JPH07145810A - コントロールケーブルの端末装置 - Google Patents

コントロールケーブルの端末装置

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JPH07145810A
JPH07145810A JP31600093A JP31600093A JPH07145810A JP H07145810 A JPH07145810 A JP H07145810A JP 31600093 A JP31600093 A JP 31600093A JP 31600093 A JP31600093 A JP 31600093A JP H07145810 A JPH07145810 A JP H07145810A
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conduit
vibration
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Shigeo Saeki
重夫 佐伯
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章敏 藤原
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C1/00Flexible shafts; Mechanical means for transmitting movement in a flexible sheathing
    • F16C1/26Construction of guiding-sheathings or guiding-tubes
    • F16C1/262End fittings; Attachment thereof to the sheathing or tube
    • F16C1/265End fittings; Attachment thereof to the sheathing or tube with a swivel tube connected to the end-fitting of a sheathing, e.g. with a spherical joint

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 軽量で、騒音および摺動抵抗が少なく、しか
も組み立て易いコントロールケーブルの端末装置を提供
する。 【構成】 一端に球面状の膨大部18を有するガイドパ
イプ8と、そのガイドパイプを首振り自在に支持するた
めの、前記膨大部18を囲む球面座19、34を有する
本体7とからなり、その本体17が、環状溝15と前球
面座19を有する合成樹脂製の取付部材10と、後球面
座34および導管取付部30を有するキャップ部材11
と、それらをスナップ結合する結合部材12とからな
り、キャップ部材11の軸部材25が防振ダンパ26、
27を介して固定部材10に連結されている端末装置1
の構成。 【効果】 取付部材10に伝わる振動を導管3に伝え
ず、摺動抵抗が少なく、組立作業が簡単である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はコントロールケーブルの
端末装置に関する。さらに詳しくは、コントロールケー
ブル、とくにプッシュプルコントロールケーブルの導管
を固定部材に対して連結すると共に、内索の直進往復運
動をレバーの振動運動などに変換するための端末装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】一般的なプッシュプルコントロールケー
ブルの端末装置は、図4に示すように、金属製の円筒状
の本体101と、その本体101に一端が首振り自在に
結合されたガイドパイプ102と、ガイドパイプ102
内に摺動自在に挿入されたロッド103とから構成され
ている。ロッド103の先端にはレバー104などの相
手部材に連結するための連結要素105が設けられ、末
端にはプッシュプルコントロールケーブル106の内索
107がかしめ付けられている。ガイドパイプ102の
末端には球面状の膨大部108が設けられ、本体101
の先端を縮径して構成した球面支持部109によって囲
まれている。さらに本体101の後側には導管110を
かしめ付けて固定するための薄肉筒状の導管固定部11
1が設けられている。
【0003】上記のように本体101の球面支持部10
9はガイドバイプ102の膨大部108を首振りを許容
する範囲で囲んでいるので、従来は本体101を金属製
(ないし縮径加工が可能な合成樹脂)としている。しか
し近時、本体101の軽量化、製造コストの低減のた
め、さらに球面摺動部の摺動抵抗の減少を目的として合
成樹脂で本体101を製造することが試みられており、
それにより縮径加工に依らずに膨大部108を球面支持
部109で囲む種々の方法が提案されている。
【0004】実開平2−12525公報に記載の端末部
材(図5参照)はそのような目的を達成する一つの解決
策を示しており、キャップ部材113の先端に設けた円
筒状の支持部114と、その内面に嵌着される支持筒1
15とによって球面支持部116を構成するものであ
る。このものはガイドパイプ117の膨大部118を支
持部材112に挿入した後、あるいは挿入するとき、内
面に環状突起119を有する支持筒115を支持部11
4内に圧入固定することにより、ガイドパイプ117の
首振りを許容しつつその抜け止めを行なっている。
【0005】一方、米国特許第4,726,251号明
細書(図6参照)には、球面凹部の後半分120を形成
するスペーサ121と、前半分122を備えた合成樹脂
製のキャップ部材123とを軸方向に嵌合させ、両者お
よび導管124の端部に固着した端末部材125で囲ま
れる空所に軟質合成樹脂を充填してモールド成型するこ
とにより防振ダンパ126を形成し、かつそれによりス
ペーサ121、キャップ部材123および端末部材12
5を一体化した、ほぼ全体が合成樹脂製の端末装置が記
載されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】支持筒115を用いる
図5の方法は簡易であるが、本体113を合成樹脂にす
ると導管112をかしめる固定力が弱いという問題があ
る。また防振ダンパ126をモールド成型する図6の方
法は、あらかじめ成型した複数の部品を組み立てた後に
射出成形などを行なうので、製造工程がきわめて煩雑で
ある。本発明はこのような従来のコントロールケーブル
の端末装置の問題を解消し、組み立て易く、しかも相当
の合成樹脂化を達成しうる端末装置を提供することを技
術課題としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の端末装置は、一
端に球面状の膨大部を備え、その内部にコントロールケ
ーブルの内索およびその内索に連結されるロッドを摺動
自在に通す孔を有するガイドパイプと、その内部に前記
ガイドパイプの膨大部の前半分を首振り自在に支持する
前球面座を備え、外周に固定部材に取りつけるための取
付部を備えた取付部材と、その内部の先端側に前記膨大
部の後半分を首振り自在に支持する後球面座を備えると
共に、前記コントロールケーブルの導管を固定するため
の導管固定部を備えたキャップ部材と、前記取付部材ま
たはキャップ部材のいずれか一方と係合する段部および
他方とスナップ結合する係止爪を備えた結合部材とから
構成されている。なお結合部材は前記一方の部材と一体
にしてもよい。
【0008】このような端末装置においては、前記取付
部材がその後端外周に前記係止爪と係合する係止部を備
えており、前記キャップ部材がその外周に取付部材の後
端面と当接するフランジ部を備えており、前記結合部材
が、フランジ部の後面と当接する段部を備えているもの
が好ましい。また取付部材の後部が中空筒状の形態を備
えており、前記キャップ部材の先端がその取付部材の後
部の内部に嵌入されているものが一層好ましい。
【0009】また前記キャップ部材が、後球面座を備え
た高分子材料製の防振ダンパと、前記導管固定部を備え
ている金属製の軸部材とを有するものがさらに好まし
い。その場合、前記軸部材が、前記導管固定部を構成す
る第1筒状部と、その前端外周に設けられるフランジ部
と、そのフランジ部より前方へ突出する第2筒状部とを
備えており、前記防振ダンパが、軸部材の第2筒状部の
外周に嵌合される筒部と、フランジ部の前面と当接する
リング部とを備えており、該リング部が、取付部材の後
端面と軸部材のフランジ部との間に挟まれているものが
好ましい。
【0010】さらに前記キャップ部材が、前記第1防振
ダンパのほかに、前記軸部材の第1筒状部の外周に嵌合
される筒部と、フランジ部の後面と当接するリング部と
を備えた高分子材料製の第2防振ダンパを有するものが
好ましい。また前記取付部材の後部が円筒状の形態を備
えており、前記防振ダンパの先端部がその取付部材の後
部の内部に嵌入されているものが好ましい。
【0011】
【作用】本発明の端末装置は、本体が取付部材とキャッ
プ部材とに分割されており、ガイドパイプの球面状の膨
大部を受ける球面座が、取付部材に形成される前球面座
とキャップ部材に形成される後球面座に別れているの
で、取付部材には縮径ないしかしめる部分を設ける必要
がない。そのため取付部材を合成樹脂によって成形する
ことができる。またそれぞれの球面座は外部に解放され
ているので、あらかじめ成形ないし加工しておくことが
できる。そのため球面の精度を高くすることができ、摺
動摩擦抵抗を低くすることができる。
【0012】さらに取付部材とキャップ部材とを、結合
部材に設けた係止爪によるスナップ結合で連結するよう
にしたので、分離されている部品同士の連結が簡単であ
る。またキャップ部材にフランジ部を設けたものでは、
そのフランジ部を取付部材の後部の端面に当接させるこ
とにより、両者の軸方向の組み合わせ位置の対応関係が
確実になり、しかも内索の軸方向の操作による反力を確
実に受け止めることができる。さらに取付部材の後部を
中空筒状にし、キャップ部材の先端部をその中に嵌合で
きるように構成するときは、両者の半径方向の位置合わ
せが正確になり、組立作業が容易になる利点がある。
【0013】本発明の装置は取付部材とキャップ部材と
に分離し、結合部材で結合するようにしているので、両
者の間に防振ダンパを簡単に組み込むことができる。そ
のような防振ダンパを設ける場合は、固定部材から伝わ
ってくる振動を導管や内索に伝えず、あるいは減衰させ
ながら伝えるので、コントロールケーブルの他端側に振
動を伝えにくいという利点がある。また逆に導管を伝わ
ってくる振動についても、固定部材側に伝えにくい利点
がある。
【0014】そのような防振ダンパを、キャップ部材の
うち、後球面座を含む部分に設け、他の部分は導管固定
部を含む軸部材とする場合は、軸部材のみかしめ加工が
可能な材料、たとえば金属で形成し、他はすべてゴムな
いし合成樹脂製とすることができる。その場合、ガイド
パイプの膨大部はゴムないし合成樹脂の球面座で囲まれ
ることになり、騒音や摺動摩擦抵抗の低減をもたらす。
このような防振ダンパを備えた端末装置においても、防
振ダンパに前記フランジ部と当接するリング部を設けた
り、取付部材の後部の中空部に嵌入される部分を設ける
のが好ましく、それにより軸方向の当接や半径方向の嵌
合によって組立作業が簡単になり、組みつけ精度が高く
なり、しかも内索操作時の反力が確実に受けることがで
きる。さらに防振ダンパの弾力性で、スナップ結合が一
層しっかりする利点もある。
【0015】
【実施例】つぎに図面を参照しながら本発明の端末装置
を説明する。図1は本発明の端末装置の一実施例を示す
断面図、図2はその組み立て途中の状態を示す斜面図、
図3a〜cはその組み立て手順を示す工程図である。
【0016】図1および図2に示す端末装置1は、内索
2および導管3からなるプッシュプルコントロールケー
ブル4の前記導管3の端部を自動車のエンジンフード内
の隔壁5などの固定部材に固定すると共に、内索2をク
ラッチないしブレーキ用のレバー6などの相手部材に連
結する装置であり、大きく分けて導管3を固定する本体
7と、その本体7内に首振り自在に支持されるガイドパ
イプ8とからなる。ガイドパイプ8内には内索2の端部
に固着連結したロッド9が摺動自在に挿入されている。
さらに前記本体7は、図2に示すように、図1の固定部
材5に取りつけるための取付部材10と、導管3を固定
するキャップ部材11と、両者を結合するための結合部
材12とに分かれている。
【0017】図3aに示すように、取付部材10は基本
的に円筒状を呈しており、先端外周にジャバラブーツ1
3取付用の第1環状溝14を有し、中央部外周に自己を
固定部材5へ固定するための第2環状溝(取付部)15
を有する。さらに取付部材10の後部10aは中空の円
筒状にされている。また、その外周には後面側がテーパ
面16にされた環状の係止突起(係止部)17が形成さ
れている。
【0018】取付部材10の先端内面には、先端にいく
ほど拡がるテーパ面10bが形成され、中央内面にはガ
イドパイプ8の球面状の膨大部18と摺接する前球面座
19が形成されている。さらに取付部材10の後部10
aの内面には、前球面座19より径が大きい円筒面状の
嵌合部20が形成されている。取付部材10はたとえば
ポリアミド66などの合成樹脂から形成されている。
【0019】なお後部10aの端面21は、後述する防
振ダンパのリング部と当接するように、中心軸に対して
直角とされている。前記第1環状溝14と第2環状溝1
5と後部円筒部との間にはフランジ状の環状突部22が
形成されており、その下端には、取付部材10の軸廻り
の回転方向の位置決めのための突片23が設けられてい
る。また第2環状溝15と後部10aとの間には、結合
部材12の先端が当接する環状壁24が形成されてい
る。
【0020】図3bに明瞭に示されるように、前記キャ
ップ部材11は金属製の軸部材25と、その外周に設け
られるオレフィンエラストマなどの軟質合成樹脂あるい
は天然ゴムなどの弾力性高分子材料からなる第1防振ダ
ンパ26および第2防振ダンパ27とから構成されてい
る。軸部材25は、その周囲にフランジ部28を備えた
先端円筒部(第1円筒部)29と、後部の薄肉円筒部
(導管固定部・第2円筒部)30とから構成されてい
る。先端円筒部29の内面は内索2の引っかかりがない
ように、前方に向かって拡がるテーパ面31とされい
る。
【0021】第1防振ダンパ26は軸部材25のフラン
ジ部28の前面に当接されるリング部32および軸部材
25の先端円筒部29の外周に嵌合される筒状部33と
からなる。筒状部33の外周は取付部材10の後部10
aの嵌合部20に嵌合され、筒状部33の内周には後球
面座34が形成されている。後球面座34は図1のよう
に組み立てた状態で、取付部材10の前球面座19と連
続してガイドパイプ8の膨大部18を取り囲む球面支持
部を構成するものである。なお後球面座34と、軸部材
25と嵌合する嵌合穴34aとの間には、軸方向内向き
の環状突起35が形成され、組み立てたとき、ガイドパ
イプ8と軸部材25とが直接接触しないようにしてい
る。また第1防振ダンパ26のリング部32の外径は取
付部材10の後部10aの外径と同一にされている。
【0022】第2防振ダンパ27は軸部材25のフラン
ジ部28の後面と当接するリング部36と、軸部材25
の薄肉円筒部30の外周に嵌合する筒状部37とからな
る。前記リング部36の外周には、軸部材25のフラン
ジ部28の外周縁38上に被せられる環状突起39が形
成されており、その外径は前記取付部材10の後部10
aおよび第1防振ダンパ26のリング部32の外径と同
一にされている。
【0023】前記結合部材12は、図3cに示すよう
に、取付部材10の後部10a、第1防振ダンパ26の
リング部32および環状突起39の外周面に嵌合する第
1円筒部41と、第2防振ダンパ27のリング部36の
後面と当接する係合部42と、第2防振ダンパ27の筒
状部37の外周に嵌合される第2円筒部43とからな
る。第1円筒部41の内周には、取付部材10の係止突
起17とスナップ結合する係止凹部45が形成されてお
り、それにより第1円筒部41の先端には係止爪46が
形成される。なおその先端の内周は係止突起17のテー
パ面16を乗り越えやすいように、先端に向かって広が
るテーパ面47とされている。
【0024】結合部材12は、たとえば繊維強化合成樹
脂、とくにスタンピング(プレス)加工が可能なシート
材料から形成することができる。前記ガイドパイプ8は
従来公知のものが用いられ、たとえばガラス繊維強化合
成樹脂などで成形しうる。またロッド9も従来公知のも
のを採用しうる。
【0025】つぎに図3a〜cを参照しながら端末装置
1の組み立て手順を説明する。まず図3aに示すよう
に、ガイドパイプ8を取付部材10に挿入する。ついで
図3bに示すように、軸部材25の外周に第1防振ダン
パ26および第2防振ダンパ27を嵌合し、一体化す
る。さらに図3cに示すように、取付部材10の後部1
0aに、第1防振ダンパ26および第2防振ダンパ27
を設けた軸部材25、すなわちキャップ部材11を挿入
すると共に、軸部材25の後方から結合部材12を挿入
し、後部10aの上に嵌合させながら係止爪46を係止
突起17にスナップ結合させる。これによりガイドパイ
プ8を本体7に対して首振り自在に結合させることがで
きる。
【0026】その後は従来の端末装置と同様に、図1に
示すコントロールケーブル4の内索2および外周の被覆
を一部剥離した導管3を軸部材25内に挿入する。つい
で内索2をカイドパイプ8の先端より先に延ばし、その
先端にロッド9の後端をかしめ付けた後、ロッド9をガ
イドパイプ8の先端側から挿入し、導管3を軸部材25
の薄肉円筒部27内に挿入し、かしめ付ける。これによ
り端末装置1が組み立てられる。このように組み立てら
れた端末装置1は、取付部材10の第2環状溝15を利
用して、たとえば自動車のエンジンフードの内部の隔壁
5などの固定部材に取りつけられ、ロッド9の先端48
を相手のレバー6に取りつける。
【0027】上記のごとく構成される端末装置1は、内
索2の後端側を押し引き駆動すると、内索2を介してロ
ッド9が図1の矢印A−B方向に往復運動するが、相手
のレバー6の動きに応じてガイドパイプ8が膨大部18
を中心として首振り運動をする。そのとき膨大部18は
合成樹脂製の精度が高い球面で囲まれているので、摺動
抵抗が低く、騒音も少ない。またこのものは導管3が固
定された軸部材25が第1防振ダンパ26および第2防
振ダンパ27で囲まれた状態で、すなわち防振ダンパ2
6、27を介して間接的に取付部材10に連結されてい
るので、隔壁5などの固定部材の振動が導管3に伝わり
にくい。すなわち取付部材10およびそれに結合された
結合部材12の軸方向の振動は、第1防振ダンパ26お
よび第2防振ダンパ27のリング部32、36でそれぞ
れ減衰され、半径方向の振動は各防振ダンパ26、27
の筒状部33、37および環状突起39で減衰されるの
で、軸部材25には振動が伝わりにくい。逆に導管3に
生じた振動も、同じく取付部材10やガイドパイプ8に
伝わりにくい。
【0028】さらに膨大部18の後半分が第1防振ダン
パ26の前球面座19で支持されているので、隔壁5の
振動がガイドパイプ8に伝わることも抑制され、ガイド
パイプ8自体の振動も第1防振ダンパ26により減衰さ
れる。またこの端末装置1においては、金属部分は軸部
材25とロッド9だけであるので、全体の振動も生じに
くく、かつ軽量化が達成され、防錆性が高くなる利点が
ある。
【0029】前記端末装置1はキャップ部材11として
軸部材25と防振ダンパ26、27とからなるものを採
用しているが、キャップ部材11の全体を金属によって
成形してもよい。その場合も、取付部材10を合成樹脂
などで成形しうるので、ある程度防振作用が達成され、
しかも軽量化および防錆効果を高めることができる。さ
らに膨大部を囲む精密な球面を有し、組み立てが簡単で
ある。
【0030】また前述の実施例においては、係止部(係
止突起)17を取付部材10の側に設けているが、係止
部をキャップ部材の側に設け、取付部材に係止爪を設け
るようにしてもよい。さらに結合部材をキャップ部材な
いし取付部材のうちの一方に一体に設けるようにしても
よい。
【0031】
【発明の効果】請求項1〜3の端末装置は、取付部材を
合成樹脂製にすることができる。しかも球面座が外部に
開放しているので、精密に成型することができる。また
スナップ結合により取付部材とキャップ部材とを結合す
るので、組み立て作業がきわめて簡単である。請求項4
〜7の端末装置は、前記の作用効果をすべて奏すること
ができる。しかも導管と取付部材との間に防振ダンパが
介在されているので、両者間の振動の伝達を大幅に抑制
することができる。請求項5の端末装置は、フランジ部
を有する軸部材を有し、そのフランジ部を囲むように防
振ダンパを配置しているので、内索の押し引き操作に対
する遊びを大きくすることなく、充分な防振作用を達成
しうる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の端末装置の一実施例を示す断面図であ
る。
【図2】図1の端末装置の組み立て途中の状態を示す斜
視図である。
【図3】図1の端末装置の組み立て手順を示す工程図で
ある。
【図4】従来の端末装置の一例を示す断面図である。
【図5】従来の端末装置の一例を示す断面図である。
【図6】従来の端末装置の一例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 端末装置 2 内索 3 導管 7 本体 8 ガイドパイプ 9 ロッド 10 取付部材 10a 取付部材の後部 11 キャップ部材 12 結合部材 17 係止突起 18 膨大部 19 前球面座 25 軸部材 26 第1防振ダンパ 27 第2防振ダンパ 28 フランジ部 30 薄肉円筒部(導管固定部) 34 後球面座 46 係止爪

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端に球面状の膨大部を備え、その内部
    にコントロールケーブルの内索およびその内索に連結さ
    れるロッドを摺動自在に通す孔を有するガイドパイプ
    と、その内部に前記ガイドパイプの膨大部の前半分を首
    振り自在に支持する前球面座を備え、外周に固定部材に
    取りつけるための取付部を備えた取付部材と、その内部
    の先端側に前記膨大部の後半分を首振り自在に支持する
    後球面座を備えると共に、前記コントロールケーブルの
    導管を固定するための導管固定部を備えたキャップ部材
    と、前記取付部材またはキャップ部材のいずれか一方と
    係合する段部および他方とスナップ結合する係止爪を備
    えた結合部材とからなるコントロールケーブルの端末装
    置。
  2. 【請求項2】 前記取付部材がその後端外周に前記係止
    爪と係合する係止部を備えており、前記キャップ部材が
    その外周に取付部材の後端面と当接するフランジ部を備
    えており、前記結合部材が、フランジ部の後面と当接す
    る段部を備えている請求項1記載の端末装置。
  3. 【請求項3】 取付部材の後部が円筒状の形態を備えて
    おり、前記キャップ部材の先端がその取付部材の後部の
    内部に嵌入されている請求項1または2記載の端末装
    置。
  4. 【請求項4】 前記キャップ部材が、後球面座を備えた
    高分子材料製の防振ダンパと、前記導管固定部を備えて
    いる金属製の軸部材とを有する請求項1記載の端末装
    置。
  5. 【請求項5】 前記軸部材が、前記導管固定部を構成す
    る第1筒状部と、その前端外周に設けられるフランジ部
    と、そのフランジ部より前方へ突出する第2筒状部とを
    備えており、前記防振ダンパが、軸部材の第2筒状部の
    外周に嵌合される筒部と、フランジ部の前面と当接する
    リング部とを備えており、該リング部が、取付部材の後
    端面と軸部材のフランジ部との間に挟まれている請求項
    4記載の端末装置。
  6. 【請求項6】 前記キャップ部材が、前記軸部材の第1
    筒状部の外周に嵌合される筒部と、フランジ部の後面と
    当接するリング部とを備えた高分子材料製の第2防振ダ
    ンパを有する請求項5記載の端末装置。
  7. 【請求項7】 前記取付部材の後部が円筒状の形態を備
    えており、前記防振ダンパの先端部がその取付部材の後
    部の内部に嵌入されている請求項4、5または6記載の
    端末装置。
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