JPH07147027A - 光磁気記録媒体及び該媒体への情報の記録・再生方法 - Google Patents

光磁気記録媒体及び該媒体への情報の記録・再生方法

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JPH07147027A
JPH07147027A JP29353493A JP29353493A JPH07147027A JP H07147027 A JPH07147027 A JP H07147027A JP 29353493 A JP29353493 A JP 29353493A JP 29353493 A JP29353493 A JP 29353493A JP H07147027 A JPH07147027 A JP H07147027A
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Tomonori Iketani
智則 池谷
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Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、実用的に大容量の情報を記録・再
生することのできる二重記録及び多値記録が可能な光磁
気記録媒体及びその記録・再生方法を提供することを目
的とする。 【構成】 透明基板4と、該透明基板4上に積層された
第1の補償温度及び該第1の補償温度よりも高い第1の
キュリー温度を有する第1磁性記録層8と、該第1磁性
記録層8上に積層された、特定波長λ1近傍の光を選択
的に反射するとともに特定波長λ2近傍の光を選択的に
透過する光学多層膜14を有するスペーサ層10と、該
スペーサ層10上に積層された前記第1の補償温度より
も低い第2の補償温度及び前記第1の補償温度近傍の第
2のキュリー温度を有する第2磁性記録層12とから光
磁気記録媒体を構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はレーザビームによる温度
上昇を利用して情報の記録・消去を行い、磁気光学効果
を利用して情報の再生を行う光磁気記録媒体及び該媒体
への情報の記録・再生方法に関する。
【0002】近年、光磁気ディスクの高密度記録化の要
求に伴い、レーザビームの短波長化及びトラックの高密
度化等の対策がとられ、さらにエッジ記録再生方法及び
超解像方法等の方法が提案されている。
【0003】しかし、これらの光磁気記録・再生方法で
は、情報をディスクの円周方向及び半径方向に二次元的
に配して情報を記録及び再生しており、記録密度はもは
や限界となっている。そこで、さらなる記録密度の向上
を達成する記録・再生方法の確立が要望されている。
【0004】
【従来の技術】このように従来の光磁気記録・再生方法
では、情報は二次元的にディスクの円周方向及び半径方
向に記録されている。これをさらに、三次元的に記録膜
の膜厚方向にも異なる情報を記録すれば、単純計算でも
2倍以上の大容量化が実現できる。
【0005】しかし、従来の光磁気記録媒体及び記録・
再生方法では膜厚方向に異なった情報を独立に記録する
ことは困難であり、また、仮に膜厚方向に異なった複数
の情報を独立して記録することができても、従来の方法
では媒体に記録された複数の情報を独立して再生するこ
とが不可能であった。
【0006】かかる問題を解決する方法として、特開平
4−85742号に開示された光磁気記録媒体及び記録
・再生方法がある。この公開公報に開示された従来技術
では、特定波長以上の光のみを通す光選択性を有すると
共に断熱作用を備えた薄膜を第1層と第2層の光磁気記
録膜で挟む構造を有する光磁気記録媒体を使用すること
で多重記録をねらっており、波長の異なる2種のレーザ
ビームを使用して第1及び第2の記録膜にそれぞれ独立
して情報を記録・再生できるように工夫がなされてい
る。
【0007】ところでこの記録・再生方法では、第2層
の情報を読み取る際、ヘッドからのレーザビームが第1
層の記録膜を通過するため、第1層の情報信号をも同時
に再生してしまうことになる。
【0008】上記従来技術では、これを第1層及び第2
層の記録膜のカー回転角を適正に制御したり、第1層の
記録膜の情報信号成分を含んだ第2層の記録膜の情報信
号と第1層の記録膜の情報信号を同時に再生して、両信
号を減算することにより第2層の記録膜の情報信号を得
ている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記公開公報
に記載された従来技術では、第2層の記録膜の情報を読
み取るレーザビームが第1層の記録膜によって吸収され
てしまうため、第1層の記録膜の膜厚を薄くせねばなら
ないことは自明であり、且つ第1層の記録膜のカー回転
角は第2層のカー回転角よりもかなり小さくせねばなら
ない。
【0010】ところが、現在実用となっている磁性体の
カー回転角には限界があり、それに伴って第1層の記録
膜の再生信号が弱くなってしまうため、第1層の記録膜
に記録された情報の読み出しの際の信頼性において非常
に不利である。
【0011】また、第2層の記録膜の情報信号を得たい
場合にも、上記吸収により第2層の記録膜への到達光が
弱化し、第2層の記録膜の情報信号が小さくなること
と、第1層の記録膜を光が2回通過してファラデー効果
によって雑信号である第1層の記録膜の情報信号が相対
的に大きくなってしまうことから、情報再生の信頼性が
低下するという問題があった。
【0012】本発明はこのような点に鑑みてなされたも
のであり、その目的とするところは、実用的に大容量の
情報を記録・再生することのできる二重記録及び多値記
録が可能な光磁気記録媒体及び該媒体への情報の記録・
再生方法を提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の光磁気記録媒体は、透明基板と、該透明基板
上に積層された第1の補償温度及び該第1の補償温度よ
りも高い第1のキュリー温度を有する第1磁性記録層
と、該第1磁性記録層上に積層された、特定波長λ1近
傍の光を選択的に反射するとともに特定波長λ2近傍の
光を選択的に透過する光学多層膜を有するスペーサ層
と、該スペーサ層上に積層された前記第1の補償温度よ
りも低い第2の補償温度及び前記第1の補償温度近傍の
第2のキュリー温度を有する第2磁性記録層とから構成
されることを特徴とする。
【0014】また、上記光磁気記録媒体を二重記録用媒
体として用いる場合には、第1磁性記録層の実効カー回
転角θ1 が第2磁性記録層の実効カー回転角θ2 に概略
等しくなるように媒体を作成し、第1磁性記録層への情
報の記録及び再生には波長λ1のレーザビームを使用し
て従来の光磁気記録と同様の方法で行う。
【0015】第2磁性記録層に情報を記録する場合に
は、まず波長λ1のレーザビームを使用して第1磁性記
録層の情報を再生する。そして、この再生された情報を
参照しながら、波長λ2のレーザビームを照射して、情
報信号“1”を記録する場合には第1磁性記録層の磁化
の向きと同じ向きに第2磁性記録層を磁化させ、情報信
号“0”を記録する場合には第1磁性記録層の磁化の向
きとは逆向きに第2磁性記録層を磁化させる。
【0016】第2磁性記録層に記録された情報を再生す
る場合には、波長λ2のレーザビームを用いて、第1磁
性記録層と第2磁性記録層の両方の信号が合成された状
態で検出し、カー回転角が正又は負のいずれかに検出さ
れれば“1”、検出されなければ“0”として情報を読
み出す。
【0017】また、上述した光磁気記録媒体は、媒体の
第1磁性記録層及び第2磁性記録層が波長λ1のレーザ
ビーム及び波長λ2のレーザビームをそれぞれ用いるこ
とによって、個々に独立して磁化の向きが変えられるこ
とを利用して、第1及び第2磁性記録層のカー回転角を
θ1 ,θ2 としたとき、θ1 =θ2 であれば3値記録用
媒体として、θ1 ≠θ2 であれば4値記録用媒体として
利用可能である。
【0018】例えば4値記録をする場合には、0,1,
2,3といった4種の情報に対して、(第1磁性記録層
の磁化方向,第2磁性記録層の磁化方向)=(下,
下),(下,上),(上,下),(上,上)と対応させ
ることで記録可能である。
【0019】再生する場合には、波長λ2のレーザビー
ムを用い、検出されるカー回転角−(θ1 +θ2 ),−
θ1 +θ2 ,+θ1 −θ2 ,+θ1 +θ2 のそれぞれを
0,1,2,3という4種の情報として扱うことで再生
が可能となる。
【0020】一方、第1磁性記録層のカー回転角が第2
磁性記録層のカー回転角に等しい媒体、即ちθ1 =θ2
の媒体では、−θ1 +θ2 =+θ1 −θ2 =0となって
しまうため、3値記録・再生として利用するか、或いは
上述した二重記録・再生として利用する。
【0021】
【作用】本発明によれば、第1磁性記録層と第2磁性記
録層との間に介在されたスペーサ層に特定波長λ1のレ
ーザビームを選択的に反射する機能を持たせたため、第
1磁性記録層に記録された情報を再生する場合、所謂反
射構成媒体として作用し、第1磁性記録層の膜厚を薄く
しても信号の劣化を起こすことなく再生が可能とにな
る。
【0022】また、第2磁性記録層に記録・再生する場
合、第1磁性記録層とのクロストークをキャンセルせず
に逆に利用する方法を採用しているため、第1磁性記録
層とのクロストークを気にすることなく第2磁性記録層
に記録された情報の再生が可能となる。
【0023】従って、従来の光磁気記録では単層の磁性
記録層にしか情報を記録できなかったが、本発明では第
1及び第2磁性記録層にそれぞれ独立した情報を記録す
ることができ、再生においてもそれらの情報を別々に信
頼性良く読み出すことができる二重記録が可能となる。
【0024】また、本発明の光磁気記録媒体を上述した
方法で記録・再生することにより、従来の2値記録・再
生よりさらに多くの情報を記録・再生することのでき
る、所謂多値記録・再生が可能となる。
【0025】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して詳細
に説明する。まず図1を参照して、本発明の光磁気記録
媒体の構成について説明する。光磁気記録媒体2は、透
明基板4上に例えばスパッタリングにより以下の各層を
積層して構成される。即ち、透明基板4上にまず保護層
6を積層し、該保護層6上に第1磁性記録層8を積層す
る。
【0026】第1磁性記録層8はある程度高い第1の補
償温度TCOMP1 と該第1の補償温度TCOMP1 よりも高い
第1のキュリー温度TC1を有しており、例えば、Dy
0.25Fe0.60Co0.15の組成を有している。
【0027】第1磁性記録層8上には、特定波長λ1
(例えば530nm)近傍の光を選択的に反射すると共
に特定波長λ2(例えば1060nm)近傍の光を選択
的に透過する光学多層膜を有するスペーサ層10が積層
されている。
【0028】スペーサ層10は、図2に示すように光学
多層膜14を一対の透明誘電体層16a,16bで挟ん
で構成されている。本実施例では光源として、Nd3+
YAGレーザ(λ=1060nm)及びその第2次高調
波(SHG光:λ=530nm)を使用するので、λ1
=530nm,λ2=1060nmとなる。
【0029】従って、光学多層膜14の構成を、最外層
をZnSとして、ZnSとNa3 AlF6 を交互に重ね
た全体で9層構成とし、ZnSを56nm,Na3 Al
6を98nmの幾何膜厚とした。
【0030】これは光学膜厚に直すとそれぞれλ1の1
/4波長膜となるので、波長λ1のレーザビームはこの
光学多層膜によって大部分が反射されることになる。透
明誘電体層16a,16bは石英(SiO2 )を用い、
膜厚はそれぞれ300nm程度とした。
【0031】図3にスペーサ層10の光学特性を示す。
即ち、スペーサ層10は波長λ1(530nm)の光に
対しては破線で示されるように強い反射率を示し、波長
λ2(1060nm)の光に対しては実線で示されるよ
うに強い透過率を示す。
【0032】再び図1を参照すると、スペーサ層10上
には、第1の補償温度TCOMP1 よりも低い第2の補償温
度TCOMP2 と第1の補償温度TCOMP1 近傍の第2のキュ
リー温度TC2を有する第2磁性記録層12が積層されて
いる。第2磁性記録層12はDy0.29Fe0.46Co0.25
の組成を有している。
【0033】第2磁性記録層12を加熱して情報を記録
する際、第1磁性記録層8も加熱されてしまうので、第
2磁性記録層12の記録時の温度、即ち概略第2のキュ
リー温度TC2において、第1磁性記録層8は十分な保磁
力Hcを持つ必要がある。
【0034】そこで本実施例では、第1磁性記録層8の
保磁力Hcが無限大となる第1補償温度TCOMP1 が第2
キュリー温度TC2とほぼ等しくなるようにした。また、
第2補償温度TCOMP2 は情報再生時の温度よりも高い必
要がある。
【0035】本実施例の光磁気記録媒体は上述したよう
に構成されているので、図4に示すように、波長λ1の
レーザビームはスペーサ層10の光学多層膜14でほぼ
完全に反射され、波長λ2のレーザビームはスペーサ層
10の光学多層膜14を透過してスペーサ層10と第2
磁性記録層12の界面で反射される。
【0036】これにより、波長λ1のレーザビームを使
用して第1磁性記録層8に情報の記録・再生を行うこと
ができ、波長λ2のレーザビームを使用して第2磁性記
録層12に情報の記録・再生を行うことができる。
【0037】次に図5を参照して、本発明の記録・再生
方法を実施するのに適した光磁気ディスク装置の概略構
成について説明する。コントローラ20により制御され
る駆動回路22により、記録すべき情報に応じてN
3+:YAGレーザ24が駆動される。Nd3+:YAG
レーザ24は波長λ1(1060nm)のレーザビーム
を出力し、このレーザビームはフィルタ26を通過して
波長λ1用の光磁気光学系28に入力される。
【0038】そして、電磁石36で所定方向のバイアス
磁界を印加しながら光磁気光学系28で第1磁性記録層
8に情報の記録が行われる。再生時には、同じく波長λ
1のパワーの弱いレーザビームを光磁気光学系28で照
射して第1磁性記録層8に記録された情報の読み出しを
行う。
【0039】一方、Nd3+:YAGレーザ24から出射
された波長λ1のレーザビームはSHG素子30で波長
λ2(530nm)のレーザビームに変換され、フィル
タ32を介してλ2用光磁気光学系34に入力される。
SHG素子30はKTiOPO4 ,KNbO3 等の非線
形光学結晶から形成される。
【0040】そして、第2磁性記録層12に情報を記録
するときには、まず第1磁性記録層8に記録されている
情報を再生し、この再生情報を参照して電磁石38の磁
化方向を制御しながら光磁気光学系34により第2磁性
記録層12に情報の記録を行う。
【0041】第2磁性記録層12に記録された情報の再
生を行う場合には、光磁気光学系34により同じく波長
λ2のパワーの弱いレーザビームを透明基板2側から照
射して情報の再生を行う。
【0042】以下、本発明の二重記録方法の一例につい
て、表1を参照しながら説明する。
【0043】
【表1】
【0044】第1及び第2磁性記録層8,12にそれぞ
れ異なる情報を記録するためには、第1磁性記録層8の
実効カー回転角θ1 が第2磁性記録層12の実効カー回
転角θ2 に概略等しい必要があるため、このような関係
が得られるように光磁気記録媒体2を作成する。
【0045】第1磁性記録層8に情報を記録する場合に
は、電磁石36で所定方向のバイアス磁界を印加しなが
らλ1用光磁気光学系28で一般的な光磁気記録方法と
同様な方法で情報の記録を行う。
【0046】ただし、第2磁性記録層12の情報は第1
磁性記録層8と完全に独立しているわけではないので、
第1磁性記録層8の磁化が反転した場合、第2磁性記録
層12の磁化も後で反転させる必要がある。
【0047】第2磁性記録層12に情報を記録する場合
には、まず第1磁性記録層8の磁化の状態を参照する必
要がある。そのためにはまず、波長λ1のレーザビーム
で第1磁性記録層8の情報を再生する。
【0048】再生された情報をコントローラ20に取り
込み、コントローラ20で再生情報に応じて電磁石38
の磁化方向を制御しながら、λ2用光磁気光学系34に
より第2磁性記録層12に情報の記録を行う。
【0049】この際、波長λ2のレーザビームは第1及
び第2磁性記録層8,12を同時に加熱し、温度TW2
達する。しかし、TW2≒TComp1 ≒TC2とするため第2
磁性記録層12の記録に際して第1磁性記録層8の磁化
方向が変わることはない。
【0050】具体的には、表1を参照すると明らかなよ
うに、第2磁性記録層12に情報信号“1”を記録する
場合には、第1磁性記録層8の磁化方向と同じ向きに第
2磁性記録層12を磁化させ、情報信号“0”を記録す
る場合には、第1磁性記録層8の磁化方向とは逆方向に
第2磁性記録層12を磁化させる。
【0051】次に、上述した方法により第1及び第2磁
性記録層8,12に記録された情報の再生方法につい
て、表2を参照しながら説明する。
【0052】
【表2】
【0053】第1磁性記録層8に記録された情報の再生
はλ1用光磁気光学系28を使用して、記録媒体2に波
長λ1のレーザビームを照射して行い、第2磁性記録層
12に記録された情報の再生はλ2用光磁気光学系34
を使用して、記録媒体2に波長λ2のレーザビームを使
用して行う。
【0054】第1磁性記録層8に記録された情報の再生
は、従来の再生方法通りカー回転角θ1 がプラスならば
“1”とし、カー回転角がθ1 がマイナスならば“0”
とする。
【0055】第2磁性記録層12に記録された情報を再
生する場合には、λ2用光磁気光学系34を使用して、
記録媒体2に波長λ2の光ビームを照射する。これによ
り、第1磁性記録層8と第2磁性記録層12の信号が合
成された状態で検出する。
【0056】合成カー回転角が正又は負のいずれかに検
出されれば、即ち±(θ1 +θ2 )の場合には、第2磁
性記録層12の再生信号を“1”とする。また、合成カ
ー回転角が検出されなければ、即ちθ1 −θ2 又はθ2
−θ1 ≒0の場合には、第2磁性記録層12の再生信号
を“0”とする。
【0057】次に、本発明の光磁気記録媒体を使用して
の4値の記録・再生方法について表3を参照して説明す
る。
【0058】
【表3】
【0059】4値記録の場合には、θ1 >θ2 の必要が
あり、第1及び第2磁性記録層8,12のカー回転角が
このような回転角となるように光磁気記録媒体2を作成
する。記録の仕方は基本的には上述した二重記録の場合
と変わらない。
【0060】即ち、第1磁性記録層8の記録には光磁気
光学系28と電磁石36を使用し、第2磁性記録層12
の記録には光磁気光学系34と電磁石38を使用する。
具体的には、まず最初の1回転で第1磁性記録層8に記
録し、次の1回転で第2磁性記録層12に記録する。
【0061】情報信号“0”を記録する場合には、第1
及び第2磁性記録層8,12とも磁化方向が下向きにな
るように記録する。情報信号“1”を記録する場合に
は、第1磁性記録層8の磁化方向が下向きに、第2磁性
記録層12の磁化方向が上向きとなるように記録する。
【0062】また、情報信号“2”の記録の場合には、
第1磁性記録層8の磁化方向が上向きに、第2磁性記録
層12の磁化方向が下向きとなるように記録する。さら
に、情報信号“3”の記録の場合には、第1及び第2磁
性記録層8,12の磁化方向が上向きとなるように記録
する。
【0063】再生は光磁気光学系34を使用して、波長
λ2のレーザビームを記録媒体2に照射して行う。これ
により、カー回転角−(θ1 +θ2 ),−θ1 +θ2
θ1−θ2 ,θ1 +θ2 が得られ、それぞれ情報信号
“0”,“1”,“2”,“3”を再生することができ
る。
【0064】また、θ1 =θ2 の光磁気記録媒体2を使
用すると、−θ1 +θ2 =+θ1 −θ2 =0となるた
め、3値の記録・再生をすることができる。
【0065】
【発明の効果】本発明は以上詳述したように構成したの
で、2層の磁性記録層に独立した情報をそれぞれ記録す
ることができ、再生においても記録された情報を別々に
高信頼性で読み出すことのできる二重記録・再生が可能
になるという効果を奏する。
【0066】さらに、従来の2値記録・再生よりもさら
に多くの情報を記録・再生することのできる、所謂多値
記録・再生が可能であるという効果も有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例の光磁気記録媒体の断面図であ
る。
【図2】本発明実施例で使用するスペーサ層の断面図で
ある。
【図3】スペーサ層の光学特性を示す図である。
【図4】スペーサ層の作用を説明する図である。
【図5】本発明方法を実施するのに適した光磁気ディス
ク装置のブロック構成図である。
【符号の説明】
4 透明基板 6 保護膜 8 第1磁性記録層 10 スペーサ層 12 第2磁性記録層 14 光学多層膜 16a,16b 透明誘電体層

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明基板(4) と、 該透明基板(4) 上に積層された第1の補償温度及び該第
    1の補償温度よりも高い第1のキュリー温度を有する第
    1磁性記録層(8) と、 該第1磁性記録層(8) 上に積層された、特定波長λ1近
    傍の光を選択的に反射するとともに特定波長λ2近傍の
    光を選択的に透過する光学多層膜(14)を有するスペーサ
    層(10)と、 該スペーサ層(10)上に積層された前記第1の補償温度よ
    りも低い第2の補償温度及び前記第1の補償温度近傍の
    第2のキュリー温度を有する第2磁性記録層(12)と、 を具備したことを特徴とする光磁気記録媒体。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の光磁気記録媒体の内前記
    第1磁性記録層(8)の実効カー回転角θ1 が前記第2磁
    性記録層(12)の実効カー回転角θ2 に概略等しい光磁気
    記録媒体を使用して、 前記透明基板(4) 側から前記特定波長λ1の記録光を照
    射して選択的に前記第1磁性記録層(8) に第1の情報を
    記録し、 前記透明基板(4) 側から前記特定波長λ1の再生光を照
    射して前記第1磁性記録層(8) に記録された前記第1の
    情報を再生し、 再生された前記第1の情報を参照しながら、前記透明基
    板(4) 側から前記特定波長λ2の記録光を照射して、情
    報信号“1”を記録する場合には前記第1磁性記録層
    (8) の磁化の向きと同じ向きに前記第2磁性記録層(12)
    を磁化させ、情報信号“0”を記録する場合には第1磁
    性記録層(8) の磁化の向きとは逆方向に前記第2磁性記
    録層(12)を磁化させて、第2の情報を前記第2磁性記録
    層(12)に記録し、 前記透明基板(4) 側から前記特定波長λ1の再生光を照
    射して、前記第1磁性記録層(8) に記録された第1の情
    報のみを選択的に読み出し、 前記透明基板(4) 側から前記特定波長λ2の再生光を照
    射して、前記第1及び第2磁性記録層(8,12)に記録され
    た情報信号を合成された状態で検出し、 正又は負のいずれかのカー回転角が検出されれば
    “1”、検出されなければ“0”として前記第2の情報
    を読み出すことを特徴とする光磁気記録媒体への情報の
    記録・再生方法。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の光磁気記録媒体を使用し
    て、 前記透明基板(4) 側から前記特定波長λ1の記録光を照
    射して、記録すべき多値情報に応じて前記第1磁性記録
    層(8) を磁化させ、同じく前記透明基板(4) 側から前記
    特定波長λ2の記録光を照射して、記録すべき多値情報
    に応じて前記第2磁性記録層(12)を磁化させ、 前記第1及び第2磁性記録層(8,12)の磁化の向きの組み
    合わせにより多値情報を記録し、 前記透明基板(4) 側から前記特定波長λ2の再生光を照
    射して、検出されるカー回転角の相違により前記多値情
    報を読み出すことを特徴とする光磁気記録媒体への多値
    情報の記録・再生方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO1997003439A1 (en) * 1995-07-13 1997-01-30 Hitachi Maxell, Ltd. Magneto-optical recording medium and method for recording and reproduction thereon
JP2006031925A (ja) * 2004-07-16 2006-02-02 Agency For Science Technology & Research データ蓄積デバイス

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