JPS6124434A - 繊維強化プラスチツクス製円筒体の製造方法及び装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は繊維強化プラスチックス（以下、単にＦＲＰ
という）製内筒体の製造方法に関し、更に詳しくはテー
パ円筒体、ベローズ付円筒体など断面に複数個の凹凸形
状を含むＦＲＰ製円筒体の製造方法に関するものである
。

〔従来技術〕

従来、テーパ円筒体、ベローズ付円筒体など断面に複数
個の凹凸形状を含む複雑な形状（７）ＦＲＰ製円筒体は
５分割金型上にフィラメントワインディング法（以下、
単にＦＷ法という）により、樹脂を含浸した連続繊維を
巻付け、必要に応じて外型を被せて硬化成形する方法が
とられている。

〔発明が解決しようとする問題点〕

上記のごとき従来法によると、金型が分割型であるため
段取シに時間がかかシ量産的でなく、また外型を分割型
とすると巻付繊維のかみこみ等の不具合がある。また、
その外型をゴム状の円筒体により形成する場合は偏肉が
生じ易く、寸法精度が低い、などの問題点がある。

そこで、この発明は前述のごとき複数個の凹凸形状を含
む円筒体を精度よく、かつ容易に製造できる方法および
その装置を提供することを目的としている。

〔問題点を解決するだめの手段〕

この出願の「特許請求の範囲」第１項に記載の方法に関
する発明（以下、第１発明という）は。

芯型に装着した柔軟な円筒型上に樹脂を含浸した連続繊
維を巻付け、かつ複数の凹凸成形部を有する外型を被せ
たのち、上記凹凸成形部のうち多くとも２個所の連続し
た凹凸成形部ごとに逐一円筒型内面から加圧し、繊維巻
付は層を上記凹凸成形部に沿って変形するようにしたも
のである。

また、「特許請求の範囲」第２項に記載の装置に関する
発明（以下、第２発明という）は、成形すべき複数個の
凹凸のうち多くとも２個の連続した凹凸に相当する幅で
芯型の一部を区切ることによって加圧部を形成し、上記
各加圧部の外周面に粘弾性体を気密を保持して装着する
ことによりその外周面と粘弾性体との間に加圧室を形成
し、上記各加圧室に芯型を通じて加圧用通気管を連通し
。

かつ上記芯型および加圧部外周に柔軟な円筒型を嵌めた
構成としたものである。

〔実施例〕

添付の図面に示す実施例は、第１および第２発明に共通
したものである。第１図はこの発明によって製造しよう
とする製品の一例として、ベローズ部１とその両側の円
筒部２とからなるベローズ付きＦＲＰ製円筒体を示して
いる。

第２図は内金型３のまわシに樹脂を含浸した連続繊維を
巻（＝Ｊけることによって繊維巻付は層４を形成した状
態を示している。

上記の内金型３は芯型５を有し、その芯型５の中央部に
おいて軸芯のまわシに加圧部６を形成している。加圧部
６は、芯型５の小径部７に嵌入される環状の中間部材８
とその中間部材８の外周に嵌入された複数個の環状部材
９および各環状部材９の外周面に装着されたゴム等の粘
弾性体１ｏとから成るものであり、中間部材８と環状部
材９は芯型５の小径部７の一端に嵌入された押えリング
１１によって固定される。

上記の粘弾性体１０は環状部材９の両側面に気密を保持
して固着され、環状部材９の端面との間に加圧室１２を
形成する。これらの加圧室１２は。

環状部材９．中間部材８および押えリング１１に設けら
れた通気管１３に連通され、個別または同時に加圧でき
るようになっている。

上記芯型５の大径部１３′、非加圧状態の粘弾性体１０
および押えリング１１の外径は等しく形成され、これら
の外周にゴム等の粘弾性体またはアルミニウム等の金属
円筒からなる円筒型１４を被せる。この円筒型１４の外
周に、樹脂を含浸した連続繊維をＦＷ法により巻付けて
繊維巻付は層４を形成する。

外型１５は、第３図および第４図に示すように、軸芯に
治って複数個に分割され、その内面に凹凸成形部１６が
設けられている。

上記の外型１５を繊維巻付は層４上に被せ、前記の加圧
室１２を１個づつまたは多くとも２個づつ加圧すること
により、粘弾性体１０を外型１５の凹凸成形部１６に沼
って変形せしめ、同時に円筒型１４および繊維巻付は層
４を変形せしめることにより、ベローズ部１および円筒
部２をもったベローズ付円筒に硬化成形せしめる。

硬化成形後の脱型は、加圧室１２の加圧を解除したのち
、内型３を脱型する。この場合、円筒型１４が粘弾性体
の場合はこれを抜き取シ、また金属円筒の場合はこれを
取シ壊す。

上記の実施例において、同時に加圧する加圧室１２の数
を１または２に限定しているのは、２以上の加圧室１２
を同時に加圧すると１両端の加圧室１２によって加圧さ
れる部分は１円筒部２に連らなった部分であるので、粘
弾性体１０に対する拘束力が比較的少ないのに対し、中
央部分においてはその両側の成形部分における粘弾性体
１０によって拘束を受けるため、全体として中央部分の
膨みが小さくなり、均−一な形状のイローズ部を成形す
ることができないからである。

しかるに、この発明のように、１まだは２の加圧室１２
ごとに加圧すると、各成形部における粘弾性体１０の拘
束力が小さいので、上記のごとき不都合は生じない。

−なお、上記の実施例においては、繊維巻付は層４上に
直接外型１５を被せているが、外型１５の清掃を簡単に
するために２層４上に薄膜を敷いたのちに外型１５を被
せ、脱型の際にその薄膜を除去するようにしてもよい。

また２円筒型１４の外周に合成樹脂製薄膜を敷くか、或
いは円筒型１４自体を合成樹脂製薄膜によって形成する
と、内面に合成樹脂薄膜を有するＦＲＰ製円節円筒体る
ことができる。このような円筒体は１例えば高速回転体
のベローズの如く、薄肉化が要求される用途においては
、耐リーク性能の見地からも有効である。

〔発明の効果〕

以上のように、この出願の第１発明および第２発明によ
れは、ベローズ付き円筒体など断面Ｃこ複数の凹凸を有
する複雑［ＦＲＰ製円節円筒体法精度よく成形できる効
果がある。

なお、上記実施例のように、繊維巻付は層上に薄膜を介
在した場合は、外型に対する繊維のかみ込みがなく、ま
た、内型部材の外周に薄膜を介在したものは内型の脱型
や清掃が容易にできる効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は製品の一例を示す正面図、第２図は内型の一部
省略断面図、第３図は成形時の一部省略断面図、第４図
は第３図のＩＶ−ＩＶ線の断面図である０ １・・・ベローズ部、２・・・円筒部、３・・・内型、
４・・・繊維巻付は層、５・・・芯型、６・・・加圧部
、１０・・・粘弾性体、１２・・・加圧室、１４・・・
円筒型、１５・・・外型、１６・・・凹凸成形部 特許出願人　　　　　住友電気工業株式会社同　代理人
　　　　　　鎌　　１）　文　　ニ第３図 ■ 第２図 第４図

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）芯型に装着した柔軟な円筒型上に樹脂を含浸した
   連続繊維を巻付けたのち、複数の凹凸成形部を有する外
   型を被せ、上記芯型を通じて円筒型をその内面から加圧
   することにより繊維巻付け層を上記凹凸成形部に沿つて
   変形せしめ、その後硬化成形することにより複数個の凹
   凸形状を有する繊維強化プラスチックス製円筒体を製造
   する方法において、円筒型内面からの加圧を、上記凹凸
   成形部のうち多くとも２個所の連続した凹凸成形部ごと
   に行なうことを特徴とする繊維強化プラスチックス製円
   筒体の製造方法。
2. （２）軸線に沿つて複数に分割され、かつ内周面に凹凸
   形の成形部を有する外型と、芯型上に形成される内型と
   の組合せからなる繊維強化プラスチックス製円筒体の製
   造装置において、成形すべき複数個の凹凸のうち多くと
   も２個の連続した凹凸に相当する幅で芯型の一部を区切
   ることによつて加圧部を形成し、上記各加圧部の外周面
   に粘弾性体を気密を保持して装着することによりその外
   周面と粘弾性体との間に加圧室を形成し、上記各加圧室
   に芯型を通じて加圧用通気管を連通し、かつ上記芯型お
   よび加圧部外周に柔軟な円筒型を嵌めたことを特徴とす
   る繊維強化プラスチックス製円筒体の製造装置。