JPH0714628B2 - 布入りゴムベロ−ズの製造方法 - Google Patents
布入りゴムベロ−ズの製造方法Info
- Publication number
- JPH0714628B2 JPH0714628B2 JP29620986A JP29620986A JPH0714628B2 JP H0714628 B2 JPH0714628 B2 JP H0714628B2 JP 29620986 A JP29620986 A JP 29620986A JP 29620986 A JP29620986 A JP 29620986A JP H0714628 B2 JPH0714628 B2 JP H0714628B2
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- cloth
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- short column
- rubber
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は布入りゴムベローズの製造方法に関する。
従来、ゴムの外壁部からなるベローズを製造するのに複
雑な金型のキャビティ内にゴム材料を射出等にて充填
し、これを加熱して、成形していた。
雑な金型のキャビティ内にゴム材料を射出等にて充填
し、これを加熱して、成形していた。
しかし、このような従来の金型を用いる製造方法では、
金型の製作が面倒で高価なものとなる欠点があり、特
に、ベローズの外壁部の内部に布が入ったものを製造す
ることは至難であった。
金型の製作が面倒で高価なものとなる欠点があり、特
に、ベローズの外壁部の内部に布が入ったものを製造す
ることは至難であった。
本発明は、少くとも1個の山部を、外壁部に有するゴム
ベローズの製造方法であって、外周面が円柱状の短柱体
と、該短柱体に着脱可能に外嵌されると共に1箇所にバ
イアスカットを有する山部成形リング体と、から成る中
子治具を用いて、該中子治具の外周面に、生ゴムシート
体及び布体を適数枚積層状として、巻付け、その後、加
熱加硫し、次に上記短柱体を抜出し、さらに上記山部成
形リング体を上記バイアスカットの部分から縮径変形し
て、加硫後の布入りゴムベローズの上記山部から該山部
成形リング体を、抜去ることによって、外壁部の内部に
布が入ったゴムベローズを製造する。
ベローズの製造方法であって、外周面が円柱状の短柱体
と、該短柱体に着脱可能に外嵌されると共に1箇所にバ
イアスカットを有する山部成形リング体と、から成る中
子治具を用いて、該中子治具の外周面に、生ゴムシート
体及び布体を適数枚積層状として、巻付け、その後、加
熱加硫し、次に上記短柱体を抜出し、さらに上記山部成
形リング体を上記バイアスカットの部分から縮径変形し
て、加硫後の布入りゴムベローズの上記山部から該山部
成形リング体を、抜去ることによって、外壁部の内部に
布が入ったゴムベローズを製造する。
短柱体と山部成形リング体から成る中子治具を、その上
に巻付けた生ゴムシート及び布と共に、加熱する。これ
によって加熱加硫を行ない、その後に、順次、短柱体及
び山部成形リング体を抜去ればよい。山部成形リング体
は、1箇所にバイアスカットを有するから、この抜去作
業は容易である。
に巻付けた生ゴムシート及び布と共に、加熱する。これ
によって加熱加硫を行ない、その後に、順次、短柱体及
び山部成形リング体を抜去ればよい。山部成形リング体
は、1箇所にバイアスカットを有するから、この抜去作
業は容易である。
以下、図示の実施例を説明する。
第1図にゴムベローズ1の一例を示し、1個の山部2を
中央に有すると共に両端に外鍔部3,3を有する。しかも
後述のようにこのベローズ1は布が肉厚の中間に入った
布入りゴム膜から成っている。
中央に有すると共に両端に外鍔部3,3を有する。しかも
後述のようにこのベローズ1は布が肉厚の中間に入った
布入りゴム膜から成っている。
この製造方法を順次説明すると、まず、第2図に示す如
く、生ゴムシートを所定の大きさと形状に切断して生ゴ
ムシート体4,4を得ると共に、補強用の布を切断して布
体5を得る。次に、このようにして得られた生ゴムシー
ト体4,4の間に布体5をサンドウィッチ状に介装して積
層する。つまり、一枚の生ゴムシート体4の上に布体5
を敷き、トルエン等を塗付し、さらにもう一枚の生ゴム
シート体4を被せて、ローラ等で押圧して、接着すれば
よい。なお、接着後、トルエン等を気化させるために一
日程度放置するのがよい。
く、生ゴムシートを所定の大きさと形状に切断して生ゴ
ムシート体4,4を得ると共に、補強用の布を切断して布
体5を得る。次に、このようにして得られた生ゴムシー
ト体4,4の間に布体5をサンドウィッチ状に介装して積
層する。つまり、一枚の生ゴムシート体4の上に布体5
を敷き、トルエン等を塗付し、さらにもう一枚の生ゴム
シート体4を被せて、ローラ等で押圧して、接着すれば
よい。なお、接着後、トルエン等を気化させるために一
日程度放置するのがよい。
次に、第3図〜第5図に示すような中子治具6を用い
る。つまり、上記積層状とした生ゴムシート体4,4と布
体5の積層シート体7を第6図のように巻付ける。具体
的には、この中子治具6は、外周面が円柱状の短柱体8
と、該短柱体8に第3図中の矢印A方向から外嵌される
1箇所にバイアスカット9を有する横断面円弧状の山部
成形リング体10と、から構成されている。さらに具体的
に言えば、短柱体8はPTFE樹脂等からなる円形中空柱で
あり、また、山部成形リング体10も同様の材質からなる
肉薄の円弧状断面である。矢印A方向に挿入したとき
に、密嵌状となるように、短柱体8の外径寸法よりも僅
かに小さく山部成形リング体10の孔11,11を形成するの
が望ましい。
る。つまり、上記積層状とした生ゴムシート体4,4と布
体5の積層シート体7を第6図のように巻付ける。具体
的には、この中子治具6は、外周面が円柱状の短柱体8
と、該短柱体8に第3図中の矢印A方向から外嵌される
1箇所にバイアスカット9を有する横断面円弧状の山部
成形リング体10と、から構成されている。さらに具体的
に言えば、短柱体8はPTFE樹脂等からなる円形中空柱で
あり、また、山部成形リング体10も同様の材質からなる
肉薄の円弧状断面である。矢印A方向に挿入したとき
に、密嵌状となるように、短柱体8の外径寸法よりも僅
かに小さく山部成形リング体10の孔11,11を形成するの
が望ましい。
第4図と第5図のように中子治具6を組立てて後に、前
記積層シート体7を手で伸ばしつつ巻付けてゆく。山部
成形リング体10及び短柱体8の露出部にわたって巻付け
て、第6図の状態となる。次に、同図に示すように一対
の円環状の金属フランジ12,12を、短柱体8の両端部に
取付けて、第8図に示すように、巻付けた積層シート体
7の両端部を起立させて外鍔部3,3を形成する。
記積層シート体7を手で伸ばしつつ巻付けてゆく。山部
成形リング体10及び短柱体8の露出部にわたって巻付け
て、第6図の状態となる。次に、同図に示すように一対
の円環状の金属フランジ12,12を、短柱体8の両端部に
取付けて、第8図に示すように、巻付けた積層シート体
7の両端部を起立させて外鍔部3,3を形成する。
次に、第9図に破線で示すように、積層シート体7の外
周面から、まず、加硫シリコーンゴムシート14を巻付
け、その上に湿らせた綿布15を巻付け、積層シート体7
の外鍔部3,3を、半円リング16,16とボルトにて締付けて
固定する。なお、半円リング16,16の合せ目には、薄いP
TFE樹脂等のシート片17(第11図参照)を介装して、ゴ
ムのはみ出しを防止する。
周面から、まず、加硫シリコーンゴムシート14を巻付
け、その上に湿らせた綿布15を巻付け、積層シート体7
の外鍔部3,3を、半円リング16,16とボルトにて締付けて
固定する。なお、半円リング16,16の合せ目には、薄いP
TFE樹脂等のシート片17(第11図参照)を介装して、ゴ
ムのはみ出しを防止する。
その後、第11図のように、治具と共に、倍造機18に入れ
て蒸気加硫する。例えば、約160℃で約15分間の加熱加
硫を行なえばよい。
て蒸気加硫する。例えば、約160℃で約15分間の加熱加
硫を行なえばよい。
この加熱により、第10図で示した綿布15は収縮して、積
層シート体7を加圧状態に保って、中子治具6の形状に
合致した正規形状に加硫出来ることとなり、しかも、加
硫シリコーンゴムシート14を介装したから、製品として
の布入りゴムベローズ1の表面に布目が付かない。
層シート体7を加圧状態に保って、中子治具6の形状に
合致した正規形状に加硫出来ることとなり、しかも、加
硫シリコーンゴムシート14を介装したから、製品として
の布入りゴムベローズ1の表面に布目が付かない。
次に、倍造機18から取出し、水冷却する。
冷却後、第12図に示すように、治具から製品としてのベ
ローズ1を外せばよい。即ち、ボルトを外して、半円リ
ング16…を取外し、金属フランジ12,12も取外し、短柱
体8は矢印E方向へ抜出す。かつ、山部成形リング体10
は、第13図乃至第14図に示す如く、バイアスカット9の
部分から、縮径変形して、ベローズ1の開口小径部19か
ら、第1図中の矢印Fのように(軸心方向)へ抜去るこ
とができる。
ローズ1を外せばよい。即ち、ボルトを外して、半円リ
ング16…を取外し、金属フランジ12,12も取外し、短柱
体8は矢印E方向へ抜出す。かつ、山部成形リング体10
は、第13図乃至第14図に示す如く、バイアスカット9の
部分から、縮径変形して、ベローズ1の開口小径部19か
ら、第1図中の矢印Fのように(軸心方向)へ抜去るこ
とができる。
なお、本発明は図示の実施例に限定されないことは勿論
であって、布入りゴムベローズ1が2個以上の山部2…
を有する形状であれば、山部成形リング体10…を2個以
上用い、あるいは、2個以上の山部を有する一体蛇腹形
体であってバイアスカットを有するものを、使用しても
よい。また、積層シート体7として、布体5…を2枚以
上介装するも好ましい。また外鍔部3及びその附近の形
状も種々のものとすることが可能である。
であって、布入りゴムベローズ1が2個以上の山部2…
を有する形状であれば、山部成形リング体10…を2個以
上用い、あるいは、2個以上の山部を有する一体蛇腹形
体であってバイアスカットを有するものを、使用しても
よい。また、積層シート体7として、布体5…を2枚以
上介装するも好ましい。また外鍔部3及びその附近の形
状も種々のものとすることが可能である。
さらに、第15図に示すように山部成形リング体10として
内周面が円形孔をなす形状としても好ましいことがあ
る。即ちち、横断面を三ケ月形状として充実させる。こ
の場合、PTFE等の材質では変形を考慮したとき、第3図
よりも好ましいといえる。
内周面が円形孔をなす形状としても好ましいことがあ
る。即ちち、横断面を三ケ月形状として充実させる。こ
の場合、PTFE等の材質では変形を考慮したとき、第3図
よりも好ましいといえる。
本発明によれば、複雑かつ大形の金型を要さず、簡易な
成形用中子治具6にて安価に成形出来る。しかも、従来
は至難であった布体5が肉厚内部に入ったゴムベローズ
の製造が実現出来た。また、中子治具6の山部成形リン
グ体10はバイアスカット9の部分から縮径変形して、抜
去り得ることにより、製品としての加硫後のベローズに
無理な力を加えずに済み、損傷を与えることを防止出来
る。
成形用中子治具6にて安価に成形出来る。しかも、従来
は至難であった布体5が肉厚内部に入ったゴムベローズ
の製造が実現出来た。また、中子治具6の山部成形リン
グ体10はバイアスカット9の部分から縮径変形して、抜
去り得ることにより、製品としての加硫後のベローズに
無理な力を加えずに済み、損傷を与えることを防止出来
る。
第1図は本発明の最終工程を示す斜視図、第2図は生ゴ
ムシート体と布体との重ね方を説明する断面図、第3図
は中子治具の分解説明図、第4図は組立状態の同斜視
図、第5図は組立状態の断面図、第6図は中子治具に積
層シート体を巻付けた状態を示す分解説明図、第7図は
第6図のM部詳細図、第8図〜第14図はその後の製造工
程を順次示す説明図、第15図は山部成形リング体の変形
例を示す断面図である。 1……ゴムベローズ、2……山部、4……生ゴムシート
体、5……布体、6……中子治具、8……短柱体、9…
…バイアスカット、10……山部成形リング体。
ムシート体と布体との重ね方を説明する断面図、第3図
は中子治具の分解説明図、第4図は組立状態の同斜視
図、第5図は組立状態の断面図、第6図は中子治具に積
層シート体を巻付けた状態を示す分解説明図、第7図は
第6図のM部詳細図、第8図〜第14図はその後の製造工
程を順次示す説明図、第15図は山部成形リング体の変形
例を示す断面図である。 1……ゴムベローズ、2……山部、4……生ゴムシート
体、5……布体、6……中子治具、8……短柱体、9…
…バイアスカット、10……山部成形リング体。
Claims (1)
- 【請求項1】少くとも1個の山部を、外壁部に有するゴ
ムベローズの製造方法であって、外周面が円柱状の短柱
体と、該短柱体に着脱可能に外嵌されると共に1箇所に
バイアスカットを有する山部成形リング体と、から成る
中子治具を用いて、該中子治具の外周面に、生ゴムシー
ト体及び布体を適数枚積層状として、巻付け、その後、
加熱加硫し、次に上記短柱体を抜出し、さらに上記山部
成形リング体を上記バイアスカットの部分から縮径変形
して、加硫後の布入りゴムベローズの上記山部から該山
部成形リング体を、抜去ることを特徴とする布入りゴム
ベローズの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29620986A JPH0714628B2 (ja) | 1986-12-11 | 1986-12-11 | 布入りゴムベロ−ズの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29620986A JPH0714628B2 (ja) | 1986-12-11 | 1986-12-11 | 布入りゴムベロ−ズの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63147630A JPS63147630A (ja) | 1988-06-20 |
JPH0714628B2 true JPH0714628B2 (ja) | 1995-02-22 |
Family
ID=17830585
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29620986A Expired - Lifetime JPH0714628B2 (ja) | 1986-12-11 | 1986-12-11 | 布入りゴムベロ−ズの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0714628B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0715183Y2 (ja) * | 1988-11-02 | 1995-04-10 | 富士電機株式会社 | 機器ケースの均圧ベローズ |
CN110091448A (zh) * | 2019-05-27 | 2019-08-06 | 江苏神通阀门股份有限公司 | 一种夹布膜片模具 |
-
1986
- 1986-12-11 JP JP29620986A patent/JPH0714628B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS63147630A (ja) | 1988-06-20 |
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