JP2001230235A - 水晶板のプラズマエッチング装置および水晶板の製造方法並びに水晶板 - Google Patents

水晶板のプラズマエッチング装置および水晶板の製造方法並びに水晶板

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JP2001230235A
JP2001230235A JP2000034715A JP2000034715A JP2001230235A JP 2001230235 A JP2001230235 A JP 2001230235A JP 2000034715 A JP2000034715 A JP 2000034715A JP 2000034715 A JP2000034715 A JP 2000034715A JP 2001230235 A JP2001230235 A JP 2001230235A
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Hiroshi Haji
宏 土師
Kiyoshi Arita
潔 有田
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 水晶板を効率よく極薄に加工することができ
る水晶板のプラズマエッチング装置および水晶板の製造
方法並びに水晶板を提供することを目的とする。 【解決手段】 水晶板7をプラズマエッチングにより薄
化する水晶板7のプラズマエッチング装置において、処
理対象の水晶板7を載置する載置部に凹部を設けこの凹
部内に水晶板7を個別に保持させた状態でプラズマ処理
を行う。水晶板7の製造工程では、水晶板素材7Aを水
晶振動子用の個片の水晶板7Bに分割し、まず機械研削
により50μm程度の厚みT1まで研削した後に、プラ
ズマエッチング装置によって、15μm程度の厚みT2
まで薄化を行う。これにより、高周波数に対応したきわ
めて薄い水晶板7を高い歩留まりで製造することができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水晶振動子に用い
られる水晶板をプラズマエッチングにより薄化加工する
水晶板のプラズマエッチング装置および水晶板の製造方
法並びに水晶板に関するものである。
【0002】
【従来の技術】水晶振動子に用いられる水晶板の製造工
程では、水晶板素材を板状に薄化して発振周波数に対応
した所定厚みの水晶板に加工することが行われる。従来
この薄化加工には機械的な研削加工が用いられており、
この研削加工により水晶素材を50μm程度の厚みの水
晶板に加工していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、近年水晶振
動子の発振周波数は従来よりも高い周波数帯域が望まれ
るようになっており、これに伴って水晶板をさらに薄
く、例えば15μm程度までの厚みに加工することが求
められている。しかしながら、従来の水晶板の製造方法
では、強度的に脆弱な水晶板を効率よくしかも安定して
加工する技術は確立されておらず、水晶板をこのような
厚みまで正確に高歩留まりで加工可能な水晶板の製造方
法が求められていた。
【0004】そこで本発明は、水晶板を効率よく極薄に
加工することができる水晶板のプラズマエッチング装置
および水晶板の製造方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の水晶板の
プラズマエッチング装置は、水晶板をプラズマエッチン
グにより薄化する水晶板のプラズマエッチング装置であ
って、内部に平行平板電極が配置された処理室と、この
処理室内に配置され前記水晶板を1個づつ保持する凹部
が複数設けられた載置部と、前記処理室内に酸素とフッ
素系ガスを含む混合ガスを供給するガス供給手段と、前
記平行平板電極に高周波電圧を印加する高周波電源部と
を備えた。
【0006】請求項2記載の水晶板のプラズマエッチン
グ装置は、請求項1記載の水晶板のプラズマエッチング
装置であって、前記凹部は前記平行平板電極の一方の電
極に設けられ、この平行平板電極が前記載置部を兼ね
る。
【0007】請求項3記載の水晶板のプラズマエッチン
グ装置は、請求項1記載の水晶板のプラズマエッチング
装置であって、前記凹部は、平行平板電極上に載置され
水晶板を保持する保持部材に設けられる。
【0008】請求項4記載の水晶板のプラズマエッチン
グ装置は、請求項1乃至3のいずれかに記載の水晶板の
プラズマエッチング装置であって、前記載置部上に、各
凹部に対応して開口部が設けられたマスク部材が装着さ
れている。
【0009】請求項5記載の水晶板のプラズマエッチン
グ装置は、請求項1乃至3のいずれかに記載の水晶板の
プラズマエッチング装置であって、前記平行平板電極の
電極間距離Lは、3[mm]〜10[mm]の範囲であ
る。
【0010】請求項6記載の水晶板のプラズマエッチン
グ装置は、請求項1乃至3のいずれかに記載の水晶板の
プラズマエッチング装置であって、前記混合ガスの圧力
は、1000[Pa]〜3000[Pa]の範囲であ
る。
【0011】請求項7記載の水晶板の製造方法は、水晶
板素材を薄化することにより水晶振動子用の水晶板を製
造する水晶板の製造方法であって、水晶板素材を機械研
削する工程と、機械研削後の水晶板をさらにプラズマエ
ッチングによりエッチングして薄化する工程とを含む。
【0012】請求項8記載の水晶板の製造方法は、請求
項7記載の水晶板の製造方法であって、前記プラズマエ
ッチングにおいて、前記水晶板を1個づつ保持する複数
の凹部が設けられた載置部を用いる。
【0013】請求項9記載の水晶板は、水晶板素材を薄
化することにより製造された水晶振動子用の水晶板であ
って、水晶板素材を機械研削する工程と、機械研削後の
水晶板をさらにプラズマエッチングによりエッチングし
て薄化する工程とを含む水晶振動子の製造方法によって
製造された。
【0014】請求項10記載の水晶板は、請求項9記載
の水晶板であって、前記プラズマエッチングにおいて、
前記水晶板を1個づつ保持する複数の凹部が設けられた
載置部に各凹部に対応して開口部が設けられたマスク部
材が装着された状態でプラズマエッチングされ、中央部
に凹状の窪みが形成されている。
【0015】各請求項記載の発明によれば、板状の水晶
の薄化工程において、水晶板素材を機械研削した後に、
さらにプラズマエッチングにより水晶板をエッチングし
て薄化することにより、高周波数に対応したきわめて薄
い水晶板を高い歩留まりで製造することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態を図面を
参照して説明する。図1は本発明の一実施の形態のプラ
ズマエッチング装置の断面図、図2は本発明の一実施の
形態のプラズマエッチング装置の処理室の断面図、図3
は本発明の一実施の形態のプラズマエッチング装置の下
部電極の部分断面図、図4は本発明の一実施の形態の水
晶板の製造方法の工程説明図、図5、図6、図7は本発
明の一実施の形態のプラズマエッチング装置の処理室の
部分断面図、図8は本発明の一実施の形態のプラズマエ
ッチング装置の載置部の部分断面図、図9は本発明の一
実施の形態のプラズマエッチング後の水晶板の断面図で
ある。
【0017】まず図1、図2、図3を参照してプラズマ
エッチング装置について説明する。図1において、フレ
ーム部材1Aに支持されたベース部材1の中央部には、
開口部1aが設けられている。ベース部材1には、下方
より下部電極3が開口部1aに挿入されて絶縁部材2を
介して装着され、上方より蓋部材4の側壁部の下端部が
気密に当接する。
【0018】蓋部材4の天井面には、上部電極6の支持
部6aが真空密に挿通している。上部電極6と下部電極
3は平行平板電極を構成している。すなわち上部電極6
の下面と下部電極3の上面は略平板状で対向した配置と
なっており、図2に示すように下部電極3の上面に設け
られた複数の凹部3a内には、エッチング対象の水晶板
7が載置される。したがって、下部電極3の上面は水晶
板7を載置する載置部を兼ねたものとなっている。図3
に示すように、凹部3aはプラズマエッチング処理の対
象となる水晶板7の大きさに応じて設けられており、内
部に水晶板7を載置した状態で水晶板7の位置や姿勢が
大きくずれないような形状となっている。
【0019】上部電極6が装着された蓋部材4、下部電
極3およびベース部材1により閉囲される空間は、水晶
板をプラズマ放電によってエッチング処理する処理室5
となっている。蓋部材4は図示しない接離手段によって
ベース部材1に対して接離可能となっており、蓋部材4
がベース部材1と分離することにより、処理室5は開放
状態となる。そしてこの状態で水晶板7の処理室5への
搬入および処理後の水晶板7の処理室5からの搬出を行
う。
【0020】図2に示す下部電極3の上面と上部電極6
の下面との間の距離L(以下、電極間距離Lと略称す
る。)は、装置製作時または調整時に予め所定値に設定
されており、特定された水晶板7を対象とした装置稼働
時には電極間距離Lは固定された状態で使用される。
【0021】図2において、上部電極6の支持部6aの
内部にはガス供給孔6bが設けられており、ガス供給孔
6bは上部電極6の下面に多数設けられたガス噴出孔6
cと連通している。またガス供給孔6bは図1に示すよ
うに、バルブ11を介してガス供給部10と接続されて
いる。ガス供給部10はガス供給手段であり、酸素ガス
と6フッ化硫黄(SF6)や4フッ化炭素(CF4)な
どのフッ素系ガス及びアルゴンガスを含む混合ガスを供
給する。バルブ11を開状態にしてガス供給部10を駆
動すると、ガス噴出孔6cから処理室5の内部に前記混
合ガスが供給される。
【0022】ベース部材1には給排気孔1bが設けられ
ており、給排気孔1bにはバルブ17を介して排気用真
空ポンプ16が接続されている。処理室5が閉じた状態
で、排気用真空ポンプ16を駆動することにより、処理
室5内は排気され減圧される。真空計18によって真空
度を検出し、検出結果に基づいて排気用真空ポンプ16
を制御することにより、処理室5内部は予め設定されて
いる所定の真空度まで到達する。
【0023】ガス供給部10から前記混合ガスを処理室
5内にガス噴出孔6cを介して供給するとともに、真空
計18によって処理室5内のガス圧力を検出し検出結果
に基づいて、図示しない制御手段によってバルブ11を
制御することにより、処理室5内の混合ガスの圧力P、
すなわちエッチングのためのプラズマ放電時の混合ガス
の圧力(以下、放電圧力と略称)Pを、予め設定されて
いる所定圧力に設定することができる。また給排気孔1
bには大気導入用バルブ19が接続されており、大気導
入用バルブ19を開くことにより、処理室5内には真空
破壊用の空気が導入される。
【0024】下部電極3の内部には、冷却用の管路3c
が設けられている。管路3cは冷却装置14と接続され
ており、管路3c内を冷却装置14によって冷却された
水などの冷却媒体を循環させることにより、エッチング
処理時に発生する熱を冷却媒体に吸収させて、処理対象
の水晶板7を冷却することができる。
【0025】下部電極3は同調回路部を備えた高周波電
源部15と電気的に接続されている。上部電極6は蓋部
材4を介して接地されており、高周波電源部15を駆動
することにより、下部電極3と上部電極6との間には高
周波電圧が印加される。処理室5内を真空排気した後に
ガス供給部10によって前述の混合ガスを処理室5内に
供給し、処理室5内を所定の圧力に保った状態で、下部
電極3に高周波電圧を印加することにより、下部電極3
と上部電極6の間にはプラズマ放電が発生する。
【0026】このプラズマエッチング装置は上記のよう
に構成されており、以下このプラズマエッチング装置を
用いた水晶板の製造方法について説明する。この水晶板
は、板状の水晶を薄化することにより、水晶振動子用と
して製造されるものである。
【0027】図4(a)において、7Aは板状の水晶板
素材であり、水晶板素材7Aはまず図4(b)に示すよ
うに、水晶振動子用の所定サイズの個片の水晶板7Bに
分割される。そして分割後の水晶板7Bは研削工程に送
られる。ここで、機械研削加工を行うことにより、図4
(c)に示すように水晶板7Bを研削し、約50μmの
厚さT1の水晶板7を得る。この研削加工後の水晶板7
には、図4(d)に示すように研削面に加工歪層7aが
生成されている。この加工歪層7aはマイクロクラック
を含む場合が多く、水晶板7の強度を損なう原因となる
ため、極力除去することが望ましい。
【0028】次に、機械研削後の水晶板7はプラズマエ
ッチング工程に送られる。ここではプラズマエッチング
装置により、水晶板7の厚さをさらに薄くする薄化加工
が行われる。このプラズマエッチング処理について説明
する。まず図2に示すように、水晶板7を下部電極3の
上面の凹部3a内に載置する。この作業は蓋部材4を上
昇させて処理室5を開放状態にして行う。
【0029】次いで処理室5を閉じ、排気用真空ポンプ
16を駆動して処理室5内を真空排気した後、ガス供給
部10を駆動して処理室5内にプラズマ発生用ガスを供
給する。このとき、電極間距離Lが3〜10mmの範囲
で、また放電圧力Pが1000〜5000Paの範囲と
なるようにエッチング条件が設定される。そして、この
条件下で高周波電源部15を駆動して上部電極6と下部
電極3の間に高周波電圧を印加することにより、上部電
極6と下部電極3の間にはプラズマ放電が発生する。そ
して発生したプラズマのエッチング作用により、水晶板
7のプラズマエッチング処理が行われる。
【0030】このプラズマ処理においては、フッ素系ガ
スと酸素ガスを含む混合ガスにプラズマ放電が行われる
ことにより、ガス状のフッ素ラジカルや酸素ラジカルな
どの活性物質が発生し、これらの活性物質の作用により
水晶板7の成分であるシリコンが除去され、水晶板7の
上面のプラズマエッチング処理が行われる。
【0031】プラズマエッチング処理が完了したなら
ば、処理室5内に大気を導入して蓋部材4を開放し、凹
部3a内から処理済みの水晶板7を取り出す。このプラ
ズマエッチング処理により、水晶板7は約15μm程度
の極薄の水晶板に薄化加工される(図4(e)参照)。
このとき、機械研削の際に水晶板7の表面に生成された
加工歪層7aが除去され、強度脆化の原因となるマイク
ロクラック層を除去することができる。これにより、以
後の製造過程における破壊を防止し高い加工歩留まりで
極薄の水晶振動子用の水晶板7を製作することができ
る。
【0032】また、本実施の形態の水晶板の製造方法
は、上記プラズマエッチングにおいてフッ素系ガスと酸
素系ガスを含むプラズマ発生用ガスを用いているため高
効率のエッチングを行うことができ、プラズマエッチン
グに先立って機械研削を行うことと相まって、高い生産
性を達成することを可能としている。
【0033】なお、本実施の形態では、水晶板の載置方
法として、下部電極3に形成された凹部3a内に水晶板
7を単に載置する例を示しているが、図5に示すように
真空吸着を用いてさらに強固に保持するようにしてもよ
い。すなわち、図5において、下部電極3には各凹部3
aと連通する吸引孔3dが形成されており、吸引孔3d
は内部孔3eおよびバルブ12を介して吸着用真空ポン
プ13と接続されている。
【0034】凹部3a内に水晶板7を載置した状態で、
バルブ12を開け吸着用真空ポンプ13を駆動すること
により、吸引孔3dから真空吸引して凹部3a底面に水
晶板7を吸着して保持することができる。この真空吸引
に際しては、吸着用真空ポンプ13の吸引圧力を処理室
5内の所定の真空度よりも高い真空度、すなわち処理室
5内の圧力よりも低い圧力で吸引することにより、減圧
された処理室5内にあっても下部電極3の凹部3a内に
水晶板7を真空吸着により保持することが可能となる。
【0035】また、本実施の形態では、下部電極3自体
に水晶板7を保持する凹部3aを設けて載置部を兼ねさ
せる例を示しているが、これ以外の保持方法を用いても
よい。例えば、図6に示すように、水晶板7を複数の凹
部20aが形成された保持部材としての専用のキャリア
20に保持させるようにしてもよい。この例では、水晶
板7はキャリア20に設けられた凹部20aに予め装着
された状態で供給され、プラズマエッチングに際しては
このキャリア20ごと下部電極3上に載置される。そし
てこの状態で、プラズマエッチング処理が行われる。す
なわち、この例では、キャリア20が水晶板7の載置部
を兼ねたものとなっている。
【0036】さらに、図7、図8に示すように、水晶板
7を保持する下部電極3の凹部3aの上面にマスク部材
21を装着した状態でプラズマエッチングを行うように
してもよい。マスク部材21には各凹部3aに対応して
開口部21aが設けられており、プラズマエッチングは
これらの開口部21aを介して行われる。
【0037】この方法によれば、真空破壊のための大気
導入時など、処理室5内で気体の流れが発生する場合に
おいても、凹部3aがマスク部材21によって覆われて
いるため凹部3a内の水晶板7が吹き飛ばされることな
く確実に保持されるという効果が得られる。もちろん、
キャリア20を用いる場合に凹部20aの上面にマスク
部材21を装着するようにしてもよい。
【0038】このほか、このようなマスク部材21を用
いることにより、以下のような優れた効果を得ることが
できる。プラズマエッチング時には、プラズマによって
発生した活性物質の作用が開口部21aを介して及ぶた
め、プラズマによる水晶板7のエッチングは開口部21
a直下において特に集中的に行われる。この結果、エッ
チング後には、図9に示すように水晶板7の中央部7b
に凹状の窪みが形成され、周囲が厚く中央部7bが薄い
断面形状の水晶板7が得られる。これにより、全体的な
強度を脆弱にすることなく、必要発振周波数に応じた薄
さの水晶板7を製作することができる。
【0039】上記説明したように、本実施の形態に示す
水晶板の製造方法は、水晶板をまず機械研削により粗加
工した後、プラズマエッチングにより所望の厚さまで薄
化加工するものである。これにより、高能率の薄化加工
が実現されると共に、機械研削で発生するマイクロクラ
ック層などのダメージ部分をプラズマエッチングによっ
て除去することができ、ダメージによる破損を有効に防
止して加工歩留まりを向上させることができる。そして
プラズマエッチングによれば、従来の機械研削では達成
できなかった極薄の水晶板を製造することができるの
で、水晶振動子の高周波化への適切な対応が可能とな
る。
【0040】
【発明の効果】本発明によれば、板状の水晶の薄化工程
において、水晶板素材を機械研削した後に、さらにプラ
ズマエッチングにより水晶板をエッチングして薄化する
ようにしたので、水晶振動子の高周波化に適切に対応し
た極薄の水晶板を高い加工歩留まりで製造することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態のプラズマエッチング装
置の断面図
【図2】本発明の一実施の形態のプラズマエッチング装
置の処理室の断面図
【図3】本発明の一実施の形態のプラズマエッチング装
置の下部電極の部分断面図
【図4】本発明の一実施の形態の水晶板の製造方法の工
程説明図
【図5】本発明の一実施の形態のプラズマエッチング装
置の処理室の部分断面図
【図6】本発明の一実施の形態のプラズマエッチング装
置の処理室の部分断面図
【図7】本発明の一実施の形態のプラズマエッチング装
置の処理室の部分断面図
【図8】本発明の一実施の形態のプラズマエッチング装
置の載置部の部分断面図
【図9】本発明の一実施の形態のプラズマエッチング後
の水晶板の断面図
【符号の説明】
3 下部電極 3a 凹部 5 処理室 6 上部電極 7A 水晶板素材 7,7B 水晶板 10 ガス供給部 13 吸着用真空ポンプ 15 高周波電源部 16 排気用真空ポンプ 20 キャリア 21 マスク部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5F004 AA01 BA06 BA07 BB13 BC08 CA02 DA01 DA18 DA26 DB03 EA01 5J108 MM08

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】水晶板をプラズマエッチングにより薄化す
    る水晶板のプラズマエッチング装置であって、内部に平
    行平板電極が配置された処理室と、この処理室内に配置
    され前記水晶板を1個づつ保持する凹部が複数設けられ
    た載置部と、前記処理室内に酸素とフッ素系ガスを含む
    混合ガスを供給するガス供給手段と、前記平行平板電極
    に高周波電圧を印加する高周波電源部とを備えたことを
    特徴とする水晶板のプラズマエッチング装置。
  2. 【請求項2】前記凹部は前記平行平板電極の一方の電極
    に設けられ、この平行平板電極が前記載置部を兼ねるこ
    とを特徴とする請求項1記載の水晶板のプラズマエッチ
    ング装置。
  3. 【請求項3】前記凹部は、平行平板電極上に載置され水
    晶板を保持する保持部材に設けられることを特徴とする
    請求項1記載の水晶板のプラズマエッチング装置。
  4. 【請求項4】前記載置部上に、各凹部に対応して開口部
    が設けられたマスク部材が装着されていることを特徴と
    する請求項1乃至3のいずれかに記載の水晶板のプラズ
    マエッチング装置。
  5. 【請求項5】前記平行平板電極の電極間距離Lは、3
    [mm]〜10[mm]の範囲であることを特徴とする
    請求項1乃至3のいずれかに記載の水晶板のプラズマエ
    ッチング装置。
  6. 【請求項6】前記混合ガスの圧力は、1000[Pa]
    〜3000[Pa]の範囲であることを特徴とする請求
    項1乃至3のいずれかに記載の水晶板のプラズマエッチ
    ング装置。
  7. 【請求項7】水晶板素材を薄化することにより水晶振動
    子用の水晶板を製造する水晶板の製造方法であって、水
    晶板素材を機械研削する工程と、機械研削後の水晶板を
    さらにプラズマエッチングによりエッチングして薄化す
    る工程とを含むことを特徴とする水晶板の製造方法。
  8. 【請求項8】前記プラズマエッチングにおいて、前記水
    晶板を1個づつ保持する複数の凹部が設けられた載置部
    を用いることを特徴とする請求項7記載の水晶板の製造
    方法。
  9. 【請求項9】水晶板素材を薄化することにより製造され
    た水晶振動子用の水晶板であって、水晶板素材を機械研
    削する工程と、機械研削後の水晶板をさらにプラズマエ
    ッチングによりエッチングして薄化する工程とを含む水
    晶振動子の製造方法によって製造されたことを特徴とす
    る水晶板。
  10. 【請求項10】前記プラズマエッチングにおいて、前記
    水晶板を1個づつ保持する複数の凹部が設けられた載置
    部に各凹部に対応して開口部が設けられたマスク部材が
    装着された状態でプラズマエッチングされ、中央部に凹
    状の窪みが形成されていることを特徴とする請求項9記
    載の水晶板。
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