JP2006275095A - コントロールケーブルの支持装置およびそれを用いた支持装置付きコントロールケーブル - Google Patents

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Abstract

【課題】 本発明は簡易な構造でケーブルの防振効果を実現するコントロールケーブルの支持装置およびそれを用いた支持装置付きコントロールケーブルを提供することを課題とする。
【解決手段】 後端にコントロールケーブルの導管の端部が固定される導管保持部1bを有し、外周にフランジ1aを有する筒状のケーシングキャップ1と、そのケーシングキャップ1のフランジ1aを含む外周を囲むように取り付けられる弾性部材2と、その弾性部材2を囲むように、前記ケーシングキャップ1のフランジ1aを含む部位および弾性部材2を収容すると共に、相手部材への取り付け部3aを備え、後端が開口する有底筒状を呈するソケット3と、そのソケット3の後端に形成されるネジ部に螺合して後端開口を塞ぐキャップ5とを備え、そのキャップ5とソケット3との間で前記弾性部材2を弾力的に挟み込むコントロールケーブルの支持装置A。
【選択図】 図1

Description

本発明はコントロールケーブルの支持装置に関する。さらに詳しくは、オートマチック・トランスミッション操作用のプッシュプル・コントロールケーブル(以下、ATケーブルという)やマニュアル・トランスミッション操作用のプッシュプル・コントロールケーブル(以下、MTケーブルという)などのエンジンルーム側の端末をシフトレバー側に振動が伝わりにくいように支持するのに適した防振構造の支持装置およびそれを用いた支持装置付きコントロールケーブルに関する。
特開平7−91429
特許文献1にはATケーブルの防振支持構造として、図8に示すような、端末支持構造100が開示されている。この端末支持構造100は、導管101の端部にかしめ付ける筒状のアルミ合金製のケーシングキャップ(ハブ)102と、そのケーシングキャップ102の前部に首振り自在に内嵌される金属製のガイドパイプ(スリーブ)103と、ケーシングキャップ102に設けたフランジ104の後部側からフランジを経てガイドパイプ103の中央近傍まで、ケーシングキャップ102とガイドパイプ103の外周を覆うゴム部材105と、ゴム部材の外周に組み付けられるハウジング(キャップ)106とからなる。
ゴム部材105は、フランジ104の後部からフランジ104の周囲を囲む部分105aと、ケーシングキャップ102の前部からガイドパイプ103の中央部にかけて覆う筒状の部分105bとに分かれている。このものの特徴は、フランジ104の外周に軸方向に延びる鍔107を設け、その鍔と当接する部分ではゴム部材105aの厚さを薄くした点である。それによりケーブル負荷の高荷重域で大きい剛性をもたらし、変速レバーの操作感を向上させることができるとしている。
エンジンとシフトレバーの間でコントロールケーブルを支持すると共に、エンジン側からシフトレバー側へと伝達される振動を減衰させるには、その支持構造は振動を減衰させやすいような、なるべく軟らかい部材を使用し、あまり強固に固定しないほうがよい。しかし、ある程度は強固に固定しないとシフトレバー側からエンジン側へと操作力が伝達されにくく、節度感が低下する。このように、振動の減衰と節度感の向上は相反する。そのため、従来の技術にあるように、そのような2つの作用を同時に満足させようと様々な支持構造が検討されている。
例えば、特許文献1によると、ゴム部材105の筒状の部分105bは、ケーシングキャップ102の周囲に生ゴムを成型した後に焼き付ける(加硫)などして、軟らかいゴム部材105により振動を減衰させ、かつ、そのゴム部材105をケーシングキャップ102に焼き付けて強固に固定している。そうして、柔らかいゴム部材を用いながら、ケーブル負荷の高い荷重域で大きな剛性をもたらし、かつ、変速レバーの操作感を向上させることができるとしている。
本発明は簡易な構造でケーブルの防振効果を実現するコントロールケーブルの支持装置およびそれを用いた支持装置付きコントロールケーブルを提供することを課題としている。
本発明のコントロールケーブルの支持装置(請求項1)は、後端にコントロールケーブルの導管の端部が固定される導管保持部を有し、外周にフランジを有する筒状のケーシングキャップと、そのケーシングキャップのフランジを含む外周を囲むように取り付けられる弾性部材と、その弾性部材を囲むように、前記ケーシングキャップのフランジを含む部位および弾性部材を収容すると共に、相手部材への取り付け部を備え、後端が開口する有底筒状を呈するソケットと、そのソケットの後端に形成されるネジ部に螺合して後端開口を塞ぐキャップとを備え、そのキャップとソケットとの間で前記弾性部材を弾力的に挟み込むことを特徴とする。
このようなコントロールケーブルの支持装置は、前記弾性部材の外周に、フランジの外周面に被さる部位の外周面とソケットの内面との間に隙間を形成するように、ソケットの内面と当接する複数個の突起が突出して互いに間隔を空けて配置されているものが好ましい(請求項2)。また、前記複数個の突起がフランジの外周に被さる部位の外周に前後一対でそれぞれ環状に配列されているものが好ましい(請求項3)。さらに、前記突起が前後方向に撓みやすい平板状に形成されているものが好ましい(請求項4)。
また、本発明の支持装置付きコントロールケーブル(請求項5)は、コントロールケーブルと、その一端に取り付けられた請求項1〜4のいずれかに記載の支持装置とからなることを特徴とする。
本発明のコントロールケーブルの支持装置(請求項1)は、弾性部材を前後方向から押さえ込んで固定するのに、ソケット内に弾性部材を挿入して、その後、キャップをネジ機構により締め込む。そのため、キャップが弾性部材を押し込むときに、弾性部材に適度の予圧および初期変形を与えることができる。また、ネジ機構を採用しているため、弾性部材の初期変形は部品毎に一定の度合いに保たれ、部品毎の誤差を生じにくい。さらに、ネジ機構を用いているので、ソケットを従来のようにカシメる必要がない。そのため、ソケットに合成樹脂を採用することができるので軽量になる。
また、前記弾性部材の外周に、フランジの外周面に被さる部位の外周とソケットの内面との間に隙間を形成するように、ソケットの内面と当接する複数個の突起が互いに間隔を空けて配置されている場合は(請求項2)、どのような方向から振動が加わっても弾性部材とソケットの内面との間に形成される隙間を利用して突出片が撓むことができる。
また、前記突起がフランジの外周に被さる部位の外周面に前後一対でそれぞれ環状に並べて配列されている場合は(請求項3)、弾性部材を前後の2箇所で支持することができるので、ケーシングキャップが前後に揺れる方向に振動しても、その振動を支持することができる。さらに、前記突起が前後方向に撓みやすい平板状に形成されている場合は(請求項4)、前後方向に対して振動減衰能を高めることができる。
また、本発明の支持装置付きコントロールケーブル(請求項5)は、コントロールケーブルと、その一端に取り付けられた上述のいずれかに記載の支持装置とからなるので、1つの部品として取り扱うことができ、組み付けあるいは輸送が容易である。
つぎに図面を参照しながら本発明のコントロールケーブルの支持装置の実施の形態を説明する。図1は本発明のコントロールケーブルの支持装置の一実施形態を示す部分断面側面図、図2は図1の支持装置の分解した様子を示す斜面図、図3aはその支持装置における弾性部材の正面図、図3bはその弾性部材の部分断面側面図、図4は支持装置の減衰効果を測定する測定装置を示す概略図、図5は支持装置の振動倍率を示すグラフ、図6およびは図7はそれぞれ減衰効果を測定するときの比較例とした支持装置を示す部分断面側面図である。
図1に示すコントロールケーブルの支持装置Aは、トランスミッションとシフトレバーとを連結するシフトケーブルの一端をトランスミッション側に取り付けるためのものであり、その筒状の支持装置Aの内部のトランスミッション側(図1の左側)にはガイドパイプGが配置され、そのガイドパイプGの内部には、コントロールケーブルの内索Pが摺動自在に配置されている。一方、前記支持装置Aの他端側(図1の右側)には、前記内索Pを摺動自在に収納して、シフトレバー側へと案内する導管が設けられている。
ここから、図2も併せて説明する。前記支持装置Aは、前端にフランジ1aを有する筒状のケーシングキャップ1と、そのケーシングキャップ1のフランジ1aを含む外周を囲むように取り付けられる弾性部材2と、前記ケーシングキャップ1のフランジ1aを含む部位および弾性部材2を収容すると共に、相手部材への取り付け部3aとを備えているソケット3と、そのソケット3の後端に形成されるメネジ部3eに螺合して導管側からソケット3に蓋をするキャップ5とからなる。
図3aに弾性部材2がケーシングキャップ1に装着された様子を示す。前記ケーシングキャップ1の後部は薄肉の筒状で、外周から中心に向かってカシメることにより導管を固定・保持する導管保持部1bである。そのケーシングキャップ1には、内索Pが通る中心孔が軸心に沿って貫通している。前記弾性部材2はフランジ1aを被覆するように収納する鍔部2bと、その鍔部2bから前方に延びて前記ガイドパイプGの端部と接続される収納部2aと、その収納部2aと鍔部2bを挟んで反対側に配置され、鍔部2bより一回り直径が小さく、キャップ5の内周に嵌合される段部2cとからなる。なお、前記弾性部材2は天然ゴム、合成ゴム、合成樹脂エラストマーなど、ゴム状の高分子弾性体によって製造することができ、エチレン・プロピレン・ジエン共重合系合成ゴム(EPDM)が好ましい。また、そのゴム硬度はJISのHs40〜70程度のものが好ましく、とくにHs50〜60程度が好ましい。
前記鍔部2bは、鍔の中心から外周に向かってしだいに外側に反り返った形状であり、その反り返りにより皿バネと同様な作用を呈している。なお、このような皿バネとして、鍔部2bと収納部2aまたは段部2cとの付け根部分に、環状の溝部を形成して、その溝部に向けて鍔部2bを撓みやすいようにしてもよい(図3bの符号2d、2d参照)。
また、鍔部2bには、その外周から半径方向外側に拡がる環状の突起4、4が鍔部2bの前後から平行に2枚延びている。それらの環状突起4は前後方向に撓みやすいように薄い平板状に形成されている。図3aに示すように、その環状突起4は所定の間隔毎に切り欠かれた凹部4aが形成されている。そして、その切り欠いた凹部4aにより残る突出した部分は凸片4bである。それら凹部4aと凸片4bが交互に環状突起の先端にのこぎりの歯のように配置されている。また、これら凹の形状と凸の形状は、凹部4aと凸片4bとで上下を逆さまにしたほぼ同形状である。本実施例では、個々の凸片4bの形状は略台形状の小片である。そして、それら台形の上辺をなぞると、その軌跡は略円形状に形成され、後述するソケット3内部と当接しやすい形状に形成されている。なお、このような凸片4bは始めはソケット3の内面に当接しなくともよく、ソケット3に組み付ける際に、前記皿バネ部分を押圧したときに、凸片4bがはじめてソケット3の内面と当接する構造にすることもできる。また、図3bのように2枚の環状突起4、4の内側にはそれぞれ周溝2e、2eが形成されている。そのため、凸片4bが撓みやすい(図3a参照)。
前記収納部2aはガイドパイプGの基端の球状の部分を収納でき、その球状の部分を中心として揺動させることができる。また、段部2cは後述するキャップ5に形成された開口を貫通して保持される部分であり、その段部2cの外周にも、前記鍔部2bと同様な断面形状の凸条4c(図3a参照)が環状に配列されている。そして、それぞれの凸条4cは、半径方向の弾力的な支持体として作用する。
図1に戻って、前記ソケット3内には弾性部材2の収納部2aを収納するための小径部3bと、その小径部3bから段部3cを介して鍔部2bを収納するための大径部3dが形成されている。前記小径部3bと大径部3dの中間部分で、その外周にあたる部分には取り付け部3a(図2参照)が形成されており、相手部材との接合部分となる。また、大径部3dの内周は前記凸片4b(図2参照)の先端部分が弾力的に当接する部分である。また、大径部3dの後端の内周面にはメネジ部3eが設けられ、後述するキャップ5が締結される。さらに、大径部3dの後端部には、キャップ5を固定するための、後端部の筒状部分を切り欠いた回り止め溝3f、3fが形成されている。
図2に示すように前記キャップ5は、段部2cの外周と嵌合する開口5aが形成されたリング状である。そして、その外周にはソケット3のメネジ部3e(図1参照)と螺合できるオネジ部5bが形成されている。また外周の後端には外側に向けて突出して前記回り止め溝3f、3fと係合する2枚の係合片5c、5cが設けられている。また、そのキャップ5のソケット3に押し込まれる側の面には、中心から外向きに放射状に延びる複数の溝5dが設けられている。
前記支持装置Aを組み立てる場合、図1に示すように、弾性部材2をソケット3内部に挿入して、ソケット3の後端からキャップ5を用いて蓋をする。その際、皿バネ状に形成された鍔部2bが段部3cとキャップ5の間で弾力的に押圧される。そうすると、キャップ5には弾性部材2により反対向きの力が加わり、メネジ部3eとオネジ部5bが強く当接する。そのため、キヤップ5がソケット3に強固に保持される。その後、係合片5cを回り止め溝3fに係合させて保持させる。このように、ネジ機構を用いているので、ソケットを従来のようにカシメる必要がない。すなわち、カシメると弾性部材2の初期変形の程度がどのようになっているか確認することができなかったが、ネジ機構を用いているため、キャップ5による弾性部材2の押圧の程度を部品毎に一定にそろえることができる。そのため、部品毎の性能にバラツキが少ない。さらに、カシメる必要がないので、キャップ5およびソケット3に合成樹脂を採用することができ軽量となる。そして、ネジを緩めれば弾性部材を容易に取り外すことができるので、弾性部材の組み付けが容易であり、交換することもできる。
上述するように構成されるコントロールケーブルの支持装置Aでは、図2に示すように弾性部材2と大径部3d(図1参照)との間に隙間6が形成される。その隙間6をなるべく小さな凸片4bで支えることができると、あらゆる方向の振動をそれぞれの小さな凸片4bの撓みで減衰することができるので、減衰能が高い。しかし、多くの凸片4bで支持されているとしても、例えば極端に凸片4b同士の隙間を狭めて、多数の凸片4bにより大径部3dの内面を支持すると、隣り合う凸片4b、4b同士が撓んでお互いに干渉し、凸片4b、4b同士の自由な撓みを制限してしまい、弾性部材2の振動減衰能を低下させてしまう。そのため、本実施例では、なるべく小さな凸片4bをそれぞれが干渉しない最小の間隔を空けて支えている。さらにそれらを、前後に2列に環状に配置することにより、軸方向に撓む振動も効率よく支持することができる。
[実施例]
次に実施例および比較例をあげて本発明の支持装置の効果を説明する。図1に示す支持装置Aを実施例として採用した。図3aおよび図3bに示すように、弾性部材2の薄肉の円筒部の外径は24mm、前側の凸片4bの前端と後ろ側の凸片4bの後端の距離は9.1mm、弾性部材2の前端と前側の凸片4bの前端との距離は8.6mm、弾性部材2の後端と後ろ側の凸片4bの後端との距離は6.5mm、鍔部2b、2bの根元部の距離は8mm、環状突起の外径は24.6mm、谷部分の径は23.6mmである。また、凸片4bは一枚の環状突起4から24個形成されている。弾性部材2の材質はエチレン・プロピレン・ジエン共重合系合成ゴム(EPDM)で、硬度50°とした。また、ソケット3の後端部の外径は33mm、大径部3dの内径は25mmである。ソケット3の材質はポリアミド(PA)である。
[比較例1]
図6aに示す防振端末支持装置20を比較例1として採用した。その防振端末支持装置20は、導管21の端部にカシメ付けられるケーシングキャップ22と、そのケーシングキャップの外周に設けたフランジ23の周囲に取り付けた防振ゴム(ダンパ)24と、ケーシングキャップ22の先端側に被せられる防振カバー25と、防振ゴム24の後部に被せられる環状の押さえ部材26と、それらの防振ゴム24、防振カバー25および押さえ部材26の上からケーシングキャップ22を保持する有底筒状のソケット(ハウジング)27とから構成されている。前記防振ゴム24のフランジ23に被さる部位の前後の外側の面には、防振ゴムの撓み性を高めるべく環状溝28が形成されている。
また、防振カバー25の基端側には、撓み性を高めて振動減衰性を高めるべく、図6bに示すような薄肉のスカート状のリップ25aが設けられている。なお、ケーシングキャップ22の先端側には、ガイドパイプ29の球面状の膨大部30を首振り自在に支持する凹部31が形成され、ガイドパイプ29内を摺動するロッド32の端部に押し引き両方向の力を伝える内索33が固着されている。ソケット27の前部外周には、ブラケット34などに取り付けるための環状溝35が形成されている。
比較例1として用いられた支持装置20は、防振ゴム24のフランジ23に被せる部分の外径は25mm、前後の厚さWは9mm、フランジ23の厚さは3mm、環状溝28の外径d1は18mm、内径d2は13mm、深さは2mmとした。防振ゴム24の材質は天然ゴム(NR)+スチレン・ブタジエン共重合系合成ゴム(SBR)で、硬度40°とした。防振カバー25は、フランジ側の端部の外周に、図6bに示すような薄肉のリップ25aを設けた他は、実施形態とほぼ同様である。リップ25aの厚さは0.5mm、リップ25aの外径は16〜16.5mmである。防振カバー25の外径は25mm、内径は12mmとした。また、防振カバー25の材質はEPDMであり、硬度は70°とした。なお、この支持装置20では、ウエイトを増やしていったときの振動減衰能を評価するため、支持装置20のターミナルエンド(T/M)側に重量97gのウエイト(比較例1−a)、197gのウエイト(比較例1−b)を取り付けた場合も測定を行っている。
[比較例2]
図7に示す支持装置40を比較例2として採用した。その支持装置40は、後端にコントロールケーブルの導管41の端部が固定される導管保持部42を有し、先端に内索43を通す貫通孔を有し、外周にフランジ44を有する筒状のケーシングキャップ45と、そのケーシングキャップ45のフランジ44を含む外周を囲むように取り付けられる弾性部材46と、ケーシングキャップ45の先端側に被せられる防振カバー47と、前記弾性部材46を囲むように、前記ケーシングキャップ45のフランジ44を含む部位、弾性部材46および防振カバー47を収容すると共に、相手部材への取り付け部を備えているソケット48とから構成されている。
そして、前記弾性部材46の外周に、ソケット48の内面との間に隙間49を形成するための環状の突起46aが設けられ、その突起46aがソケット48の内面に弾力的に当接している。また、突起46aが環状突起で、フランジ44の外周面に被さる部位の外周面に前後一対で設けられ、それら前後の突起46aがそれぞれ軸方向に弾性変形した上で、ソケット48と軸方向で当接している。
前記支持装置40は、弾性部材46の形状は実施例とほぼ同様であるが、比較例2では凸片4bを備えておらず、突起46aが環状に形成されている。また、弾性部材46の材質および硬度は実施例と同じである。防振カバー47の薄肉円筒状の部分47aの外径は14mm、内径は12mm、環状突起の外径は15.8mm、環状突起の前後の厚さは1mmであった。防振カバー47の薄肉円筒状の部分47aと、ソケット48の材質はエチレン・プロピレン・ジエン共重合系合成ゴム(EPDM)で、硬度は40°とした。
図4に測定系の概略図を示す。図4に示す測定装置10は、水平を保つ定盤11と、その定盤11の上に置かれ振動を生じさせる加振器12と、その加振器12に測定対象の支持装置Aを取り付けるための治具18と、前記定盤11の上に置かれる固定台13と、その固定台に固定されるシフトレバー14とを備えている。前記治具18の支持装置A(図1参照)を取り付ける部分の上端には、入力加速度センサ19aを取り付け、シフトレバー側の支持装置を取り付ける部分の上端には、出力加速度センサ19bが取り付けられている。導管Dの弛みは実際に車体に組み付けられる寸法(セット寸法)である。この状態で加振器12に上下方向の振動を加え、エンジン側から入力されるであろう振動を模擬的に作り、その振動がどの程度の大きさでシフトレバー側へ伝達されるかを出力加速度センサ19bにより測定する。なお、この実験の評価は入力した値X0に対する出力の値X1の比、すなわち振動倍率(X1/X0)により評価した。ここで、振動倍率(X1/X0)とは、検出される振動加速度の比をデシベル表示したものである。
[測定方法]
上記の実施例および比較例の支持装置をそれぞれATケーブルに取り付け、図4に示す測定装置10で振動の伝達状態を測定した。得られた加速度センサ19a、19bからの検出値は、アンプ15により増幅され、次いでFFT(高速フーリエ変換)アナライザ16により解析されプロッタ17より出力される。このときの測定条件として、加振器12はケーブルに対して軸直(上下)方向に加振する。その際の加振周波数は400〜2000(Hz)の範囲で変化させ、その変化には加振信号としてFFTアナライザ16の分析に同期したサインスイープ信号が使われ、分析と同期して加振することで正確に測定を行うことができる。また、加振器12の加振力は一定値の9.8(m/s)、スイープは400〜2000(Hz/min)である。
図5には、上述の試験を支持装置A、20および40のそれぞれにつき3回測定し、得られた結果のうち代表的なもの1つずつ示したものである。そして、それぞれの場合について、振動減衰能の比較が容易なようにグラフ上に重ねて示している。なお、グラフの横軸は振動数(kHz)を示し、縦軸は振動倍率(dB)である。図6に示すように、支持装置20(比較例1)では2kHzまでほとんど振動を減衰していないが、支持装置A(実施例)では、では大きな減衰効果が確認できた。
表1は前述の試験により得られた3回の測定結果を示したものである。ここで、表中の振動伝達エネルギー平均値とはFFTアナライザ16により得られた所定の範囲の周波数における振動倍率の平均値を求めたものである。その振動伝達率エネルギー平均値とは、周波数500〜2000Hzの範囲を100Hzごとに分割し、その100Hzごとの振動倍率(dB)のピーク値を抜き出し、その総和を分割数で割ったものであり、周波数500〜2000Hzの全範囲における振動倍率の平均を示すものである。また、支持装置20(比較例1)のターミナルエンド(T/M)側に、ウエイトを97g付加した(比較例1−a)、197g付加した(比較例1−b)の場合の振動伝達率エネルギー平均値も併せて示す。表中のAVEの欄は3つの振動伝達率エネルギー平均値を平均したものである。
表1に示すように、支持装置A(実施例)のAVEの値は、支持装置20のウエイトを197(g)負荷した場合(比較例1−b)と同程度である。すなわち、ウエイトを用いなくても、高い振動減衰能を示し、支持装置20(比較例1)と比較して、197g重量を軽減できることになる。
Figure 2006275095
本発明のコントロールケーブルの支持装置の一実施形態を示す部分側面断面図である。 図1の支持装置の分解した様子を示す斜面図である。 図3aはその支持装置における弾性部材の正面図、図3bはその弾性部材の部分断面側面図である。 支持装置の減衰効果を測定する測定装置を示す概略図である。 支持装置の振動倍率を示すグラフである。 減衰効果を測定するときの比較例とした支持装置を示す部分断面側面図である。 減衰効果を測定するときの比較例とした他の支持装置を示す部分断面側面図である。 従来のコントロールケーブルの支持装置を示す部分断面側面図である。
符号の説明
1 ケーシングキャップ
1a フランジ
1b 導管保持部
2 弾性部材
2a 収納部
2b 鍔部
2c 段部
2d 環状の溝部
3 ソケット
3a 取り付け部
3b 小径部
3c 段部
3d 大径部
3e メネジ部
3f 回り止め溝
4 突起
4a 凹部
4b 凸片
4c 凸条
5 キャップ
5a 開口
5b オネジ部
5c 係合片
5d 溝
6 隙間
10 測定装置
11 常盤
12 加振器
13 固定具
14 シフトレバー
15 アンプ
16 FFTアナライザ
17 プロッタ
18 治具
A 支持装置
P 内索
G ガイドパイプ
D 導管

Claims (5)

  1. 後端にコントロールケーブルの導管の端部が固定される導管保持部を有し、外周にフランジを有する筒状のケーシングキャップと、
    そのケーシングキャップのフランジを含む外周を囲むように取り付けられる弾性部材と、
    その弾性部材を囲むように、前記ケーシングキャップのフランジを含む部位および弾性部材を収容すると共に、相手部材への取り付け部を備え、後端が開口する有底筒状を呈するソケットと、
    そのソケットの後端に形成されるネジ部に螺合して後端開口を塞ぐキャップとを備え、
    そのキャップとソケットとの間で前記弾性部材を弾力的に挟み込むコントロールケーブルの防振支持装置。
  2. 前記弾性部材の外周に、フランジの外周面に被さる部位の外周面とソケットの内面との間に隙間を形成するように、ソケットの内面と当接する複数個の突起が互いに間隔を空けて配置されている請求項1記載のコントロールケーブルの支持装置。
  3. 前記複数個の突起が、フランジの外周に被さる部位の外周面に前後一対でそれぞれ環状に配列されている請求項2記載のコントロールケーブルの支持装置。
  4. 前記突起が前後方向に厚みを薄くした平板状に形成されている請求項3記載のコントロールケーブルの支持装置。
  5. コントロールケーブルと、その一端に取り付けられた請求項1〜4のいずれかに記載の支持装置とからなる支持装置付きコントロールケーブル。

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