JPS63212538A - ベロ−ズ形状の繊維強化プラスチツクス製筒体の製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、ベローズ形状をした繊維強化プラスチック
ス製の筒体を製造する方法に関するものである。

〔従来の技術およびその問題点〕

繊維強化プラスチックス（以下、ＦＲＰという）製の筒
体を製造する場合、通常は、筒状芯型の表面に、フィラ
メントワインディング機等を用いて樹脂を含浸した強化
繊維を巻付けて成形し、上記樹脂が硬化した後に、成形
品を、筒状芯型上に軸方向にスライドさせて抜き取るよ
うにしている。

ところが、ベローズ形状をした筒体を成形する場合には
、筒状芯型の表面にベローズの白部分を成形する凸部が
形成されているため、成形品を筒状芯型の軸方向にスラ
イドさせて抜き取ることができない。

このため、従来は、ベローズ形状とした筒体を成形する
場合には、筒状芯型を周方向に分割した分割芯型として
、脱型の際に、分割芯型を中心方向へ個別に移動させて
、分割芯型を分解して個別に取り除くようにしている（
特開昭５６−１４８５２２号、特開昭６１−２２９２５
号）。

しかしながら、この方法は、脱型作業に時間を要すると
共に、芯型の再生利用する場合にも清掃及び組立に時間
を要し、生産性が低いという問題がある。

そこで、この発明は、脱型作業が容易で、しかも芯型の
組立てが容易なベローズ形状をしたＦＲＰ製の筒体の製
造方法を提供しようとするものである。

〔問題点を解決するための手段〕

この発明は、上記の問題点を解決するために、筒状芯型
の外周面に、中心方向に分解可能なリングを嵌めてベロ
ーズ形状の成形型を形成し、この成形型の外周面に、樹
脂を含浸した繊維を巻付けて硬化成形した後、成形品を
上記リングと共に、筒状芯型の軸方向にスライドさせて
抜き取り、この後、成形品の内面に嵌まっているリング
を分解して取り除くようにしたのである。

〔作用〕

上記方法によれば、ベローズ形状の成形品を、通常の筒
状成形品と同様に、筒状芯型の軸方向へスライドさせて
抜き取ることができるので、脱型作業が極めて容易であ
る。

また、筒状芯型の外周面の嵌まるリングは、中心方向に
分解可能に形成されているので、筒状芯型を抜き取った
後に、リングを中心方向に分解させて成形品の内面から
容易に取り除くことができ、また、成形時の組立ての際
には、筒状芯型の外周面に容易に嵌めることができる。

〔実施例〕

以下、この発明の実施例を、第１図に示すような円筒部
２の途中に、三つの凸部から成るベローズ部３が形成さ
れた円筒体１の製造を例にとって説明する。

上記円筒体１を成形する成形型４は、第２図に示すよう
に、円筒部２を成形する筒状芯型５と、ベローズ部３を
成形する三本のリング６とから成る。

上記リング６は、中心方向に分解可能な複数のピースか
らなり、これらのピースはボルト７やピン、あるいは接
着によって筒状芯型５に固定されるようになっている０
図示の実施例ではリング６は５個のピースから形成され
ている。

上記円筒体１を製造する場合、まず、筒状芯型５の外周
面に三本のリング６を嵌めて、このリング６を筒状芯型
５にボルト７で固定して成形型４を組立てる。

次に、上記成形型４の外周面に、フィラメントワインデ
ィング法により、第３図に示すように、樹脂を含浸した
強化繊維を巻付けて巻付は繊維層を形成した後、この巻
付は繊維層の外面に外型を被せて、巻付は繊維層を加圧
成形し、この後上記樹脂を加熱硬化させる。

この後、リング６のピースを固定するボルト７を外して
から上記のようにして成形した円筒体１を、第４図に示
すように、軸方向にリング６と共にスライドさせて筒状
芯型６から抜き取る。上記リング６が筒状芯型５に接着
剤によって接着されている場合には、その接着力に打ち
勝つだけの力を加えて上記円筒体１をリング６と共にス
ライドさせる必要がある。

次いで、上記円筒体１のベローズ部３の内側に嵌まって
いる。・リング６を、第５図に示すように、分解させて
取り除くことにより、ベローズ形状の円筒体１が得られ
る。

〔発明の効果〕

従来の円周分割型によるベローズ形状のＦＲＰ製筒体の
製造方法では、芯型のｍｇ及び成形後の脱型に多くの時
間をとられるのみならず、芯型を再利用する際には芯型
の分割部分に浸入した樹脂を取り除いて清掃する必要が
あるので、芯型の再生に多くの時間がとられるが、この
発明によれば、通常のＦＲＰ製円筒体と同様に、成形品
を軸方向にスライドさせて脱型することができるので、
脱型を極めて短時間で行なうことができる。

また、ベローズ部を成形するリングは筒状芯型に容易に
嵌めることができると共に、成形後は分解して容易に取
り除くことができる。さらに、このリングは、ゴム、プ
ラスチックによって安価に製造することができるので、
使い捨てにすることができ、型清掃と型再生を簡略化す
ることができる。

次に、従来法とこの発明の製造方法における脱型及び型
清掃などに要する時間を下表に示す。

【図面の簡単な説明】

第１図はベローズ形状のＦＲＰ製筒体の一例を示す断面
図、第２図はこの発明に使用する成形型の一例を示す断
面図、第３図は第２図の成形型に繊維を巻付けた状態を
示す断面図、第４図は成形品をリングと共にスライドさ
せている状態を示す断面図、第５図は成形品の内側に嵌
まっているリングを取り除いている状態の断面図、第６
図はリングの正面図である。 １・・・・・・円筒体、３・・・・・・ベローズ部、４
・・・・・・成形型、５・・・・・・筒状芯型、６・・
・・・・リング。 特許出願人　　　住友電気工業株式会社同　代理人　　
　鎌　　１）　文　　二第６０

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 筒状芯型の外周面に、中心方向に分解可能なリングを嵌
   めてベローズ形状の成形型を形成し、この成形型の外周
   面に、樹脂を含浸した繊維を巻付けて硬化成形した後、
   成形品を上記リングと共に、筒状芯型の軸方向にスライ
   ドさせて抜き取り、この後、成形品の内面に嵌まってい
   るリングを分解して取り除くことを特徴とするベローズ
   形状の繊維強化プラスチックス製筒体の製造方法。