装置の構成やそれを用いたデバイス製造工程に関する各種検討が行われているが、中でも、この処理室内で発生する各種パーティクルの抑制やその排除に関して、様々な検討がなされている。
従来からなされているパーティクルに関する検討は、導入反応ガスによって生成される生成膜や副生成物などが、反応管内を含む処理室の内壁面などに累積的に形成され、この付着物の飛散・分解などに起因してウエハ基板上に付着するパーティクルに関してのものである。このように発生したパーティクルに対処するため、内壁面などの付着物を効率良く、物理的あるいは化学的な方法で処理室から除去すること、例えばクリーニングガスの導入によって付着物を分解し、処理室外に排気するなど、の検討がなされている(例えば、特許文献1)。
特許第3350590号公報
しかし、ウエハプロセスに悪影響を与える、基板処理装置の処理室内に発生するパーティクルは、上記に起因するものだけでは無い。
図1は、われわれが検討を行った、Si基板上にポリシリコン膜などの成膜を行うための、典型的な横型CVD装置(基板処理装置)の断面模式図である。
図1において、例えば石英の円筒形をした反応管1の一方の端部にマニホールドフランジ2(材質はSUS;Special Use Stainless Steal)、他方の端部にフランジ3が取り付けられ、反応管1内に複数の基板が適宜配置される。マニホールドフランジ2は、その開口部にはキャップ4で密閉される一方、反応管1にはOリング5を用いて密着接続される。またマニホールドフランジ2は二重管構造をなし、両管の空間は冷却水路6となっていて、冷却水をここに流すことでこのフランジの温度上昇を防ぐ。また、マニホールドフランジ2の側面にはガス導入ポート7(材質はSUS)が取り付けられ、これに接続するガス配管8を経由して成膜用反応ガスが、図中Aに示すように、この処理室9内に導入される。フランジ3も反応管1にOリング10を用いて密着接続され、また冷却水路11が取り付けられる。フランジ3の開口部に排気用配管12が取り付けられ、図示されていない真空ポンプに接続されて反応ガスを図中Bで示すように、処理室9から外部へ排気する。そして、反応管1の周囲に、加熱のためにヒータ13が配置される。
この様な、横型CVD装置(基板処理装置)において、マニホールドフランジ2の筒状側面にガス導入ポート7を取り付ける場合、通常、筒状側面をフライス盤などよって開口し、例えば市販のガス導入ポートを適用してこれをその開口部に挿入して、フランジ側面の壁面とガス導入ポートのガス導入管部とを溶接して接合する。なお、図1の装置の場合、マニホールドフランジ2の筒は二重になっているため、各筒においてガス導入ポートの導入管との溶接を要する。
この様な装置を、CVD装置として、数年(例えば、3〜5年)以上に亘って使用し続けたとき、成膜処理後の基板表面に、例えばウエハ上に、10数個〜100個(6インチウエア換算)以上の、FeやCrなどのSUS構成元素を核としたパーティクルが存在していることが見出された。
この様なパーティクル付着が発生すると、例えば半導体装置の配線においてショートあるいは断線を、またコンタクトホール形成においては非導通あるいはコンタクトの高抵抗化を誘発し、結果として深刻な歩留低下を招くことになる。
溶接個所からの基板上へのパーティク付着発生を抑えるために、このパーティクルの発生個所に、適正な方法と頻度によるクリーニングを実施することが必要となる。しかし導入反応ガスによって生成される側壁などに積層した生成膜などから発生するパーティクルとは組成やその発生頻度など発生様相が異なり、生成膜に適用されるクリーニング方法ではこの種の溶接部起因のパーティクルの効果的な発生抑止は困難であった。
そこで本発明の課題は、溶接個所からのパーティクルの基板上への付着発生を効果的に抑制できる基板処理装置を提供することにある。
本発明の基板処理装置は、
少なくとも反応管と、ガス導入ポートを具備するマニホールドフランジとで排気可能な処理室を構成してガス化学反応を伴う基板処理装置であって、
前記ガス導入ポートが前記マニホールドフランジの側壁を貫通して前記処理室側壁面で開口するように前記側壁に溶接されることで、前記処理室内に表出している溶接部と、
前記溶接部を覆う溶接部カバー手段とを有することを特徴とする。
また、
前記溶接部カバー手段は、前記ガス化学反応に耐性を有することを特徴とする。
また、
前記溶接部カバー手段は、前記溶接部の表面の前記ガス化学反応に曝露するのを遮蔽する遮蔽部と、
前記ガス導入ポートの開口に挿入する円筒状の挿入部とからなることを特徴とする。
マニホールドフランジに溶接によって取り付けたガス入力ポートの処理室内の溶接部に、上記のように溶接部カバー手段を付設することで、溶接部からのパーティクル発生を抑止し、他の手段に比べ運用コストが低く、長期に安定した製造ラインでの稼動を可能とする。
先ず、本発明が対象とするパーティクルの発生状況に関して検討する。
図2は、図1で述べた、基板処理装置のマニホールドフランジ2の筒状側面にガス導入ポート7を取り付けた構造の、ガス導入ポートも含んで、二重の筒の断面方向における模式図である。図2(1)は、全体概要を示し、図2(2)は要部拡大図である。マニホールドフランジ2は、処理室9を囲んで、外側筒部201と内側筒部202からなり、二重筒部間は循環式の冷却水路6となる。このマニホールドフランジ2は外側筒部201と内側筒部202とガス導入ポート7のガス導入管部701とが溶接される。溶接部13は、図2(2)に図示したように、外側筒部201と内側筒部202夫々の開口部の内周縁部と、開口部を通過したガス導入管部701周囲とを溶接する。仕上げ加工として、溶接に伴う溶接個所での充填材料などによって生じた突起は、グラインダーなどを用いて平坦化を行い、実際は、図示されているように、平坦化処理は内側筒部202の処理室9側、外側筒部201の外側(大気側)に対して行う。
マニホールドフランジ2の筒部は、例えば、厚さ3mm、長さ50mm、外側筒部201の半径108mm、内側筒部202の半径100mm、何れも、素材としてSUS316を用いて製作する。この側壁を例えば直径13mmの穴をフライス盤で開口し、ここに、ガス導入ポートとして、例えば、内径1/4インチあるいは内径6.5mmの、スウェジロックポートタイプ(素材SUS304・スウェジロック社製)あるいはウルトラシールポートタイプ(素材SUS304・スウェジロック社製)を用いることができる。
フランジ側壁とガス導入管部との溶接法に関しては、種々な方法が適用可能となるが、例えば、代表的な、TIG(Tungsten Inert Gas)法を適用する場合、溶接される素材は、フランジ、ポート導入管いずれもSUS材であることから、この素材と同等の充填材料を用いて溶接される。いずれの溶接方法によっても、溶接個所は溶接時に高温に加熱される。アニーリング処理をされたとしても、その溶接個所は、フランジ側壁の処理室側部分、処理室外側部分のいずれ側においても、鋼材時と比べ熱的、物理的、また特に化学的ストレスに対する耐性の相対的な劣化は避けがたい。
このように製作された溶接加工物が、例えば、ポリシリコン膜の成膜時に行われる、反応ガスSiH(シラン)・200mTorr・620℃の条件下で、基板処理装置として、長期にわたり、繰り返し使用されることとなる。その結果、特に高温状態での化学反応ガスのストレスにより溶接部がミクロな金属疲労を起こし、例えば、減圧時、大気圧復帰時、基板挿入出時、その他、何らかの物理的なショックが生じたときなどに、溶接部表面からその組成物が、ミクロな形状のパーティクルとして欠落し、ウエハ上に落下・付着する可能性が想定される。
この様な基板処理装置を、多数、製造ライン等で継続使用する中で、導入反応ガスによって生成される積層膜や副生成物によるパーティクルの発生と、ウエハへの付着に対する抑制に関しては、定期的なクリーニングなどを導入することなどによって、製造工程・メンテナンス工程などにおいてその手順・方法が確立されている。
しかし、実際に、一定程度の長期間、例えば3〜5年ほど経過した装置において、成膜起因のパーティクルと様相の異なる円形・糸状・あるいは渦巻き状などの混在したパーティクルがウエハ上に、例えば、数μm径オーダーから10mm長オーダーのサイズを持つ、10数個〜100個以上(6インチウエハ換算)付着するようになり、相当な数の不良ロットが発生する現象が見られた。そのパーティクルの組成を調査した結果、パーティクルの核となる部分に、Fe、Cr、NiなどSUS部材に起因する元素が見出された。更に、先の溶接個所表面を仔細に観察したところ、微細な亀裂が発生しており、かつミクロな剥離も生じていたことから、このフランジ側壁とガス導入管部との溶接個所の劣化と一部表面の剥離に伴うパーティクルと判断した。
こうしたパーティクルの発生は、長期間使用している装置において、その発生予測が困難である。予測できないなかで、一旦微細なこの剥離が発生してしまうと処理室内に重金属を含むパーティクルが拡散し、それらが含んでいる元素が、装置中で形成される半導体デバイスの劣化や製造歩留の低下に大きな影響を及ぼし、正常状態を復元するための装置の入念なクリーニング措置の実施一つをとっても、多大な工数とコストを生じる結果となる。また、単なる溶接個所のクリーニングでは対処が不可能となり、溶接個所の再溶接を伴う基板処理装置部品の交換や装置の再製作に到ることになる。
従って、この様な場合、先ず溶接部が、特に高温で使用される化学反応ガスによって曝露されないように遮蔽することが重要である。即ち、溶接部を反応ガスに強い材料で効果的にカバーするような、溶接部を反応ガスに対して閉じ込める手段を設置することが最もシンプルかつ有効な方法である。
更に、こうすることで、長期間の装置使用により、反応ガスがカバーの隙間から溶接部に侵入し、仮に溶接部が化学的劣化により剥離が生じても、剥離物がカバー外に飛散して処理室内にパーティクルが拡散するようなことが無くなり、化学反応した剥離物を限定個所に閉じ込めておくことも可能な手段ともなる。その閉じ込め手段内の剥離物あるいはパーティクル発生起因物の有無を定期的に検査し、仮に剥離物などが確認されても、その剥離物等の発生量などとの兼ね合いで、そのまま継続的に製造装置として安定的に使用可能である。その検査した発生量がある限界量に達したとき、この基板処理装置の溶接部の再溶接を含む、抜本的な対処をとればよい。
この様に、溶接部における反応ガスに対する曝露遮断の手段であり、かつ剥離金属物等の閉じ込め手段である、溶接部カバー手段をこの基板処理装置に設置することで、突発的な重金属を含むパーティクルのウエハ付着・処理室内汚染を回避し、継続的に高歩留での安定的なデバイス製造を可能にする。
この様な機能を有する、溶接部のカバー手段について、以下に実施例を示す。
カバー手段としては、ガス化学反応に高い耐性を有する素材を用い、シンプルで基板処理装置自体の改造に依存しないために適用が容易であり、ガス導入ポートの処理室内へのガス噴出口に挿入可能な構造(インサート構造)をとることとした。以下に、その実施例を述べる。
(第1の実施例)
図3(1)、(2)、(3)に、いずれもガス噴出口への挿入部と溶接部を遮蔽する遮蔽部との組合せで構成する3種のインサート構造のカバー15の例の断面模式図を示す。図3(1)は、反応ガスがガス噴射口から処理室内に導入可能で、かつガス導入管に挿入しOリングなどで真空シール可能でポートに固定可能の外径を有する円筒形をした挿入部16と、その外径の開口を有する遮蔽部17とからなり、図示するように両者を組合せてカバー15とした。図のように挿入部と遮蔽部との交差する領域周辺Xが、フランジとガス導入管部との溶接部と相対ないし接する場所となる。
挿入部16は、例えば厚さtを1.2mmで、外径Dは1/4インチ、あるいは3/8インチとして、採用したガス導入ポート7のガス導入管部701に、適切な厚さのテフロン製シートやバイトン製Oリングなど介してインサートし、かつ固定可能なものとし、長さPは、例えば33.2mmとする。遮蔽部17は、図3(4)も参照して、平らな矩形板とし、厚さTと長さLと幅Wは、例えばそれぞれ2mm、60mm、50mmとする。
図3(2)に示したカバー15は、挿入部16は図3(1)に示したものと同等とし、遮蔽部17はマニホールドフランジ2の内側筒部202(参照、図2)の曲面と同じ曲面で挿入部16側に凸に反った形を有する構造としていて、いわば、挿入部側の遮蔽部曲面がフランジの処理室側曲面に隙間の無いように密着し得るようにしている。このとき、挿入部側から見た遮蔽部17の面は、図3(4)に示す様に、溝の無い平坦な板とする構成方法もあるし、図3(5)に示す様に、挿入部16の取り付け開口部を囲むようにOリング18を組み込むことが可能のように相当する溝を加えて構成しても良い。Oリングを構成することで、カバー15とマニホールドフランジ内側筒部202の処理室側内面との密着が向上し、反応ガスの溶接部14への侵入がより回避できることとなる。
図3(3)は、遮蔽部17の反りを図3(2)とは反対側に反るように構成したカバー15の例である。これは、溶接部を比較的広範囲を接触でカバーしようとする場合であって、例えば、溶接部に突起などがある場合に適用される。
この様に例示したカバー15の形成素材は、高温(例えば、1000℃程度)かつ各種反応ガスに耐性の高い素材、例えば、代表的には石英を用いることが可能であるが、それ以外にテフロンやSUS等も適用可能である。勿論、挿入部16と遮蔽部17は、上記の様な素材でお互いに異なる素材で形成しても構わない。またOリング18は、例えば、バイトンあるいはカルレッツ(いずれもデュポン社製)などの素材のものを適用できる。
図4は、Oリング18が遮蔽部17に取り付け可能な、石英で製作した図3(2)のタイプのカバー15を、マニホールドフランジ2に取り付けたガス導入ポート7(ウルトラシールポートタイプ;SS−400−UT−A−4BT、スウェジロック社製)のガス噴出口に、処理室9側から挿入して、取り付け固定した例の断面模式図である。
このタイプのガス導入ポートでは、挿入したカバー15の挿入部16をガス導入ポート7のポートエンド19のナット部分でのOリング20で真空シールすることが可能であるので、カバーの取り付け、あるいは取り外しが容易である。勿論、ガス導入ポートとこれに挿入したカバーの挿入部との真空シール法についてはこれに限らず、またこのタイプのポートに限られることは無い。
遮蔽部17は、その外形が図3で例示した様な矩形であることは、必ずしも必要ではないことは明らかで、例えば円形であっても良い。またOリング18に関し矩形形状を例示しているが、これも円形であっても良い。
(第2の実施例)
図5は、耐熱・耐薬品性があり、かつ弾性を有する素材(例えばテフロンなど)を用いた溶接部に対するカバー21の例の断面模式図である。これも基本的に挿入部と遮蔽部からなり、ガス導入ポートの処理室内へのガス噴出口に挿入可能な構造(インサート構造)である。図5(1)は、ガス管に挿入する筒状の挿入部22と溶接部を遮蔽する遮蔽部23が上記の同一素材で一体形成、ないし組立一体化されたカバー21である。これは、更にこのカバー21のみで容易に装置への装着可能なように、挿入部22の先端には素材の弾性を用いてガス管の内側の壁に固定可能とする、例えば断面が円錐台形の形状をしたガス管内壁固定部221と、遮蔽部23の挿入部側の外縁の内側に、溶接部へのガスの流入や溶接部からの剥離物の放出の遮断レベルを向上する、例えば断面円錐形の円周状突起からなる突起遮断部231を備えている。
図5(2)は、遮蔽部23が、挿入部22側に凸に曲面をもち、その曲面はフランジ曲面(内側円筒部202)と同等にした場合を示す。図5(3)は、図5(1)、(2)それぞれのカバー21の挿入部側からみた側面図である。勿論、弾性を有する素材を用いてのカバー21に関しては、上記のようなものに限られず、遮蔽部23は円盤状以外に、例えば矩形板上でも構わない。ガス管内壁固定部221は、例えば断面円筒状、球状なども可能であるし、また突起遮断部231は、円周状でなく矩形状も可能であり、その断面も三角形以外に。矩形、楕円などが適用できよう。更に突起遮断部231が無く、平坦な表面の遮蔽部とすることも可能であり、特に図5(2)の曲面のある遮蔽部において適用でき、更に平坦な表面の遮蔽部の場合はOリングを取り付け可能の様にすることもできる。
図6は、弾性素材によるカバー21(図5(1)記載のタイプ)を、外部筒部201と内部筒部202の二重筒部からなるマニホールドフランジ2側面に取り付けられたガス導入ポートのガス導入管部701に、処理室9側から挿入した状況を表した断面模式図である。挿入部22の先端のガス管内壁固定部221がガス導入管部701の内壁に弾性力によって固定され、また遮蔽部23の突起遮断部231によって溶接部14(即ち、内部筒部202における処理室2側の溶接部)が反応ガスに曝されるのを防ぐ。
以上述べた、カバー21の弾性を有する挿入部22の先端のガス管内壁固定部221が、ガス管の内側の壁での固定が不十分な場合は、例えば遮蔽部23の突起遮断部231外縁部に、例えば十字状に4個のネジ穴を形成し、それに対応する内側筒部202の位置に同様なネジ穴を形成して、反応ガスに耐性に高い材料でネジを用いて、カバー21を固定するといった方法をとっても良い。
この弾性素材を用いる方法は、ガス導入ポートにおけるポートエンドのナット締め付け機能でOリングシーリングをしてカバーを取り付けるといった、第1の実施例(図4)で述べた方法の様に、特定のガス導入ポート型式を選ぶ必要が無く、従来使用している通常のガス導入ポート(例えば、スウェジロックタイプ;SS−400−1−4BT、スウェジロック社製)で十分対応可能となる。勿論、第1の実施例における様に、遮蔽部を例えば図3に示した石英ガラスで製作し、挿入部を例えば図5に示した弾性のあるテフロンなどでガス管内壁固定部を設けて製作し、この両者を組みあわせて溶接部のカバーを構成することも可能である。
以上のような、カバーを取り付けた本発明の基板処理装置を用い、Si基板上にCVDによるポリシリコン膜の積層プロセスを、従来と同様な稼働率で継続して長期間に亘って使用したが、先に述べたような溶接部に起因するようなパーティクルの発生は無く、長期に安定的に稼動が続けられている。この様な方法が導入されなかった場合、定期的な新規のマニホールドの交換、それに伴う装置停止期間の増大と、装置上の大きなコストアップが生じ、また重金属元素による汚染発生などによりデバイス歩留低下も起こり得ることにもなる。
また、本発明のような挿入タイプの溶接部のカバーは、他の溶接部の保護方法に比べ、大きなメリットを有している。処理装置内に露出する溶接部を反応ガスから保護するために、例えば、溶接部の表面をフッ素加工によるコーティングすることが考えられる。
一方、基板処理装置によって、CVD成膜やエッチングプロセスを担う場合、所定の期間・枚数分のSi基板上への成膜やエッチング後は処理室内の、反応管壁面、フランジ・キャップ壁面、各種処理室内設置のポート、治具等々あらゆる場所に付着形成される反応生成物を取り除くために、定期的な処理室内洗浄を行う必要があることは先述した。実際のこの洗浄においては、処理室の構成部材(ガラス管、フランジ他)や各種構成部品の大きさや重量などにより洗浄が困難を伴う個所のものや分解取り出し不可能なものも存在し、また洗浄の仕方にもその部材・部品の設置構成状況、大きさ、重量などにより、化学的分解処理方法や物理的なスクラブを伴うものがある。
マニホールドフランジの特に溶接部分は、洗浄が容易では無い、狭い設置領域を伴う個所の一つであり、ここに付着した反応生成物を丹念に除去する作業を、化学的あるいは特に物理的に行うと、当然ながらフッ素加工によるコーティング部分が相当量のダメージを受け、薄くなる、あるいは除去されてしまう。
その場合、マニホールドフランジを装置から分解して取り出し、溶接個所への再フッ素加工を実施することとなるが、この様なガスポートが接続されたフランジ部品などは一般に大形部品でかつ重量部品でもあり、これの分解取り出しを伴うと、一般的に装置停止期間が非常に長くなって、製造コストが増大することになる。
以上の様に、一見効果的かつ容易と思われるフッ素加工方式は、長期的に見るとメリットが少なく、かえってコストアップを招く。他方、本方法のカバー挿入方法は、反応生成物が付着したカバーは容易にフランジから取り出すことが可能で、カバー自体が小型であることから、化学的処理あるいは物理的処理いずれにおいても、洗浄は容易である。特に石英ガラス素材のカバーである場合、化学的洗浄は非常に容易である。更に、化学的・物理的に他の個所に比べ脆弱となっている溶接個所には、カバーによって反応生成物は全くといってよいほど付着しない。仮にこの部分に対し反応生成物対応の洗浄をするとしても、溶接個所にダメージを与えない程度の軽い洗浄を行えば十分である。
このように、本発明になる半導体処理装置は、処理室内溶接部に上記のようにカバーを付設することで、溶接部からのパーティクル発生を抑止し、他の手段に比べ運用コストが低く、長期に安定した製造ラインでの稼動を可能とすることができた。
基板処理装置を説明する図 溶接部を説明する図 本発明の基板処理装置に適用するカバー手段を説明する図(その1) 本発明の基板処理装置に適用するカバー手段の付設を説明する図(その1) 本発明の基板処理装置に適用するカバー手段を説明する図(その2) 本発明の基板処理装置に適用するカバー手段の付設を説明する図(その2)
符号の説明
1 反応管
2 マニホールドフランジ
201 外側筒部
202 内側筒部
3 フランジ
4 キャップ
5、10、18、20 Oリング
6、11 冷却水路
7 ガス導入ポート
701 ガス導入管部
8 ガス配管
9 処理室
12 排気用配管
13 ヒータ
14 溶接部
15、21 カバー
16、22 挿入部
221 ガス管内壁固定部
17、23 遮蔽部
231 突起遮断部
19 ポートエンド

Claims (5)

  1. 少なくとも反応管と、ガス導入ポートを具備するマニホールドフランジとで排気可能な処理室を構成してガス化学反応を伴う基板処理装置であって、
    前記ガス導入ポートが前記マニホールドフランジの側壁を貫通して前記処理室側壁面で開口するように前記側壁に溶接されることで、前記処理室内に表出している溶接部と、
    前記溶接部を覆う溶接部カバー手段とを有することを特徴とする基板処理装置。
  2. 前記溶接部カバー手段は、前記ガス化学反応に耐性を有することを特徴とする請求項1記載の基板処理装置。
  3. 前記溶接部カバー手段は、前記溶接部の表面の前記ガス化学反応に曝露するのを遮蔽する遮蔽部と、
    前記ガス導入ポートの開口に挿入する円筒状の挿入部とからなることを特徴とする請求項1または2記載の基板処理装置。
  4. 前記挿入部は、弾性を有する材料からなることを特徴とする請求項3記載の基板処理装置。
  5. 前記溶接部カバー手段は、石英、テフロン、SUSのいずれか、ないしそれらの組合せ材料からなることを特徴とする請求項3記載の基板処理装置。
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