JPS63221036A - 繊維強化プラスチツクス製円筒体の製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、繊維強化プラスチックス製円筒体の製造方
法、詳しくはベローズ付き円筒体、即ち周壁に凹凸を有
する円筒体を製造する方法に関するものである。

〔従来の技術〕

従来、第１図に示すような周壁に凹凸を有する繊維強化
プラスチックス（以下ＦＲＰという）の円筒体は、円筒
体の内面成形用の分割金型上に、合成樹脂製の薄膜を被
せた後、フィラメントワインディング法により、樹脂を
含浸させた連続繊維を巻付けて巻付は繊維層を形成し、
次いでこの巻付は繊維層の外面に、円筒体の外面成形用
の外型を被せて加圧し、その後全体を硬化成形する方法
で製造されている。

この製造方法において、内面成形用の分割金型上に合成
樹脂製の薄膜を被せるのは、分割金型が周方向に複数に
分解することができるように構成されているため、分割
金型の接合面間への樹脂の流れ込みを防止するためであ
る。

〔発明が解決しようとする問題点〕

しかしながら、上記のように、分割金型が合成樹脂製の
薄膜によって被われていると、この薄膜上に形成した巻
付は繊維層を外型によって加圧して成形する場合に、巻
付は繊維層の巻付は繊維と分割金型上の薄膜との間の摩
擦抵抗が大きくなり、外型によって巻付は繊維層を加圧
しても巻付は繊維が薄膜上を滑らず、そのために巻付は
繊維層が外型の内面に密着せず、巻付は繊維層の外面が
十分に形成されないという問題がある。このため、第１
図に示すように、円筒体の周壁に形成した凹凸の頂部の
形状を角張った形状にして円筒体に柔軟性を付与しよう
としても、上記従来の方法では、凹凸の頂部の形状が、
第９図に示すように、なだらかな山形の円弧状になり、
柔軟性に欠けた使用範囲の限定された円筒体しか成形す
ることができなかった。

そこで、この発明は、成形金型に巻付は繊維層が密着し
て円筒体の正確な凹凸形状することができるＦＲＰの製
造方法を提供しようとするものである。

〔問題点を解決するための手段〕

上記の問題点を解決するために、この発明は、外面にベ
ローズの凹凸形状を成形するベローズ部を有する円筒成
形用の分割金型上に、合成樹脂製の薄膜を被せた後、樹
脂を含浸させた連続繊維を巻付けて巻付は繊維層を形成
し、次いで上記ベローズ部の外面に押えリングを嵌めて
巻付は繊維層を分割金型に密着させた後、上記押えリン
グを取外し、その後、上記巻付は繊維層上に、粘弾性体
から成る円筒型と、この円筒型の外側に空隙部をあけて
設けられた外筒とによって構成された外型を、上記空隙
部を減圧状態にして被せ、この後上記空隙部の減圧状態
を解除して上記■筒型を巻付は繊維層に密着せしめ、こ
の状態下で巻付は繊維層を硬化成形するようにしたもの
である。

〔作用〕

この発明は、上記のように、外型を被せて加圧成形する
前に、巻付は繊維層の外面に押えリングを嵌めて、分割
金型のベローズ部に巻付は繊維層を密着させるので、巻
付は繊維層が分割金型のベローズ部の凹凸形状に正確に
沿った形状に成形される。

〔実施例〕

以下、この発明の実施例を、第１図に示すような円筒部
２の途中にベローズ部３を有する円筒体１の製造を例に
とって説明する。

上記円筒体１の内面を成形する分割金型４は、第２図に
示すように、円筒部２を成形する円筒型５とベローズ部
３を成形する凹凸型６とから成り、凹凸型６は周方向に
複数に分解可能になっている。

上記円筒体１を製造する場合、まず、第３図に示すよう
に、上記分割金型４に、合成樹脂製の薄膜７を被せる。

この後、上記薄膜７上に、第４図に示すように、フィラ
メントワインディング法により、樹脂を含浸させた連続
繊維を巻付けて巻付は繊維層８を形成する。この状態に
おいて、巻付は繊維Ｎ８は分割金型４のベローズ部３外
面に密着せず、ベローズ部３の外面と巻付は繊維層８の
内面との間に第４図に示すように隙間１０が形成される
場合が多い。

次に、分割金型４のベローズ部３上に巻付けられた巻付
は繊維層８の外面に、第５図に示すように、金属製の押
えリング１１を嵌める。押えリング１１は、第６図に示
すように、半円形の二つのリング半体１２から成り、そ
の内周には、第７図に示すように、分割金型４のベロー
ズ部３の凸部が嵌まる凹部が形成されている。上記二つ
のリング半体１２の突き合わせ部分には、それぞれ連結
用の鍔部１３が形成されており、この鍔部１３に形成し
たボルト孔１４にボルトを挿通して、このボルトをナツ
トによって締付けると、巻付は繊維層８が分割金型４の
ベローズ部３の外面に押えリング１１によって押え付け
られる。これによって、巻付は繊維層８が第５図に示す
ように、分割金型４に密着する。

この後、上記押えリング１１を取外し、巻付は繊維層８
の外面に、円筒体１の外面成形用の外型１５を被せて、
巻付は繊維Ｎ８を加圧成形する。

上記外型１５は、ゴム等の粘弾性体からなる円筒型１６
と、この円筒型１６の外側に所定の空隙部１７をあけて
設けられる外筒１８とによって構成されている。

上記円筒型１６の両端には、外向きのフランジ１９が突
設され、このフランジ１９を外筒１８の内面の両側に設
けた環状リブ２０と締付リング２１とによって挾み付け
ることにより、円筒型１６と外筒１８とが組立てられる
。上記外筒１８には、加圧又は減圧用の穴２２が設けら
れている。

上記外筒１８の穴２２から空隙部１７の空気を吸い出し
て空隙部１７内を減圧状態にすると、粘弾性体から成る
円筒型１６が大気との圧力差で外方に向けて拡大する。

このようにして円筒型１６の内径を拡大させた状態で外
型１５を巻付は繊維層８上に嵌め、次いで空隙部１７の
減圧状態を解いて、逆に加圧し、円筒型１６を巻付は繊
維層８に圧接させて全体を加熱成形する。

次いで、マトリックス樹脂が硬化した後に、空隙郡部１
７を再減圧して、分割金型４を分解して、成形された巻
付は繊維層８から分割金型４を抜き取る。

〔効果〕

この発明は、以上のように、分割金型上に巻付けた巻付
は繊維層を外型によって加圧する前に、押えリングによ
って巻付は繊維層を分割金型のベローズ部に密着するよ
うに加圧するので、巻付は繊維層が分割金型の外面形状
に沿って正確に形成されるという効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の製造方法によって製造しようとする
繊維強化プラスチックス製の円筒体の一例を示す正面図
、第２図は分割金型の概略図、第３図は分割金型に薄膜
を被せた状態を示す概略図、第４図は第３図の薄膜上に
繊維を巻付けて巻付は繊維層を形成した状態を示す概略
図、第５図は巻付は繊維層を形成した後押えリングを嵌
めた状態を示す概略図、第６図は押えリングの側面図、
第７図は押えリングの部分拡大断面図、第８図は巻付は
繊維層の外面に外型を被せた状態の概略図、第９図は従
来法によって製造した繊維強化プラスチックス製の円筒
体の一例を示す正面図である。 １・・・・・・円筒体、４・・・・・・分割金型、７・
・・・・・薄膜、８・・・・・・巻付は繊維層。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 外面にベローズの凹凸形状を成形するベローズ部を有す
   る円筒成形用の分割金型上に、合成樹脂製の薄膜を被せ
   た後、樹脂を含浸させた連続繊維を巻付けて巻付け繊維
   層を形成し、次いで上記ベローズ部の外面に押えリング
   を嵌めて巻付け繊維層を分割金型に密着させた後、上記
   押えリングを取外し、その後、上記巻付け繊維層上に、
   粘弾性体から成る円筒型と、この円筒型の外側に空隙部
   をあけて設けられた外筒とによって構成された外型を、
   上記空隙部を減圧状態にして被せ、この後上記空隙部の
   減圧状態を解除して上記円筒型を巻付け繊維層に密着せ
   しめ、この状態下で巻付け繊維層を硬化成形することを
   特徴とする繊維強化プラスチックス製円筒体の製造方法
   。